19.宗教 1. 「世界の宗教8・小乗仏教」石井米雄・淡交社¥750 `69

19.宗教
1. 「世界の宗教8・小乗仏教」石井米雄・淡交社¥750 '69
HK31,4 国
サンガの構造と性格、在家者、タンブンの諸相等をタイ仏教を中心に書いている。
2. 「自立する世界・蘇る文化」西川潤学習対談集・ダイヤモンド社¥1300'75
都
・仏教にもとづいた生活感覚-タイ(青木保=西川潤) 109-134p
*タイ人にとって仏教とは、たんに宗教ではなく国家統合のシンボルであり、また生活
の基盤を支えるものとして大変尊い存在、・・ただ私自身の修行体験やその後の観察を
通じて言えば、90% 迄は呪術的要素で、僧の役割も呪術的なお祓いに終始しています。
だからタイでは占いが非常に盛況で、子供の命名、事業開始から国家行事の日程、政策
決定に至るまで占いによって決められるといわれています。 120-1p
*タイにはチャイオニ-・システムというものがあり、ボスが自腹を切るのは社会的期
待でありそれをやらない人はボスになれないわけです。もともと我々の言葉で言えば
カッコよさ」を身上として生きている社会ですから、みんなカッコよく逆に不利な立場
とか逆境を非常に嫌がったりします。132P
3. 「上座部仏教の政治社会学」石井米雄・創文社¥5000 '75
タイ仏教と国家及び社会との関係を解明する。
附論としてタイ仏教研究文献解題、タイ仏教関係法制史資料を掲載している。
都
4. 講座比較文化・第二巻「アジアと日本人」研究社¥2200'77
・タイ国における組織論(仏教サンガの形態と機能):石井米雄
日
3-32p
5. 「タイの僧院にて」青木保・中央公論'76
中公文庫¥470 '79
○
HM71,7 国
'72-73 年に半年仏教僧としてワット・ボヴォニベ-で修行生活した時の体験記。
タイには檀家制度がないので個人と僧侶との関係は個人的なきずなで結ばれており、タ
イ人の社会関係を反映しているところに興味を持ち修行する。
得度から還俗迄、タイ成人男子の義務とも思われている「一時僧」の経験は、一人前に
なる精神修養の方法。力まず型に力を入れず踏ん張らず、大海に川の流れが注ぐが如く
自然と共に一体化しようと黙々と生きてゆく姿を学ぶ。
*多民族混合の社会であるタイ社会では、誰であろうが修行を通じて成人することは、
そこで一人前の成人として認められるための重要な通過儀礼となっており、宗教的とい
うよりも社会的な行為として成立している面がみられる。 41p
*タイの教育の基本は、暗記にあるから、暗記に強い者は頭がよいと尊敬される風が一
般にある。 74p
*僧の生活の基本的条件: 托鉢に出る。黄衣を着る。木の下( 寺) に住む。具合の悪い
時には薬物を摂る。
*僧の禁止行為: 性交。盗み。生殺。悟りの境地に達したといったほら吹き。
*僧の修行( 三つのシッカ):①シ-ン(身体と言葉をコントロ-ルする)
②サマ-ディ(心を乱すことを防ぐ行為。呼吸調整等)
③パンニャ(現世の本源を知ること)
*ワットは、ウボサタ(本堂)チェディ(仏塔)クティ(住居)から成る。
*僧の生活は、タイ社会にあって、一種の舞台に上がった役者に似たものなのである。
ある意味では、その社会の花形に近い。・・聖を演技しながら演技が日常化するという
現象がいつしか自然に生ずる仕掛けになっている。 208p
*僧の世界は・・正統的な大伝統の仏教教理の説く仮借ないニッパン(ニルヴァ-ナ)
への達成の道の世界と、民衆の求めるサワン(地上天国)への俗的快楽の達成を仲介す
るタンブンの呪的世界との、相矛盾し、本来葛藤し合うものを、現実の僧生活において
統合するという役割である。292p
6. 「儀礼と象徴-文化人類学的考察」江淵一公他編・九州大学出版会¥10000'83
吉田禎吾教授還暦記念論文集。
・タイにおけるタム・クワン( ス-・クワン) 儀礼: 小野田正喜
299-324p
タイ仏教における二重構造の分析。
福
7. 「儀礼の象徴性」青木保・岩波書店¥1700 '84
本
タイ僧の務めは儀礼に明け暮れる。自らの体験を基に、儀礼とコミュニケ-ション、
儀礼の遂行性、儀礼と国家との関係、儀礼のもつ開放面・拘束面を論述する。
8. 「アジアの宗教と差別」NCC キリスト教アジア資料センタ-・日本基督教団出版局
¥1500 '84 3680,26
都
'82 年 1 月京都で開催された「アジアの人種と少数者問題における宗教の役割協議会
会議を基に出版。
・タイの仏教と少数者問題: スラク・シバラクサ
164-176p
9. 「上座部仏教」佐々木教悟・平楽寺書店¥8000 '86
ア
インド・東南アジア仏教研究第 2 巻
著者は'44 年から 2 年ワット・ラ-チャプラナに入寺、現在大谷大学名誉教授。仏教
伝来の歴史、戒律と教義、僧侶の日常生活に欠かせない課誦を論述している。
10. 「南伝仏教の遺跡と美術」本多弘、島津法樹・雄山閣出版¥15000 '86
滝
写真を趣味とする医者と古陶磁収集家が五年かけて調査したもので、タイの歴史概要
や写真による遺跡及び工芸美術を案内している。
11. 「タイ 黄金の仏都・黄金の仏たち」並河萬里・日本放送出版協会¥25000 '87
日
スコ-タイ、チェンマイ、アユタヤ、ピマ-イ等の遺跡と各地の博物館展示物のカラ
-写真 353 点で 6 年かけて撮り続けたもの。タイ民族の深い信仰と美へのあこがれが
伝わってくる。
12. 「タイの仏教」バンコク日本人商工会議所
81p
'87
13. 「タイにおける現代仏教の諸傾向」ソラ-ンジ・チェリ-
上智大学アジア文化研究所
'87.12.9 パリ大学での講演録。
14. 「タイ仏教遊行」田村仁・星野龍夫・佼成出版¥1850 '88
フォト・マンダラ
協
'88
アラ
都
15. 「タイ・仏教の詩( ウタ) 」レヌ-・ワタナクシ・段々社¥2000 '88
KL16 E6 国
著者は 1932 年生まれ、王族出身。1980-7 年、夫と一緒に滞日。
*吉祥:
感謝の念は素晴らしい美徳
人が身に備える至上の持ち物
他人にまこと繁栄をもたらし 己れには喜び還る
22p
*幸せもとめて: 幸せとは澄んだ心と健やかな肉体に宿るもの
幸せとは望みは叶い苦もまた皆無 人はいつのときも幸せ望む
ただ幸せはほんのつかのま、しかも突然に
日々仏陀の教えに従えば救われよう
苦しみの谷底に突き落とされようと
心朗らかに努めると難題の山にも解決の糸口が何よりも大事なことは
まず心
39p
*スパ-シット・プラルアン(スコ-タイ王の金言集):
善を心に備え 人にやさしく浅はかな言葉を慎み 他人を中傷してはならず
己を誇ってはならず 貧しい人を軽蔑せず 人々と仲良く睦まじく
*ダムディダイディ、タムチュアダイチュア
(善行をなして善果を得、悪行をなして悪果を得る)
16. 「アジアの仏教名蹟」アジア民族造形文化研究所編・雄山閣¥2000 '88 HM61,E4 国
アジア民族造形文化研究所主催アジア学講座での以下の速記録をまとめたもの。
インド石窟寺院、ガンダ-ラ、敦煌遺跡、朝鮮の寺院建築、飛鳥から奈良へ、スコ-タイ 、
ボロブドォ-ル、アンコ-ルワット
・スコ-タイ:藤木良明 167-202p
17. 「アジアの宇宙観」杉浦康平・岩田慶治編 講談社¥4800 '89
HK13,E5 国
'82.11-'83.1 実施の国際交流基金創立十周年記念事業「アジアの宇宙観」展覧会を記
念して編集された論文集。五年にわたる労作でアジア諸宗教の根源に潜む宇宙観の「原
イメ-ジ」を探究している。
・「三界経「」にみるタイ仏教の宇宙観:サティエンポン・ワンナポック 122-129p
・タイ王朝の儀式にみる宇宙観:ソン・シ-マ-トラン 268-287p
・タイ上座部仏教の宇宙観と建築物:アヌヴィット・チャルンスパクン 288-305p
18. 「南伝仏教の旅」佐藤健著・中公新書¥580 '89
毎日新聞編集委員による延べ 150 日に及ぶフィ-ルドノ-ト。
・タイ
181-215p
本
19. 「タイ仏教入門」石井米雄・めこん¥1800 '91
タイ人にとって仏教とは何かを出家・在家の面から答えてくれる。
日
20. 講座「仏教の受容と変容 2」石井米雄編・佼成出版社¥2100 '91
日
上座仏教の成立と現状を概観し、タイ・ラオス・ビルマでの上座仏教と固有信仰との
共存、仏教教団の組織と僧侶の修行生活、民衆生活の中の仏教を取り上げている。
・タイにおける弥勒仏観と終末論 231-237p
21. 「NHK 美の回廊をゆく・東南アジア至宝の旅②」日本放送出版協会¥1800 '91
・黄金仏遊行「タイ・バンコク・スコ-タイ」 5-72p
くもった魂に仏の光を:
横尾忠則
ラタナコ-シン王朝の王様とバンコクの寺院: 吉川利治
柔和と無常:
青木保
バンコク看板事情:
吉岡忍
水上のバンコク、陸上のバンコク:
西村幸夫
タイの仏教美術:
伊東照司
取材記:バンコク-スコ-タイ 400 キロ
植木豊
駒
22. 「タイ・黄衣のゆらぎ」平河出版¥3000 '91
写真: 樋口英夫
文: 杉江幸彦「タイ僧侶と仏教徒のうごめき」
都
23. 「インド・タイの仏教」藤吉慈海・大東出版社¥4800 '91
T.マグネス「チャオ・クン・モンコン・テ-プムニ-の生涯とその教え」収録。
トンブリにあるワット・パクナムの指導者の説教と瞑想法を解説。
都
24. 講座東南アジア学「第五巻東南アジアの文化」前田成文編・弘文堂¥4200 '91
・内なる実践へ-上座仏教の論理と世俗の現在:林行夫 93-123p
日
25. 「村の衆には借りがある」ピッタヤ-・ウォンクン・燦々社 160BAHT '93
'Luang Por Nan' by Pittaya Wongkul
スリン県タ-サワ-ン村ナ-ン和尚の改革派仏教運動記録。
アラ
26. 「実践宗教の人類学・上座部仏教の世界」田辺繁治編著京大学術出版会¥4400 '93 日
'88 年から四年間にわたり実施された国立民族学博物館共同研究「上座部仏教社会の
宗教」の成果。上座部仏教社会で実践されている信仰や儀礼等の宗教現象を分析するこ
とにより、この地域の宗教と社会の関係の実態を明らかにする。
・供犠と仏教的言説-北タイのプ-ヤ・ヤ-セ精霊祭祀:田辺繁治
35-70p
・儀礼と暴力-北タイの精霊儀礼について:今村仁司
71-101p
・北タイにおける治療儀礼-モ-・ムアンの力と地位の変化
135-160p
:ア-ナン・カ-ンチャナパン
・ラオ人社会の変容と新仏教運動-東北タイ農村のタマカ-イをめぐって
355-382p
:林行夫
・もう一つの「瞑想」、あるいは都市という経験の解読格子
383-414p
-タイのサンティ・アソ-ク(新仏教運動)について:福島直人
27. 「アジアにおける宗教の再生」田辺繁治編著・京大学術出版会¥4400 '93
日
'92 年 11 月開催「アジア太平洋地域における民族文化の比較研究」第四回シンポジウ
ム「再生する宗教」での研究成果。
・タイ、雲南周辺におけるモン族のメシアニズム:ニコライ・タップ 106-127p
・精霊祭祈の再構築-北タイの職業的霊媒カルト:田辺繁治
195-229p
・五月事件-タイの政治空間における記号のドラマ:ティラユット・ブンミ-230-247p
28. 「アジアの地域と社会」今永清二編・勁草書房¥4700 '94
日
アジア史における地域自治の基礎的研究の共同研究成果で、アジアの社会と歴史の構
成単位としての地域の実態と特徴を解明し、アジア史における国家と地域との相互関連
を体系化し、さまざまな社会集団の変動過程を国家地域レベルで歴史学的に考察してい
る。
・タイイスラム社会の「地域自治」に関する一考察: 今永清二 252-310p
29. 「アジアの仏教」斉藤昭俊・近代文芸社¥3000 '94
北区豊島
著者は日本仏教教育学会会長、本書は韓国、中国、タイ、スリランカ、インド、日本
を巡礼した時の記録。後半に空海や良寛についてのエッセイを収録。
・タイの仏教 159-181p
30. 「宗教・民族・伝統」杉本良男編・南山大学人類学研究所叢書 '95
HK25,G3 国
'92-4 年度の研究計画「宗教・民族・伝統のイデオロギ-論的考察」の研究成果。
・北タイ、タイ・ル-族の守護霊儀礼とその社会的背景:馬場雄司
83-115p
タイ・ル-族の民族的アイデンティティの問題をタイ国家による開発の問題、農村社
会と国家との関係の中で考察。三年に一度行われる守護霊儀礼チャオルアン・ムアラン
ラ-において移住の記憶をめぐり村落間の葛藤が生じ自らの「歴史」を記録化しようと
する動きを追っている。
・タイにおける仏教的原理主義の二つの類型と世俗的倫理: 小野澤正喜 117-130p
19 世紀以降西欧の圧力を受けながらラ-マ 4 、5 世は近代科学と結びつけ教義体系、
僧 組織等の中央集権化を図った。1980 年以降急速な工業化、都市化の中でタンマカ-
イ、サンティアソ-ク等の新宗教運動は出家と在家との峻別が崩れ世俗的倫理化してい
る。
31. 「海を歩いたブッダ」文・佐藤健、写真・杉全泰、KDD クリエイティブ ¥2800 '95
愛
副題: 人・もの・遺跡にみる東南アジアの仏教風景。アラビア海、インド洋、東シナ
海につながる海の道は稲、陶磁器、香料、金、石油の道でもあったスリランカ、ミャン
マ-、インドネシア、カンボジア、タイの風景を写真と文で辿る。
・タイの仏教風景 124-148p
32. 「インド東南アジア古寺巡礼」伊東照司・雄山閣出版¥2884 '95
日
上座部仏教の寺院や遺跡を辿る。
・タイ国
79-108p
ナコ-ン・パトム、ピマ-イ、スコ-タイ、チェンマイ、ランプ-ン、サラブリ-、
アユタヤ、バンコクの寺、遺跡を案内。
33. 岩波講座文化人類学第 11 巻「宗教の現代」岩波書店¥3200 '97
本
・仏教の多義性-戒律の救いの行方:林行夫
79-106p
タイの仏教を中心に僧侶と一般信者、戒律と世俗の関係を示し、社会変化と共に改革
的な動きが盛んになってくるとが明らかにされる。
・タイ華人社会の民衆教団:吉原和男
109-134p
儒教と道教が東南アジアの華人社会で変容し、それが新しい形の民衆宗教を発展させ
ている。
・宗教とナショナリズム-上座部仏教の事例から:小野澤正喜 235-254p
タイにおける国家と仏教の関係を、近代史に即してとらえる。八十年代以降の経済成
長と共に「下から組織される」仏教ナショナリズムが芽生えてきている。
34. 「グロ-バル化と民族文化」国学院大学日本文化研究所編・新書館¥2884 '97
本
'96.1.10-12 に開催された国際シンポジウムをもとに編集されたもの。文化面におけ
るグロ-バル化のプロセスを、宗教、家族・コミュニティ、言語をテ-マにして議論す
る。
・激動する東南アジアの宗教情勢:小野澤正喜
87-117p
副題: 国際化時代のタイの民族宗教
35. 「見仏記・海外編」いとうせいこう、みうらじゅん・角川書店¥1900 '98
赤羽西
韓国、タイ、中国、インドの仏像訪問記。半端じゃない。
・タイ
99-168p
ワット・ヤイ、ワット・シ-チュム、ワット・マハタ-ト、ワット・プラシ-ラタ
ナ・マハタ-ト、ワット・チャンロム、ワット・チェディ・ヂェッティオ、ワット・カ
オパノムプルン、ワット・ボウォニウェ-ト、ワット・ポ-、国立博物館、ワット・ト
ライミット
98
水道端
’
37.「痛快!アジアの神々」JISIC・同文書院¥1200+税
アジア各国の宗教事情。
・タイの精霊信仰
114-117p
・タイの「収穫占い」は国家的行事
163-165p
’
36. 「ブッダ・大いなる旅路②」石井米雄監修・日本放送出版協会¥2000+税'98
本
NHK スペシャル番組をまとめたもの。上座仏教の風景を求めてミャンマ-とタイを訪
ねる。
・タイ
115-202p
一時出家者の素顔、瞑想と厳格な戒行に励む「森の寺」、女性修行者・メ-チ-、エ
イズ患者を受け入れるプラパ-トナンプ-寺について取材している。
’
38.「タイの上座仏教と社会―文化人類学的考察」森部一・山喜房佛書林¥20000 98 都
石井米雄等先駆者の研究を踏まえながら、経典、僧侶と戒律の関係、地方僧院を論じ
た労作。タンマユット派とマハーニカーイ派の分析、プッタタートに詳しい。
’
39. 「アジア・ジレンマ」青木保・中央公論新社¥1800+税
99
滝
過去八年に発表した論文集。今後の世界、アジア、日本を考える上での問題点を提起
している。
・閉じる神・開く神
171-196p
日本文化の基底に存在する「開く神」について、御岳信仰を例に、タイ人の信仰生活
と比較しながら論じている。
40.「ラオ人社会の宗教と文化変容」林行夫・京都大学学術出版会¥5800 00 江戸川区
東北タイに住むラオ人の宗教と社会をめぐる民族誌。17 年にわたる研究成果。
‘
’
41.「宗教と癒し」京都文教大学「宗教と癒し」研究会編著・三五館¥1800+税 00 真砂
臨床心理学、文化人類学、宗教学、医学等の分野から「癒し」に関わる宗教・文化
を分析している。
・新しいカミの創造と「癒し」:谷口裕久
167-184p
モン族のカソリック女性信者が創出した「ヤウ・ソー」信仰について述べている。
’
42.「死をめぐる実践宗教」西井凉子・世界思想社¥
01
都
副題:南タイのムスリム・仏教徒関係へのパースペクティヴ。南タイの西海岸サァ
トーン県では、ムスリムと仏教徒が混住している。
43.「アジアの内発的発展」西川潤・藤原書店¥2500+税 01
目黒
従来、アジアを見る眼は進出先としての見方に偏っていた。反対側の立場で何が進
行しているかに焦点をあて内発的発展の事例を集めたもの。タイ、スリランカでの仏
教に根ざした開発運動の他、NGOやフィリピン地場産業、バリ村落などを取りあげ
ている。
・ タイ仏教からみた開発と発展―プッタタートとプラ・パユットの開発思想と実
践:西川潤
29-59p
’
’
44.「仏教・開発・NGO―タイ開発僧に学ぶ共生の智恵」西川潤、野田真理・新評論
¥3300+税 01 江戸川区
45.「東南アジアのキリスト教」寺田勇文編著・めこん¥3800+税 02
目白台
東南アジアにおけるキリスト教の多様なあり方を考察している。フィリピンを除き
仏教、イスラム、ヒンドゥー教が定着していた地域では改宗に成功していない。少数
民族にとっては支配的民族からの脱出の糸口として受容された経緯がある。
・タイにおけるキリスト教:石井米雄
87-110p
’
46.「文化人類学研究」江渕一公、小野澤正喜、山下晋司・放送大学教育振興会
¥3000+税 02 北区豊島
・宗教の再生:小野澤正喜
109-208p
タイ仏教の基本構造を解明し、コンピューターとインターネットを駆使した海外布
教活動タンマートォート運動を紹介している。
’
47.「タイでオモロイ坊主になってもうた」藤川チンナワンソ清弘・現代書館¥1800+税 03 中野区
非行少年が不動産、建築業、地上げ屋を経てタイの寺で修行するようになった回想
記。各章のまとめに、仏の教えを掲載。妻に離婚され、タイで現地妻と会社を経営し
ている間に五ヶ月出家する。その間に僧侶姿でタイを遍歴するところが面白い。その
後、事業を現地妻に譲り、ペッチャブリ県のタムケウ寺で出家、11 年になる。
’
’
48.「オモロイ坊主のアジア托鉢行」藤川チンナワンソ清弘・現代書館¥1800+税 04
目白台
「オモロイ坊主を囲む会」のメンバーが聞き書きしたもの。インド、ミャンマー、韓
国などの旅行漫談。
・タイ・ラオス編
54-84p
’
49.「タイの古寺を歩く」桑野淳一・連合出版¥1800+税 05
目白台
紀行作家が、かって森に包まれていた寺院を訪ねる。イサーン、スコータイ、タイ
中央部、チェンマイ、バンコクなどに残る仏教美術ガイドブック。
’
50.「現代タイにおける仏教運動」矢野秀武・東信堂¥5600
06
港区
タイ上座仏教を概観した後、タンマガーイ寺の活動と現代消費社会との関連、タン
マガーイ式瞑想を形成したパークナーム寺と近代初期の宗教制度改革との関連を明ら
かにする。
52.
「
51.「テーラワーダ仏教の実践」ポー・オー・パユットー・ サンガ¥2500+税 07
目白台
著者はナコンパトム県ヤーナウェーサカワン寺住職で 1994 年にユネスコの平和賞
を受賞している。仏教の心髄、自己開発、人間開発と題した講演集で深い教養に基づ
いているので、現代人に訴えてくる。タイ人に向っての批評も的を得ている。
東北タイの開発僧」櫻井義秀・梓出版社¥4935’08
目白台
東北タイの地域社会において重要な役割を果たしている上座仏教寺院と僧侶達の活動
を、社会学的な方法論によって調査。その結果をもとに、宗教と社会貢献、宗教と社会開
発の関係を考察する。