2013 年度 事業報告書 社会福祉法人 永寿荘

2013 年度
事業報告書
(2013 年 4 月 1 日~2014 年 3 月 31 日)
社会福祉法人
永寿荘
2013 年度 事業報告書 目次
はじめに
…
3
…
4
…
7
…
10
…
13
…
16
…
19
…
22
特別養護老人ホーム扇の森
デイサービスセンター扇の森
ショートステイ扇の森
ケアプランセンター扇の森
ケアプランセンター扇の森あげお
扇の森 事業報告 附表
特別養護老人ホーム扇の森 WEST
小規模多機能型居宅介護 扇の森
高齢者福祉の部
扇の森 WEST 事業報告 附表
特別養護老人ホーム今羽の森
ショートステイ今羽の森
ケアプランセンター今羽の森
今羽の森 事業報告 附表
リハビリデイサービス nagomi 上尾店
リハビリデイサービス nagomi 大宮北店
Nagomi 事業報告 附表
ご隠居長屋 和楽久桶川
高齢者公益の部
訪問介護事業所 和楽久桶川
リハビリデイサービス Wellness 桶川
おうぎの森保育園
おうぎの森保育園 事業報告 附表
児童福祉の部
さいわい保育園
さいわい保育園 事業報告
2
附表
平成 25 年度 社会福祉法人永寿荘 スローガン
【情
熱】
平成 25 年度 社会福祉法人永寿荘では、
『情熱』というスローガ
ンを掲げ、職員一丸となって熱い一年を過ごすことができた。
特別養護老人ホーム扇の森では 10 年目らしく、すべての施設の見
本となり、職員教育や介護職員の質の向上をおこなった。扇の森の
サテライト施設となる扇の森 WEST も、扇の森の力を借りながら、ご
利用者様の安心・満足のため走り抜けた。中でも平成 25 年 5 月にオ
ープンした扇の森 WEST 内にある『森のカフェ』は想像以上の反響が
あり、わずか半年ほどでリピーター率 90%以上となり、永寿荘にと
っての『For The Community』を推進しているのではないかと思う。
7 年目を迎えたおうぎの森保育園では、家庭状況が難しい家庭や子
ども自身に問題を抱える子も多い年度だったが、保護者の皆さまの
温かいご支援に支えられ、無事に園児を送りだすことができた。
今羽の森では、
『ふれあいサロン』が大成功し、ご近所の皆さまに
今羽の森の存在をさらに深く知っていただき、
「来やすい場所」にな
ることができた。また、講師の皆さまにもたくさんのご協力を得る
ことができ、素晴らしい取り組みだと言える。
和楽久桶川では、
『和楽久桶川がいい!』と言っていただき、ご入
居を待って頂いている方もおり、和楽久桶川ブランドが出来上がり
つつあるのではないかと感じる。
その他の事業所においても地域の皆さまからのたくさんのお褒め
のお言葉をいただいたり、法人内部でも常に情熱をもって向上心を
高めていることから、広い地域で『永寿荘これにあり!!』と言え
る年であったのではないかと自負する。これからも、まだまだ伸び
ていく気持ちは衰えず、日本一の法人を目指す!!!
3
特別養護老人ホーム 扇の森
特別養護老人ホーム扇の森は、開所10年を過ぎた。2013年4月には扇の森を本体とするサ
テライト型の地域密着型サービスとして特別養護老人ホーム扇の森WEST・小規模多機能型
居宅介護扇の森が開所。それに伴い、扇の森ではリーダー6名中3名が新リーダーとなり、
その他にも新たな職員を多数迎えることとなった。そのため、平成25年度は今までの扇の
森の歴史や介護の継承等、人材育成に力を入れる一年となった。
1.For The Communityの具現化
指扇北部自治会様と積極的に関わりを持つように活動した。施設行事の案内等を積極的
に情報発信したことで、大行事である扇祭りだけでなく、すこやか祭り、敬老会にもご
参加いただくことができた。また、大規模災害時に地域の活動拠点となるべく、扇の森
で開催する防災訓練に高木末広自治会様をお招きしご見学いただく。今後は、高木末広
自治会様との合同防災訓練を実施する等、更なる連携を深めていきたい。
2.主体性を発揮できる職場・社内風土の構築・管理職のステップアップ
新たにユニットリーダーに就いた3名を含めた、6名全員が、前向きな姿勢を持ち、日々
の業務に従事することを継続している。また、決裁権を一部委譲することで、責任ある
行動・判断・決裁のスピードを速めることができる基盤づくりを行うことができた。
3.介護の継承と専門性の強化
平成25年度は、永寿荘、扇の森で大切にしていることを継承すること、そして専門性の
強化を課題としていた。しかし、多数の新人職員の中には介護未経験者が多く、指導す
る職員も指導経験が少なかったため、基本的な介護を伝えることに時間を要することに
なった。今後も継続し、介護の質の向上、介護の継承、専門性の強化を図っていきたい。
4.ワークライフバランスと業務の効率化
職員個人が時間に対する意識を高めること、そして業務の目標時間に対する振り返りを
することをねらいとし、「かえるシート」を導入。職員が各々自分の時間の使い方を自
覚する機会となり、時間に対する意識を高めることができた。また、業務のさらなる効
率化を進めるために、時間を意識した業務の組み立て整理と、各ユニット、デイサービ
スの業務の流れの見直しを行い、出勤職員それぞれの役割が明確となった。それに伴い、
業務に対する責任とチーム力がさらに高まったことや、業務の引き継ぎがしやすくなっ
たことで昨年度より、メリハリのある職場環境の構築につながりONとOFFの切り替えにつ
なげることができた。今後は、業務ごとに適正時間を明確にし、個人の能力・スキルを
上げることができる環境も作っていきたい。
4
5.サービス稼働の向上と事業の質の向上・定着
①特別養護老人ホーム扇の森・ショートステイ扇の森
地域の需要に応えるため、入院等による空ベッドを効率的に活用し、入所系サービスと
しての年間目標を稼働率98%以上と設定していたが、達成には至らなかった。目標達成
に至らなかった原因は複数あるが、特養入所者様が入院された際に“どのくらいの入院
期間なのか”“退院の見込みがあるか”等、ご家族様や入院先の相談員から状況を伺う
ことや、伺った現状を活かすことができなかったことで、次の入居者様をお迎えするま
でに時間を要する結果になってしまったと考えられる。今後は、120床あるベッドを有効
活用するため、まずは入院に至ることなく受診で済むよう介護、看護、嘱託医、相談員
が連携し、早期発見、早期対応を行っていく。そして入院となった際には、現状把握を
行い、今後の状況を予測しながら早めの対応を行っていく。
②デイサービスセンター扇の森
2015年度の介護保険制度改正に向け、より選ばれる施設になっていくため、「ウォーキン
グ」をデイサービスセンター扇の森の“ウリ”とし、活動を開始した。ご利用者様の目
標や意識向上の仕掛けとし、表彰や森カフェへの招待などを行ったが、それがご利用者
様の歩く目標や歩く意味にもつながっている。1か月あたりの新規登録数は2.25名であり、
1か月あたり5名という目標は達成できていない。今後は、登録数につながるような企画
を、内容や開催頻度を精査し、開催する。
③ケアプランセンター扇の森・ケアプランセンターあげお
2012年度からケアプラン数も順調に増加しているため、2013年度、ケアプランセンター
扇の森、ケアプランセンターあげお、ともに3名体制とし、個人の質の向上、事業所全体
の質の底上げ、向上を目指した。さらに、ケアプランセンター扇の森は、2013年10月か
ら、特定事業所加算Ⅱを算定し、事業所としても利用者様に質の高いサービスが提供で
きるよう、定期的に勉強会を開催している。また、困難事例や認定調査の依頼も積極的
に受け入れており、区役所や行政機関からの信頼をいただいている。数値目標を、介護
サービスプラン35件・予防サービスプラン8件に設定していたが、目標の達成には至って
いない。しかし、偏っていた業務負担の均等化を図り、生産性を高めることができた。
【経営実績】
特養入所
短期入所
通所介護
ケアプランセンター
100
20
40
―
利用者延べ人数(名)
32985
8247
7172
225
一日平均利用者数(名)
90.36
22.59
23.36
―
稼働率(%)
90.35
113.07
58.43
―
利用者定員(名)
職員数(常勤換算:名)
61.11
13.40
5
6
平成25年度 扇の森事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
さいたま市介護保険サービス事業者連絡協議会/7つの習慣care/仕事の5力研修/
新卒職員フォローアップ研修/認知症介護基礎研修/介護人間力向上研修/社協新
任職員研修/社協中堅職員研修/福祉用具研修会/認知症研修会/事業継続計画
作成研修会/後輩受入れ研修/介護保険制度改正の解説と対応策/食中毒・感染
症について/急変時の対応について/高齢者虐待・身体拘束について/・・・その他
実習受入
内容
学校名
県立常盤高等学校/県立上尾橘高等学校/埼
介護体験/介護福祉士/介護職員
玉県立大学/東洋大学/大原医療秘書福祉専
基礎研修/社会福祉士/ヒューマン
門学校/埼玉福祉専門学校/職業能力開発セ
ケア体験実習/ソーシャルワーク実
ンター/立教大学/文京学院大学/東京国際
習/IP(inter professional)演習
大学/聖学院大学
ボランティア受入
263
(人)/年
合計受入人数
33
(組)/年
合計受入組数
内容
太鼓/日本舞踊/コーラス/音楽演奏/傾聴(話し相手)/大衆演劇
16(約132人)
行事・レクリエーション開催
開催月
(人)/月
合計参加人数
内容
4
買い物企画/炊き込みごはん企画
48
5
お楽しみ風呂/買い物企画/外食企画/母の日企画
273
6
お楽しみ風呂/買い物企画/外食企画/おやつレク/体操レク
171
7
買い物企画/外出企画/スイカ割りレク/外食企画/ビューティー企画/調理
レク
146
8
うなぎ企画/おやつレク/野球観戦企画/夏祭り企画/お楽しみ風呂
194
9
買い物企画/炊き込みご飯企画/外食企画/おやつレク
152
10
買い物企画/外食企画
52
11
炊き込みご飯企画/
16
12
忘年会企画/お楽しみ風呂/餅つき企画
180
1
お正月企画/外食企画
511
2
おやつレク/お楽しみ風呂/外食企画/買い物企画
245
3
作品展見学企画/買い物企画/外食企画
156
6
特別養護老人ホーム 扇の森WEST
平成25年4月1日 特別養護老人ホーム扇の森WESTは、さいたま市初のサテライト型施設
として、小規模多機能型居宅介護 扇の森は、さいたま市西区では初めてのサービスとして
事業をスタートした。オープン当初より、多くの方にご来所頂き、扇の森WEST、小多扇の
森に対する地域に皆さまの期待を強く感じた。それらの熱き期待に応えるべく、職員一人
ひとりが 永寿荘らしさを意識し『情熱』を胸に秘め、一日一日の業務に精力的に取り組ん
だ。結果、オープンからわずか半年で現場でのオペレーションを軌道にのせることができ
た。しかし、現場でのオペレーションとは相反し、稼働実績は伸び悩み、目標値に対して
達成することができず 課題の残る結果となった。平成25年度の事業計画における重点目標
について以下の通り報告する。
1.新たな For The Community の挑戦
地域密着型施設としての役割を全うすべく地域の皆さまに認知頂けるよう関係性の構築
に力を注いだ。地域向けの内覧会には、近隣にお住まいの方をはじめ、医療機関、介護
サービス事業所等、多くの方々にお越しいただいた。5月に入り、扇の森WEST “森のカ
フェ”がオープンした。森のカフェは、連日 ご盛況頂き、社会福祉法人の役割でもある
地域福祉の推進、コミュニティの形成としても十分にその役割を果たしている。また、
12月からは、地域の皆さまを対象にしました『ふれあいサロン-絵手紙教室』を開講。3
月からは、絵手紙教室にあわせて、生花教室、気功教室、元気対象教室、書道教室も開
講し 地域にお住いの方々からご好評いただいた。
2. 伝統の継承と良き社内風土の構築
扇の森WESTのオープンにあわせ多くのスタッフを新規採用した。扇の森のサテライト型
施設としての機能を持つ扇の森WESTだが、大半の職員は、本体である扇の森の事を知ら
ない職員で構成された。まずは今までの扇の森の運営の中で培ってきた主体性の発揮で
きる良き風土を継承できるように尽力した。気持ち良い挨拶の徹底、相手の立場に立っ
た『言葉遣い』『心遣い』の重要性を説き、自責的な視点を持ち、何事にも主体的に取
り組む姿勢の構築、成功の3条件である『素直』『勉強好き』『プラス発想』の想いを伝
え続けた。扇の森で培った、良き伝統・社内風土を継承しながら、少しずつ扇の森WEST
らしさプラスすることができた1年であった。
3. 介護に対する想いの継承と実践
本体である扇の森オープン当時より、大切にしてきたユニットケアを実践するために『永
寿荘 介護のコンセプトブック』を活用し、介護に対する想いの継承に努めた。少しず
つスタッフに浸透し、1年かけ個別ケアの実践に向けての土台を整備することができた。
7
4. ワークライフバランス と 業務の効率化
勤務終了後、速やかに退勤するスタッフが多く、公私のメリハリを付けようとする姿勢
が見受けられた。また、業務の効率化については、日々の入力業務をi-padを用いて簡素
化した。あわせて、システムをフル活用して、事故報告書、ヒヤリハット報告書、会議
議事録等の書類を作成し業務の効率化を図り、事務業務の時間を大幅に短縮させること
ができた。事務所では、スケジュール管理にグループウェアを活用した。結果、少ない
人数で効率的に業務を組み立てることができた。
5. サービス稼働の向上 と 事業の質の向上・定着
サービス稼働については、扇の森WESTの入所系サービス(特別養護老人ホーム・ショート
ステイ)の稼働率を98.0%以上とし、小多 扇の森では、上半期(4月~9月)で登録上限の25
名を目指す目標を設定したが、共に達成する事はできなかった。特養部門においては、
開所後2週間で満床にする予定が、急な辞退もあり、最終的には満床にするのに約2か月
の時間を要した。また、その結果、ショートステイの業務への着手が後手となり、ショ
ートステイの稼働率が伸び悩む原因となった。単月で稼働率98%以上を達成した月は、9
月・11月・1月・3月の計4ヵ月であった。小多扇の森については、10名を超えるまでは順
調に稼働を伸ばしたが、その後は一進一退の状況が続き稼働実績を伸ばすことができず、
1年を通じての稼働実績では、最高15名の稼働登録であった。小多扇の森の目標を達成で
きなかった要因としては、西区エリア初のサービスにも関わらず広報活動が不十分であ
り、小多 扇の森の魅力、サービスの特徴が十分に伝えられなかった事が挙げられる。
【経営実績】
特養
短期入所
小規模多機能型
総計
居宅介護
(短期入所空床利用含む)
利用者定員
29 人
10 人
39 人
利用者延数
9,389 人
3,612 人
13,001 人
一日平均利用者数
25.72 人
9.89 人
35.61 人
稼働率
88.68%
98.96%
稼働日数(延べ)
365 日
365 日
単価(一人一日当り)
12,718 円
13,055 円
総収入(千円)
134,622 千円
47,652 千円
利用者定員(登録)
登録 25 名
実稼働登録人数
(最高時登録数)
15 名
91.31%
1 か月あたりの
新規利用獲得数
1.33 名
365 日
平均介護度
2.1
総収入(千円)
30,197 千円
182,274 千円
職員数-3 月末時点
17.86 人
6.74 人
24.6 人
職員数-3 月末時点
8.12 人
(常勤換算)
(介護・看護職)
(介護・看護職)
(介護・看護職)
(常勤換算)
(介護・看護職)
8
平成25年度 扇の森WEST事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
社会福祉施設中堅職員研修・ユニットリーダー研修・社会福祉施設指導者職員研修・
仕事の5力・介護サービス経営カレッジ・新卒フォローアップ研修・事業計画(BCP)作
成研修会・認知介護基礎研修・介護人間力向上研修・7つの習慣care・介護認定調査
員信任研修・アクティブ福祉i・多職種チームケア研修・ユニットケアフォローアップ研修・
福祉用具相談員研修・ストーリーメソッド研修・リーダー職マネジメント研修・他
実習受入
内容
学校名
相談援助技術実習
埼玉県立大学 ・ 聖学院大学
ボランティア受入
78
(人)/年
合計受入人数
3
(人)/年
合計受入人数
内容
傾聴(話し相手)
28
行事・レクリエーション開催
開催月
(人)/月
内容
合計参加人数
4
すこやか祭り
5
5
しょうぶ湯/こどもの日つどい/母の日企画/外食ツアー
45
6
父の日企画/料理レク(パン作り)
45
7
扇祭り/スイカ割/今羽祭り/団体見学(婦人会:10名)
140
8
料理レク/団体見学(自治会:8名・同業:2名)
65
9
敬老会/料理レク(新米を食す)/外食
120
10
外出企画/料理レク(パン作り)/買い物/遠足/ハロウィーン
110
11
外食/料理レク/団体見学(区内自治会:10名・民生児童委員:31名)
70
12
クリスマス会/忘年会/料理レク(お鍋)/餅つき/団体見学(同業:2名)
115
1
お正月(お節料理)/初詣(秋葉神社)/料理レク
80
2
節分(豆まき)/団体見学(他区自治会:11名)
100
3
ひな祭り/お彼岸(おはぎ作り)/イチゴ狩り/ふれあいサロン
90
9
今羽の森 事業報告書
開設から5年目の今羽の森は、全室個室ユニット型施設としての価値の向上に努めるとと
もに、地域に「今羽の森があってよかった」と思っていただける存在を目指してきた。
ユニットケアにおける理念の浸透のために、24時間シート導入の取り組みを柱とし全職
種・全職員に向けた勉強会の開催を行った。ご本人・ご家族様への聞き取りも重ね100人100
通りの生活が共通のツールで明確に表すことができ、今後の具体的な個別ケアの実践に継
続した取り組みとしていく。
5月より地域のコミュニティの場として「ふれあいサロン」を開講した。年間で延べ500
名近くの地域住民のご参加をいただき、気軽に足を運んでいただける地域に開かれた施設
への足掛かりとなった。
1.ユニットケア施設としての価値の向上
推進センター主催のユニットリーダー研修、フォローアップ研修への職員参加によりハ
ード・ソフト両面でユニットケアに必要なスキルを外部研修にて学び、施設内研修を全
職員としチームで取り組むことができた。100名の24時間シートをもとに100通りのケア
を実現につなげていきたい。入居者様の行動範囲を居室やユニットという狭い空間にと
どめないこと。また生け花や書道など入居前の生活の継続のため、クラブ活動「和(なご
み)の会」を充実させた。歌や映画など8つのプログラムからお好きな活動に自由にご参
加ができ、ユニットを超えた趣味のお仲間作りに役立った。
2.地域に開かれた施設作り「ふれあいサロン」のオープン
「近所で、手ぶらで、気軽に…」地域の皆さまの集う場所になりたい。その思いで絵手
紙、生け花、気功、体操、おやつ作り、ハンドセラピー等複数の講座を企画した。講師
は法人職員や住民ボランティアの方で、どの講座も共通してなじみの参加者様の笑顔や
笑い声が聞こえ、身近な存在として認知されてきた実感がある。夏休み特別企画では小
学生向けのサポーター講座を行い福祉人材の育成にも寄与してきた。そのおかげで、今
まで閑散としていた今羽の森も、たくさんの方の声や『人が居る』という単純な存在感
が温かく施設を包み込み、ご利用者様にとっても地域の方にとってもかけがえのないも
のと成長を遂げている。今羽の森から始まったふれあいサロンの試みは、扇の森WESTに
も波及し、よい影響を与え、与えられ、さらにたくさんの方の満足や信頼につなげるこ
とができた。
3.職員のスキルアップへの支援
個人を尊重するケアの提供のためには、職員個々の能力の向上が必要である。特に認知
症に関する専門知識習得のため、施設内で認知症サポーター講座を開き基礎知識を習得。
10
また、現在さいたま市主催の認知症介護実践者研修修了者が5名、指導者研修修了者1名
がおり研修体系を明確にし「認知症ケア」につよい施設となれるよう人材育成に努めた。
介護職員によるたんの吸引等研修に新たに4名が終了し、計16名の介護職が現在特定行為
可能となっている。また、緊急時の対応を実施(全介護職対象)救急車の呼び方シュミ
レーションなど重度化に向けて必要な具体的スキルを繰り返し学んだ。
4.福祉用具の導入
新規ご入居者様及びショートステイご利用者様など、ご利用により施設の生活リズムを
崩されやすい方や認知症等によりご自分の意思を表出できない方に安心してご利用いた
だけるようにナースコールに連動したコールマットを導入する。排泄の頻度や夜間の睡
眠状況を職員がキャッチすることで、より安全に施設生活を送っていただける支援をし
た。入居者様の重度化に伴い移乗動作による負担を軽減するために、移乗動作の見直し
を行う。スライドボードを使用することで入居者様の安全や介助職員の腰痛予防に役立
てた。
【経営実績】
特養
ショートステイ
計
ケアプラン
100
空床利用
100
39.0
34,081
1,126
35,207
※延べ数
※延べ数
※延べ数
一日平均利用者(名)
93.4
3.1
96.5
―
稼働率(%)
93.4
46.5
96.5
―
延べ稼働日数(日)
365
365
―
新規入所・利用(名)
25
30
55
28
退所・利用終了(名)
25
―
25
19.5
介護職員
59.1
―
59.1
―
看護職員
6.3
―
6.3
―
機能訓練指導員
1.2
―
1.2
―
生活相談員
3
―
3
―
管理栄養士
1
―
1
―
介護支援専門員
1
―
1
1
利用定員(名)
利用者数(名)
常
勤
換
算
(
名
)
2,419
※総空床数
11
38.0
平成25年度 今羽の森事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
【外部】新任職員研修/中堅職員研修/認知症介護実践者研修/民間社会福祉施設介
護職員合宿研修/介護人間力向上研修/ユニットケアフォローアップ研修/ユニットリー
ダー研修/7つのcare/ストーリーメソッド/ユニットケアフォーラム他
【内部】感染症対策勉強会/リスクマネジメント勉強会/24時間シート導入勉強会/24時
間シート書き方勉強会/緊急対応勉強会/認知症サポーター講座他
実習受入
内容
学校名
県立常盤高等学校/星槎学園高校/昭和女子大
介護体験(中・高校)/初任者研修/ /立教大学/十文字女子大/埼玉県立大/文教大
社会福祉士/介護福祉士/作業療法 学/聖学院大/日本リハビリテーション専門学校/
士/
高崎福祉カレッジ/大宮福祉カレッジ/すまいる仕
事学院
ボランティア受入
ハンドセラピー/夏祭り太鼓/泰平中学吹奏楽部/日本舞踊/打楽器演奏/ウクレレ/三
味線/サックス演奏/お話し相手他
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
(人)/年
合計受入人数
60
(人)/年
合計受入人数
内容
行事・レクリエーション開催
開催月
382
128
(人)/月
合計参加人数
内容
すこやか祭り/うなぎ外食会/昼食ラーメンレク/おやつ作り他
しょうぶ湯/バラ園外出/カラオケシダックス外出/ステラタウン買い物外
出/ゼリー作り他
ウクレレと懐メロを楽しむ会/昼食バイキング/寿司外食会/ジャガイモ堀り
外出会/おやつ作り/買い物ツアー他
夏祭り/今羽畑収穫祭/お好み焼きパーティー/おはぎ作り/マクドナルド外
出/フルーツバイキング/ステラタウン買い物他
昼食イベント「ちらし寿司」/花火大会/ステラタウン外食/ケーキ作り/今羽
畑のナスパスタ/和食外食会/秋田の郷土おやつ作り他
敬老会/園児敬老祝い/ステラ外食会/寿司外食会/ステーキ外食会/サツ
マイモ堀り外出会/スイートポテト作り/森のカフェツアー他
大運動会/ハロウィンパーティー/バラ園外出/市民の森外出/ステラ外食/
スイートポテト作り/プリン作り他
昼食イベント「今羽喫茶」/盆栽美術館外出/寿司外食/森のカフェ外出/
ホットケーキ作り/寄せ鍋作り/白玉あんみつ作り他
クリスマス会/ゆず湯/クリスマスケーキ作り/鍋昼食/干支飾り作り他
お正月/餅つき・新春歌輪の会/和菓子買い物/ケーキ外食会/デコパー
ジュ作り/白玉ぜんざい作り/鍋昼食他
チョコムースおやつ/かつ丼外食/ポテトピザ作り/パンケーキ作り/白玉ぜ
んざい作り/ラーメンレク昼食他
人形展見学外出/カレーうどん作り/桜餅作り/ステラ買い物/ユニットカラオ
ケ大会他
12
95
134
249
408
303
265
332
160
228
344
151
177
リハビリデイサービス nagomi
法人理念である「For the community」のもと、地域の皆様の「介護予防への貢献」を目
的に、法人初となる「機能訓練(リハビリ)特化型デイサービス」として、平成23年7月に
リハビリデイサービスnagomi上尾店オープン、平成24年3月には事業譲渡という形でnagomi
大宮北店を開業した。オープン以来、両店舗ともにエリア内の地域包括支援センターおよ
び居宅介護支援事業所のケアマネージャーからの「介護予防」への理解を得られることで
取引事業所・ケアマネージャーからのご紹介も増えつつある状況にある。また、地域包括
支援センターからの依頼による「介護予防教室」講師派遣をはじめ、近隣の高齢者専用住
宅における体操教室開催等、介護保険認定者だけでなく地域の皆さまに向けた活動も積極
的に実施できるようになってきている。法人内の扇の森WESTならびに今羽の森で開催
中の「ふれあいサロン」においても「元気体操教室」の講師として、毎月1回ご自宅で簡単
にできるエクササイズ中心に指導、幅広い世代から好評を得られている状況である。
nagomi事業が国の施策・時代ニーズに適している事は一目瞭然であり、平成26年度も引き
続き早期の利用者増加・安定した運営実現を目指していく所存である。
以下、事業計画項目に基づく報告を記載する。
1.利用者状況
【上尾店】
要支援者29名・要介護者25名・実稼動数54名、要支援比率53.70%である。
【大宮北店】
要介護者22名・要支援者28名・実稼動数50名、要支援比率44.00%である。
※平成26年3月31日現在
2.地域の皆様に選ばれるデイサービスを目指します
(1)「リハビリ=マシン運動」が定着化している状況下において、道具を使わないという特
徴を活かし、「自宅でも行える運動」の強みを地域のケアマネージャーへ周知した。
新たなリハビリ施設の選択肢として理解されてきている。
(2)「介護予防の視点」や道具を一切使用せずに運動提供ができることから、外部で開催さ
れる「介護予防教室」への講師派遣依頼数も増加傾向にある。主に地域包括支援セン
ターからの依頼があり、現在エリア内の6地域包括支援センターからの依頼を頂いてい
る状況である。その反響は大きく、次々に依頼が舞い込むようになった。介護予防教
室にご参加いただいた方にもnagomiを知っていただける良い機会となっているため、
この機会を利用し、ご利用者様の獲得につなげたい。
(3)ご利用者の様子や運動効果等について、随時必要に応じてご家族ならびに担当ケアマネ
ージャーへの報告徹底ができている。
13
3. 職員一人ひとりが積極性を持ち行動いたします
(1)毎日の朝礼・終礼の実施徹底し、その日の「気付き」「ご利用者変化」等について情
報共有できている。その情報は口頭および連絡ノートを通じて非常勤である看護師に
も伝えることができている。
(2)各店舗ごとでの必要に応じたミーティングを実施。定例会議等は現時点では設けてい
ない状況である。今後、必要に応じた定例会議等も検討していきたい。
(3)扇の森WESTや今羽の森での「ふれあいサロン」講師等、インストラクター中心に
活動の幅を広げている。各自が自身の役割を認識し、計画的に行動する姿が多くみら
れるようになってきている。
4. ご利用者の潜在する力を100%引き出します。
(1)スタッフ全員が、ご利用者の「出来ないこと」でなく「出来ること」をしっかりと観
察し、すぐにその場でご本人に伝えることを心掛けられるようになっている。その情
報についてはご家族や担当ケアマネージャーにも報告、共有することもできている。
(2)常に出席率向上を目指し、「皆勤賞制度」を設けることでご利用者のモチベーション
確保に努めている。出席率については上尾店90%、大宮北店80%と前年度よりも各店舗3
ポイント程度向上傾向である。
(3)ご利用者の目標設定についてもより具体化し、変化や経過がわかりやすい目標設定を
心掛けた。また設定するだけでなく、3ヶ月毎にご本人との個人面談実施により振り返
ることで、nagomiでの運動の目的についても確認することもできている。
【経営実績】
上尾店
大宮北店
総計
予防
利用者定員(名)
利用者延べ人数(名)
介護
予防
介護
30 名(1 日あたり)
30 名(1 日あたり)
1,474 名
1,247 名
2,013 名
1,646 名
60 名
6,380 名
一日平均利用者数(名)
13,9 名
11,5 名
25,4 名
稼働率(%)
46,3%
38,3%
42,3%
稼働日数(延べ:日)
251 日
251 日
251 日
単価一人一日当り(円)
5,400 円
5,649 円
5,525 円
総収入(千円)
19,972
17,377
37,349
職員数(常勤換算:名)
3,0 名
3.0 名
6.0 名
14
平成25年度 nagomi事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
7つの習慣care研修/nagomiスタッフ研修
3
実習受入
内容
社会福祉士実習
学校名
十文字学園女子大学
行事・レクリエーション開催
開催月
4月
5月
6月
(人)/年
合計受入人数
1
(人)/月
合計参加人数
内容
アドニスプラザ「体操教室」
18
上尾東地域包括支援センター「介護予防教室」/アドニスプラザ「体操教
室」/さいたま市北区地域包括支援センター「体操教室」
上尾東地域包括支援センター「体操教室」/北区吉野町老人会(寿会)「体
操教室」
56
36
8月
さいたま市北区吉野町老人会(寿会)「施設見学会」
14
9月
上尾東地域包括支援センター「介護教室」
19
11月
さいたま市北区宮原町「介護教室」
15
1月
上尾市原市北包括支援センター「体操教室」
17
3月
上尾市原市北地域包括支援センター「体操教室」
19
月1回
扇の森WESTふれあいサロン「元気体操教室」
7
月1回
今羽の森ふれあいサロン「元気体操講座」
20
15
ご隠居長屋
和楽久桶川
ご隠居長屋和楽久桶川においては、前年度に引き続き、入居者募集に力を入れる年とな
った。地域包括支援センター、居宅介護支援事業所をはじめ、桶川市役所、民間のインタ
ーネットサービスサイト、自社のホームページを活用し、入居に向けた販促活動を行った。
結果、平成25年9月に満床となった。その後も、申込者が増え続け、平成26年3月末日時点
で10名の方が待機している状況である。
ヘルパーステーション和楽久桶川では、入居者様中心の訪問介護・介護予防訪問介護サ
ービスを提供しており入居者の約6割の方がサービス利用されている。訪問介護サービスの
主な内訳は、身体介護では入浴介助中心に、生活援助では、買物サービスが中心となって
いる。
リハビリデイサービスWellness桶川では、入居者様の約6割が利用されている。外部から
のご利用者様獲得は困難を極めており、月1~2名の獲得である。現在、外部利用者が全体
の約6割、残り4割が入居者様の利用となっている。居宅介護支援事業所、地域包括支援セ
ンターへの周知活動に力を入れてきたが、登録人数は平成26年3月末現在40名の登録となっ
ている。
1.For The Communityの具現化・近隣住民との協力関係の構築
桶川市鴨川2丁目自治会賛助会員として参加。夏祭りへの参加・賛助、建物周辺の
クリーン活動(ゴミ拾い)を毎日継続的に実施した。またブログ内でも地域向けの情報
を積極的に発信した。
2.主体的に行動できる職場・社内風土の創造
法人内初の高齢者住宅・訪問介護事業所として、2年目を迎えた。オープン当初、職員
の戸惑いもあったが、徐々に落ち着き、順調にサービス提供ができている。またご利用
者様からのご要望にもお応えし、円滑なサービス提供ができた。介護保険外のサービス
(大掃除・衣替えなど)のご要望にも、対応できた。
3.「地域でオンリーワン」を意識したサービスの提供
地域向けにサービス付き高齢者向け住宅に関する情報についてホームページ・ブログ
を介して近隣機関に発信し、居室の上期満床を達成した。入居後、急激に重度化するケ
ースも2件あったが、うち1件は当法人内の特養と連携し、入居者が行き場を失うことが
ないよう、切れ目のない円滑なサービス提供ができた。
4. 住生活環境整備と業務の効率化
敷地内外の清掃に力を入れ、地域環境整備(敷地内除草・植木のせん定)を年間通し
16
て行った。また玄関前のプランターに花の球根を植え、景観を明るくする演出を行った。
業務については、職員一人ひとりが役割分担できるようになり、緊急対応にも迅速に対
応、無駄・切れ目のないサービス提供ができている。
【ご隠居長屋和楽久桶川数値実績】
表1:契約状況
人数
表 2:入・退去状況 (単位:名)
(単位:名)
戸数(複数入居)
男性
女性
計
23(1)
7
17
24
入居
退去
(死亡退去)
男
4
2
(0)
女
13
1
(1)
計
17
3
(1)
表 3:介護保険利用者(介護保険請求者数)
合計
(単位:名)
内訳(訪問介護・通所介護)
要支援 1
要支援 2
要介護 1
要介護 2
要介護 3
要介護 4
要介護 5
期首人数
14
1
1
7
4
1
0
0
期末人数
20
2
7
3
6
2
0
0
月平均人数
19.3
1.8
4.00
4.6
5.8
2.8
0.3
0.0
【ご隠居長屋和楽久桶川数値実績】
月間利用者数
年間利用者数
月当単価(円)
総収入(千円)
予算
18.5
222
128,603
28,550
実績
21.4
257
128,334
32,982
差異
2.9
35
-269
4,432
月当単価(円)
総収入(千円)
【ヘルパーステーション和楽久桶川数値実績】
月間利用者数
年間利用者数
予算
12.9
155
30,000
4,650
実績
15.8
189
38,035
7,189
差異
2.9
34
8,035
2,539
【リハビリデイサービスWellness桶川数値実績】
月間利用者数
年間利用者数
月当単価(円)
総収入(千円)
予算
41.7
500
25,000
12,500
実績
32
384
27,138
10,421
差異
-9.7
-116
2,138
-2,079
17
平成25年度 和楽久桶川事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
感染症基礎研修/社会福祉施設・社協運営管理職員研修/第19回介護労働シンポ
ジウム/サ責を中心とした事業所づくり/メンタルヘルス推進者養成研修/介護経営
セミナー「介護保険制度を読む」/7つの習慣Care/パワーリハビリテーション基礎研修
会/弁護士が教える介護トラブル・クレームの対処法/平成25年度地域栄養・食生活
支援研修/・・・その他
行事・レクリエーション開催
開催月
20
(人)/月
合計参加人数
内容
4
花見/すこやか祭り
9
5
買物ツアー(北上尾PAPA)
4
6
住宅BBQ企画
17
7
今羽の森夏祭り/扇祭り
7
8
すいか割
25
9
敬老会
23
10
運動会
19
11
開所1周年記念パーティー
20
12
クリスマスお茶会
20
1
新年もちつき
25
2
節分豆まき/恵方巻き
23
3
創作活動(トールペイント)・DVD鑑賞会
24
18
おうぎの森保育園
今年度の法人スローガン「情熱」を受けて、おうぎの森保育園では子どもたちが様々な
活動により生き生きと取り組めるように、新卒職員の指導、また、2 年目以上の職員のさら
なるレベルアップによる安定した保育の提供を目指してきた。特に 2 年目を中心とした若
手職員の成長が著しく、行事等も子どもたちが楽しんで参加出来るように、準備から片付
けまで円滑に進めることが出来た。保護者さまとの日頃のコミュニケーションにも気を配
り、結果としてクレームの軽減にもつながった。一人ひとりの職員がそれぞれの課題と向
き合い、課題の解決に向けて時に助け合い、不足するところを補い合いながら、お互いを
高めてきた。その成果もあり、おうぎの森保育園を第一希望として入園希望を提出してい
る方がとても多く、11 名の募集に対して 76 名の応募があった。
1.地域の皆さまに私たちができること!
今年度も引き続き、一時保育事業で 1 日平均 10 人、子育て支援センターで 1 日平均 10
人を目標としてきた。広報活動としてブログでの発信や、保健センター・公民館などで案
内チラシを置き、保育園への来園・活用を促した。
①おうぎの森保育園一時保育事業
0 歳児でのリフレッシュ型の利用希望者が増加しており、希望全てにお応えできない現状
にあるが、受付方法を変更したことにより、一日当たりの受け入れ人数を増やすことが
できた。それでも目標達成には至っておらず、非定型の利用を安定的に確保することや
更なる広報活動が今後の課題である。
稼働日数
延べ利用人数
非定型
緊急
リフレッシュ
一日平均利用者
新規利用
4月
16
103
86
5
12
6.4
1
5月
21
118
100
2
16
5.6
3
6月
24
109
89
0
20
4.5
5
7月
22
134
103
4
27
6.1
4
8月
17
106
103
2
27
6.2
4
9月
19
138
119
0
19
7.3
3
10 月
22
145
12
0
23
6.6
6
11 月
21
156
132
0
24
7.4
3
12 月
15
77
77
1
23
5.1
4
1月
17
133
89
14
30
7.8
8
2月
19
118
85
9
24
6.2
5
3月
18
155
98
42
15
8.6
1
合計
231 日
1492 人
1093 人
79 人
260 人
6.5 人
47 人
19
②おうぎの森地域子育て支援センター
昨年度に比べ、リピーターの方が増え、一度いらした方に継続的にご利用して頂けた。
また、リピーターの方がお友達を呼び、口コミで広がりを見せ始めている。目標達成に
至らなかった原因としては、春と冬にご利用者が減少したためである。春は幼稚園等へ
通う子どもが抜けるため、冬は季節的なことと風邪が流行するためであり、原因は明確
である。今後とも子育て家族の支援を使命として、
「また行きたい!」と思って頂けるよ
うな空間つくりをしていきたい。
稼働日数
保護者
子ども
延べ利用
新規利用
一日平均
延べ利用
新規利用
4月
19
120
17
6.3
133
17
5月
23
173
21
7.5
183
22
6月
25
204
31
8.2
223
33
7月
26
211
17
8.1
238
18
8月
22
187
13
8.5
229
15
9月
23
222
17
9.7
265
20
10 月
28
288
26
10.3
329
32
11 月
24
240
21
10.0
291
23
12 月
16
163
2
10.2
204
2
1月
20
188
19
9.4
236
21
2月
21
177
5
8.4
212
5
3月
21
157
7
7.5
199
9
合計
268 日
2330 人
196 人
8.7 人
2742 人
217 人
2.子どもたち一人ひとりに無償の愛を!
すべての子が生き生きとのびのびと育つよう、無償の愛で子どもたちを包み込み、安心
して生活できる環境つくりを目指してきた。また、五感を使って生きる力を育むよう行事
や様々な活動を提供し、子ども達も意欲的に行っていた。しかしながら、挨拶や物の管理
等の生活習慣がしっかりと身についていないと感じる面もあり、今後の課題としたい。子
ども一人ひとりをしっかりと見据え、家庭や地域とも連携をとりながら、これからも温か
くおうぎっ子を見守っていきたい。
3. 保育士の保育力向上
外部の講師を招き、定期的にコンサルタントして頂き、保育士一人ひとりの人間形成や
意識改革に努め、人材育成を行ってきた。また、今年度は年度途中の退職者がいなかった
為、職員間の連携もよく、安定した保育を提供することができた。
20
平成25年度 おうぎの森保育園事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
チューター研修/登龍館国語園内研修/こども研園内研修/保育士のための自然体験
講座(夏・秋・冬)/救急救命講座/造形講座/保育所主任保育士研修会/歌の指導研
修/新卒フォローアップ研修/新人先生フォローアップセミナー/さいたま市保育研究大会
/新卒受入れ研修
実習受入
内容
学校名
東京都市大学/埼玉こども福祉専門学校/千葉聖
徳大学/山村短期大学/東京成徳大学/東京家
政大学
教育実習
ボランティア受入
(人)/年
合計受入人数
11
(人)/年
合計受入人数
内容
保育補助/職場体験
行事・レクリエーション開催
開催月
127
6
(人)/月
合計参加人数
内容
4
入園進級式/すこやか祭り
83
5
子どもの日の集い/森のほいくえん(春)/さつまいもつるさし/たけのこ
ほり/親子レクリエーション
200
6
田植え/フラッグ大会/保育参観
142
7
七夕集会/森のほいくえん(夏)/じゃがいもほり/扇まつり/カレーパー
ティ
258
8
すいかわり/緊急事態発令訓練/おうぎキャンプ
158
9
敬老お祝い会/おいもほり
114
10
運動会/やきいも祭り/ハロウィンパーティ/園外保育
258
11
森のほいくえん(秋)/稲刈り/作品展
142
12
マラソン大会/クリスマス会
144
1
お正月集会/お餅つき
144
2
節分集会/森のほいくえん(冬)/生活発表会/お別れ遠足
186
3
ひなまつり集会/卒園式/お別れ会/卒園クッキング
244
21
さいわい保育園
2013年度は「永寿荘の保育園」として、実質上の初年度であった。園運営のテーマDream
~ゆめの創造~を具現化すべく、活動の幅を広げ、温かく心のこもった保育内容、寄り添
う心を礎に多方面からの子育て支援を、さいわい保育園のある東京都板橋区の地に適した
形で実践してきた。年間スローガンの通り「情熱」を持って取り組み、今後のさいわい保
育園の基盤作りができた、大いに飛躍した一年となった。
1.保育に広がりをつける
2013年度は、新しい活動を取り入れ、保育に様々な広がりを持たせた。英語あそびは、
月2回、おうぎの森保育園でお世話になっている講師を招き、2歳児以上に実施した。毎回
とても温かな雰囲気のレッスンが展開された。運動あそびは、子どもたちの「できる」「や
りたい」を育てることを基本に、週2回のペースで実施した。月に1回は専門講師を招き、
実りある活動となった。幼児クラスでは毎朝、一日を充実したものにすることを願い「立
腰」の時間を設け、続けて「自分のことは自分でやります」など、基本的生活習慣に関わ
る標語を読み上げた。導入から間もなく、午前中の子どもたちの情緒の安定が見られ、自
発的、意欲的に取り組む様子が感じられるまでになった。3階の和室では、日本古来の文化
から礼儀作法や躾を身に付けることをねらいに、茶道、華道毎月一回行った。活動は全て、
次年度以降の園運営の基盤となり、明るい見通しを得ることになった。
2.地域へ開かれた園に
~For The Communityの具現化~
待機児童問題はじめ少子高齢化など、具体的な問題を抱える東京区部において、求めら
れる地域の子育て支援に応えるべく、積極的に地域にも活動を行った。永寿荘の最大の特
色である異世代交流として、2法人のデイサービス施設との交流を行った。交流を通して、
お年寄りが注いでくださる深い愛情をたっぷり受けた。地域の子育て支援にも多方面から
取り組み成果を上げた。「育児講座」では、当園の保健師、栄養士の他、整骨院院長など
外部の専門家も招き、多様な育児情報を提供した。「出前保育」は近隣の公園や集会所に
保育士が出向き、地域の未就園児家庭の手助けとなった。「子育て情報誌」は、近隣各所
に配布すると共に、インターネット上でも公開した。学生の教育実習受け入れの他、中学
校の職場体験や小学校との訪問交流会の機会を設けた。中学校教諭(都職員)1名の保育士
体験を受け入れた。
3.職員一人ひとりが主体性を発揮できる職場環境の構築
職員全員が法人理念の下、永寿荘の一員であることを意識し一丸となって取り組める環
境づくりに取り組んだ。事務所に法人理念“For The Community”や、法人年間スローガン
“情熱”を掲げると共に、毎月の職員会議や行事進行の際に都度振返る機会を持った。年
22
間を通して職員の研修の機会を設けた。板橋区、東京都など各機関の主催する研修に職員
を積極的に参加した。職員一人ひとりが運営の主体であることを多分に意識することがで
きた1年となった。
【経営実績】
①園児別入所保育児童数(名)
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
4 歳児
5 歳児
合計
4月
8
10
18
17
18
17
88
5月
8
10
18
17
18
17
88
6月
8
10
18
17
18
17
88
7月
8
10
18
17
18
17
88
8月
8
10
18
17
18
17
88
9月
8
10
18
17
18
17
88
10月
8
10
18
17
18
17
88
11月
8
10
18
17
18
17
88
12月
8
10
18
17
18
17
88
1月
8
10
18
17
18
17
88
2月
8
10
18
17
18
17
88
3月
8
10
18
17
18
17
88
②保育日数及び述べ出席人数(名)
延べ人数(人)
保育日数(日)
一日平均(人)
4月
1,645
25
65.8
5月
1,629
24
67.9
6月
1,647
25
65.9
7月
1,776
26
68.3
8月
1,518
26
58.4
9月
1,560
24
65.0
10月
1,857
26
71.4
11月
1,716
23
74.6
12月
1,605
23
69.8
1月
1,448
23
63.0
2月
1,423
23
61.9
3月
1,693
25
69.7
23
平成25年度さいわい保育園事業報告【附表】
研修参加
(人)/年
合計参加者数
内容
保護者支援を踏まえた保護者会の持ち方/子どもの発達と運動遊び(幼児)/遊びの
中で育つもの/乳児の口腔機能の発達/保育園の危機管理(公私立園長研修)/3
歳児の心の育ちと保育/アレルギー対応(エピペン含め)/五感に響く保育「今、子ども
たちに伝えたい歌」/身近なフィールドを使った環境教育/身近なフィールドを使った環境教
育/自己肯定感を育てる保育/記録の書き方・評価の仕方/楽しい体操遊び/障害
のある幼児への支援~保育現場における具体的支援~/1・2歳児の発達をふまえた
保育/栄養管理講習会/指導検査研修会/
実習受入
内容
学校名
28
(人)/年
合計受入人数
教育実習
東京福祉大学、道灌山保育専門学校
2
職場体験
板橋区立板橋第二中学校、板橋区立志村第二
中学校、東京都職員(中学校教諭)
6
行事・レクリエーション開催
開催月
内容
新入園児紹介集会/異世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕生会
4
/避難訓練/
親子遠足/異世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕生会/避難訓
5
練
保育参観・保護者会(各クラス)/区立教育科学館遠足/プール開き/異
6
世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕生会/避難訓練/
(人)/月
合計参加人数
310
280
380
7
さいわい祭り/個人面談/歯科検診/異世代交流会/茶道教室/華道
教室/お誕生会/避難訓練/出前保育/
450
8
東京エクセレンスとの夢の交流会/スイカ割り/プール納め/異世代交
流会/茶道教室/華道教室/お誕生会/避難訓練/出前保育/
410
9
防災訓練(引渡訓練)/視力検査//異世代交流会/茶道教室/華道
教室/お誕生会/避難訓練/出前保育/
350
10
11
運動会/子どもシアター/ハロウィンパーティー/異世代交流会/茶道教
室/華道教室/お誕生会/避難訓練/育児講座「秋の子どものスキンケ
ア~子どものデリケートな肌をたいせつに」/出前保育
太鼓フェスティバル/リサイクル出張教室/ミュージカルを観る会/おにぎ
り遠足/地域合同運動会/異世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕
生会/避難訓練/出前保育//児講座「~ママも元気になれる?~栄
養士による離乳食講座」
880
680
12
生活発表会/個人面談/吹奏楽を聴く会/異世代交流会/茶道教室/
華道教室/お誕生会/避難訓練/育児講座「おやこであったかふれあい
体操」/未就園児:クリスマス会/出前保育
900
1
新年子ども会/異世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕生会/避難
訓練/育児講座「自宅でできる育児ママの体のケア」/出前保育
620
2
3
保育参観・保護者会(各クラス)/三者協議会/節分集会/魚の解体
ショー/異世代交流会/茶道教室/華道教室/お誕生会/避難訓練/
育児講座「子育てって楽しい?~完璧な親なんていない!~」/出前保
育
ひな祭り集会/お別れ遠足/卒園式/ゆりーと交流会/異世代交流会/
茶道教室/華道教室/お誕生会/避難訓練/育児講座「第二弾、栄養
士による離乳食講座」/出前保育
24
450
350