付録3.システム構築の具体例

付録3.システム構築の具体例
ケース1:パソコン1台の場合の具体例(Peer to Peer 接続)
旧NACCSにおいて、1台のNACCS専用端末を利用している営業所のシステム構築例
① ハードウェアの調達方法は
2種類
② ルーターの提供、設定は
NACCSセンターで実施
○社内パソコンにセンターから提供
するパソコン用パッケージソフトを
インストールして使用
ただし、NACCSセンターは動作
保証はしない
(プリンター、10BASE-T/100BASETXケーブル、プリンターケーブル等
も利用者側で用意)
③ インタラクティブ処理方式の利
用者アクセス回線は、ダイヤルア
ップ回線、専用線、ADSL回線、及
び光回線の中から選択可能
○NACCSパックを利用
プリンター
用ケーブル
☆
民間利用者用
ネットワーク
NACCS
利用者アクセス
接続ルーター
回線
NACCS
センターサーバ
(インタラクティブ処理方式 )
④ 納付書を印字するプリンター
の限定事項
・輸入申告の直納用の納付書を印
字するプリンターは、日本銀行の
検証済み(OCR-Bフォントの印
字)プリンターであることが必須
(当該プリンター機種はNACCS
センターが公表)
☆
NACCSセンターから付与する
プライベートIPアドレス
NACCSセンターサーバとの通信
付図3-1 パソコン1台の場合の具体例(Peer to Peer接続)
付録 3-1
ケース2:パソコン複数台の場合の具体例(ルーター接続)
旧NACCSにおいて、複数台のNACCS専用端末を利用している営業所のシステム構築例
① 出力情報コード毎に出力先
プリンターの指定等が可能
② 回線の集約が可能
・パソコン用パッケージソフトの機能
により、出力情報コード毎に出力
先プリンター、印刷の自動/手動
の切替設定等が可能
ネットワーク
プリンター1
・1本の通信回線でNACSSセンター
サーバと複数台のパソコンとの通
信が可能(社内LANとの接続が可
能)
ネットワーク
プリンター2
☆
民間利用者用
ネットワーク
NACCS
接続ルーター
利用者アクセス回線
ハブ
NACCS業務用 PC1
(インタラクティブ処理方式)
NACCS
センターサーバ
☆
NACCS業務用 PC2
(インタラクティブ処理方式)
☆
NACCS業務用 PC3
(インタラクティブ処理方式)
③ プライベートIPアドレスの
利用が必須
・NACCS業務用PCはセンターが
付与するプライベートIPアドレス
の利用が必須
・NACCS業務用PCと同一LAN内の
社内PC等はNACCSセンターの
付与ルールに従ったプライベート
IPアドレスの利用が必須
④ 納付書を印字するプリンター
の限定事項
⑤ 接続用ルーター以外の接続
機器は利用者側で用意
・輸入申告の直納用の納付書を
印字するプリンターは、日本銀行
の検証済み(OCR-Bフォントの印
字)プリンターであることが必須
(当該プリンター機種はNACCS
センターが公表)
・ハブ、10BASE-T/100BASE-TX、
プリンターケーブル等は利用者側
で用意
☆
NACCSセンターから付与する
プライベートIPアドレス
NACCSセンターサーバとの通信
ネットワーク共有サービスによる
データの流れ
付図3-2 パソコン複数台の場合の具体例(ルーター接続)
付録 3-2
ケース3:入力専用パソコンを設置する場合の具体例(Peer to Peer 接続)
NACCSセンターサーバと通信するパソコンとは別に、データ入力専用のパソコンを
設置し、それらのパソコン間をネットワーク共有サービスで接続するシステム構築例
① 出力情報コード毎に出力先
プリンターの指定等が可能
・パソコン用パッケージソフトの
機能により、出力情報コード毎に
出力先プリンター、印刷の自動/
手動の切替設定等が可能
ネットワーク
プリンター1
ネットワーク
プリンター2
利用者アクセス回線
☆
ハブ
NACCS業務用 PC1
(インタラクティブ処理方式)
民間利用者用
ネットワーク
NACCS
接続ルーター
NACCS
センターサーバ
入力専用
パソコン
NACCS業務用 PC2
(インタラクティブ処理方式)
入力専用
パソコン
NACCS業務用 PC3
(インタラクティブ処理方式)
② プライベートIPアドレスの
利用が必須
③ ネットワーク共有サービスを
設定
・NACCS業務用PCはNACCSセン
ターが付与するプライベートIP
アドレスの利用が必須
・NACCS業務用PCと同一LAN内の
社内PC等はNACCSセンターの
付与ルールに従ったプライベート
IPアドレスの利用が必須
<参考>
このケースではNACCSセンターサーバと通信している
パソコンが1台なので、接続形態は Peer to Peer接続と
なる。
☆
・入力専用パソコン(PC2、PC3)で
作成した処理要求電文等を、
NACCSセンターサーバと通信す
るパソコン(PC1)の送信用外部フ
ァイルにデータ格納し、NACCSセ
ンターサーバへPC1から送信
NACCSセンターから付与する
プライベートIPアドレス
NACCSセンターサーバとの通信
ネットワーク共有サービスによる
データの流れ
付図3-3 入力専用パソコンを設置する場合の具体例(Peer to Peer接続)
付録 3-3
ケース4:社内業務サーバを利用したルーター接続の具体例 (ルーター接続)
ネットワーク共有サービスを実装可能な社内業務サーバとNACCSセンターが提供する
パソコン用パッケージソフトを接続するシステム構築例
① PC1は直接入力用、PC2は
社内業務サーバの送受信用
・PC1は直接入力用
・PC2は社内業務サーバのファイル
(NACCS EDI電文形式)の送受信
用
ネットワーク
プリンター1
直接入力用
パソコン
☆
民間利用者用
ネットワーク
NACCS業務用 PC1
(インタラクティブ処理方式)
NACCS
接続ルーター
利用者アクセス回線
ハブ
社内業務サーバーデータ
送受信用パソコン
NACCS
センターサーバ
☆
NACCS業務用 PC2
(インタラクティブ処理方式)
社内業務サーバ
② 連続送信、自動受信・保存
・社内業務サーバで生成され た
複数のAir-NACCS EDI電文形
式のファイルをNACCSセンター
サーバへ一括送信または順次送
信(確認しながら連続送信) ④ NACCS EDI電文形式のファ
イルの生成・読込
③ ネットワーク共有
・ネットワーク共有サービスにより
接続
例】Windowsのネットワーク共有
サービスによりフォルダ共有
・NACCSセンターサーバから返信さ
れてくる処理結果を社内業務
サーバにNACCS EDI電文形式の
ファイルで自動保存
☆
・NACCS EDI電文形式のファイル
を生成(NACCSセンターサーバ
への送信用)
・NACCS EDI電文形式のファイル
を読込(NACCSセンターサーバ
からの受信用)
NACCSセンターから付与する
プライベートIPアドレス
NACCSセンターサーバとの通信
ネットワーク共有サービスによる
データの流れ
付図3-4 社内接続サーバを利用したルーター接続の具体例(ルーター接続)
付録 3-4
ケース5:ダイレクト・インターフェースの具体例
ダイレクト・インターフェース(DI)の場合のシステム構築例
① X.25とTCP/IPの2つのポート
X.25
・NACCS接続ルーター(ダイレクト・インターフ
ェース用)は、X.25とTCP/IPの2つのポートを
持つ
・TCP/IPポートの配下ではPeer to Peer接続、
ルーター接続、ゲートウェイ接続のシステム
構築が可能
ダイレクト・
インターフェース用ホスト
☆
TCP/IP
ハブ
10BASE-T/
100BASE-TX
TCP/IP
利用者アクセス
回線(専用線)
NACCS接続ルーター
(ダイレクト・インターフェース用)
民間利用者用
ネットワーク
NACCS業務用 PC1
(インタラクティブ処理方式)
NACCS
センターサーバ
☆
NACCS業務用 PC2
(メール処理方式)
② Sea-NACCSへは接続できない
ネットワーク
プリンター
・NACCS接続ルーター(ダイレクト・
インターフェース用)からはSeaNACCSへは接続できない
☆
NACCSセンターから付与する
プライベートIPアドレス
NACCSセンターサーバとの通信
付図3-5 ダイレクト・インターフェースの具体例
付録 3-5
ケース6:NACCS業務用パソコンから社内ネットワークを利用する場合の具体例
NACCSを利用するセグメント(センターホストと通信を行うパソコンが存在するセグメント)内のパ
ソコンから社内ネットワークを利用するシステム構築例
NACCS
利用 LAN
☆
民間利用者用
ネットワーク
NACCS業務
/社内業務
利用パソコン
NACCS
接続ルーター
利用者アクセス回線
☆
ハブ
NACCS接続ルーターはル
ーティング情報の交換はし
ない
NACCS業務
/社内業務
利用パソコン
NACCS
センターサーバ
社内ネットワーク
社内ルーター
(デフォルトゲートウェイに設定)
社内業務用
パソコン
① デフォルトゲートウェイは社内
ルーターに設定
・NACCS接続ルーターは他のルー
ターとルーティング情報を交換し
ないので、NACCS利用LAN(セン
ターサーバと通信を行うパソコン
が存在するセグメント)内のパソコ
ンのデフォルトゲートウェイは社
内ルーターに設定
② 社内ルーターのルーティン
グ情報はスタティックに設定
・社内ルーターのルーティング情報
は、NACCSセンターサーバ向け
のパケットと社内ネットワーク向け
のパケットをルーティングできるよ
うスタティックに設定
付図3-6 NACCS業務用パソコンから社内ネットワークを利用する場合の具体例
付録 3-6
ケース7:海空共用パソコンの具体例(ルーター接続の場合)
Air-NACCSとSea-NACCSを同じ営業所等で両方利用する使用者が、同じ社内LAN上の
1台のパソコンにNACCSセンターから提供するNACCS用のパソコン用パッケージソフトを
インストールして利用するシステム構築例
① 同一社内LANから両システム
への接続が可能
・同じ社内LAN上にあるパソコン
からAir-NACCS及びSea-NACCS
への接続が可能
NACCS利用 LAN
② 海空共用パソコン
・NACCSセンターが提供する
NACCS用のパソコン用パッケー
ジソフト(インタラクティブ処理方
式もしくはメール処理方式)を1
台のパソコンにインストールする
ことにより、Air-NACCS及びSeaNACCSの両方を利用することが
可能。
☆
Air-NACCS業務
利用パソコン
NACCSパソコン用パッケージソフト
(インタラクティブ処理方式もしくは メー
ル処理方式)
NACCS
接続ルーター
☆
Air-NACCS/
Sea-NACCS
共用パソコン
ハブ
民
間
利
用
者
用
ネ
ッ
ト
ワ
|
ク
TCP/I
P
NACCS
センターサーバ
(Air-NACCS/Sea-NACCS)
☆
Sea-NACCS業務
利用パソコン
③ IPアドレスは共用ユーザー用
の利用が必須
④ パソコン、通信回線等の集約
が可能
・NACCSセンターと通信するため
のIPアドレスはセンターが付与
する「共用ユーザー用IPアドレス」
の利用が必須
・1台のパソコン、1本の通信回線、
1台のルーターでNACCSセンター
サーバのAir-NACCS及びSeaNACCSへの接続が可能
付図3-7 海空共用パソコンの具体例(ルーター接続の場合)
付録 3-7
付図3-8 ゲートウェイ接続(SMTP双方向)の具体例
付録 3-8
付図3-9 ゲートウェイ接続(SMTP/POP3)の具体例
付録 3-9
補足:社外ネットワーク(インターネット等)との接続における注意事項
NACCSにおいて、社外ネットワーク(インターネット等)と接続する際、利用者システムに
おいてファイアウォール等を設置し、社外ネットワーク側からNACCS利用LAN内のパソコン
にアクセスできない仕組みを施す必要がある。
なお、詳細については、「第6章 セキュリティ対策」を参照。
NACCS
利用 LAN
NACCS
接続ルーター
民間利用者用
ネットワーク
NACCS業務用
パソコン
NACCS
センターサーバ
ハブ
NACCS業務
/社内業務
利用パソコン
ファイア
ウォール等
社外ネットワーク
(インターネット等)
社内
ネットワーク
社内ルーター
ファイア
ウォール等
社内業務用
パソコン
ファイアウォール等の設置
・NACCS利用LANを外部から隠すよ
うな仕組みを施すことにより、外部
からNACCS利用LAN内のパソコン
にアクセスできない構成とすること。
付図3-10 社外ネットワーク(インターネット等)との接続における注意事項
付録 3-10