新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ アーティマックス一回使用咬合器 技術的アドバイスとヒント 1. 問. 答. 片顎模型用 アーティマックス (石膏の取り外し) アーティマックスのトレイから石膏を取り外す方法は? 石膏が硬化した後、分割模型を取り外す前の一般的な手順を教えてください。 アーティマックスは石膏が簡単に取り外せるように設計されています。分離スプレー 等は一切必要ありません。ピンの底を軽く叩くだけで容易に分割模型を取り外せます。 分割模型を取り外すのが困難な場合は、下のヒントを参照にしてください。 ノコ入れ後に分割模型の取り外し (研削 → ノコ入れ → 取り外し) ノコ入れ前に模型全体の取り外し (取り外し → 研削 → ノコ入れ) ウォールタイプ ウォールレスタイプ 方法1 方法1 方法2 方法2 方法1(ウォールタイプ): 研削 → ノコ入れ → 取り外し (分割模型をノコ入れ後に取り外し) a. 分割模型を取り外す前の一般的な方法 1 5 屑や破片 2 研削(頬側) 3 研削(舌側) 4 ノコ入れ 6 エアーガンで吹き付け 7 きれいになった表面 8 ピンを軽く叩く 10 完成 b. ノコ入れする前に模型全体を取り外そうとしないで ください。アーティマックスのトレイ上でノコ入れ をします。 (石膏とプラスティック) 9 ピン穴にある薄い膜がエアーポ ケットを作り、石膏がピン穴に入 り込むのを防ぐのでトレイの基底 面は常にきれいです。 c. 約 2~3 時間石膏を乾かせば、ノコ入れや取り外しが 簡単にできます。 d. 分割模型をノコ入れするため、石膏を波型の壁と共に 約 3mm 切ります。ノコ入れが済んだらトレイの下を 軽くたたきます。分割模型は簡単に取り外しでき、元 に戻せます。 アーティマックス ― we evolve with your needs 1 特許申請中 新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ 方法1(ウォールレスタイプ): 研削 → ノコ入れ → 取り外し (ノコ入れ後に取り外し) 詳細はデモンスト レーションの DVD を ご覧ください! このウォールレス咬合器からの取り外し方はウォールタイプの方法と似ています。 壁がないため、プラスティックの屑がたまらないことが唯一の違いです。 (1 ページ写真 5 参照) 方法2(ウォールタイプ): 取り外し → 研削 → ノコ入れ (ノコ入れ前に模型全体を取り外し) または、研削 → 取り外し → ノコ入れ (ノコ入れ前に模型全体を取り外し) 1 2 3 4 5 6 7 模型全体を揺すって トレイから取り外し 8 模型を少なくとも 2 時間乾かした後、トレイではなく支台歯模型を片手で持ちます(写真 1 参 照)。もう一方の手で槌を持ち、咬合器の遠心部を 2、3 回叩きます(写真 2、3 参照)。これは 石膏とトレイの接着部分を壊すためです。模型を回転させ、もう 2、3 回それぞれの角をたた きます(写真 4、6 参照)。これで接着は完全に壊れます。ダウエルピンを押し上げるかトレイ を手で揺るかすれば、模型全体は簡単に取り外せます(写真 7 参照)。取り外すときはエアー ガンを使って石膏の屑を吹き飛ばしてもよいでしょう(写真 8 参照)。 トレイ上の模型を研削した後に模型全体を取り外すか、または模型を取り外してから研削し ます。 アーティマックス ― we evolve with your needs 2 特許申請中 新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ 2. 問. (石膏の膨張) 石膏の膨張は石膏を取り外すときどう影響しますか? 答. 多少の差はありますがすべての石膏は膨張します。 アーティマックスの開発した特殊な3mm の波型の壁は、 分割模型が左右に揺れたり回転したりするのを防ぎ、石 膏の注入もより簡単に行えます。壁は石膏がどの程度膨 張するか見る表示器にもなります。 分割模型を取り外したり、元に戻したりするのが困難な 場合は、タイプ5(膨張率 0.2%以上の高膨張石膏)を使用 しているのが原因かもしれません。最高の仕上がりにす るために、アーティマックスのタイプ4(低膨張)の石膏 の使用をお勧めします。 (詳細についてはお問い合わせください。) 高膨張石膏を使用する場合、分割模型は完全に設置され ず、咬合問題の原因になります。 時間ごとの石膏の膨張 高膨張石膏の使用を好むなら、アーティマックスの新開発 した「ウォールレス(無壁)バージョン」タイプの咬合器がお勧めです。高膨張率のタイプ5 の石膏の使用に最適です。新タイプの金属や印象材の収縮の補正等もこのタイプを使えば 解消できます。 3. 問. (ピン)アーティマックスのピンを使わなくてはいけませんか? 答. 咬合器はピンを使用するように設計されているため、ピンを使用しないとあまり効果 はありません。中サイズのダウエルピンはアーティマックスの購入額に含まれていますが、 ピンを購入しない場合はその分の料金を差し引くこともできます。 4. 問. (ピン)1つの歯型模型に1本のダウエルピンのみで安定しま すか? 悪い例 正しい例 答. もちろんです。2つのダウエルピンやツインピンを設置する必 要はありません。アーティマックスの設計した波形の壁や六角形の 保持支柱や真鍮ダウエルピンがより確かな安定性を保障します。 エアーストップ™膜(0.076mm)に穴を開け、ピンが完全にトレイの 中にはまったことを確認してください。右の写真のようにトレイか ら突き出ます。 5. 問. (分離スプレー)トレイに石膏を注ぐ前に分離スプレーが必要ですか? 答. 必要ありません。アーティマックスのトレイの基底面はすでによく磨かれているので どんな分離スプレーも必要ありません。 アーティマックス ― we evolve with your needs 3 特許申請中 新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ 6. 問. (蝶番バネの開き) 印象が取り外された後、模型のバネが開かないようにするには どうしたらいですか? 「蝶番のバネの開き」とはどのような問題ですか? 1 2 3 約 1 mm の開き 「蝶番のバネの開き」の問題は、模型を完全に閉じたときに生じます。トレイを持ち(写真 1 参 照)、手を離すと(写真 2 参照)、バネには約1mm の開きがあります(写真 3 参照)。 答. これは稀にしか起こりません。しかし、模型に不充分な量の石膏しか使用しないと、 模型が閉じすぎてしまうのでこのような問題が生じます。この問題を回避するためには2 つの点で注意が必要です。1つ目は、咬合器が閉じたとき対合トレイと支台歯トレイが並行 になるように充分な量の石膏を注ぐことです。2つ目は、模型に石膏を注いだ後、トレイを 平行にし、支台歯側を上にセットして置くことです。支台歯側を下にしてしまうと、印象の 重さと対合側の石膏の重さで閉じすぎてしまいます。これは柔らかいタイプの石膏を使用す る場合特に注意が必要です。 正しい例 トレイが並行であるこ とを確認してください。 トレイを並行にセットする ために、咬合器を閉じすぎ ないように注意します。 ① 充分な量の石膏 を支台歯側に用います。 悪い例 ② 支台歯側に石膏を注いだ ら、模型の支台歯側を上 にして置きます。 アーティマックス ― we evolve with your needs 4 模型のバネが開いた典型的な 例です。 ① 支台歯側に使われている石 膏の量が不充分です。 ② 印象と対合トレイの石膏 が結果的に模型を閉めすぎて います。 ③対合トレイが閉じすぎ、2 つのトレイが並行ではありま せん。 特許申請中 新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ 7. 問. (1分間の咬合調整) 患者さんの咬合を正確にするにはどうしますか? 蝶番を温めるとときどき壊れたり気泡が残ったりするのはなぜですか? 答. 歯科医はときどき不正確な咬合関係の印象を送って きます。これは問題ではありません。咬合関係は1分以内 に調整可能だからです。咬合器の蝶番を温めて柔らかくし、 手で再調整します。蝶番はマイクロトーチやバーベキュー トーチ等で簡単に温められます(写真 1 参照)。どちらを使 うにせよ、写真 4 のようなきれいな仕上がりにするために、 内側の青い炎を使用してください(写真 2 の緑色の円 B 参 照)。もし外側の炎を使用すると(写真 2 の赤い円 A)、蝶 番の脚部に焦げ跡が残ってしまいます(写真 3 参照)。 前 後 青い炎の箇所で約 15~20 秒、写真 5 のように対合トレイ か支台歯トレイの両方の脚部の中央を温めます。 (蝶番の 間接箇所は避けてください。) この間、蝶番を温めすぎないように脚部を 5、6 秒ごとに変 更してください(写真 6、7 参照)。これは蝶番が焦げたり気泡が残ったりしないようにする ためです。蝶番が柔らかいうちに咬合関係を再調整します。正確な咬合関係になるように 約 20 秒間咬合器を押さえます。より早く冷ますために圧縮空気を蝶番の脚部に5秒間ほど 吹き付けてもかまいません。(詳細は DVD をご覧ください。) 1 3 外側の赤い炎を使用すると、 焦げ跡が残ります。 4 2 A B 内側の青い炎を使用すると、 透明のままです。 5 青い炎 を使用 アーティマックス ― we evolve with your needs 6 青い炎を使用 5 7 温める脚部を変更 特許申請中 新しいスタンダード: 一回使用歯科用咬合器システム Artimax™ 8. 問. (石膏の注入) 対合トレイに先に石膏を注ぐのはなぜですか? 答. 対合トレイに石膏を先に注ぐのは、 1. 印象を安定させ、支台歯の中心とピン穴の列の位置合わせを容易にするためです。 2. 1ケース当たりにかける時間を削減するためです。 a) 支台歯側に先に石膏を注いだ場合、支台歯が下のトレイの中心と位置が合うよ うに印象をセットするのが難しくなります。(「模型製作ガイドブック」の 4、5 ページの写真参照)。 b) 支台歯側に先に石膏を注ぐときは、印象とトレイに注意して 2 つずつの印を付 けなくてはいけません。そのため対合側に先に石膏を注ぐことでこの無駄を省 けるのです。印象の支台歯の中心と下側のトレイに印を付け、ピンを挿入する だけです。 ※ ほとんどの技工所は対合側に先に石膏を注ぎます。 9. 問. (ピン穴の間隔) 支台歯のちょうど中央にくるピン穴がありますか? 小臼歯のような小さな歯だったらどうしますか? 答. ピンを挿入するために多くの穴が準備されています。アーティマックスのピン穴は他 社のブランドのものより間隔が狭まっています。 左の写真のように歯が小さい場合、支台歯の中心 を示している赤い印は、正確にピン穴の位置と合 っていないかもしれませんが、ピン穴は充分な近 さにあります。最大 2mm の距離の違いです。印象 の対合側に石膏を注ぐとき、ピン穴を設置するた めに寸法を測らなかった場合にさえ、常に適切な ピン穴が小臼歯のような小さな歯にも準備されて いるのです。ピンの位置を見て確認できるので、 ノコ入れの際にも簡単にピンを避けることができ 2 mm 2 mm ます。 10. 問. (全顎模型用アーティマックス) 上下両方の歯列が同時 に準備されている模型には、どのようにアーティマック スを使いますか? 答. 2つの下側のトレイを接続し、 普通のケースと同様に作業します。 アーティマックス ― we evolve with your needs 6 特許申請中
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