参加者感想文 - 日本赤十字社 東京都支部

2015年(第13回)
三首都交流プログラム
参加者感想文
目次
メンバー
P.
1~10
指導者
P.11~12
通訳ボランティア
P.13~23
運営ボランティア
P.24~30
職員
P.31~37
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『一生の宝物』
あかつか
荒川区立南千住第二中学校
2年
ゆ か
赤 塚 由夏(副リーダー)
私はこの三首都交流プログラムでとてもたくさんのことを学びました。
初日はウェルカムパーティでした。私は中国語も韓国語も話せないので英語で頑張って
話しかけました。通訳を挟んで話をすることもあったけど、ジェスチャーをしたり、単語
をつなげたりして相手に伝えました。自分が言ったことが伝わると嬉しかったです。ソウ
ルと北京のメンバーもたくさん話しかけてくれてすぐに打ち解けることができました。こ
れから 5 日間で参加メンバー全員と仲良くなれることを目標に決めた一日でした。
2 日目は各国 JRC 活動紹介、日赤本社訪問、甘味手作りコンテストがありました。活動
紹介では日本がやっていること以外のことがたくさんあってとても勉強になりました。本
社訪問の時には社長さんと副社長さんとお会いすることができました。中々できない貴重
な体験をさせていただきました。甘味手作りコンテストで日本メンバーはみたらし団子と
三食団子を作りました。ソウルも北京もそれぞれの文化料理を作っていてすごくおいしか
ったです。コンテストの結果はだめだったけどみんながおいしかったよと言ってくれたの
で良かったです。
3 日目は日本文化体験(1 日目)、防災学習をしました。文化体験では江戸東京博物館や
大江戸温泉物語に行きました。私も初めて行ったのでソウルや北京のメンバーと同じくら
いテンションが上がってしまいました。その中でもみんなと話したりできて面白かったで
す。防災学習ではそなえりあに行きました。地震が起きた時に町はどうなるかなどすごく
リアルに作られていてびっくりしました。この日は浅草にある貞千代という旅館に泊まり
ました。寝るまで他国のメンバーと話したり遊んだりして楽しかったです。
4 日目は赤十字施設視察、日本文化体験(2 日目)、カルチャーショーがありました。赤
十字施設視察では献血ルーム feel を見学しました。初めて知ったことが多くあり、献血
は 16 歳からだと言っていたので 16 歳になったら献血したいと思いました。文化体験では、
スカイツリーを見学しました。色んなメンバーと写真を撮りました。そのあと浅草に行っ
て、昼食はもんじゃとお好み焼きを食べました。みんなすごくおいしいと喜んでくれまし
た。カルチャーショーでは、北京はダンスや習字など、ソウルはダンスが多く最後にはみ
んなで一緒に踊りました。日本はダンスやソーラン節を披露しました。とても楽しい時間
でした。
5 日目は観光、ショッピングがありました。観光は渋谷と原宿に行きました。うどんを
食べたり、loft で買い物をしたりしました。そして帰ってからフェアウェルパーティ&
キャンドルセレモニーがありました。パーティではソウルのメンバーが内緒で練習してい
たダンスを見せてくれました。キャンドルセレモニーでは、明日には離れてしまうと思う
と涙が止まりませんでした。
最終日は北京の子は飛行機の時間が早く先に帰ってしまいました。ソウルの子が帰ると
きはお見送りできました。
私は今回の経験で北京やソウルに対する価値観が変わったところが多くありました。そ
して各国の文化も知ることができました。言葉が通じなくても心で通じ合えたと思います。
私はこのプログラムに参加できて本当に良かったと思います。
この経験、新しく出来た友達は私の一生の宝物です。
1
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『三首都交流プログラムから得たもの』
く
ぼ
た
れん
荒川区立南千住第二中学校 2年 久保田 錬
私は、今回の三首都交流の事前研修からプログラム全てがかけがえのないものであり、
参加することができて良かったと思います。そして、参加して三つのものを得ました。そ
れは「かけがえのないない友達を得たこと」「感謝することの大切さ」「赤十字への興味」
の三つです。
最初の「かけがえのない友達を得たこと」というのは、東京メンバーだけではなく中国
韓国メンバーとのこともです。プログラム初日に行われたウェルカムパーティーでは中韓
メンバーに入ることができず日本人で固まってしまい交流に参加した意味がないと焦っ
てしまいましたが、最後のフェアウェルパーティーでは仲良く交流し合うことができてい
たので七日間でかけがえのない一生の友を得たのだと思いました。また、三日目の浅草の
旅館に泊まった時は中国メンバーと部屋でウノというカードゲームをして遊びました。日
本語では通じないので一生懸命に英語で説明して、それがより友情を深められたのだと思
います。彼ら中韓メンバーとはメールなどを通じてこれからも長くつきあっていこうと思
います。
二つ目に得た「感謝することの大切さ」を学んだのは、三首都交流プログラムで訪問さ
せて下さった方々やプログラムを手伝ってくれたボランティア・スタッフの方々から学び
ました。いろいろな場所に観光あるいは赤十字に関係あるところへ行ったりしましたがメ
ンバーとスタッフ、ボランティア含め五十人ぐらいの大人数を受け入れ迷惑そうにならず、
さらには快い態度で接してくれたため感謝することをとても学びました。そして、ボラン
ティア・スタッフの方々にも大変お世話になりました。無償でメンバーを支えプログラム
を成功へと導いたボランティアの方々がいたからこそ三首都交流は成功したのだと思う
し、スタッフの支えもあったからこそ体調管理もしっかりでき七日間不自由なく交流する
ことができたのだと思います。感謝と「感謝することの大切さ」を学べることができ本当
にありがとうございました。
三つ目の「赤十字への興味」は、事前研修での赤十字の説明やプログラム二日目の赤十
字社を訪れた際、赤十字に興味を持ちより赤十字を理解しました。今までは、赤十字とは
困った人々を助けるという単なる印象しかありませんでしたが、プログラムを通してずっ
と前に創設され、困った人々のみならず全ての人々のために頑張っている組織だと知りま
した。日本は、今年で終戦七十年目ということもあり赤十字の活動が戦争であっても死を
恐れずに平和を目指すその志が感動しました。
これらを踏まえて、これからの赤十字活動により積極的に取り組んでいこうと思います。
2
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『青少年赤十字三首都交流プログラムで学んだこと』
さとう
こうき
大田区立東調布中学校 2年 佐藤 航希
私はこのプログラムで三つのことを学びました。一つ目は日本赤十字社の活動です。二
つ目はソウル、北京の青少年赤十字の取り組みです。そして、三つ目はコミュニケーショ
ンの大切さです。
日本赤十字社は様々な活動をしています。主に国内災害救護、国際活動、赤十字病院、
看護師の教育、血液事業、救急法の講習、社会福祉に取り組んでいます。そのうちの一つ、
血液事業に興味を持ちました。私は「献血ルーム」という名称は聞いたことがありました
がその場所に一回も行ったことがありませんでした。しかし今回献血ルームに実際に行っ
てみたことでやっていることやサービスなどを知ることができました。
また、今回のプログラムでは「そなえりあ」の見学をしました。そこで私は地震が起き
た時の街を想定した現場を体感したことで地震の怖さや命の大切さを学びました。
私は北京とソウルの青少年赤十字の活動を聞きました。北京の活動で印象に残ったもの
は広範囲での清掃活動です。なぜなら、東調布中学校では学校周辺での清掃活動しかやっ
ていないからです。ソウルの活動で印象に残ったものは街頭での募金活動です。東調布中
学校では募金活動は行っていません。これら二カ国の青少年赤十字の活動を参考にして、
東調布中学校の JRC 活動を活発化させたいです。
このプログラムでは三カ国の人が交流をしました。通訳ボランティアの学生さんや先生
方がいらっしゃるときは日本語を中国語、韓国語に直して伝えてもらいました。しかし、
通訳ボランティアさんがいないホテルなどでは自分たちが知っている範囲の英語や身振
り手振りでなんとか中国人や韓国人の参加者とコミュニケーションをとりました。例えば、
ホテルで Li Ao さんと UNO をしたときに UNO の説明をするのがとても難しかったのですが
身振り手振りをして説明したらうまく伝わりゲームが盛り上がってうれしかったです。ま
た、フェアウェルパーティーのときも通訳ボランティアさんの力を借りずにプレゼント交
換でそれぞれが持ってきたものを交換することができました。一方で、もんじゃ焼きの説
明のときやどうしても言いたいことが伝わらないときなどは通訳ボランティアの方々が
いらっしゃって本当に助かりました。今回のことで私は通訳の方が大切な存在だと気づき
ました。
今回の経験から、3 年後にこのプログラムで参加者の役に立つために、英語の勉強を続
けて、通訳ボランティアとして参加したいです。また、今回得た知識や学んだことを学校
生活に生かしたいと思います。
3
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『交流を通して学ぼう』
ちん
すーはん
墨田区立両国中学校 3年 陳 颸帆
2015 年 6 月 29 日日本赤十字社東京都支部で TOSEBE 交流プログラムの結団式が行われ
ました。初めてメンバーと対面し、緊張もしました。みんなで決めた目標、事前研修、ダ
ンスの練習、そしてプログラム本番。みんなと一緒にやったこと、プログラム中ワクワク
な気持ちはまるで昨日のことのように記憶に止まっています。結団式でみんな長い時間を
かけて目標を決めました。
「日本代表という自覚を持って共に楽しく交流しよう。」この目
標はプログラムを支える基礎になったと思います。
今回のプログラムは日本で開催されました。私たちは迎える側として他の国のメンバー
に対しておもてなしの心を意識しました。戸惑ったところもありましたが同行の先生、ス
タッフ、ボランティアのみんなに助けてもらいながらも何事も気づき行動することを気を
つけてプログラムの中で進めていきました。
このプログラムの魅力なところは違う民族の人と交流ができて、世界に対する理解が深
まるところだと思います。地球にはいろんな国家があって、様々な言語が使われています。
このグローバル社会では身のまわりに外国人が多くいて、学校・会社いろんな場面でかか
わることも沢山あると思います。私たちはすべての国の言語を学ぶことができません。し
かし、よりよい世界を作るにはお互いの理解が必要です。交流は言語や言葉が大切ですが
それだけではありません。より多くの人と交流するためには私たちの表現の仕方を豊かに
しなければなりません。今回のプログラムでメンバーのみなさんはそのことを体験し学ぶ
ことができたではないでしょうか。
また、人にはそれぞれの性格があります。プログラム中で一人一人のメンバーと話をし
て、どんな感じがしたでしょうか。その人にあった対応ができたのか。自分が話すタイミ
ング、自分の考えを相手に伝えることができたでしょうか。また、その人の性格や主観的
思考によって受け入れ方も違ってきます。交流するのはそんなに簡単ではありません。交
流するには相手への思いやりが必要です。
この交流プログラムでは将来社会で役立つことを学べることができました。私もメンバ
ーとして自分の力を伸ばすことができたと思います。プログラムが終わって今でも中・韓
のメンバーたちと連絡を取っています。このプログラムでできた友情がずっとつづいてい
くと思います。
4
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『ウェルカーム!』
たなか
荒川区立第五中学校 3年 田中 みちる
韓国、中国のメンバーが赤十字社に入ってきたとき、わたしの心の中は、緊張感とこれ
から始まる期待でいっぱいでした。まず初めにメンバー全員で自己紹介を行いました。ボ
ールを投げられた人から自己紹介をしていく、というものでとても楽しかったです。そし
て迎えたウェルカムパーティ、わたしはまず中国の子に話しかけに行きました。通訳の人
も交えてとても楽しく話をすることができました。ウェルカムパーティでは、ボランティ
アの方たちのダンスなどもあり、とても盛り上がりました。
二日目は、中国・韓国メンバーと打ち解けるためのアイスブレーキングや、日本赤十字
社本社に訪問し、国際赤十字赤新月社連盟の会長にお会いしたり、手作りコンテストを行
ったりなどとても濃い 1 日となりました。初めて会長にお会いして、握手までさせてもら
ってすごく貴重な体験ができました。同じ日本メンバーのミカが
「これが日本を支えてきた手なんだ…」
と言っていてまさにその通りだと思いました。
3 日目は日本文化について学びました。わたしが一番楽しかったのは大江戸温泉での浴
衣・縁日体験です。中国・韓国メンバーも浴衣をきて縁日体験を一緒に行い、距離がさら
に縮まった気がしました。
4 日目は、献血ルームを見学した後、浅草をグループに分かれてまわりました。昼には
もんじゃ・お好み焼きを食べました。韓国の子にもんじゃやお好み焼きを焼いてもらい、
おいしく頂きました。夜はカルチャーショーを行い、それぞれの国の文化を披露しました。
どの国も素晴らしいダンスを見せてくれました。私たち日本メンバーもこれまで練習して
きた全てを見せることができ、とても盛り上がりました。
5 日目は、お台場・渋谷原宿・秋葉原の3つに分かれて観光しました。私たちなりに東
京を案内できたと思います。観光と同時にフォトコンテストも行われました。私たち秋葉
組はコスプレをした写真を提出しました。結果は、6 組中三位でした!一位にはなれませ
んでしたが、楽しかったから良かったと思います。そして夜にはフェアウェルパーティー
を行いました。皆それぞれとても楽しんでいました。パーティの後にはキャンドルセレモ
ニーを行い、再開する約束をして終わりました。
そして最終日。中国メンバーは先に旅立っていき、韓国のメンバーとは少しの間でした
が支部の近くで買い物をし、お昼を一緒に食べてから見送りをしました。
わたしは、このプログラムを通してとても成長できたように感じます。それは、いろい
ろな方たちとの出会いのおかげだと思います。このプログラムに参加できて良かった。心
の底からそう思います。次に日本であるときには通訳メンバーとして参加したいと思いま
した。
5
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『例え国が違っても』
ふじわら
かの
東京都立竹早高等学校 1年 藤原 叶
(リーダー)
三首都交流プログラムに参加したのは今回で2回目でした。やはり、楽しかったという
印象が一番強いです。韓国と中国の人達と英語でコミュニケーションをとる、会話をする、
という経験はなかなかできることではありません。なかなかできない経験をこんなに楽し
くすることができたのは、ボランティアメンバーや通訳メンバー、何よりも支部のスタッ
フがいてくれたからです。
今回「リーダー」という立場でこのプログラムに参加させていただきましたが、果たして
リーダーとして行動することができたのか、と自分の行動を振り返ると全くできていなか
ったような気がします。それでも、プログラムを成功させることができたのは、リック、
かりん、ゆうか、すーはん、ゆか、くぼれん、さとこう、みかの日本メンバー、ボランテ
ィアの方々が支えてくれたからだと思います。感謝しかありません。
前回の反省を活かし、私は今回中国メンバー、韓国メンバーと積極的にコミュニケーシ
ョンをとることを意識しました。結果、たくさんのことが知れました。一番にびっくりし
たことは、浅草散策のときにメロンパン屋さんを発見した際に聴いた、「韓国にはメロン
パンが少ない」ということです。韓国メンバーはメロンパンを聴いたことはあるが実際に
は食べたことが無いと言っていました。やはり国が違うと私たちの普通が普通ではないん
だと感じました。
事前研修から準備し、練習を重ねてきたハッピーシンセサイザとソーラン節と炭坑節は
今までで一番いいものができたと思ったので、終わった直後達成感でいっぱいでした。炭
坑節で引っ張ってきた他の国のメンバーも楽しんでくれていたようなので、すごく嬉しか
ったです。頑張ったかいがありました。
国が違う、だからもちろん言葉も違ければ習慣も違う。それでも、仲良くなれたのは心
が通じたからだと私は信じています。国が違っても同じ人間なのだから。
今回の交流を通して、将来海外の人達とコミュニケーションをとる様な、役に立てるボ
ランティアをやりたいと思いました。
国境を越えた友達というものはなかなかできるものではないのでこれからも連絡を取
り続けたいと思います。
TOSEBE2015 に参加できてよかったと心から思います。この思い出を心にこれから色々
な人達と関わっていきたいです。
6
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『巡り会えた奇跡』
さいとう
み
か
下北沢成徳高等学校 1年 齋藤 美佳
発展途上国など困っている人々を助け、世界を少しでも平和にする。それが私の夢です。
その夢を叶えるには英語が必須。私は英語が苦手なので、少しでも上達出来たら。また、
夢に少しでも近づけたらと思い、今回の三都市交流プログラムに参加しました。
今回のプログラムで私はたくさんの良い経験をすることが出来ました。
まず、海外の方々と交流できたことです。普段の生活で英語を使用する時は学校の授業
だけで、長期間ずっと英語を使って生活するというのは私にとって初めてのことでした。
初めは緊張して他国のメンバーと話せず、日本のメンバーとばかり話してしまっていたけ
れど、ある韓国メンバーの子が日本語を話すことが出来、その子の助けを借りて、徐々に
他国のメンバーと打ち解け、話せるようになりました。会話がずっと英語だったので、苦
手で遠ざけていた英語とも少し向き合えるようになったと思います。なので、とても良い
経験になりました。
また、将来の夢に近づくことが出来ました。世界中で困っている人々を助けたいとは思
っても、どこの会社で、どの様なことをするのかは決めていませんでした。しかし、事前
学習などで赤十字社のことを学び、赤十字社の職員の方々が親身になって話しかけてくだ
さっているのを見て、ここで働きたいと思うようになりました。まだどの様なことをして
救うのかは決めていませんが、どこで働きたいのか、それが決まっただけでも大きな成長
だと思っています。
たくさんの経験ができた、今回の交流プログラム。6 日間普段と違う生活ができた、将
来の夢に近づけた、などもとても良い、充実したものでしたが、1 番の経験になったと思
うことは別にあります。
今回のプログラムを考え、一緒に作り上げてくださった、日本赤十字社の職員の方々、
及び先生方。話した時間は短かったけれど、影でサポートしてくださった、通訳ボランテ
ィアの方々、OB の方々。6 日間だけだったけれど一緒に楽しい時を過ごした、中国、韓国
のメンバー。そして、私以外の 9 人の日本のメンバーに出会えたことが今回のプログラム
の中で最も充実し、良い経験になったと思います。
人生で会わなかったかもしれないけれど、今回のプログラムに参加したことで皆に出会
えた。それは幾つもの偶然が重なって出来た奇跡だと思っています。この奇跡によって出
来た関係が色褪せることなく、ずっと続いて欲しいと願っています。
7
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『三首都交流プログラムを終えて』
啓明学園高等学校
お
の
こうしろう
2年 小野 幸志郎
私は、この交流プログラムを通して学んだ事がたくさんあります。日韓中間の国や文化
の違いだけではなく、他国で流行っているゲームや日本の食べ物等も知る事ができ、良い
交流ができたと思っています。
交流が始まる一ヶ月前、見知らぬメンバーと会い始まった事前研修、メンバー同士うま
くやっていけるか心配でした。海外生活が長かったせいか、日本人は人見知りが多くて人
と関わるのが苦手、というイメージがありました。しかしメンバーと共に作業をしていく
内に、そのイメージも変わりました。事前研修が終わると、家に帰り、LINE でその日話
せなかった事や、決まらなかった事を話し合い、次の事前研修に万全の体勢で挑めました。
事前研修を全て終えた時、「頑張ろうね。」と言い合ったのを今でも覚えています。
交流プログラム初日。「日本代表という自覚とおもてなしの心を持って共に楽しく交流
する事」を頭に、ウェルカムパーティーではなるべく他国のメンバーと食事をし、話すよ
うにしました。日本メンバーの中には英語に自信がなく通訳に頼る人が多くいました。
二日目は日本赤十字本社を訪問しました。歴史のある建物で驚きました。食事も韓国バ
イキングと台湾料理でした。なつかしい味と食べたことのない味で良い食事ができました。
三日目は防災体験学習がありました。どのようなシチュエーションに地震がきたらどう
するか、知る事ができました。また、江戸東京博物館では私自身も日本文化を知る事がで
きました。大江戸温泉でも浴衣を着る事ができて、私自身が学んだ事が多かった日でした。
四日目は、献血ルーム feel を見学し、血の種類や献血までの道のりを知りました。そ
の後スカイツリーを見学しました。カルチャーショーでは、練習の成果を発表する場とな
りました。メンバー全員が必死になり練習をした踊り、私は満足のいく結果だと思いまし
た。
五日目、決められたメンバーと共にお台場に行きました。海やアトラクションに乗り、
フォトコンテストでも優勝する事ができました。
キャンドルセレモニー、私の中に有った気持ちが溢れました。「本当にありがとうござ
いました。」「お疲れ様でした。」先生方、スタッフ、通訳、ボランティアメンバー、そし
て日本メンバー。彼らの作ってくれた TOSEBE2015 は、最高の思い出となりました。
最終日、中国メンバーを送る事はできませんでした。韓国メンバーの買い物を手伝い、
空港へ。
この交流プログラムに参加できて、非常によかったです。もし、チャンスがあるのであ
れば、次はボランティアスタッフとしてこのプログラムを支えたいです。
8
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『三首都交流の感想』
蒲田女子高等学校
おかな
1年 岡名 かりん
私は、この三種都交流に参加する事が出来て、本当に良かったなと思っています。
三種都交流が始まる前は、友達はできるか、上手くコミュニーケーションを取れるか、
すぐに馴染めるか、ダンスや発表は失敗せずに上手くできるかなど、沢山不安がありまし
た。しかし、実際に三首都交流が始まると全て上手くいきました。
1日目の、韓国メンバーの人、中国メンバーの人達と初めて会った後、すぐに行なった
アイスブレイクのチームで、私は日本人メンバー1人だったので、とても焦りましたし、
緊張しました。しかし、言葉が通じない代わりに、ジェスチャーで頑張って伝えようとし
たらなんとか伝わりました。その時、とても嬉しかったです。そこで、言葉が通じなくて
も、動作や表情で大体は伝わるということを学べました。そして、ジェスチャーでは伝え
るのが難しい事は、英語でコミュニケーションを取り伝えました。そこで学んだ事は、英
語がいかに大切かという事です。私は今まで、英語なんて自分の人生で必要はない、日本
から一生出ないし、できなくても困らない、などと思ってしまっていました。しかし、韓
国人メンバーや中国人メンバーが、アメリカ人の様に英語をペラペラ話しているのを見て、
そして文法や、単語を少ししか理解できていなくて、しっかり会話ができない自分に気づ
き、英語はとても大切、もっと勉強しようと思えました。そして、いつか外国に行きたい
とすら思いました。日が立つにつれて、他の国のメンバーの人達と話す機会が増えていき、
沢山日本との違いを学ぶ事も出来ました。例えば学校の事です。韓国の学校では七時から
八時の間に登校し、下校できるのは22時、英語は 5 歳の時から勉強し始めて、部活は金
曜日だけのお昼後からという限られた中で頑張っているという事がわかり、日本の学校と
は全く異なっていて、びっくりしました。
そして、私は今まで少し韓国人や中国人に偏見をもっていました。しかし、今回の三首
都交流で沢山韓国人や中国人と話し、日本人と何も変わらない、フレンドリーで、優しい
ということに気がつきました。今、日本と北朝鮮は仲が悪いです。しかし、なにも違う所
はないし、全員が恐ろしい心を持っているわけではありません。全員にそれをわかっても
らい、二度とどこの国でも戦争が起こらないでほしいと思いました。
最終日もお別れするのがとても悲しかったし、嫌でした。最初は、1周間なんて長いな
と思っていましたが、この5泊6日はあっという間で、本当に毎日楽しかったです。
このように1周間の間だけでも沢山の事を学べました。貴重な体験をさせてくださった
お父さんや、赤十字の方々に感謝しています。ありがとうございました。
9
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(メンバー)
『三首都交流プログラムを終えて(仮)
』
蒲田女子高等学校
はるき
ゆうか
1年 春木 優香
私が三首都交流プログラムに参加するにあたっての目標は積極的に取り組む事、周りを
気遣う事でした。
事前研修では初め、人見知りしてしまいうまく話せなかったりおどおどしてしまったけ
どメンバーの皆はノリが良くて早く打ち解けることができました。どんなに練習してもな
かなか覚えず上手くダンスが踊れない私に笑顔で何度も優しく教えてくれました。
交流会初日、中国と韓国の人達を迎える時とても緊張しました。私は英語がとても苦手
で会話できるか、楽しんでもらえるのかとても不安でした。しかし韓国の人も中国の人も
フレンドリーな人が多く英語がわからない私にも簡単な英語を選んで話してくれ初日か
ら沢山の子と連絡先を交換したり会話をしました。夜は韓国の子の部屋で沢山話をして楽
しい夜でした。しかし、お互いまだ緊張があり二日目もそれぞれの国同士で行動してしま
う事が多かったです。その日も中国や韓国の子達と夜沢山お喋りをして二日目の夜もとて
も楽しかったです。三日目になるともう皆打ち解けてきて行動も他の国の人と動くことが
比較的多くありました。野外遊びではスイカ割りが皆楽しそうでスイカを割ると張り切っ
ていました。防災体験学習では日本のメンバーも初めての体験でとてもいい経験になりま
した。実際に災害があった時に体験学習で取り入れた知識を使い落ち着いた行動がとれる
ようにしたいです。三日目の夜は初めての他の国の子達と同じ部屋で夜は大人数で集まり
ゲームをしたりしてとても楽しかったです。四日目のスカイツリー見学では各国で分かれ
てしまい同じ国同士で行動してしまいました。浅草でのグループ活動では途中で中国の子
が具合が悪く先にホテルへ帰ってしまい、具合が悪いと言われるまで気づくことができず
目標であった周りを気遣うことが出来ませんでした。五日目は初めての日本人一人で行く
前からすごく緊張しました。けれど、皆で楽しく話しながら行動できお昼にはハプニング
もあったけど、最後には楽しく終わることができよかったです。フェアウェルパーティー
とキャンドルセレモニーでは次の日にはお別れなんだというのを実感しとても悲しく思
いました。
初めは不安と緊張で沢山だったのに最後の夜には帰りたくないまだまだ皆といたいと
思いました。パーティーで沢山の人が涙を流し余計に別れが辛く感じました。
今でも韓国や中国、そしてボランティアの人とも連絡を取り合っています。交流プログ
ラムが終わって一週間たった頃韓国の子が「今日で一週間が経ちました。あの時に戻りた
いとても楽しかった、また会いたい」と言ってくれすごく嬉しかったです。このプログラ
ムに参加して良かったと今心から思います。誰一人としてかけてはいけない最高のメンバ
ーでした。沢山の事を教わり何よりもとても楽しい五泊六日でした。この五泊六日は一生
忘れません、そしてプログラムで関わった仲間を一生大切にしたいと思いました。
10
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(指導者)
『2015 年(第 13 回)東京・ソウル・北京青少年
赤十字交流プログラムを終えて』
わ
だ
けいいち
大田区立石川台中学校 副校長 和田 桂一
(東京代表団団長)
今年の三首都交流プログラムは多くの成果を得て無事終了することができました。
参加メンンバーは、このプログラムを通し赤十字活動への理解を深めただけではなく、青
少年赤十字の実践目標である「国際理解・親善」の大役を果たすことができました。
東京での開催ということで、私たちは事前準備の段階からお迎えする海外のメンバーに
喜んでいただけるよう「おもてなし」の気持を忘れませんでした。
ここでプログラムの成果についていくつか述べます。
このプログラムでは、同年代の海外メンバーと交流することで相互理解、親善を図り、
国際感覚が高まったことがメンバー一人一人にとって、またプログラムとしての大きな成
果であると思います。
他にも成果を挙げると、メンバーどうしの友情・団結が生まれ、中にはこれから一生友
情が続くようなこともあると思います。(素晴らしい出会いでした。) また、活動紹介、
文化紹介、屋外活動など計画作りを通して発想力やコミュニケーション力の向上が見られ
たこと。
(短期間で身に付けた皆さん自信をもってください。) そして、皆さんの持って
いた様々な可能性がこのプログラムを通して実際に引き出され具現化したこと。(良いチ
ャンスに恵まれました。) メンバーの中には、このプログラムを通して、自分が将来ど
のような進路に進み、どんな人に成長したいかという方向性を見いだした人もいました。
(夢と希望にあふれるプログラムでした。) 私たちは多くのスタッフ、ボランティアが
本プログラムを支えてくださったことに感謝しています。これも大きな成果です。(心か
ら感謝する経験ができました。)
メンバーの皆さんはもっと多くの感動や成果を実感していると思います。それは忘れら
れない人生の宝物になるでしょう。私たちは貴重な体験をさせていただきました。JRC の
態度目標「気づき」
「考え」
「実行する」の実践が大切であり、その態度は「世界の平和と
人類の福祉に貢献する」基本であることを今回のプログラムで学ぶことができました。
メンバーの皆さんが今回の経験を活かし、人間性豊かでたくましく成長されることを楽し
みにしています。
最後に、日本赤十字社東京都支部担当職員の皆様をはじめ、通訳、ボランティアなど多
くの皆様が一丸となり本事業にご尽力されたことに対して心より敬服し、感謝申し上げま
す。
11
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(指導者)
『気づき、考え、実行する』
にしむら
ともこ
荒川区立第五中学校 主幹教諭 西村 智子
私にとって今回の参加は4年前のソウル主催のプログラムに引き続き2回目の参加で
した。ソウル主催の時は初めての、ゲストとしての参加で気持ちも楽でした。
しかし、今回は第1回目の顔合わせの時からメンバー全員に今回の責任の重さを話し、
目標も“日本の代表という自覚とおもてなしの心をもって、共に楽しく交流しよう”に決
まりました。4回の事前研修で、文化紹介(特にダンス)や活動紹介の準備や練習、クッ
キングコンテストの内容決めやリハーサルと、短い時間で仲間と共に活動する中、初めて
の仲間とは思えないほど仲良くなっていきました。
プログラムの中身は大変充実したものでした。ウェルカムパーティーに始まり、各国J
RC活動紹介、日赤本社表敬訪問、クッキングコンテスト、江戸東京博物館、そなエリア
見学、大江戸温泉物語、献血ルーム feel 見学、カルチャーショー、グループ別都内観光、
フェアウェルパーティーなど、ソウル、北京のメンバーとともに体験し、楽しみ、赤十字
の精神をともに学び、文化を交流し、感動を分かち合うことができました。
フェアウェルパーティーの時のキャンドルサービスでは赤十字のキャンドルに一本一
本ろうそくを灯し、一人一人と握手をし、抱き合った時は、みんなの目に自然と涙が溢れ
ていました。
私が今回のプログラムを通し、一番感じたことは、言葉がなかなか通じない3つの国の
中に共通して流れるJRCの精神「気づき、考え、実行する」のすばらしさ。そして、ひ
との心のあたたかさ。若い生徒たちの逞しさ。しなやかさ・・・。この経験は国や文化を
超え、かけがえのない宝物になると思います。
最後に、今回、特にお世話になった通訳の青木さん、趙さんを初め、国際高校や元参加
メンバーのボランティアのみなさん、宮崎さん、市東さん、白石さんを始めとする都支部
のスタッフの皆さんに心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
12
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『「伝える力」の大切さ』
桜美林大学孔子学院
あおき
たかひろ
青木 隆浩
(通訳ボランティア)
TOSEBE の交流事業にかかわるようになって今回で 4 度目になりますが、毎回みなさん
の交流のお手伝いをさせていただくのを楽しみにしています。なぜなら、私自身もかつて
国際交流事業に参加し、さまざまな人のお世話になり、多くのことを学んだと感じている
からです。みなさんが各国の人々と触れ合い何かを感じ取って成長していく姿は、まさに
自分が歩んできた道を振り返っているようで、懐かしさとともに国際交流の脈々たる流れ
を感じます。そこで、この場を借りて、私が考える国際交流の取り組み方などについて述
べてみたいと思います。
まず、今回初めて参加した「メンバー」にとって一番不安だったのは、「言葉の壁」で
はなかったでしょうか。日本、韓国、中国は距離的に非常に近いも関わらず、音声での意
思疎通はほぼ不可能です。けれども「言葉ができないから」という理由で向き合うことを
避けてしまうのは、非常に残念なことだと思います。私自身はコミュニケーションの手段
として「言葉」は必ずしも必須条件ではないと考えています。全く言葉が通じなくても「伝
えたい」
「仲良くなりたい」という意志があれば、相手に何か伝わるものがあるはずです。
例えば身振りや手振りを使う、物を指差して単語を発音するなど、とにかく熱意をもって
コミュニケーションにチャレンジしてみれば、相手にもその気持ちが伝わって理解しよう
としてくれるでしょう。さらに、
「言葉が通じない」というもどかしさは、
「相手の言葉や
文化を知りたい」という気持ちにつながるかもしれません。この、「相手を理解しようと
する」ことこそが国際交流の第一歩であり、同時にもっとも大切なことでもあるのです。
「通訳」として参加したみなさん、今回の体験はいかがでしたか。実は意外と難しい場
面もあったのではないでしょうか。二つの言葉が自由に操れれば通訳は簡単だと思いがち
ですが、言葉は全てが対になっているわけではありません。例えば「三本締め」などは日
本の習慣であり、中国語や韓国語にその単語はありませんね。そこで「日本では三回に分
けて手を叩き、会の終了を祝います」などの説明が必要となります。その場合、その意味
や内容が分かっていて、さらに言葉を置き換えて簡潔に説明できるかどうかが問われます。
真の「国際人」として各国の人々とコミュニケーションを取るためには、深い知識を備え
た上で、その内容を分かりやすく誰もが理解できるように話さなければならないのです。
今回の経験はみなさんにとって大変勉強になったのではないかと思います。
中国には“求同存異”ということわざがあります。「互いの共通項を求めつつ、多様性
を認める」という意味で、まさに「国際化」の目指す方向性がここにあると言えるでしょ
う。つまり、異なる者同士が接点を見出しつつ、互いの個性を尊重し合うこと、それこそ
が真の「国際化」に求められているのです。
13
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『よい思い出ができました』
赤十字語学奉仕団
ジョセフィン
ヤン
(通訳ボランティア)
第 13 回三首都交流プログラムに通訳ボランティアとして参加させていただき、どうも
ありがとうございます。非常に有意義な 5 日を過ごしました。
今年 4 月赤十字語学奉仕団に入団したばかりなので、今度のプログラムを通して、赤十
字についての認識(特に青少年の活動と防災活動)が更に深くなりました。日本だけでは
なく、韓国と中国の若者も赤十字の活動に参加し、国境を越えて一緒に学んだり、考えた
りする姿を見ることができ、とてもうれしいです。
三首都の参加者以外、他のボランティア及びスタッフたちもそれぞれの才能を発揮し、
力を合わせて活動に支援したことにも感動しました。皆様は本当に「世界に一つだけの花」
です。
わたしたちは平和な所に住んでいて、元気に活動に参加できるのはとても幸せなことで
す。しかし、世界中に災難や病気を受けて苦しく生活している人も大勢います。ぜひ今度
のプログラムで学んだことを忘れず、人道の精神を大切にして、引き続き一緒に頑張って
いきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
14
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『第 13 回三首都赤十字交流プログラムにおける韓国語通訳』
赤十字語学奉仕団
つぼ
まさひこ
坪 昌彦
(通訳ボランティア)
当初の依頼は初日&最終日における開・閉会式とウェルカム&フェアウェルパーティー
でのスピーチ通訳ということで、事前に前回東京で行われた際のスピーチ原稿をいただき
準備もしていたのですが、こちらは結局語学学校の先生が担当することになってしまいま
した。私の方は他の通訳の方々と一緒に、引率の先生方等を対象に主に歓談の際の通訳を
担当しました。こちらはスピーチと違い会話の方はスピードが速く個々人の言葉のクセの
ようなものがあって、通訳に苦労しました(要は私の実力が足らなかったということです
が・・・)。
日赤職員の方からは細かい指示はほとんどなく、また職員の方も少ない人数で対応に追
われていたようで、「気付き、考え、行動する」ではありませんが通訳以外の仕事も探せ
ばいくらでもありそうでした。例を挙げると、「次は何分からどこで何をやるのか」とい
う連絡事項が参加者にうまく伝わっていないようだったので、今思うと職員に尋ねた上で
参加者に通訳し連絡する等、もう少し積極的に動けばよかったかなと思います。また、直
接誰かから通訳を依頼されるということがほとんどなく、通訳している時間より自分が会
話をしている時間の方が長かったので、もっと日韓の先生方同士で会話していただくよう
促してみればよかったかなとも思いました。
韓国の先生方はみな気さくな方々ばかりで楽しく会話の時間を過ごすことができまし
た。
今回のような機会にもっとうまく通訳できるよう、今後も語学力の向上に努めていきた
いと思います。
今年は日韓国交正常化50年目という記念の年ですが、今回の活動が両国の交流に少し
は役にたてば、と思います。
15
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『私の六日間』
東京都立国際高等学校 2年
りょう
梁
きんせん
錦川
(通訳ボランティア)
この六日間の通訳を通して、私はたくさんのことを学ぶことができた。その中で私が最
も印象に残ったことは人の心を理解することの大変さ、そして通訳自体の難しさである。
私はこれまで通訳という仕事を甘く見ていた。ただ言葉で訳すだけだ、通訳より楽な仕
事はないだろうとさえ思っていた。でも実際それは違った。
プログラムの初日、私は空港でメンバーたちを期待と恐怖、両方の感情を抱きながら待
ち続けた。しかしいざメンバーと対面すると私は完全に恐怖に陥ってしまった。全く自分
の思った通りにならなかった。お互いの意志を伝えきれず、相手の困った顔を見ると、か
なりショックを受けた。隣の本物の通訳の先生を見ていると、天と地の差を感じた。しか
しそんな私を周りのみんなは鼓動してくれた。私は通訳はほかのことと同じく、パーフェ
クトな通訳なんて存在しない、通訳は常にパーフェクトを目指し、己の全身全霊を通訳す
る人にささげるものだとその時感じた。
私はこのことをもとに六日間通訳した。たとえ不十分なところでも、一生懸命の正しい
言葉を探し続けた。そしてキャンドルセレモニーのときにみんなと交わした握手と言葉、
今でも鮮明に記憶に残っている。最後の日、空港でメンバーたちを送別したとき、私は泣
かなかった。なぜならきっといつかまた会えると信じていたから。
私はこの六日間で沢山の友達をつくることができ、今でもお互いに連絡を取り合ってい
る。たとえ苦しい時でも悲しい時でも、私はこの六日間に支えられ、乗り越えていきたい。
このプログラムでお世話になった先生、スタッフ、そしてメンバーの方々、本当にありが
とうございました。これからもよろしくお願いします。
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2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『三首都青少年赤十字交流プログラム感想文』
東京都立国際高等学校 3年
しゅう
周
よしえ
芳悦
(通訳ボランティア)
初めに、今回通訳ボランティアとして参加する機会をいただけて、心より感謝を申し上
げます。私はこのプログラムを通して、日々の生活や教室では学べないことをたくさん得
て、とても有意義な時間を過ごせました。
まず、私はこのプログラムを通して、普段とは違う見方で東京の街を見ることができま
した。中国のメンバーたちと交流した時に、改めて、東京の街はとても綺麗で、礼儀正し
い人たちがたくさんいると感じました。私は外国人という視点から自分の住み慣れた土地
をもう一度見ることができ、当たり前と思っていたことが他の人にとっては新鮮だったり、
驚きだったりと普段自分では気付かないことをたくさん学びました。
そして、私は普段なかなか体験できない通訳という仕事を少し体験できました。最初は
緊張していたが、意外と日常会話は上手く通訳できたと思います。通訳をやるには、言葉
の理解力や表現力は大事だと感じました。中国のメンバーたちに通訳をしていく中で、コ
ミュニケーションが生まれ、私はたくさんの友達を作ることができ、とても嬉しかったで
す。さらに、私が通訳をしたおかげで、言葉が違う二人の間にコミュニケーションが生ま
れて、そして友情も生まれました。人の役に立てるという喜びを味わえました。私は改め
て、通訳というのは人と人を取り結ぶ役割を持っているものだと感じました。
通訳をしている中、私は人とコミュニケーションをとるためには、積極性もとても必要
だと感じました。同じこのプログラムに参加しているメンバーでも、積極的に他の国のメ
ンバーと交流してたくさんの友情を得た人もいれば、あまり交流をしなかった人もいます。
同じプログラムに参加しているのに、得たものは人によってまったく違います。私は改め
て、積極的に話をかけて、コミュニケーションをとり、そして新たな発見を楽しむという
コミュニケーションを持とうとする積極的な姿勢はとても重要なことだと気付きました。
私はこれから予定している留学中にも、今回のプログラムで学んだ積極性を忘れずに、
たくさん友人を作って、そしてたくさん交流をして、異文化を体験したいと思います。ま
た戻ってきたときには成長した自分になれるように努力したいです。そして、いつかまた
赤十字の活動に関われたら良いなと思います。
17
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『通訳ボランティアを経て』
ほりぐち
さくらこ
東京都立国際高等学校 3年 堀口 桜子
(通訳ボランティア)
今回このプログラムで通訳ボランティアとして参加し、通訳で多くの方々の役に立てら
れて大変光栄に思います。また、私自身はずっとこのような通訳ボランティアをやりたか
ったもので、今回やらせていただいて本当にうれしかったです。
1 日目の最初の中国メンバー方のお迎えの時では、1 時間程という退屈にさせるほど長
い時間ずっと待つことにはなりましたが、それからの出来事はとても印象深い良い 1 日だ
ったと感じさせました。まず初めに中国人の方々に自己紹介する時、私は中国人でなく、
また名前からもそう伝わりますが、中国語上手いと言われまして、これは今まで何度も言
われてきたことでもありますが、改めて嬉しく感じました。アイスブレイクにおいては、
中国メンバー達がゲームルールを聞いても理解できない時に中国語で説明してあげたり
しました。自分は遊んでないのに、遊ぶことよりも楽しく感じました。立食パーティーに
おいて、メンバー同士だけで盛り上がっていた時は、正直やることがなくなったように感
じ、「ボランティアの存在感が薄いなあ」と思うこともありましたが、メンバー同士の交
流で言葉が通じなくなった時に通訳で小さな手助けでもできて良かったです。
5 日目の外出時は、場所は自分が何度も行ったことがあることに加え、またその日は猛
暑日だったこともあり、正直私はそれほど楽しかったわけではありませんが、思い出に残
ったことはあります。それは、渋谷で偶然会った道に迷う中国人観光客に道案内してあげ
たことです。場所が自分の良く知っている場所で道案内できて良かったと思う同時に、こ
のようなことができて誇りに思いました。また、その日のメンバー同士がプレゼント交換
などをする頃に、メンバー同士が連絡先などを教えあう時に通訳を頼まれたこともありま
した。ほんの少しだけの手助けでしたが、役に立てられて嬉しかったです。
今回私は中国語の通訳ボランティアであることもあり、韓国メンバーとはほぼ関わりま
せんでしたが、最後のキャンドルセレモニーで握手できてよかったです。そして、すべて
の人がお互いに「ありがとう」や「お疲れ様」と言い合って終わるプログラムになって素
敵だなと感じました。日中ハーフでこの両国を知る自分としては、中国メンバー達が日本
を好きになってくれてとても嬉しいです。本当にとても良い経験をさせていただきました。
またプログラムの頃に戻りたいほど楽しかったです。
この経験を将来に生かしていきたいです。最終的に、日韓中の人が皆お互いに仲良く交流
できてとても素敵なプログラムだと改めて感じました。今後、日韓中の関係がこのように
友好になって欲しいです。もし機会がありましたら、いつかまたこのプログラムに関わっ
たすべての人と集まりたいです。
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2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『私が得たもの』
東京都立国際高等学校 1年
きむ
金
みんじゅ
玟柱
(通訳ボランティア)
私は今回、赤十字社の三首都交流プログラムに通訳ボランティアとして参加した。通訳
の経験はなく、自分がちゃんとできるか、役割を果たせるか、とても心配であった。しか
し、日本、韓国、中国のメンバーに先生方、そして通訳と運営のボランティアのみんなに
会って、そのような心配はなくなった。みんなは初めて会ったにも関わらず、とても楽し
そうであった。しかし、言葉が通じないため、途中で会話が止まってしまったり、互いを
理解することができなかった。そのとき、私を呼んでこれはどういう意味なのか、教えて
ほしいと言った。私が彼らの言葉を訳すと、みんなは通じ合って、とてもうれしそうであ
った。その様子を見た私もうれしかった。
私は、小さい頃から通訳という仕事に興味があった。韓国語と日本語がわかっていたた
め、通訳士と自分の言葉を比べてみたり、より早く訳すゲームなどもよくしていた。また、
韓国から親戚や友達が日本に来ると、テレビの内容や、お店の店員さんの話を訳したりも
した。このように、自然と生活のなかで訳すということをやっていたため、通訳に興味が
あったと思う。そして、私も通訳として、言葉の通じない人々に協力したいと思った。今
回、初めてではあったが、韓国と日本そして少しであったが、中国のメンバーと先生方に
協力できたと思うと、とてもうれしい。
また、このように様々な国が交流するプログラムに参加し、たくさんの人々と縁を結ぶ
ことができた。日本のメンバーとも、中国のメンバーとも連絡先を交換するほど仲良くな
れた。韓国のメンバーと引率の先生方とは今も連絡をするほど仲良くなれた。 今回、こ
のプログラムで私は、通訳の経験とたくさんの縁を得ることができた。プログラム自体も
とてもたのしく、このように国際的なプログラムに役立つことができ、とてもうれしかっ
た。今後もこのような、交流プログラムに参加したいと思った。
19
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『新しい出会い』
東京都立国際高等学校 3年
きむ
金
ぎゅり
奎利
(通訳ボランティア)
5泊6日間の通訳ボランティアを通じて多くのことを学んだ。三首都交流プログラムの
通訳ボランティアに参加する前に他の交流プログラムで通訳をした経験があったが、三首
都交流プログラムはほかのプログラムでは体験できない貴重な経験をすることができた。
空港で出会った時の気まずさはいつの間にかなくなりウェルカムパーティーの時には
メンバー同士はもちろん通訳も打ち解けることができた。毎日のプログラム一つ一つが楽
しみで夜にメンバーと会うと次の日の日程について話しながら心を躍らせた記憶が今で
も鮮明に残っている。歴史深い日本赤十字社本社の訪問、日本文化について触れることが
できた博物館見学、大江戸温泉、和風旅館での一泊、浅草、各国の文化について理解を深
めた料理コンテストやカルチャーショー、そして涙あり笑いありのフェアウェルパーティ
ー。すべてのプログラムは過不足なくいろんな経験をし、学ぶことができるものだった。
また、高校生のため通訳同士で盛り上がってしまったりするなど不足な面もなくはなか
ったが、通訳ボランティアの使命感を持ち、メンバー間の交流を一歩後ろから見ていた。
英語を使ったり、ボディーランゲージを使うなど皆交流をしようとする姿が輝いていた。
どうしても会話が思うように弾まなく助けのサインがあった場合に通訳をし、言語の壁を
なくすようにした。
今回のボランティアの目標であった‘みんなに均等な機会’を実現することができてよ
かったと思う。韓国語通訳の学生ボランティアでは学年が一番上だったので参加したみん
なが均等に前に出て通訳できるように調整をした。一人だけ目立つのも、誰か一人取り残
されるのはボランティアの意味が欠けることを実感したことがあったが、今回のボランテ
ィアではみんなが一人一人輝く姿を見ることができて嬉しかった。
母国を離れ 15 年という長い年月を日本でいた私には母国に住む人と交流する機会が限
られている。今回のボランティアを通じて、母国の人々はもちろん中国と日本のみんなと
新しい出会いがあったことに感謝し、この出会いを大切にし関係を持続していきたい。
20
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『TOSEBEをおえて』
新宿区立西早稲田中学校
はん
2年 韓
エチャン
(通訳ボランティア)
僕はこの十三回三首都交流プログラムのボランティアとして参加しました。最初はすご
く不安でした。もともと知らない人と話すのが苦手な僕が通訳のボランティアなんかでき
るかな?と一人で落ち込んでいました。でも前から赤十字活動に興味を持っていたので頑
張ろうと思ってボランティアに全力を尽くしました。
七月二十七日についに韓国と中国からメンバー達が来ました。僕は最初メンバー達を見
て真っ先に思ったのがみんなすごくでかくて怖そうでした。でも次の日また次の日過ぎて
いくとみんなと仲良くなりみんなの良い点をたくさん見ることができました。僕はこのボ
ランティア活動をしてすごく良かったことをたくさん見つけることが出来ました。今まで
知らなかったのがなおりちゃんと話せるようになりました。あと、もっと赤十字に興味を
もったのでこれからも積極的活動に取り組みたいと思います。これからの目標では学校の
JRC部に入って地域のためにも精一杯頑張っていきたいです。そして、次の十四回三首
都交流プログラムにボランティアではなくメンバーとして行っていろんな国の文化や生
活をもっと学びたいです。そして、このような経験を生かして将来に人々を助け、人々と
かかわるしごとをやっていきたいとおもいます。
21
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『驚きの連続』
新宿区立西早稲田中学校
さなだ
れいか
2年 真田 礼佳
(通訳ボランティア)
今回のボランティア活動を通じて感じたことが二つあります。
一つ目は、各国の交流についてです。言語の壁がある中、最低限の英語を頼りに一生懸
命、自分の意思を伝えようとする姿に感動しました。正直、初めのうちは、ボランティア
がとても頼られると思い、異国どうしの友達はあまりできないのかなと思っていましたが
そのような考えは、初日のウェルカムパーティーで覆されました。自分達から進んで話し
かけ、仲良くなっているのを見て、とても驚きました。また、各国メンバーもボランティ
アととても仲良くしてくれて、緊張していましたが、自然に話すことができたので、とて
も助かりました。
二つ目は、赤十字の活動についてです。赤十字の活動をあまり知らない私達と、あまり
変わらないような中高生達が、各国の赤十字の活動に大きく貢献していると思うと、とて
も凄いなと思いました。韓国の派遣メンバーの応募の倍率と面接内容等の話を聞いたとき
には驚きました。
すべてのプログラムがおわったときの私は、初日とはうって変わって、とても赤十字の
活動に興味がありました。通訳として、様々な話を聞いて、韓国語に訳すのはとても大変
でした。しかし、プログラムでの赤十字に関する話はとてもおもしろく、興味深かったで
す。
プログラムが終了し、数日が過ぎた今でも、まだ各国メンバーとの交流は途絶えていま
せん。今回の貴重な体験で培った友情や経験を忘れずに、日々赤十字の活動に貢献したい
です。
22
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(通訳ボラ)
『今回の交流の思い出』
ぱく
東京都立国際高等学校 1年 朴
ひよん
希英
(通訳ボランティア)
学校の友達から偶然、青少年赤十字交流プログラムのボランティアを一緒にやらないか
と誘われて、今年の夏休みに特に用事はなかったので、軽い気持ちで参加するようになり
ました。しかし、このようなプログラムに参加することでこんなにいい、一生忘れられな
い思い出を作る、また、今まで経験できなかった新たな経験をするということができたな
んて、その時は本当に知らなかったです。
私は、韓国のソウルから来たメンバー、中国の北京から来たメンバーまた、日本のメン
バーと一緒にいい思い出を作ることができるのかなとすごく心配していました、しかも各
国によって文化や価値観が当たり前に違うため、もしこの交流が失敗してしまったらどう
しようと思いました。しかし、その心配は1日でなくなりました(笑)。1日目はみんな
初めて会うのですからちょっと気まずい雰囲気でしたが、開会式からだんだん仲良くなっ
てすぐ友達になったり、ライン交換はもちろん、すごく楽しい雰囲気と変わったのが目に
見えました。私も、この TOSEBE プログラムに参加し、とても貴重な縁を結ぶことができ
たのではないかなと思います。韓国、中国に帰っても、永遠に友達でいてほしいです。
このプログラムに参加し最も心配していたのは、通訳です…もし通訳がその意味通りに
できなかったら大変なことになってしまうので、もし、間違えたり、自分か通訳できなか
ったらどうしようかなと思いました。しかし、実際まあ普通に通訳は問題なくやりました
が、問題は暗記能力でした。話の切れのいいところで止めて、それを訳すのですが、言っ
た内容を覚えないと通訳ができないので、本当に話が長かった場合は全て通訳ができなか
ったです…また、盛り上げるとか組み合わせなどの所々の日本だけある単語を韓国語に訳
すのはとても大変でした!でも本当に 、自分が通訳することで他の人に役立ったなと思
いました。
青少年赤十字交流プログラムを参加して、作った思い出は、描き切れないほどありすぎ
です(笑)韓国、中国、日本のメンバーまた、 ボランティアのみなさんといた1分1秒
全てが私にとっては大切な思い出と残りました。 青少年赤十字交流プログラムを参加し
思ったのは、まず来年は日本のメンバーとして参加してみたいことや、世界共通語である
英語をもっと勉強しよう、また中国語もならいたいなーと思いました。 青少年赤十字交
流プログラムに参加し本当に良かったです。このような貴重な経験をする機会をえるよう
にしていただき本当にありがとうございました。
23
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『三首都交流を通して感じたこと』
青年赤十字奉仕団
やまもと
しおり
山本 史織
(運営ボランティア)
昨年メンバーとして参加させていただいて多くの事を学ばせていただき、今年は運営ボ
ランティアとして今年のメンバーが良い体験をするお手伝いをさせていただこうと参加
させていただきましたが、私自身今年もたくさんのことを学ばせていただきました。
今回改めてこんなに温かい交流ができる機会はとても貴重で若いからこそのものなの
かなと思いました。高校を卒業してから日本で開催される学生の国際交流パーティーやイ
ベントに参加しているのですが、それらとの違いを感じました。これらのイベントではあ
る程度語学ができる人が集まり、言葉にはある程度不自由しません。一方、三首都交流で
は母語がみんな違い通訳を通してもらいながら会話をしたり、共通語である英語は誰にと
っても第二言語です。言葉もあまり通じず異なるバックグラウンドを持つ人たちと一緒に
行動し信頼関係を築くことはとてもエネルギーを使うし大変なことだと思います。しかし、
言葉があまり通じないからこそ言葉以外のアプローチ、例えば表情や話を聞く姿勢、人が
何かを発表する時の反応などのノンバーバル・コミュニケーション、行動で示す思いやり
などをフルに稼働させて仲良くなることができたのだと思います。プログラム中、目があ
ったら微笑んだり一生懸命話しかけたりする光景がたくさんありました。このような心と
心が直接触れ合う交流をしてとても温かい 6 日間を過ごせました。
また、ちょっと近くてちょっと遠い東アジアの三ヵ国の国際交流を通してメンバーもボ
ランティアも広い世界を知識として知るだけで満足するのでなく実際に体験することの
楽しさを知ったと思うので、これを次に生かして色々なことに挑戦していってほしいと思
います。また、海外というと欧米に目が向きがちですが、中高生のうちからアジアに目を
向ける機会を得たことは貴重だと思います。私自身もこの秋からイギリスの大学に演劇を
学びに行きます。日本人であること、またアジア人であることを強みにできるようがんば
っていきたいと思っています。
最後に、昨年お世話になったこのプログラムに今年もまた関わらせていただくことがで
きて幸せです。
24
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『7年越しの恩返しを』
おおうち
のぶこ
青年赤十字奉仕団・創価大学3年 大内 伸子
(運営ボランティア)
2008 年にソウルで開催された三首都交流キャンプに参加させていただいてから 7 年が
たち、当時中学 2 年生だった私も大学 3 年生となりました。今振り返ると SEBETO は私の
人生において、本当に大切な経験となり思い出として心に刻まれています。今回、運営ボ
ランティアとして TOSEBE に携わらせて頂けることを通して、その恩返しをしていこうと
の思いで参加させていただきました。
私が参加した時に比べると、プログラムの内容も多様で毎年の交流を重ねるごとに、こ
のプログラムが多くの人に支えられ、よりよいものとなっていることを実感しました。ま
た、スマートフォンの普及や Wi-Fi 環境の整備からも、簡単に写真を撮り交換することが
でき、プログラムの終了後も簡単に繋がれるといった時代の流れさえも感じました。
今回のプログラムの中に「甘味コンテスト」があり、慣れない調理環境のなか各国のメ
ンバーがおいしい自国のお料理をふるまってくれました。調理が終了し、コンテストが始
まろうとしているのにも関わらず、中国のメンバーが片付けを続けていたので「もう始ま
るから、会場に行っていいんだよ」と声を掛けると「おなかが減っていないから」と言い、
片づけを続けようとするのです。本当におなかが減っていなかったのかもしれませんが、
私は、彼は残された大量の洗い物に気づいていて、それを洗うのが自分たちではなくボラ
ンティアの私たちだと気づいていたからそうしたのだと思います。普段、青少年赤十字の
メンバーとして奉仕の精神を学び、活動している彼にとっては、歯がゆい場面だったので
はと感じました。ボランティアや奉仕活動等を掲げていない時でも、このような気配りや
思いやりを行動に移すことのできる彼を見習いたいと思い、また尊敬しました。
運営側としてメンバーを主語に、どうしたらみんなが楽しめるのか、仲を深められるの
かを考えながら作り上げた 1 週間。メンバーの笑顔をみることが、なによりもの喜びでし
た。「恩返しを」との思いで参加したはずが、メンバーの笑顔や成長を間近で見ることが
出来、恩を返すどころかたくさんの元気をもらってしまいました。
三カ国の間には、今現在、良いこともあれば、悪いこともある。これは、7 年前私が参
加した時もそうでした。しかし、こうして赤十字の精神のもとに一つになれること、集ま
ったメンバーが、理解し合い、友情を結び、一人の友人として交流をつづけることは、国
際理解・親善を進め、世界をよりよいものへと変えていく大きな希望になると改めて感じ
ることができました。OG として、これからもこの交流キャンプが続くように願っていま
す。
25
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『運営ボランティアと三首都交流会』
あかつか
ゆうき
東京都立科学技術高等学校 1年 赤塚 友規
(運営ボランティア)
私は二年前の中国で行われたプログラムにメンバーとして、そして今回は運営ボランテ
ィアとして三首都交流プログラムに参加させていただきました。
運営ボランティアの話をいただいたとき、自分達が楽しんだように今回のメンバーに楽
しんでもらえるか、という不安がありました。
打ち合わせ、準備と本格的に動き出し段々と実感、責任を感じるようになりました。
そしてプログラムが始まり、すごく大変でした。まず人手が少ないように思えました。
初日はこの人数でやっていけるのか、と感じました。また慣れていないことなのでメンバ
ーに迷惑をかけてしまったこともありました。最初の2日くらいは予定を回すことで一杯
一杯になっていました。しかし3日目くらいから勝手が少し解ってきて、少しずつ余裕を
もって行動できるようになっていきました。ボランティアながらメンバーとも打ち解け、
程よい緊張感で臨むことができました。
私達は運営ボランティアとして力不足だったところもありました。しかしメンバーがそ
の足りない部分を埋めてくれました。
前回参加した時には感じませんでしたが、目には見えないところでプログラムを成功さ
せようと尽力してくれる方がいて、またそれに応えるようにメンバーが楽しんでくれて、
双方いなくては成りたたないのだということ感じました。
プログラムが終わった後も連絡を取り合ったりして交流は今も続いているようです。妹
や他のメンバーからも、楽しかった、また行きたい、と言ってもらえて運営ボランティア
をやって本当に良かったと思います。
メンバーにとって、そして私たちにとって最高の思い出になったことが何より嬉しいで
す。
26
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『一番人のためになる仕事』
正則学園高等学校
1年
みやもと
りょうが
宮本 龍河
(運営ボランティア)
僕は一昨年、つまり北京で開催された年にメンバーとしてこの三首都交流に参加しまし
た。そのときのことは今でも忘れられません。ですが、今回はメンバーとしてではなく運
営スタッフとして三首都交流を盛り上げてきました。正直、運営スタッフなんてたいした
事なんてしないだろうなとか思っていたのですが、なんだかやっているうちに運営スタッ
フの大変さや大切さがよくわかってきました。もし自分がメンバーとして参加していたら、
運営スタッフにすごく感謝していたと思います。こういう風に感謝される仕事もすごく大
切なんだと思いました。ちゃんと運営スタッフとして役にたっていたかは赤十字の社員の
人に今度聞いてみたいと思いますが、自分で振り返ってみると本当に役にたったのかな?
と不安になる点がいくつかありました。そのため、この感想文もあまり多くかけなかった
です。ただ一つ分かったことは、少し表現が悪いとおもいますが、裏方の仕事の方がみん
なの役に立つということです。正直なところ僕はこの運営スタッフのやっていたことを誇
りに思っています。また手伝って欲しかったらいつでも呼んでください。そのときは快く
引き受けますので、宜しくお願いします。
27
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『ボランティアで感じたこと』
やまだ
ひ な
こ
東京都立忍岡高等学校 1年 山田 日菜子
(運営ボランティア)
私は三首都交流会のボランティアをして運営がこんなにも大変だと初めて知りました。
2013 年にメンバーとして参加させていただきました。本当に楽しくてその時仲良くな
った韓国と中国のメンバーの人たちとも連絡を取っています。
ですが今回のボランティアを通して、自分たちが楽しく過ごすことができたのは職員の
方やボランティアの方が運営やサポートをしてくださっていたからだと改めて感じるこ
とができました。
私は研修のときに色々話し合いだったり、運営ボランティアの詳しい説明を受けて始め
は不安しかありませんでした。他のボランティアの人たちもいるけど失敗したり迷惑をか
けてしまったらと思うと正直、気が重かったです。けれど準備をしていくうちに自分がメ
ンバーの時のことを思い出し、今回のメンバーに楽しんでほしい!後悔のないように過ご
してほしいと思うようになりました。
プログラムが始まってからはとても忙しく体力の面でもまた少し不安になりましたが、
なんとか乗り切ることができました。自分たちが計画を立て準備をして、メンバーが楽し
んでくれている姿を見ると達成感や安心、喜びを感じました。最初の2日間はとても長く
感じたけれど、3日目あたりから時間が経つのが早かったです。あっという間に最終日に
なってしまいました。最終日はとりあえず大変なプログラムを無事に終えることができた
と安心しました。とても忙しく大変でしたが、もう忙しくなくなる。終わってしまう。と
思うと寂しさも感じました。
最後のキャンドルセレモニーのときにみんな泣いていて私も思わず泣いてしまいまし
た。握手をしたときに、とても楽しかった!ありがとう!と言ってもらえて本当によかっ
たと思いました。失敗することもあったし、戸惑ったり迷惑をかけたりする場面がたくさ
んありました。でもありがとうといってもらえてボランティアをしてよかった、一生懸命
やってよかったとまた涙があふれてきました。とても良い経験です。
交流会の運営をお手伝いさせていただくことなんてめったにないことなので今回参加
させていただき本当に感謝しています。2013 年に自分たちが楽しむことができたのは職
員さんやボランティアスタッフなどたくさんの方にサポートしていただいていたのだと
改めて感じることができました。大変なことばかりでなく、楽しくたくさんのことを勉強
し気づくことができました。貴重な経験をさせていただいて本当に感謝しています。赤十
字職員のみなさん、ボランティアスタッフ、先生方、メンバーのみなさんに本当にありが
とうございました。
28
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『スタッフとしてのTOSEBE』
おおいし
ひろひさ
大田区立東調布中学校 3年 大石 紘久
(運営ボランティア)
僕は今年、TOSEBE のスタッフとして参加した。受験勉強もあり、できる限り両立した
かったので、1 日中いるのということは少なく、その分裏方に徹して仕事をすることにな
っていたと思う。だがその中でいくつか学べたことがあったので、中 3 の勉強漬けという
イメージの夏休みの中では 1 つの大きな、良い思い出になったと思う。
いままでも生徒会役員や委員会活動で経験してきた、「人のために何かをする」という
こと。将来は運輸業につければいいと思っている自分にとっては経験しておいて損はない
し、むしろいずれ生かされる時が来ると思っていることだ。自分のやったことで人の役に
立ったり感謝されたりするのは、ありがたさを感じるし、これからはこうしていこうとい
ったやる気にもつながる。TOSEBE だとアイスブレイキングの司会や江戸東京博物館での
案内など、スタッフとしてメンバーが楽しんでくれるように働けた気がするし、実際一部
のメンバーからは「楽しかった」などの言葉ももらうことができた。これはメンバーとし
て参加しただけでは得られない経験だと思う。
これも今までに幾度となく経験してきたことだが、「仲間と協力する」ということ。
メンバーならまだしもスタッフとして参加している以上は自分勝手なことをやってはい
けないものだ。スタッフがそうしていたのでは全体のことが進まないし、何よりメンバー
以上のたくさんの人に迷惑をかけることになりかねない。だからこそ、周りと協力するこ
とが重要になってくる。その環境の中で仕事をすることができたのは、大きな経験の一つ
になるだろうし、将来にも役に立つと思う。
これからの進路を考えていく時期にこういった経験ができたのは大きいだろう。一生
の中の一つの大きな体験となっただろうし、学ぶことも多かった。この体験を今後に生か
していければと思う。
29
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(運営ボラ)
『ボランティアを通して』
荒川区立第三中学校 3年
さかま
坂間
ゆかり
紫
(運営ボランティア)
今回の三首都ボランティアに参加した理由は2つあります。まず一つ目は、昨年このプ
ログラムに参加して多くのことを学ぶことができたので,今年はボランティアというまた
違った視点から三首都交流に関わりたいと思ったからです。
実際、事前打ち合わせやプログラム中では、みんなを楽しませたりサポートすることの
大変さを知ることが出来ました。 また、昨年参加したとき、韓国 RCY の方々を始め多く
のかたに影から支えてもらっていたことを改めて実感し,感謝しなければならないと思い
ました。それと同時に自分もプログラムの成功に少しでも貢献できたことを誇りに思いま
す。
そして2つ目は、東京で開催されるということで中国韓国メンバーに日本や東京の魅力
を少しでも多く紹介したいと思ったからです。
プログラム中にメンバーとお台場へいったさい、建物の中に駄菓子屋があり、そこで駄
菓子について聞かれました。その時、昨年は質問の意味も理解できなかったであろう英語
で、スムーズに受け答えができ、相手もそれを理解してくれて、自分の英語が伝わった驚
きと駄菓子について教えてあげることができた喜びを強く感じたのを覚えています。こん
な自分の成長を感じることができたのも今回のプログラムに参加して得たことの一つな
のではないかと思います。
様々なことがあった一週間でしたが,自分なりにしっかりと役割を果たせたのでとても
有意義な日々を過ごせました。
また、私は最終日に熱中症にかかってしまったので,健康に気を付けて色々なことにチ
ャレンジしていきたいと思います。
30
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『ボランティアのちからに感動と感謝!!』
日本赤十字社東京都支部
し とう
やすお
青少年・ボランティア課長 市東 保夫
3年ごとにメンバー受入が輪番でまわってくる三首都交流プログラム。毎回、受入に当
たっては、不眠不休で大変な状況です。
今回の受け入れにあたり、3年前の資料を確認していたところ、写真を見て驚きました。
担当課の青少年・ボランティア課の職員は元より、写っていた支部職員の大半が人事異動
等で支部に残っていませんでした。当然、経験のない初めての職員で対応しなければなら
いプレッシャーからスタートしました。
私は、昨年開催されたソウルの交流プログラムに参加させていただきました。その際に、
全体の運営に携わる多くの学生ボランティア(ユース)のすばらしい活躍を見て、日本で
もあのように中心的に活動していただけるボランティアが育ってくれれば有り難いと思
い帰国しました。
受入の準備を進めて行く中で、昨年ソウルに参加したメンバー、さらに一昨年北京に参
加したメンバーを中心に過去この三首都交流プログラムに参加したメンバーが、続々と連
絡網を通じて集結してくれました。メンバーひとり一人が、自分たちが過去に参加した経
験を十分に発揮し、積極的に運営に携わってくれました。事前の準備からはじまり、ウエ
ルカムパーティーの飾り付けや進行、グループ行動の同行など多くの場面で素晴らしい活
躍をしていただきました。ボランティアのちからに感動と感謝の気持ちでいっぱいです。
この三首都交流プログラムは、参加者を募集し、選考のうえ決定した10名の中学生・
高校生が参加することのできる事業ですが、それだけではなく、今回のようにプログラム
をサポートする多くのボランティアの係わり方が重要な意味を持っているのではないか
と改めて感じました。
昨年ソウルで実感したボランティア中心の運営には、まだまだ遠いかもしれませんが、
少し近づけたのではないかと思います。
最後に、2015東京・ソウル・北京三首都交流の指導者を引き受けていただいた和田
先生、西村先生、プログラムを支えていただいた運営ボランティア、通訳ボランティア、
支部の協力職員に感謝申し上げます。
31
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『 青少年たちと自分の成長の夏 』
日本赤十字社東京都支部
しらいし
ま
み
青少年・ボランティア課 青少年係長 白石 麻実
日本赤十字社の職員となり7年目。4月に異動してきた青少年係。恥ずかしながら担当
になるまで“青少年赤十字”について、私は何一つ知りませんでした。慣れない業務の中、
三首都交流プログラムの日程だけは決まっており一日一日とその日は迫ってきました。事
務局として私が願っていたことは「大きな事故なくメンバーを自宅へ帰すこと」と「中国・
韓国メンバーに楽しんでもらうこと」でした。
面接選考を経て選ばれた日本メンバーは、6月28日から9月5日までの長期間に渡り、
一人も欠けることなく日本の代表として最後の報告会まで務めあげました。日に日に強ま
るメンバーの結束力はとても素晴らしかったです。学年・性別を超えて、仲間同士助け合
う姿が最後まで見られたことは、とても嬉しかったです。プログラム5日目の文化紹介で
のダンス披露は、振りが揃っていて、練習の時とは違う皆の真剣な眼差しに感動し涙しま
した。
日本団の目標として、「日本の代表という自覚とおもてなしの心をもって共に楽しく交
流しよう」と皆は決めました。果たして私も含め、目標を達成できたと胸を張って言える
人は何人いるでしょうか。中には期待以上の活躍を見せてくれる子もいれば、正直もう少
し頑張れたはずと思う子もいました。メンバーには、それぞれ手応えと反省があったはず
です。どうかこの夏の自分を無駄にせずに、今後の自分自身の益々の成長につなげて欲し
いと心から願います。
プログラムで最も印象的だったことは、学生ボランティアの活躍ぶりでした。まさかこ
れほどまでに「気づき、考え、行動して」くれるとは正直考えていませんでした。彼らは
あくまでも主役はメンバーであって自分達はサポート役ということを十分認識し、それで
いて、メンバーにサポートが必要な時はさりげなく手を差し伸べてくれました。もっと頼
ってくれたらいいのに…余計な手出しはしない方がいいかな…メンバーは楽しめている
かな…心の中で大きく葛藤していたことでしょう。徹底して黒子でいることに努めてくれ
たボランティアに感謝の気持ちと同時に頭が下がる思いです。
事務局としては準備や調整が十分でなく、ご迷惑をおかけしてしまったことを反省する
と同時に多くの皆様の支えで本プログラムを大きな事故なく最終日を迎えられたことに
改めて感謝の気持ちで一杯です。また、今回の業務が私自身の成長につながったことは言
うまでもありません。
結びに、指導者の和田先生、西村先生、通訳ボランティア、運営ボランティア、新宿区
大久保特別出張所の皆様、新宿区赤十字奉仕団大久保分団の川井団長・松本様、メンバー
を推薦し応援してくださった先生・保護者の皆様、各赤十字施設の皆様、ホテルや各プロ
グラムを手配調整してくださった皆様、東京都支部の素晴らしい仲間たち、今回のプログ
ラムを支えてくださった全ての皆様に御礼申し上げます。
32
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『三首都交流プログラムに参加して』
日本赤十字社東京都支部
しち の
ゆ
か
青少年・ボランティア課長 主事 七野 友香
今回、東京・ソウル・北京三首都交流プログラムに参加させていただき感じたことは、
青少年赤十字メンバーの持つパワーの大きさでした。
私が初めてプログラム参加メンバーの10人に会ったのは、7月19日、すでに翌週に
プログラムを控えた最後の研修でした。何回かの事前研修を終え、文化紹介の練習や、お
台場・秋葉原・渋谷原宿など観光案内のコース決めをしている姿はどこか頼りなく、本当
に来週からソウル・北京のメンバーを受け入れ、自分たちの住んでいる国・地域を紹介す
ることが出来るのかなと勝手に不安を覚えました。
しかし、プログラムが始まり進んでいくにつれて、そんな不安はどこかに消えていきま
した。たった一週間前に会ったメンバーとは別人ではないかと思えるほど、お互いに声を
かけあい、積極的に参加していこうとする姿を見て、メンバーの成長を支える手助けを最
後までしっかりしていこうと、自分自身身の引き締まる思いでした。カルチャーショーで
の一生懸命練習していたダンスや大きな掛け声、不慣れな言語でも相手の要望を聞きなが
ら観光をエスコートする姿、全員で輪になり厳かな雰囲気でのキャンドルセレモニー、
『世
界で一つだけの花』の合唱。どの場面でも、何かを得て成長していくメンバーに出会うこ
とができました。青少年赤十字にかかわり始めたばかりの頃に感じた「こどもたちは、短
期間でこんなにも変わることができるのか」という驚きを改めて感じることができました。
メンバーそれぞれ自分自身の大きな成長に気がついていると思います。ここで満足する
ことなく、今回のプログラムを一つのきっかけとして、さらにたくさんの挑戦をしていっ
て欲しいと思います。また、どこかでそんな挑戦をしていくみなさんの手助けをさせてく
ださい。
最後に、今回の三首都交流プログラムに関わった全ての皆様、団長の和田先生、西村先
生、運営ボランティアに通訳ボランティアの皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
33
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『意義から考察する三首都交流プログラム』
日本赤十字社東京都支部
あまみつ
会計課 施設経営係 主事 天光
じゅんいち
純一
「この交流が、一つの“人生のきっかけ”となったら――。」
そんなことを思いながら参加した三首都交流プログラム。本プログラムに参加したメン
バーに、最終的に何を感じてもらいたいかということを考えた際、それが一つの“人生の
きっかけ”であったと感じることができる、そんなプログラムにすることができたらと思
いながら参加させていただきました。
さて、今回参加したメンバーやボランティアの皆さんは、この交流プログラムの意義を
どう捉えていますか?それぞれ考えや想いがあって参加したことと思いますが、“意義”
なんて難しいことは考えていなかったかもしれません。私は、この交流プログラムの意義
を以下のように捉えています。
感性豊かで、かつ将来を考えるに当たり最も影響を受けるであろう年代の中高生たちが、
他国の同世代の仲間と触れ合い、言葉はうまく通じなくても、五感で感じ、気持ちを共有
し、様々なことを経験することで、他国に関する興味・関心を抱き、他国を理解し、思い
やる気持ちを育む。一方で、それにより自らとの比較が出来、自らを省み、更に一歩進ん
だ自分へと成長させる――そこに、この交流プログラムの意義があると思います。
更には、これらが小さい頃の良い経験となり、大人になった時に、忘れられない、かけ
がえの無い経験であったことと感じ、この経験により、幾度と訪れる今後の人生の選択肢
の中で国際理解・国際協力という視座が出来れば、この交流の意義が全うされたことと思
いますし、それは私にとっても本望です。
では、参加したメンバーの皆さん、プログラムを終えてみてどのような気持ちですか?
短い限られた時間しかないという認識のもと、必死に仲良くなろうと、交流しようと努
力し、実際に仲良くなってお互いを理解し始めた頃、別れの時がやってくる。だからこそ、
名残惜しい、寂しいという感情が生まれる。そしてそれが涙となって込み上げる。きっと、
参加する前までとは違う、成長した自分を実感しているのではないでしょうか。また、私
も皆さんのその姿を見て感動しましたし、携わることができて良かったと実感した瞬間で
もありました。
私が参加メンバーと同じ中高生の頃、たまたま国際理解・国際協力といったことを学ぶ
機会があり、それが大学進学、そして就職へとつながるきっかけとなりました。参加した
メンバーの皆さんにとって、このプログラムがそんな一つの“人生のきっかけ”となるこ
とを願ってやみません。
結びに、このような素晴らしいプログラムを作り上げていただいた参加メンバー、ボラ
ンティアの皆様、指導者の先生方、大韓赤十字社ソウル特別市支社・北京市紅十字会の皆
様、関わった全ての方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
34
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『2015 年夏、三首都交流プログラムに参加して』
日本赤十字社東京都支部
まえぞの
み
さ
会計課 施設経営係 主事 前園 美沙
この夏、私はスタッフとして三首都交流プログラムに参加しました。学生時代には、国
際交流プログラムを運営する経験を何度かしていますが、入社して以来7年、管理部門に
長く従事していたこともあり、職員として国際交流プログラムの運営に携わることは、今
回が初めてでした。
開催国として他国のメンバーを受け入れるため、担当部署の職員は1年も前から準備を
進めており、その甲斐あってプログラムの内容は非常に密度の濃いものでした。またそれ
以上に、事前研修も含めた参加者同士の交流の日々が、彼らにとってかけがえのない経験
となったことは、フェアウェルパーティーの様子から見ても明らかでした。
事後研修に参加した職員の話では、参加者の学生からも通訳ボランティアの学生からも、
反省を含んだ振り返りの言葉が多く寄せられたそうです。フェアウェルパーティーで参加
者が見せた涙の中には、他国のメンバーとの別れを悲しむ涙のほかに、「もっとこうした
かった」という少しの悔しさが混じっていたのではないかと思います。
各々の心に残る充実感に加え、この少しの「悔しさ」こそが、参加者をステップアップ
させてくれるものだと、私は信じています。運営を手伝ってくれたボランティアの中には、
この国際交流プログラムに参加した経験のある方が多くいましたが、その経験が後押しと
なって、言語を習ったり留学を決めたりした、という話を聞きました。今回の参加者にと
っても同じように、この経験が彼らの糧として作用してくれることを願っています。
最後に、このプログラムを支えてくださった先生方をはじめ、ボランティアの皆様、ス
タッフの皆様、全ての方に深く感謝申し上げます。また、赤十字の理念を紡ぐ重要なプロ
グラムに、スタッフとして携わることができましたことを、私自身、大変誇りに思ってい
ます。
35
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『 Red Cross でつながる私たち』
日本赤十字社東京都支部
地域推進課
すずき
あや み
地域推進係 主事 鈴木 彩見
日本赤十字社で働き始めて7年目。幸運なことに、さまざまな場面で国内外の赤十字職
員やボランティア、JRC/RCYメンバーと関わる機会を持たせてもらいました。
そのどの時にも「赤十字」というつながりは、私たちに安心感を与え、理解や交流のベ
ースとなり、距離を近づけてくれました。今回、各国から参加したメンバーたちも年齢や
文化の違いを越えて、同じように感じてくれていたら、また、将来の夢や職業の選択につ
ながるヒントとなるような何かを見つけてくれていたらいいなと思っています。
そして、メンバー、通訳・運営ボランティアのみなさん、それぞれがたくさんの準備を
してこの交流プログラムに臨んでくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
キャンドルサービス後のみなさんとの握手のときに、自分でもびっくりするぐらい涙が
出てしまったのは、プログラムが終了するという寂しさと安堵感、何よりみなさんのがん
ばりを身近に見ていたことが大きかったように思います。私にとっても、今回は多くのこ
とを感じ、反省し、みなさんから刺激を受けるプログラムとなりました。
過去のプログラムに参加したメンバーがOB・OGとしてこの交流プログラムを成功さ
せたいと関わり、職員を支えてくれたように、また、それとは全く別のどんな形でもよい
ので、みなさんがこれから先も赤十字との関わりを持ち続けくれたら、うれしく思います。
みなさん、ありがとうございました。
36
2015 年(第 13 回)三首都交流プログラム参加者
感想文(職員)
『 One child, one teacher, one book,
and one pen can change the world.』
日本赤十字社東京都支部
救護課 救護係 主事
えちご
越後
りゅう
隆
「これまで所属課の所管行事以外には、なかなか参加する機会がなかった私にとって、
本プログラムは青少年赤十字に直接携われるほぼ初めての機会でした。恥ずかしながら、
職員として赤十字の事業に従事しているにも関わらず、担当業務以外のことについては、
積極的に関わろうとしてこなかったため、青少年赤十字や本プログラムの意義について、
十分に理解した上での参加ではなかったことを、お詫びしなければなりません。
いざプログラムが始まると、まずは運営ボランティアの生徒・学生たちに驚かされまし
た。本プログラム先輩として、今回の参加メンバーのために、裏方として手際よく準備を
進めていくその姿は、頼もしい限りでありました。このようにして青少年赤十字の事業が
受け継がれてきたことを感じるとともに、今回のメンバーからも、彼ら彼女らのように近
い将来、今度は運営ボランティアとして参加する学生たちが出てくることを期待していま
す。
さて、参加メンバーは、最初こそなかなか打ち解けられない固さが見られたものの、日
に日に会話が増え、ぎこちなくとも、なんとかコミュニケーションを取ろうとしておりま
した。少しのことを伝えるのに、いつもより時間がかかったかもしれませんが、その積み
重ねが、帰国前日のキャンドルサービスでの感動の涙に集約されたと思います。
中学・高校という感受性豊かな時期に、このような経験ができることは、きっと今後の
人生に大きな影響を与えてくれることでしょう。本プログラムにメンバー、またはボラン
ティアとして参加した生徒・学生には、同年代の他国メンバーとの交流をきかっけとし、
国際的な視野を広げるとともに、自国の文化についても見つめなおし、今後の学校生活や
職業選択において、活躍の場を広げること願っております(将来、赤十字で一緒に働けた
ら・・・)。
最後に、本プログラムに参加されました赤十字・紅十字職員、教員、語学ボランティア
(頼りっきりでした、語学を勉強しようと思いました)の皆様に御礼申し上げるとともに、
世界の平和を祈念して、所感とさせていただきます。
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