5.宛先管理

5.宛先管理
5.
宛先管理
5.1
宛先管理の概要
宛先管理は、処理結果電文(出力電文)の出力パターンと処理方式(インタラクティブ、メ
ール)の組み合わせに対応した宛先管理テーブルを使用し、入力端末、利用者コード、出力情
報コードごとに指定した宛先に応じて、処理結果電文(出力電文)を帳票電文テーブル(注)に格
納する機能である。
NACCS では、処理結果電文(出力電文)の出力パターンとして、INQ 型、EXZ 型及び EXC 型の
3 種類がある。これらのパターンを宛管形式という。
通関業者が輸入申告業務(IDC)を行ったときの 3 種類の出力パターンの例を図 5-1-1に示す。
また、図 5-1-2に、宛先管理処理の概要図を示す。
(注) イ ン タ ラ ク テ ィ ブ 処 理 方 式 ( ダイレクト・インターフェース)、イ ン タ ラ ク テ ィ ブ 処
理 方 式 ( SMTP双方向)においては、交換ファイルに格納する。
5-1-1
インタラクティブ処理方式のケース
利用者システム
NACCSセンターサーバ
税 関
通関業者A
☆ 第三者入力
業務処理
IDC
INQ型
宛先管理
第三者(税関)の入
力を契機に出力
輸入申告控情報(区分2)
EXZ型
☆
輸入許可通知情報(区分2)
宛先管理
税関業務
保税蔵置場
A
EXC型
許可・承認貨物(輸入)情報
図 5-1-1
☆
宛先管理
処理結果電文(出力電文)の出力パターンの例
INQ型:
処 理 結 果 電 文( 輸 入 申 告 控 情 報 )が 、処 理 要 求 電 文 の 入 力 者 宛( 通 関 業 者 Aの 利
用者コンピュータ)に、直ちに出力される。
EXZ型: 処 理 結 果 電 文( 輸 入 許 可 通 知 情 報 ) が 、 処 理 要 求 電 文 の 入 力 者 宛( 通 関 業 者 Aの
利 用 者 コ ン ピ ュ ー タ ) に 、 第 三 者 の 入 力 (税 関 の 審 査 終 了 業 務 )を 契 機 に 出 力 さ れ
る。
EXC型: 処 理 結 果 電 文 ( 許 可 ・ 承 認 貨 物 ( 輸 入 ) 情 報 ) が 、 処 理 要 求 電 文 の 入 力 者 ( 通
関 業 者 A)と 異 な る 利 用 者 宛( 保 税 蔵 置 場 Aの 利 用 者 コ ン ピ ュ ー タ )に 、第 三 者 の 入
力 (税 関 の 審 査 終 了 業 務 )を 契 機 に 出 力 さ れ る 。
(注1) 利用者コンピュータとは、接続方式がPeer to Peer 接続またはルーター接続の場合は
「パソコン」、ゲートウェイ接続( SMTP 双方向)の場合は「利用者側SMTPサーバ(メ
ールアドレス単位)」、ダイレクト・インターフェースの場合は「ダイレクト・インタ
ーフェースホスト(論理端末名単位)」を指す。
(注2) メール処理方式の場合、「利用者コンピュータ」を全て「受信用メールボックス」と読
み替える。
5-1-2
利用者コンピュータ
NACCS
業務実施
各種処理
出力帳票編集
INQ/EXZ型?
EXC型?
EXC型
INQ/EXZ型
入力元の
処理方式は
インタラクティブ?
メール?
メール
※EXZ型の場合は
当初業務の処理方式
インタラクティブ
出力先の
処理方式は
インタラクティブ?
メール?
インタラクティブ
取得した論理端末名で
登録
取得した出力先メー
ルボックスに登録
送信先種別
QST型?
QEX型?
QEX型
交換ファイル
メールボックス
パッケージソフト以外
の場合
利用者コンピュータ
から手動または自
動による取出し
取得した出力先メー
ルボックスに登録
QST型
取得した利用者コード
で登録
帳票電文
テーブル
パッケージソフト
の場合
メール
帳票電文テーブル
交換ファイル
パッケージソフト
の場合
パッケージソフト以外
の場合
利用者コンピュータ
から手動または自
動による取出し
REQ業務で取出し
図 5-1-2
宛先管理処理の概要図
5-1-3
取得した論理端末名/
メールアドレスで登録
帳票電文
テーブル
交換ファイル
パッケージソフト
の場合
メール
ボックス
パッケージソフト以外
の場合
利用者コンピュータ
から手動または自
動による取出し
利用者コンピュータ
から手動または自
動による取出し