キャピオックス 経皮カテーテルキット(X)

2010 年
7 月
9 日作成(第 1 版)
医療機器承認番号
22100BZX01109
EE BB 22 66 TT 00 00 44 XX
機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管
高度 大腿動静脈カニューレ(JMDN コード:34902102)
(動脈カニューレ(JMDN コード:34893102))
(静脈カニューレ(JMDN コード:34905102))
(血管用カテーテルガイドワイヤ(JMDN コード:35094103))
(プラスチックカニューレ型滅菌済み穿刺針(JMDN コード:70204010))
(汎用注射筒(JMDN コード:13929001))
(単回使用メス(JMDN コード:35130002))
キャピオックス 経皮カテーテルキット(X)
再使用禁止
【形状・構造及び原理等】
【警 告】
<構造図(代表図)>
<使用方法>
送血用
・血管内の操作は高分解能X線透視下で慎重に行い、操作中に
少しでも抵抗を感じたら操作を中止し、その原因を確認する
こと。[血管壁や右心房を損傷したり、本品の破損、切断を
■カテーテル
●ロックコネクタータイプ
<ダイレーター>
生じる可能性がある。]
・ガイドワイヤーの同一箇所を繰り返して屈曲させたり、湾曲
ダイレーターチュ-ブ
ネジリング(赤)
ダイレーターハブ
(Fr.カラーコード)
カテーテルコネクター
<カテーテル>
した血管内で長時間連続して回転させないこと。[ガイドワ
イヤーの破損、切断の可能性がある。]
カテーテルチュ-ブ
クランプ用チュ-ブ
コネクター
・ダイレーターとカテーテルを確実に固定して、挿入すること。
[カテーテルのみが前進し、カテーテル先端が血管壁に損傷
を与える可能性がある。]
■導入セット
ガイドワイヤー
(送血用)
プレダイレーター(8Fr. グレー)
シリンジ
・ダイレーターを先端到達予定部位より深く挿入しないこと。
[ダイレーターの先端で血管壁や右心房を損傷する可能性が
導入針
ある。]
・ダイレーターはガイドワイヤーの挿入長より深く挿入しない
こと。[ダイレーターの先端で血管壁等を損傷する可能性が
ある。]
・カテーテルのみを留置しているときに、カテーテルを前進さ
せないこと。[血管壁損傷の可能性がある。]
ホルダーハブ
プレダイレーター(12Fr. 白)
切皮メス
【禁忌・禁止】
脱血用
・再使用禁止
■カテーテル
<適用対象(患者)>
・妊娠している、あるいはその可能性がある患者。[X線による
●ロックコネクタータイプ
<ダイレーター>
胎児への影響が懸念される。]
<併用医療機器>
ダイレーターチュ-ブ
<カテーテル>
ネジリング(青)
ダイレーターハブ
(Fr.カラーコード)
カテーテルコネクター
・金属製外套管は使用しないこと。[金属製外套管を使用して
ガイドワイヤーを引いたり、ガイドワイヤーを留置した状態
カテーテルチュ-ブ(側孔付き)
クランプ用チュ-ブ
コネクター
で金属製外套管を前進させるとガイドワイヤーの切断・プラ
■導入セット
スチック部分の剥離が生じる可能性がある。]
・有機溶剤を含んだ薬剤及び油性造影剤を使用しないこと。[本
プレダイレーター(8Fr. グレー)
ガイドワイヤー
(脱血用)
シリンジ
品が破損する可能性がある。]
<使用方法>
導入針
・減ヘパリン循環をしないこと。[血液凝固が起こる可能性が
ある。]
・導入針の内針を外套管に再挿入しないこと。[外套管を破損
する可能性がある。]
・消毒用アルコール等、有機溶剤を含む薬剤への浸漬、又は薬
剤による拭き取りを行わないこと。[本品の破損、切断が生
じたり、潤滑性が損なわれる可能性がある。]
・ガイドワイヤーに形状付け(リシェイプ)を行わないこと。
[ガイドワイヤーの破損、切断の可能性がある。]
1/4
プレダイレーター(12Fr. 白)
ホルダーハブ
切皮メス
【品目仕様等】
カテーテルの回路との接続タイプには次の仕様もある。
<性能>
1.カテーテルの気密度試験
カテーテル先端又は後端を閉じた後、カテーテルの先端又は後端
接続チューブ(赤・青)
より 0.039MPa(0.4kgf/cm2)のゲージ圧で空気を送り込み水中に
入れたとき、カテーテルの継ぎ目から連続した気泡が生じない。
2.カテーテルの破断強度試験
1)試験片を選択する。
2)37±2℃で相対湿度 100%の大気中又は水中で 2 時間、検
体を調整する。その後、直ちに試験を行う。
<送血用カテーテルキット>
3)引張試験器に本体をセットする。
■カテーテル
サイズ
Fr.カラー
コード色
13.5Fr.
(4.5mm)
赤色
15Fr.
(5.0mm)
黄色
16.5Fr.
(5.5mm)
橙色
接続タイプ
有効長
4)検体のゲージ長、すなわち、引張試験機のチャック間距離
コード番号
又は該当する場合には、ハブと試験片の他方の保持するチ
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
CX-EB13ALX
ャックとの間の距離を測定する。
5)検 体 が 二 つ 以 上 に 破 断 す る か 、 又 は 1 5 N ま で 、
CX-EB13ASX
20mm/min/mm ゲージ長の速度で引っ張るとき、破断強度
CX-EB15ALX
が 15N以上であること。
15cm
CX-EB15ASX
3.カテーテルの曲げ強さ
カテーテルを 40mm の曲率半径で 90 度に曲げるとき、折れ又
CX-EB16ALX
はき裂が生じない。
CX-EB16ASX
4.ダイレーター本体とハブの破断強度試験
■導入セット
導入針
18G
外套管
(1.3mm)
1)試験片を選択する。
ガイドワイヤー
外径:0.035”
(0.89mm)
長さ:80cm
プレダイレーター
シリンジ
外径:8Fr. (2.8mm)
(グレー)
12Fr.(3.9mm)
(白)
有効長:15cm
10mL
2)37±2℃で相対湿度 100%の大気中又は水中で 2 時間、検
体を調整する。その後、直ちに試験を行う。
切皮メス
3)引張試験器に本体をセットする。
4)検体のゲージ長、すなわち、引張試験機のチャック間距離
又は該当する場合には、ハブと試験片の他方の保持するチ
ャックとの間の距離を測定する。
<脱血用カテーテルキット>
5)検 体 が 二 つ 以 上 に 破 断 す る か 、 又 は 1 5 N ま で 、
■カテーテル
Fr.カラー
コード色
サイズ
18Fr.
(6.0mm)
水色
19.5Fr.
(6.5mm)
藤色
21Fr.
(7.0mm)
薄緑色
接続タイプ
有効長
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
ロック
コネクタータイプ
3/8”ストレート
コネクタータイプ
20mm/min/mm ゲージ長の速度で引っ張るとき、破断強度
コード番号
が 15N以上であること。
CX-EB18VLX
CX-EB18VSX
【操作方法又は使用方法等】
CX-EB19VLX
1.使用するカテーテルのサイズ(Fr.)と接続タイプを確認して
CX-EB19VSX
から、カテーテル及び導入セットをそれぞれ包装袋から取り出
50cm
し、破損、汚損等の異常がないことを確認する。
CX-EB21VLX
2.ガイドワイヤーのホルダーハブよりシリンジを用いてヘパリ
CX-EB21VSX
ン加生理食塩液を注入する。プレダイレーターもシリンジを用
い、ヘパリン加生理食塩液でぬらしておく。
■導入セット
導入針
18G
外套管
(1.3mm)
ガイドワイヤー
外径:0.035”
(0.89mm)
長さ:150cm
プレダイレーター
外径:8Fr. (2.8mm)
(グレー)
12Fr.(3.9mm)
(白)
有効長:15cm
注意 ・ガイドワイヤーは表面がぬれていないと潤滑性が発現
シリンジ
しないので、ホルダー及び外套管内をヘパリン加生理
食塩液で満たして、ガイドワイヤー表面をぬらした状
切皮メス
10mL
態にして取り扱うこと。
3.患者に合わせてカテーテルの挿入深度を決め、カテーテルの穿
・本品の主な血液接触面には、血液適合性の向上を目的にXコー
ティングが施されている。Xコーティングは、血液の異物接触
反応を惹起すると考えられている血漿タンパクの吸着及び変性
を抑制する特性を持った合成高分子である。
・本品の血液接触部位にはポリ塩化ビニル(可塑剤:トリメリット
酸トリ(2-エチルヘキシル))を使用している。
・回路との接続タイプは、3/8”ストレートコネクタータイプ、ロ
ックコネクタータイプの2品種がある。
・ロックコネクタータイプを用いる場合は、キャピオックスカス
タムパック(EBS心肺キット)を併せて用いることにより接
続が簡単に行える。
刺部位を確認する。
4.穿刺部位を消毒した後、切皮メスで刺
図1
入点の皮膚に小切開を加える。
5.導入針を血管内に挿入し、外套管を残し
て内針を抜き取る。内針を抜き取った後、
外套管を前進させ、血管走行に一致させ
る。
(図 1)
注意 ・外套管内で内針を前後に動かさないこと。
・血管の確保がスムーズに行えず、再度、穿刺する場合
は新しい導入針(留置針)を使用すること。
・内針の抜き取りは途中で止めないこと。
【使用目的、効能又は効果】
6.あらかじめ、ぬらしたガイドワイ
<使用目的>
本品は、経皮的心肺補助法又は体外循環の実施に際し、経皮的
に血管内に挿入・留置した後、送脱血を行うものである。
ヤーが滑ることを確認し、柔軟な
部分を先にして外套管を通し、血
管に挿入する。
(図 2)
2/4
図2
注意 ・ガイドワイヤーは送血用と脱血用とでは長さが異な
薬液の注入あるいは血液のサンプリングが必要なときにはガ
るので取り違えないこと。
イドワイヤーだけを抜き取り、ダイレーターハブを残して実施
・ガイドワイヤーは、カテーテル挿入時のダイレーター
する。
先端到達予定部位より十分深く挿入しておくこと。
図7
7.ガイドワイヤーを残して外套管を抜き取る。
8.ガイドワイヤーに沿って 8Fr.
図3
サイズのプレダイレーター
(グレー)を血管に挿入し、
穿刺部位を拡張する。(図 3)
注意 ・クランプ用チューブ以外のところで鉗子操作を行わな
いこと。[カテーテルチューブが破損する可能性があ
る。
]
注意 ・プレダイレーターを挿入するときはガイドワイヤーが
移動しないようにすること。
16.送血用・脱血用カテーテルの挿入を完了したら、カテーテルの
9.皮膚に圧迫を加え、ガイドワイヤーが移動しないようにし、8Fr.
サイズプレダイレーターを抜き取る。
コネクターを体外循環用回路と接続し(図 8-1、図 8-2)
、回路
側からシリンジを使ってコネクター内に残った気泡を除去す
10.ガイドワイヤーに沿って 12Fr.サイズのプレダイレーター
る。
(白)を血管に挿入し、穿刺部位を拡張する。
11.皮膚に圧迫を加え、ガイドワイヤーが移動しないようにし、
図 8-1
図 8-2
12Fr.サイズプレダイレーターを抜き取る。
12.カテーテルとダイレーターをヘパリン加生理食塩液でぬらし
た後、カテーテルにダイレーターを挿入し、ダイレーターとコ
ネクターをネジリング又は接続チューブにより確実に固定す
る。
(図 4-1、図 4-2)
図 4-1
図 4-2
接続
チューブ
注意 ・カテーテルを回路と接続するときはカテーテル及び回
路のねじれがないようにすること。[カテーテルやチ
ューブがねじれるとカテーテルやチューブがキンクし
て血液流量が確保できなくなる。]
・カテーテルを回路と接続する際は送血用ライン(ポン
プ出口)及び脱血用ライン(ポンプ入口)を取り違え
ないこと。
13.カテーテルとダイレーターを確実に保持し、必要に応じて回転
17.カテーテルのコネクターと体外循環用回路が正しく接続され
させながらガイドワイヤーに沿って血管内に挿入する。
(図 5)
ていることを確認したら、接続部を締め具等で固定する。
図5
18.カテーテルの先端部の位置をX線検査で確認し、カテーテルの
位置がずれたり、抜けないように皮膚に固定する。
注意 ・カテーテルを固定する場合はカテーテルチューブが折
れないようにすること。[血液流量が確保できなくな
ったり、カテーテルが破損する可能性がある。
]
19.回路の脱血ラインのクレンメと脱血用カテーテル(青)の鉗子
を開放した後(図 9-1①、図 9-2①)
、回路の送血ラインのクレ
ンメと送血用カテーテル(赤)の鉗子を開放する。(図 9-1②、
図 9-2②)その後、回路側の操作により、体外循環を開始する。
14.ダイレーターハブとコネクターの固定を外す。
(図 6-1、図 6-2)
3/8”ストレートコネクタータイプの場合、接続チューブが外
図 9-1
れにくいときはダイレーターハブを斜めにすることにより外
れやすくなる。
(図 6-2)
図 6-1
図 6-2
15.カテーテルを残して、ガイドワイヤーとダイレーターをゆっく
り抜き取る。カテーテルのクランプ用チューブのところまで抜
き取れたら血液が漏れないように鉗子を用いてクランプする。
(図 7)
3/4
図 9-2
注意 ・体外循環用ポンプに遠心ポンプを使用している場合は、
・資料「流量と圧力損失」
ポンプからの吐出圧力が十分に出てから送血用カテー
テルのクランプを開放すること。[十分な吐出圧力が
出ていない場合は患者の動脈圧により逆流が生じる可
能性がある。]
20.体外循環が終了したら、カテーテルを血管から抜去し、挿入箇
所は必要に応じ、外科的手技により止血修復する。
<使用方法に関連する使用上の注意>
・外套管、プレダイレーター、ダイレーターを鉗子等で挟んだ
り、つぶしたりしないこと。[本品が破損する可能性がある。]
・抜き取った導入針の内針は、感染に留意し安全な方法で処分す
ること。
・ロックコネクター接続時に過度の締め込みを繰り返し行わない
こと。[鉗子等を使用して過度の締め込みを繰り返し行うと、
ネジ山つぶれ、き裂等が発生しリークする可能性がある。]
・所定の流量が確保できないときや不安定な場合には、過剰に遠
心ポンプの回転数を上げず、チューブの折れ、カテーテル先端
の張り付き等の異常がないか確認すること。[過剰に回転数を上
げると血液を損傷する可能性がある。]
・循環中、定期的に ACT を確認し適切な値に調節すること。 [適
切な ACT に管理しないと挿入部以外からの出血、血腫、血栓塞
栓等を引き起こす可能性がある。]
【使用上の注意】
<重要な基本的注意>
・すべての操作は無菌的に行うこと。
・本医療機器を用いた体外循環回路の接続・使用にあたっては、
・包装が破損、汚損している場合や製品に破損等の異常が認めら
れる場合は使用しないこと。
学会のガイドライン等、最新の情報を参考とすること。
・包装を開封したらすぐに使用し、使用後は感染防止に留意し安
<参考>日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓
全な方法で処分すること。
器学会、日本体外循環技術医学会、日本医療器材工業会:
人工心肺装置の標準的接続方法及びそれに応じた安全教
<相互作用(他の医薬品・医療機器等との併用に関すること)>
育等に関するガイドライン
[併用注意(併用に注意すること)]
・併用する医薬品及び医療機器の添付文書を確認後、使用するこ
・サーモダイリューションカテーテルを使用する場合:
と。
・本品使用中は患者の静脈側が陰圧になっている場合がある。
・本品は、開心術における体外循環あるいは、経皮的補助循環が
適用される術式に熟達した医師又は医師の監督・指示を受けた
サーモダイリューションカテーテルの操作は慎重にすること。
有資格者以外は使用しないこと。
[気泡の巻き込みや薬剤の過注入等の可能性がある。]
・循環中は、下肢の色調変化、温度差、動脈触知、腫張の有無等
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
の観察を常に行い、変化が認められた場合は、下肢送血、保温、
マッサージ等の適切な処置を行うこと。[カテーテル挿入部よ
<貯蔵・保管方法>
り末梢側の血流が阻害され、下肢虚血等の合併症を起こす可能
・水ぬれに注意し、直射日光及び高温多湿を避けて保管すること。
<有効期間・使用の期限>
性がある。]
・ 有効期間:2年
・本品にアルコール、エーテル、シクロヘキサノン等の有機溶剤
・ 使用期限は外箱に記載
を使用しないこと。[プラスチック部材が破損する可能性があ
る。
]
【包装】
・診断部位と解剖学的見地から適切なサイズを選択すること。
・血液凝固を防ぐため適切なヘパリン加を行うこと。
・1セット/箱
・使用する前に、穿刺部位や使用条件に合ったカテーテル(Fr.
サイズ、回路との接続タイプ)とその予備のカテーテルを用意
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
すること。
製造販売業者:テルモ株式会社
・脱血用カテーテルは、圧力損失が大きくならない条件で(200
住
・mmHg(26.7kPa)以下をめどに)使用すること。
[過度の陰圧に
より、血液中に気泡が発生する可能性がある。
(資料「流量と圧
力損失」を参照。)
]
CX_22100BZX01109_500_01
所 :東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号
電 話 番 号 :0120-12-8195 テルモ・コールセンター
製 造 業 者:テルモ株式会社
、TERUMO、テルモ、キャピオックス、CAPIOX、EBS、X コーティングはテルモ(株)の登録商標です。
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