リヤカー引いて五大陸踏破鳥取の男性、単独で

共同通信
リヤカー引いて五大陸踏破鳥取の男性、単独で
昨年からリヤカーを引いて徒歩で南米縦断の旅を続けてきた鳥取市の吉田正仁さん(35)
が日本時間 21 日、目的地であるエクアドルの首都キト近郊の赤道記念碑に到着した。2009
年から 15 年にかけてユーラシアや北米、オーストラリア、アフリカも歩いており五大陸を
単独踏破した。
訪れた国は計 48 カ国、歩いた距離は 6 万 3 千キロに上り、吉田さんは「やり切ったことが
うれしい。出発前は何も成し遂げられない諦めがちな性格だったが、7 年半の旅を通して新
たな自分に出会えた」とコメントした。今後については「モチベーションが維持できればア
ラスカまで歩きたいが、帰国して生卵と納豆ご飯を食べたいとも思う」とした。
吉田さんは「歩いてこそ出会える人や景色がある」との思いから、徒歩の旅にこだわる。リ
ュックサックに入りきらない食料や自炊道具など重さ 100 キロの荷物をリヤカーで運び、
旅程の 8 割をテント泊で過ごした。
昨年 10 月、アルゼンチン南端のウシュアイアを出発。太平洋沿いを北上し、チリの首都サ
ンティアゴや北部のアタカマ砂漠、ペルーの世界遺産マチュピチュなどを経て、キト近郊に
たどり着いた。
最難関は標高約 5 千メートルのアンデス山脈越えだった。早朝の気温は氷点下 15 度まで下
がり、未舗装の砂の道にタイヤがたびたび埋まるトラブルにも見舞われたが「電柱も人家も
ない、無垢(むく)の地球の姿を見ることができて満たされた」と振り返る。
アタカマ砂漠では、水や食料を補給できない区間が 240 キロ続いた。車で通りすぎる人が
食料を分けてくれるなど励ましもあり、克服できたという。
〔共同〕
2016/10/2411:30
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H57_U6A021C1000000/
---
毎日新聞
五大陸を踏破、キト到着…鳥取の 35 歳吉田さん
エクアドルの首都キトにある赤道記念碑に到着した吉田正仁さん=2016 年 10 月 20 日、
吉田さん提供
リヤカーを引いて徒歩で南米大陸を縦断していた鳥取市の吉田正仁さん(35)が 20 日正午
(現地時間)
、ゴールに設定していたエクアドルの首都キトに到着した。2009 年から始め
た旅で、南極を除く五大陸約 6 万 3300 キロを踏破した。
吉田さんは 09 年 1 月から 13 年 6 月にかけ、ユーラシアと北米、オーストラリアの 3 大陸
を歩き、地球を一周した。いったん帰国した後にアフリカ大陸を縦断し、昨年 10 月から南
米大陸に挑んでいた。アルゼンチンにある世界最南端の都市ウシュアイアをスタートし、大
陸西側のチリやペルーなど 5 カ国計 1 万 1300 キロを歩ききった。
チリでは物資が補給できない広大なアタカマ砂漠を越えるため、水や食料など 100 キロ近
くの荷物をリヤカーに積んで 3 週間歩いた。過酷な環境の中で、車の通りすがりに差し入
れしてくれた運転手は 30 人に及び、
「人の優しさが心の奥底に響いた」と話す。チリから
ボリビアへ向かうため臨んだアンデス山脈では、標高 4000 メートル超の峠をいくつも越え
た。
「諦めることは最も簡単な選択肢だと思い、とにかく一歩一歩ゆっくり進むしかなかっ
た」と、1 年間にわたる道程を振り返った。
キトにある赤道記念碑に着いた吉田さんは、今後について「もしかしたらこのままアラスカ
まで歩いて行くかもしれないし、3 日でやめる可能性もあります。とにかく行けるとこまで
行ってみたい」と話した。
【高嶋将之】
毎日新聞 2016 年 10 月 21 日 10 時 23 分(最終更新 10 月 21 日 12 時 16 分)
http://mainichi.jp/articles/20161021/k00/00e/040/236000
---
朝日新聞
鳥取)リヤカー引いて南米大陸も踏破
鳥取の吉田さん
ペルーのワスカラン国立公園を行く吉田さん=吉田さん提供
リヤカーを引いて徒歩で南米大陸縦断に挑戦していた鳥取市出身の吉田正仁さん(35)が
21 日午前 2 時ごろ(現地時間 20 日正午ごろ)
、エクアドルの首都キト北部の赤道記念碑に
到着した。世界五大陸の踏破を達成したとしている。
2015 年 10 月 6 日、南米最南端の都市ウシュアイア(アルゼンチン)を出発し、チリ、ボ
リビア、ペルーと南米大陸を北上。約 1 年後、赤道が通るエクアドルに入った。歩行距離
は約 1 万 1300 キロに達し、4 足の靴をはきつぶしたという。
困難の連続だったと振り返る。チリからボリビアに入る時などアンデス山脈の標高 4 千~5
千メートルの峠越えを何度も経験。
「あきらめることは最も簡単な選択肢だ」と自らに言い
聞かせて乗り切った。砂道でリヤカーのタイヤが埋まったり、零下 15 度の寒さに飲み物が
凍ったりしたこともあったという。
つらいことばかりではなかった。飲食物が補給しにくくなるチリ北部のアタカマ砂漠でのこ
と。リヤカーは水 36 キロなどを積み、重さは 100 キロ超に。約 3 週間かけて約 1 千キロ
を歩いたが、この間、30 台以上の車が近寄り、飲み水や食べ物をくれたり、車に乗ってい
くかと声をかけてくれたりした。
「過酷な環境下であればあるほど、人の優しさは心の奥底
に響くものがある」と感じたという。
「バスや列車の旅では素通りしてしまう町や村に暮らす人と出会いたい」
。そんな理由で時
速約 5 キロの徒歩の旅を選んだ。リヤカーを旅の相棒としたのは長旅の荷物を背負って運
ぶ負担を減らすためだった。
09 年、ユーラシア大陸から大陸踏破を始めた。北米、オーストラリアの両大陸も歩き、約
4 年半後、出発地の中国・上海に戻った。歩いた距離は地球 1 周に相当する約 4 万キロに
もなり、14~15 年にはアフリカ大陸を縦断した。
最初の挑戦から 8 年近く。総歩行距離は約 6 万 3300 キロ、訪れた国・地域は 48 にのぼる。
旅路で大切にしてきたのはあきらめないとの思いだった。
「一歩一歩は小さくとも、それを
積み重ねることで目指すところにたどり着ける」
。それを身をもって学んだ。
すぐ帰国するか、旅を続けるか未定だが、歩くことはやめない。
「地球 2 周目も折り返し点
を過ぎているので、8 万キロまでは足跡を積み重ねられたら」
(横山翼)
■砂の美術館で写真展
第 9 期展示「砂で世界旅行・南米編」が開催中の砂の美術館(鳥取市福部町湯山)で、
「吉
田正仁南米道中写真展」が開かれている。来年 1 月末までの予定で、吉田さんが今年夏ご
ろまでに撮影したウユニ塩湖(ボリビア)などの写真約 20 点が展示されている。入場料(一
般 600 円、小中高生 300 円)が必要。
http://digital.asahi.com/articles/ASJBB6QCYJBBPUUB008.html?_requesturl=articl
es%2FASJBB6QCYJBBPUUB008.html&rm=362