IUR-family - 株式会社アート科学

 Vol.08
2007 June
茨城大学
Ibaraki University Racing
Vol.08 2007 June
IUHA-03 シェイクダウン
守った約束!皆に感謝!
∼ シェイクダウンまでの軌跡 ∼
チームリーダー挨拶
IUR-family
みんなのチカラ
私たちIbaraki University Racing の最大の特徴はパート間の垣根を越えたチームワークです.
6/2に07年度マシンであるIUHA−03がシェイクダウンしました.発足当時に決めた日程通り6/2に
無事シェイクダウン出来ましたが,ここに至るには日程の遅れなど様々なトラブルがありました.
そのような問題がありながらも,無事シェイクダウンできた事は,紛れも無くこのチームワークと絶
対にやるんだという強い気持ちがあったからだと思います.
当初の予定では5月には全てのパーツが完成し,既に組み立てに移っている予定でした.しかし
現実は春休み中に工場が使用出来ないなどのトラブルがあり,5月1日の時点で製作されていた
のはサスブラケット(サスアームをフレームに取り付ける部分のパーツ)のみで,フレームさえも完
成していない状況でした.今月号では,その絶望的な状況で精神的・肉体的に追い詰められなが
らも『必ずやりきるんだ』と皆で励ましあい活動してきたIURの姿をご覧頂けることと思います.是
非,御一読頂きたく存じます.
私達の活動は私たちのみで行っているのではありません.私たちの活動を応援して下さる皆様と
共に活動しているのだと考えております.私たちを支えて下さる皆様一人ひとりとの出会いがあっ
たからこそ,今こうして活動出来ているものと考えております.
大会まで,残すところ約3ヶ月となりました.例年惨敗に終わっているチームですが,今年はどの
チームにも負けないと胸を張って言えるチームワークという武器を持っております.例年惨敗の茨
城大学が,今年の大会で結果を出し,学生フォーミュラー大会に新たな刺激をもたらしたいと考え
ております.
まだまだ未熟なチームでは御座いますが,今後ともご支援・ご声援を賜りますよう宜しくお願い
申し上げます.
Ibaraki University Racing
代表 足立 秀樹
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みんなのチカラ
2007.5.8 定例ミーティング
ゴールデンウィークも終わり,5月最初の定例ミーティング
が開かれました.
早いものでシェイクダウンまですでに1ヶ月をきりましたが,
未だ完成したパーツはありません.そのため少しの時間
でも加工に費やしたい時期ではありますが,全体の状況
を部員同士が把握することも大切なことだと考えミーティング
を行いました.
チームリーダー足立は手際よくミーティングを進め,時間を
有効に使おうと努めました.
このようなミーティングの積み重ねが,加工の際に発揮された
チームワークへと繫がっているのだと感じました.
各パート忙しい中,全体としての意志統一を図ることが
でき,チーム一丸となってシェイクダウンに向かうことが
できました.
2007.5.9 溶接機到着
フレームやサスアーム製作には溶接機が必要不
可欠ですが,茨城大学の設備では電流値が低い
ため溶接できませんでした.
そのためIURでは溶接機を貸していただける企業
を探しており,日立産機システム様にお願いしました.
大変急で勝手なお願いにも関わらず,快く対応し
てくださり,すぐに溶接機を送っていただけました.
溶接機がなければ,マシンの完成はありえませ
んでした.部員一同心より感謝しております.
また,今回の溶接機借用を受け,日立産機システム様
には正式にスポンサー様になっていただきました.
これからもIURを宜しくお願いいたします.
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2007.5.10 新ホイール到着
RSワタナベ様より,07年度チームに支援していただいた
MGホイールが到着いたしました.
07年度仕様のホイールは,サスアームを長くし,しなやかな
足回りにするため無理を言ってオフセットを変更していただき
ました.
RSワタナベ 代表取締役 渡辺俊之様にはF−SAEへの
ご理解と支援をいただき,心より感謝しております.
また,現在MGでの部品製作を検討しておりますので,決定
次第ご相談させていただきます.お手数おかけいたします
が宜しくお願いいたします.
2007.5.12 潤滑セミナー参加
住鉱潤滑剤株式会社様主催の潤滑セミナーに
参加しました.IURでは過去に潤滑に関するセミナー
に参加したことがなかったため,今回のセミナーは
大変参考になりました.潤滑の仕組みを微視的に
解析するなど,これからの活動に生かせることが
非常に多くありました.
後日,セミナーの内容やデフ潤滑について質問をした
ところ,電話にて回答してくださり,丁寧に教えていた
だきました.
さらに,デフ潤滑に使用するモリブデングリースを提供し
てくださり,スポンサー様となっていただくこととなりました.
住鉱潤滑剤株式会社様 誠に有難う御座いました.
これからも,ご支援ご指導のほど宜しくお願いいたします.
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デファレンシャルギアユニットの問題点
デファレンシャルギアの破損について住鉱潤滑剤株式会
社様へ質問したところ,問題点が明確になりました.
デフが破損した原因は,設計担当である足立が潤滑技術
について知識が乏しかった事もあり,グリースとペースト
の違いについて理解して無かった事にあります.
デファレンシャルギアの破損部の写真
ペースト
グリース
本来はオイルと混ぜて使用するもの. オイル潤滑のデメリットである『流れ落ちる』
を解消する目的で開発されたものであり,
オイルの代用品と使用するもの.オイルを
組み立て時に被潤滑部品表面に対
増ちょう剤を用い半固体にしたもので,
して少量を塗って使用する.
増ちょう剤の種類により限界温度が決まる.
基本的に,オイルの代用品として
使用するのでは無く,オイルと併用
して使用することにより初期なじみの 向上や焼き付きを防止する目的で
使用する.
前回の試走会の際,ペーストをグリースと
ペースト グリース
同じものと勘違いして使用しておりました.
これは,無潤滑でデフを作動させていた事と
同じであり,破損の原因を突き止める事が
出来ました.
住鉱潤滑剤株式会社様には,ペーストとして「モリペースト
500」,モリブデングリースとして「スミプレックスPS」を
ご支援頂きました.原因の解析及び製品をご支援して
下さり誠に有り難う御座いました.
グリース潤滑は軽量化・メンテナンス性に優れますが,放熱性が悪くなります.当チームの
デフにはインボードブレーキを採用している為,更に厳しい環境下で使用する事になります
ので,今後耐久テストを十分に行いグリース潤滑可能であるかを検討して参ります.
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2007.5.15 安全技能講習会
IURは普段から実習工場を使用して加工を行っています.
実習工場の使用にはライセンスが必要ですが,新入部員
は,ライセンスを取得しておりません.
これから半月の加工がシェイクダウンの鍵をにぎっている
ため,新入部員はライセンス取得のため安全技能講習会
に参加し,1日講習を受けました.
午前中は座学で,機械の特性や安全性について詳しく教えて
いただきました.午後は工場にて主に使用する工作機械の
使用方法を,実践を交えて丁寧に教えていただきました.
普段実習工場でお世話になっている小松様・黒田様が中心と
なり講師をしていただきました.
大変お忙しい中,講習会を開いていただき有難う御座いました.
教えて頂いた事を実践し,安全第一で加工をしていきたいと思います.
2007.5.20 ドライビング講習会
愛知県豊田市のアイシン精機藤岡テスト場にてドライビング
講習会が行われました.F-SAE規格に沿った車両に乗れると
いうことで,IURから2名のドライバーが参加しました.この
講習会は自動車技術会 中部支部様が主催してくださいました.
当初,講習会に参加するにあたって移動費が多くかかるため,
参加を断念せざる終えない状況でしたが,参加しない部員も移
動費を分割して出してくれるということで参加を決意しました.
06年度大会 撮影写真
「良い経験になるから行ってこいよ」という言葉がドライバーの胸に深く響きました.
講習は座学と実技からなり,座学においてはオンボードカメラの映像を交えながら
説明していただいたことで,ドライビングに対して明確なイメージを持つことができました.
実技講習においては,06年度大会にて展示しありましたデモカーを使用しました.
基礎的なところから丁寧に教えていただき,座学でのイメージを確実なものにすることができました.
自動車技術会 中部支部の関係者の方々,学生のために講習を開いていただき誠に有難う
御座いました.IURでは来年以降も参加させて頂きたいと思います.
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シェイクダウンまでの軌跡−Ⅰ
5月第1週目 シェイクダウンまであと1ヶ月
フレーム班
今年IURではフレーム製作用定盤を自分たちで製作しました.
そのためには専用のイケールが必要となり,コストを優先した結
果L鋼を加工し,イケールとして使用することにしました.
しかし,L鋼をそのままイケールとして使用するにあたり,固
定時にガタが出ない様に平面をならす作業が必要であると
判断した為,日程に余裕のない中でしたが,マシンの精度
を決める大事な部品である,イケールの加工に時間を割く
事にしました.
その際,小峰製作所様にお願いをし,加工手順の相談をし
たうえで設備をお借りしてL鋼を加工させていただきました.
小峰製作所様には,シェイクダウンまでのこの1ヶ月間,
様々な工作機の貸し出しなど,多大なご助力を賜りました.
お忙しい中だったにもかかわらず,私たちの申し出を快く引
き受けていただき本当にありがとうございました.
イケール : フレーム製作時,定盤と冶具板を固定する直角の固定具で,フレームを組み立てる際
に必要となるものです. 150×150,板厚15mmの大きめのサイズのL字鋼を加工して用いました.
電装班
去年のマシンにエンジンを乗せ,タコメーターの
点灯試験を行う予定でしたが,回路の異常が
原因で,LEDが付いたまま消えないといった不具
合が生じました.試行錯誤をしましたが,問題解
決にはいたりませんでした.再度回路の見直しを
行う必要があります.
5月第1週目はゴールデンウィークを挟んだこともあり,各パート思うような加工ができ
ませんでした.ゴールデンウィークは皆休みと認識し,学校に来た者はいませんでした.
今思い返すと,遅れていたパートはもっと危機感をもち出来る加工をしておくべきでした.
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シェイクダウンまでの軌跡−Ⅱ
5月第2週目 シェイクダウンまであと4週間
フレーム班
引き続きイケール用L鋼の平面をならす作業を
小峰製作所様の設備をお借りして行いました.
L鋼を加工し,定盤固定用と冶具板固定用の穴
を開ける作業まで完了しました.
フレーム製作の手順としては,最初に基準となるフレームパ
イプを定盤に設置し,他のパイプを組上げます.今年度の
マシンのフレームは,剛性を上げるために,左右のロアフ
レームをフロントからリアまで 曲げ加工をした2本のパイプ
をベースにして成り立っています.
フレームのパイプの曲げ加工は,福島県いわき市にある
村田工業所様にお願いしました.
足回り班
足回り班はこの頃から,夜ものづくり工房にて加工を
する姿が見られるようになってきました.この時点でロッド
エンドコネクタ・サスアーム冶具カラーが完成していました.
その一方で,ベルクランクおよびアップライト
に1週間の遅れがありました.
本来であれば,この時期での遅れは致命
的でありますが,足回り班ではこの問題を
重くとらえていませんでした.
この危機感の無さが後の問題へと繫がった
のかもしれません.
この頃から,昼間は実習工場で加工をし,夜間は小規模
な工作機械があるものづくり工房で加工をして,朝を迎
えるパートが出始めました.
徐々に,シェイクダウンに向けて焦りと必ず終わらせると
いう熱意が部員の中に生まれてきた事を感じました.
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シェイクダウンまでの軌跡−Ⅲ
5月第3週目 シェイクダウンまであと3週間
フレーム班
ロアフレームを定盤に設置した際,重大な問題に
気づきました.パイプの肉厚が規定のものより薄
かったのです. このままでは,フレーム全体の剛
性バランスが狂うだけではなく,板厚が規定に満
たないためレギュレーションに違反してしまいます.
シェイクダウンまで残り僅か.大変重大なミスを
おかしてしまいました.忙しい中で,確認という
単純で大切な作業を疎かにしてしまったためでした.
すぐに村田工業所様にパイプの加工をお願いしたところ
多忙にも関わらず納期を早めて加工して頂きました.
村田工業所様,無理な御願いを快く引き受けてくださり
誠に有難う御座いました.
このままでは,加工が終わらないと考えた私達は,
実習工場の黒田様に無理を言って,土日も実習工
場を開けていただくようお願いいたしました.
黒田様,私達IURの為に貴重な休日を返上してくださり
本当にありがとうございました.
本来でしたら,この土日の実習工場での作業はフレーム
製作合宿にしようと考えていたのですが,
フレーム班のミスを受けて,急遽加工の遅れていた
足回り班を集中して各パートが手伝いました.
作業は,朝6時から行われ,開始前には,
ミーティングを行い,加工内容の確認をしました.
この朝ミーティングを行うことで,部員達は現時
点での加工の進行状況を把握し,今自分がやる
べきことを再確認させることが出来ました.人数
が不足しているパートに人をまわし効率良く作業
を進める事が出来ました.
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シェイクダウンまでの軌跡−Ⅳ
5月第4週目 シェイクダウンまであと2週間
フレーム班
先週の金曜日に発覚した肉厚の違うロアフレームの
曲げ加工を月曜日に村田工業所様に依頼し,
火曜日の午後に,仕上げていただきました.
このロアフレームが冶具板に固定されてから,
いよいよフレームの製作が始まりました.
フレームの製作では,定盤にイケールをセットし,冶具板を固定したうえでパイプ同士が
組み合わされる様にパイプの端部を削る「すりあわせ」という工程があります.部品点数
が多く,加工時間がかかるため,新入部員を筆頭に作業を進めました.
このような,重要で根気のいる作業をすることで,新入部員には使命感が生まれました.
今週の土日も黒田様に無理を言って,実習工場を
開けていただきました.休日なのにも関わらず,
朝早くから私たちの加工のために協力して下さり
誠に有り難う御座いました.
土日に加工ができたことによって,遂にフレームの
形が出来上がりました.
早速,ドライバーの阿部をマシンに座らせ,
乗車時のシートの位置や,ステアリングの位置を
確認しました.
この頃になると,ほとんどの部員が学校に泊り
がけで加工に臨んでいました.そのため,
写真のような光景も見られるようになりました.
皆疲労が溜まっていましたが,絶対にこうがく祭で
シェイクダウンするという気持ちを力にして,加工
し続けました.
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シェイクダウンまでの軌跡−Ⅴ
5月第5週目 シェイクダウンまであと1週間
足回り班
サスアーム
サスアームのすり合わせ,溶接,スフェリカルベアリングの
圧入が完成しました.この部品も19,20日に行った足回り班
の集中加工がなければ,シェイクダウンに間に合わなかった
かもしれません.
ベルクランクブラケット
フレームへの溶接の際,冶具盤が邪魔になってしまったので
一部を切断し溶接しました.溶接はフレーム班の楠原が行い,
その間に足回り班の人が他の作業を終わらせるという体制で
作業は進みました.
ここで,ベルクランクブラケットの幅が設計図面と異なるという
問題が発生しました.この問題自体は,クッションカラーの長さ
を変えることによって対応しましたが,日程に遅れが出ている中,
このような修正の為に日程が遅れるといった悪循環が今年の
足回り班では多かったように思います.
アップライト
サスアームや,ベルクランクブラケットが出来上がっても,
アップライトが出来上がらないとマシンにタイヤを取り付け
ることができません.
アップライトは当初,30日(水)には完成している予定でし
たが,30日の夜になっても出来上がらなかったため,
31日(木)に小峰製作所様にて,TIG溶接機をお借りし,
フレーム班の楠原が溶接を行いました.
しかし,ここでまたしても問題が発生しました.
冶具板の設計ミスにより,このままでは図面通りに
加工出来ないため,冶具を新しく製作しなおしました.
この時点で,シェイクダウンまで残り2日をきっていました.
このように,今年の足回り班は問題がいくつも出てきて,
その対応に追われているうちに,シェイクダウンの前日
の夜になってもアップライトが完成していないという状
況に陥っていました.
2007.6.2 こうがく祭(シェイクダウン当日)−Ⅰ
こうがく祭当日
朝10時
ついにシェイクダウン当日となりました.
空は私達の気持ちとはうらはらに澄み渡り,校内は
こうがく祭を見に来たお客さんでにぎわっていました.
しかし,足回りのアップライトが未だ完成していない
状態です.この日の試走会は12時と15時でしたが,
11時を過ぎても,フロントのアップライトが付いておら
ずタイヤも付いていない状況でした.
11時15分 マシンのブレーキのエア抜きをするために,
ドライバーがシートに座りペダルを踏むと,
去年よりも踏みしろがあり,とても踏みやすい
ペダルになっていたようですが,ここで問題が
発生しました.
ペダルマウントのフレームへの固定が不十分で フロアパンに干渉してしまうという問題です.
今日の試走会は,大勢の人のすぐ近くを走行
するということで,ペダルがしっかり固定ができ ないようならば,試走は出来ません.
試走までの短い時間でどうにか固定をし,走れる
ようにしようと,必死に直した結果,なんとか固定
できるようになりました.
11時45分 試走の15分前にようやくタイヤを装着し,急いで
試走会の会場に行こうとした瞬間
タイヤの内側をアップライトのボルトが引っかいて
傷つけてしまいました.この時点で,1回目の試走
は断念しました.
午前中に会場に見に来てくださったスポンサーの皆様,
誠に申し訳ございませんでした.
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2007.6.2 こうがく祭(シェイクダウン当日)−Ⅱ
12時15分
干渉している箇所を削る事で,アップライトの
問題をクリアして,IURのブースがある場所ま
でマシンを移動しました.大勢の方がブース
を見学に来てくださり,興味を持っていただけ
たので,是非走行している姿を見て欲しいと
強く思いました.
12時30分
F−SAE部のブースに到着するとすぐに
ジャッキアップし,足回りの調整にとりかかりました.
足回りの調整中はエンジンを始動させ,冷却水
のエア抜きをしました.
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1回目の走行は逃しましたが,2回目は必ず
走行するという強い想いのもとに各パート
必死に調整に臨みました.
調整も終盤に差し掛かるにつれ,部員の
間に「今日シェイクダウンできる」という安堵感
が起こり始めました.
自然に笑顔も増えていきました.
13時30分
冷却水のエア抜きをしている最中に問題が
発生しました.
冷却水の漏れていたのです.エンジンの
回転数を上げると,かなりの勢いで冷却水
が吹き出ていました.
原因は,以前発生したウォーターポンプの
部品が錆びによる,主軸の劣化だと考えら
れます.
応急処置として,ウォーターポンプ回りの
ボルトを増し締めし,再度エンジンを始動
させてみました.
回転数をゆっくり上げていくと,漏れないことが分かったので,低回転で走行する事を
条件に試走することとなりました.
2007.6.2 こうがく祭(シェイクダウン当日)−Ⅲ
15時00分
全てのパートの調整が済みいよいよ試走会の
コースへと出発です.
遂にこの時がやってきました.
IUHA‐03 シェイクダウンです.
当日は,お客さんも多く皆が
私達が作ったマシンを見ていました.
マシンがスタートラインに着くと,お客さんも部員達
も静かになり,エンジンの音だけが辺りに響いてい
ました.
そして,遂にIUHA-03が発進しました.
周りで見ていたお客さんからは,拍手が沸きまし
た.部員達はコースマーシャルをしながら,
自分達が作り上げたマシンに向かって拍手をした
り,感動のあまり泣き出す部員もおりました.
試走を無事に終え,ブースに戻ってくると
お互いの健闘を讃えるかのように,自然と拍手
が起こりました.
また,実際に乗車したドライバーは,今年のマシ
ンに手応えを感じたようです.
今年こそ総合入賞の目標を果たせると確信しました.
シェイクダウンを終えて ∼反省と今後の加工部品∼
パート毎に,反省点は沢山ございましたが,
その反省点はまた,来月に掲載させていただきます.
また,IUHA-03はシェイクダウンを迎えましたが,
まだ,加工が途中になっている部品があります.
一日も早く完全なマシンで試走が行える日が来るよう
努めてまいりますので,今後ともご支援・ご声援を
賜りますよう宜しくお願い申し上げます.
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今月の1枚 & 6月の予定
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今月の1枚
シェイクダウン後 IURブースにて
6月の予定
・6/6(水) 地域連携プロジェクト説明会
・6/8(金) 株式会社 日立製作所 茨城大学同窓会
・6/8(金)∼6/10(日) ホンダチャレンジ講座 ・6/23(土) 関東フォーミュラ連合主催 ディスカッション講座 ・6/30(土)∼7/1(日) 日産サポート講座
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IUR sponsorship
●私たちの活動を支えていただいている,スポンサーの方々です.(*順不動)
本田技研工業株式会社 様
株式会社ブリヂストン 様
ソリッドワークス・ジャパン株式会社 様
株式会社カドワキ 様
茨城県経営品質協議会 様
株式会社宮本製作所 様
南海部品 水戸店 様
トヨタカローラ新茨城株式会社 様
株式会社フジヤマ 様
エヌティーエヌ株式会社 様
ウエストレーシングカーズ株式会社 様
株式会社河村製作所 様
東プレ株式会社 様
株式会社レーシングサービスワタナベ 様
株式会社日立製作所
オートモティブシステムグループ 様
有限会社北関東ラヂエータ 様
日本ケーブル・システム株式会社 様
有限会社砂押精工 様
日立電線株式会社 様
株式会社小峰製作所 様
株式会社日立ゲージ工業所 様
水戸工機株式会社 様
株式会社トーホー 様
株式会社ラストラーダ 様
テイケー工業株式会社 様
有限会社瀬谷精機製作所 様
KR&トレンド カサマレーシング 様
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IUR sponsorship
●私たちの活動を支えていただいている,スポンサーの方々です.(*順不動)
有限会社村田製作所 様
株式会社パーカーコーポレーション 様
株式会社 アラキヤ 様
スパルコ R&D 様
茨城大学 様
有限会社和氣製作所 様
株式会社日立産機システム 様
住鉱潤滑剤株式会社 様
サイクルショップイマイ 様
個人スポンサーのみなさま
山野井精機株式会社 様
私達の活動は,みなさまご存知のように
材料費や加工費,車両の輸送費などで総額300万円程度の多大な資金が必要となります.
現在,多くのスポンサーの方々に,ご支援をしていただき,活動しておりますが,
07年度の活動資金が不足しております.
そこで,只今,お力添えして下さる方のご紹介を募集しています.
今,私達が必要としているものは,
・活動資金
・カーボンファイバーやFRP
・TIG及びMIG溶接機
・鋼板やアルミ板,パイプ,などの金属材料
・デスクやイス
・旋盤やフライス盤,ボール盤などの工作機械
・フォーミュラーマシン走行場所
・トラック 4t以下 (荷台のスペースは2m×4m)
お心当たりのある方は,ご紹介をお願い致します.
チームリーダーならびに関係者がお伺いし,活動説明をいたします.
また,スポンサーの方々には微力ながら,宣伝に努めて参ります.
①大会に参戦する車両へのステッカー
(ご支援していただく内容により,サイズを決めさせていただきます)
②HPへのリンク
③ニュースレター や各種メディア等で企業を紹介
ご協力のほどよろしくお願いいたします.
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IUR-07 Team Member
●ファカルティーアドバイザー
●チームリーダー
足立秀樹 (システム工学科4年)
西野創一郎
●サブリーダー
手塚勇 (知能システム工学科2年)
●フレーム&ボディー
●足回り
山崎哲央 (機械工学科3年)
丸橋光秀 (応用粒子線科学専攻 M!年)
菅野晃慈 (物質工学専攻 M1年)
向田剛也 (機械工学科 3年)
阿部俊之 (機械工学専攻 M2年)
富樫絵里子 (システム工学科 4年)
平尾貴志 (応用粒子線科学専攻 M2年)
楠原隆之 (システム工学専攻 M2年)
鈴木一宏 (応用粒子線科学専攻 M2年)
●パワートレイン
杉浦亮太 (応用粒子線科学専攻 M1年)
萩谷淳史 (システム工学専攻 M2年)
●電装
バーマン・ソルタニ (システム工学専攻 M2年)
●加工班
原田直輝 (システム工学科 4年)
重松史明 (システム工学科 4年)
守本直樹 (システム工学科 4年)
吉田弘道 (電気電子工学科 4年)
柴口翔 (システム工学科 4年)
渡辺修也 (機械工学科 3年)
●ドライバー
桒田英憲 (応用粒子線科学専攻 M1年)
久保田真人 (機械工学科 4年)
IURは更なる高みを目指し,日々活動しております.
今後とも変わらぬご支援・ご声援をよろしくお願いいたします.
メンバー一同
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町 4-12-1
茨城大学 工学部 旧情報処理センター 1F 軽量化技術研究室(西野研究室)
茨城大学F-SAE部 部長 足立秀樹
Email : [email protected]
ホームページ : http://www.appl-beam.ibaraki.ac.jp/nishino/F-SAE/home/home.html
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