清瀬療護園 - 社会福祉法人まりも会

平成 27 年度事業報告
1
清瀬療護園
総括
重点課題であった夜勤体制の見直しや研修体制の充実、研究大会での発表等、計画通り実施できた一
年であったが、職員の個々にあった研修計画の実践には至らなかったため次年度の課題となりました。
日中活動関係では季節行事や外出企画に特に力を入れ、多くのご利用者様に喜んでいただけましたが、
まだまだ、ニーズの充足には至っておらず、今後も社会資源の活用も含めた対応が必要となります。ま
た、施設建て替えまで 2 年をきり、建て替え後の運営をスムーズに行うため、他施設への見学や研修、
そして論議を積み重ねてきた 1 年でもありました。中期目標の一つである建替えを見据えた体制整備で
は、監督職を対象としたスキルアップ研修やユニットケア施設への施設見学を年間 6 回実施、介護職員
を対象としたユニットキッチンの他施設研修を 54 名、管理栄養士・調理師を対象とした新調理研修を 4
回参加し、支援体制構築や探究に努めました。人材確保については、平成 28 年度に 2 名の新卒者を雇用
できたが、取組みとしては不十分で職員雇用の予定定員を下回る結果となりました。
2
重点目標(課題)の成果と課題
重点目標
成果と課題
1)夜勤 3 名体制実施後のフィードバック 平成 27 年 9 月に夜勤を 8 名体制から 6 名体制に変更し実
(利用者アンケート含む)を 10 月までに
施いたしました。当初の予定より若干、遅れはありました
生活支援課が実施し、利用者ニーズを踏ま
が大きな混乱はなく移行できました。移行したことによ
えた上で、サービス体制の見直しを図る。 り、午前中からの外出企画(映画館・バスハイク)等の充
サービス計画担当が短期入所の登録者数
実や外出の回数を増やすことが出来ました。短期入所の登
を現行の 25 名から 35 名まで増員し、通所 録数ついては一部の短期ご利用者様が施設入所に移行さ
生活介護利用者数を現行の 2.5 名から 8
れた事もあり、32 名に留まりました。通所生活介護利用者
名まで増員します。
数については現行の 2.5 名から 8 名まで増員を予定してあ
りましたが 7.5 名の増員に留まりました。
2)法人研修計画(基礎研修講座・中堅研
当園における研修計画については、ほぼ計画通り実施し、
修講座・施設間交流会・連絡会・専門研修) 研修参加総数は施設内研修のみで 127 名の参加がありまし
を参加させるとともに施設の研修計画に
た。一方で職員個人別の育成計画がなく個人にあった研修
基づき、職員のスキルに応じた研修計画を
プログラムの設定ではなかったことが課題として残りま
実施します。また、新任職員の育成期間は
した。次年度は個人別の育成計画を作成しスキルアップを
1 年とし、3 カ月に 1 回、評価・面談を副 図っていきます。介護キャリア段位制度アセッサー(評価
主任または主任が実施し、年に 1 回、全職 者)資格取得は 4 名が取得し、まだレベル認定には至って
員を対象に管理者による面談を実施しま
いませんが、引き続き評価を継続しています。新施設建て
す。
替えに向けた他施設見学については 6 施設の見学を実施
また、施設建替えのため、他施設への見
し、ユニットケアや各施設の創意工夫から学び、新施設建
学を定期的(2 ヶ月に1回以上)に実施し て替えの検討に役立てました。
学習します。さらに、介護キャリア段位制
度の導入のため、アセッサー(評価者)育
1
成のため 5 名以上、資格取得の講習会に参
加させます。
3)研究発表会への参加を実施します。7
7 月開催の全国身体障害者施設協議会研修大会では 2 名が
月に開催される全国身体障害者施設協議
発表し、10 月の関東甲信越地区身体障害者施設職員研修で
会研究大会及び 10 月に開催される関東甲
は 1 名が清瀬療護園での取り組みや事例を発表しました。
信越地区身体障害者施設職員研修への研
また 6 月開催の関東甲信地区身体者施設職員研修では、運
修参加ならびに発表を実施する。また、6
営スタッフとして 2 名が参加いたしました。
月実施の関東甲信越地区身体障害者施設
長会議は東京都開催のため、運営スタッフ
として大会へ参加します。
4)地域に根差した施設づくりのため、清
地域に根ざした施設づくりでは、清瀬市の社会福祉協議会
瀬市自立支援協議会へ参加し情報共有に
へ社協だよりによる、ボランティア・通所・短期利用者募
基づく取り組みや地域の福祉事業所との
集・相談支援事業の宣伝を実施し情報提供を強化いたしま
協力体制を維持していきます。また、社会
した。地域交流では夏に上宮保育園児を招待し夏祭りを実
資源の活用として、ボランティアの受け入
施し、11 月には清瀬市ふれあい祭りに参加しました。また、
れを強化するため、6月までに受け入れ体
清瀬市第三小学校を交えてエイサー踊りを実施し地域交
制の見直し及びインターネット有効活用
流を実践しました。
や受け入れ施設としての意識向上に努め
施設建て替え後の地域交流の方向性を議論する中で地域
ます。さらに、施設内で実施する実習生に
の商店街の会の皆様や清瀬市社会福祉協議会から地域の
よる演奏会への招待や一年に一度は、地域
ニーズの聞き取りをさせていただき地域に根ざした施設
住民参加型の防災訓練を行います。
づくりの取り組みを行いました。
5)グループホームの開設に向けて法人と
年度末近くにグループホームの土地が決まりました。次年
連携して情報収集や書類の整備を実施し
度の開設に向け、法人と連携し進めていきます。
ます。
3
利用実績
入所
ショート
通所
計(人)
入院
入所
退所
4月
1763
62
112
1937
7
0
0
5月
1849
62
102
2013
0
1
0
6月
1772
64
122
1958
28
0
0
7月
1848
60
124
2032
12
0
0
8月
1815
59
104
1978
29
0
1
9月
1688
63
123
1874
57
1
1
10 月
1751
51
125
1927
29
0
1
11 月
1683
54
123
1860
35
0
1
12 月
1739
54
104
1897
42
2
0
1月
1779
72
109
1960
49
1
1
2月
1644
74
92
1810
67
0
0
3月
1766
65
140
1971
44
0
0
2
21097
合計
4
740
1380
23217
399
5
5
年間入所(通所)者の状況(平成 28 年 3 月 31 日)
男性
女性
計
男女内訳
30 名
28 名
58 名
平均年齢
59 歳
57 歳
58 歳
度平均在所期間
20 年 3 月
16 年 1 月
18 年 3 月
年間延利用人数
11085 名
10012 名
21097 名
施設入所者障害支援区分
区分
障害区分 1
障害区分 2
障害区分 3
障害区分 4
障害区分 5
障害区分 6
26 年度末
0名
0名
0名
0名
2名
57 名
27 年度末
0名
0名
0名
0名
2名
56 名
短期入所者障害支援区分
区分
障害区分 1
障害区分 2
障害区分 3
障害区分 4
障害区分 5
障害区分 6
27 年度末
0名
0名
2名
3名
5名
20 名
通所利用者障害支援区分
区分
障害区分 1
障害区分 2
障害区分 3
障害区分 4
障害区分 5
障害区分 6
27 年度末
0名
0名
0名
0名
3名
6名
5
職種別職員数(平成 28 年 3 月 31 日現在)
常勤
非常勤
常勤換算
再雇用
常勤換算
職員数計
常勤換算
施設長
1
1
1
1
サービス管理責任者
2
2
2
2
事務員
3
3
3
3
医師
1
1
1
1
看護師
6
2
7.4
8
7.4
支援員
62
18
74.3
81
75.1
栄養士
1
1
1
1
調理員
3
5
7
5
PT
1
1
1
1
4
1
0.8
ST
1
0.1
1
0.1
運転員
3
2.2
3
2.2
洗濯員
4
2.4
4
2.4
食事支援員
9
1.9
9
1.9
41
102.3
122
103.1
合計
80
3
1
0.8
6
ボランティア・実習生の受け入れ人数
ボランティアの内容と人数
内容
日数
人数
日中活動室ボランティア
100 日
2人
年間 200 人
ネイルボランティア
50 日
1人
年間
50 人
ホロホロコーラスボランティア
9日
6 人/日
年間
54 人
声のボランティア
12 日
6 人/日
年間
72 人
縫い物ボランティア
11 日
1人
年間
11 人
行事ボランティア
3日
3 人/日
年間
9人
その他
4日
4人
年間
16 人
189 日
23 人
年間
412 人
合計
備考
実習生の受け入れ人数
実習目的
学校名
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
学習院大学
6人
30 日
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
明星大学
7人
35 日
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
帝京科学大学
1人
5日
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
東洋大学
16 人
80 日
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
実践女子大学
2人
10 日
教育職員の資質の保持と向上(教職免許実習)
立教大学
2人
10 日
専門的な実践力の習得(社会福祉士)
日本福祉教育専門学校
5人
120 日
専門的な実践力の習得(社会福祉士)
白梅学園短期大学
3人
24 日
専門的な実践力の習得(社会福祉士)
日本福祉大学
1人
24 日
専門的な実践力の習得(介護福祉士)
文教学院大学
2人
30 日
合計
10 校
45 人
368 日
7
実人数
延べ日数
事故報告
種別
件数
内容と対応
関係機関報告事故
2件
①<左上腕骨の骨折>
H27.9/2
熱発
H27.9/10
熱発が続いており、清拭をしようとしたところ、左鎖骨部分に
青あざがあるのに気づく。患部に腫脹と熱感あり。
看護師に報告し、近隣の整形外科へ緊急通院し、CT とレントゲン検査で
「左上腕骨骨折」との診断を受ける。
【検証】
熱発し始めた H27.9.2 からを腫脹し、その時点で骨折していたことが想定
される。骨折後、更衣や体位変換時やリフト移動時に、悪化させてしまっ
たことも考えられる。また、これまで使用していたスリングシートは、当
4
該利用者の患側の可動域に制限があるにも拘らずホイストで吊っていた
ことが、肩や腕に負担がかかっていたと考えられる。
【今後の対応】
事故の可能性として移乗時又は更衣や体位変換時の可能性が高い為、移乗
についてはスリングシートを包み込むタイプに変更し、更衣及び体位変換
の支援時は基本的に2人介助としました。
②<右大腿骨骨折>
平成 27 年 12 月 18 日、午後 2 時ころ、入浴支援中に右大腿部が腫脹して
いるのに気づき看護師へ報告、緊急通院となり右大腿骨骨折との診断。ま
た、貧血の数値もかなり悪いため、輸血が必要な状態で、骨折部からの出
血も考えられるとの事。
即入院となり、髄内釘固定術が必要になるとのことで、ご家族への状況説
明が行ないました。その際、骨はかなり脆くなっておりオムツ交換等の介
助等でも骨折のリスクがあるとのことでした。
【検証】
骨折に至るまでの経緯を調査では特定できなかったが、考えられる要因と
して、①移動(車椅子⇔ベッド)時の一人抱えで足がどこかに接触した、
②車椅子やトイレチェアーにて体位保持やリクライニングを上下した再
に足に付加が掛かった可能性があったと考えられる。
【今後の対応】
移乗時は2人介助とし、2人介助が困難な場合はホイスト使用としまし
た。また、トイレチェアーや車いす、体位保持の際は足の間にクッション
を挟み、足が台座にあたりリクライニングの際に圧迫しないように支援を
する。
施設対応事故
146 件
① 転倒関連
17 件
うち転倒 11 件、転落 4 件、滑落 2 件(うち介護中 1 件)
② 怪我関係(①を含まないもの)34 件
うち内出血
打撲
2 件、痣
6 件、切傷 5 件、擦傷 2 件、表皮剥離
4 件、
3 件、捻挫 1 件、熱傷 1 件、(うち介護中 1 件、自傷・他傷 1 件)
③ 服薬関連
49 件
うち誤薬 15 件、薬紛失 2 件、服用忘れ(怠薬)27 件、
飲みこぼれ 5 件
④ 食事関連
12 件
うち異食 3 件、食事(栄養剤)誤配膳 9 件
⑤ その他
34 件
うち物品の紛失・破損・故障 13 件、ペグの不備 10 件
利用者間トラブル 1 件、その他 10 件
5
118 件
ヒヤリハット報告
① 転倒等の可能性
33 件
② 怪我等の可能性
10 件
③ 誤薬等の可能性
22 件
④ 誤嚥等の可能性
5件
⑤ 物品の破損等の可能性
9件
30 件
⑥ 支援の失念
9件
⑦ その他
8
苦情
苦情申立月
苦情の内容
対応と結果
平成 27 年6月
地域移行に対する強い思いがあり 進捗情報を定期的に伝えていたが、不安に対す
実現に向けて予定していたスケジ る相談を受け一週間に一回程度、進捗状況を伝
ュールが、自分の思うように進まず
え、不安やストレスの軽減を図りました。
不安やストレスを感じているとい
うご相談をいただく。
平成 27 年 7 月
ボランティアの方との関わりの中 不適切な言動を控えていただくよう、当該ボラ
で恐怖や疑問を感じるという利用 ンティアと面談を実施し取り組みました。その
者からのご相談をいただく。
9
後、苦情はいただいておりません。
東京都実地検査の報告
項目
改善内容
利用者支援(障害)
サービス管理責任者が一か月
サービス提供の記録について、利用者等から確認を受けること。
に一度(翌月の 5 日まで)、施
指定障害者支援施設(施設入所支援)は、当該指定障害者支援施設
設入所ご利用者又は必要に応
において施設入所支援を受ける利用者に対して施設障害福祉サービス
じてそのご家族等にサービス
を提供した際は、当該施設障害福祉サービスの種類ごとに、提供日、
提供記録等の説明を実施し、確
内容その他必要な事項を記録し、利用者から施設障害福祉サービスの
認(署名又は印鑑)を受けます。
提供を受けたことについて確認を受けなければならない。
しかしながら、貴施設においては、施設障害福祉サービスを提供し
たサービス提供記録について、利用者等から確認を受けていない。
ついては、施設障害福祉サービスを提供した際には、利用者等から
施設障害福祉サービスの提供を受けたことについて確認を受けるこ
と。(条例第 136 号第 24 条第 3 項)
10 福祉サービス第三者評価の報告
特によいと思われる点
タイトル
利用者の障害特性や生活歴に応じた支援と、ニーズに合わせた活動や企画の提供に取り
組んでいる。
6
内容
身体障害者手帳は約 96%が 1 級で、車いす使用は 100%である。施設内ではほぼ自立
している利用者もいれば、意識障害で寝たきりの利用者もいる。利用者の障害特性に応
じた多様な活動の場である日中活動室では、パソコンを活用したぬり絵、色鉛筆による
絵画、刺し子等の自主活動で利用者は活き活きと活動し熱気にあふれている。自主的に
英会話教室も開かれている。音楽療法、外出企画、ボランティアと職員によるネイル・
オイルマッサージなども人気である。意識障害のある利用者に職員が育成歴から推測し
た好みの音楽を聴かせる等の工夫をしている。
タイトル
利用者の意向意見を施設運営に反映している。
内容
法人は理念で生活主体者である利用者の意向を十分に尊重することを掲げており、施設
では基本方針で利用者自治会が園運営に参加することを明示している。施設では運営の
要である運営委員会に利用者自治会をメンバーとし、利用者の意向意見について施設運
営に反映している。施設懇談会では施設長が施設運営について説明を行い、利用者から
意見等を聞き取っている。利用者と職員の茶話会も開かれ利用者から意見意向を聞き取
る仕組みも設けている。活動や食事の調査も行われ、支援に活用されている。理念に沿
った利用者の支援に取り組んでいる。
タイトル
診療所が併設されており、24 時間医療的ケアや利用者の容態変化に迅速な対応を行っ
ている。
内容
施設に併設されている清瀬喜望園診療所は医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師、非常
勤で皮膚科・歯科・レントゲン技師・当直医で構成され、喜望園と療護園両施設の利用
者を対象に診療を行っている。看護師は診察介助、健康診断、体調管理、吸引、通院付
添、配薬等を行い、病気の早期発見や生活支援からの医療相談にも応じている。重度化
高齢化で医療処置を必要とする利用者が多く、27 年 7 月時点で胃ろう 15 名(訪問調査
時 19 名)、鼻腔栄養 2 名、吸引 7 名である。日中は施設内にも看護師が常駐し診療所と
併せて手厚い支援に取り組んでいる。
タイトル
丁寧な聞き取りによる訪問面談票に基づき、詳細な利用者票を作成し支援に活用してい
る。
内容
施設では短期利用者の受け入れ計画としてショートステイ利用者票を作成して支援に
活用している。入所前に訪問を行い利用者と家族等の意向を確認しながら、支援に必要
な利用者の状況に関して、ショートステイ利用者訪問面談票を基に聞き取りを行ってい
る。利用者の基本情報(年齢・障害名・理由等)、生活歴、既往歴、服薬、食事、排泄
等である。これを基にした利用者票は、服薬・医療では服薬方法や傷の手当、コミュニ
ケーションでは不穏時の対応、食事ではご飯とおかずを一口ずつ交互になど利用者の障
害特性を詳細に把握し、支援に活用している。
さらなる改善が望まれる点
タイトル
地域交流を充実することを期待したい。
内容
施設は地域に根ざした施設作りを重点課題としている。地域交流会では小学生 80 人の
訪問があり、エイサーを披露して利用者と交流している。夏祭りには保育園児を招待し、
利用者と一緒にゲームを楽しんでいる。お花見、秋のひととき、防災訓練には多数のビ
7
ラを近隣に配布して参加を呼び掛けているが、参加は少数に留まっている。施設では地
域交流をすすめる為、移転後の施設にカフェルームや会議室を設置し地域に開放するこ
とも計画している。ビアガーデンの構想もあるが、更に親子づれを呼び込む仕掛けも検
討し、地域交流を充実することを期待したい。
改善の取
平成 28 年 5 月頃までに建替え後のカフェスペースの内容と在り方について委員会を設
組
置し協議、より若い世代への情報発信に努める。福祉法人だけの連携では無く、民間・
一般企業などとの連携も考えており、カフェスペースに留まらず空間の提供方法を考え
随時 HP・広報・広告などで情報発信を心がけます。
タイトル
研修の充実により人材の育成を期待したい。
内容
民間移譲後職員の世代交代があり若手職員も多くなっている。新施設ではユニットケア
を計画しており、支援体制に即した人材の育成が求められる。利用者の状況も重度化高
齢化が進み、医療ケアーが増大しており、より専門職としての知識技術が求められてい
る。法人では介護キャリア段位制度を導入し、実践能力の評価を進めている。また、資
格取得も奨励し、昨年度介護福祉士に多数合格している。施設では、エルダー制度を取
り入れ人材育成に取り組んでいるが、施設の目指す利用者支援のため、更に研修等の充
実により人材の育成を期待したい。
改善の取
建替えを見通しユニットケアを行っている施設に 50 名近い職員を外部研修に派遣し、
組
今後も見学・研修の予定をしています。キャリア段位を導入したが対象となる職員がま
だ取得できていないが、6 月にレベル 3 を 3 名予定し、28 年度中に 8 名は取得できそ
うなペースになっています。介護福祉士の勉強会も行っており、本年は試験を受けた 7
割の職員が合格し、勉強会も継続して来年度も合格者の確保に努めていきます
エルダー制度は全体に浸透するには時間はかかるがキャリア段位との連携が図れてい
る為、今後のキャリアアップツールとして運用していきます。
タイトル
情報の共有に意識を改善し取り組むことを期待したい。
内容
施設では施設内 LAN を構築し、デスクネット等を通じ情報発信に努めている。勤務室
内、廊下に情報を掲示して周知伝達にも努めている。毎日全職員で 15 分ミーティング
を行い、引継ぎ連絡の徹底を行っている。職員から「主任や管理職のみ把握していて一
般職に周知されていない情報がある。情報開示・提供しても、それに目をとおす職員が
少ない」との声もあり、経営層と職員で情報共有について認識の違いが見られる。1 年
後に改築移転も予定されている。情報の受けてである職員と発信する経営層の意識を改
善し、情報共有を進めることを期待したい。
改善の取
デスクネッツとの連動性のあるファイルメーカーを導入し情報共有をさらに図ってい
組
きます。操作方法などの説明・研修会なども月 2 回予定しており、6 月にはすべての職
員が利用できるよう取り組み、ペーパーレスを図ります。申し送りなどもファイルメー
カーを使って行うため、情報が網羅でき、齟齬も発生しにくい状況に改善していきます。
タイトル
短期入所利用者が居住する地域との連携や情報共有に向けてさらなる改善に期待した
い。
内容
施設の短期入所利用者は地元市を中心に他区市部と広範囲である。施設は隣接地に新施
8
設を建築中で、29 年 4 月にユニットケア施設として開所する予定である。新施設では
短期入所利用者の定員を 2 名から 8 名に増員が決まっている。診療所を併設した施設と
して今後益々利用希望者は増えることが想定される。一方で、他区市部に居住する利用
者のサービス担当者会議への参加はまだ少なく、施設では担当者会議への参加や関係機
関との情報共有に改善の必要性を認識している。さらなる改善に期待したい。
改善の取
新規短期入所の確保は年々進んでいるが、都内入所は類似タイプ短期入所のサービスが
組
多い為、2 床では行えなかったミドルロングスティのサービスを軸に新たな利用者の確
保を行います。サービス担当者会議には電話にて情報提供することが多く、今後こちら
から関係機関に情報発信し、参加・宣伝に努めていきます。
9