WORLD’S LEADING HOTELS 世界のリーディングホテルから厳選　小原康裕渾身の写真集世界にはまだまだ日本人が訪れていないホテルがある。著者自身が長年にわたる個人取材旅行中に自分の目で感じ取り、コメントを書き込み、自分のカメラで思いのままを撮ってきた写真集である〈絶賛発売中〉　厳選 12 ホテル掲載　3,000 円（本体価格） The Savoy London ／ Le Bristol Paris Paris ／ The Plaza New York ／ Hotel Adlon Berlin ／ Hotel Imperial Vienna ／ Hôtel Métropole Monte-Carlo Monaco ／ Villa San Michele Florence ／ Brenners Park-Hotel & Spa Baden-Baden ／ The Hay-Adams Washington, D.C. ／ Rosewood Mansion on Turtle Creek Dallas ／ Raffles Hotel Singapore ／ Burj Al Arab Dubai www.hoteresweb.com/columntop ㈱オータパブリケイションズ刊行の「週刊 HOTERES」誌上で「世界のリーディングホテル」を執筆。現在、隔週刊第 2・4 週号にて連載中。て、オータパブリケイションズの太田進社長と知り合うことができ、「週刊ホテルレストラン」で連載を執筆するようになったのです。連載でご紹介してきた 70 軒近くのホテルの中からとびきりの 12 ホテルを厳選して、今回写真集としてまとめたのです。ホテルジャーナリスト小原康裕氏小林　１回出掛けたら、何軒くらいのホテルに泊まるのですか。小原　半月で 10 数軒のホテルをまわってくるという感じです。都市を異動しながら、毎日別のホテルに移ります。この写真集の最大のポイントは、私自身の支払いで泊り、必ずＧＭやマネージャークラスの方々と話をして、自分で写真を撮影している点です。写真もコメントもすべてゲスト目線で紹介した、おそらく世界初のホテル写真集ではないでしょうか。ドイツ滞在が長かったため、ドイツ語が話せる私にとって都合のいいことに、コーネル大学出身のＧＭはドイツ系が多いんです。私がドイツ語で話し掛けると親密感がわいて、ホテルのあらゆる情報を聞き出すことができます。それから許可をいただいて、ほかのお客さまのご迷惑にならないように小さなカメラを使って瞬間瞬間で撮影していきます。小林　どのホテルの写真も、とても美しく撮られていますね。建て替えプロジェクトの進行とともに客室のディテールを見るようになった小原　ありがとうございます。小林社長は多くのホテルをご覧になられたそうですね。小林　パレスホテル東京の建て替えプロジェクトがスタートしてから、ずいぶん多くのホテルを見てきました。2006 年にシンガポールとサンフランシスコ、07 年に香港、ドバイ、パリとロンドン、08 年にニューヨークとロサンゼルス、09 年に再度フランスに渡り、トータルで 75 軒ほどのホテルを見てまわりました。特に力を入れて見たのが客室です。プロジェクトの進行に合わせて、時系列で見るポイントが変わっていきました。設計図がまだできていない段階ではイメージで見ていくわけですが、次第に検討しなければならないポイントが具体化してくるため、よりディテールに目がいくようになります。パレスホテル東京の客室のスタンダードが 45㎡になると決まれば、シャワーブースの幅はどれくらい取るべきなのか、その幅を広げたら通路が狭くなるなど、見るべきディテールがいろいろと出てくるわけです。小原　客室の中でもバスルームは本当に大切な空間です。世界ではじめて PROFILE：小原康裕 Yasuhiro Obara ホテルジャーナリスト。慶應義塾大学法学部法律学科卒。1974 年 Munich Re 入社。85 年株式会社原健代表取締役。2001 年投資顧問会社原健設立、代表取締役 CEO。JHRCA 日本ホテルレストランコンサルタント協会理事。 www.jhrca.com/worldhotel 著者のホームページで「World’s Leading Hotels」を主宰し連載中。多くの美しい写真と興味深い論評で世界中の名門ホテルを紹介。併せて Orient-Express などの鉄道記事や航空機のファーストクラス等も案内している。ー 2014.2.14 ー 5