平成 27 年度成果報告書 産業動物分野における中核的専門

- 成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業 -
平成 27 年度成果報告書
産業動物分野における中核的専門
人材養成プログラム開発事業
宮崎産業動物学卒後教育委員会
はじめに
本事業は、文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」
の支援を受け、平成25年度より九州・沖縄地域を中心に産業動物分野における人材育成
を推進してきました。本事業の活動は、年々広がりをみせ、参加いただいた多数の機関、
団体、また個人の方々より好評をいただいております。
本年度は、3ヵ年計画の最終年度であったことから卒後教育モデルカリキュラム(最終
案)
、達成度評価基準(最終案)
、電子教科書(最終案)の策定に向けた活動を積極的に行
いました。産学官で構成された宮崎産業動物学卒後教育委員会がイニシアチブをとり、こ
れまでの試行研修結果、アンケート調査結果などに基づき協議を重ね、各最終案を策定し
ました。特に、卒後教育モデルカリキュラム(最終案)は、産業動物業界が求める人材像
を十分に反映させた形で、衛生分野、臨床分野、畜産分野が密接にリンクし、体系的に知
識・技術を学べるカリキュラム構成となりました。
本年度の試行研修は、衛生分野10講座(33研修会)、臨床分野12講座(12研修会)
、
畜産分野10講座(13研修会)であり、受講者数は延べ1,478名に達しました。受講
者数の多さ、関心の高さに驚愕するとともに、産業動物業界において、人材育成が強く求
められていることを改めて実感しました。
一方、産業動物分野における女性従業者の学び直しにも力を入れており、昨年度と比較
し、全受講者数に占める女性の割合は、17.9%から27.1%へと大きく増加しまし
た。今後も女性の学び直しを支援していくとともに、男女問わず多数の産業動物従事者が
参加できる研修形態を模索していきます。
最後になりましたが、この場を借りて、本事業の推進に惜しみないご協力をいただきま
した宮崎県内の産業動物関連団体・機関および宮崎大学教職員の皆様へ、深く感謝申し上
げます。
平成28年2月19日
宮崎産業動物学卒後教育委員長
香川 浩彦
1
目
はじめに
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1.事業概要
1)背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2)目的および達成状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
3)全体計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2.平成27年度事業計画
1)宮崎産業動物学卒後教育委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
2)宮崎産業動物学卒後教育実務委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3)研修会(試行) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
4)卒後教育モデルカリキュラム(最終案) ・・・・・・・・・・・・・ 8
5)達成度評価基準(最終案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
6)電子教科書(最終案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
7)広報活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
8)女性の学び直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3.平成27年度事業成果
1)宮崎産業動物学卒後教育委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
2)宮崎産業動物学卒後教育実務委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・ 9
3)研修会(試行) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
4)卒後教育モデルカリキュラム(最終案) ・・・・・・・・・・・・・10
5)達成度評価基準(最終案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
6)電子教科書(最終案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
7)広報活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
8)女性の学び直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
2
1.事業概要
1)背景
産業動物は、ウシ、ブタ、ニワトリなど国民へ動物性タンパク質を供給することに
よって、人類の健康と福祉に貢献している。この重大な使命を持つ産業動物関連産業
は、現在様々な課題を抱えている。例えば、グローバル時代を迎え、家畜伝染病の発
生、飼料価格の高騰、少子高齢化による産業動物従事者数の減少、食料自給率の保持、
産業動物学の急速な学問進歩への対応などである。以下にそれらの課題の概要につい
て述べる。
①平成22年、平成23年、および平成26年においては、宮崎県内で高病原性鳥
インフルエンザや口蹄疫などの家畜の伝染病が発生し、大きな社会問題となった。
また、周辺諸国・地域(中国、香港、台湾、韓国など)では、高病原性鳥インフ
ルエンザや口蹄疫は毎年のように発生しており、家畜伝染病の国内への侵入の危
険性は非常に高い。
②平成20年頃からバイオエタノール向け需要の増加に始まり、その後の米国にお
ける干ばつ、為替相場などから、原料となる穀物価格の値上げに基づく飼料高騰
が持続している。そのため、費用対効果を考えると、輸入飼料に頼っている体質
から、国産飼料に立脚した畜産経営に転換する方策が必要となる。この方策とし
ては、水田や耕作放棄地の有効活用、食品残さ等の有効利用などが考えられてい
る。
③少子高齢化や農業離れから、農業就業人口は、平成12年の389万人から平成
23年の260万人とわずか10年間で129万人も減少している。このことか
らも明らかなように、農業の担い手の育成は、国家的に重要な課題である。
④平成23年の日本の食料自給率は、カロリーベースで39%、生産額ベースで
64%となっている。世界的にカロリーベースで比較すると、アメリカの127%、
カナダの258%、ドイツの92%、オーストラリアの205%、フランスの
129%、イタリアの61%などに比べて日本の食料自給率は著しく低い水準で
ある。この様な状況から、食料自給率向上の取り組みは国を挙げて取り組むべき
課題であり、国民運動にまで広がっている。
⑤産業動物関連分野の学問の発展は日進月歩である。例えば、遺伝子が関わる産業
動物の病気の場合、平成12年頃までは、動物の全身状態や血液検査などに基づ
3
いて診断されていた。しかし、この15年間において、学問の進歩により、遺伝
子レベルの検査が可能となりそれに基づいて診断されるようになってきた。しか
し、現在、現場の最前線で牽引役を果たしている40歳代以上の産業動物従事者
は、このような進歩した学問に関する教育をほとんど受けてきていない。
⑥平成25年雇用動向調査(厚生労働省)結果によると、女性(30~34歳)が
結婚・出産・育児を機に離職する割合は1.9%で、介護による平均離職率が
0.3%であることから考えると、著しく高いと言える。そのため、労働人口が
減少している日本において、短期・長期に渡って現場を離れていた女性へ、学び
直しの機会や現場復帰への支援を行うことは、重要な施策である。また、産業動
物関連産業における就業者数不足の問題を解決するための一つの方策として、女
性の就業者数増加が期待されている。
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2)目的および達成状況
宮崎大学ではこれまでに、産業動物生産基地に立地する特色を生かして、草地学、
畜産学、獣医学の3学問が融合した教育の体系化を図ってきた。さらに、産業動物の
感染症を専門に教育研究するために、産業動物防疫リサーチセンターを設置している。
これらの実績に基づいて、本事業では、平成27年度までに卒後教育モデルカリキュ
ラムを完成させることを目的とした。そして、この目的を達成するために、平成25
年度から、宮崎大学と宮崎県内の産業動物関連団体が連携して宮崎産業動物学卒後教
育委員会(コンソーシアム)を設置して、事業を推進してきた。その結果、本報告書
にあるように、産業動物分野における卒後教育モデルカリキュラムを完成することが
できた。今後は完成したカリキュラムに基づいて、このカリキュラムを実施するため
の組織体制の構築、その組織の下でのカリキュラムの更なるブラシュアップ、そして
このカリキュラムの普及および実施を行い、産業動物に関連する産業において、中核
人材のレベルアップと確保、さらには、経済と獣疫のグローバル化に対応して地域社
会を牽引できる人材の養成を実現していくことが期待される。
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3)全体計画
本事業は、産学官連携の宮崎産業動物学卒後教育委員会が主体となって運営し、そ
の下に実務部会を、そして実務部会の下に、カリキュラムの受講対象者別に3つのワ
ーキンググループ(WG)を設置して事業を進めていくこととした(資料1)
。各 WG に
おいては、研修会の試行などを行い、この試行結果に基づき、3ヵ年かけて国内初の
産業動物分野における卒後教育モデルカリキュラムを完成させる計画とした。各 WG
の受講対象者および3年間の各年度計画については、以下の通りである。
■産業動物衛生 WG
畜産技術指導者、産業動物獣医師、家畜防疫員、食肉検査員などを対象とした衛
生管理に関する研修会の試行・実証を行い、卒後教育モデルカリキュラムを開発す
る。
■産業動物臨床 WG
産業動物獣医師を対象とした先端的産業動物獣医学に関する研修会の試行・実証を
行い、卒後教育モデルカリキュラムを開発する。
■畜産リーダーWG
畜産技術指導者を対象とした先端的畜産技術に関する研修会の試行・実証を行い、
卒後教育モデルカリキュラムを開発する。
【平成25年度】
①宮崎大学産業動物学卒後教育運営委員会を組織する。
②卒後教育モデルカリキュラム作成に必要な産業動物業界が求める人材像を把握する
ため、全国規模のアンケート調査を実施する。その調査結果を分析し、各 WG におい
て、育成すべき人材像を設定する。
③卒後教育モデルカリキュラム(原案)を作成する。
④ホームページの開設、報告書の作成、成果報告会の開催、広報活動を行う。
【平成26年度】
①各 WG において、平成25年度に策定した卒後教育モデルカリキュラム(原案)に沿
って試行を行う。
②産業動物分野における女性の学び直しについての実態把握を行うため、全国規模のア
ンケート調査を実施する。その調査結果を分析し、各 WG のカリキュラムにどのよう
6
に反映していくかを検討する。
③卒後教育モデルカリキュラム(二次案)を作成する。
④教育の質を担保するため、達成度評価基準(原案)を作成する。
⑤研修会などの試行結果を基に電子教科書(原案)を作成する。
⑥ホームページ、報告書の作成、成果報告会の開催、広報活動を行う。
【平成27年度】
①各 WG において、平成26年度に策定した卒後教育モデルカリキュラム(二次案)に
沿って試行を行う。
②卒後教育モデルカリキュラム(最終案)を作成する。
③教育の質を担保するため、達成度評価基準(最終案)を作成する。
④研修会などの試行結果を基に電子教科書(最終案)を作成する。
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2.平成27年度事業計画
1)宮崎産業動物学卒後教育委員会
本事業の運営を円滑に実施するため、産学官連携による宮崎産業動物学卒後教育
委員会を年2回開催する。
2)宮崎産業動物学卒後教育実務委員会
衛生分野、臨床分野、畜産分野の各 WG 長と実務委員が参加し、各 WG における研
修会の試行状況・結果について、定期的に審議する。
3)研修会(試行)
平成26年度までに作成した卒後教育モデルカリキュラムに基づいて計画された
研修会を試行する。
4)卒後教育モデルカリキュラム(最終案)
平成27年度に実施する研修会の試行結果および平成26年度までに作成した卒
後教育モデルカリキュラム(二次案)を精査し、各 WG において最終案を作成する。
5)達成度評価基準(最終案)
教育の質を保証し、産業動物業界から求められる人材像に適した知識・技術を客
観的に評価するための達成度評価基準(最終案)を各 WG において作成する。
6)電子教科書(最終案)
平成26年度までに作成した電子教科書(原案)及びこれまでの試行研修会で使
用した資料などを基に電子教科書(最終案)を作成する。
7)広報活動
ホームページ等を通じて、本事業の活動や研修会案内を周知し、広報活動を行う。
8)女性の学び直し
女性の学び直しを支援するため、研修会の実施方法などについて検討・試行する。
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3.平成27年度事業成果
1)宮崎産業動物学卒後教育委員会
事業計画通り、宮崎産業動物学卒後教育委員会を、合計2回(資料3-4)開催
した。9月の委員会では、事業計画を承認し、適切な実施に向けた意見交換や、事
業継続についても協議した。2月の委員会では、委員会の開催前に成果報告会も併
せて開催し、取りまとめた活動実績を報告する機会を設けた。また、2月の委員会
では、卒後教育モデルカリキュラム(最終案)、達成度評価基準(最終案)
、電子教
科書(最終案)を審議し、それぞれの最終案が承認された。事業継続については、
今後も各機関・団体が協力して、事業を継続していく方向が確認された。
2)宮崎産業動物学卒後教育実務委員会
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会を、合計5回(資料5-9)開催した。定期
的に実務委員会を開催したことによって、各 WG の活動状況を的確に把握することが
でき、計画通りに各活動をコーディネートできた。また、卒後教育モデルカリキュ
ラム(最終案)
、達成度評価基準(最終案)
、電子教科書(最終案)の作成にあたり、
慎重な議論を重ね、各最終案の完成に結びつけることもできた。
3)研修会(試行)
平成26年度に作成した卒後教育モデルカリキュラム(二次案)に沿って、産業
動物衛生 WG は10講座(研修会33回)を、産業動物臨床 WG は12講座(研修会
12回)を、畜産リーダーWG は10講座(研修13回)をそれぞれ試行した(資料
13)
。また、各研修会の実施においては、産学官が一体となって連携・協力して実
施したものもあり、活動の輪が広がっていることを実感できた。
全研修会の参加者数は、延べ1,478名(2月9日現在)であり、そのうち、実
習付きの講座を受講した者は、延べ477名であった。また、受講証明書の授与対
象となる12時間以上の受講者数は、52名(2月9日現在)であった。産業動物
業界においては、慢性的な人手不足である中、多数の受講者が本事業の試行研修に
参加したことは、特筆すべきことであり、学び直しに対する関心の高さが窺える。
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4)卒業教育モデルカリキュラム(最終案)
衛生分野、臨床分野、畜産分野の各 WG において、卒後教育モデルカリキュラム(二
次案)を土台に慎重な議論を重ねて、そして、本年度実施した試行研修会の結果も
十分に反映させながら、卒後教育モデルカリキュラム(最終案)
(資料11)を作成
した。原案、二次案からの大きな変更点としては、最終案には、各 WG が目指す人材
像(目的)を記載し、受講目的を明確にするとともに、適切な授業時間および回数
を設定したことである。この結果、産業動物業界が求める知識・技術を効果的かつ
体系的に習得できるカリキュラムを完成できたと考えられる。
■産業動物衛生 WG
①人材像
産業動物衛生 WG では、就業年数によって求められる技能が異なることが、平成
25年度のアンケート調査結果によって明らかとなったため、目指す人材像を、
新人(就業5年未満)
、中堅(就業5~10年)に区分して設定した。
【新人】
基本的な病原・病理学的、衛生学的検査スキルなどを備えた人材
【中堅】
家畜の新興・再興感染症防疫に関する知識を備え、国民の健康を守る仕組
みを理解し、対応できる人材
②コース目的
3つのコース(家畜衛生、公衆衛生、家畜病理)を設け、それぞれのコースに
目的を設定した。
【家畜衛生コース】
(新人)調査・研究で活用される基本的な統計学的手法、あるいは産業動
物の飼養衛生管理の知識を備えた人材
(中堅)牛、豚、鶏の新興・再興感染症防疫に関する知識を備え、実践で対
応できる人材
【公衆衛生コース】
著しく多様化、複雑化している公衆衛生の社会的ニーズに対応するため、
獣医師が生活衛生の分野で指導的役割と責任を果たしうる幅広い視野と問
題解決能力を兼ね備えた人材
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【家畜病理コース】
家畜疾病の疾病名は同じでも病変は個別に異なる。感染症、腫瘍、奇形、
代謝病等すべてをこのコースで網羅する病理診断は、疾病診断のカギとな
ることが多い。その診断技術力には、常に新しい知識と、技術維持と応用
が必要である。診断技術力の基礎力、向上と新知識をもって公衆衛生、家
畜衛生の社会的ニーズに対応できる人材
③講座
講座の回数については、1~3日間の短期集中講座、または、時間をかけてじ
っくりと受講できる複数回講座など、講座内容に応じて設定した。また、必須
講座を業界から求められるスキルを向上できるように構成し、選択講座につい
ては、受講者が必要としているスキルを習得できる講座となるように工夫した。
このため、ニーズに柔軟に対応できるカリキュラムとなったと考えられる。
【家畜衛生コース】
・産業動物に関連した実践統計学(初級)
(必須講座 / 1.5 時間×8 回)
・家畜伝染病の防疫学
(必須講座 /
2 時間×3 回)
・豚の飼養衛生管理学
(必須講座 /
8 時間×3 回)
・鶏の飼養衛生管理学
(選択講座 /
3 時間×8 回)
【公衆衛生コース】
・食品衛生学
(選択講座 / 2 時間×3 回)
・狂犬病診断学
(必須講座 / 2 時間×5 回)
・人獣共通感染症学
(選択講座 / 2 時間×2 回)
・動物愛護学
(選択講座 / 2 時間×1 回)
【家畜病理コース】
・家畜疾病の病理学的診断学
(必須講座 / 6 時間×4 回)
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■産業動物臨床 WG
①人材像
目指す人材像を平成25年度に実施したアンケート調査結果及びこれまでの試
行結果を基に下記のとおり設定した。
エビデンスに基づいた個体診療や群管理に関する知識を備え、農家を多面的に
支えられる(指導できる)人材
②コース目的
3つのコース(根拠に基づく個体獣医療、生産獣医療(乳用牛)
、生産獣医療(肉
用牛)
)を設け、それぞれのコースに目的を設定した。
【根拠に基づく個体獣医療コース】
疾病の診断を的確に行い、最新の治療、予防技術に精通している。
【生産獣医療(乳用牛)コース】
牛群を的確に把握し、経営向上に向けた指導が行える。大規模化に対応。
【生産獣医療(肉用牛)コース】
牛群を的確に把握し、経営向上に向けた指導が行える。大規模化に対応。
③講座
各コースの目的に沿った内容を効果的に習得できるように、講座内容を設計し
ており、例えば、座学と実習とを組み合わせた授業形態とすることで、より技
術の定着が図れるようになっている。また、実習を少人数で実施することによ
り、講師と受講者が密にコミュニケーションを取り、短期間で求められる技術
を習得できるように配慮した。コース内の講座については、中堅に求められる
幅広い知識の習得を促すため、他 WG で開講している講座も選択できるようにし
た。
【根拠に基づく個体獣医療コース】
・産業動物分野における輸液療法
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・診断・治療・予防シリーズ
(必須講座 / 6 時間×5 回)
・ウシの周術期管理(麻酔消毒、縫合)
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・ブラッシュアップ外科手術
(必須講座 / 6 時間×2 回)
・生殖工学(人工授精、発情同期化、胚生産)
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(必須講座 / 6 時間×2 回)
・家畜伝染病の防疫学
(必須講座 / 2 時間×3 回)
【生産獣医療(乳用牛)コース】
・代謝プロファイルテスト(乳用牛)
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・乳質向上対策
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・家畜伝染病の防疫学
(必須講座 / 2 時間×3 回)
・診断・治療・予防シリーズ *
(必須講座 / 6 時間×5 回)
・繁殖分野における超音波技術
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・生殖工学(人工授精、発情同期化、胚生産) (必須講座 / 6 時間×1 回)
・繁殖管理
(必須講座 / 6 時間×1 回)
次のうちから1つ以上を修了
・動物栄養学(飼料分析)
(必須講座 / 6 時間×2 回)
・家畜飼養管理学
(必須講座 / 6 時間×2 回)
・畜産流通論、畜産経営論
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・HACCP・GAP 講座
(必須講座 / 6 時間×1 回)
【生産獣医療(肉用牛)コース】
・代謝プロファイルテスト(肉用牛)
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・家畜育種学(ウシ肉質超音波診断技術)
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・家畜伝染病の防疫学
(必須講座 / 2 時間×3 回)
・診断・治療・予防シリーズ *
(必須講座 / 6 時間×5 回)
・繁殖分野における超音波技術
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・生殖工学(人工授精、発情同期化、胚生産) (必須講座 / 6 時間×1 回)
・繁殖管理
(必須講座 / 6 時間×1 回)
次のうちから1つ以上を修了
・動物栄養学(飼料分析)
(必須講座 / 6 時間×2 回)
・家畜飼養管理学
(必須講座 / 6 時間×2 回)
・畜産流通論、畜産経営論
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・HACCP・GAP 講座
(必須講座 / 6 時間×1 回)
* 診断・治療・予防シリーズは、下記の5研修会で構成
ウシの呼吸器疾患、ウシの運動器疾患(蹄疾患)
、
ウシの運動器疾患(関節、骨折)、ウシの消化器疾患、循環器疾患
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■畜産リーダーWG
①人材像
新人(就業5年未満)
、中堅(就業5~10年)に区分し、それぞれの就業期間
に応じて、目指す人材像を設定した。
【新人】
飼養管理、改良増殖、畜産流通に関する基本的な専門スキルを備えた人材
【中堅】
新しい知識を備え、畜産業と畜産関連産業を多面的に支えられる(指導で
きる)人材
②コース目的
畜産関係者には、幅広い知識と技術が求められることから、コースを1本化し、
下記のようなコース目的とした。
【畜産エキスパ-トコース】
畜産エキスパートに必要な幅広い基礎知識と最新知識を兼ね備えた人材
③講座
畜産関係者には、幅広い知識が必要とされることに加えて、受講者の地域、環
境に即したスキルが求められることから、講座は主に選択必須とし、受講者が
自由に選択できるように配慮した。講座内容についても、座学、実習、座学+
実習など、各受講者が求める技能を効果的に習得できるように配慮した。
【畜産エキスパ-トコース】
・家畜伝染病の防疫学
(必須講座 / 2 時間×3 回)
・飼料作物学
(選択必須講座 / 6 時間×2 回)
・飼料学
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・動物環境管理学
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・動物栄養学(飼料分析)
(選択必須講座 / 6 時間×2 回)
・家畜飼養管理学
(選択必須講座 / 6 時間×2 回)
・家畜育種学(ウシ肉質超音波診断技術) (選択必須講座 / 6 時間×2 回)
・草類遺伝資源・育種学
(選択必須講座 / 6 時間×2 回)
・畜産流通論、畜産経営論
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・畜産食品科学、畜産食品製造学
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・ HACCP・GAP 講座
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
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・代謝プロファイルテスト(乳用牛)
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・代謝プロファイルテスト(肉用牛)
(選択必須講座 / 6 時間×1 回)
・乳質向上対策
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・繁殖分野における超音波技術
(必須講座 / 6 時間×1 回)
・生殖工学(人工授精、発情同期化、胚生産) (必須講座 / 6 時間×1 回)
・繁殖管理
(必須講座 / 6 時間×1 回)
5)達成度評価基準(最終案)
達成度評価基準を設定する上では、受講者が産業動物業界から求められているス
キルを十分に身に付けているかを客観的に評価することが重要である。そのため、
講座、コースそれぞれに客観的に評価する達成度評価基準(資料11)を設定した。
また、評価方法は、平成26年度までに策定した宮崎産業動物教育コンソーシアム
申し合わせ事項(資料11)を適用することとした。これにより、WG 間でバランス
のとれた評価基準となり、教育の質が保証されるものと考えられる。
■産業動物衛生 WG
講座修了条件は、必須科目が出席率100%、選択科目が出席率65%とした。
コース修了条件は、家畜衛生、公衆衛生、家畜病理コースにおいて、指定した
講座を修了すると伴に、受講時間数が家畜衛生コース55時間以上、公衆衛生
コース16時間以上、家畜病理コース24時間以上とした。なお、評価方法に
ついては、宮崎産業動物教育コンソーシアム申し合わせ事項を適用することと
した。各講座の修了期限については、単年度または3年以内とした。
■産業動物臨床 WG
講座修了条件は、出席率を100%とした。コース修了条件は、根拠に基づく
個体獣医療、生産獣医療(乳用牛)
、生産獣医療(肉用牛)コースにおいて指定
した講座を修了するとともに、受講時間数が根拠に基づく個体獣医療コース7
2時間以上、生産獣医療(乳用牛)コース72時間以上、生産獣医療(肉用牛)
コース72時間以上とした。なお、評価方法については、宮崎産業動物教育コ
ンソーシアム申し合わせ事項を適用することとした。各講座の修了期限につい
ては、3年以内とした。
■畜産リーダーWG
講座修了条件は、出席率を100%とした。畜産エキスパートコースの修了条件
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は、必須講座および受講者が必要としている技能を中心に7講座以上修了し、受
講時間数が70時間以上とした。評価方法については、宮崎産業動物教育コンソ
ーシアム申し合わせ事項を適用することとした。各講座の修了期限については、
3年以内とした。なお、今後、カリキュラムを改訂する際には、コース内の取得
講座について、各人材に応じたモデルを示すことも検討する。
6)電子教科書(最終案)
平成26年度に作成した電子教科書(原案)をベースに、平成27年度に実施し
た研修会の試行結果、研修会後のアンケート(資料14)
、WG 内での協議を踏まえて、
電子教科書(最終案)
(資料12)の素案を各 WG において作成した。そして、この
素案を平成27年度第2回の宮崎産業動物学卒後教育委員会で承認した。電子教科
書には、研修会の目的、概要、重要となるキーワードなどを記載することで、受講
者が自学しやすいように工夫した。これらの電子教科書は、今後の卒後教育プログ
ラム内で利活用されるとともに、遠隔地の受講者にとっても自習、確認、スキルア
ップ教材として利用されることが期待される。
7)広報活動
本事業のホームページ( http://www.miyazaki-u.ac.jp/chukaku/ )
(資料48)
を通じて、本事業の目的、活動内容を周知するとともに、研修会の案内、研修会後
の活動報告など逐次更新することで広報活動を行った。また、宮崎産業動物学卒後
教育委員会を通じて、各関係機関・団体に研修案内の通知を行うなど、一層の広報
活動に力を入れた。これらの広報活動を行った結果、本年度も受講者数が1,000
名を越えた。さらに、年度末には、成果報告会を開催し、本事業の取り組や活動成
果を発表し、地域及び社会的認知度の向上にも努めた。
8)女性の学び直し
平成26年度に全国規模で実施した「産業動物における学び直しに関するアンケ
ート調査(女性版)
」の結果を宮崎産業動物学卒後教育委員会で精査した。その結果、
卒後教育の内容については男性と同様とすること、実施形態などについては受講時期、
実施時間を考慮して実施することなどの必要性が明確となった。これらの意見を踏ま
えて各 WG で検討を行い、平成27年度のいくつかの研修会においては、実施時間や開
催日などを工夫して実施した。この工夫が功を奏したのかどうかは不明だが、本年度
の受講者数に占める女性の割合は、27.1%(401名/1,478名)であり、こ
16
れは、平成25年度の17.9%(381名/2,121名)よりも約10%増加して
いた。今後は、より一層、女性の受講者も参加しやすい受講形態を模索、検討してい
くことで、産業動物業界における適切な女性の学び直し支援を推進していけるものと
思われる。
17
18
資
【資料1】事業組織と役割
料
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
【資料2】委員一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
【資料3-4】宮崎産業動物学卒後教育委員会 議事次第 ・・・・・・・・・・
24
【資料5-9】宮崎産業動物学卒後教育実務委員会 ・・・・・・・・・・・・・
26
【資料10】求められる人材像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
【資料11】卒後教育モデルカリキュラム及び達成度評価基準(最終案) ・・・
32
【資料12】電子教科書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
36
【資料13】研修会一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
【資料14-23】実施済報告書(産業動物衛生 WG) ・・・・・・・・・・・・
41
【資料24-35】実施済報告書(産業動物臨床 WG) ・・・・・・・・・・・・
51
【資料36-46】実施済報告書(畜産リーダーWG) ・・・・・・・・・・・・
63
【資料47】研修会後のアンケート用紙 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
74
【資料48】ホームページ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
76
【資料49】活動写真 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
77
19
20
【資料1】
21
【資料2】
【宮崎産業動物学卒後教育委員会】
氏
名
所 属
備
香川 浩彦
宮崎大学
農学部長
委員長
池田 正浩
宮崎大学
農学部獣医学科
実務委員長
末吉 益雄
宮崎大学
産業動物防疫リサーチセンター
大澤 健司
宮崎大学
農学部獣医学科
森田 哲夫
宮崎大学
農学部畜産草地科学科
村上 昇
宮崎大学
農学部獣医学科
小林 郁雄
宮崎大学
北原 豪
宮崎大学
久保田
和弘
農学部附属フィールド科学教育研究センター
農学部獣医学科
宮崎県
農政水産部家畜防疫対策課
坊薗 正恒
宮崎県
農政水産部畜産振興課
竹内 彦俊
宮崎県
福祉保健部衛生管理課
有川 彰信
宮崎県農業共済組合連合会
足利 忠敬
宮崎県獣医師会
有馬 慎吾
JA 宮崎経済連
林
みやざき農業共済組合
家畜診療部
宮崎県家畜改良事業団
事業部
淳
吉牟田
健一
甲斐 憲一郎
考
宮崎県畜産協会
生産獣医療センター
副委員長
畜産部
経営指導部
【宮崎産業動物学卒後教育実務委員会】
氏
名
所 属
備
考
池田 正浩
宮崎大学
農学部獣医学科
実務委員長
末吉 益雄
宮崎大学
産業動物防疫リサーチセンター
産業動物衛生WG長
大澤 健司
宮崎大学
農学部獣医学科
産業動物臨床WG長
森田 哲夫
宮崎大学
農学部畜産草地科学科
畜産リーダーWG長
香川 浩彦
宮崎大学
農学部海洋生物環境学科
村上 昇
宮崎大学
農学部獣医学科
小林 郁雄
宮崎大学
北原 豪
宮崎大学
農学部附属フィールド科学教育研究センター
農学部獣医学科
22
【産業動物衛生ワーキンググループ】
氏
名
所 属
末吉 益雄
宮崎大学
産業動物防疫リサーチセンター
三澤 尚明
宮崎大学
産業動物防疫リサーチセンター
山口 良二
宮崎大学
農学部獣医学科
上村 涼子
宮崎大学
農学部獣医学科
黒木 昭浩
宮崎県 家畜保健衛生所病性鑑定課
下村 高司
宮崎県 福祉保健部衛生管理課
西村 拓也
宮崎県
備考
産業動物衛生 WG 長
農政水産部家畜防疫対策課
【産業動物臨床ワーキンググループ】
氏
名
所 属
大澤 健司
宮崎大学
農学部獣医学科
片本 宏
宮崎大学
農学部獣医学科
北原 豪
宮崎大学
農学部獣医学科
有川 彰信
宮崎県農業共済組合連合会
林
みやざき農業共済組合
淳
備考
産業動物臨床 WG 長
生産獣医療センター
家畜診療部
【畜産リーダーワーキンググループ】
氏
名
所 属
森田 哲夫
宮崎大学
農学部畜産草地科学科
石井 康之
宮崎大学
農学部畜産草地科学科
小林 郁雄
宮崎大学
石田 孝史
宮崎大学
谷之木
宮崎県
農政水産部畜産振興課
林田 宏昭
宮崎県
農政水産部畜産振興課
押川 雄三
JA 宮崎経済連
川田 洋一
宮崎県家畜改良事業団
精悟
農学部附属フィールド科学教育研究センター
農学部畜産草地科学科
畜産部肉用牛課
23
備考
畜産リーダーWG 長
【資料3】
宮崎産業動物学卒後教育委員会(第1回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成27年10月14日(水) 14時30分
場所:宮崎大学農学部北棟2階第2会議室
前回議事の確認
議 題
1. 名称変更について
2. 委員について
3. 平成 27 年度事業計画について
協議題
1. 卒後教育モデルカリキュラムについて
2. 事業終了後の継続について
報告
1. 中間評価について
24
【資料4】
宮崎産業動物学卒後教育委員会(第2回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日 時:平成28年2月9日(火)16時15分
場 所:宮崎大学農学部北棟2階第2会議室
委員の確認
議 題
1. 卒後教育モデルカリキュラム及び達成度評価基準(最終案)について
2. 電子教科書(最終案)について
3. PDCA サイクルによる最終評価について
4. 事業継続について
5. その他
25
【資料5】
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会(第1回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成27年5月8日(金) 14時15分
場所:農学部獣医棟1階 会議室
議 題
1. 中間評価について
2. 平成 27 年度構成委員について
3. 平成 27 年度事業計画書について
4.その他
報 告
1. 平成 26 年度事業実績について
2. その他
26
【資料6】
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会(第2回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成27年7月27日(月) 13時30分
場所:農学部獣医棟1階 会議室
前回議事の確認
議 題
1. 平成 27 年度事業契約について
2. 平成 27 年度事業計画について
3. 平成 27 年度構成委員について
4. その他
協議題
1. 事業広報について
2. 研修会後のアンケートについて
3. その他
報告
1. 各 WG の活動計画・状況について
2. その他
27
【資料7】
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会(第3回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成27年10月5日(月) 15時00分
場所:農学部獣医棟1階 会議室
前回議事の確認
議 題
1. 宮崎産業動物学卒後教育拡大委員会について
2. その他
報 告
1. 中間評価審査結果について
2. 各 WG 活動状況について
3. その他
28
【資料8】
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会(第4回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成28年1月4日(月) 15時30分
場所:農学部獣医棟1階 会議室
前回議事の確認
議 題
1. 成果報告会及び宮崎産業動物学卒後教育委員会について
2. その他
協議題
1. 成果報告書の作成について
2. 卒後教育モデルカリキュラム(最終案)、達成度評価基準(最終案)について
3. 電子教科書について
4. 事業継続について
5. その他
報 告
1. 各 WG 活動状況について
29
【資料9】
宮崎産業動物学卒後教育実務委員会(第5回)議事次第
―平成 27 年度文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」事業―
日時:平成28年1月25日(月) 15時30分
場所:農学部獣医棟1階 会議室
前回議事の確認
議 題
1. 開催当日の予定について
2. 成果報告会及び宮崎産業動物学卒後教育委員会について
3. 卒後教育モデルカリキュラム及び達成度評価基準(最終案)について
4. 教育の質保証 PDCA サイクルについて
5. 受講証明書授与者について
6. その他
協議題
1. 事業継続について
2. その他
報 告
1. 各 WG 活動状況について
30
【資料10】
31
【資料11】
32
33
34
宮崎産業動物教育コンソーシアム申し合わせ事項
1. 評価方法について
① 受講者の達成度評価については、試験またはレポートとする。ただし、試験方法は、
講習会ごとにその内容等に応じて、択一式、論述式その他筆記、試験、模擬授業の
採点その他実技試験、口頭試験等の多様な方法からいずれかの方法をとる。
2. 受講証明書について
① 平成 26 年度の受講証明書については、分野(衛生、臨床、畜産)および実施形態
(座学、実習)に関わらず、研修会または講習会を合計 12 時間以上受講した者に
授与する。
② 平成 27 年度の受講証明書については、分野(衛生、臨床、畜産)および実施形態
(座学、実習)に関わらず、研修会または講習会を合計 12 時間以上受講した者に
授与する。
35
【資料12】
電子教科書
36
【資料13】
37
38
39
40
【資料14】
実施済報告書
講
演
講
師
等
の
等
件
氏
名
産業動物統計学講座
名
藤井良宣、関口敏、上村良子、(宮崎大学)
目 的
回
日時
産業動物関係者を対象に統計学的解析手法についてテキスト「Rによるやさしい統計学」山田
剛史ら著(オーム社 )を使用し、解説する。参加者の各課題の調査・研究の成果公表の推進に
寄与するため座学と演習を行う。
実施場所
参加者数
平成27年5月25日
第1回
18:00 ~ 19:30
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
集団としての特徴を記述するために、観測対象と
7/29 18名 なった各個体について観測し、得られたデータを
8/6 15名 整理・要約する記述統計を用い、その特徴を抜き
出すためのテクニックを学ぶ。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
母集団に対するある仮説が成り立つかどうかを標
19名 本から判断することをいう統計的仮説検定の手順
と様々な用語を学習する。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
「2つのグループの間に差があるかどうか」につい
26名 て、適切な検定の選び方やRを使った検定方法
などを学ぶ。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
「3つ以上のグループの間に差があるかどうか」に
26名 ついて、適切な検定の選び方やRを使った検定
方法などを学ぶ(前編)。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
「3つ以上のグループの間に差があるかどうか」に
22名 ついて、適切な検定の選び方やRを使った検定
方法などを学ぶ(後編)。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
回帰分析という既知の変数(今回はR)の値を用い
27名 て、未知の変数の値を予測するための手法につ
いて学ぶ(前編)。
宮崎大学農学部獣医学科
1階視聴覚室
回帰分析という既知の変数(今回はR)の値を用い
20名 て、未知の変数の値を予測するための手法につ
いて学ぶ(後編)。
平成27年7月29日、8月6日
第2回
18:00 ~ 19:30
平成27年9月28日
第3回
18:00 ~ 19:30
平成27年10月26日
第4回
18:00 ~ 19:30
平成27年11月30日
第5回
18:00 ~ 19:30
平成27年12月21日
第6回
18:00 ~ 19:30
平成28年1月25日
第7回
18:00 ~ 19:30
平成28年2月29日
第8回
18:00 ~ 19:30
成 果 ・ 改 善 点 等
実施内容
生物現象を説明する上で欠かせない統計学的手
法を用い、獣医、畜産、農業生産、一般生物学分
43名 野等において、適切なデータの取り扱いや解析
方法を正しく理解する。
受講者からは検定方法やRの使い方を理解することができたとの声が多数であり、本研修の目
的を達成することができたと考える。また、研修会で習得したスキルを今後教育や研究、業務に
おいて実践し、統計学が「学問」から「道具」として活用されることが期待される。
41
【資料15】
実施済報告書
講
演
講
師
等
の
等
件
氏
名
家畜防疫学講座
名
末吉益雄、関口敏、北原豪(宮崎大学)、
堀北哲也(日本大学)、柴田正志(静岡県中部家畜保健衛生所)
目 的
回
日時
畜産関係指導員、獣医師を対象に最新の国内外の家畜衛生事情および防疫対策
のコミュニケーションスキルなどについて座学と演習で解説する。
実施場所
参加者数
実施内容
平成27年7月14日
第1回
13:10 ~ 15:00
【海外渡航上の留意点】
口蹄疫ウィルスの国内侵入リスクは、今も継続して
いる。口蹄疫について正しい知識、特に、口蹄疫
145名
発生国等への海外渡航に際し、その防疫学ぶ。
韓国に近接した長崎県対馬市における緊迫した
具体的取組みについても学ぶ。
宮崎大学農学部
L206講義室
平成27年7月22日
第2回
13:00 ~ 17:00
【やぐら鶴】
口蹄疫の教訓を生かし、情報の共有、作業の分
9名
担、想定外の事態への対応、リーダーシップと
(学生26名)
フォロワーシップといったチーム活動に必要なス
キルを学ぶ。
宮崎大学創立330記念
交流会館
コンベンションホール
平成27年8月7日
第3回
13:00 ~ 17:00
成 果 ・ 改 善 点 等
【宮崎県豚病研究会】
「畜産経営コンサル力強化事業(養豚部門)の概
要」都城家畜保健衛生所 山下裕之
「H26年度アンケートの調査結果」都農食肉衛生
検査所 矢野達也
「宮崎県内一養豚場におけるPEDおよびTGEの
同時発生事例」宮崎家畜保健衛生所 遠矢宏美
「宮崎県のPED発生空間解析」宮崎大学 佐々
木羊介
「診療車の車両消毒について」NOSAI連宮崎 嶋
57名 田誠司
「豚以外のオーエスキー病の発生情報」シガスワ
インクリニック 志賀明
「農場再開から5年目に発生したARの対策」
NOSAI連宮崎 遠矢良平
「最近、病性鑑定において確認された豚丹毒菌
の性状について」日生研株式会社 高橋欣也
「Clostridium difficileの関与が疑われた哺乳子豚
の下痢症」化学及血清療法研究所 横川顕治
「宮崎県豚病研究会:今までの経緯、今後につい
ての提議」事務局 末吉益雄
ニューウェルシティ宮崎
研修会後に実施した意見交換会では、受講者から口蹄疫ウィルスの国内侵入リスクを理解す
ることができた、口蹄疫防疫時には情報の共有、作業の分担、想定外の事態への対応、リー
ダーシップとフォロワーシップといったチーム活動に必要性が理解できた、との声が多数であ
り、本研修の目的を達成することができたと考える。また、研修会で習得したスキルを今後産業
動物防疫の現場においても活用でき、産業動物伝染病のリスクを軽減することが期待できる。
42
【資料16】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
第6回 宮崎県養豚従事者基礎研修
末吉益雄、北原豪 (宮崎大学)、講師14名
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成28年2月19日(金)
(3日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成28年2月21日(日)
所
宮崎大学農学部獣医棟1階 視聴覚教室、解剖室、大動物手術室
数
30名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
養豚関係従事者を対象に養豚の基礎から応用まで、飼養管理、栄養と飼料、
環境対策、ベンチマーキング、生理と解剖、繁殖と妊娠鑑定、疾病などについ
て座学と実習形式で解説する。
「繁殖豚の飼養管理の基礎」JASV 武田浩輝、
「豚の栄養と飼料」JASV 大井宗孝、
「養豚の基礎と現状、育種と飼養管理の変遷」JASV 呉克昌、
「養豚場の環境対策の基礎」宮崎県畜産試験場 森弘、
「養豚の体験談:先輩からの提言」MPC 日髙良太、
「養豚生産指標とベンチマーキングの現状」宮崎大学 佐々木羊介、
「繁殖生理の基礎と妊娠鑑定等の実践」宮崎大学 北原豪、
「豚の生理と解剖実習」宮崎大学 末吉益雄、
「繁殖豚の主な病気とその対策」JASV 野津手麻貴子、
「肥育豚の主な病気とその対策」JASV 石関紗代子、
「肥育豚の飼養管理の基礎」JASV 伊藤貢、
「豚の食育、ソーセージの作り方」JASV 末岡弘行、
「地域および農場バイオセキュリティの基礎」JASV 藤原孝彦、
「養豚現場での心構え」MPC 北山義夫、
「総合討論」
上記の内容で進行させ、基礎知識を着実に身に付けられるように座学と各タイトル毎にミ
ニテストを課し、また、技術を把握のため、実習を行い、スキルの定着を図った。
総合討論では、受講者から養豚フローについての仕組みを理解することができた、農場
に戻って活かしたいとの声が多数であり、本研修の目的を達成することができたと考え
る。
43
【資料17】
実施済報告書
講
演
講
師
等
の
等
件
氏
名
養鶏講習会
名
末吉益雄、上村涼子 (宮崎大学)、講師(20名)
目 的
回
第1回
日時
平成27年4月9日
13:30 ~ 16:30
養鶏関係指導員、獣医師を対象に最新の養鶏事情について疾病、栄養、ワクチン、
抗生物質、飼料、経済などについて解説する。
実施場所
参加者数
宮崎県総合農業試験場
31名 特別講演(鳥の免疫について)
宮崎県総合農業試験場
『第10回国際マレック病シンポジウムの報告』
『畜産におけるBio-Protection』
24名
『ブロイラーでのサルモネラとキャンピロバクターク
リーン化の取り組み』について
宮崎家畜保健衛生所
「韓国の野鳥のLPAIに関する文献訳の紹介」延
岡家畜保健衛生所 清武真
31名 「自然免疫と鶏の健康について」コーキン化学
斉藤恵子
「免疫について」化血研 有吉理佳子
宮崎家畜保健衛生所
「AGP使用禁止後の状況」ケミン・ジャパン株式会
社 杉崎 愛
「鶏マイコプラズマ感染症の血清平板凝集反応に
25名 おける非得意反応」
森孵卵場 高橋啓二
「子牛の下痢治療における抗菌剤の使用法を参
考に」日本獣医生命科学大学 山田 裕
平成27年5月13日
第2回
実施内容
13:30 ~ 16:30
平成27年7月15日
第3回
13:30 ~ 16:30
平成27年8月12日
第4回
13:30 ~ 16:30
平成27年9月18日
第5回
13:00 ~ 16:30
宮崎大学
教育文化学部
講義棟L401(4階)
「採血と気管・クロアカスワブの採材法およびAI検
査法」都城家畜保健衛生所 渡邊 拓一郎
「熊本県におけるHPAI防疫対応」熊本県農林水
135名
産部生産局畜産課 古庄 幸太郎
「野生動物によるHPAIウイルス伝播の可能性」鳥
取大学 山口 剛士
宮崎県総合農場試験場
「養鶏農場における食中毒原因菌対策」(株)サ
ンダイコー 斎藤岳
「「カルスポリン」のアメリカでの取組みと最新の
データ」 カルピス株式会社 芦田延久
「ブロイラー種鶏でのアデノウイルス抗体調査とコ
37名 マーシャル雛での封入体肝炎発生の考察」ケイ
ジーエス 吉森獣医
「鶏大腸菌症とワクチンについて」株式会社 微
生物化学研究所 兼重貴裕
「アンケート調査について」都農食肉衛生検査所
有川玄樹
平成27年10月14日
第6回
13:30 ~ 16:30
成 果 ・ 改 善 点 等
研修会後に実施した意見交換会では、受講者から高病原性鳥インフルエンザなどの鶏病、免
疫、疾病予防について事例報告を交えた研修会に有意義との意見があった。本研修の目的を
達成することができたと考える。また、研修会で習得したスキルを今後養鶏場においても活用で
き、高病原性鳥インフルエンザなど家禽疾病の発生・拡大のリスクを軽減することが期待でき
る。
44
【資料18】
実施済報告書
講
演
講
師
等
の
等
件
氏
名
人 と 動 物 の 感 染 症 卒 後 教 育 プ ロ グ ラ ム
名
山 崎 渉 ( 宮 崎 大 学 ) 、 岡 林 環 樹 、 C A D I C 教 員
産 業 動 物 の 重 要 な 感 染 症 お よ び 人 獣 共 通 感 染 症 の 最 新 の 診 断 技 術 に 関 す る 実 習
【 蚊 媒 介 性 ウ イ ル ス 性 疾 患 診 断 】
蚊 媒 介 性 ウ イ ル ス の 理 解 と イ ム ノ ク ロ マ ト グ ラ フ ィ 診 断 キ ッ ト を 用 い た 診 断 技 術 の 習
【 L A M P に よ る 病 原 微 生 物 迅 速 同 定 法 】
L A M P の 原 理 を 理 解 す る と と も に 、 L A M P に よ る 病 原 微 生 物 の 同 定 手 技 を 習 得 す
【 B i o t y p e r に よ る 細 菌 迅 速 同 定 法 】
目 B i o 的
t y p e r に よ る 細 菌 迅 速 同 定 法 を 理 解 す る 。
【 寄 生 虫 診 断 】
生 体 に お け る 大 動 物 、 小 動 物 の 虫 卵 検 査 法 を 熟 知 す る と と も に 、 様 々 な 虫 卵 固 定
察 し て 、 虫 卵 を 同 定 す る 能 力 を 向 上 さ せ る 。
【 炭 疽 診 断 】
炭 疽 ( 疑 い 例 ) 通 報 か ら の フ ロ ー を 再 度 確 認 し 、 職 場 に 即 し た 炭 疽 対 応 マ ニ ュ ア ル
活 か し て も ら う こ と を 目 的 と す る 。
回
日時
実施場所
参加者数
平 成 2 7 年 7 月 7 日
第 1 回
1 3 : 0 0
~
【 蚊 媒 介 性 ウ イ ル ス 性 疾 患 診 断 】 宮 崎 大 学 岡 林
環樹
蚊媒介性ウイルス疾患に関する講義、イムノクロ
4名
マトグラフィ診断キットの開発方法についての講
義、イムノクロマトグラフィ診断キットを用いた診断
方法の習得
宮崎大学
農学部獣医棟
1 6 : 0 0 実習室
平 成 2 8 年 9 月 2 5 日
第 2 回
1 3 : 0 0
~
実施内容
【 L A M P に よ る 病 原 微 生 物 迅 速 同 定 法 】 宮 崎 大 学
山崎渉
講義を通したLAMPの原理の理解。実習を通し
7名
たLAMPによる病原微生物同定手技の習得。コン
タミネーションの無い安全な遺伝子検査のコツの
理解
宮崎大学
農学部獣医棟
1 5 : 0 0 実習室
平 成 2 8 年 9 月 2 5 日
第 3 回
1 5 : 3 0
~
【 B i o t y p e r に よ る 細 菌 迅 速 同 定 法 】 宮 崎 大 学 谷
口喬子
7名 マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分
析計(MALDI-TOFMS)を用いた細菌の迅速同定
法の技術を提供する。
宮崎大学
農学部獣医棟
1 6 : 3実習室、V304
0
平 成 2 8 年 1 月 2 2 日
第 4 回
1 3 : 0 0
~
【 寄 生 虫 診 断 】 宮 崎 大 学 野 中 成 晃
代 表 的 な 検 査 法 と 検 査 実 施 時 に お け る 留 意 点
12名
を 解 説 す る と 共 に 、 宮 崎 大 学 で 保 存 し て い る 様 々
な 虫 卵 固 定 標 本 を 観 察 す る 。
宮崎大学
動物病院
1 5 : 3 0 実習室
平 成 2 8 年 2 月 1 9 日
第 5 回
1 0 : 0 0
~
【 炭 疽 診 断 】 宮 崎 大 学 上 村 涼 子
炭 疽 診 断 の フ ロ ー の 確 認 と 基 本 検 査 ( レ ビ ィ ゲ
9名
ル 染 色 、 ア ス コ リ ー 反 応 、 フ ァ ー ジ テ ス ト 、 パ ー ル
テ ス ト )
宮崎大学
農学部獣医棟
1 7 : 0 0 実習室
45
【資料19】
実施済報告書
講
演
の
等
件
医学・獣医学合同教育セミナー
ダニ媒介性人獣共通感染症”SFTS”~感染の現場と医療の現場から~
名
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
乗峰 潤三(宮崎大学農学部獣医学科産業動物伝染病防疫学研究室)、
岡山 昭彦(宮崎大学医学部内科学講座免疫感染病態学分野)
自
平成28年1月13日(水)
(1日間)
間
時
受
場
施
実
講
者
人
至
(10時30分~12時00分)
平成28年1月13日(水)
所
宮崎大学農学部L205教室
数
49名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
人獣共通感染症の中で、宮崎でも発生している重症熱性血小板減少症候群
(SFTS)に関する研修を医学部との連携のもと実施する。
「人獣共通感染症としてのSFTS」宮崎大学 乗峰潤三
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の臨床」宮崎大学 岡山 昭彦
質疑が多く寄せられ、関心の高さが伺えた。参加者からのアンケート結果から、一般住
民の感染予防の周知をもっと県レベルで力を入れるべきとの意見を頂いた。また、前年度
を参考にした会場設営(会場・スクリーンの大きさと参加人数の割合)が適切だったと思
われる。
46
【資料20】
実施済報告書
講
演
講
等
師
の
等
件
氏
名
九州地区狂犬病診断研修
名
三澤尚明、目堅博久、桐野有美 (宮崎大学)、
井上智 (国立感染症研究所)、山田 健太郎 (大分大学)
大迫英夫(熊本県保健環境科学研究所)、水越文徳(栃木県保健環境センター)
目 的
回
日時
九州全県の狂犬病防疫体制強化に必要な情報、技術を提供するため、講義、病理解剖・診断
実習に加え、今後防疫体制を整備する上での課題について国立感染症研究所の専門家を交
えて検討を行う。
実施場所
参加者数
平成27年7月23日~24日
第1回
13:00 ~ 16:15
10:10 ~ 17:00
実施内容
「狂犬病ウイルス」宮崎大学 目堅博久
「解剖DVDの視聴および解説」宮崎大学 桐野
有美
「模擬演習:『防護服やマスク、手袋(2重)、シー
ルド、長靴の着用法について』『イヌの模型を使用
7/23 7名
した脳材料の摘出シュミレーション実習』」
7/24 1名
「解剖実習:『死亡犬を用いた脳材料の摘出研
修』」
「診断実習:『直接蛍光抗体法による狂犬病ウイ
ルスの検出』『脳からのRNAの抽出』」
宮崎大学
農学部獣医棟
視聴覚室、実習室、
病理解剖実習室
平成27年12月16日~18日
第2回
13:00 ~ 17:15
10:00 ~ 17:00
10:00 ~ 12:00
成 果 ・ 改 善 点 等
「狂犬病ウイルスとその診断について」大分大学
山田健太郎
「国内外の防疫体制について」「国内における積
極的検査の実施について」国立感染症研究所
12/16 28名 井上智
12/17 20名 「熊本県における危機管理体制の構築と平成25
12/18 21名 年に発生した疑い事例への対応」熊本県保健環
境科学研究所 大迫英夫
「検査材料摘出技術DVD視聴・解説」栃木県保
健環境センター 水越文徳
総合ディスカッション
宮崎大学
農学部獣医棟
視聴覚室、実習室、
病理解剖実習室
受講者から狂犬病診断と行政対応についての流れを理解することができたとの声が多数であ
り、本研修の目的を達成することができたと考える。また、研修会で習得したスキルを今後狂犬
病予防行政の現場においても活用でき、狂犬病侵入時の迅速な対応によるリスク軽減が期待
できる。なお、平成26年度に実施した本研修は、国立大学評価委員会から戦略的、意欲的取
組として評価されている。
47
【資料21】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
宮崎大学鳥インフルエンザシンポジウム
三澤尚明、目堅博久、桐野有美 (宮崎大学)、
喜田 宏 (北海道大学)、Hyuk-Joon Kwon(全北大学)
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成27年10月2日(金)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成27年10月2日(金)
(13時30分~16時30分)
所
宮日会館
数
75名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
高原病性鳥インフルエンザの流行状況や防疫体制について、最新の情報を畜
産防疫関係者に提供する。
「近年の韓国におけるHPAI大流行からの教訓」Hyuk-Joon Kwon(ソウル大学)
「鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ」喜田 宏(北海道大学)
総合討論
渡り鳥の飛来が本格化するこの時期に、鳥インフルエンザ防疫に対する意識喚
起を行い、さらなる防疫体制の強化の重要性について再確認できた。また、韓
国で5回も大流行した高病原性鳥インフルエンザの最新知見とその経験から学
んだ教訓、抱えている課題について学ぶと共に、鳥インフルエンザワクチンを使
用しない理由、早期摘発淘汰の重要性など鳥インフルエンザに対する正しい知
識を理解できたとの声が多数あり、本研修の目的を達成することができたと考え
る。
48
【資料22】
実施済報告書
講
演
等
の
件
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
時
動物愛護および福祉活動に関する講習会
―人と動物が共生する社会を目指して―
名
三澤尚明(宮崎大学)、湯木麻里(神戸市保健所垂水衛生監視事務所)、中塚圭子(人
とペットの共生環境研究所)、大畑奈緒美(姫路市動物愛護推進委員)
自
( 1日間)
間
至
実
受
施
講
場
者
人
目
実
成
平成28年1月16日 (土)
果 ・
内
改 善
( 10時00分~ 17時00分)
所
宮崎市保健所研修室
数
41名
的
施
平成28年1月16日 (土)
容
点 等
動物愛護および管理施策を実施している先進自治体職員および犬の福祉に配慮したし
つけ方を行っている講師を招き、動物愛護および福祉活動に関する講習会を実施する
等により、本県獣医師の卒後教育・人材育成に寄与することを目的とする。
1 公開討論
動物愛護・福祉および動物由来感染症に関する卒後教育
コーディネーター:三澤 尚明(宮崎大学)、永田 美保(宮崎市保健
所)、関谷 亜由美(宮崎県衛生管理課)
2 講演会
1)人と動物が一緒にいられる社会を目指して
~公衆衛生獣医師としての役割~
湯木 麻里 先生(神戸市垂水衛生監視事務所)
2)犬の習性を大切にした飼養管理
中塚 圭子 先生(人とペットの共生環境研究所)
3)実地研修
犬の習性・生理に基づくトレーニング法
中塚 圭子 先生、大畑 奈緒美 先生
人と動物とが共生できる社会を目指して、獣医師が動物愛護および動物福祉の精神を
正しく理解し、教育、獣医診療、行政施策等にどのように反映していくべきかを学ぶことが
できた。特に、宮崎市に設置が予定されている動物愛護センターにおいて、人と動物が
自然の中で共生する感性をどのように醸成していくのか、多くの示唆に富んだ意見交換
ができたことは大きな成果と言える。
49
【資料23】
実施済報告書
講
演
講
師
等
の
等
件
氏
名
病理研修会
名
山口 良二(宮崎大学)、
布谷 鉄夫(一般財団法人 日本生物科学研究所)、
チェンバーズ ジェームズ(東京大学大学院農学生命科学研究科)
目 的
回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
食肉衛生検査所病理分科会と家畜保健所病理担当者は卒業してから、
病理学の基本的講義、症例の解説を公聴したり、診断の方法ついて機会がない。
改めて病理の講義、診断について、演習や画像を加え説明していく。
参加者からの要望でもある。
日時
実施場所
平成28年6月9日
宮崎大学農学部
獣医病理学講座鏡検室
10:00 ~ 17:00
平成28年8月26日
9:00 ~ 17:00
平成27年11月5日
9:00 ~ 17:00
平成28年1月14日
9:00 ~ 17:00
平成28年2月4日
9:00 ~ 17:00
成 果 ・ 改 善 点 等
参加者数
8名
実施内容
症例供覧、
全国病理研修会報告検討会
症例供覧、
7名 第70回全国病理報告検討会
病理分科会検査マニュアル改訂について
症例供覧、
宮崎大学農学部
8名 第71回全国病理事前協議、
獣医病理学講座鏡検室
病理分科会検査マニュアル改訂について
「産業動物疾病の病理診断について」一般財団
宮崎大学農学部
8名 法人 日本生物科学研究所 布谷 鉄夫
獣医病理学講座鏡検室
病理カラーアトラスの編集
「免疫染色の方法と症例について」東京大学大
宮崎大学農学部
7名 学院農学生命科学研究科 チェンバーズ
獣医病理学講座鏡検室
ジェームズ
研修会を実施後、各種疾患について病理発生について理解をえられた、特に産業動物の肺
炎の病原体による成り立ち、免疫染色の基本と疾患への応用について考察された。このような
考え方やスキルは、食肉検査所の疾病診断や家畜保健所の疾病診断に応用できる。さらに、
食肉の安全性に寄与する。
宮崎大学農学部
獣医病理学講座鏡検室
50
【資料24】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 子牛下痢症を見直そう
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
末吉 益雄
山田 裕
自
平成27年8月10日(月)
(1日間)
時
間
至
平成27年8月10日(月)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター2階 G210
人
数 21名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
産業動物臨床分野において多く遭遇する子牛下痢症について、その病態から臨床評価
および治療について、最新の知識を含め今一度見直し、子牛下痢症に対しEvidencebased veterinary medicine が行える人材育成を目的とする。
研修会前半では、子牛の下痢症の基本的病態から病因びその対策について学習した。
後半では、実際に罹患した子牛の評価及び必要となる治療として特に輸液の理解醸成
を図った。
多くの受講生から、本研修会で得た知識について、明日からの診療に活かすことができ
ると高い評価を得ることができた。しかし、一部では周知期間および開催時期について意
見があったことから、今後の研修会の計画を立案する際の参考としたい。
51
【資料25】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 ウシの呼吸器疾患
講
師
等
氏
名 帆保 誠二
実
施
年
月
日
自
平成27年9月17日(木)
(1日間)
時
間
至
平成27年9月17日(木)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター 講義:G210 実習:G107
人
数 26名(内,実習参加:14名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
ウシにおいて発生の多い呼吸器疾患に対し、聴診等が主体であった従来とは異なる切り
口での知見・考え方を紹介し、ウシの呼吸器疾患に対する理解を深めることを目的とし
た。
ウシの呼吸器疾患に対し、CTや内視鏡を用いた評価法を中心に、最新の知見を交えな
がら講義では解説を行ってもらった。午後の実習では、内視鏡を主に用い、実際に操作
ならびに気管支肺胞洗浄を実施してもらった。
受講者からはおおむね高評価をもらい、ウシの呼吸器疾患に対する理解が深まったと感
じられた。開催日が他の学会と重なった影響か、参加者が想定していたよりも少なかった
ため、開催日の調整は他の学会等も配慮して行う必要があったと感じた。
52
【資料26】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 ウシの運動器疾患-蹄疾患-
講
師
等
氏
名 阿部 紀次
実
施
年
月
日
自
平成27年11月6日(金)
(1日間)
時
間
至
平成27年11月6日(金)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所
人
宮崎大学 講義:産業動物教育研究センター G210
実習:附属動物病院 大動物診療兼手術室
数 23名(内,実習参加:18名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
ウシの運動器疾患において発生頻度の高い蹄疾患ならびにその治療に必要とされる削
蹄法に関して、座学による講義にて蹄病への理解を深め、実習を通して削蹄技術の習
得を図る。
前半(10:00~12:00)は座学にて蹄病、削蹄法ならびに削蹄道具の整備法についての
解説を行った。午後は削蹄道具の整備、屠体の肢を用いた削蹄方法の練習を行い、そ
の後、講師による成牛での削蹄のデモンストレーションを行った。
参加者からはおおむね好評であり、高い教育効果が見込まれた。ただし、実習開始にあ
たり、講師との打ち合わせ不足の部分が多く、実習の進行がスムーズでない部分があっ
た。次回以降は講師との事前打ち合わせを綿密に行う必要があるように感じた。
53
【資料27】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 ウシの運動器疾患-関節・骨折-
講
師
等
氏
名 日髙 勇一
実
施
年
月
日
自
平成27年10月24日(土)
(1日間)
時
間
至
平成27年10月24日(土)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター 講義:G210 実習:G107
人
数 17名(内,実習参加:9名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
ウシの運動器疾患は難治性であることが多く、経済的損失を招く一番の原因である。その
ため、本事業では、ウシの骨折や関節疾患の診断と治療について理解、習得することを
目的とする。
実際の臨床例を提示しながら解説、講義を行った後、症例を用いてその診断、治療を実
践した。
参加者には現在問題となっている牛の運動器疾患について理解が得られたように感じ
た。今後は参加者自身が症例を持ち込んだり、事前に症例相談のための質問や要望を
収集するやり方も有効であると思われる。
54
【資料28】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 牛の心臓病を学び直す
講
師
等
氏
名 萩尾 光美
実
施
年
月
日
自
平成27年11月13日(金)
(1日間)
時
間
至
平成27年11月13日(金)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター 講義:G210 実習:G107
人
数 4名(内,実習参加:4名)
目 的
実 施 内 容
牛では心奇形、特に複雑な心奇形を診療する機会があり、現場での生前診断を困難に
している。また、心臓病理に精通していないと、死後剖検時に不正確な診断や病変の見
逃しが起こりうる。そこで、心奇形の至適診断法ならびに病理診断を習得することが重要
と考え、本講義・実習を行うこととした。併せて重要な後天性心疾患についても学習す
る。
①心臓解剖学、身体検査、聴診、X線、超音波の各種検査ならびに心奇形と重要な後
天性心疾患について講義を実施した
②聴診、心音図、心電図、超音波検査および心臓解剖について実習を行った。
受講生が少なかったこともあり、双方向性の講義・実習が濃密に行え効果的であった。
成 果 ・ 改 善 点 等
55
【資料29】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 ウシの周術期管理
講
師
等
氏
名 都築 直
実
施
年
月
日
自
平成27年12月11日(金)
(1日間)
時
間
至
平成27年12月11日(金)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター 講義:G210 実習:G107
人
数 4名(内,実習参加:4名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
ウシの臨床においておろそかにされがちな周術期管理、特に無菌操作、抗菌薬の適性
使用、麻酔法について座学にて学び直し、実習を通して理解を深めることを目的とした。
午前中は座学にて無菌操作、抗菌薬の考え方、麻酔法の講義を行い、午後は麻酔法
に対する実習を実施した。また、参加者から関節穿刺について詳しく知りたいとの要望が
実習中に発生した。参加者が少数であったため対応可能であったため、関節穿刺の実
習を追加した。
麻酔法への理解が特に深まったと感じた。今月は他の講習会とあわせ3週連続の開催で
あったためか、参加者が少なかった。開講日を工夫するなどし、参加者をより集めやすい
日程を組む必要があると感じた。
56
【資料30】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 代謝プロファイルテスト-乳牛-
講
師
等
氏
名 岡田 啓司
実
施
年
月
日
自
平成28年1月28日(木)
至
平成28年1月28日(木)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
(9時30分~17時00分)
所 宮崎大学農学部附属住吉フィールド
人
数 19名
乳牛における代謝プロファイルテストの基本的考え方およびその活用を学ぶ。
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
乳牛における代謝プロファイルテストの基本的考え方およびその活用法について講義
し、実際の農場での血液検査結果と実情を検証した。
参加者からは概ね良い旨の評価を頂き、継続しての開催を望む声も多かった。しかし、
内容について「難しかった」、分量について「多かった」との意見もあったことから、今後の
開催に際し、研修内容の是正を行う。
57
【資料31】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 代謝プロファイルテスト-肉用牛-
講
師
等
氏
名 上松 瑞穂
実
施
年
月
日
自
平成28年1月12日(火)
至
平成28年1月12日(火)
(1日間)
時
間
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学農学部附属住吉フィールド
人
数 36名(内,実習参加:24名)
肉用牛における代謝プロファイルテストの基本的考え方およびその活用を学ぶ。
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
肉用牛における代謝プロファイルテストの基本的考え方およびその活用法について講義
し、実際に農場で血液検査結果と実情を検証した。
参加者からは概ね良い旨の評価を頂き、継続しての開催を望む声も多かった。しかし、
内容に対し時間の制約が大きかったため、研修内容を分割するなどの工夫が必要かもし
れない。
58
【資料32】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 搾乳を見ずして乳房炎を語るなかれ
講
師
等
氏
名 榎谷 雅文
実
施
年
月
日
自
平成27年11月17日(火)
(1日間)
時
間
至
平成27年11月17日(火)
(9時00分~17時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所 宮崎大学農学部 附属住吉フィールド
人
数 16名(内,実習参加:15名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
酪農経営において乳質を考えることは、農場の収益向上だけでなく食卓への安全・安心
な畜産物の供給を担う上で避けては通れない。農場の乳質に対し、臨床獣医師をはじめ
畜産技術者はどのように接していくべきか、そのノウハウを身に付ける。
乳質の向上には、搾乳衛生だけでなく、ミルカーの点検を行うことは不可欠であり、その
目視検査が行えるように、理論と実践を行った。
また、得られた改善すべき点を考え、どの様に農場に伝えるべきかの演習も行った。
実践的な内容であったため受講生からの評価が高く、継続すべき研修会であった。
しかし、本研修会だけでは同分野の内容を網羅するには時間が短く、今後開催する際に
はテーマを絞り、シリーズ化するなどの構成を考えるべきであった。
59
【資料33】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 繁殖分野における超音波技術
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
大澤 健司
北原 豪
自
平成27年10月1日(木)
(1日間)
時
間
至
平成27年10月1日(木)
(10時00分~16時00分)
※途中1時間休憩
実
受
施
講
場
者
所
人
宮崎大学 産業動物教育研究センター2階 G210
獣医学会動物舎および大動物診療兼手術室
数 10名(内,実習参加:10名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
牛の臨床繁殖学に関する解剖学や生理学の基本的知識の再学習から手技を含めた実
践演習を通し、超音波技術の習得を行う。
肉用牛、乳用牛に分けた臨床繁殖学の講義
牛の生殖器臓器を用いた触診、水浸法による超音波画像の読解
生体を用いた超音波検査の実践
技術については、研修生各人によって差はあったものの、本研修会では対象を新人に限
定したことで、研修会の進行は概ね良好であり、研修生からの本研修会に対する印象は
明日にでも実践できる技術を学べたとのことで良好であった。
60
【資料34】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 牛の増殖技術における最近の動向
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
北原 豪
鍋西 久
自
平成27年12月17日(木)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
至
平成27年12月17日(木)
(13時00分~17時00分)
所 宮崎大学 産業動物教育研究センター2階 講義:G210 実習:G201
人
数 13名(内,実習参加:7名)
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
肉用牛を中心に、家畜増殖技術について、最近の動向を踏まえた知識のアップデートを
行う。
発情同期化の基本と応用、人工授精に関わる要点と技術の再確認ポイント、胚生産や
暑熱および寒冷対策に関する新たな知見について講義し、これまで主観的な評価でし
かなかった精子運動の解析について、コンピューターによる客観的な解析を実習した。
概ね、高評価を得た研修会となった。獣医師だけでなく、人工授精師や企業の参加を得
られたことは非常に有意義であった。しかし、資料について、カラー刷りなど、配慮するな
ど反省すべき点もあった。
61
【資料35】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名 乳牛における繁殖管理の考え方
講
師
等
氏
名 黒崎 尚敏
実
施
年
月
日
自
平成27年12月3日(木)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
至
平成27年12月3日(木)
(13時00分~17時30分)
所 宮崎大学農学部獣医学科 視聴覚室
人
数 17名
農場における繁殖に関する情報について、指標の意味を理解し、解析方法を理解する。
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
乳牛の繁殖情報を解析する上で必要な指標(授精率、受胎率、21日妊娠率など)を概
説し、実際の事例を基に、机上演習を行った。
受講生の評価は概ね良好であった。しかし、限られた時間の割には内容が多かったこと
から、同研修会の時間数の拡充もしくは複数回の開講を検討する必要がある。
62
【資料36】
実施済報告書
講
演
の
等
件
名
暖地型飼料作物栽培研修会
石井康之、飛佐学、井戸田幸子
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成27年9月16日(水)
(2日間)
間
時
受
講
者
(9時00分~16時00分)
平成27年9月17日(木)
所 宮崎大学農学部講義棟302教室 木花フィールド北圃場
場
施
実
至
人
5名
数
目 的
畜産技術指導者養成のため、暖地型飼料作物の栽培・利用技術を実践的な講義、実
験を通して理解する。
実 施 内 容
南九州における草地畜産の現状についてと、暖地型イネ科牧草およびマメ科牧草の新
規導入品種等の栽培・利用技術を理解するための座学と、各種作物の栽培・利用特性
を把握するための実験・実習として繁殖牛の放牧行動観察、簡易的な土壌分析などを
行った。
成 果 ・ 改 善 点 等
受講者数が少なかったこともあり、濃密な講義および実験・実習を行うことができ、研修会
内容について新たな知識を獲得でき十分に理解することができたと評価を頂いた。一方
で、より多くの受講者が参加できるように、開催時期および周知方法に工夫する必要を感
じた。
63
【資料37】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
飼料用イネの利用拡大に向けた研修会
石田元彦、岩切久義、須﨑哲也
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成27年9月25日(金)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
至
平成27年9月25日(金)
(13時00分~17時00分)
所 宮崎企業局県電ホール
人
数
71人
目 的
宮崎県での飼料用イネの生産と利用の拡大につなげ、海外情勢に左右されない足腰の
強い畜産経営体の育成に資する人材の育成をはかる。
実 施 内 容
講習会の前半は全国の飼料用イネ生産と利用に係る優良事例と飼料用イネサイレージ
の広域流通についてを紹介した。後半は現物サイレージの品質を比較し、その解説およ
び総合討論を実施した。
成 果 ・ 改 善 点 等
県畜産振興課の井上主幹が研修内容の充実のため企画に加わってくださった。普及現場にお
られる県職員や農業団体の方が多く参加してくださった。県庁を起点にした広報が功を奏したと
思われる。卒後教育カリキュラムとして充実したので、社会人だけに止めず、地方公務員あるい
は農業高校教員など進路の確定している学部生や院生に聴講させるのも有効な気がした。講
義内容がビデオに残せたのでビデオ聴講も可能となった。
64
【資料38】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
飼料用米利用拡大セミナー
野中和久、西村慶子、黒木守春、長友浩人、野中隆志
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成27年10月21日(水)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
所
人
至
平成27年10月21日(水)
(10時00分~16時30分)
木材利用技術センター
都城市飼料用米作付け圃場
数
106人
目 的
宮崎県での飼料用米の生産と利用の拡大につなげ、海外情勢に左右されない足腰の
強い畜産経営体の育成に資する人材の育成をはかる。
実 施 内 容
全国の飼料用米生産と利用に係る優良事例と、宮崎県での飼料用米の給与状況や飼
料用米を利用した発酵TMRの製造や利用について紹介した。また、飼料用米給与豚の
試食と解説、飼料用米作付け圃場の現場観察を行った。
成 果 ・ 改 善 点 等
飼料米への関心が県内でも有数の都城地区で開催することができた。そのおかけもあって100
名を越す極めて多くの参加者を得た。県での試験研究を支える試験場の研究員からの発表もあ
り、実践的な内容に参加者の多くは満足したかと思う、とくに、現地検討会で各品種をみることが
でき、比較的短時間ではあったが、勘所を押さえた内容だった。今回あらためて県との共催の強
みを確認した。
65
【資料39】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
動物環境管理講習会: 野生動物対策講座
西脇亜也、森田哲夫、坂本信介、杉延健、猪本聡司、末吉伸一郎
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成 28年 2月 5日(金)
( 1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成 28年 2月 5日(金)
( 9時00分 ~ 16時00分)
所
宮崎大学農学部木花フィールド
数
39 名
目 的
畜産技術指導者および家畜衛生獣医を対象に、野生鳥獣による被害対策方法を習得
するために講習と技術指導などを行なう。
実 施 内 容
アライグマなどの要警戒動物の講義、宮崎大学が現在取り組んでいる畜舎内外を出入りするネズミ類や
イノシシの広域・季節移動に関する研究紹介、そして防除効果の高い「おじろ用心棒」の設置実習、鳥
獣被害対策支援センターによる「新たな視点」に立った鳥獣被害対策の講習と技術指導を実施した。
成 果 ・ 改 善 点 等
研修会後に実施した意見交換およびアンケートでは、受講者から野生鳥獣対策を理解する上で貴重な
研修になったとの声が多数であり、本研修の目的を達成することができたと考える。また、実際の事例に
基づいた指導は参加者の反応も良く、今後の現場において活用することができると意見をいただいた。
66
【資料40】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
飼料設計・エコフィード利用技術講習会
高橋俊浩
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成28年2月8日(月)
(10時00分~17時00分)
(2日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成28年2月9日(火)
(10時00分~17時00分)
所
宮崎大学農学部南棟7階科学実験室(S729)
数
4名
目 的
家畜栄養学・家畜栄養学実験を基礎として、概要を振り返るとともに最近の動向について
学ぶ。飼料分析について研修を行うことで、公的機関などで実際に行われている試料評
価手法を学び、エコフィード利用のための試料設計法について知識を得る。
実 施 内 容
飼料の低コスト化・生産物の品質向上のため、家畜栄養学の基礎を学ぶ座学と、飼料評
価・配合設計についての実習・演習を行った。
成 果 ・ 改 善 点 等
研修会後に実施した意見交換およびアンケートでは、受講者から飼料分析と成分値に
ついて理解することができたとの声があり、本研修の目的を達成することができたと考え
る。また、養豚における飼料中アミノ酸組成について情報交換をする機会を得たことか
ら、より高度な飼料設計技術について研鑽をして今後の研修に生かしたい。
67
【資料41】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
養豚管理技術講習会
小林郁雄
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成27年11月16日(月)
至
平成27年11月16日(月)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
( 9時00分~15時00分)
所
農学部附属住吉フィールド(牧場)
数
14名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
産業動物(ブタ)のハンドリング・保定・飼養管理その他実践技術(直腸検査・人工授精・
去勢等)に関する講習会を行う。
産業動物(ブタ)のハンドリング・保定・飼養管理その他実践技術に関する講習会を行っ
た。飼養管理、防疫、行動観察、繁殖管理、採精、人工授精、妊娠鑑定、保定、採血、
ハンドリング、体重測定、背脂肪厚測定、浄化槽関係、堆肥舎関係に関する講義と実習
を行い、基本的な実践技術習得を図った。
研修会後に実施したアンケートでは、受講者から養豚経営を理解する上で貴重な研修
になったとの声が多数であり、本研修の目的を達成することができたと考える。また、研修
会で習得したスキルを今後の畜産指導現場において活用することが期待できる。
68
【資料42】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
暖地型牧草新品種開発講習会
明石良、権藤崇裕
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成 28年 2月 26日(金)
( 1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成 28年 2月 26日(金)
( 9時 00分~ 16時 00分)
所
宮崎大学フロンティア科学実験総合センター
数
10名
目 的
暖地型牧草の新品種を開発するための育種操作の一つである遺伝子組換え技術につ
いて座学と実験実習を行う。
69
【資料43】
実施済報告書
演
講
師
講
の
等
件
氏
等
名
産業動物現場技術講習会
名
小林郁雄
目 的
回
日時
産業動物のハンドリング・保定・飼養管理・放牧地管理、その他実践技術(直腸検査・去勢・除
角・牧柵設置等)を習得する。
参加者数
実施場所
平成27年8月17日
第1回
9:00 ~ 15:00
宮崎大学農学部住吉
フィールド
産業動物(特に肥育牛)の保定・ハンドリング・そ
の他現場で必要となる技術を実践を通して、習得
10名 する実習を行った。
平成27年12月21日
第2回
9:00 ~ 15:00
成 果 ・ 改 善 点 等
実施内容
産業動物(特に繁殖母牛と子牛・若牛)の保定・
ハンドリング・その他現場で必要となる技術を実践
18名 を通して、習得する実習を行った。
宮崎大学農学部住吉
フィールド
研修会後に実施したアンケートでは、受講者から産業動物を理解する上で貴重な研修になっ
たとの声が多数であり、本研修の目的を達成することができたと考える。また、研修会で習得し
たスキルを今後の畜産指導現場において活用することが期待できる。
70
【資料44】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
牛ハンドリング講習会
岡田啓司、小林郁雄
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成28年1月27日(水)
至
平成28年1月27日(水)
(1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
( 9時00分~15時00分)
所
農学部附属住吉フィールド(牧場)
数
17名(社会人8名、学生9名)
目 的
ハンドリングと跛行診断を中心に、ウシの取り扱いについて座学・実習を通じて実践的な
技術を身に付ける。
実 施 内 容
ウシのハンドリング、保定、跛行診断などの講義および実習。ウシの取り扱いに関する基
礎知識を確認するための講義および実際に受講者が技術を把握しているかを確認する
ための実習を行った。
成 果 ・ 改 善 点 等
研修会後に実施したアンケートでは、受講者からハンドリングなどウシの取り扱いについ
て理解を深めることができたとの声が多数であり、本研修の目的を達成することができたと
考える。また、習得したスキルを今後の畜産現場で活用し、技術の普及に貢献することが
期待できる。
71
【資料45】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
畜産経営講習会
朽木昭文、山本直之
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成 27年 12月 18日(金)
( 1日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
至
平成 27年 12月 18日(金)
( 13時00分 ~ 16時30分)
所
宮崎大学農学部L305教室
数
9 名
目 的
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
TPP導入以降を見据え,国内と国外の両視点から畜産経営が直面する課題を整理し,
我が国の畜産の将来を構想するのに不可欠な基本概念を現場指導者に提供する.
南九州畜産経営における振興のための課題と題して,畜産経営を専門とする山本教授
には,地域での課題解決の先進事例を解説しつつ今後に向けた戦略の整理をしていた
だいた.また,宮崎市出身の朽木教授にはJETRO,世界銀行等,豊富な国際経験に基
づき,ASEAN経済共同体に日中韓を加えて,米国を凌ぐ巨大経済圏がアジアに成立す
るという状況にあることを解説された.それを踏まえ,今後の畜産物の生産はこの経済圏
で「消費者が価値あるものとするもの」を生産するバリューチェインの概念を導入したもの
づくりがもとめられることを強調した.
目からうろこがとれる充実した講義であった。スキルアップは必ずしも技術にとどまらず頭
の切り替えが重要であることを再認識した.現場での要望が大きい講座だっただけに,参
加者が少なかったことは悔やまれた.
72
【資料46】
実施済報告書
講
演
等
の
件
名
ウシ肉質超音波診断技術講習会
石黒稔道、徳永忠昭
講
師
等
氏
名
実
施
年
月
日
自
平成 27年 11月 26日(木)
至
平成 27年 11月 27日(金)
( 2日間)
時
間
実
受
施
講
場
者
人
( 10時00分 ~ 17時00分)
所
宮崎大学農学部南棟第4会議室、宮崎大学住吉フィールド
数
11 名
畜産技術指導者養成のため、超音波診断装置を用いたウシ生体時におけ
目 的 る肉質評価手法を習得する。
実 施 内 容
成 果 ・ 改 善 点 等
超音波診断に関する基礎知識が無い方でも理解できるように、簡単な超音波に関する基
礎知識、超音波画像による産肉形質の評価方法、和牛分野への超音波診断技術の応
用などに関する内容をレクチャーする講義と、実際にウシ生体において超音波診断装置
を用いて産肉形質を評価する実習。
受講者のアンケートでは、超音波診断を行う上で、基礎的な内容からわかりやすく学ぶこ
とができたとの声が多数あり、本講習会の目的を達成することができた。一方で、超音波
診断技術を用いた和牛分野への応用面に関する内容をもう少し増やしてほしいとの意見
があり、この点について改善していきたい。
73
【資料47】
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75
【資料48】
ホームページ
【URL】 http://www.miyazaki-u.ac.jp/chukaku/
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【資料49】
活動写真
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