今回ご紹介するV1000+CA72は、水際や軽装・小規 模

今回ご紹介するV1000+CA72は、 水際や軽装・小規
ケースのセッティングは、先月のレビュー記事で紹
模水中撮影を手軽に実現する松下AG-DVX100/100A用
介があったように、実に簡単迅速に行うことができた。
のドイツ製防水ケースである。本製品は、本格的とま
とはいえセッティングするにはいくつかポイントがあ
ではいかず、また、なにも対策を立てなければ機材が
る。まずカメラ本体をケースに入れる際は、レンズ部
水のトラブルにあうこと確実!
といった水際での撮
分を先に開口部へ入れ、レンズと本体マイクを所定の
影に最適なアクセサリーだ。たとえば人物が絡むよう
くぼみに合わせるようにしてケース内に収める。パッ
な波打ち際/プールなどでの撮影や、悪天候の中での撮
キング時は、中に余計な空間をつくらないよう軽く空
影、また川/海などの浅瀬に生息する水棲生物などを小
気抜きをして、ケースのネジ穴を互いに合う位置に揃
型DVカメラの機動力を損なわず手軽に撮影できるとこ
え、口の合わせ目をよく馴らす。上記の工程を踏んで
ろが魅力である。もちろん水中での使用も可能で、水
おけばパッキング時の吸着性が高まり、気密も向上す
深10mまでの撮影が行えるよう設計されている。
る。そして本番前にやっておきたいのは、カメラを入
ちなみにewa-marine防水ケースのラインナップは、
れない状態でパッキングしたケースを潜水させ、空気
V1000+CA72のほか、ソニーDSR-PD150/170、松下
漏れを確認する作業だ。以上、文にすると手間が掛か
AG-DVC30、キヤノンXL1/XL2対応ケースも用意さ
るよう感じるかもしれないが、実際作業してみれば、
れており、近日中にはソニーHVR-Z1J/HDR-FX1対
簡単であることが実感できると思う。
応ケースもリリース予定とのことである。
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実際、多摩川で動く被写体(犬)を追って撮影を試み
ビデオα
V1000+CA72の製品内容。V1000防水ケース
とCA72、クランプレール、ウレタンパッド、
専用キャリングケースで構成されている
クランプレールの端が浮いたままになら
ないよう位置決めを正確に行い、溝に
レールがはまるよう本ネジ止めを行う
松 下 A G - D V X 1 0 0( 以 下 、
DVX100)にレンズアダプター
CA72を装着する(CA72は
2つの部品で構成される)
CA72を装着したDVX100を
レンズ部分のほうから先に
V1000の開口部に入れ、本
体を所定の位置に収納する
機材を収納して撮影へ入る前に、浴槽などで
上記の手順通りパッキングしたV1000を潜水
させ空気漏れがないかチェックする
開口部の素材はよく指で押
し馴らし、吸着性を高めて
からクランプレールのネジ
止めを行う
全身入水するわけではないので、ビューファ
ーは立て気味に収納した。明るい場所ではア
イピースを付けたままでも良いかもしれない
V1000全体を潜水
させて、川底を撮
影してみた。浅瀬
の水棲生物なども
楽に撮影が行える
だろう
水辺で縦横無尽に
動き回るやんちゃ
な犬も、楽に撮影
することができた
早速、近所にある多摩川で、犬が水遊びす
る様子を撮影してみた
防水性、 操作性ともに問題なし。 液晶モニ
ターが使える仕様ならなお良いのだが…
たが、漏水事故もなく水際や水中での撮影を存分に行
防水ケースとしてだけでなく、砂埃、潮風、雪など
うことができた。操作性に関してもさして不便は感じ
からカメラを保護するボディプロテクターとしても使
ず、これも先月号のレビューとほぼ同じ印象である。
えるV1000+CA72。新しく機材ラインナップに加えれ
ただレンズアダプターは、しっかり所定の位置まではめ
ば、撮影内容の幅がさらに広がるはずである。
ないと画角によっては画面がケラレるので、セッティ
価格:¥6万5100(税込)、¥7万350(レンズアダプ
ング時はアダプターリングと防水レンズマウントの摺
ターリング付き/税込) 問い合わせ先:プランネット℡
り合わせが上手くいっているか注意して装着したい。
044(766)0011 URL:http://www.we-are-plannet.co.jp/
今回紹介した松下AG-DVX100/100A用防水ケース「ewa-marine V1000+CA72」を抽
選で1名様にプレゼントいたします。ご希望の方は巻末のアンケートハガキの設問に答え、
「VC1000+CA72希望」と明記のうえ弊社までお送りください。なお、当選者の発表は商
品の発送をもって代えさせていただきます。
締め切り:2005年3月22日の消印まで有効
Mar. 2005
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