56. 寝返り介助ボードの試作

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【目的】
本研究は,寝返り介助ボードを試作し,介
助者の負担が軽減され,かつ安全でどのよう
な患者に対しても行える介助を実現すること
及び,実際に有用であるかを客観的,主観的
な評価から検討することを目的とした。
【試作】
試作するにあたり,患者が限定されず力学
的にも優れた,前述の上肢を脚の間に入れる
方法を応用した(図2)。力学的な利点を残し
つつ,介助者方向への寝返り介助を実現する
ため,大腿に差し込んだ上肢を板状のもので
再現し,大腿の後面から他方の大腿の前面を
覆うようデザインした(図3)。ボードの形状
は,大腿の軟部組織の形状に合わせカーブを
付けた。また,板の端を手で持てるようにく
り抜き,握り部とした。握り部を持ちボード
を起こしていくことで,てこの利点を生かし
つつ,介助者方向への寝返り介助が可能とな
る。
材料は,温かみのある木材を使用し,加工
は家具業者に依頼し作製した。
500mm
介助時の腕の長さを参考に設定した
R は大腿に沿うように作成した
図3:寝返り介助ボード
図4:寝返り介助ボードの使用の実際
【文献】
1)総務省統計局:推計人口
2) 冨岡公子,樋口由美・他:福祉用具の有
効性に関する介護作業負担の比較研究―福
祉用具の有無および作業姿勢の適性―,産
業衛生学雑誌 49:113-121,2007
100mm 3) 水戸優子:患者に負担の少ない体位変換
の基礎技術―ボディメカニクスを活用した
姿勢と動作―,ナーシングカレッジ:56-62,
2004
4)香城 綾,増田元香・他:高齢者の寝返
り動作の観察と 2 つの寝返り動作支援法の
比較,臨床看護研究の進歩 12:74-81,2001
【用具の使用の実際】
セラピストの上肢によるテコ利用の別法で
は,対象者を介助者の反対方向に回転させる
ので,被介助者を転落させるリスクがある。
本試作寝返り介助ボードは,介助者の方向に
被介助者を寝返らすことで,転落のリスクを
小さくできる。図4.に使用の実際を示す。
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