発達障害関連法に関するJDDネット加盟団体アンケート集計結果

発達障害関連法に関するJDDネット加盟団体アンケート集計結果
この「会員団体アンケート調査 集計結果」は、発達障害関連法や制度について2008年3∼4月にJDDネットの加盟団体(正会員
16、エリア会員44)にアンケート調査行い、下記の26団体(正会員9、エリア会員17)から回答を得て、その結果を集約したもので
す。
発達障害関連法に関する会員団体アンケート票
下記団体のアンケート回答用紙を送付します。
【正会員:9】
1
NPO法人 アスペ・エルデの会
2
NPO法人 エッジ
3
全国LD親の会
4
社団法人 日本自閉症協会
5
社団法人 日本作業療法士協会
6
日本臨床発達心理士会
7
日本言語聴覚士協会
8
日本トゥレット協会
9
NPO法人 つみきの会
【エリア会員:17】
1
NPO法人 おひさまクラブ
2
NPO法人 チューリップ元気の会
3
軽度発達障害の親と支援者の会 神奈川オアシス
4
長野アスペ東北信
5
ハイパーキッズ
6
滋賀LD教育研究会
7
NPO法人 エルマーの会
8
きなっせ!九州
9
NPO法人 ファーム
10 NPO法人 自閉症くらし応援舎TOUCH
11 NPO法人 あんしんサービス泉州
12 アンフィニ
13 にいはまローズ
14 アスペ・ノンラベル
15 I am OKの会
16 (特活)みやぎ発達障害サポートネット
17 発達支援ひろがりネット
1
発達障害関連法に関する会員団体アンケート
Q1_1_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(1)早期発見、早期の発達支援について
【改善された点】
・ 京都府においては、モデル的に福知山市において、5歳児検診が行われています。
・ 平成20年4月より、「発達支援準備室」が市役所内に新設されることになった。
・ 施行前からなされているところは継続されているが、なされていないところは遅れたままで、改善は感じられ
ません。
・ 五歳児検診の実施がされるようになった
・ 乳幼児健診(1歳6ヶ月・3歳等)、及びそれ以降のフォローの流れの中で、医師・保健師・心理士等が「発
達障害の可能性」を視野に入れて見立てを行うことが増えている。地域の母子保健のシステムで、関係者
の意識は高まりつつあると考えられる。
・ 1歳半、3歳児健診の際のチェック項目の見直し(一部の地域において)
・ 心理士、保健師等に対する研修の実施、医師に対する研修の実施
・ 保健師、保育士の発達障害に対する認識が高まり、1歳半健診、3歳児健診で発見されたり、保育園でも早
期に見極めることが出来るようになった。
・ 早期発見、早期の発達支援の良さをきちんとアピールしてる。
・ 幼稚園等でも早期発見につながる保育の仕方や地域での連携も行われてきている。
・ 宮城県では、仙台市が2001年4月に発達相談支援センター「アーチル」を開設していましたが、仙台市以
外の市町村の相談に対応するセンターがありませんでした。発達障害者支援法の施行により、2006年11
月に宮城県発達相談支援センター「えくぼ」が開所し、すべての市町村の保護者が相談できるようになりま
した。仙台市でも、3歳児検診から発達相談支援センターに紹介される人が増え、保護者の相談が支援機
関などで増えています。保健士だけでなく、保育士、幼稚園教諭、養護教諭などの認知が進み、早期発見
は進んでいると判断しています。
・ 行政側が、発達障害の存在を認識しるようになった。
・ 乳幼児健診などでの検診方法を検討するようになった。
・ 幼児期に相談に訪れる方が増えてきた。
・ 巡回相談など実施されてきた
・ 1歳児、3歳児健診または5歳児健診にて、発達障害と疑われる子どものピックアップが、従来より充実したと
・ 「発達障害者支援法」には、サービス内容が示されていないため、特に就学前のサービス提供に関しては
すべて不備な状況にあると思われる。法施行以前に、療育センターに従事するPT/OTと自治体の相談支
援窓口を担当する保健師等が組んで、早期発見のための任意グループや事業を立ち上げていた経緯も
あるので、それらとの連携や整合性のもとに、発達障害者支援法が運用されるように努力したい。
・ 社会的認知度が広がり、早期に受診(相談)を受ける件数が増している。
・ 年々、早期発見により訓練を早期から開始される対象が増えている。
・ 発達障害者支援センターの増加。
・ 発達障害児支援体制整備検討委員会等の立ち上げにより、情報連携が少しずつ促進している。
・ 地域格差がありますが、「発達障害者支援法」が施行されたことにより、今までの制度の支援対象者以外の
子どもへの関心、注目が高まり、「乳幼児健診」での新たな支援の対象児の発見と専門相談機関紹介が多
くなっている地域がある。また、それに伴い、地域支援機関〔児童デイサービスと児童福祉法の通園施設、
地域療育支援事業での通園事業〕での支援対象が拡大している。①5歳児健診など、健診の見直し②軽
度発達障害児への、民間有料でのサービスが増えた。③児童デイサービス事業者が増えた。(新たな事業
者の参入)④「子ども発達支援センター」など市町村レベルでの施策の見直しによる支援対象の拡大
・ 発達支援にかかる役所内の福祉、教育分野の連携が取られるようになり、情報の行き来がよくなり、支援に
つながりやすくなってきた。
・ 各地に発達支援センターがつくられるようになってきた。
・ 発達障害者支援体制整備検討委員会の設置などで、体制整備の必要性についての認識が高まりつつあ
・ 1才半や3才児健診に加えて、5才児健診への検討が行われるようになってきた。
・ 地元では児相が、就学前の6歳児検診で対応と言うことだが、最近は幼稚園や保育園で先生が指摘され
病院や相談機関へと誘導されるケースもあるし、2∼3才で祖父母や保護者本人の気づきで診断へという
話も聞くようになりました。また、市内に療育センターが開設され、今までは診断については他市へ赴く必
要があったのが市内の医師会病院で月3回ですが、18才までの診断の出来る医師の診察・相談日が設け
られるなど改善されてきています。
・ 療育センターの数を増やすことに決まった点(まだ実現は先だが)
・ 保育担当者への啓発が進んで、障害の発見が早くなった
・ 何が改善されたのか、さっぱりわかりません。
・ 市が主催している体操などに行くと、小さい子どもさんが多いので早期発見は頑張っているのではと思う
・ 早期発見(3歳児健診などで、親に心配な点を伝える)はいいが、ではどうしたらいいのか、次の受け皿先
(早期療育)が不十分なことが多く、親が不安になってるだけのことが多いように思う。あなたの子供は障害
児の可能性があるから検査をしませんか?と先生に言われたとしても、なかなか、検査をしに行かないと思
うので、検査を受けた時のメリットを知らせてくれていたら、うちの子供は、早期発見に繋がったと思います。
何が改善されたのか、さっぱりわかりません。
2
発達障害関連法に関する会員団体アンケート
Q1_1_
【改善してほしい点】
・ 医師不足の改善
・ 保健センターなどの整備と人員配置
・ 上記モデル事業の成果や課題を整理し、府内全市町村において実施してほしい。
・ 早期発見後の早期介入(早期療育支援)システムの整備
・ 市町村によって格差がある。
・ 私たちの市ではまだ五歳児検診が実施されていません。
・ どの市町村でも検診が受けられるようになってほしい。
・ 法律の制定と施行後、関係者や保護者の中で発達障害への関心は高まっている。しかし、それに伴う支
援メニューの整備や財源確保は、法の目指す理念に追いついていない状況である。(既存の療育・保育、
母子保健のシステムの中で対応しているのが現状)
・ 早期の支援のための専門家(医師、臨床心理士、作業療法士など)の養成
・ 保健師の資質向上
・ 母子健康手帳の改訂
・ 5歳児健診など(3歳児健診から就学時健診までの間の健診)の実施
・ 地域格差の是正
・ 療育機関の増設
・ 保護者への支援
・ 発見された後、専門医の不足により診断までの待ち期間が長く、改善されない。また、療育のシステムも住
んでいる地域で格差が大きく、親の不安が解消されない。
・ 地域格差の軽減
・ 五歳児検診の実施
・ 支援を必要とする者のニーズに添った支援体制の整備
・ 発見後の繋ぎ先の情報の一覧表の作成と配布の実施
・ 早期発見に関わって、宮城県では、保健士、保育士、幼稚園教諭の認識に、まだ市町村による温度差が
あります。早期発見に関わる職種の研修などの努力が引き続き課題です。比較的進んでいる仙台市でも、
3歳までに発見されるのは半分にとどまっています。宮城県では5歳児健診を行っている自治体はまだあり
ません。就学前の早期発見を進めるために、国において5歳児健診を推進するよう改善を求めます。
・ 早期療育支援に関わって、仙台市の「アーチル」は、3歳までに発見された児童の保護者については初期
療育グループ(週一回、3ヶ月)に参加させて支援をしています。しかし、専門的な知識のある職員が不足
しているために、4歳以上で発見された児童の保護者はほとんどノン・サポートの状態に置かれています。
相談支援体制の抜本的強化が必要です。地方自治体が実施する、発達障害児と保護者に対する支援を
行う事業に対して、専門職員の確保に国が財政支援をするよう改善を求めます。
・ 発達障害児・者の支援に関わる専門職が、最新の支援方法を身につけることができる研修機会が確保さ
れるよう、改善を求めます。
・ 地域格差が多いので、是正してほしい
・ 検診時に、まだまだ旧式認定のところも多いので、適切な検診システムを構築してほしい
・ 療育施設の指導者の自閉症療育の認識が少ない
・ 早期の療育施設が少ないので、多く設置してほしい
・ 行政が、地域での支援の方法を、どのように取っていけば良いのか、解っていない
・ 支援者・支援施設など地域資源が少ない
・ 各市町村間の連携システムを構築してほしい
・ 福祉圏域の拡大を希望します
・ 地域での連携にNPO団体の支援を認めて欲しい
・ 5歳児検診などの実施
・ LD児への対応が抜けている
・ 早期発見された後の早期療育体制(親へのカウンセリング等含む)が整備されていない。
・ 健診が早期発見となっているケースが増えているとは感じるが、市町村によりその発見時期に差があるの
・ 発達障害者支援センターに作業療法士等の専門職配置を強化する。
・ 受け入れ施設や、マンパワーが少ない。
・ 「発達障害者支援法」には、サービスが規定されていないため、民間の有料サービスについては、サービス
内容について「質」の保証や「管理」が無い現状となっている。①サービス提供のシステムの法整備(診断
→支援は医療(医療保険に位置づけられるのか?福祉として「障害者自立支援法」の中に位置づけられる
のか?)②サービス提供に対する報酬:上記①としての対価基準を示す。
・ 各市町によって体制がまちまち。
・ 滋賀県の体制は特にいまいちで、市町の動きが支えている感がある。
・ 発達障害児の早期発見には、保健所等の体制の充実が望まれるが、一方、保護者の理解・認識に改善を
要する点がある。
・ 自閉症等と診断された人(親と子ども)たちへの早期支援が必要である。
・ 保育士等に対する発達障害に関する専門教育の実施はまだ不十分である。
・ 保健師、保育士等の自閉症についての理解がまだ不十分である。
・ 療育機関が不足している。(臨床資源の活用を考えていくべきである。)
・ 専門スタッフ(医師、保健師、臨床心理士等)が不足している。
・ 自閉症の早期療育法としては、世界的に見て、ABA早期集中療育が最も優れた効果を挙げています。とこ
3
発達障害関連法に関する会員団体アンケート
Q1_1_
・ 療育効果について、科学的なエビデンスに基づいて現時点で最善の方法を選択する、という「エビデンス・
ベースド」というアプローチが、医療のみならず、障害児療育の世界でも、徐々に広まりつつあります。1999
年のニューヨーク州保健省による自閉症幼児診断治療ガイドラインを初めとして、近年諸外国では、この
「エビデンス・ベースド」という考え方に基づき、専門家委員会が国内外の研究文献を精査し、科学的に効
果が実証されていると判断される治療・教育法のみを選び出して、それに基づいて治療ガイドラインを作成
する、という試みが広まりつつあります。わが国でも、ぜひこのような考え方に基づいて、国が専門家に委嘱
し、エビデンスに基づく早期治療ガイドラインを作成して頂きたいと思います。
・ 高機能と呼ばれる子どもは、離職率が高かったり、就職そのものに就けない子どもが多々います。といっ
て、現在は生活を親が支えていますが親が死亡のあとはどうなるのか空恐ろしい実体があります。すべて
の子どもへ障害年金をとは言いませんが、就労出来ない子どもにも、働ける職場はあるはずで、図書館の
整理だとか印刷であるとか、役所での職場の確保あたりも考えて欲しいと思います。市では、障害者の団
体に対しては今年度より、市役所内委託等業務内容一覧を制作し配布していますが、親の会に所属して
いなかったり、障害者手帳のない場合は、福祉法人でも受け入れてもらえず、改善すべき事が多いと思わ
れます。
・ 診断を受けたいのに、発達障害に関する医療機関は混んでいて、待つのが大変。予約してから受診まで
の期間が長くて、親はその間 プレッシャーになる。
・ 乳幼児健診に5歳児健診。
・ 地域機関と連携をし、ニーズに応じて地域全体で支援していける体制作り。
・ 療育センターに母子分離で通所できるようにしてほしい
・ 早期に診断を行える医療機関が少ない、小児発達支援センターのさらなる充実
・ 健診や子育て支援事業への言語聴覚士の配置(グレーゾーン、コミュニケーションが取りにくい子どもと保
護者への専門的な対応のために)
・ 検診でみつけてもらいたい
・ その後のフォローをもっとして欲しい。乳幼児健診等で、出来るだけ早期に発見してもらって支援を受けら
れるのがいいと思う
4
Q1_2_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(2)保育、教育について
【改善された点】
・ 保育士、教諭などの支援者の中で、発達障がいについての理解を深めたいと学びの機会を求めるように
なってきたことが、当会主催の講座参加者からも伺えます。
・ 平成20年度より、情緒障害特別支援学級指導員・学校生活介助員に加え新たに高機能自閉症などの発
達障害児に対して学習活動支援を行う。
・
・
・
・
「支援員」が配置されることになった。(小学校の通常学級のみ)
加配への理解
体制を整えている様に思う
発達障害者支援センターの公開講座、各種研修会の開催により、支援法指定以前に比べ、保育者が、発
達障害に関する情報を得る機会は増えている。また、保育現場に研修案内等は、よく周知され回覧されて
いる。保育者の意識や知識は、各園や保育者により格差は大きいが、発達障害の児童を保育の中でサ
ポートすることは、(支援のクオリティは別として)現実の風景になっている。
・ 巡回指導の実施
・ 特別支援教育の推進(教員研修、特別支援教育コーディネーターの配置)
・ 理解啓発冊子の作成(一部の地域において)
・ 保育士、幼稚園教諭、教員の発達障害に対する理解が進んだ。
・
・
・
・
・
・
・
特別支援教育が普及して、校内委員会、コーディネーターが配置された。
巡回指導チームが通常学校を巡回するようになった。
一部ではあるが、理解や支援が以前に比べて進んでいる。
発達障害をテーマにした職員への研修の増加。
コーディネーターや補助員の増員と、支援教室の増加。
教育と福祉の行政の連携が始まっているところもある。
幼稚園、保育所での発達障害に関わる理解は、以前よりは確実に前進しています。
・ 小学校・中学校では、特別支援教育の形ができ始めています。
・ 学校間の連携、地域と学校との連携については、登米市で新しい努力が行われています。
・ 保育士・保育園、教師・学校での理解が進んだ
・ 支援の大切さの認識がもたれるようになった
・ 特別支援教育の実施で、支援がされるようになった
・ 巡回相談、特別支援教育の施行、教育支援員制度
・ 特別支援学校ではない普通の学校内に特別支援コーディネーター等が配置された。
・ 障害児保育や統合保育として「障害児」ワクを取っている市町村がある。
・ 保育園や学校でも、保育者や教員たちの中での意識等が高まった。
・ 積極的に学ぼうとする保育園(保育士)が少しずつ出てきている。①広汎性発達障害児を対象として保育
が提供されるようになった②特別支援学級として「知的障害」以外に対人関係に課題のある子を、例えば「
情緒障害」として支援学級を設ける地域が出来た。
・ 個別指導計画、個別支援計画が、保育園・幼稚園段階から小中学校まで作成されるようになってきた。
・ 特別支援教育コーディネーターが各学校に配置されるようになってきたこと。
・ 特別支援教育ということで、今までフォローされてこなかった自閉症の子どもたちへの支援の必要性が明
確になったこと。
・ 教育委員会で、当会の講演案内等を配布する際は各学校へ配布していただけるようになり、教職員の講
演会への参加や学習会を教育センターで開催を認可していただけるなど、改善されてきました。
・ 専門家の派遣が実現したのは、第一歩の前進だ。学校教育において、特殊教育から特別支援教育とな
り、対象が通常学級に在籍する発達障害まで広がった点は、大きな改善点である。
・ 啓発が進み、支援を受けやすくなった
・ 保育、教育について 現在、小学校3年生なので施行される前が 下の子の公立幼稚園では各クラス副担
がついて下さるようになりました 上の子の時よりは 少しずつ 支援の手が増えているような気がします
5
Q1_2_
・ 個別学習で随分と力がついたと思います。あと、作業療法や、言語療法も良かったと思います。欲を言うな
ら、金銭的にもう少し補助があるともっと助かります。大学でも理解、支援してくださる先生がおられる事が
わかり、うれしいことです。
【改善してほしい点】
・ 発達障害についての相談窓口や担当者を市に置く
・ 施設庁、学校長など管理者の理解と意欲の向上を取り組んでほしい。
・ 学習会などへの参加を業務として保障してほしい。
・ 中学校にも支援員を配置してほしい。
・ 新居浜市内の高校で学習支援が受けられるようにしてほしい。
・ 発達障害児が高校受験をする際の配慮がほしい。
・ 環境の構造化等、発達障害児の「困り感」に寄り添う配慮
・ 市町村によって放課後児童健全育成事業(学童保育)を断られることがある。適切な個別支援を切に望み
ます。それは健常児も同じだと思います。
・ 学校、保育の一般の先生方にも研修の場を多く作り、理解を深めてほしい
・ 「発達障害」(可能性の示唆も含む)について、専門家や各方面の関係者が“示唆・指摘・言及”する機会
や場面は増えている。しかし、関係者の中で、保護者の心情に配慮した対話のスキル、および家族の視点
に立った共感姿勢が伴わない現状もある。その結果、家族との信頼関係を築けず、各種の支援のメニュー
に繋げない状況も散見する。
・ 小学校・中学校の現場では、特別支援教育体制の充実が叫ばれている。発達障害児童・生徒を、通常の
教育現場の中で支援する方法を模索する状態である。しかし、現場の教師の中で、「発達障害者支援法」
や「発達障害者支援センター」が話題に上ることは、決して多くない。教育・福祉・保健等の領域を横断的
に見る活動が必要とされる。
・ 小・中学校におけるLD、ADHDを対象とした通級加配の人員を計画的に確保すること
・ 管理職、現職教員に対する研修の拡充
・ 保育所・保育園・幼稚園、小学校、中学校、高校の連携
・ 地域格差の是正
・ 私立園・校での発達障害に対する理解啓発、支援体制の整備
・ 高等学校での発達障害に対する理解啓発、支援体制の整備
・ 職業準備教育の充実
・ 大学等の高等教育での発達障害に対する理解啓発、支援体制の整備
・ 放課後・長期休学中の児童生徒に対するサポート体制の拡充
・ 保育園から学校への移行支援が上手くいかない。(親が伝えたい情報が学校に伝わらない)
・ 保育園、幼稚園では、その子に合わせた具体的な支援の方法が解らないので、ケース検討を支援セン
ターなどが行ってほしい。
・ 特別支援教育が進む一方で、地域によっては通常学級の教師の理解不足や通級学級の不足など格差が
大きい。
・ 不登校になった児童、生徒への対応が悪い。
・ 私立中学・私立高校、専門学校、大学などは発達障害に対しての理解が進んでいない。
・ 理解・対応の進んでない地域や学校の早期の底上げ。
・ 支援教室の種別に知的な遅れのない発達障害の新設と、普通の就職や自立に向けて必要な指導要綱や
カラキュラムの導入。
・ 公立高校での発達障害のある子どもの受け入れとサポート体制の整備。
・ やむなく私学へ進学する際の入学金や学費などの補助金の新設。
・ 支援(養護)学校の高等部でも、一定の学力の取得を可能にして高卒の資格を可能にする。
・ 「特別支援」という名称を使わないこと。
・ 教職員の勤務時間や過密な業務内容の軽減。
・ 学校の授業での道徳教育の充実や、総合の時間を利用してのソーシャルスキルの授業を実施するなど、
心や対人関係への教育の充実。
6
Q1_2_
・ 保育所・幼稚園の現場では、発達障害に理解のある保育士・教諭はまだ多いとは言えません。また、クー
ルダウンできる部屋を確保するなど、施設の条件整備に関わる論議も必要です。宮城県でも、特別支援教
育に関わる小中学校への支援員の配置が進んでいますが、昨年仙台市では、それまで市が独自に予算
措置していた55人の臨時職員(ADHD加配など)を「支援員」に読み替えたため、実際的な増員はありま
せんでした。仙台市以外の市町村ではこの四月、保護者が要望しても学校長が教育委員会に申請せず、
配置されない学校があります。引き続き、保護者と関係者の働きかけが必要な状態です。支援員の配置に
よる効果を検証し、引き続き特別支援教育を現場で支える人的配置が継続されるか、あるいは教員が増員
されることを要望します。
・ 文部科学省が「ガイドライン」で示している「保護者と学校の連携」により新しい特別支援教育を創造してい
る実例の紹介・普及が行われるよう要望します。
・ 保護者が学校に的確に子どもの状態像やニーズを伝えるために「教育相談シート」を活用していますが、
少数にとどまっているので、特別支援教育の創造に関わるノウハウやツールの普及・啓発を要望します。
・ 宮城県では、発達障害のある生徒にとって高等学校は「狭き門」になっています。私どものニーズ調査で
は、①普通学級に在籍して配慮と支援がなされるべき生徒、②高等学校に小中学校における特別支援教
室と同様の学級を開設(あるいは普通高校に特別支援学校の分室を併設)して在籍させるべき生徒、③従
来の高等養護学校に相当する学校に在籍させるべき生徒−の3グループに大別されました。宮城県教育
委員会と仙台市教育委員会に要望し問題提起しているところです。国においては、①②③のそれぞれに
関わって、支援員または教員の配置(加配)と、学校の新増設に関わる予算措置を要望します。
・ 特別支援に関わる教員の「質の向上」が重要です。在職中の教員の教育機関への派遣・研修を拡大する
よう求めます。発達障害児を支援することに必要な専門性を養成できるように教員養成課程での単位履修
のあり方を再検討するよう改善を希望します。
・ 地域格差の是正をしてほしい
・ 制度的には支援体制実施がうたわれているが、実際の支援体制に反映されていない
・ 統合保育実施園を全保育園に設置してほしい
・ 普通学級からの締め出しや、特別支援学級への封じ込めがある
・ 学校選定の際などに、自閉症の中での障害差別がある
・ 学童保育などの支援体制整備をしてほしい
・ 支援学級から一般高校進学ができるようにしてほしい
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高校・大学での支援・理解がない
私学・専門学校などで支援・理解がない
地域間格差があるので全国でいきわたるように、ノウハウを共有できるようにしてほしい
学校に入ってからの発達障害を持つ子どもへの放課後などの対応がない
特別支援学校ではない普通の学校内における特別支援教育が、教員の人員や資質等の問題で、個々の
障害児に合った対応がされていない。
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配慮を要する保育(人数)は、限られたままのため重い障害の子が利用できにくい現状が生まれている。
教師などが勝手に養育者に障害を診断し伝える事があり、混乱を招いている。
医療と教育の更なる連携が必要。
本当に必要とされている子どもが支援されていないとの声もある。(学校側がセレクトしているために)
巡回指導スタッフに作業療法士を活用してほしい
知的障害を伴う者や行動上に大きな問題があるものに対して注目されがちで、LDが支援対象になりにく
い。行動への対応で精一杯である。
支援員の育成と増員
専門職員の養成。
特別支援教育コーディネーターの質の向上、加配等が必要である。
管理職に理解がないと教育、保育がうまくできない。管理職研修の徹底が必要である。
障害者がすべて平等とは限らない。社会的な支援が得られにくい発達障害者には教育や就労支援で自
立を促す教育が必要だと思われる。
健常児に対する障害児理解のための教育が必要である。
中味がまだ具体的に展開されるようなビジョンとなっておらず、少しもこれまでとの違いが明確に出ていな
いのを打開するような強力な施策が望まれる。
保育士、教員への自閉症児の理解啓発の研修が実施されていない。
保育園、幼稚園と小学校、中学校の連携が整えていない。
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Q1_2_
・ 小学校には、巡回相談員の方が来てくれるが、練馬区ではなかなか機能していないのが実情。現場側の
受け入れ体制ができていない。親がOKでも現場の先生が受け入れにこだわりがあるようだ。子どもの教育
に関することについて、親の相談にのってくれる専門家がほしい。
・ 転校、不登校について、支援がない。
・ 特別支援学級、特別支援学校での支援体制の実態が、発達障害の特性にあった支援体制となっていな
い場合があり、小・中・高と一貫して現場での発達障害の正しい理解をしてほしい。
・ 幼稚園の入園がまだ難しい。望む幼稚園に入れるようにしてほしい
・ 幼稚園・保育園・学校に、専門家である言語聴覚士を配置する。
・ 相談体制の構築(医療、福祉の専門職・機関と)
・ 特別支援学級に入級し、普段は普通学級で 過ごしているが、具体的な支援の目標や方法などを具体的
に あまり示されない(学校内でまだシステムが出来てない気がする)わからないので?です。義務教育だけ
じゃなく高校、大学においても(私学も)支援してもらいたい
・ 幼稚園、保育所、学校では個別に対応していただければ、ありがたいですがむりであれば、教育機関が親
との連絡をしっかりとり気になる言動は良く話し合っていければと思う。
8
Q1_3_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(3)就労の支援について
【改善された点】
・ 精神障害者手帳を取得しないでも就労支援を受ける事が可能になった
・ 300人以上の企業に障がい者の雇用が義務付けられたことで障がい者を雇う企業が増えたように思う。
発達障害がジョブコーチ支援の対象となった。発達障害の診断名での精神障害者保健福祉手帳が取得し
・
やすくなり、法定雇用率に基づいた就労が可能となった。
・ 就職チューターの配置(一部のハローワークで試行)
・ 発達障害者に対する専門的支援の試行実施事業の開始
労働局との愛知発達障害者等就労支援連絡協議会が立ち上がり、企業団体と同じ会議で話すことが出来
・
るようになった。
・ ハローワークの就職チューター、岡崎高等技術専門校のオフィスワーク科などが設置された。
・ 名古屋市障害者雇用センターと名古屋市発達障害者支援センターの共催で職業教室を行った。
・ ジョブコーチや職業体験の実施がされてきている。
・ 企業への研修などでの啓蒙がされるようになった。
・ 新聞広告、求人チラシなど、障害者雇用に力を入れてきている。また、会社への申請がわかるようになっ
た。
・ 発達障害者支援法にもとづいて、「宮城県若者サポート協議会」が昨年9月に発足し、相談と支援の連携
がスタートしました。「宮城県北若者サポートステーション」では、協議会に参加している団体に要請して、
企業体験の場を開拓する努力を行っています。相談機会が確保され、連携の形が整ってきている点は前
進です。
・ 支援体制整備などの取り組みがされるようになった
・ ハローワークでの対応ができてきた
・ 手帳を持たない発達障害者に対しても、支援がされるようになった
・ ハローワークなどでの対応が始まった
・ 支援をする人の育成が始まった
自立支援法により就労サポートセンターが発足しているが、三障害者の特性を理解し、発達障害児の就労
・
支援に対処できる専門職配置(作業療法士など)を強化する。
・ 就労支援に向けて、福祉担当職員が、就職後もフォローに動くようになってきた。
関係機関の連携(ハローワーク・障害者職業センター・就業・生活支援センターなど)が進み、且つ発達障
・
害者特性の理解が始められた。
・ 自閉症者の潜在能力を活かした就労について考える気運が生まれてきたこと。
・ 就労に関して、企業努力を推進してくれているのは、大きな前進だ。
・ ジョブコーチの導入や職業に即した対人関係への支援が充実してきた
今までは、職安に直接相談に行くしかなかったが障害者職業センターなどのような公共の場でも相談しや
・ すくなった。
【改善してほしい点】
・ 福祉の入り口では身体・知的・精神の区別無く受け入れて欲しい。例えば手帳を分けないでも良いと思う。
・ 発達障害を理由に会社を解雇してはならないという事を法的に決めて欲しい。
・ ジョブコーチを手帳が無い人にも付けられるようにする。
・ 行政における障害者の就業支援担当部局の理解と活性化、障害者職業センターなどにおける就労体験
や職業訓練の充実、民間支援団体とのネットワーク及び事業委託など財政的援助の強化をはかってもら
いたい。
・ 就労支援施設の新設
・ 高校卒業後、就労するにあたっての受け入れ企業の確保
・ ジョブコーチの確保および研修
・ 就労時へ向けた幼児からの一貫した「自己理解」プログラムの検討
9
Q1_3_
・ ジョブコーチの制度を充実させて欲しい。ジョブコーチの育成の制度を整えて欲しい。
・ まだ子供が小学生ということもあり、現実的に考えられないが一般企業に発達障害者の特性を理解しても
らい長く働ける職場を作って欲しい。
・ 事業所側が長期的視点で被用者を教育していく方向に回帰するにはどうしたらよいかを、国策として考え
て欲しい。
・ 派遣など、非正規雇用においては、手帳を取得していることが就業に不利となるケースが多く、当事者は
障害を隠して就業せざるを得ないので、人材派遣でも障害者を就業させるよう働きかけて欲しい。
・ 事業所(雇用主)への理解啓発
・ 雇用・就業関係機関職員の発達障害に対する理解啓発・研修の充実
・ ジョブコーチの増員
・ 若年就職支援機関と就労、医療、福祉など関係機関との連携強化
・ 地域格差の是正
・ 企業団体から雇用率にカウントされないので、発達障害者を雇用してもメリットがないと言われている。発達
障害者も雇用率にカウントしてほしい。
・ 授産施設での本人に合った作業の充実を求める。
・ 職員の不足や受け入れ側の理解不足などにより、福祉就労から一般就労がなかなか進まない。
・ 神奈川県障害者就労相談センターに入っている「障害」という言葉や、職員の「障害受容が...。」という
発言をなくす。
・ 圧倒的に障害者の雇用が少なく職種も限られているので、増員と職種の拡大をする。
・ 形式上で募集をかけている企業もあり、面接しても雇わない企業もあるので、制度の見直しと取締りの強化
が必要である。
・ 例えば対人関係のスキルアップの訓練や職種を増やすなど、その人の特性に合った職業訓練の場が必要
である。
・ 小児期からの生活訓練・職業前訓練のできる体制・人材の育成(国立障害者センタ−を拠点とする全国展
開が必要である)
・ 宮城県内の125企業・事業所を対象に昨年秋に私たちが行ったアンケート調査に34事業所が回答しまし
た。障害者を雇用していた26事業所で計253人の障害者が就労していましたが、うち発達障害のある人
は1人だけでした。3事業所が、「発達障害が疑われ、自社の業務を遂行する能力に欠ける(あるいは不適
切)と判断し、不採用にした」という回答を選択し、1事業所が「過去に発達障害者を採用したが、問題が多
かったためそれ以降採用していない」の回答を選択しました。就労支援は、困難事例であることを痛感しま
した。発達障害にふさわしい手帳制度をつくり、採用のメリットを増やして、トライアル雇用や就労の機会を
提供する企業・事業所が増えるようにしていただきたい。
・ 就労先の仲介と求人開発を手がけているハローワーク、就労支援センターに、積極的な職場開拓ができる
人材を養成して配置し、トライアル雇用や障害者雇用に積極的に取り組む企業・事業所を開拓していただ
きたい。
・ 障害特性が個別である発達障害をもつ人への支援は一人ひとりが異なるので、関係機関と連携した仲介
と支援のシステムづくりを進めてほしい。
・ ハローワークの民営化は、求人開発で大きく見劣りがするので、やらないようにしていただきたい。
・ 障害者職業センター等では、就労体験と就労支援の多様なメニューを開発し、希望者すべてが訓練を受
けることができるようにすることをめざしていただきたい。
・ また、ジョブコーチ研修を積極的に手がけていただきたい。
・ 発達障害を含む障害者の就労移行事業所はまだ少ないので、抜本的に拡大していただきたい。
・ 20人規模の施設整備ができる団体はまだ少ないので、10人程度の小規模施設でも就労意向事業が可能
になるように、地域生活支援事業の制度の改善を検討していただきたい。
・ 発達障害にふさわしい手帳制度をつくり、採用のメリットを増やして、トライアル雇用や就労の機会を提供
する企業・事業所が増えるようにしていただきたい。
・ 就労先の仲介と求人開発を手がけているハローワーク、就労支援センターに、積極的な職場開拓ができる
人材を養成して配置し、トライアル雇用や障害者雇用に積極的に取り組む企業・事業所を開拓していただ
きたい。障害特性が個別である発達障害をもつ人への支援は一人ひとりが異なるので、関係機関と連携し
た仲介と支援のシステムづくりを進めてほしい。ハローワークの民営化は、求人開発で大きく見劣りがする
ので、やらないようにしていただきたい。
・ 障害者職業センター等では、就労体験と就労支援の多様なメニューを開発し、希望者すべてが訓練を受
けることができるようにすることをめざしていただきたい。また、ジョブコーチ研修を積極的に手がけていただ
きたい。
・ 発達障害を含む障害者の就労移行事業所はまだ少ないので、抜本的に拡大していただきたい。20人規
模の施設整備ができる団体はまだ少ないので、10人程度の小規模施設でも就労意向事業が可能になる
ように、地域生活支援事業の制度の改善を検討していただきたい。
・ 「2号ジョブコーチ」については配置する企業のメリットがまだ乏しいので、意欲がわく制度に改善して配
置を促進していただきたい。
・ 高校・大学などでの支援体制を確立してほしい
10
Q1_3_
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ハローワークなどの窓口の対応改善・理解不足
手帳不所持者への対応を強化してほしい
企業・社会への理解周知を徹底してほしい
障害者就労率にカウントされないので、対象障害にしてほしい
障害者就労と一般就労の間の支援格差がある
就労支援センターなどでも、境界線上の人に対しての認定基準が厳しい
また、支援が少ない
相談機関等支援施設の不足
行政窓口の理解不足
児童福祉施設などでの支援が滞っており、発達障害児者が施設内にいるという認識が無い
居場所つくりや、支援施設への援助体制を作ってほしい
虐待や引きこもりなどへの理解や支援の充実
支援をする人の立場が不安定
現状では、発達障害者の一般就労は非常に難しいと思われ、就労支援(ジョブコーチ)が必須である。一
度就労に失敗しても、何が問題で失敗したのかを検証し、再度就労ができるような研修と支援を行う施設
が必要である。併せてその施設で、就労に向けたソーシャルスキルも学べるようにする必要がある。
まだまだ養育者や支援者の個々の努力で支えている状況が続いている。
企業への理解推進、法的対応にて就職の場の確保
ジョブコーチ等の支援体制に専門職の活用と継続的なサポート(相談支援のレベルから)
担当者の増員。
市町単位ではなく、県単位としての事業としての運営の必要性。
一般就労の場の確保、ジョブコーチはじめ支援する人材と配置などすべてが不足している。
企業(特に企業トップ)への更なる理解促進への働きかけが必要である。
障害者雇用制度の枠組みに収まりきらないという発達障害者特性も考慮し、ニート対策や若年労働者支援
などと連動した支援を考慮すること。
手帳所持の有無に関わらず(知的障害・精神障害の枠外であっても)法定雇用率に算出するなど、雇用に
対するインセンティブの強化が必要である。
就労に関しての専門的(発達障害者に対して)相談所が必要である。
就業・生活支援センターや、発達障害者支援センターの就労支援担当が設けられているが、まだ不十分
で機能していない。
障害者雇用の枠の中に発達障害を入れる意向は現れてきたが、その理解がまだ不十分である。
ハローワークの職員さんの発達障害に関する知識を増やして欲しい。
職員が転勤等で変わると始めから子どもの状況を説明しなくては成らないし、知らずに、子どもと伺うと子ど
もがパニックを起こしかねない状況があります。
就労に関して、地域の行政が推進の担い手となってほしい。それが無理なら、親の会などに協力を求め、
就労相談の窓口を作ってほしい。または企業とのパイプ役をハローワークで強化してほしい。
就労支援として、 地域障害者職業センターや障害者就業・生活支援センターで、職業準備訓練や職場
適応援助者(ジョブコーチ)による指導・援助が受けられるが、障害者雇用率に算定される障害は、身体障
害・知的障害・精神障害と規定され、発達障害は含まれていない。発達障害者の中で、就労支援をうけて
就労が可能な方も多くいるので、対象の改善を望む。
就労支援センターの数が少なすぎる。増やして欲しい。就労先の開拓が全く進んでいない。改善してほし
対人関係・コミュニケーションへの支援が行える言語聴覚士を活用してほしい
就労できるのか、将来がすごく不安です。知的にはあまり問題はなくても、アスペ 高機能自閉症などの障
害にも就職で障害者枠みたいなのが適用されるようになればと思うどんな風に支援されているのか、ほんと
うに就職できているのか、知りたい。
障害者手帳がない分雇用サイドにわかってもらうのは難しいと思う。就労支援センターでのフォローはかな
りしていただいているようですが、社会の変化がはげしいのでそれにあわせたフォローが出来る体制を構
築してほしい。
手帳保持者に対して利用できる制度が余りにも少ない。法律の立ち遅れを感じざるおえなせん。
11
Q1_4_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(4)地域生活支援について
【改善された点】
・ 児童デイサービス等「療育手帳」未取得であっても活用できる福祉サービスの整備
・ 利用状況が不明なので何とも言えません。
・ 療育手帳を持てない軽度発達障害児にも支援が広がったと思う
・ 自立支援法によって3障害の混在が可能になり、各種施設が利用しやすくなった。
・ 会議室等を無料で借りることができる公的施設が増えた。
・ 障害者地域活動支援センター職員等の地域生活を支援する担当者への発達障害に関する研修を行って
いる地域がある。
・ グループホーム、ケアホームが少しずつ増えてきている。
・ 宮城県内では、保健所管内に一ヶ所をめざして「地域生活支援センター」の開所が進められています。仙
台市は政令指定都市で5つの行政区がありますが、宮城野区にこの4月に「アクティブ・デイ」が開所し、若
林区の「ここねっと」、泉区の「ほっとスペース歩゜歩゜」に続いて3ヶ所目となりました。
・ 支援を出来る人の啓発などが始まった
・ 相談機関は子育て支援施策としての「子ども家庭支援センター」などを含め、市町村レベルで増えている
・ 全体的には改善傾向にあると思われる
・ 自閉症という用語について地方自治体が使用するようになったこと。
・ 親のインクルージョンが進み精神障害者手帳の取得などで、地域生活への支援を受けられる知的障害の
ない自閉症者が増えている。
・ 公共施設を利用した文化、スポーツの場を利用するイメージが持てるようになったこと(余暇活動をしてもよ
・ 発達障害について理解が以前より広がっては来ている。
・ 改悪されたと思う。グループホームが新規に作れなくなった。
【改善してほしい点】
・ 公立図書館にデイジー図書を置いてほしい。
・ 情報難民を出さない。
・ 市町村に地域自立支援協議会を設置する。
・ 地域生活支援センターに様々な機能が集約されているようだが、発達障がい児・者への支援として対応で
きるセンターや具体的なメニューが見られない実態にあると思われる。これら支援センターに限らず、地域
における発達障がい児・者への生活支援を担う場においての障がい特性の理解や具体的対応のできる人
材の育成と支援プログラムや支援ネットワークの充実が求められていると思います。
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地域支援センター等身近な支援機関職員への専門的スキル研修を増やして欲しい
知的障害者だけでなく、療育手帳の交付がうけられるようになってほしい。
経済的に困窮している当事者には利用料金が高い。
在宅者への支援体制の整備
発達障害のある児童の放課後事業の充実
生活支援機関の支援員に対する研修
グループホーム、ケアホームへの助成が少なく、地域生活が難しい。
行動援護のサービスを利用したいが、ヘルパーの人員不足で利用が困難。
福祉の職域に男性職員が不足しており、地域生活の推進ができない。
手帳がなく、地域で一人暮らしをしている人の生活支援がない。
軽度の成人の人が相談しやすい機関を増やす。
学童くらぶでの軽度の子どもに対する職員の対応力の向上。
誤った報道などで生じた誤解や偏見を訂正し、正しい理解の啓蒙。
地域の人に対する発達障害の現実の広報と受け入れ態勢の構築
専門性が要求され、きつく、ストレスもたまる仕事なので、現場を支えている人たちの労働条件と報酬の改
善を強く求めたい。
社会の理解不足による、偏見がある
抵触行為などの際の偏見助長の改め
相談機関の充実
情報の公開
学校へNPO団体が支援に入る時に抵抗がある。
研修などの充実、障害という見方から、社会に欠かせない一員という見方への変革が必要
障害者の居場所(余暇の過ごせるところ等)の確保がより必要になっていくと思います。
障害者の自宅と就労場所や居場所への移動手段の確保(送迎もしくは公共交通機関)も必要である。(自
家用車の運転は難しい場合もある)
社会資源を知っている人、知らない人の差が大きいように思う。そのため、全体に周知できるよう広報をして
ほしい。
12
Q1_4_
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相談に続く、通園などのサービス提供のシステムと報酬の保証
健診事業スタッフに作業療法士を必ず入れる
自閉症と診断された幼児・児童の療育施設が少ない。
児童デー、ショートスティを受ける専門的な自閉症施設の利用がなければ支援は不可。
社会スキルを育てる場・機会が極めて少ない。あったとしても、都市中心部に偏在したり、個々のニーズに
一致しないなど使いづらい。
地域コーディネーションの仕組みと人材確保(当然そのための財源確保)
青少年にとって、就労は大きな課題だ。発達障害者の社会参加推進のためのソーシャルスキルトレーニン
グが不可欠だ。またメンター制度もほしい。大学との提携など、行政主導で、それが無理なら地域に親の会
との協働で、メンター制度を推進してほしい。ジャブコーチはこの一環となる。10代、20代の発達障害者に
はメンターが必要だ。地域でメンターを養成するようなシステムがあるといい。大学生に間だけでもよい。ボ
ランティアとして斡旋してほしい。また親の会の延長線だが、青少年の発達障害者のセルフヘルプグルー
プを作りたい。支援してほしい。
発達障害者が地域生活をしていくための支援をうけることも大切だが、地域として発達障害の人を受け入
れる社会体制を作ること。
グループホームが増えない。トライアルの場所もない。作って欲しい。
13
Q1_5_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(5)権利擁護・家庭への支援について
【改善された点】
・ 「開示」がしやすくなった
・ 国連の障害者権利条約への署名
・ 権利擁護の必要性の情報は広がった。
・ 発達障害の広報が広がった。
・ 成年後見人制度のシステムなど、以前より丁寧な広告やお知らせが出てきている。
・ 各県1箇所以上のセンターの設置
・ 支援センターができたという点では相談できるところ(しやすいところ)ができた。
・ 乳幼児健診などの一時発見や相談機関は増えた。
・ 相談支援の窓口が増えた。
・ 親の理解が進み、障害者手帳の取得が増えている。
・ 障害児学級へ入ることへの垣根も下がってきて、本人にあった教育を受けられる子どもが増えてきている。
・ ポスター等で一般市民への発達障害の周知が始められてきた。
・ 市の医師会病院で医師が相談を受けてくれ始めた。
・ 高校や大学受験の際に配慮がなされるようになってきた
【改善してほしい点】
・ 市町村に子育て支援や療育センターなどの設置。
・ 親による虐待などを防ぐ手段の検討。
発達障がいのある人で、生きにくさを抱えておられる人、具体的に生活面で困っておられる人に対して、障
・ 害者福祉手帳や障害年金の給付などを柔軟に行って行ってもらいたい。
・ 家族会や民間支援団体の活動との連携や、財政的支援の強化をはかってもらいたい。
・ 放課後児童クラブ・通級教室を利用する際、現在は、保護者の送迎が原則になっている。
送迎バスを出していただくなどして、親の負担を軽減してほしい。また、児童クラブ利用料金の補助も検討
・
していただきたい。
・ 警察機関への理解・啓発
・ 家族へのメンタル・及びリフレッシュサポート
・ 発達障害者への差別禁止
・ 権利擁護の確立
・ 家族支援の充実
・ 成年後見制度を安価で利用できる公的機関の設置が必要。
・ 幼児期は家族支援が必要。(特に母親へのカウンセリング)
・ 不登校・引きこもりなどへの家庭訪問による支援。
・ 民生委員による家族支援の充実。
・ 家族カウンセリングの普及。
障害者差別禁止法等の立法化による,国による最低限の生活の保障と老親や兄弟に負担をかけさせない
・
方法の確立
・ 研修会などの支援体制整備の充実と内容の充実
・ 支援方法など、何でもいいから実施するなどの、既成事実のみの体制を改めてほしい
・ 人口比率などの検討、県単位での設置数の増大
・ 地域人材資源の発掘・活用を希望します
・ センター従事者の増員
・ 情報へのアクセスを「国民の知る権利」として確保してほしい→著作権法ほか
・ 障害者自身への後見人制度の充実を望みます。
・ 乳幼児健診や相談機関の質向上
・ 地域格差を是正するシステムとしての法整備
・ 障害児学童の受け入れ先の確保
・ 療育施設などに作業療法士を必ず雇用し支援を早期から受けられるようにする
メディアの意識改革が不可欠。殺人事件等の報道の際にすべての発達障害の人たちが犯人になり得ると
・
誤解されることのないようにすること。
・ 強度行動障害などの二次障害になってしまった子どもを持つ家族への支援の充実。
・ 障害受容期にある保護者・家族の支援策が必要である。
国連障害者権利条約や琵琶湖ミレニアム、ICF等で示されている「障害とは相対的なものであるとする」社
・ 会モデルにおける「障害観」を初等教育段階より全国民的に認知・教育させるような人権教育が不可欠で
ある。
14
Q1_5_
家族への支援がもっと優先されるべきだ。当事者と同じくらいのボリュームで、支援が行われなければ、家
庭内での子どもへの不適切な指導が続いてしまう。親には相談し、支援する人が必要だ。ただし発達障害
・ の子どもへの理解がなければ、支援はできない。親の会の実績を認め、支援し、グループワークを支援し、
相談窓口として機能するようにしたらどうだろうか。親にどのような支援が必要か、聞く機会を自治体も作っ
てほしい。
福祉にたずさわる人の心得違いの思い込みがまだまだ根強い。自閉症者の行動を「困った」「やめさせた
・
い」として見なすのでパニックが増えている
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Q1_6_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(6)発達障害者支援センターについて
【改善された点】
・ 数か増えてきた
・ 京都府発達障害者支援センター「はばたき」が、昨秋、やっと開設されました。
・ 愛媛県内に発達支援センターが設置された
・ 支援センターのなかった地域に支援センターができた。
・ 発達障害者支援センターの公開講座や研修会の開催により、県内地域の関係者が、発達障害に関する
情報を得る機会は増えている。
・ 各都道府県や政令指定都市に拠点が整備されたこと。
・ 発達障害者支援センターの全都道府県への設置
・ 発達障害者支援指導員の養成に取り組んでいる。
・ 発達障害をテーマにした講演会などの開催が増えた。
・ 2006年11月に宮城県発達相談支援センター「えくぼ」が開所し、すべての市町村の保護者が相談できる
ようになりました。私どもも要望して、仙台市の2008年度予算に、2ヶ所目の「アーチル」開設に関わる調査
費(100万円)が計上されました。発達相談支援センターの整備が進み、連携した支援の中核を担ってい
ることは前進だと受け止めています。
・ 心療内科などでの診察機会が増えた
・ 従来に比べ発達障害児者からの相談等がしやすくなった。
・ 各都道府県政令指定都市に設置されたこと
・ 啓発活動、研修会などの積極的な告知。
・ 高機能自閉症・アスペルガー症候群等の理解啓発が行われている。
・ 関係部署(保健師、保育士、教諭)への専門教育が実施されてきた。
・ 発達障害者支援センターの認知が進み、相談が激増している。
・ 関係機関の連携・ネットワークの基点としての設置が行われてほしい。
・ 当会で行う焼き菓子事業の子どもへの就労支援依頼について、月1回来所の上、報告書の提出と問題点
の指摘が行われ始めたこと。
・ 発達支援センターができ、発達障害者、家族の相談窓口となった。
・ センターで企画される研修が、発達障害の啓発啓蒙となっている。
・ 利用したことが無いので よく分かりません
・ 発達支援センターが分かりません
【改善してほしい点】
・ 予算が少ない(人も少ない)
・ 県によって支援の内容にばらつきがあるので連携をとってほしい。
・ 発達障害支援センターの有益性を感じない。
・ 京都府発達障害者支援センター「はばたき」は府南部に位置し、北部や中部の人が利用することは物理的
に困難です。1箇所にとどまらず、北部・中部にも開設が望まれます。
・ 相談援助および、対人関係、日常生活、就労体験・支援などのトレーニングを行っている民間団体への事
業委託など、連携を深めていってもらいたい。
・ 診断・判定後保護者が障害特性を充分に理解できるような説明と支援
・ 求められる研修:発達障害者支援センター等により、障害特性やアセスメント技術等、専門的な研修も実施
されている。しかし、受講した教師等が、不用意にテストを実施し、結果的に保護者の信頼を失う状況も散
見する。専門的水準の知識を提供することに終始せず、それを「各々の現場の支援に活かす」スキルもふく
めて、研修メニューを提供できる専門性を発達障害者支援センター等に期待したい。
・ 求められる機能:カバーしている範囲が広大である(例:1箇所で全県など)。その結果、個々の事例に即し
た支援には、数量的・物理的に限界がある。発達障害者支援センターには、量的な増大や拡大を図るだ
けでなく、既存の支援システムや機関の後方支援の機能の充実を期待する。
・ 予算化が不十分で人件費が安いため人材が定着しない。また、少人数過ぎるため、相談窓口としての機
能が不十分。
・ 拠点がカバーしている地域が広範囲であり、人材も少ないので、利用が難しい当事者が多い。
・ 発達障害者支援センターの増設(県により複数設置)
・ 職員の配置基準の増員
・ 運営が公的機関なので職員の異動が多く、体制が変わってしまう。縦割り行政の不具合が出ている。
・ 自閉症対象といったイメージが強いので、軽度の人が相談しやすいイメージ作り。
・ 地域の親の会と連携し、親を対象としたペアレントトレーニングやソーシャルスキル講座などの具体的な対
応法についての連続講座の実施。
16
Q1_6_
・ 職員研修の一般への傍聴(少人数でも)を可能にする。また、専門家ばかりを講師に迎えるのではなく、親
や当事者が講師の講座の実施。
・ 数を増やすことと内容を充実させるために,財源と人員の確保
・ 仙台市の「アーチル」で心理テストなどを担当している相談員18人が嘱託職員で、月12万円程度の報酬
しか支払われていないために、経験をつんだ職員が残らないという弊害が生まれています。専門職を正し
く評価し、正規職員としての採用が進むようにしていただきたい。そのためにも、臨床心理職を国家資格に
することを要望します。
・ 医師が少なく、診断の機会がないので、医師を確保してほしい
・ 医療機関が少ないため、受診の機会が少ない
・ 臨床心理士の不足のため、支援の機会が少ない
・ 大人(成人)の診断できる、医療機関が少ない
・ 香港などでは人口100万人にひとつディスレクシアセンターがある。日本でももっと充実を。
・ 役割を明確化してほしい。自閉症だけではなく、他の発達障害への対応もきちんとしてほしい。
・ 支援センターは本来コーディネーター役であるべきと思うが、個々の対応に追われてしまう状況に見える。
担当職員も不足しており、職員の増加と地域ごとの療育等環境整備の充実を図り、本来のコーディネータ
役になっていただきたい。
・ センター職員の配置 専門職の配置を望む(作業療法士等)
・ 早期診断技術の格差レベルが大きく、専門職教育の教科が必要。
・ センターの役割業務内容にバラツキがあり利用者のニーズに対応できているか疑問。広報を行う必要があ
・ 運営基盤の確保
・ 相談活動だけでなく、地域の担当者につなぐなどの対応が必要。(細やかな支部組織が必要。)
・ 現在、実施居している事業の更なる充実と発展を期待する。特に成人の発達障害者の就労や生活支援の
充実を望む。
・ 人員が少なく、県下をくまなくフォローすることが難しい。県内の主要地域に「分室」あるいは「出張所」等の
利用しやすい体制が必要である。
・ センターが能力を発揮できるような財政的支援。特に現在もぎりぎりの少人数で全県をカバーしているの
で、人員配置が可能になるような財源確保が必要である。
・ 県の支援センターが1カ所で、車の運転が出来ないと往復だけで6時間はかかる。県内どこでも公営交通
機関を利用して片道2時間くらいに納める場所に設定するかお出かけ相談日の増設か県内にもう1カ所増
設が出来ないかと思う。
・ 高校生以上の発達障害者が身近で相談できる場所となってほしい。
・ 一人でも多くの人が支援を受けられるようにするには、センターの増設や拡充、専門知識を持つ人材の育
成。民間施設との連携を積極的に行う。
・ ブランチを早くにつくってほしい
・ 支援センターにはつながっても、その先の就労にはつながりにくい現状がある。支援センターへの言語聴
覚士の活用と配置を推進する。
・ もっと場所を増やしてほしい 発達支援センターが近くにはない。具体的な療育活動をしてほしい。
・ 子供たちの居場所になってほしい。特に長期休暇間。 療育にかかる費用も、補助してもらえるか、医療費
のように所得税の控除になれば助かると思っています。
・ 支援センターの方には、時々相談などで話すことがあり、時間をとってもらっているのですが、たいへん忙
しくしておられる、ということが最近になってわかり、もう少し支援センターの人数を増やしてあげればいいの
に、と思うことがあります。(当事者)
・ 行ってみたいと思うが、いきにくい。どういったかたちで利用しているのか、知りたい。
・ 利用したことがないのでわかりませんが、場所を増やしたり人員をふやしたりして、きめ細かな対応をお願
いしたい。
17
Q1_7_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(7)専門的な医療機関の確保について
【改善された点】
・ 少しは増えた
・ 2006年5月に、京都府立洛南病院に思春期外来が開設され、発達障がいの検査・診断ができる公的な医
療機関ができました。
・ 一市の市民病院に発達外来が設置された。
・ 発達障害に対応できる病院や医師が増えてきている。
・ 宮城県こども病院が2003年に開設され、発達障害に関わる診断はもちろん、作業療法、言語障害への支
援、感覚統合などを手がけています。宮城県こども総合センターの附属診療所(精神科・小児科)でも発達
障害の診断と支援を進めています。仙台市とその周辺では、小児科の開業医で発達障害の診断と支援を
手がけているところがあります。
・ 一次健診としての地域医師の質の向上も重要
・ 小児科と精神科の連携がでてきた。
・ あすなろ学園の大切さが明確になり、センター的、専門機関として見直された。
・ 前年度の利用回数を踏まえて、月1回診断日が増えた事と最初の予約申し込みに、心理士さんが当たるこ
とで、事務的に、「出来ません」と回答があったりしていた分が、空いている日程や訓練なら可能と全体をと
らえることの出来る人が配置されたこと。
【改善してほしい点】
・ とにかく専門的な診療のできる人数を増やして欲しい。しかも、現在診療を始めた方の中には専門性の低
い人も多く、いきなり断定的に告知をする例なども聞く。本人や家族の気持ちまで思いやって診療して欲し
い。診断で終わりではなく、実際の生活を向上させる支援まで支援者を養成して欲しい。
・ どこも混み合っていて使いにくい。
・ コンサータの使用が18歳以上も認可されるように働きかけて欲しい。
・ 発達障がいの検査・診断ができる医療機関はきわめて数少なく、また受診待機が長い実情にあります。専
門医の養成、医療機関の拡充が求められます。検査・診断で終わるのでなく、その後の相談支援や療育・
生活支援トレーニングなど、受診後のフォローアップを行える体制づくりをしていってほしいと思います。ま
た、民間でそれらを行っている団体との連携を深めてほしいと思います。
・ 新居浜市内に発達障害児を診察できる専門医がほしい
・ 専門医師の積極的な採用・配置
・ 民間の心理相談室での相談に対して、保険の適用か相談料の助成をして欲しい。 ・既存の病院は満員
状態なので、市町村単位で医療機関があれば良いと思う。
・ 療育機関を増やして欲しい。
・ 発達障害に関する適切な診断が可能な医師や医療機関は不足している。
・ 大都市圏でも成人の発達障害を的確に診断できる医師数を確保して欲しい。
・ 専門医の養成・研修
・ 専門的な医療機関の公開
・ 専門的な医療機関の確保(成人期の診断機関も含む)
・ 公的病院には必ず発達障害を診られる外来を設置してほしい。
・ 児童精神科医だけではなく、小児科医も発達障害を診察できるようにして、地域の病院に定期的に通える
ようにしてほしい。
・ 成人を診断してくれる病院が非常に少なく、診断後の診察をしてくれる病院もない。
・ 軽度発達障害に対応できる医師の育成や、病院数の増加(特に成人)。
・ 一般小児科と児童精神科および小児神経科の協力による診療所の医師・校医の発達障害に関する知識・
実践力の向上と専門機関の構築
・ 発達障害を診る小児科医が仙台市周辺に偏在しており、石巻市や気仙沼市などの沿岸部で専門的な医
療機関は不足しています。
・ 広く意見を求める機会を作ってほしい
・ 活動資金面での金銭的および人材助成をしてほしい
・ 発達障害専門の医療機関が増えることを望みます。
・ 開業医のスクリーニング機能(乳幼児健診)
・ 診断を受けてもその後の療育、支援が不十分
・ 診断できる医師がまだまだ少ない。
・ 保護者に具体的に説明し、相談に乗っていく病院が少ない。
・ 診察までの待ちがまだまだ長い。
・ 専門の医療機関が絶対的に不足していることから、専門医療機関の設置、専門の医師やスタッフの確保。
・ 医療関係を持った自閉症者施設の設置。
・ 現在の診療報酬体系下では、自閉症専門医は生活ができない。国の医療制度の改革が必要。
18
Q1_7_
・ 自閉症を理解できる講座のある大学のカリキュラムを取り入れること。そして、小児科・精神科の医師の確
保。
・ も質も地域間格差がはげしい。
・ 市内にすんでいても、医療機関や相談機関の存在そのものを知らない障害児を抱えている保護者もいる
こと。
・ 市内の小児科や内科に、周知のポスターの掲示等検討して欲しい。
・ 予約がずーっと先になり、診療時間も短い。と親には不満が多い。果たして専門的な医療機関があるの
か、よくわからないのが現状だ。発達障害の全般にわたって指導できるかとどうかという問題もある。発達障
害の関しては投薬、二次症状のほか、医療機関の関わる部分は少ないと思うし、改善に寄与できる部分は
限られている。
・ 児童精神科医の育成、常勤をしてほしい
・ 診断が行える医療機関が圧倒的に少ない(乳幼児期、学齢期、成人期を通して)
19
Q1_8_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(8)親の会などの民間団体への支援について
【改善された点】
・ 京都府発達障害者支援センターの連絡協議会が設置され、親の会など当事者・支援団体が当会を含めて
5団体、委員として参加できました。
・ 親の会会員の自治体主催委員会等への参画
・ 発達障害者支援センターが設置され、連携して研修会、セミナーなどが出来るようになった。
・ 行政の福祉施策推進協議会、自立支援協議会などに出席し発言する機会が増えた。
・ 行政の対応が協力的になった。
・ 各種の研修会に、宮城県や仙台市の障害福祉および教育行政の担当職員、支援機関の職員を派遣して
もらうことができるようになっています。仙台市では、福祉プラザの会場使用料が他の障害者団体と同様に
全額免除され、市民センター(公民館に相当する施設)の使用料も免除されています。角田市と丸森町で
活動している保護者団体「エールの会」について、行政が問い合わせなどに関する連絡窓口を引き受けて
支援しています。
・ 助成金などが範囲が広がった。
・ 法が施行されてからは良くわからないが、試行前に試行に向けた様々な取り組み(勉強会等)が増えたよう
に思う。
・ 研修会はどの場が増え学習の機会が増えた
・ 支援体制検討委員会への招集など、親の会などの意見を聞く姿勢が改善された。
・ 発達障害者支援センターや県教育センターからの支援が受けられるようになった。
・ 市役所内委託業務内容一覧がとどいたこと?
・ 市民運動については支援センターが健闘していること。
・ 支援を受けたことがない。認識してくれる気配もない。
・ 積極的にしてもらっている。要望書を提出したのでそれが効いた
【改善してほしい点】
・ 民間団体が行っているそれぞれの支援活動を理解し、適切で柔軟な業務委託やネットワーク化、何よりも
財政的援助をしていただくことを期待します。
・ 地域ボランティアの確保
・ 真の「協働」関係の構築
・ イベント・冊子作成など普及活動への支援金がほしい。
・ 活動への支援
・ 資金面の支援(ボランティアの域を超えている活動もあり公的支援が必要)
・ 会員の会費と少しの補助金で運営している。独自の事業も多く、資金不足になるので補助金を増やしてほ
しい。
・ 市や区、町単位での地域のNPOや自助グループなどと行政の関係機関の話し合いの場の定期的な開
催。
・ 地域のNPOや自助グループへの行政の取り組みや講演などの情報提供の実施と、計画段階からの連携
の実施。
・ 特別支援教育の「ガイドライン」では、保護者と学校の連携がうたわれていますが、私たちから教育委員会
に申し入れて懇談することはあっても、逆はまだ宮城県では経験していません。特別支援教育をいっしょ
に創造する取り組みを普及していただきたい。
・ ペアレントトレーニング講師の派遣など、保護者団体の活動を支える専門家の派遣を支援する施策を進め
ていただきたい。
・ 発達障害の文字のみが一人歩きしていることがあるので、しっかりとした理解啓発をしてほしい
・ 支援の大切さをもっとアピールしてほしい
・ 発達障害児を抱える親の不安に対応できる相談窓口の強化や、家族指導プログラムを重点化する。
・ 財政援助。(ボランティアを活用して様々な活動を行うための。)
・ 拠点となる事務所もなく専門スタッフもいない。すべて障害児者を療育しながらのボランティアである。なん
らかの助成がほしい。
・ 行政計画の初期の段階から、積極的に参画を呼びかけてもらいたい。パブリックコメントの段階では遅すぎ
る。
・ レベルの政策が制度化されておらず、地方自治体への財政支援が確立していないため、担当課が努力し
ても、地方自治体ができることには限界がある。支援策の制度化が必要である。
・ 発達障害の子どもを支援する会として、区からの支援を受けたことはない。子どもの学習機会、親の学習機
会として、社会教育課の、一般の団体と同じ助成を申し込むことはある。ただし求めているのは経済的な支
援よりも、広報活動などの応援だ。また他の機関とのネットワークの推進を応援してほしい。行政には自分
たちは圧力団体ではないので、親の会の親たちの意見を聞く機会を作ってほしいと伝えたい。
20
Q1_8_
・ 私たちが望む作業所は少人数制であり、発達障害の特質を考えれば、人数の多い場所で本来の力を発
揮することはとても難しい。そのため、特質を充分配慮して支援していくことで、確かな労働力へと変えるこ
とができる。しかし、現状では、少人数で作業所を運営することは、公的な施設規定にはあてはまらず、行
政の補助を全く受けることが出来ていない。発達障害の特質を考慮した学習、生活、仕事の場を提供でき
るよう規定の緩和、または、発達障害の特性に適した規定を設けて頂きたい。
・ カナータイプへのアプローチも増やして欲しい
21
Q1_9_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(9)国民に対する普及及び啓発について
【改善された点】
・ 多少は新聞報道などで正確な啓発記事をみかけるようになった
・ NHKや民放各局、新聞社などにおいて発達障がいをテーマにした報道が取り組まれてきている一方で、
発達障がいのある児童・青年の犯した事件への加熱した報道姿勢により、発達障がいに対する誤解が広
まっていると思います。政府や地方公共団体における啓発・普及の取り組みは国民に対してはほとんど影
響力がない状態にあると言わざるを得ないと思います。
・ 社会的により広く知られる様になったとおもう
・ 発達障害について、「用語」の水準では話題にされることは増えた。
・ マスコミ等で取り上げられることが多くなった
・ メディアで取り上げられる機会が多くなった。
・ 冊子・ホームページ等で取り上げられ、少しずつ国民に普及や理解が深まっている。
・ 発達障害という言葉の認知は進んだ。
・ 各県、市、町等を通して表面上は、自閉症という用語は理解された。
・ 普及啓発のための様々なパンフレットができ、インターネットでも新しい情報をたくさん手に入れることが可
能になった。支援センターなどの無料の研修会も増え参加しやすくなった。
・ 新バリアフリー法には知的障害者や発達障害者の視点が含まれるようになった。
・ よその区だが、発達障害について理解を広めるためのリーフレットを作っていた。自治体によっては啓蒙に
力をいれているのは、伝わってくる。
・ マスコミなどでも発達障害について多く取りあがられるようになり、以前よりは発達障害について周知されて
・ アスペルガー障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害)LDの用語について、知っている方が増
・ 実感として変化はあまり感じませんが、今後に期待し自分も努力していきたいと思います NHKの番組
で、たくさん取り上げられるようになった。新聞でもよく見るようになった。
【改善してほしい点】
・ 犯罪と安易に結びつける報道が見受けられるのが残念
・ 発達障害に対しての正しい理解を促す。(TVコマーシャル、公共広告、インターネット、などの利用)
・ 行政における発達障がい担当部局への予算が少なすぎると思えます。「予算がないからできない」という状
態を脱却し、必要と思われる取り組みが精力的に行えるような予算組みがなされるようになってほしいもの
です。
・ 発達障害者支援センターや特別支援教育に発達障がいへの支援の課題を矮小化するのではなく、地域
の保健所や役所などに、気軽に相談できる窓口の設置、担当人員の配置、民間団体とのネットワークの強
化をお願いしたいと思います。
・ 日本国民の「障害感」を根底から変えるような文化・教育的キャンペーンが展開されない限り、保護者自身
も受容が難しいと感じています。「開示」・「告知」を重点課題としてシステムの整備が必要だと感じていま
す。
・ 特別支援教育の対象となる児童・生徒への偏見をなくすような教育をしてほしい。
・ 最近、よくテレビで病名が放送されるが、正しく理解されることを希望する
・ 犯罪や事件に関するテレビ報道で、「発達障害」に言及されることがある。しかし、ともすると、障害の基本
特性に攻撃性や反社会性があるような誤解を招きやすい。
・ 発達障害児・者が理解や適切な支援が得られない中で、様々な「生づらさ」を体験している現実にスポット
を当てる必要性がある。そうした報道や教育番組の充実も求められる。
・ マスコミの報道により、診断名が独り歩きして差別を受けることがある。
・ 発達障害に対する社会全体の理解啓発
・ 社会全体の障害観の変革が必要
・ 犯罪=発達障害のイメージがつくメディアの報道がある。発達障害を正しく理解される報道であってほし
い。
・ 発達障害週間を作り、映画館での上映前の広告やテレビや新聞などでのアピールなどをして、国民の関
心や理解を深める。
・ 未だに誤解や偏見を生む報道もあるので、さらに正しい理解につながる周知が必要。
・ 発達障害支援10ヵ年計画の作成
・ 内閣府などで取りまとめ、キャンペーンを張ってほしい。
・ いくつかのパンフレットなどは作成されているが、国民全体への普及、啓発につながっていない。
22
Q1_9_
・ 近年、発達障害者が関わる事件が増え、発達障害者イコール犯罪者のようなイメージがあるので、きちんと
した説明と理解しずらい発達障害の内容を学校等で何らかの教科の中で教えていただきたい。
・ 障害名としては普及しているが、実際の内容(症状等)はあまり知られていないのではないか。
・ 大学など研究機関の市民向け講座等を大々的に行ってほしい
・ まだまだ偏見は強く、今後も啓発が必要。
・ 正しい知識のふきゅう、理解の広がりには時間が必要であり、あらゆる機会に継続した啓発、例えば回覧し
て県民の目にふれさせたり、メディアを通して耳に届くようなことが必要である。
・ 情報が多すぎ、やはり、信頼できる人からの情報が大切である。
・ 学校の図書館などに関連図書を置くだけでは知識先行の理解となり、逆効果(差別次長)の可能性もあ
る。インクルージョンの促進や組織等の枠を越えた交流を深め、実体験としての理解を幼い段階・若い頃か
ら充実させることが、将来の真の理解への道である。
・ メディア等への指導・啓発が不可欠である。
・ 今日、発達障害児・者に対する療育法としては、様々なものがあり、親にとっては、どの方法がベストなの
か、全く分からない状況です。実際には、有効な方法、無効な方法、有害な方法が入り交じっているはず
です。近年、諸外国では、「エビデンス・ベースド」と言って、障害児の治療教育に関する数多くの研究を、
改善効果を科学的に実証しているといえるか、という観点から専門家が精査し、その中から改善効果を科
学的に実証していると判断されるものだけを選び出して、国民に情報提供する、という試みが国、自治体レ
ベルで行なわれるようになってきました。わが国でもぜひ国の手で、早急に専門家に委嘱して、このような
文献精査を実施し、その結果をガイドラインの形で、国民に広く開示して頂きたいと思います。
・ 発達障害児だけではなく、発達障害者が世の中にはたくさんいること、生きにくさを感じている大人にも、発
達障害というものを認知させ、自覚を促し、改善できるような情報を与えてほしい。また乳幼児期に発達障
害の療育を促すことで、就学前に大きな改善が見られるという事実を、伝え、乳幼児を持つ親たちに障害
受容を促す広報をおねがいしたい。
・ マスコミなどで発達障害が取り上げられ国民にたいしての普及になっている面もあるが、犯罪報道との関係
で、誤解を生じている。報道のありかたの改善。
・ 一般向けのフォーラムをひらくようにしてほしい
・ 話題にはのぼるものの基本的な知識はあまり広まっていないと思います
・ まだまだ衆知が足らないと思います
・ もっと一般にも発達障害のことを知って欲しい子どもが当たり前に暮らせるようになったらと思う。実感として
変化はあまり感じませんが、今後に期待し自分も努力していきたいと思います NHKの番組で、たくさん
取り上げられるようになった。新聞でもよく見るようになった。
・ 以前、講演会等でお聞きしたように学校では道徳や学活総合学習などの時間に、簡単でもいいから「皆と
違うところがある」という話をして考えてもらってもいいとおもう。専門家の方たちを通して学校の先生に研修
会を開いたりして地域で協力できればとおもう。
23
Q1_10_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(10)医療または保険の業務従事者に対する知識の普及及び啓発について
【改善された点】
・ 個人的な関心・意欲に負うところが大きい現状にあると思いますが、学びの機会は増えていると思います。
・ 障害関係外の一般医師も多少興味を持ち出したように感じています。
・ 名古屋市が受診サポート手帳を作成した。愛知県コロニー中央病院も医療カードを作り始めた。
・ 専門教育の実施。
・ 発達障害者が受診時に活用できる医療支援手帳が発行されたところもある。
・ 知識をもち、支援できる保健師は少しずつ増えている。
【改善してほしい点】
・ 精神科の医師の診療を受けると、一律に医療保険に加入できない事を止めて欲しい。自殺などは負担保
にして良いので、発達障害とは無関係な疾患に関しては保証が受けられるような条件付き加入の道をつけ
て欲しい。現状では投薬が不要でも、良い状態を維持するために定期的に医師と面談をすると、保険には
いつまでも入れないのはおかしいと思う。
・ 発達障害の範囲が広いため(自閉症からLDまで)もっと勉強をしていただかないと的確な助言が出来ない
と思うので、研修をしてほしい。
・ 児童青年精神科における発達障がいについて診断できる医師の増加は言うまでもありませんが、思春期・
青年期以降、成人の発達障がいの診断ができる医師の育成が強く求められています。またそのためには、
臨床現場だけでなく、生活の場における障がい特性の理解や生育歴から読み取れる本人理解に力を入れ
ることが必要となります。既存の医療体制にとらわれることなく、各種の専門家、民間支援団体との連携の
強化を求めたいと思います。
・ 支援法通りに実行してほしい。
・ 医師間でも知識の統一が図られておらず、誤診も少なからずある。
・ 発達障害を診断可能な医師がどこにいるかを精神科医が知らないため、近くに診断できる医師が居ること
を知らずに遠方に通院している当事者が存在する。
・ 一般診療医(眼科、耳鼻咽喉科、外科など)や歯科医に対する研修の充実
・ 大学医学部や看護学校などの医療従事者養成機関での教育の充実
・ 他の診療科のスタッフにも、保険従事者も発達障害の理解にばらつきがある。保険など高額に勧誘される
不安もある。正しい理解を進めてほしい。
・ 発達障害支援10ヵ年計画の作成
・ 発達障害児者は、すべて知的障害があるとの認識を持っている
・ 障害児者への偏見がある
・ 正しい理解のうえでの指導をしてほしい
・ 発達障害の障害理解がない
・ 支援制度などの啓発をしてほしい
・ かえって生半可な知識で診断の乱発が見られます。こちらが知らない医師がディスレクシアの診断を出し、
その診断書をもってこちらの相談に来るケースや、一人の児童に対していくつもの違う診断が下っている
ケースを見かけます。
・ 健診業務等と同じ、更なる啓発普及のシステム化
・ 専門診断機関、医者の確保
・ 普及活動をされても、業務的にその時間をとることが難しければ、あまり知識を得られたことにならないと思
・ 発達障害に対応できる専門職種の育成
・ 医師や保健師でありながら、発達障害についての知識や理解が少ないということのないように、その職に就
く前に発達障害の知識や理解について必須とするようにしてほしい。
・ 民間医療機関への発達障害に対する理解活動と協力体制の確立。
・ 医療機関といえども、はなはだ不十分な実態があるので、必要である。
・ 広島県では発達障害児の受け入れ態勢一覧が自閉症協会を通じて配布されていますが、山口県では
キャンプ以外に聞かない。がんばって欲しい。
・ 医療機関での医師とのやりとりで、傷ついた親の発言が多く見られた。不適切な発言で親を悩ませる医師
は少なくない。現代の大学医学部では発達障害についての学び、研修は少ないと聞く。何もかも医療機関
に任せる方向性は間違っていると思う。
・ 発達障害の診断のできる機関増大、医師の育成。
24
Q1_11_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(11)専門的知識を有する人材の確保について
【改善された点】
・ スクールカウンセラーなどが存在するようになった
・ 心理臨床家等の専門家の間で、発達障害への関心は高まっている。自身の活動フィールドとして関わる者
も増えてきている。ただし、社会全体のニーズには、量質双方の面で要請には応え切れていない。
・ 発達障害に関する様々なセミナーが開催され、専門職者の認知が増えた。
・ 専門学校、大学などに人材育成の講座が増えた。
・ 全体的には増加している。
・ 滋賀県では教育委員会、福祉課を中心に研修会など積極的に行うようになってきた。
・ 発達障害者支援センター連絡協議会の事業として系統的な研修を行い、専門的な支援ができる人材の養
成を始めた。
・ 自閉症スペクトラム学会における自閉症支援事業が始められた。
・ 療育センターでは、小児の心理士の確保や講習会へは参加し始めたこと。
・ 各機関、学校などで研修等により、以前より専門知識の周知がされてきている。
【改善してほしい点】
・ 学校の先生との守秘義務の関係を明確にした方が良い。自治体の相談施設で相談すると学校へ情報が
伝達されてしまうのでは?という部分が曖昧になっている。
・ 大学や大学院で勉強できる学部がない。
・ 何よりも行政における予算の拡充です。行政における人材育成や支援体制・内容の拡充に加えて、民間
支援団体との連携強化で、民間支援団体の中における人材育成をはかる課題も前進させていってもらい
たいと思います。
・ 保護者レベルの専門家を養成・登用するシステムの構築
・ 支援法通りに実行されるように、具体的な案を示してほしい。
・ 言語療法に定期的に通院しているが、最近一年ごとに担当医がかわり、カウンセリングを受けても親として
は、満足感が少ない
・ 大学・大学院の養成システム:専門家養成のシステムも再考の必要がある。専門家を養成する、大学・大学
院、つまり、教育・心理臨床系の大学・福祉系の大学教員の人選においては、(アカデミカルな意味での)
研究業績のみならず、高い実践能力や臨床経験のある人材の登用が望まれる。また、大学教員も、支援
の現実との接点を維持しつつ、教育・研究を続けられる状況が必要である。
・ 専門家の待遇等:発達障害児童・生徒を、より生活に根ざした形でサポートする支援形態に、「巡回相談」
が知られている。しかし、こうした支援の担い手である専門家は、必ずしも着実な経済的な基盤も持ってい
ない(スクールカウンセラーを下回る賃金)。「発達支援」を担う人材が、それぞれの地域で、長期的に安定
して専門性の提供が可能となるように、心理臨床家の身分や待遇の向上が求められる。
・ “専門家”の質の問題:①高い研究業績や知識を有する人材が望まれる。しかし、地域社会の中で、そうし
た“逸材”が、「よき相談者」となっているかは疑問である。保育や教育現場の現実を知らずに、一方的な助
言を行い、結果的に保育者の不安を増大させ、現場を混乱させる事例もある。地域・保育・教育・職場等
の、生活の現実に目を向け、それに即したアドバイスのできる人材が求められている。(巡回相談の可能な
人材へのニーズは高い)②現場の問題は、必ずしも、当事者の「機能や能力」の水準ではない。学習の困
難・非行・いじめ・不登校・家族と学校の対話困難等・・・様々である。従って、心理臨床等には、「発達障
害」をコアにしつつも、「周辺領域」の専門知識と支援技術も求められている。自らの専門性に拘泥しすぎ
ず、柔軟な働きの出来る人材も必要である。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
勉強会だけの知識ではなく、当事者と接した上で、成功体験を積むことが必要。
専門家の育成
専門家の活用
心理士、言語聴覚士、作業療法士など、人数も不足しているが常に知識を高めて、役に立つ専門職の人
材育成が望まれる。
専門家の育成と定着率の向上をはかる
支援対象者別の支援者の確保をお願いしたい
短期の研修のみで実践経験が無いのに、支援者の顔をするのはやめてほしい
幅広い支援のできる支援者の確保をお願いしたい
教育支援員に対する教育をきちんとしてほしい→学校で支援に入る前にきちんと人材育成を診断基準を
はっきりとさせてほしい。
小児の発達障害を正確に診断できる小児精神科医のような人材の拡充が必要である。
専門的知識や具体的援助がどの位提供できるかは地域差があると思う。全国どこでもよりよいサービスが
提供できるように体制を整えてほしい。
25
Q1_11_
・ 支援センター以外に人員が増えたなど聞いたことがない気がする。学校、園、役所など、もっと知識のある
人が必要。
・ (支援する方を目の前にして)専門的な立場である自分自身が、研修等に出向いたりしなければ学ぶ事が
できない。専門知識を有する人材の育成や確保には、それに伴う処遇条件(研修を勤務時間で保障する
など)をもう少し整理してもらいたい。
・ 専門職が関与できる法整備と対価の保証 (経済的裏づけ無く人材は確保されない)
・ 具体的に動ける人材養成は進んでいない。
・ 人材の確保、増員、増強等地方では大変な苦労をしているが、国の大きな働きかけがみられない。高い次
元(厚労省、文科省、国会議員等)への強い働きかけをする必要がある。
・ 施設や学校などの現場で支援を実践している者の待遇改善への施策。特に、福祉現場を魅力ある職場に
する取組みの充実。既存の施設を発達障害の人に開放していく施策を求めている。(特に、自閉症児の行
動障害施策の支援が行われていない。)
・ 特別支援教育の免許を持った先生たちをもっと特別支援教室や特別支援学校に配備してほしい。
・ 人材養成と配置に関わる制度的保障、財政的保障が何もない。速やかに改善をはかる必要がある。
・ 療育センター医師は、市内の小児科の医師に対して、視覚的支援や受け入れ態勢の必要性等を積極的
に発言し、単なる我が儘な患者ではないと啓蒙して欲しい。聞かれたら答える、もしくは、救急車を呼んで
はと言う現状があります。
・ 作業療法士の存在を最近知った。無料である必要はないが、経済的に一部助成がほしい。個人では指導
を受けることができない。
・ 医師と離れて、作業療法士の方、言語聴覚士の方で、特に発達障害の子どもの指導に関心を持ち、実際
サポートしている方がいる。そのような方たちをもっと重用してほしい。実際の支援に直結している。
・ まだ専門知識を有する人材の確保のため、発達障害者支援法を具体的なシステムの実施法となるように。
・ 常時不足している状態。増やして欲しい
・ 支援機関への言語聴覚士の採用を推進してほしい
・ 診断が行える医師が少ない
26
Q1_12_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(12)発達障害に関する調査研究について
【改善された点】
・ 大学の研究室をはじめとして、取り組みが広まっていると思います。
・ 論文は多数発表されるようになってきたと感じています。
・ 厚生労働科学研究、国立特別支援教育総合研究所における取組
・ よく見えていない。
・ 詳しい調査や、研究データーがあがってきている。
・ 一部の県では発達障害者の実態が明らかにされた。研究の成果が書籍として多く刊行されるようになり、
保護者の自己学習や問題解決の指針となる資料が増えた。
・ 脳の医学的な研究が進み、発達障害ついての原因究明が進んでいることは大変ありがたいことである。
が、一方で「ではどうしたらいいか」というもっともほしい情報は提供されていない。調査しているだけの段階
・ 軽くて見過ごされていた人に支援が要ることが分かった点
【改善してほしい点】
・ 原因の特定の研究やヨーロッパやアメリカなどが行っている、血液や尿、便などの検査やサンプルをとって
の遺伝学やアレルギーとの関係をさぐって欲しい。
・ 高機能の広汎性発達障がいについての調査研究は、他の発達障がいに比して取り組みが遅れていると思
われますので、民間支援団体などとも連携しつつ強化を図ってもらいたいと思います。
・ 研究成果を応用・実践へと展開して欲しいと強く願います。
・ 嗜癖(アディクション)の当事者の中に発達障害当事者がどの程度含まれているかを調査し、義務教育で
嗜癖当事者の実体験を語る予防学習がどの程度効果があるか長期的に研究して欲しい。
・ 調査研究の成果を支援に結びつけること
・ あらたな差別につながらないような配慮を持つこと
・ 一般の人々にも理解してもらえるような調査研究をしてほしい。
・ 調査・アンケートは、皆が協力しやすいように工夫が必要である。
・ 患者・家族が考えていることに日ごろ考えていることを巧みにひきだすことが必要
・ 早期に発見してケアするためのスクリーニング検査が少ない。今年度はファームでもこの分野の研究を実
施する。
・ 基礎研究、実践研究などなされていてもあまり伝わらない
・ 医科大学等において発達障害の調査研究を実施していると思うが、継続実施していただきたい。
・ 「(新規)PT/OT/ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業」は必須事業な
ので、委託件数を8から15程度に増加して欲しい。
・ 調査の結果浮かび上がった支援ネット構築と連携による当事者、その家族、支援者への支援などの問題
・ どこまで進んでいるのか不明である。現状の調査研究の実態を地方まで知らせて欲しい。
・ 専門領域としての確立。今は医療は医療、福祉は福祉、教育は教育とそれぞれの領域で個別に論文を発
表している状態が続いている。学際的な連携の機会が必要である。
・ 教育、福祉現場の実態についての調査や、その改善についての研究補助が不十分である。
・ 今日、発達障害児・者に対する療育法としては、様々なものがあり、親にとっては、どの方法がベストなの
か、全く分からない状況です。実際には、有効な方法、無効な方法、有害な方法が入り交じっているはず
です。先に述べましたとおり、近年、諸外国では、「エビデンス・ベースド」と言って、障害児の治療教育に
関する数多くの研究を、改善効果を科学的に実証しているといえるか、という観点から精査し、その中から
改善効果を科学的に実証していると判断されるものだけを選び出して、国民に情報提供する、という試み
が広がりつつあります。わが国でもぜひ国の手で早急に専門家委員会に委嘱して、このような文献精査を
実施し、その結果を国民に広く開示して頂きたいと思います。
・ 大人の発達障害について具体的な改善策を提案する調査研究に力をいれてほしい。もっと一般的なレベ
ルで、発達障害研究が親たちに知らされるべきだ。
・ ぜひ研究してほしいのが、発達障害児(者)の地域支援の先進国の実際の活動の調査である。日本で取り
入れることのできる施策もあるはずで、そのような研究発表を望んでいる。
・ アメリカの一部、またはイギリス駐在経験のあるメンバーが帰国後、日本の発達障害児制度の遅れに大変
大きな不安感をもっている。
・ カナータイプへの研究がおろそかである
27
Q1_13_
1.発達障害者支援法についてご意見をお聞かせください
(13)その他、「発達障害者支援法」全般についてのご意見を自由にお書きください。
・ 学齢期を過ぎた人への支援の充実を心がけて頂きたい。
・ 理念法を卒業して国として研究する予算付けをして欲しい。国が形を示さなければ、市町村が体制を作れ
ない。もっと発達障害支援センターを活用しやすくする必要がある。機能していないセンターについては仕
事を検証してほしい。(オンブズマン制度)
・ 「発達障害者支援センターを設置する」課題は、一定前進してきたかと思います。必要な箇所に必要なセ
ンターづくり、が次の課題かと思います。また、相談中心のセンターの機能の拡充が求められています。と
りわけ、18歳以上者への支援が希薄な現状にあるため、生活面、就労面など、生涯を通しての支援を行う
という課題は、火急のものかと思います。
・ 地域・知的・年齢・性差等全ての枠を越えて「発達障害」の名の下に支援が展開され、サービスを受給でき
るように活用して欲しいと思います。特に宮城・仙台のように予算に絡む行政区域が違う地域で、地域を越
えて共有・利用でサービスシステムの構築を願います。知的な重さを抱えない発達障害の人たちへの給付
給サービスシステム(「発達障害者手帳」の交付のようなもの)の整備が図られることを期待します。
・ 適切な支援のできる人材の育成を充実させるために、高校の福祉課、大学の教育学部などで幅広く教育
の場を増やしてほしい。実態に合わせた具体的な支援ができるようなものにしてほしい。
・ 法の条文には、「努めねばならない」「講じるものとする」等の記述が見られる。これは、「努力義務」の範囲
に留まっている。法の示す理念や目的、そして義務の遂行を、「誰がどうモニタリングするのか?」を明確に
する必要性がある。(大学教員・臨床発達心理士)
・ 経済的な負荷が大きすぎるので減らして欲しい。
・ 一生涯を通じた支援体制の確立が必要。地域格差が拡大しているので、その是正のための方策が必要な
のではないか。
・ 「定義に中に,明確にトゥレット症候群という文言を明確に文章化してもらいたい
・ 3年たちましたが、具体的な啓発などが無いと思います。一般の方はもちろん、発達障害を持ちの方でさ
え、この法律があることすら知りません。正しい理解につなげる意味でも、広報啓発活動をお願いしたい。
強制力のある具体的な支援整備が明記されていないので、現場の混乱があります。金銭面や、実際の支
援制度を確立してほしいと思います。発達障害に限定した手帳を創ってほしいです。その上で、具体的支
・ 援方法を検討いただきたいです。
「発達障害」という名称が誤解を生んでいる。従来の医療用語の「発達障害」の方たちとの共存は困難だと
・ 診断のあるなしにかかわらずニーズベースで対応できるよう一層の啓発と実践をしてほしい。
・ 問題が自閉症に偏りがちで、協調性運動障害やディスレクシアなど人口比で考えると多数(それぞれ6%く
らいいると考えられている)の人への対応が遅れがちである。
・ 企業などへの働きかけが不十分である。就労、すでにいる従業員への対応などが急務。
・ 高校、大学、国家試験などで配慮を制度化してほしい(時間延長、口頭試問等)
・ 支援法ができたことで法的根拠は提示されたが、今後はより具体的な政策につながるような法律への改善
が求められると思う。
・ 発達障害を国民に理解してもらうための施策など充実していく必要がある。
・ 医療機関や教育機関の整備だけでなく、例えば公共交通機関を使いやすくする、街のコンビニを使いや
すくするなど地域に密着した(啓蒙)環境整備をしてほしい。
・ 発達障害者支援法で対象を例示したことにより、「発達障害」という言葉が対象を限定した使い方になって
・ 新たな支援対象として、今まで支援の対象とされていなかった対象者の認識を啓蒙啓発することにはなっ
・ サービス提供をシステム化するに際しては、既存の支援対象児者を包括するシステムであることを期待して
・ 間がかかると思いますが、多くの職種が協力して新生児期から就労までの継続支援が可能になることを望
・ 法的根拠が非常に有効なのでその整備を継続してお願い致します。
・ まだまだ足りない点はあるが、少しずつ改善されていくことをのぞむ。
・ この法律が施行されたことにより、保育や教育現場(特に義務教育)においては、発達障害への理解や療
育や教育に重点が置かれるようになったという実感がある。 しかし、学校卒業後の生活の場において
は、就労や居住等不安材料が多く残っている。現在、すでに成人となっている発達障害者で正しい支援を
受けるチャンスに恵まれず二次障害をおこし、本人も家族も苦しんでいるという事例が少なからずある。早
期発見、早期療育は言うまでもないが、成人になってから診断されたり、不適応をおこして日常生活が困
難になっている成人の発達障害者への手厚い支援を望む。
・ 社会福祉構造改革によって計画を受けて停滞している自閉症関係の施設現場の活性化のため、この専門
性を高め、さらに多様な支援活動が改革されていくような施策を打ち出してほしい。
・ 人材供給の福祉教育の内容を支援現場と結び付けるミッションを育てる大学教育を進めてほしい。
・ 地方行政にも細部に亘り義務づける支援法に改正してほしい。
・ 実態的かつ効果的な支援を可能にするための人材確保や財政上の保障が可能となる実定法に成長する
ことを切に願う。「手帳」がないこと一つを例に挙げても、障害の種類による格差が大きいことは歴然。
・ 自閉症等の早期発見はなされてきているが、発見後の発達や療育支援が役立たなかったり、途切れてし
まっているため、市町村や圏域規模での支援拠点を確保する必要がある。
28
Q1_13_
・ 小学校における発達支援に関しては「特別支援教育」として広く認識されるようになったが、同時に小学校
の運営の制度、システムも検討されてほしい。巡回相談員やスクールカウンセラーの問題点が改善されな
いとせっかくの制度がもったいない。
・ 子どもたちには学習支援の部分に力を注がれているが、もっと必要なのは、コミュニケーション能力である。
これは発達障害児(者)を長いスパンで見た場合、明らかなことである。この部分に特化した支援がほしい。
それが就労支援につながる。
・ 同時に健常といわれる子どもたちのコミュニケーション能力、対人関係能力も大きな問題だ。健常児のコ
ミュニケーション能力を底上げしなければ、発達障害児の問題は改善されない。
・ またグレーゾーン対策をとりあげてほしい。これらの対象となる子どもは、対応次第で、改善、適応がむずか
しいものにならない。だからこそ「グレーゾーン」対策として、柱を立ててほしい。・
・ 3年前に「発達障害支援法」ができ、発達障害に関わるものにとっては、とても期待と希望を抱いた。早期発
見、早期支援は、支援法ができることで、意識付けられ変わってきたと思う。しかし、早期支援の後の教育と
支援をどのようにと、戸惑っている保護者は多い。発達障害が正しく理解され適切な支援が受けられるよう
になり、発達障害者が社会の一員としてより豊かな生活ができるよう、またその家族が安心して過ごせるよう
に、この発達障害者支援法が、具体的な支援に結びつくようにならなくてはいないし、していかなくてはい
けないと思う。
・ カナータイプ、知的に重いタイプの自閉症が外されて論じられている。非常に会としては危ぶんでいる
・ 少しずつ取り上げられる機会が増えてきてはいるのでしょうが、情報が混乱していて、正しい理解が進んで
いるとは言えないように思います。学校の先生方なども「発達障害」という名前はご存じでも、実際に支援が
機能しているというところまでは、まだ行っていないように思われます。
・ 早期発見.早期療育も就労も「正しい理解」が広がってはじめて可能になると思います。
・ 「発達障害者支援法」が分からないので、答えられません
・ 発達障害者が就職する際、発達障害そのものでなく、精神障害か知的障害か、でしか、手帳を取得できな
い、とよく聞きますが、それでは「発達障害者支援法」は、発達障害をどのような障害と考えて制定されたの
か、を知りたくなるのですが、そのことを、わかりやすく簡単に理解できるような小冊子のようなものが(私自
身探してみたわけではないので書くのは少しはばかられるのですが)見当たらないように思います。私自身
は今現在就職で困っているわけではないのですが、「社会性の障害」ということを人に説明しようと思って
も、うまく説明できず、なかなか先へ進めません。(当事者)
・ 小学校や幼稚園の先生が、発達障害について、理解を深めたと思う。
・ 中学や高校では、以前と変わらないのでは?と勝手に思っている。中学生や高校生は、見た目で、障害が
わからないから、支援されないままになっているのではないか。受験で先生も忙しい。犯罪の被害者や加
害者になってから、精神鑑定される。支援が行き届かなくなる時、高校を卒業してからも必要だ。アメリカで
は、発達障害や薬物中毒の子が行ける大学(短大のようなもの)が出来ている。そこでは、自分のことを理
解させたりする授業もある。日本でも、週に1回だけでもこういった授業を受けられるように、自分の落ち着
ける場所、もうひとつの学校があればいいと思う。
・ 私のまわりのひとはほとんど知らなかったみたいです。自分に関係がなければ私も無関心だったかも。もっ
と皆に知ってもらえたいいと思います。
29
Q2
2.障害者自立支援法についてご意見をお聞かせください。
・ 結局は成人後に自立していく事が可能になることが、国家としてもメリットが大きいはず。働きやすい環境を
用意する方が、本人にも周囲にも利益が大きくなるという観点からの施策を充実させていって欲しいと思
う。完全な「障害者」でもなく「一人前」でもない、なだらかな自立を援助するという制度にかけていると感じ
る。持っている能力を生かす職場を開拓していくような支援を増やして欲しい。
・ おおむねの考えには賛同しているが、障害者本人と家族への負担が大きすぎる。早く細かい所の見直しを
・ 市町村に現在ある施設の運営がきびしくなった。
・ 発達障がいや高次脳機能障害など、旧来の3障がい以外の障がいについての対応の方向性をもたないま
まにスタートさせてしまったものであることが、事実経過としてわかってきたかと思います。発達障害者支援
法との関係を整理し、各地域、各現場で生きるものに変えていく必要があると思います。
・ 法律の制定と施行のメリット:①3障害(知的・身体・精神)が位置づいたことで、従来サービスの狭間にいた
利用者に、支援が届く可能性は広がるのではないか②知的障害に併せ、精神障害を合併している人への
支援の可能性は開けるのではないか。③3障害が位置づくことで、施設職員も自分の狭い専門性に閉じこ
もらずに研修する必要性が生じてくる。④日中と夜間の事業が分けている。このことで、生活の場・労働の
場が分けられる可能性が広がるため、各利用者の生活の広がりを目指せる。
・ 問題点・改善を要する点:①介護保健をモデルにしている。しかし、実際は障害者と老人の特質の違いは
大きい。②「日額制への変更」から生じている問題。→利用者が柔軟で多様性のある生活をおくることを支
援したい。しかし、そのことが、施設経営の財源的基盤を苦しくしている。(例:利用者が週末帰省・旅行を
する→日払いの介護等給付費の収入の減少)利用者と事業者の対立につながるリスクが生まれている。
・ 発達障害の明確な位置づけが必要<団体としての意見の調整は諮れていないが、以下のような意見がで
・ 障害程度区分に関し、発達障害にも見合ったチェック項目の見直し
・ 障害程度区分認定審査において、認定調査票は先発の介護保険の項目がおよそ7割、障害特性の調査
項目が3割で構成されているので、知的障害や発達障害、精神障害の方には不利であると言われている。
・ 発達障害児・者が使えるサービスが少ない
・ 就労準備訓練機関を利用するにも本人負担額が増加したため、家庭の生活事情によって通わせられない
・ 療育に対する費用負担の増加のため、療育をやめたり、回数を減らすことがおきている。一方、支援施設も
経営が大変で、人減らしやパート化を進めておりサービスレベルの低下が懸念される。応益負担を速やか
に見直すことが必要。
・ 3障害に入っていないための弊害が多くある。是非、早急に4障害にしてほしい。そこが原点であると日々
感じています。JDDは国会議員などへの働きかけを強めていただきたい。身体障害者のように自分で訴え
ることが難しい人々と家族の思いを伝えてほしい。
・ いったい誰のための支援なのか? 専門家や一部の意見だけを聞くのではなく、まずは、当事者や家族の
ニーズの実態調査をし、支援を受ける側のニーズに沿った支援制度の見直しと支援体制の整備が必要で
す。また、通院費公費負担制度や特別児童扶養手当など、更新手続きのたびに診断書が必要となり費用
も自己負担となっていますが、一年から二年に一度の更新手続きで両方が一緒に出来るよう手続きの簡素
化と自己負担の軽減を望みます。
・ 応益負担と、施設利用に関わる日割り計算は撤廃していただきたい。
・ 発達障害者が認定されていないことでの弊害が多くあります。
・ 地域の中での支援体制は、すべてが自立支援法によって行われているといっても過言ではないと思いま
す。至急の支援対象認定をお願いします。
・ 自立支援法に基づく、発達障害者の支援体制に、当事者の意見が反映されにくい状況があります。
・ 児童については、医療保険とのサービスの切り分けを報酬の保証を含めしっかり明示されることを期待す
・ 自立するために必要な金銭的保証が不十分な場合がある。
・ この法律だけで障害者の自立が進むようには思えない。有識者とともに当事者を加えて今後も引き続き審
議していかなければならない。
・ 利用者負担の軽減、経営者側へのサービスに関わる単価の引き上げなどいくらか見直されたものの、まだ
まだ自閉症児者の支援にはいたっていない。障害程度区分認定の項目等に自閉症のことにも合った項目
・ 三障害で自閉症を一括りせず、自閉症を第四の障害と認めるべきである。知的障害対応とサービスだけで
は適切な支援が受けられない。
・ 知的・身体を主として定められた法律であり、発達障害児者にはそぐはない。
・ 「理念」はりっぱだが、運用において「財政問題」と連動させてしまった点が悔やまれる。
・ 自立の名のもとに、従来より負担が急増し(施設利用、支援援護の利用、医療費等)経済的な面から自立
できない方向となっている。法の趣旨にももとるものでないか。障害者は、社会がその必要度に応じて支援
すべきとのもとで、現状では自立しようにもその支援体制がはなはだ不十分である。自立したい者には、支
援の手を差しのべて自立の機会を与えるべきでその方法に大きな不備がある。支援法は支援の名にそむ
・ 費用対効果から大きく外れてしまう自閉症や強度行動障害への対応策が必要である。
・ 自閉症や強度行動障害の支援は、自立支援法が想定している訓練的給付か介護的給付かの二極分化で
は対応できない。
30
Q2
・ 有効な活動であった自閉症支援施設(通所、入所)が沈滞化し、人材が集められないことは危機として認
識すべきである。
・ 障害者自立支援法の対象者は、手帳をもっている知的、身体、精神の方。
・ 障害という定義を受けたなら、必要とする人に必要なサービスを提供できるような法でなくてはならないと思
・ 本人や家族の自己負担が大きく増え、区分によっては受けたくても受けられない支援、サービスが発生し
た。経済的自立を助ける策はまだこれからで何らメリットができたとは言えない。悪法だと思う
・ 正直なところよくわかりませんが、いささかおおざっぱで乱暴な法のように印象があります。仮によくなる面
がたくさんあったとしてもそのために、生存の危機に瀕する人が出るとするなら、そのあたりの細やかな対応
がなされる必要があると考えます。
・ 負担が増えるなど 問題点も多いと思います
・ 障害者自立支援法が分からないので、答えられません
・ 自立をするのを目的に作られた法律ですが、作業所に行く回数が減ったり、今までのように誰かについて
もらって自由に外出するのにも費用がかかったりして生活が大変になっている人も多いと聞いたことがあり
ます。その人、一人ひとりに合った支援が受けられるようにする必要があると思います。
・ この法律が、施行される前から、悪法だといわれ障害者自立不支援法だといわれていました。施行された
当初から、当事者に対する無理難題があって、「それはあんまりや!!」という意見を少しは省みて、いろ
いろと見直されながらのようです。しょうがい者や、高齢者の首を絞めるより、もっと予算を削るべきところが
あると思うのですが・・法律の中身自体が流動的なのでなんともいえません。迷走中の印象があります。
31
Q3
3.児童福祉法についてご意見をお聞かせください。
・ 児童福祉法の精神のさらなる実践的施策化によって、虐待やネグレクト、発達に障がいや偏りのある児童
に対する支援・援助は、さらに行われていくべきものですし、新たな課題への柔軟な対応が求められている
・ 保護者が児童の発達障害を否認もしくは気付かず、児童を精神的に追い詰めるケースや、肉体的に虐待
するケースがある。その場合に、児童相談所が権限を利用してもっと介入しやすくなるような施策を考える
必要があるのではないか。また、保護者が反社会的行為の見本となる行為を児童の前で平気で行なって
いる場合もある。例えは悪いが、ヤクザの子供として生まれたとしても、将来的にヤクザになりたくて生まれ
てきた訳ではないので、出生に関わらず、公正に生きることができる機会を均等に与えるべきではないか。
・ 虐待やネグレクトを受けている子の中に、発達障害の子どもが多く含まれていると思われるので、理解を進
めてほしい。
・ 児童については、障害者自立支援法に対象外にしていただきたい。
・ 児童課から子育て支援課への名称変更の自治体が多いですが、中身の伴ってない課が存在します。児
童の中に発達障害児がいることを認識していないと思います。児童と障害児を分けているのではと疑いた
くなります。発達障害についての研修をするなど、広く支援ができるようにしていただきたいです。
・ 児童相談所などでの判定基準を国内で統一してほしいと思います。また、判定基準に知的だけでなく、自
閉症での判定をしてほしいと思います。
・ 児童福祉法に、子ども家庭福祉の実施についても規定がなされているが、相談所や保健所などの機関が
独立してしまっているように感じる。また、一方で当地域では各機関が“人まかせ”的なこともあったようで、
実際に以下(※)のようなことを体験した方がいた。※障害児の保育所入所に関し、役場に相談したところ、
町村→県→児相→障害福祉課など順次連絡先を伝えられ、最終的に伝えられた連絡先は最初の役場で
あった。
・ 介護保険と同じように民間の事業者が参入できる方向でサービス提供システムを整備するのであれば、「
質」の管理を同時に行うシステムとなることを期待する
・ 障害者自立支援法と同様、知的、身体を主として定められたものであり、発達障害児に対しての対応はで
きていないと考える。
・ 自閉症児を支援することは、障害児の中でも困難なことが多い。自閉症児施設、障害児通所施設、児童
ディサービス等の支援内容に見合った報酬体系にはなっていないため、見直しが必要である。
・ 発達障害児療育手帳で療育手帳と同等のものとして新設すべきである。
・ 早期発見の体制の確立(医師、保健師、保育士等の臨床的研修の強化等)
・ 自閉症児のための療育機関の整備。
・ 児童相談所が被虐待児のケアや措置に追われている現状から脱していけるように、虐待対策への充実を
はかり、発達障害者への介入ができるようにしてほしい。
・ 放課後児童健全育成事業が開始され、その地域にある児童や家族にとっては、有効利用できているようだ
が、地域によってはまだ予算が下りず設置されていない所もある。事業が展開されている地域からの意見
を集約し、今後の改善・発展が望まれる。さらに、これから作られる地域へそれらが活かされるよう事業者同
士の連携を図り、向上してほしい。
32
Q4
4.社会保障制度全般についてご意見・ご要望をお聞かせください。
・ 知的・身体・精神障害者、介護保険という区分けではなく、支援が必要な人に合わせた柔軟な支援が欲し
・ 親・兄弟の経済状態とは切り離して保護が必要かどうか?という視点での援助も考えて貰いたい。発達障
害では親との関係がこじれている場合もあり、親から離れて自立を目指しても、いきなりは困難であったりす
る。その時に数年間の援助が有れば、後は自立できるかもしれない。そのような、一時的な自立のための
施設を障害者手帳を得られないレベルの発達障害者にも利用可能にして欲しい。
・ ニートや引きこもり防止を考えると共に、そうなってしまった時の生活の保障。自立に向けてのトレーニング
施設の整備。
・ 保健所の統合が進む中で、「身近に相談できる場」ではなくなっている感があります。現代の地域社会で
は、神経諸症状や気分障がいなど、精神科受診とあわせて気軽に相談に乗ってもらえる相手や機関を必
要としている人が多くいますが、受け皿となるべき保健所をはじめとする機関が体勢的にも人材的にも不充
分であると言わざるを得ない現状にあると思います。保健所の充実と同時に、社会資源の拡充と連携強化
をコーディネートする行政の役割認識の向上と具体的な施策対応がますます求められていると思います。
・ 社会福祉基礎構造改革は当然のことと思われるが、現状も見ると障害者・高齢者の多くが、生活のしづらさ
を強く感じていることがわかる。確実に「保障」の範囲は狭まっている。サービスをお金で買うという前提の
諸改革の中で、「格差の拡大」は確実に進行している。「貧困×障害」が、社会の格差と不平等を助長させ
ない社会保障制度を望む。
・ 精神障害者保健福祉手帳取得者が、公共交通機関における障害者割引の適用から除外されているケー
ス(にしてつグループ等)があり、通院・通所が必要な当事者は二重の負担を強いられている。障害の区分
に関わらず、割引を受けられるようにして欲しい。
・ <団体としての意見の調整は諮れていないが、以下のような意見がでている>
・ 生活保障
・ 障害基礎年金がもらえない発達障害者が、生活保護支給額より低い収入で生活している。そのため、働か
ずに生活保護を受けようと考える人もおり、自立生活がなかなか望めないだけでなく、働く意欲をなくさず
一人で生きていくために、障害基礎年金をもらえるかもらえないかだけでなく、収入と生活保護支給額との
・ 医療費の助成
・ 医療機関や療育の機関を複数利用することで、家族の負担が増えている
・ 神奈川県では、アスペルガー症候群でも手帳取得が出来るようになったが、ADHDやLDでは依然として手
帳取得できないため保障制度がない。発達障害用の手帳の発行や、国は予算がないといいながらも育児
手当支給の対象年齢の拡大をしているが、それよりも発達障害の育児手当の新設を望みます。
・ 医療・福祉の予算年間2200億削減などという、間違った政策ではなく,医療・福祉を必要とする人々に社
会的に生活できる最低(最高)の保障をすべき財源の確保と実施をして欲しい.
・ 発達障害者支援が緒についたとは言っても、課題は山積みです。障害の種類を問わず、障害者自立支援
法については抜本改定が共通の願い人っています。報酬が抑えられているために、介護と福祉の現場で
働いている人がワーキングプアになり、人材が集まらなくなっています。障害の種類と程度を問わず、障害
のある人が人間として尊重される社会に前進することを願うのですが、そのためには社会保障予算を全体
として増やすことがどうしても避けられないと思います。
・ 障害者福祉の充実の一方で、ハザマにおかれている障害児者(手帳不所持者)に対する支援の少なさを拡
充していただきたいです。
・ 二次障害者に対する認識が少なすぎます。支援体制整備の一日も早い確立お願いします。
・ 弱いもの、声の小さいもの声も反映していただける、福祉を行っていただきたいです。
・ 診断、手帳の有無にかかわらず対応が出来るシステムの構築が必要。
・ 支出を抑えることが前提となった保障制度となってきている。何が適正な保障制度かを再考すること
・ お金のあるところが負担を多くし、国全体で支えていくSystemが必要。
・ 発達障害者のための手帳の交付及びそれに基づいた社会保障の確立を望む。
・ 「自己決定による豊かなQOLを目指す」という考えを否定するものではないが、「自己決定」の大前提とし
て、「充分な数の、充分な質が保障された選択肢」が存在する必要がある。現状、いわゆる三障害などには
なおさら選択肢は極めて限られている。現状は、単に「追い出す」自立でしかなく、真の意味での自立は不
可能である。社会保障や福祉の枠を越え、教育・財界も含めた社会全体で、意味のある選択肢を増やし、
真の自己決定が可能な社会を構築しなければならない。極めて限られた質の悪い選択肢しか用意せず、
「自己決定」したものに「自己責任」を課すのは、極めて理不尽である。
・ リバタリアリズムに基づく社会保障サービスの市場化という「社会保障の構造改革」は論理的、財政的に
誤っており、「構造改革」という響きのよい言葉のもとに進められる市場化政策は根本から是正されなくては
ならない。生存権を取り戻すための国民運動の展開が必要である。
・ 障害児の親が、安心して子どもを残して死んでいける世の中に、早くして頂きたいと思います。
・ 発達障害児を育てる親にはクーポンなど支給して、特別な療育、支援を受ける機会を作ってほしい。個人
負担があまりにも大きい。カウンセリングなどの費用は莫大になってしまう。ジョブコーチやメンター制などは
社会保障制度に組み込んでほしい。
33
Q4
・ 発達障害者支援法の施行に従い、知的な能力だけでは図れない障害であることが認知された。知的な能
力は高くても、発達障害の特性により、日常生活で困難を抱えている人は多いため、これまで知的な能力
だけで判断されていた法律を全般的に見直していく必要がある。
・ 発達障害者への支援ツールは、現在いろいろな分野で開発されているものの、とても高価なもので普及す
るまでには至っていない。また、発達障害者の多くは、その特性から自立した生活を送るためにも人の支
援を要す。知的な能力に限らず、支援のための物への補助、人への補助があれば、多くの人が支援を受
けながら自立した生活を送ることができると思う。
・ 年金だけでは全く暮らしていけない。その点を国はどう考えているのか分からなくなる
34
Q5
5.その他発達障害に関連する法令・制度について、ご意見があればお書きください。
・ 生活困難度に合わせて、知的障害の有無に関わらず生活支援を受けられる制度を作って欲しい。
・ 発達障害者支援法の理念に基づいて、都道府県、市町村レベルでの施策の具体化が大きく遅れているよ
うに思います。発達障がいについて知見のある人や現場援助者、当事者やそのご家族の声をくみ上げな
がら、具体的に充実させていくことが求められていると思います。
・ 法令や制度がいかに整備されようと、「障害」に対する受止め方や、保護者の受容へのサポートがなけれ
ば活用されにくいと感じています。
・ 現場の生の声をくみとって実態に即した制度にしてほしい。
・ 「障害者の雇用の促進等に関する法律」の改定:①発達障害者の雇用について(雇用率のカウント対象に
加える)②発達障害者の雇用について、特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用開発援助金)
の支給対象に含める
・ 「著作権法」の改正:2007年10月に公表された「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会平成19年
度・中間まとめ」において、発達障害者等の情報保障に係わって現行著作権法の改正に向けた方向性が
示された。以下に引用する。
・ 知的障害者、発達障害者等関係についての対応方策:
a 現行規定での対応可能性
ヒアリングの中では、学校教育に関係した事例が多く見られたが、著作権法第35条第1項では、学校その
他の教育機関において、教育を担任する者及び授業を受ける者が、授業の過程において使用する場合に
は、公表された著作物を複製することができ、また翻案して利用することもできる(第43条第1 号)とされて
いる。この「教育を担任する者」については、その支配下において補助的な立場にある者が代わって複製
することも許されると考えられており、学校教育、社会教育、職業訓練等の教育機関での活用であれば、デ
イジー図書の製作の態様によっては、現行法においても許諾を得ずに複製できる場合があると考えられ
る。ただし、複製の分量や態様、その後の保存等の面においては、必要と認められる限度に限られる。一
方、ヒアリングの中では、これらの取組の中核的な施設のようなものがデイジー図書の蓄積や提供を行う構
想等も提示されているが、そのような形態であれば、第35条第1項の範囲の複製とは考えにくい。
・
・
・
・
・
・
b 対応方策について
知的障害者、発達障害者等にとって、著作物を享受するためには、一般に流通している著作物の形態で
は困難な場合も多く、デイジー図書が有効である旨が主張されており、著作物の利用可能性の格差の解
消の観点から、視覚障害者や聴覚障害者の場合と同様に、本課題についても、何らかの対応を行う必要
性は高いと考えられる。 このような観点から、2)視覚障害者関係、3)聴覚障害者関係の権利制限の対象者
の拡大を検討していく中で、権利制限規定の範囲の明確性を確保する必要性はあるものの、可能な限り、
障害等により著作物の利用が困難な者についてもこの対象に含めていくよう努めることが適切である。その
際、複製の方法については、録音等の形式に限定せず、それぞれの障害に対応した複製の方法が可能と
なるよう配慮されることが望ましいと考えられる。 また、政府の「知的財産戦略本部」策定になる「知的財産
推進計画2007」においては、次のように述べられている。公表された著作物に聴覚障害者向けに手話や
字幕による複製を実施できるようにするなど、障害者による著作物の利用の促進という観点から著作権法
上の権利制限規定を整備することについて関係団体による具体的な提案に応じて、検討を行い、2007年
度中に結論を得る。しかしながら残念なことに、諸般の事情により2007年度中の結論は見送りとなってし
まった。このような日本国内の情勢の一方で、いよいよ2008年5月3日に国連の「障害者権利条約」が発
効することとなり、国連の潘基文事務総長は「障害者が直面している社会的な差別や政治参加の機会の
欠如などをなくすための有力な手段だ」と条約の意義を強調する声明を発表しており(共同通信)、国連の
全加盟国に早期の批准を求めているところである。同条約第30条では、「締約国は、国際法に従い、知的
財産権を保護する法律が、障害者が文化的な作品を享受する機会を妨げる不当な又は差別的な障壁とな
らないことを確保するためのすべての適当な措置をとる。(日本政府仮訳文)」とあり、早期の条約批准のた
めにも一日でも早い著作権法改正が必要である。
療育手帳の交付基準について、都道府県で格差がでてきている。発達障害の人に対応した基準が必要な
のではないか。「兵庫県(神戸市を除く)は、19年度から児童相談所での療育手帳の交付に関して、IQに関
係なく発達障害者へ交付する方向を示した。(20年度からは神戸市もそれにならう予定)という報告があっ
た。
発達障害を4障害と認めてほしい。
障害者の雇用の促進等に関する法律について、国会の決議にあるとおりに「必要な見直しの検討に速や
かに着手」し、発達障害をもつ人を法定雇用率に参入すること、発達障害にふさわしい手帳制度を実現し
当事者の意見を聞いていただく機会が限定されているように感じます。幅広い意見の集約をお願いしたい
著作権法の改定を早急にしてほしい。すべての情報に平等にアクセスできるような施策、技術、制度が必
要である。
小さい頃からの援助がとても大切だと思うので両親をはじめ、そのお子さんと関わる大人も含めて理解し、
支えていけるようにチームワークが必要と思う。医者、医療従事者、保育者や教員、もちろん家族を含めて
のカンファレンスをしていかなければ本当に支えていくのは難しいのではと思う。
35
Q5
・ 訓練、治療、教育を受けられるところを増やす。またはもう少しひとりひとりに必要なサービスを受けられる
状態にする。
・ 家族の負担を減少できるようなデイサービスなどを増やし利用しやすくする
・ “発達障害児”として特定の診断のついたお子さんについては、支援しようとする動きが高まっているが、実
際に“特別な支援”の必要なお子さんは診断がついていないお子さんでもたくさんいるのではないか。
・ 既存の支援対象である、肢体不自由と知的障害児と同じように、「子育て」と「子育ち」、医療と福祉両面に
サービスが位置づけられること支援方法が異なるだけで、サービス体系として違いは無いのではないか?
・ 障害児学童の充実、障害を持つ親の就労の保証、長期休暇時の受け入れ
・ 多職種間のネットワーク作りと地域に密着した支援体制
・ JDDネットワークの更なる発展。
・ 全ての学校に特別支援教室の設置
・ 学校教育支援員の増加
・ 発達障害の理解は、基本として本人や家族への社会的な無理解による。その反社会行動を支援者不在に
限られる状況に注目し、その支援現場を福祉改革の理念として荒らされてしまう。緊急な回復を求めたい。
・ 縦割行政がいかにこの発達障害対策を阻んでいるか思い知らされている。所長や部下の隔壁を無くすよう
な行政改革を望みたい。
・ 特別支援教育制度の充実を望みたい。
・ 現状では、全て障害者自立支援法にて(発達障害児者)取扱われてサービスを受けているが、現状の発達
障害者支援法の法令、制度の見直し、加則等により独自の法律のもとに、取り扱いが行われることを早急
・ 制度ができることにより、むしろ柔軟な対応が出来難くなっている側面もいなめない。発達障害の一番の特
性は、その多様性である。しかしながら、モデル事業の多くは、限られた事例を対象としたものであり、発達
障害の多様性を無視し、新たな型枠に無理やり押し込めようとする傾向も散見される。結局、新たな境界を
引き直すことに陥っていないか。必要なのは、一部の関係者のみが対応する問題とするのではなく、すべ
ての機関・社会が連携し、ニーズから支援メニューを柔軟に用意することであり、決して、支援メニューに
・ ニーズを当てはめ・押し込むことではない。
東京の小中学校の発達障害についての相談業務の多くは臨床心理士が担っている。ただし臨床心理士
は発達の専門家ではないのではないか。今 発達障害に関する専門家の資格が多くできているのは、そ
の役を担う専門家の絶対数が足りないのと、発達障害という専門の枠組みでの資格が求められいるともい
える。臨床発達心理士という資格があるが、発達障害の全般にわたっての科目の履修が必須であり、専門
家として将来を担う資格と思われる。臨床心理士とは別に、発達についての専門の分野の資格として認知
・ してほしいと思う。
発達障害と知的とを重複している場合、知的障害者としての扱いを受けることがある。制度の中には、発達
障害の特性を考慮したものもあるが、まだ、十分には理解されていないところもある。より発達障害者の特
性を重視した、明確な制度の必要性を感じる。
・ 発達障害の定義が勝手に自閉症を削除してひとり歩きしだした。カナータイプの親の中には自分の子を守
る法律ではない。縁のないものと思っている人が少なからずいる。世の中全般になぜ誤解が生じたか調査
反省してしっかり通達してほしい
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Q6
6.発達障害児者とそのご家族のために今後どのような支援や福祉サービスの新設、充実が必要ですか?
貴団体のご意見やご要望をお聞かせください。
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市町村にそれぞれ療育センターを設置する。
高校での支援体制を早くつくる。
発達早期における検診が全国どの地域においても受けられる体制づくり。
気軽に相談できる公的機関の全市町村での設置。
相談の後、必要な人への医療受診、療育、生活・就労支援などのために、各種機関や民間支援団体との
連携の強化。
家族会や当事者の会、民間支援団体の活動を安定的に継続して行えるように、行政からの財政的支援。
相談、生活トレーニング、就労体験などを行っている民間支援団体への事業委託などの拡充。
保護者の就労や疾病などで対象児童の支援が家庭で出来ない場合に、宿泊もできるような発達障害児専
門の施設がほしい。また、そのような施設ができることにより、保護者自身の負担軽減にもつながるのでは
ないだろうか?高齢者に対する福祉サービスは充実してきたように思うが、発達障害児に対しては、まだま
新居浜市においても、障害児タイムケア事業として放課後児童クラブがあるが、保護者の送迎が必要であ
るため、利用を躊躇してしまう事態が発生している。児童の預け先がないため、就労ができない保護者もい
る。保護者の送迎の負担軽減のため職員による送迎があればいいかと思う。
発達障害児(小学生∼高校生)を受け入れてくれる児童クラブが1箇所であるため定員オーバーで利用で
きないこともある。市内で、送迎のある発達障害児のためのデイサービス施設がほしい。(知的障害者施設
では18才以上でないと受け入れ不可と言われた。)
初期診断・判定時において毅然と告げ、「発達障害でも大丈夫」と保護者に語り、梯子を外すことのない支
援を継続的に展開できるような支援システム・機関があったら良いなと願っています。
「キミはキミで良いんだよ」と本人が心から思えるような保育・教育・就労ステージでの一貫した「自己理解」
へのシステムが構築されることも願っています。
「自閉症学校」が欲しいと願います。
「民間の心理相談室での相談に対して、保険の適用か相談料の助成をしてほしい」です。
イベント、冊子作成など普及活動への支援金がほしい。
発達障がいと診断されている子を、障害者手帳を持っていなくても、ショートステイさせてくれる制度を作っ
きちんとした見守りとサポートができる専門家の養成。(教師・ジョブコーチ・保健師・福祉課の職員・カウン
セラーなど)
就労へのサポート。
社会に出て働いて食べていける大人になることが、最終的な目標です。親がいなくなった後も、安心して生
きていかれるよう、働く場と、生活できる場を確保したい。
成人の発達障害者、知的障害の無い当事者の理解、支援機関の対応がまだ始まったばかりだと感じてい
ます。これから、支援者のスキルアップと社会の理解が進んでいくことを願っています。
発達障害児・者に対する生涯にわたる支援体制の整備および関係機関との連携システムの速やかな構築
を願っている。
<団体としての意見の調整は諮れていないが、以下のような意見がでている>
ニーズに応じた支援機関の紹介や支援者とのアクセスなどのアドバイスをしてもらえる総合窓口
支援機関の審査、サポート
支援者への生活保障(賃金など)
一人一人に対応した柔軟な支援サービス
私立中学校、普通高校、専門学校、大学の教育現場での特別支援教育の理解普及を進めてほしい。
これまで、知的障害の枠の中で、特性を理解されず対応されていた知的障害を伴う成人の自閉症者の施
設、地域生活にも充分な施策、支援が届くようにしてほしい。
成人期になり、発達障害の診断が降りた人の生活、就学支援と引きこもりになっている人の居場所などへも
支援が届くようにしてほしい。
教育について:現在、支援教室では、従来の特殊学級と(軽度)発達障害が一緒になり、一クラスの児童や
生徒数が少ないとはいえ、多様な支援のニーズに現場の教員も対応しきれていない現状があります。ま
た、子どもの中には個別の支援を必要としながらも支援教室は自分の居場所ではないと拒否する場合や、
知的に遅れがなくても集団が苦手で支援教室で多くの時間を過ごした場合には、指導要項や内容が違う
ために学力低下の問題もあり、保護者も支援教室への在籍を拒否せざるを得ないという状況もあります。名
称が、変わっただけで中身は従来の特殊学級と一緒では、当初、文部科学省が提示した(軽度)発達障害
のある子どもを受け入れる通級教室とはいえません。その子どもの自立の仕方や就職に合った教育や訓
練の実施など、ニーズに合わせて(軽度)発達障害児のための支援教室の新設や増加を強く望みます。ま
た、社会の中では誰もがあたり前に支えあい共存しているが、特別支援学校や特別支援教室など障害が
あると支援を受ける側を見下すようなイメージが強く、就職の際には学歴の記載も必要になるので、「○○
学園」、通常級と同じ番号の組にするなどの名称の変更を望みます。
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Q6
・ 福祉について:手続きの簡素化(問2参照)、育児手当の新設(問2参照)、不登校や引きこもりになった場
合の家庭訪問での子どもへの支援や、育てにくさで疲労困憊している母親への子どもの一時預かりなどの
育児支援の新設を望みます。さらに、ADHDやLDなども対象となる発達障害用の手帳の発行、または、
障害の種別で分けずに日常生活での困難さ育ちを尺度にした手帳の一本化と、手帳の記載項目より「障
害」という文字をなくすことで、子どもへの告知の問題解決や手帳を使う時の抵抗感をなくす必要性があり、
これを望みます。
・ 成人への支援:ADHDやLDで手帳取得できない人の中にも、就労が難しい人はたくさんいます。就労支援
センター、職業訓練などを通じて一般企業での安定した就労が出来るように、就職後のサポートも含めた
支援システムの整備と充実を望みます。また、昨年12月でリタリンの処方がなくなり、それに変わるコン
サータの処方も見通しが立たない状態で、退職に追い込まれたり日常生活にも支障をきたしたりしている
方もいます。これは、発達障害に限られたことだけでなく、他の疾患にも波紋があり、早急なリタリンの適応
疾患の拡大とコンサータの認可を強く望みます。
・ その他の支援:①保健センターなどでの、幼児期までの子どもの親に対する保育つきの子育て教室の開
催や、学童期、思春期などの子どもの成長に合わせた子育て教室の新設。②早期に発見して伝えるなら
ば伝える側の責任として、発達障害の主な症状や特徴と対応方法、また、その地域単位での発達障害児
や家族が利用できる制度やサービス、医療、療育、NPOや親の会の団体の紹介など、一冊の冊子にまと
めたものを発行して置き、発達障害のある子どもの親への情報提供として活用し、親が支援先を見つけや
すくして不安を軽減することが必要であり、早期に取り組みと実施を望みます。
・ 成人などへの支援体制整備がまだ不十分だと感じています。地域での格差もあります。早期から成人期ま
で、幅広い支援体制の整備を一日も早く確立していただけることを希望します。
・ 発達障害支援センターでは、発達障害についての相談や情報提供などの支援しか行えていません。地域
の中での居場所つくりや、障害のことだけでなく、生活全般における支援が行える機関がほしいです。
・ まず、気楽に相談できる窓口が必要。特に東京に発達障害支援センターが一箇所では対応できない。
・ 親亡き後の生活基盤の確保や自立支援が必要である。
・ 現在、発達障害児者は療育手帳を取得することが多いが、判定基準が知的障害者の内容となっているた
め、正確な判断に基づく判定ができていないので、発達障害専用の判定基準に基づく手帳を新設してい
・ 当事者や家族に対して、継続した活動・学習支援や相談活動を行える環境整備が必要である。
・ 福祉サービスの制度ができても福祉施設に勤務する職員の質が良くないと自閉症児者の不幸となる。現
在の職員の給料は余りに低い。良い支援者をたくさん長く居て貰うために給料の額を引き上げるべきであ
・ 一般の医療機関等に従事する人たち、警察などの公的機関に従事する人たちや社会一般の人たちへの
発達障害の正しい理解を求めるための更なる啓発活動の実施。
・ 自閉症施設が不可欠な存在である。
・ 発達障害児者のための「療育手帳」の創設
・ 発達障害者支援センターと自閉症児者施設の機能を合わせもつ総合援助センターの創設。
・ JDDより、発達障害児のための支援制度ガイドッブックがこのたび配布されました。とても便利なガイドッ
ブックです。しかし、 できれば、県単位で隣接する他県域を含めた乳幼児期から成人を含めたもう少し具
体的で連絡先の名前まであるガイドッブックの作成をしてくれたらいいのにと思うのですが、山口県は行政
が縦割りなので、乳児期のガイドッブックの作成は進行中ですが、全体像がつかめません。教育庁が義務
教育期間中を作成という話も聞きませんし、青年期以降の作成も聞きません。青年期以降が長く、親も老
いて発言が届きにくいと言う現状があるのかもしれませんが、考えて欲しい問題です。
・ 発達障害者の手帳がほしい。・障害者雇用の枠組みにいれてほしい。
・ 不登校児のためのフリースクールを助成してほしい。
・ 小学校の中で、きちんとした専門の先生にソーシャルスキル、アサーションスキルなどのトレーニングをして
・ 親の支援がほしい。親が相談する場所がない。小学校と対立したときなど、話し合いの場に、一緒に行っ
てくれるよう支援者がほしい。
・ 親の会をほそぼそと続ける地域の団体に対し、自治体はその活動を認知し、役割を位置づけ、親の会と自
治体が有機的なかかわりができるように、かんがえてほしい。
・ 療育機関が少ない。適応指導教室が近くにほしい。
・ 発達障害の子は大変手がかかる。兄弟がいた場合、親の負担度は大きい。兄弟姉妹にも、保育園の枠を
作ってほしい。介護保険のように点数ポイント制にしたらどうか。
・ 学校にひとり作業療法士を置いてほしい。
・ いちどフリースクールに行くと、もどってこれないシステムがある。改善すべきだ。、
・ 一度養護学校に行くと、普通級もどれないシステムがあるが、これは変だと思う。
・ 小学生の発達障害児の放課後活動、学童の場所がほしい。
・ 中学生、高校生になって居場所がなくてつらい。
・ 医療機関と学校との情報ネットワーク化が望まれる。
・ 小学校と幼稚園、保育園の情報交換がないのが現状で、この推進はどうしたらよいのか。
・ 小学校の担任制の問題。多様なタイプの先生の指導がなければ、発達障害児のリスクは大きい。副担任
制を希望する。
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Q6
・ 専門機関は増えつつあるものの、まだ、十分ではない。それぞれ生活域の中で障害の特性にあった生活・
就労の場がある必要がある。そのためにも、各自治区に明確な規定を設け、それに則した支援や社会の受
け入れ体制などの拡大が望まれる。
・ 地域で親亡き後生きていけるような支援。グループホームや成年後見人、身上看護のチーム、余暇のため
のヘルパー、また、差別禁止の罰則付法律。
・ 幼児期からの早期発見・早期支援および、学齢期の支援の充実を図るために、保健所・保健センター、幼
稚園・保育園・学校に専門家である言語聴覚士を配置できるよう、法制度の整備を行うことが必要である
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