1「神は、その独り子をお与えになったほど に、世を愛された。独り子を

日本基督教団瀬戸永泉教会
会報№233
「聖書を口ずさもう」
2014 年 9 月 7 日発行
牧師
高岡
清
聖書はイエス・キリストを信じる人間に神からおくられた最大の人生の導き手です。ここにいつもくち
ずさんでいたいすばらしい聖書の有名なみ言葉を選び出してみました。喜ぶとき泣くとき、前進するとき
困難なとき、どんなときにも神は聖書をとおしてわたしたちに呼びかけてくださいます。
1「神は、その独り子をお与えになったほど
に、世を愛された。独り子を信じる者が一
人も滅びないで、永遠の命を得るためであ
る。」ヨハネ福音書 3:16
― 「小聖書」とよばれ、神がみ子を失われ
たみわざの言葉です。それによってわたし
たちの救いをひとことであらわすみ言葉で
す。
2 「主は言われた。
『わたしはあなたの前に
すべてのわたしの善い賜物を通らせ、あな
たの前に主という名を宣言する。わたしは
恵もうとする者を恵み、憐れもうとする者
を憐れむ。』」出エジプト記 33:19
― 全能の神の主権をあらわす言葉。まるで
自由気儘な神?いいえ、その神はその全能
で自由な主権をただ「あなたのために」注
がれたのです。
3 「神は言われた。
『わたしは必ずあなたと
共にいる。このことこそ、わたしがあなた
を遣わすしるしである。』」出エジプト記
3:12
― 神がわたしたちに向けられる「全能者の
助けのしるし」です。それはただ「共にい
る」こと。苦境の中にも病の中にも失敗の
中にも、逃げようのないわたしの境遇の中
に共にいてくださる神。
4 「わたしが喜ぶのは 愛であっていけに
えではなく 神を知ることであって 焼き
尽くす献げ物ではない。」ホセア書 6:6
― 全能の神がわたしたちに向けて求められ
る最大のささげである献身です。自分の所
有物の一部分ではなく神と隣人を愛し、命
を守ることです。
5 「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼
いは羊のために命を捨てる。」ヨハネ福音書
10:11
― 「命を捨てる」ことはとても非日常的な
こと。神の子がいつもそれをわたしたちの
ために行われる。
6 「自分の体を神に喜ばれる聖なる生ける
いけにえとして献げなさい。これこそ、あ
なたがたのなすべき礼拝です。」ロ-マの信
徒への手紙 12:1
― キリスト者の献げはいつも生き生きとし
ていて、自分が神のものとなった喜びのう
ちでなされます。
7 「わたしたちは、四方から苦しめられて
も行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、
虐げられても見捨てられず、打ち倒されて
も滅ぼされない。わたしたちは、いつもイ
エスの死を体にまとっています、イエスの
命がこの体に現れるために。」コリント手紙
二 4:8-10
― わたしよ、日々死ね。苦しみの罪人よ、
滅べ。わがうちにキリストが復活し永遠に
生きてくださる。
8 「どのようにして、若者は歩む道を清め
るべきでしょうか。あなたの御言葉どおり
に道を保つことです。」詩編 119:9
― 冒険と飛躍に富んだ青年には試みや失敗
が多い。守ってくれるのは神のみ言葉しか
ない。
9 「わたしはあなたの掟を楽しみとし 御
言葉を決して忘れません。」詩編 119:16
― キリストの掟は苦痛ではない。それは従
うこと守ることが心からの喜び、日々の楽
しみとなる。
10 「わたしがあなたがたを愛したように、
互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟
である。」ヨハネ福音書 15:12
― 掟の目標は愛し合うことです。キリスト
が十字架で愛を示されました。報いを期待
せぬ愛を。
受洗おめでとうございます
洗礼式を終えて
苦しみに耐えかねて
袴田啓介
現職時代4年ほど「鬱病」に悩まされ、自
宅勤務を余儀なくされました。先々の問題に
答えの出ないことに怯え悩む日々でした。そ
の病が出るか出ないかの頃、永泉教会が国の
文化財に指定されたことを知り、趣味である
カメラで門を叩き、撮影に快く承諾を頂いた
うえ、オープンチャーチには私の写真を飾っ
て頂き、感慨深き想いを頂きました。
60歳を迎え、延長勤務となりましたが病
との闘いに終わりはなく家族の理解を得て会
社を退職し、傷病手当と失業保険を家計費と
して生活しておりましたが、家族が働いてい
るなかで自分だけが遊んでいる環境に慣れる
ことなく落ち込む毎日でした。
ある日、夢の中に高岡牧師先生が枕元に現
れ、夜中の3時にホームページを参照しまし
たところ昨年7月の御言葉に「疲れた者、重
荷を背負う者は、だれでもわたしのもとに来
なさい。休ませてあげよう」という言葉が目
に入り、まさに自分のことのように改めて教
会の門を叩きました。
それからは導かれるように永泉教会125
年史のお手伝いをさせていただき、教会に通
うようになり、不思議なことですが病で落ち
込む日々と別れることができました。今では
毎日が楽しく、張りのあるものであります。
生きがいをいただいた神を信じ、一生教会に
つらなる意志を固め 2014 年 4 月 20 日に洗礼
を受けました。これからも祈りを忘れること
なく、導かれるまま残りの人生をささげて行
きたいと考えております。
櫻井美由紀
受洗当日の朝、私は愛餐会で話す原稿を書
いていて約束の時間に遅れ、洗礼式で顔を上
げることが出来ませんでした。自分しか見て
いませんでした。
私は全日制高校中退後約 10 年間、実家の本
屋で働いていましたが、家族や周りの人を拒
絶し、自分の中に閉じこもっていました。そ
のような生き方を選んでいたということに気
付いた時、自分自身にも絶望していきました。
自分を許せず責め続けました。夜中どうしよ
うもなくなって部屋を出ると、母が「大丈
夫?」と声をかけてくれ、踏みとどまること
が出来ました。翌朝目が覚めた時、昨日まで
の景色とは違っていました。目に映る全ての
ものが光り輝いて見えるのです。温かい光で
した。
「神さまが生かして下さった」と思いま
した。翌年、通信制高校に入学し、3 年後、金
城学院大学に入りましたが、あのとき感じた
のは人間を超えた存在としての神であり、な
ぜキリスト教の神さまなのだろうと考え続け
ていました。大学 3 年の病院実習で、実習生
として求められる当たり前のことが出来ない
自分の弱さに直面した時、手元にあった「慰
めの祈り」という本が目に留まりました。聖
書の言葉が神さまの言葉として心に響いてき
ました。共にいて下さっていたことに気付か
され、涙が止まりませんでした。その週から
礼拝に出席するようになり、2 年後、牧師先生
に洗礼を受けたいと伝えました。
受洗した今も罪にとどまって、教会の温か
さや神さまの愛に背を向けてしまうことがあ
ります。それでも自分を責めるのではなく、
相手を知ることに努力できるようになりたい。
牧師先生のもとで、皆さんと共に聖書を学ん
でいきたいと思っています。遠回りしました
が、あの時の光が行くべき道を照らし続けて
くれました。私の帰る場所はイエス・キリス
トです。教会で流した涙は感謝の涙でした。
教会ワークショップ
「教会ワークショップ」
森下亜希子
教会の将来を考える試みとして、2014 年 7
月 27 日(日)13:00~15:00 に教会ワークショ
ップを行いました。
=ワークショップの流れ=
①4つのグループに分かれる。
②『瀬戸永泉教会が大切にしたいこと』とい
うテーマで、ひとりひとりが最低5つの意
見をフセンに書く。
③意見を、グループ内で話し合って内容ごと
に分類する。
④意見が多かった順に順位をつけ、1グルー
プは1位、2グループは2位、3グループ
は3位、4グループは4位の分類について、
その意見の基となる聖書の御言葉を選ぶ。
(分類ごとに話し合いを深めるには時間が
充分でなかったため)
⑤発表・講評
=牧師講評=
今回はワークショップという形をとって頂
いて、非常に感動しました。皆さんが一斉に
聖書を開いてどこだろうと探す姿は、初めて
見ました。自分が考えていることと、聖書の
御言葉に聞くということを照らしていく、こ
ういう会は大切ですね。ここで出てきた言葉
に、全地とか全世界とかがあって、皆さんの
心にあることが雄大だなと感じます。それと
いうのは、私たちが今立っているのは、瀬戸
永泉教会125周年の歴史の1ページを踏み
しめているところだからなんですね。
この教会が、御言葉に聴きながら教会を作
ってきた姿は、今日のこの私たちの姿と同じ
だと思います。色々な時代を経てきた、その
時ごとに聖書をめくって、なんと神さまはお
っしゃってくださるだろうか、聖書に聴いて
きたのだと思います。
4グループに分かれていましたが、ばらば
らではなかったと思います。ひとつの同じ課
題を考えて、実りになるものを考えてくださ
った。そこから、私たちは何を祈ったらよい
か、何を学んだらよいか、自分の姿を正すと
共に、全体の中から示されたと思います。ま
さに交わりを見ることができたわけですが、
この交わりの中から神さまは語ってくださる
と思います。
パウロが、まだ見ぬローマにわたって伝道
の夢、幻をかけたというのは、人間の思いだ
けでなく、送り出したわけですね、アンティ
オキアの教会が、その思いと共に福音をロー
マに伝えたわけです。
とてもいい交わりだったと思います。みな
さまも、楽しく聖書を読んでください。寝る
時も、一心に読むときもちょっとだけ読むと
きも、聖書はそれなりのしかたで、私たちの
枕元や膝元にあります。聖書を友としてくだ
さい。
私は、ごくあたりまえに「聖書を読み、伝
えること」「主日の礼拝を守る」「家庭の礼拝
を守る」「教会で、人生で祈る」「教会の交わ
りを大切にする」という意見を書いたのです
が、これは総会に出した伝道教育計画案と同
じことです。しかし、それが皆さんの意見と
まったく同じでした。伝道教育計画がみなさ
んの中に生きているということだと思いまし
た。みなさんの心の中に、しっかりと伝える
べきこととして根付いていると信じますので、
よろしくお願いいたします。
教会学校だより
おしらせ
2014 年 8 月 22 日(金)から 23 日(土)ま
で、あすけ里山ユースホステルで夏の集いを
行い、23 名が参加しました。
ビデオ観賞やゲーム、絵本作りで「パウロ
の回心」というテーマを学びました。
○オープンチャーチ
9 月 27 日(土)10 時~15 時
教会史の配布、教会史一覧展示、讃美歌、
オルガン公開練習 など
○近代化遺産全国一斉公開
10 月 18 日(土)
「瀬戸永泉教会と明治・大正・昭和のセト
マチ」礼拝堂見学と周辺の街並みの散策
○特別伝道礼拝(125 年史発行記念)
10 月 19 日(日)10 時半~
説教:横山良樹牧師(半田教会牧師。当教
会第 12 代牧師岡本繁男教師の孫)
午後は懇親祝会。来賓を招いて愛餐。
=編集後記=
「あなたがたは皆、信仰により、キリスト・
イエスに結ばれて神の子なのです。(ガラテ
ヤ3:26)
7 月 27 日に行われたワークショップで
は、参加者一人一人が正にキリスト・イエス
に結ばれた体験をしたと言えるのではない
でしょうか。準備された方々に感謝致しま
す。また、イースターに 2 人の受洗者が与
えられ、更に 2 人の方が洗礼の準備を与え
られていることにも併せて感謝致します。
藤野 俊之
日本キリスト教団
牧師 高岡 清
瀬戸永泉教会
〒489-0822 瀬戸市杉塚町5
電話、FAX:0561-82-2314
ホームページ:瀬戸永泉教会で検索
www11.plala.or.jp/eisen/