会報 GROOVY 40号 2006年10月26日発行

CONTENTS
GROOVY VOL.40
九谷ジズファンクラブ(KJFC)会報
公式ホームページ : http://www.kjfc.info
2006.10.28
〔Japan Jazz Junction〕
シリーズ特集(4)
「
“今”のジャズ喫茶」東京・十条『響』の巻
札幌例会より S.T.
Y's ROOM No.16「Y 懐かしの京都のジャズ喫茶に行く」
我蘭堂、名古屋・豊田市のジャズ喫茶に行く
草加JAZZ IN
E.K.さんのJAZZとの係わり
H.S.
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8
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KJFC TOPICS
10
A Letter From The Bassman 伊藤 潮
11
D I S K 紹介
紅 我蘭堂
2006年上半期 HMVジャズCD売り上げランキングの考察 解説:高木信哉
気まぐれジャズマン 第20回 水戸守敬一郎
12
カドやんのジャズ教室 vol.25 門倉洸太郎
ハービー・ハンコック研究・第7回 高木信哉
SOUL TRAIN Vol.2 撮影:M.T.
RED GARLANDの魅力について 第23回 紅 我蘭堂
MEMBER'S ROOM 第4回
RECORD CONCERT(例会)REPORT 「作曲家シリーズ(1) ジミー・ヴァン・ヒューゼンの名曲を聴く」
KJFCライブの足跡(1) 太田 剣+田中信正“カルテル”トリオ
「映画館」特集:澤野工房
特集:低音の魅力 Eddie Costa と Pepper Adamsのアルバムを集めて
特集:
『女性ヴォーカル スタンダード・ナンバー聴き比べ』Vol.4
「映画館」特集:
「映画館」で映画ジャズ
「ROLAND KIRK特集 前編」
表紙及び本文中イラスト制作(各ロゴマークを除く)……水戸守敬一郎
※無断転載はかたくお断りいたします。
本誌印刷・製本:文京堂 東京都文京区本駒込1−10−4 電話03−3941−4508
このPDF版GROOVY-40号は、印刷物として発行したものを基に新たにレイアウトしています。
したがって、印刷物とは一部異なる部分があります。
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J.J.J.
Japan Jazz Junction
シリーズ特集(4)
「“今”のジャズ喫茶」
東京・十条
『響』
の巻
ジャズ喫茶が全盛だった60年代70年代を経て、今新しくジャズ喫茶を開店しようと望んでいる人は実は多く存在している。
しかし、現実に店を構えて商売として立ちゆくようにしていくには、さまざまな努力や工夫が必要なことも確かなようだ。神
保町で長く店を構えていた大木俊之助氏が湘南に引っ込んで早10年近くになり、店名を繋いだ東京・十条の『響』も開店4
周年を迎えた。今回は、マスター小松繁樹氏に近況を伺ってみた。
ないと思いますが、開店して10ヶ月くらいは、音も下
その頃は午前11時
本誌「こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。 げずにガンガンやっていたのです。
に店を開いて午後8時には閉めていました。最後には
さて東京の城北地区はジャズ喫茶が皆無と言っていい
ほどの不毛地帯でしたが、数年前にこの店がオープン 一日のお客様が3人くらいの日々が続いたのです。ご
はっきり言って音が小さければ店に来る。
し、しかも名店“響”の名前だと聞いたときは、本当 近所の方は、
大きな音なら会話もできないし頭が痛くなるから来な
にうれしかったです。もう開店してからどれぐらいに
い、と言って、ジャズに関係ない人は来なくなってし
なりますか?」
“気違い喫茶”なんて評判もあったようで
小松「はい、お蔭様で4周年を迎えることができまし まいました。
これくらいにボリュームを落とせば何とか店に
た。
“響”という店名は、神田の大木さん(注:神田神 す(笑)。
居られる、
と言ってお客さんは戻って来てくれました」
保町にあった“響”のマスター大木俊之助氏)に、お
願いして名前を使わせてもらうことを了承していただ 注)店内のボリュームは、確かに我々が認識するジャ
ズ喫茶よりは小さく、一般の喫茶店で流すBGMより
は大きい音でした。
ジャズ喫茶と喫茶のあいだで
日本人プレーヤー中心にと考えて
本誌「日本人プレーヤーのLPが充実しているという評
判を聞いたのですが」
小松「はい、私の思い入れがあって、スタートはすべ
て日本人が演奏しているジャズでした。最初のうちは
日本人プレーヤーのレコードしか掛けませんでした。
そ
れこそ私が考える日本ジャズ・ベスト20というアルバ
ムから、宮沢昭のムード歌謡のようなものも掛けてい
ました。
陸前高田にあるジャズ喫茶“ジョニー”さん(http://
www.johnny-jazz.com/9-0-0.html参照)と同じよう
に、
日本人ジャズ専門でやろうと考えたのですが、
ジャ
ズファンの方の足が遠のいてしまいました。それはそ
うですよね。はっきり言って、大方のジャズ喫茶のお
客さんは、外国のものを聴きたいですよね。1時間も2
時間も日本人だけ聴いていたら、普通のジャズファン
は嫌になりますよね(笑)。リクエストだって、マイルス
やエバンス、コルトレーンといったいわば定番のとこ
ろが多いわけですからね。なかには日本人のジャズが
好きだと言うお客さんも2、3人はおられたのですが、
他のお客さんは名前を聞いただけで帰ってしまいます。
たとえば宮沢 昭の『木曽』とかを掛ければ、まだい
いのでしょうが北村栄治なんかを掛けるとだめですね。
それこそムード系のもの、宮沢昭のムードジャズのよ
いただ
けで、店そのものやコンセプトを継承したというわけ
ではないのです」
本誌「この店のセールスポイントというか、マスター
が力を入れている点はどこでしょうか」
小松「そうですね、セールスポイントというのは特に
3
J.J.J.
うなアルバムを平気で掛けていました。
結局日本人ジャ
ズで埋めると言ってもTBM(注:スリーブラインド
マウスレーベル)はリアルジャズですが、それ以外も
たとえば宮沢昭が森進一の『おふくろさん』を吹いて
いるもの(笑)、少しアドリブが入るのですが(笑)。その
うちにお客さんが避けるようになったり、知らないと
ころで『あの店は変なのを掛けてるよ』という噂が流
れたりしていたのではないかと思います。
それともうひとつ、お客さんの中で、ジャズ喫茶だか
らいいだろうという感じで、今掛けているレコードの
ジャケットを、
このジャケットホルダーから抜いて、
ジャ
ケットを痛めてしまった方がいました。ご存知のよう
に昔のジャケットはペラペラなので痛みやすいのです。
私としては“宝物”のように大事にしていたものなの
で、とても残念でしたし、何だか面倒くさくなってし
まって、
『もういいや、日本人は家で聴けばいいや』と
思って、
日本人ジャズは全部家に引き上げたのです。
そ
して外国のレコードと入れ替えました。
うちはどうしても“喫茶店”というイメージが強いみ
たいです。確かに大きな音で掛けられないので、ジャ
ズ喫茶と言えないと思います」
本誌「そうだったのですか。でも先日来たときに太田
寛二の『BLUE HIGHLAND』の再発CDが掛かって
いましたね。うれしくなって、次の日にすぐ買いにい
きました(笑)。そういう情報発信の場というか、店で音
を聴いて、自分のライブラリーを増やすというジャズ
喫茶本来の姿はあると思います」
小松「ありがとうございます。そう言っていただける
とうれしいです」
忙しさを縫ってライブの企画も
本誌「ライブなどの企画はあるのですか」
小松「はい、これまでも1周年とか3周年などの記念
でライブを3回行ないました。JAJAというグルー
プに出てもらいました。また松風鉱一さんとか林栄一
さんにも出ていただきました。結婚式の2次会も4回
やっています(笑)」
本誌「マスターご自身はどのようなジャズがお好きな
のですか」
小松「やはり50年代60年代のブルーノートを中心と
したハードバップと、先ほども話しました日本人ジャ
ズになります」
本誌「お客様はどのような方が、お見えになるのです
か。お見受けしたところ、ご近所の方が多いように見
受けられますが」
小松「先ほども話した通り、最初のうちスピーカーの
音も下げずにガンガンやっていたところ、ご近所の方
4
など来てくれなかったのですが、今は普通に来ていた
だいています。またジャズファンの方も遠いところか
らわざわざお越しになる方もいます。先日も休みの日
に掃除をしていたところにお客さんがこられて『今日
は休みですから』とお断りしたのですが、
『遠くから来
たから、ぜひ入れろ』と押し問答になってしまいまし
た(笑)」
本誌
「(笑)本当にジャズファンは身勝手でわがままです
ね。私たちも気をつけます」
小松「やはり、初めて来店された方で話しかけられて
こられる方がいるのですが、何をしゃべっていいか困
ります。またひとりでやっていますので、混み合って
いる時に“リクエストを”と言われてもお応えできな
いのです。朝から来られるというか、長時間居られる
方もいますが、できればコーヒーのお代わりをしてい
ただきたい(笑)。
売り上げが増えればアルバイトを入れ
られるし、お話しも少しは出来るかもしれません」
本誌「昔のジャズ喫茶のマスターというと、鋭くにら
みを利かせていて、話しかけることができなかったも
のです。最近はお客さんの質が変わっているのかもし
れませんね」
小松「少し音を下げて営業していますから、初めて来
られたお客様でジャズ好きだなと思ったら、なるべく
スピーカーに近い席に座ってもらうようにしているの
ですが、中にはその席を嫌がる人もいるのです」
本誌「ほう、それはどういう訳ですか」
小松「見ず知らずの人に背中を向けていると怖いそう
です(笑)。
で、
スピーカーから一番遠い席に座ってしまっ
て、
『音が小さい!もっとボリュームを上げろ!』とい
うことになってしまいます(笑)」
本誌
「(笑)本当にジャズファンは身勝手でわがままです
ね」
混雑のときにはご迷惑をおかけすることも
小松「お蔭様で、今は土曜日・日曜日など時間帯によっ
J.J.J.
ては満員になって、店に来られたお客様をお断りする
場合もあります。
なにせひとりでやっていますので、
お
客様となかなか会話ができません。ジャズファンの中
には、レコードやオーディオについて話しがしたいと
語りかけてくださる方もいるのですが、お応えできな
いのです。
アルバイトを入れるなど人を増やそうと思っ
ても、なかなか思うようにいきません。どうかご了解
くださいと言うしかありません」
本誌「酔っ払って迷惑を掛けるような人はいないので
すか」
小松
「そういう人は開店以来一人しかいませんでした。
午後10時に閉店しますので、
それがよかったと思いま
す。適度に飲んでいただけると売り上げ的には助かる
のですが(笑)」
本誌「はい、私たちもこれからは『お代わり』をする
ように心がけます(笑)。
本日はお忙しいところ本当にあ
りがとうございました。
お休みが少ないようですが、
ど
うかお体に気をつけて、頑張ってください」
小松「はい、ありがとうございました」
(取材後記)
近頃は地方だけではなく東京でも
「シャッター商店街」
が増えてきている。そうした中でも十条仲原の商店街
は、賑わいを保っている。取材のこの日も買物帰りであろう年配の女性が二人カウンターでコーヒーを飲み、
ベニー・グッドマンを聴きながら
「ジャズっていいわね」
「本当ね、今度はゆっくり来ようね」
など会話をしてい
た。小松マスターは
『うちはジャズ喫茶ではありませんから』
としきりに謙遜されていたが、モノトーンで落ち
着きがある店内といい、存在感があるJBLのスピーカーといい立派なジャズの発信元だと感じた。金曜日の
夕方に取材したのだが、ひっきりなしにお客様が来店されて、しっかりと根付いている感じがした。どこか懐
かしく気さくな街の中にありながら、コーヒーの種類の多さ、また時間を掛けて一杯いっぱい丁寧にコーヒー
を入れている小松マスターの姿が印象的だった。
追記
十条
『響』
は、2006年暮れを喪って閉店いたしました。
同じオーナーの手で2007新年より神保町にて
『喫茶去』
(きっさこ)
がオー
プンしました。
5
J.J.J.
札幌例会より S.T.
KJFC会員の皆様、新人のJoanie-S・Tです。正式
入会後の出席率が悪い言い訳を含め、私のホームベー
ス
「札幌のアナログ例会」
についてご紹介します。
会の発足は平成6年1月。当時札幌北24条に開店
したジャズ喫茶
「ランシング・ノオト(今は閉店)」
を応
援するため、幌平橋の傍にある中古レコード屋
「ディ
スク・エヴァンス」
店主 村上氏の声かけで同店に出
のラストナンバーは
歌謡曲受け狙いの
「こ
の1曲」
が恒例で、2
月は安西マリアの
「涙
の太陽」
、3月は園 まり
「夢は夜ひらく」
がかかりました。
入りしているジャズアナログレコードマニアを中心
に、月2回各自がLPを持ち寄り、勝手レコードコン
サートを開催したのがスタートのきっかけです。特に
会の名前も付けず、役割も適当に持ち回り、月1ペー
ほとんどのメン
バーが車で参加のため、ノンアルコールが原則。
「イ
ドラ」
ご自慢のカレーセット・コーヒー・バナナ
ジュース他で盛り上がっています。
スの不定期開催でやっています。最近こそ開催日の設
定を単身9年目の私の帰省に合わせ設定してもらって
いますが。その後数々の変遷があり(ここを詳しく書
くと差し障りがあるので省略) 開催場所は月寒
「草月
エヴァンスの親爺(お代官さまがあだ名です)の海外
買い付け後のお土産レコード抽選会に加え、会員持ち
寄りのリサイクルを兼ねたレコード交換抽選会も好評
です。
園」
・平岸
「インカルンペ」
・南郷通7丁目
「阿毘達磨」
と変わり、現在は宮の森・大倉山ジャンプ台傍の
「イ
ドラ」
にて土曜の夜6時から10時30分頃までの
間、アナログ持ち寄り大会を楽しく続けています。メ
この1年は二回ビアパーティーと新年会をかねて、
ライブも開催しました。
(会場はメンバーのN氏が中島公園そばで経営する CAF_ QUATRE-Lにて)
ンバーは20名、常時参加は12−3名、遠く稚内・
函館・東京(私です)からも常連の参加があります。
会の運営はハードバップ・ヴォーカルのオリジナル
・2005年8月はBOSSA NOVA の夕べ 児玉
しほ(vo) 飛澤 良一(g)
(宮之上さんが師匠とのこと)
・1月は メンバーの
「頭パーカー」
こと加藤 要(t
s) をフィーチャーした鈴木めぐみ
(og)
Soul Jazz
盤をアットランダムにかけることに徹しており、特に
テーマを決めてやっ
てる訳でもないの
に、まあみんな飽き
ずに参加し続けてい
るもんだと新しいメ
ンバーは思っている
に違いありません。
Unit(og.ts.as.bs.g.dsのquintet)
のノリノリライ
ブ。当分、私はKJFCには掛け持ちの参加となりま
す。(1月・2月はジャズカン例会と重なってしまい
まいた) 皆さん札幌にお越しの節は、ぜひスケジュー
ルを合わせ飛び入り参加をお待ちしております。(当
会石井宏一氏には帰省した1月にご参加いただきまし
た)
メンバーには自宅
にALTECやJBLの大型スピーカーを揃え、オーディ
オにうるさい人も多く、録音のよいVan Gelder録音
盤を持込んでかかる比率も高いです。イドラ自慢のJ
BL・パラゴン(初期タイプ・150-4C入り)から炸裂
する音はなんとも言えない快感で、1960年代Jazz
喫茶の名店、かの伝説の
「Jazz & Audio」
(故岩崎 千明氏の店)を彷彿させるとのベテラン会員の声があ
ります。
(私は残念ながらJ&Aを知りませんが、他の
パラゴンを置いているJazz喫茶の音よりは数段いい
と思います。相当の大音量でかけるブルーノートのオ
リなどはみんなうっとりして聞いていますよ。) 会
6
J.J.J.
「Y's ROOM No.16」
「Y 懐かしの京都のジャズ喫茶に行く」
2006.8. Y.S.
ついて大変興味深いお話を聞くことが出来ました。
特に店内で使用している家具調の素晴らしいス
ピーカー
「バイタボックス」
を鳴らし続けるご苦労、セ
シル・テーラーやチック・コリアが来店した時の話は
時間が経つのを忘れる程でした。
残念ながら時間が余りありませんでしたので1時間
半位の滞在でしたが、帰
りがけにママさんにKJ
FCの会報をお渡しし、
記念にお店のマッチを所
望したところ、
「今は
マッチを使う方がいない
ので」
と特別にお店の名
入りのライターを頂きま
した。
こういう本当に昔な
がらの良質のジャズ喫茶
がどんどん無くなってい
ます。
「YAMATOYA」
が末永く続いて、次の世代に
ジャズ喫茶文化を伝承して頂く事を強く願って京都を
あとにしました。
後日、訪問当日不在でしたお店のマスターから絵葉
書が届きました。
「前略.今回当店にお寄り下さった上に、30周年記
念の会報をいただき、楽しく読ませてもらいました。
JAZZいう音楽を通じていろいろな人の出会が有
り、JAZZ喫茶を経営していて、良かったと思う時
です。お会い出来なくて残念でした。有難う御座いま
した。お礼まで‥」
昨年暮れの倉敷
(3軒)
、今年3月の神戸・元町の
ジャズ喫茶、ジャズバーを巡り
(
「カフェ萬屋宗兵衛」
「M&M」
「JUST IN TIME」
「Jam Ja
m」
)
に続き、7月某日Yは京都に
行って来ました。
土曜の夜に京都に入り、その晩
は京都市内のジャズ喫茶、ジャズ
バー巡りをするつもりで下調べも
充分にしていったのですが、友人
宅についたらすぐ酒宴が始まり、
その晩は何処にも行けませんでし
た。
翌日の昼過ぎには京都を出ようと思っていましたの
で、今回は収穫がゼロかと諦めていましたが、友人宅
の近くのジャズ喫茶を調べたところ、歩いて数分でし
かも日曜日の正午から開いているお店がありました。
※
「YAMATOYA」
(京都市左京区熊野神社交差点東入ル2
筋目下ル)
実はこのお店は30年位前に一度行った事がありま
した。その頃京都・大阪のジャズ喫茶巡りをした時に
お邪魔した事があり、Yの中では
「しあんくれーる」
「鳥類図鑑」
と並んで、最も印象に残ったお店でした。
今回本当に久し振りの訪問でしたが、一部内装は変
わっていましたが、アンティーク家具で統一された当
時の面影はそのままでした。休日の昼過ぎという事も
ありお客はY以外に2人でしたが、まずは紅茶を頼み
ました。暫くすると先客が帰りましたので、お店のマ
マさんとお喋りをする事が出来ました。
Yが全国のジャズ喫茶、ジャズバーを巡りをしてい
る事、このお店にもだいぶ前に来たことがある事など
の話をすると大変喜んで頂き、ママさんからその後の
お店の遍歴・オーディオ装置・来店ミュージシャンに
7
J.J.J.
我蘭堂、名古屋・豊田市のジャズ喫茶に行く 紅 我蘭堂
Y.S.さんの全国行脚のように上手く書けるかどうか分かりませんが、とにかくレポートします。
YURI
9月17日日曜日、朝6時代の新幹線で名古屋へ向か
う。そこで名鉄線に乗換えて岐阜県へ。いつでも法事
はつらいけど、今日はある野心があるので、少しは気
が軽くなる。不謹慎だけどね。それは名古屋を中心に
時間が許す限り、ジャズ
喫茶を回ってみようとい
う野望。墓参り、お清め
の会食を終えてイソイソ
と30分に1本の駅へ。1時
間掛けて名古屋市の中心
地へ帰ってきた時には、
すでに午後4時を回って
しまいました。不慣れな名古屋駅で地下鉄に乗換えて
“久屋大通駅”
で下車。テレビ塔の真下というのだろ
か、セントラルパークに隣接したところにあったのが
『YURI』
というジャズ喫茶。若い店員が3名いて
「い
らっしゃいませ」
と気持ちよく迎えてくれました。巨
大なアルティックとおぼしきスピーカーが天井から吊
JAZZROOM KEYBOARD
名古屋都心部から電車で約1時間の豊田市。ここに
あるのが
『JAZZROOM KEYBORAD』
。2001年にKJFC
がSJ誌で掲載された年に、やはり同じくファンクラブ
紹介に載っていたのが豊田市のTJN(豊田ジャズ・
ネットワーク)で、その本拠地がこのお店です。同じ
名前
『GROOVY』
という会報を出しているということ
から親近感があり、以来会報の交換などのお付き合い
をさせていただいています。ですから一度は訪問して
みたかったのです。
通常日曜日はお休みということでしたが、ネット
で調べるとたまたまこの日は営業しているとのこと。
午後6時の開店に合わせようと思いましたが、着いた
のは午後7時。
いい店でした。適度な広さの店内はシンプルでシッ
クなインテリアで、隅々まで清潔でした。壁には数10
枚のサイン入りジャケットがさりげなく飾られて、お
店の歴史を感じます。何より
もマスターとママさんの仲が
とても睦まじいようで、なか
なか自己紹介する機会がな
かったのですが、勇気も持っ
て話しかけてみると、特別席
に案内していただくほどの大
8
り下がっていてビックリしたが、
掛かるアナログレコードは50、60
年代のハードバップ。ジーン・ア
モンズの
『BOSS TENOR』
、デイ
ブ・パイクの
『PIKE'S PEAK』
、ド
ルフィーの
『OUT TO LUNCH』
も久
しぶりに聴きました。つい粘り過
ぎたために時間がなくなり、私の
ためではないだろうが偶然掛かっ
たガーランドの
『ALL MORNI
NG LONG』
もイントロしか
聴けず、さらに是非行かな
ければと思っていた老舗
『JA
ZZ INN LOVELY』
も場所を確
認し、表の写真を撮るだけ
で地下鉄に飛び乗って、向
かった先は・・・。
歓迎を受けまし
た。短い時間
だったけどマス
ターとママさん
から、貴重なお
話しも聞けまし
た。宮沢 昭さ
んやマル・ウオ
ルドロンなど内
外の綺羅星プレ
イヤーが演奏し、また多くのファンが熱狂したステー
ジは本当に神々(こうごう)しく光って見えまし
た。・・・素晴らしい店だったとしか言えません。都
内にもこれほどのお店はないです。
本当は何人かお会いしたいKJ
FCゆかりの方々もいましたが、何
せ時間が分からない急ぎ旅。またの
機会を楽しみにしています。最終の
新幹線で日付けが変わってから自宅
に帰り着きました。疲れましたが充
実した一日でした。
豊田市小坂本町4-1-4 TEL0565-34-1031
草加JAZZ IN ・・・ E.K.さんのJAZZとの係わり・・・
H.S.
埼玉県草加市に
「おやこ劇場」
と
「冒険あそび場」
と言う組
織がある。子供達に各種イベントの開催、様々な遊び場を
提供することを主な活動としている。年間12回のコン
サートやイベント、その企画、立案、具体としての各種交
渉など、皆さん東奔西走な日々を過ごされている。元来、
福岡に端を発した組織だそうで全国的な拡がりを見せてい
る活動だがピラミッド的なものではなく、各地の自主性に
委ねられている所が素晴しいと思う。そこで、会の中心的
な役割を担っているのがKJFCの会員であるE.K.さ
ブ、ベース、ドラムスの編成による伊藤潮カルテット、氏
んである。KJFC開設当初から例会やライブに尽力して
頂き、小西徹トリオを迎えた二度目のコンサートでは中心
の研鑽するミュージックセラピーを盛り込んだ
「四季の移
ろい」
と題する組曲に大変感銘をうけた。400人の聴衆を
的存在として動いて頂いた。力作のチケットもライブを大
いに盛り上げたと思う。そして、あの名エッセー
「小西徹
微動だにすることなくと言ったら大げさだが、ミュージ
シャンと聴衆が協奏していた様な今までに無い音楽体験を
した。それを何とか、草加で発展させたいと考えていた。
邸訪問記」
を認めた方である。最近では、ピアノの弾き語
りにも親しみレパトリーも序々に増えつつあるとか、楽し
みなことである。
お母さん達の活動の要となっている事務所は会員方の空
家を提供したもので、我々6−7人ジャズライブ企画の隣
この2年間それぞれの組織は参加しているお母さん達の
意識が高まり社会的ミッションとしてNPO法人に発展、改
では、別なイベントの打ち合わせが行われ、その間スタッ
フの出入りも頻繁で活気に溢れていた。
「伊藤潮トリオ&
めて
「NPO法人草加おやこ劇場」
、
「NPO法人冒険あそび場
ネットワーク草加」
として地域とより一体化した活動とな
つている。
デュオ/グリーンスリーブス」
を皆さんで聴いて頂き、結果
このライブバージョンで企画がまとまる。場所は
「草加文
化会館小ホール」
、後日伊藤潮さんに企画書をお届けし1部
2002年8月第9回KJFCライブ、森下滋&田中信正の
デュオが今は無き御茶ノ水
「スタンウェイリハーサルスタ
は、春の黄昏から翌朝まで7曲をミュージシャンともども
一緒に奏でる組曲
「スプリング・イズ・ヒア」
(私が付けた
ジオ」
で行われた。本邦初演のセッションは若手ピアニス
トの逸材に依る充実した内容であったが、この時聴き入っ
題名です。)
2部は集った方々とリクエストのやり取りをし
ながら、リラックスしたセッションとして結実した。
当日、PM2:00からのスタートおやこ劇場、冒険あ
ていたE.K.さんは大きな感動を受け、ライブの素晴ら
しさを改めて実感した。その余韻が今係わっている二つの
組織を背景として、自分達による自主ライブ企画として浮
そび場のスタッフを中心とした多くの方々の賛助を得て、
手作りの昼食や休憩時のもてなしにミュージシャンと集っ
上、多くの心ある賛同者を得て具体的に展開したのが
「草
加JAZZ INN」
の発足経過である。
た草加の方々と胸襟をひらいた関係が、瞬時に生まれたと
感じさせる雰囲気があった。こうした、良好な状況が反映
前記KJFCライブから1ヶ月位経った頃だっただろう
か。E.K.さんから連絡を頂いた。そしてライブ企画実
現の為お手伝いすることになった。後日、E.K.さんを
したのか、特に一部の組曲
「スプリング・イズ・ヒア」
は素
晴らしく各人の組曲に寄せる意識が高まりつつ統合され、
ジャズ
中心とする6−7名の方々と松原団地にある事務所で打ち
合わせを行った。ライブの主旨は
「母子劇場」
や
「冒険遊び
として
の自由
場」
の活動で日々忙殺されているお母さんたちを労うと同
時に、周辺の音楽好きな方々や子供たちにも参加を募り伴
なアド
リブの
跳躍も
にジャズを楽しむと言うものであった。
私はその打ち合わせに望むにあたり心に決めていた企画
があった。
ある内
容だっ
E.K.さんから連絡を頂いた数ヶ月前、佐久町で小西
理枝さんと伊藤潮カルテットによるクラッシックとジャズ
た。
セッ
のジョイントコンサートが開催され、特にサックス、バイ
ション
J.J.J.
終了後すぐピアノ
ジャケットに使わせてもらった。前記初ライブの2003年
の嶋津さんが録音
モニターに聴き
入っていた。氏に
3月以降、E.K.さんはビブラフォンの出口辰治カル
テットを迎え現在まで4回のライブを継続している。近
年、私は何もお手伝いすることが無くなった。E.K.さ
依ればこれほど気
持ち良く弾けた事
んを中心とするスタッフがミュージシャンとの関係を育み
ながら、草加での独自な自主ライブとして定着させている
も稀だと言う。こ
の言葉からも伺わ
れる様に、私はそ
からである。
KJFCの蒔いた種が草加で芽吹き展開して行く
................
の時から現在に到
る経過の中でこの
私は年1回の
「草加JAZZ INN」
のライブを大いに楽しみ
にしている。皆さんやミュージシャンに会えること、そし
録音が名作
「グリーンスリーブス」
を凌駕する内容であると
密かに思っている。
て何より桑谷さんをはじめとした大勢の方々とJAZZを共
有出来ることが何とも嬉しい。是非、
「草加JAZZ INN」
を
何とかプライベート盤だがジャケットを作りたいと思
い、数年経過後、私が半年係った
「ハミングバード」
で絵画
展を開催した佐藤弥生さんのご好意で、
「太平洋美術会」
初
記憶して置いて欲しいと思う。
入選作
「雑木林」
を草加JAZZ INNの記録としての私家盤
トミやん、吹きまくる!!
6月11日日曜日、かねてからアルトサックスを練習している富田正敏さんの発表会が、東京神田岩本町に
ある
『東京TUC』
でありました。トミやんが通う
「メイト音楽学院」
の第39回のSTUDY CONCERTで、トミ
やんはワンホーン・カルテット編成による
“クレオパトラの夢”
と、アルト、テナーサックス、ピアノという
やや変則トリオによる
“The Entertainer”
の2曲を演奏しました。すでにレパートリーも10曲を超えているト
ミやんは堂々の吹きっぷりで、アドリブを聴かせてくれました。次回の公演が楽しみです。
(我蘭堂)
30周年記念ライブ開催!!
さる9月10日(日)午後2時より、横浜
『ドルフィー』
においてKJFC30周年記念ライブが開催されまし
た。遠藤律子(p)トリオを迎えてのライブでした
が、我々会員の心意気に感じてくれた遠藤さん以下
出演者の熱演で、素晴らしいコンサートとなりまし
た。詳細レポートは次号に掲載します。
10
A Letter From The Bassman
伊藤 潮
ご無沙汰しております。私事、この8月に会社を立ち上げまして、多忙に窮してお
りました。ヒルトン東京 セントジョージを今後プロデュースすることとなりそうで
す。11月は4 6 11 13 15 18 20 23 24 25 27日と出ております。その他も
どこかしらに出ておりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。乱筆にて失礼いたし
ました。 潮 拝 090−8508−0924
A Letter From The Bassman のイラスト作者のこと
KJFC 2ndAlt
ジャズ喫茶
「有楽町コンボ」
元マスターの弟さんから20
ションでした。
04年7月横浜で行なわれた
「横浜JAZZ MOCANBO Sessi
on'54 50周年記念イベントの記念小冊子を頂きまし
た。見て一番初めに気がついたのは中に挿入されてい
る沢山の線画で描かれたジャズメンのイラストでし
小冊子にはゆあさ氏の描いた
渡辺貞夫や宮沢昭、後藤芳子の
似顔絵も載せられています。
ゆあさ氏はオッチャンと呼ば
た。一目見てこれは我らが会報GROOVYの伊藤潮さ
んのページにあるBassmanのイラストと同じ作者の書
いたものではと思いました。そこで家に帰ると早速G
ROOVYを開けて見たら、やはり同じyyのサインが
れていたそうで何人かの方が思
い出を書かれていますが、渡辺
貞夫は次のように書いていま
す。
してありました。更に確認をと思い伊藤さんの結婚記
念のL
P
「We
「オッチャンと初め
てあったのは有楽町
にあったジャズ喫茶
だったと思
are Jazz 「コンボ」
Kids」 う。そのころからス
を引き マートで、おしゃれ
出して だったなぁ。1953年
みると にリズム&ブルース
そこに を主体としたバンド
を結成した。オッチャンもそのメンバーだっ
はillust 「JAFRO」
た。オッチャンは、ボンゴとボーカルを担当し、ビ
rated b
y Yoshi
masa Yuasaと書かれてるではありませんか。やはりユ
ニークなイラストの作者は同一人物でした。
リー・エクスタインばりに歌っていた。英語が達者で
ダンスもうまく、ジルバなど踊るとカッコよかった。
イラストはその当時から描いていて、僕の目の前で描
いていたのを良く覚えている。その後
「TOKYO DATT
気軽に使われていた編集長もご存知ないのではと思
いますが、この
「ゆあさ芳正」
氏は大変な方でした。
2004年7月に行なわれたこのイベントの小冊子によ
ると2回のライブが行なわれていて、第1回はメモリ
ING」
(1985)のレコード・
ジャケットのイラストを
描いてくれた。」
20年ほど前の伊藤潮
アル・モカンボ・セッションと名づけられ村田浩、五十
嵐明要、西城孝之介、澤田駿吾他5名のセッション。
第2回は
「ゆあさ芳正」
モカンボMemorial Nightと、ゆ
あさ氏の名前が冠されたライブです。野口久和トリオ
さんはゆあさ氏とどのよ
うなお付き合いがあった
のでしょうか。お聞きし
たいものです。
と稲垣次郎の他に後藤芳子他のボーカルが入ったセッ
J.J.J.
D I S K 紅 我蘭堂
今回はKJFCゆかりのミュージシャンを中心にご紹介しましょう。
SWINGROOVE/太田 剣
(VERVE UCCJ-9076)
太田 剣
(as,ss)
早間美紀
(p)
鳥越啓介
(b)
1,2,3,4,6,7,8,11 上村 信
(b)
5,8 塩田哲嗣
(b)
9 大槻
“KALTA”
英宣(ds)1,2,3,4,6,7,9,11 大坂昌彦(ds)5,8,9 2005年12月5日11日12日16日17日録音
1.SWINGOOVE 2.OFF THE TRACK 3.EMJ 4.THE DAY OF WINE AND ROSES 5. SET YOUR
MIND AT REST 6.SUNDAY MORNING 7.HEAVEN KNOWS 8.THREE GIRLS ON THE THREE
RINGS 9.LOSE MY PLACE 10.想いがかなうその前に 11.NEW BALLAD(END OF A DAY)
太田 剣待望の初リーダー・アルバム。本当に満を持してのアルバムです。ファンの勝手な
願望だけど、現在のハードバップ一辺倒のジャズシーンに
変革をもたらすプレイヤーは剣ちゃんと田中信正KALTEL
Lだと確信しています。これは2000年に行なわれたKJF
Cの第6回ライブを聴いたときから思っていました。今は
なき六本木
「バッシュ」
における田中信正KALTELLとの共
演は仕掛人の渋谷、成田両氏のアイディアが見事に成功。
この時に剣ちゃんがよく出ていた大塚にあるライブハウス
「ドンファン」
のママは、剣ちゃんのライブを行なうという
ので、わざわざ駆けつけてくれました。ママに
「剣ちゃん、
いいですね」
というと
「まだまだよ」
と言いながら、口とは
裏腹な笑顔を浮かべていたことが思い出される。
剣ちゃんのジャズはハードバップとフリーとプラスアル
ファの3次元のベクトルに進むものだと思います。そこに彼
の新しい感性が加われば、それこそJジャズ・シーンに
“刃”
を入れるものとなります。実際このアルバムでは、コード
が3つか4つしかない1の、リズムとビートに乗った快調な
吹き方が印象的です。聴く人によっては
「ジャズロックだ」
と感じるだろうし、
「4ビートじゃねえのかよ」
と文句を言
う人もいるかもしれない。今現在の彼が目指す
“ミュージッ
ク”
が単調なハードバップではないということは理解してあ
げてほしい。それにしても平井 堅のバラード10を朗々と
吹いた感性には関心しました。
EDGE/田中信正KALTELL(EWE EWCD0118)
田中信正
(p)
山田晃路
(b)
大槻
“KALTA”
英宣
(ds)
神田佳子(per) 2005年11月8日9日10日、12月12日録音、1.DOWN STRE
AM 2.HEAD WATER 3.猿 4.FLOWER ABSTRACTION 5.GRASSY 6.EDGE 7.TEMPERANCE 8.FLOWER ABSTRACTION
もう1枚KJFCゆかりのプレイヤーを紹介。とは言って
も
“えこひいき”
している訳ではない。紹介するに値するア
ルバムだから。KALTELLの2枚目だけど、前作から早く
も5年の歳月が経ってしまった。このグループが繰り出す
音楽はジャズというカテゴリーを超越している感じがある
が、そういう姿勢がマンネリに陥りそうなジャズシーンに
一石を投じているし、今後の日本ジャズが進んでもおかし
くない方向性を先駆している。彼らの音楽が持つ、そのき
わどいまでの緊張感とバラードプレイなどにおける寛ぎは
素晴らしい。また今回は
“遊び心”
というスパイスも加えら
れたようだ。前作は3者一体と
なって疾走していたアルバム
だったが、今回はパーカッショ
ンの神田佳子が加わったことも
あり、音の厚みが広がってい
る。オリジナル曲ばかりだけ
に、彼らの良さを表現するのは
難しいが、ハードバップ漬けの日常に大きな変化が起きる
ことは請け合います。
BLUE HIGH-LAND+1/太田寛二(CROWN THCD-019)
太田寛二(p)、小杉 敏
(b)
、岡山和義(ds) 1981年1月28、29日録音
1.CARAVAN 2.LOVE WALKED IN 3.CREAM・・・? 4.BLUE HIGH−LAND 5.MY ID
EAL 6.JUST IN TIME 7.MY COCEPTION 8.REFLECTION
(LP未収録曲)
大変な名盤が復刻された。以前太田寛二のCDをこの欄で
紹介したことがあったが、この初リーダー・アルバムをC
Dでも仕方ないから再発してほしいと節に願っていたとこ
ろに
『昭和ジャズ復刻シリーズ』
が始まって、このアルバム
を含めて埋もれた名盤が続々発売されることになった。一
説によると30枚ほどラインアップされているらしい。
さて待望のこのアルバムは、やはり素晴らしいと納得さ
せられた。
“日本のソニー・クラーク”
というあだ名が付い
ているとか、呼ぶ人がいるとか聞くけれど、そういう先入
12
観がなくとも一聴すればゴキゲン
なピアノ・トリオだと分かる。
粘っこいクラークだけでなくバ
ド・パウエルの早弾きから始まって、ウィントン・ケリー
やガーランドの軽妙さ、ホレス・シルヴァーのリズム感、
さらにジュニア・マンスの黒っぽさも兼ね備えている。こ
のアルバムの録音当時、太田寛二は弱冠22歳と聞くと、
改めて驚いてしまう。スイング観やブルージーな表現をよ
く自分のものに消化している。素晴らしい才能と言える。
2006年上半期 HMVジャズCD売り上げランキングの考察
解説:高木信哉
<総合ランキング>
1. 10cD Wallet Box/ マイルス・デイビス
(輸入盤)
2. リトル・ウイリーズ/リトル・ウイリーズ
(輸入盤)
3. キャッチング・テイルズ/ジェイミー・カラム
(輸入盤)
4. 10cD Wallet Box/ チャーリー・パーカー
(輸入盤)
5. スタンダード・ライブ/ウイントン・マルサリス
(輸入盤)
6. ユアーズ/サラ・ガザレク
(輸入盤)
7. スパイラル/上原ひろみ
(輸入盤)
8. デイ・イズ・ダン/ブラッド・メルドー
(輸入盤)
9. オーバーシーズ/トミー・フラナガン
(輸入盤)
10.スーパー・トリオ/チック・コリア/スティーブ・ガッド/クリスチャン・マクブライド
(国内盤)
11.ノラ・ジョーンズ
(輸入盤)
12.ライブ・イン・パリ/エンリコ・ピエラヌンツィ
(輸入盤)
13.ジャンゴロジー/ジャンゴ・ラインハルト
(輸入盤)
14.ライブ・アット・トニック/クリスチャン・マクブライド
(輸入盤)
15アンダー・カレント/ビル・エバンス
(輸入盤)
16.スマイリン/noon
(国内盤)
17.ポッシビリティーズ/ハービー・ハンコック
(輸入盤)
18. フー・イジ・ディス・ビッチ・エニウェイ/マリーナ・ショウ
(国内盤)
19. ビッグ・バンド10cD Wallet Box
(輸入盤)
20. ジェイミー・カラム
(輸入盤)
21. フィールズ・ライク・ホーム/ノラ・ジョーンズ
(輸入盤)
22.コラージュ/ akiko
(国内盤)
23.10cD Wallet Box/ グレン・ミラー
(輸入盤)
24.クール・ストラッティン/ソニー・クラーク
(輸入盤)
25.トゥルース:20th Anniversary/ T-square(国内盤)
<新譜ランキング・海外アーティスト>
1.リトル・ウイリーズ/リトル・ウイリーズ
(輸入盤)
2.キャッチング・テイルズ/ジェイミー・カラム
(輸入盤)
3.ユアーズ/サラ・ガザレク
(輸入盤)
4.スーパー・トリオ/ チック・コリア/スティーブ・ガッド/クリスチャン・マクブライド
(国内盤)
5.ライブ・イン・パリ/エンリコ・ピエラヌンツィ
(輸入盤)
6.ライブ・アット・トニック/クリスチャン・マクブライド
(輸入盤)
7.インダストリアル・ゼン/ジョン・マクラフリン
(輸入盤)
8.サンダーバード/カサンドラ・ウイルソン
(輸入盤)
9.トリビュート・トゥ・ウェス・モンゴメリー/パット・マルティーノ
(輸入盤)
10.亡き王女のためのパヴァーヌ/スティーブ・カーン
(国内盤)
11.チェンジング・パートナーズ/ハービー・メイソン
(国内盤)
12.ボストン Tパーティ/デニス・チェンバース
(輸入盤)
13.アナザー・ナイト・アット・ザ・ベイクト・ポテト/グレッグ・マティソン(輸入盤)
14イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム/エリック・アレキサンダー
(輸入盤)
15.ワン・モア・フォー・ザ・ロード/トゥーツ・シールマンス
(輸入盤)
16.ホワット・ラブ・イズ/エリン・ボーエム
(輸入盤)
17.ダウンライト・ウップライト/ブライアン・ブロンバーグ
(国内盤)
18.モーツァルト・イン・ジャズ/レイ・ケネディ・トリオ
(国内盤)
19.ミュンヘン・コンサート/マイルス・デイビス
(輸入盤)
<新譜ランキング・国内アーティスト>
1.スマイリン/noon
(国内盤)
2.コラージュ/ akiko
(国内盤)
3.トゥルース:20th Anniversary/ T-square(国内盤)
4.ハンズ・オブ・ガイド/塩谷哲
(国内盤)
5.夜間飛行/寺井尚子
(国内盤)
6.ファイン/小林香織
(国内盤)
7.コントレイル/秀景満
(国内盤)
<10cD Wallet Boxランキング>
1.10cD Wallet Box/ マイルス・デイビス
(輸入盤)
2.10cD Wallet Box/ チャーリー・パーカー
(輸入盤)
3.ジャンゴロジー/ジャンゴ・ラインハルト
(輸入盤)
4.ビッグ・バンド10cD Wallet Box
(輸入盤)
5.10cD Wallet Box/ グレン・ミラー
(輸入盤)
6.10cD Wallet Box/ ベニー・グッドマン
(輸入盤)
7.10cD Wallet Box/ フランク・シナトラ
(輸入盤)
8.10cD Wallet Box/ エラ・フィツジェラルド
(輸入盤)
9.10cD Wallet Box/ ビリー・ホリディ
(輸入盤)
10.イッツ・ルイ・アームストロング/ルイ・アームストロング
(輸入盤)
<旧譜ランキング・海外アーティスト>
1.スタンダード・ライブ/ウイントン・マルサリス
(輸入盤)
2.デイ・イズ・ダン/ブラッド・メルドー
(輸入盤)
3.オーバーシーズ/トミー・フラナガン
(輸入盤)
4.ノラ・ジョーンズ
(輸入盤)
5.アンダー・カレント/ビル・エバンス
(輸入盤)
6.ポッシビリティーズ/ハービー・ハンコック
(輸入盤)
7.フー・イジ・ディス・ビッチ・エニウェイ/マリーナ・ショウ
(国内盤)
8.ジェイミー・カラム
(輸入盤)
9.フィールズ・ライク・ホーム/ノラ・ジョーンズ
(輸入盤)
10.クール・ストラッティン/ソニー・クラーク
(輸入盤)
11.ブルー・トレイン/ジョン・コルトレーン
(輸入盤)
12.サムシン・エルス/キャノンボール・アダレイ
(輸入盤)
13.ヨーロピアン・ジャズ・サウンズ/ミヒャエル
(マイケル)
・ナウラ
(国内盤)
14.カインド・オブ・ブルー/マイルス・デイビス
(輸入盤)
15.ボサ・ノバ/キャノンボール・アダレイ
(輸入盤)
16.アフィニティ/ビル・エバンス
(輸入盤)
17.セラー・ドア・セッションズ 1970/マイルス・デイビス
(輸入盤)
18.ワルツ・フォー・デビー/ビル・エバンス
(輸入盤)
19.スペイン/ ミシェル・カミロ/トマティート
(輸入盤)
20.カリフォルニア,ヒア・アイ・カム/ビル・エバンス
(輸入盤)
<旧譜ランキング・国内アーティスト>
1.
2.
3.
4.
スパイラル/上原ひろみ
(輸入盤)
マイ・フェイリー・テイル/noon
(国内盤)
リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイブ/ akiko(国内盤)
ベター・ザン・エニシング/noon
5.マドリガル/山中千尋
<考察>
HMVから2006年上半期のジャズCD売り上げ
ランキング
(100位まで発表)
が発表された。今回の
結果を見ると、輸入盤市場で、異変が起きていること
を感じる。
(GROOVY VOL.38に
「2005年度ランキ
ング」
が載っているので、参考にして頂きたい)
驚くことに総合の1位は、マイルス・デイビスの
『10cD Wallet Box』
である。このアルバムは、ド
イツのDocumentsレーベルから輸入され、国内では
1月30日に発売された。10枚組で、なんと1,61
7円である!収録曲は、1956年以前
(著作権の切
れたもの)
の代表作20枚からセレクトされている
が、驚いたことに8枚分は全曲が揃っている。解説文
や録音DATAはついてないが、十分調べられる。音質
は、まったく問題なく結構いい音で聞ける。これで1
枚あたり167円なので、口コミで噂が流れ自然と火
がついて売れ始めた。さらに驚いたのは、マイルスだ
けでなく チャーリー・パーカー、グレン・ミラー、
ベニー・グッドマン、フランク・シナトラ、 エラ・
フィツジェラルド、 ビリー・ホリディなど豊富なラ
インナップが揃えられていることだ。これは実に有り
難い!例えばチャーリー・パーカーを聞いてみたい
と
『スパイラル/上原ひろみ』
は、ジャズ・ディスク大
賞の受賞作品なので、よく売れている。6位のサラ・
ガザレクは、3月にコットン・クラブで初来日公演を
行った注目の逸材。他にもソフィー・ミルマン等続々
と才能ある新人が登場し、どうやら今年は女性ボーカ
ルの当たり年のようだ。
逆にガッカリしてしまうのが、国内アーティストで
ある。ベスト100の中で、国内アーティストの新譜
は7作品、旧譜は5作品しか入ってない。しかもnoo
n、上原ひろみ、akiko、山中千尋、寺井尚子といつ
も同じ顔ぶれである。強力な新人やベテランの良い作
品が登場しない。旧譜の海外アーティストの人気は根
強く、
『オーバーシーズ/トミー・フラナガン』
、ビ
ル・エバンスの
『カリフォルニア,ヒア・アイ・カ
ム』
、
『アフィニティ』
、
『ワルツ・フォー・デビー/ビ
ル・エバンス』
、マイルス・デイビスの
『カインド・オ
ブ・ブルー』
、
『セラー・ドア・セッションズ 197
0』
(これは6枚組で、12,905円と高い)
、
『ミュンヘ
ン・コンサート』
(これは3枚組で、1,985円と大変お
得)
がよく売れている。驚異的ロングセラーが続いて
いるのはノラ・ジョーンズで、
『ノラ・ジョーンズ』
、
そして前述したノラが
が、当たり外れもありそうだし、録音状態にもバラつ 『フィールズ・ライク・ホーム』
『リトル・ウイリーズ』
の3作品が、延々と売
きがありそう、でもチャンスがあれば聞いてみたいと 参加した
いう潜在ユーザーの購買意欲に火をつけたのだ。なん れ続けている。国内でノラ・ジョーンズ同様の存在が
noonで、
『ベター・ザン・エニシング』
、
『マイ・フェ
せ1,617円である。失敗してもいいと思える額だ。
、
『スマイリン』
と全ての作品がよく
私もマイルスを買ってみたが、録音DATAのないこと イリー・テイル』
売れている。またnoon、アン・サリー、畠山美由紀
以外は、不満がない。これなら国内得意の1,500円
安価シリーズも歯が立たないであろう。別表の10c
D Wallet Boxのランキングを参考にして頂きたい。
さて実質総合ランキングの1位と呼べる作品は、
『リ
トル・ウイリーズ』
である。これは、ノラ・ジョーン
ズが参加しているので、結局ノラのファンが買ってい
を見出したゴンザレス鈴木のSoul Bossa Trioも再評
価され5月に発売された2枚組のベスト
『Soul Bossa
Production 1994-2005』
もよく売れている。
それから付け加えたいのが、セルジオ・メンデスの
10年ぶりの新作
『タイムレス』
。ジャズのランキング
る。イギリスのジェイミー・カラムは、ノラ・ジョー を飛び越え、音楽総合ランキングの45位に入ってい
ンズ同様若き才能溢れる新世代アーティストである。 る。再演されている<マシュ・ケ・ナダ>など斬新な
『スタンダード・ライブ/ウイントン・マルサリス』 サウンドで、世代を超える勢いが大ウケしている。
気まぐれジャズマン 第20回 水戸守敬一郎
カフェ・ギャラリーは疲れ楽しい。
1999年の冬に知人から連絡があり、企画展をやって
絵が売れたのだ。お店の人が買ってくれたのだっ
もらいたいから、画廊喫茶の人に会ってもらいたいと
言われた。企画展というのは貸画廊とちがって、画廊
が企画し、作品が売れたら20%なり30%なりが画
た。そんないきおいに乗って、絵は7点売れた。
個展とは関係ないお客さんは新聞を読んでいる
し、常連の女性のグループがケーキを食べて、おしゃ
廊がお金を取るようなやり方の作品展の事で、僕はこ
のスタイルをけっこう続けている。
阿佐ヶ谷の文化人にちょっとうるさい、老舗のカ
フェ・ギャラリー。絵本作家や漫画家の人たち、地本
べりをしているし、ウェイトレスはいそがしく水をつ
いだり、レジを打ったりしている。画廊のお客さんは
絵を見るのが目的だけど、喫茶店ではそういうわけで
もない。個展を見に来るお客様には、お茶代をはらっ
の画家の集まるところ。絵と作品ファイルを見てもら
い、個展は翌年の五月に決まった。
音楽がかかっているので、店の人に僕のCDもかけ
てもらう事にした。
ていただかなければならないので、恐縮してしまう。
KJFCの方々にも見に来ていただいた。
澤村さん、布田さん、佐藤恒雄さん、成田さん、塩
田さん。なんと塩田さんには作品を買入していただい
《リッチー・バイラーク/ヒューブリス》
《キース・ジャレット/ザ・メロディー・アット・
ナイト・ウィズ・ユー》
《ヤン/ファースト》
た。
(佐藤恒雄さんには1995年の個展で、成田さんに
は、2000年銀座の個展で、作品を買入してもらってい
る)
僕の企画の個展は2週間続いた。
《ジャネット・リンダストーム、スティーブ・ドボ
ロゴスツ/フェザース》
と、ちょっとオシャレっぽいのを用意した。
アクリルの作品、前に描いた、発表できなかった作
もう画廊で、座っている時代じゃないのかなと思
う。人の中に入って、ヒューマン・サイズな表現、発
表をしてゆかなければだめなのかもしれない。
カフェ・ギャラリーは作家は疲れるが、思わぬハプニ
品、新作のペンで描いた作品なども用意した。
初日にお店へ行っておどろいた。作品3点に赤丸
がついている。
(くわしいいわれはわからないのだが
売れた作品の名札に画廊では赤丸を又は赤いピンなど
ングや、人々との出会いにワクワクする、やりがいのあ
る発表のしかたかなと思う。しかしとにかく疲れた。
売れた絵のお金で、
「バーバラー・リー」
を買入した。
その後僕は、横浜、三浦市のカフェ・ギャラリーで
を付ける)
個展を続けることになった。
東京で一番良い音を目指す
『映画館』
ジャズ スポット
東京都文京区白山5-33-19
phone:03-3811-8932
営業時間:PM16:00-23:30 定休日:日曜日、祝日
交通:都営三田線
「白山」
駅A3出口
(またはエレベーター出口)
、坂上に向かって徒歩20メートル
東京メトロ南北線
「本駒込」
駅より徒歩3分
メニュー:コーヒー、紅茶¥500、ココア¥600
ビール(中)¥600、本格焼酎¥600より、タンカレージン¥500、スコッチ&バーボン¥500より、
シングルモルト¥700より、スコッチ&バーボンボトルキープ¥6,000より、軽食:¥650より
ホームページ:http://www6.ocn.ne.jp/~eigakan/
16
カドやんのジャズ教室 vol.25 門倉洸太郎
DANCING IN THE DARK
暗闇でダンス
Dancing in the dark
暗闇でダンス
Til the tune ends, we're dancing in the dark
音楽がやむまで、消えた照明の下で踊りましょう
And as soon as we're waltzing in the wonder
of why we're here
ワルツを踊り始めると不思議な世界が広がる
Time hurries by, we're here and gone
Looking for the light of a new love
時は過ぎゆき、ここから去っていくわたしたち
新しい愛と光を求め
To brighten up the night, I have you, love
And we can face the music together
夜のしじまに灯をあてあなたの愛をかき立てる
二人でまた音楽に耳をかたむけられる
Dancing in the dark
But though love is old, what love song is old
暗闇でダンス
長い間、愛し合ってきて、ラブソングも聞き
Through them we can be young
飽きてきたけど
そんな経験をとおして、新鮮になれるふたり
Hear this heart of mine make
yours part of mine,dear one
好きなあなたに捧げた私のハートの鼓動を聞いてね、
Tell me that we're one
Dancing in the dark
ふたりは一緒だって言ってね
暗闇でダンス
Dancing in the dark
暗闇でダンス
We're waltzing in the wonder of why we're here
Time hurries by, we're here and gone
なぜかここにいてワルツを踊っているふたり
時は過ぎゆき、ここから去っていくわたしたち
Looking for the light of a new love
To brightern up the night, I have you, love
新しい愛と光を求め
夜のしじまに灯をあてあなたの愛をかき立てる
And we can face the music together
Dancing in the dark
二人でまた音楽に耳をかたむけられる
暗闇でダンス
Together we'll be dancing in the dark
一緒に暗闇の中で踊りましょう
フレッド・アスティアが出演したミュージカル
「バンド・ワゴン」
の
挿入歌で、1931年初演。アーサー・シュワルツ作曲、ハワー
ド・ディーツ作詞。のち1953年にアスティア、ジンジャー・ロ
ジャース主演で映画化もされている。
ハービー・ハンコック研究・第7回
(
“Retrospective of The Music of Herbie Hancock”
)
高木信哉
(1967:マイルス・デイビスと共に歩む)
HERBIE 1967
録音日
タイトル
演奏者 (レーベル)
1967. 1.13
1967. 3.20
1967. 5. 9 、12.28
1967. 5.16 、5.17、5.24
Standards
Schizophrenia
Directions
Sorcerer
Lee Morgan (Blue Note)
Wayne Shorter (Blue Note)
Miles Davis (Columbia)
Miles Davis (Columbia)
1967. 6. 6 、6.7、8.26
1967. 6. 7 、6.22、6.23、7.19
1967. 6. 7 、6.13 、6.23
1967. 7.14
A Day In The Life
Nefertiti
Water Babies
The Procrastinator
Wes Montgomery (A&M)
Miles Davis (Columbia)
Miles Davis (Columbia)
Lee Morgan (Blue Note)
1967. 7.21
1967. 8.21、8.22、8.23
1967.12. 4
Oblique
The Melody Is Here
Circle In The Round
Bobby Hutcherson (Blue Note)
Horold Vick(RCA)
Miles Davis (Columbia)
1967.12.12
Hip Vibration
1967.12.15 、1968.2.12、2.19
Blues,The Common Ground
1967.12.20、12.21 1968.1.22,1.26 Down Here On The Ground
Cal Tjader (vib) (Verve)
Kenny Burrell (Verve)
Wes Montgomery (A&M)
1967年のハービー・ハンコック
(26歳∼27
セカンド・テナーにジョー・ヘンダーソンが加わ
歳)
は、マイルス・デイビス・クインテットの一
員として充実した活動をする。マイルス・クイン
テットは、この年、多くの優れたスタジオ録音を
残す。ハービー自身は、前年同様、リーダー作の
録音を行わなかった。
1967年は、ベトナム戦争で米軍が枯葉剤を使
用し世界中から非難を浴びる一方、ボクシング世
界チャンピョンのカシアス・クレイが徴兵を拒否
し、問題となった。ジャズ界では、ジョン・コル
トレーンが、7月7日、亡くなり、衝撃が走っ
り、3管を試みた。またエディ・ゴメス、スコッ
ト・ホルト、ジャック・ディジョネットも時々、
加わった。
1月13日、ハービーは、バンド仲間のウェイ
ン・ショーターとロン・カーターと共に、リー・
モーガンのリーダー作
『スタンダーズ』
の録音に参
加した。しかし発売されず、陽の目を浴びたの
は、1997年になってからだった。
3月20日、ハービーは、バンド仲間のロン・
カーターと共に、ウェイン・ショーターのリー
た。走り続けたコルトレーンは、享年41歳とい
う若さだった。コルトレーンとマイルスは、実は
同い年である。
1月∼2月、マイルス・クインテットは、ビ
レッジ・バンガードを中心にライブ活動を行っ
た。マイルスは、スタンダードを吹いても、古い
メロディを若返らせ、やがて聴衆も曲自身もノッ
クアウトさせてしまう。それが、マイルスのスタ
イルだった。この時期、マイルスは、幾つかの新
たな方法を模索していた。短期間ではあったが、
ダー作
『シソフレニア』
の録音に参加した。
「ミヤ
コ」
で魅せるハービーのソロが、素晴らしい。
4月になるとマイルス・クインテットのウエス
ト・コースト・ツアーが始まり、サンフランシス
コの
「ボウース・アンド」
、バークレーのカリフォ
ルニア大学
(ベースは、アルバート・スティンソ
ン)
、ロサンゼルスの
「シェリーズ・マン・ホー
ル」
(2週間公演)
(ベースは、バスター・ウイリア
ムス)
、シアトルの
「ペントハウス」
などを回っ
た。
18
5月16日∼7月19日までの2ヶ月間で、マ
イルス・クインテットは、アルバムにして2枚半
分のマテリアルを録音した。それは、
『ソーサ
ラー』
(1967年発表)
、
『ネフェルティティ』
(1
12月4日、マイルス・クインテットは、
5ヶ月ぶりにスタジオに入って録音を開始した。
ギーターにジョー・ベックが参加し、まるでビー
トルズの作品にラビ・シャンカールがシタールで
968年発表)
、
『ウオーター・ベイビーズ』
(19
76年発表)
、
『サークル・イン・ザ・ラウンド』
(1979年発表)
と4つの形となり、ジャズ史に
残る実り豊かな成果となった。またマイルス・ク
インテットは、7月と8月の大半をディジー・ガ
レスピーと共に、NYのビレッジ・ゲート出演に
当てている。
6月6日∼7日、8月26日、ハービーは、ウ
エス・モンゴメリーのアルバム
『ア・ディ・イ
ン・ザ・ライフ』
の録音に参加する。
つけたドローン効果を聴かせた。マイルス・デイ
ビスが、電子化に走った最初の作品
「サークル・
イン・ザ・ラウンド」
だ。しかしこの曲は、リア
ル・タイムで発表されず、1979年に、55年
から70年にかけての未発表曲を集めた2枚組み
のLP
『サークル・イン・ザ・ラウンド』
でやっと
陽の目を見た。注目すべきは、ハービーがチェレ
スタを弾いていることだ。12月28日も、
ジョー・ベックを含む6人で、
「ウォーター・イ
ン・ザ・ポンド」
を録音した。ここでハービー
7月14日、ハービーは、リー・モーガンのア は、ウリッアーのエレクトリック・ピアノを弾い
ルバム
『ザ・プロクラスティネイター』
の録音に参 ている。
『ESP』
、
『マイルス・スマイルズ』
、、
加する。他のメンバーは、ウェイン・ショー
『ソーサラー』
、
『ネフェルティティ』
と続いたマイ
ター、ボビー・ハッチャーソン、ロン・カー
ルス・クインテットによる究極のアコースティッ
ター、ビリー・ヒギンズである。しかし発売され ク・ジャズは、完成し、残念ながら終焉を迎え
ず、リリースされたのは、1977年のことで、 た。
日本が最初だった。
12月12日、ハービーは、カル・ジェイ
7月21日、ハービーは、ボビー・ハッチャー ダー
(vib)
のアルバム
『ヒップ・バイブレイショ
ソンのアルバム
『オブリーク』
の録音に参加する。 ン』
の録音に参加した。ここには、ロン・カー
ここには、ハービーが映画音楽を担当した
「ブ
ターも参加しており、
「ジャンゴ」
が収録されてい
ロー・アップのテーマ」
が収録された。しかし発
売されず、リリースされたのは、1979年のこ
とで、日本が最初だった。
8月21日∼23日、ハービーは、ハロル
ド・ビック
(ts)
のアルバム
『ザ・メロディ・イ
ズ・ヒア』
の録音に参加する。
「イフ・エバー・ア
イ・ウッド・リーブ・ユー」
で、ハービーは素晴
らしいソロを取る。
秋になり、マイルス・クインテットは、再び
ウエスト・コースト・ツアーを行った。ロサンゼ
る。
12月15日、ハービーは、ケニー・バレルの
アルバム
『ブルース、ザ・コモン・グラウンド』
の録音に参加する。
12月20日、ハービーは、ウエス・モンゴメ
リーのアルバム
『ダウン・ヒア・オン・ザ・グラ
ンド』
の録音に参加する。
こうして1967年もハービーは、有意義な年
を過ごした。
ルスの
「マーティン・オン・ザ・ヒル」
(2週間公
演)
(ベースは、バスター・ウイリアムス)
、カル
フォルニアのコスタ・メサの
「パシフィック・
ジャズ・フェスティバル」
(ベースは、ビル・プラ
マー)
などを回った。
10月∼11月にまたぐ2週間の欧州ツアーも
敢行した。 19
<アルバム解説 by 高木信哉>
『ソーサラー/Miles Davis』
1. Price Of Darkness 2. Pee Wee
3. Masqualero
4. The Sorcerer
5. Limbo
6. Vonetto
7. Nothing Like You
Miles Davis
(tp)
,Wayne Shorter(ts),
Herbie Hancock(p),Ron Carter(b),Tony Williams(ds)
ターバルを持ったモチーフから出来ている。この方法は、
マイルス・クインテットが作曲面でも即興演奏でも好んで
用いる手法のひとつだ。曲は、完璧な4度の展開と5度
(1小節目と2小節目)
と4度で下降していくライン
(5小
節目と9小節目)
によって構成されている。ウェインとマ
イルスは8小節交換が長く続き
(その間、まるで嵐を思わ
せるようなバッキングが続き、物凄い)
、続いてクローズ
ド・ハーモニーによるテーマ・パートに移る。ソロは、
ハービーがのみ。ハービーは、クールにガンガン弾く。
あっという間にクローズド・ハーモニーによるテーマ・
パートに戻り、あっけなく終わってしまう。もっと聴きた
『マイルス・スマイルズ』
の半年後に吹き込まれたマイル
ス・デイビスの黄金のクインテットのスタジオ録音3作
いと強く感じる!
「クールな情熱」
とも呼ぶべき名演だ。
「ピー・ウィー」
は、トニー・ウイリアムスが書いた美しい
目。
『マイルス・スマイルズ』
ではマイルスのオリジナルは
1曲しか入ってなかったが、本作では遂に1曲もマイルス
の作品は収録されてない。本作の内訳は、ウェイン・
バラード。不思議なことにこの曲には、マイルス・デイビ
スが参加しておらず、カルテットで演奏している
(大変珍
しい)
。ウェインのテーマ∼ソロが、とてもきれいだ。ま
ショーターが4曲、ハービー・ハンコック
(4曲目)
とト
ニー・ウイリアムス
(2曲目)
が各1曲、そしてこの曲だけ
るで名匠
(ウェイン)
が絵画を描いているかのように、聴い
ていると心に情景が浮かんでくる。続いてハービーが内省
が旧録音なのだがボブ・ドローの
「ナッシング・ライク・
ユー」
(1962年)
が1曲収録されている。本作の特徴は、
完成されたバンドのメンバーの一人一人がソロの可能性を
的で知的なソロを取る。また不思議なことにトニーは、1
988年の
『エンジェル・ストリート』
まで、この曲を録音
追求しているように感じる。
アルバム・タイトルになった
「ザ・ソーサラー」
(魔法使い
という意味で、ハービーのオリジナル)
とは、マイルスが
ハービーにつけたニック・ネームのことだ。何でも吸収し
て演奏してしまう才能あるハービーを見て、マイルスはま
るで
“音の魔法使い”
と思ったようだ。ハービー自身は、こ
の曲を本作の10ヵ月後に
『スピーク・ライク・ア・チャ
イルド』
に吹き込んでいる。メロディは、ふたつのイン
していない。ウェインの書いた
『リンボ』
も味わい深い美し
い曲だ。先発するマイルスは、見事なハーモニーと歌心を
聴かせる。トニーのバックで聴かせる
“ラット・パトロー
ル”
的なドラミングが、嵐のように響き渡り、気持ちいい。
ハービーのソロでは、トニーは一転して穏やかな表情を示
す。しかし最後は、トニーが高らかにエンディングを奏で
て終わる。
ジャケットに写し出されている顔は、のちにマイルスと
結婚する女優のシシリー・タイソンである。
20
SOUL
TRAIN Vol.2 撮影:M.T.
RED GARLANDの魅力について 第23回
プレステッジ時代のトリオ・アルバム Vol.5 『プレリュード完全盤』
紅 我蘭堂
RED GARLAND TRIO AT THE PRELUDE(PRESTIGE 2PRCD-24295-2)
RED GARLAND(p),JIMMY ROWSER(b),SPECS WRIGHT(ds) 1959年10月2日録音
DISC1〔SET1〕1) M-SQUAD THEME_ 2) THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU_ 3)
LET ME SEE_ 4) WE KISS IN A SHADOW_ 5) BLUES IN THE CLOSET_ 6) SATIN D
OLL(未発表)_ 7) LIL' DARLIN'(出だし失敗、未発表)_ 8) LIL' DARLIN'_ 9) ONE O'CL
OCK JUMP_ 〔SET 2〕10)PERDIDO_ 11) BYE BYE BLACKBIRD_ 12) LIKE SOME
ONE IN LOVE_
DISC2 1) IT'S A BLUE WORLD_ 2) MARIE_ 3) BOHEMIAN BLUES_ 4) ONE O'CLOCK JUMP_ 〔SET 3〕5) A F
OGGY DAY_ 6) SATIN DOLL_ 7) MR. WONDERFUL_ 8) JUST SQUEEZE ME_ 9) PRELUDE BLUES_ 10)CHER
な曲はどう? こっちの曲は、最近ミュージカルで人気の
曲だよ。ああ、あとスロー・バラードもやろうね。バーン
スタインでもガーシュインでもいいよ。オーケー、オー
ケー、その吹き込みが終ったらオリジナル・ブルースも演
奏していいよ。でもみんな5分くらいにしておいてね。そ
れとテープがもったいないからワンテイクで軽く流して
ね。マイルスの時に得意だったじゃない。じゃあ本番行っ
てみよー」
なんてやりとりがあったと想像できます。
OKEE(未発表)_ 11) ONE O'CLOCK JUMP_
(曲名の後
の_以下は便宜上付けました)
プレステッジ時代のピアノ・トリオをご紹介しています
が、今回はライブ盤をご紹介します。さて1959年11月2
日にガーランドはジャズクラブ
『プレリュード』
に出演しま
した。その模様が4枚のアルバムに分散されて発売されて
いました。評論家やファンの間では
「プレリュード4部作」
(正確に言えば3と1/3部作)
ということで通用していて、
ガーランドのアルバムの中では人気が高い方です。2003
年には別テイクなどが入ったコンプリートCD(3枚組)が
日本のビクターから発売されて話題になりました。
今年(2006年)、アメリカからも2枚組のCDが発売され
ました。私は、自分で言うのもなんですがジャズファンに
ありがちな
“へそ曲がり”
だと自覚しています。事実この完
全盤が出ても
「完全盤?なんぼのもんじゃい」
とか
「未発表
曲?よくなかったから、アルバムに入んなかっただろ」
な
んて思っていたのですが、アメリカ盤が出た機会に思い
切ってCDを買ってみたら、これがなかなか良かったの
で、今回ご紹介させていただきます。
内容もさることながら、私は以下の点で、このアルバム
は重要であると考えています。
1.この当時としては唯一といえる
“ライブ盤”
である
2.ガーランドの音楽的好みがデューク・エリントン、
カウント・ベイシーであることが実証されていること
の2点です。
まず何故ライブ盤がよいかと言うと、この当時のスタ
ジオ録音盤に比べて、ガーランドが伸び伸びと演奏してい
る感じがします。これまで紹介してきたピアノ・トリオ盤
も、それぞれに特徴があり良いのですが、どうもワンパ
ターンであるという気がします。これはガーランドの人気
が、マイルス・ディビス・クインテットの演奏から生まれ
たことと切り離せません。恐らくプロデューサーが
「いい
よレッド、唄物やろうよ。ミディアム・テンポでさ、こん
『プレリュード』
がどの程度の規模があった店か知りま
せん。また、この日何人の聴衆がいたかも定かではありま
せん。拍手の感じからは、せいぜい20人くらいだったの
かなと勝手に想像しています。スタジオ録音のアルバムに
比べて、特に劇的にガーランドの演奏が変化したという訳
ではないのです。が、やはり聴衆の反応をダイレクトに見
ながら演奏するということで、ガーランドが乗っていると
いうことが分かります。
そして日頃自分のやりたい演奏ができないことへ反発
するようにエリントン、ベイシーへの傾倒ぶりをしめした
のが2点目の特徴です。何といってもスタートがベイシー
作曲の
“M-SQUAD THEME”
。M特捜隊のテーマというの
でしょうか、テレビドラマの主題曲だったらしいです。ま
たベイシーのテーマ曲
“ONE O'CLOCK JUMP”
をちゃっ
かりとこの日のテーマに使っていますし、あろうことかエ
リントンの
“SATIN DOLL”
を2回も演奏しています。全1
9曲23演奏のうち7曲11演奏がベイシー、エリントンの
作曲か持ち歌です。しかもSET 1では9曲のうちテーマ曲
を含めて6曲も演奏していますし、さらにベイシーの十八
番だった
『リル・ダーリン』
をイントロだけ弾いて、何が気
に食わなかったのか、わずか30秒でやり直しているほど
気合が入っています。いかにガーランドが、このふたりの
巨匠を敬愛していたかが、お分かりになると思います。
ただガーランドが、この両巨匠のようにビッグバンド
を率いて、いい音楽を作れたかということは別問題です。
22
ガーランドは、あくまでも自分が演奏を楽しみたいと思っ
ていたのではないでしょうか。バンドで、そのパフォーマ
ンスを最大限に引き出すというのは、似合っていないし、
出来ないことだったと思います。
分類が好きだった評論家諸氏によって、ガーランドはバ
ド・パウエル系のハードバップ派ということになっていま
すが、その独特な
“間”
の取りかたとか
“乗り”
の良さはエリ
ントン、ベイシーの影響を強く受けていることを認識しま
した。30数年ガーランドを聴いていながら、不覚でし
た。
ともあれ当日の3セットが順番にその通りに収録されて
いるので、聴き手もライブ気分に浸ることができます。
ウイスキーか焼酎片手に1セットごとに聴き、休憩時間に
は風呂に入ったり、サッカーを見たりして気分転換し、
再び次のセットを聴く。という楽しみ方がお奨めです。
ということで、このCDについては1曲1曲の解説と
か、ノウガキは無用にして59年10月2日のライブステー
ジをお楽しみくださいとしか言いようがありません。
ところで蛇足ですが、LPレコードである4枚のアル
バムも紹介いたします。曲名を分かりやすくするために
CDの記号を曲名の後につけます。
AT THE PRELUDE(PRESTIGE PR-7170)
RED GARLAND(p),JIMMY ROWSER(b),SPECS WRIGHT(ds) 1959年10月2日録音
Side A 1)SATIN DOLL_ 2)PERDIDO_ 3)THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU_ 4)BYE BYE BLACKBIRD_
Side B 1)LET ME SEE_ 2)PRELUDE BLUES_ 3)JUS
T SQUEEZE ME_ 4)ONE O'CLOCK JUMP__
最初に発売されたアルバムで、ガーランドのレコードで
は人気が高い1枚です。軽快なサテンドールから始まっ
て、最後はこの日のテーマ曲として使っていたワン・オク
ロック・ジャンプで締めるというように、この1枚でライ
ブを象徴している作りになっています。ガーランドの他の
アルバムで聴いたことがあるようなB-2のオリジナル・ブ
ルースを
『プレリュード・ブルース』
と称しているのはご愛
嬌としても、いわゆる
“いいとこ取り"のおいしい傑作アル
バムです。
LIVE!(PRESTIGE《NEW JAZZ8326》)
SAME AS BEFORE
Side A 1)MARIE_ 2)BOHEMIAN BLUES_ 3) ONE O'CLOCK JUMP_
Side B 1)A FOGGY DAY_ 2)MR. WONDERFUL_ 「もう1枚、こんなんもありまっせ」
という具合に1965年
頃にプレステッジの傍系レーベル
「NEW JAZZ」
から発売
されたアルバムです。恐らく次にご紹介する
『LIL'DARLIN
'』
とほぼ同時発売であったのかなと思います。
PR7170と比較して、曲の配列は当日の順番をほぼ流し
ただけで、演出もなにもありませんが、それでも出しても
らえただけいいか、という気持ちになりました。
LIL' DARLIN'(PRESTIGE1871 ,Status ST 8314)
SAME AS BEFORE
Side A 1)LIL' DARLIN'_ 2)WE KISS IN A SHADOW_
Side B 1)BLUES IN THE CLOSET_ 2)LIKE SOMEONE IN LOVE_
やはり1965年ころにプレステッジの傍系レーベルである
ステータスからリリースされました。私としてはジャケッ
トの美女は誰?という疑問がい
まだに解消されていません。
SATIN DOLL(PRESTIGE P-7859)
(SIDE A),SIDE B)1 RED GARLAND(p),DOUG WATKINS(b),SPECS WRIGHT(ds) 1959年8月12日録音
(SIDE B)2,3 SAME AS BEFORE
Side A 1) SATIN DOLL 2)THE MAN I LOVE
Side B 1)A LITTLE BIT OF BASIE 2)IT'S A BLUE WORLD_ 3)M-SQUAD THEME_
1983年に
「これで最後よ∼ん」
という感じでリリースさ
れました。もっともタイトル曲はプレリュードでのライ
ブ録音ではありません。ライブの約2ヶ月前にスタジオ録
音されています。なんともややこしい作りです。それにし
てもB1の曲名が意味深です。
MEMBER'S ROOM 第4回
今回はKJFCの
“知性”
であり、いつも適切なアドバイスをしてくださるKJFC 2n
dAltさんに登場していただきました。
1.血液型・星座 AB型 星座 みずがめ座
2.ジャズ歴 高校時代は主にクラシックとラテン音楽やフラメン
コを聴いていました。大学2年の時に入った放送部の
先輩の影響で本格的にジャズを意識して聴くように
なったので、40数年になります。ちょうどその頃カ
ウント・ベイシー・オーケスト
ラが来日してテレビにも出演し
たのを見ました。レコードを
持っていなかったので主にラジ
オで聴いたりジャズ喫茶回りを
して聴き始めました。吉祥寺の
ジャズ喫茶でファンキーやビ・
バップやメグは大変お世話にな
りました。当時からなんとなく
喫茶店、ライブハウスのマッチ
箱を集め始めたのですが、この
機会にリストにして数えて見ま
した。マッチ箱があるところが100店くらい、ない
ところもあわせると160店以上になりました。
3.初めて聴いたジャズレコード
始めはもっぱらFM放送を録音して聴いていまし
た。当時はFM東海の試験放送の時期で、新譜レコー
ドを表裏ともそのまま流してくれるという、今では考
えられない良い放送でした。そのころ録音したものは
「オスカー・ピーターソン・トリオの真髄」
として2枚
組みで発売された
「The Trio」
と
「Sound Of The Trio」
、
カウント・ベイシーの初来日記念で発売された
「This
Time By Basie」
ソニー・ロリンズの
「Our Man In Jazz」
「Sonny Meet Hawk」
などでした。
当時はジャズのLPを殆ど買わなかったのですが
ジャック・ルーシェのプレイ・バッハVol2かオス
カー・ピーターソンのベストアルバムが最初に買った
レコードだったと思います。
前者は
「イタリア協奏曲」
、後者では
「自由への賛歌」
が気に入っていました。
・初めて聴いたライブ
1963年7月にキャノンボール・アダレイ・セク
ステットを日比谷野外音楽堂で聴いたのが初めてでし
た。ユーゼフ・ラティーフというオーボエも吹く
ちょっと変ったテナー奏者とピアノにはジョー・ザビ
ヌルが入っていました。MCは大橋巨泉で当時の奥様
三宅光子
(マーサ三宅)
もボーカルで参加していまし
た。9月にはソニー・ロリンズが来日したので東京厚
生年金会館で聴きました。ロリン
ズが2年間の活動休止したあと久
し振りで
「ブリッジ」
というアルバ
ムを出した翌年で頭がまだモヒカン・カットの頃でし
た。ピーターソンのライブに初めて行ったのは69年
でベース サム・ジョーンズ、ドラムス ルイ・ヘイ
ズというキャノンボールのバンドの2人に代わってか
らでした。その後何度も聴きに行ったのはやはりピー
ターソンでした。71年にはNEWPORT JAZZ FESTI
VAL IN TOKYO
(厚生年金会館)
でディジー・ガレス
ピー、カイ・ウィンディング、セロニアス・モンク、
アル・マッキボン、アート・ブレィキーのクインテッ
トを聴きましたが、残念ながら演奏についての記憶は
ありません。日本人では70年頃新宿伊勢丹裏にあっ
たピット・インで聴いた山下洋輔トリオと赤坂の
「む
げん」
というゴーゴークラブの店の中に一緒に入って
いた
「シーザーズ・ジャズ・クラブ」
で聴いた日野皓正
カルテットで、どちらも27,8歳の若いころでし
た。
「むげん」
は踊りに行ったら只で日野皓正の演奏も
聴けるというクラブですが、踊れない、酒が飲めない
私にはちょっと入りにくいクラブした。
4.座右の名盤
オスカー・ピーターソン
「ザ・トリオ」
、マイルス・
デヴィス
「マイルストーンズ」
、カーティス・フラー
「ブルースェット」
、ポール・デスモンド
「ライブ」
、カ
ウント・ベイシー
「ジス・タイム・バイ・ベイシー」
、
エリントン、ホッジス
「バック・トゥ・バック」
五十嵐
明要
「スイング・タイム」
5.好きなジャズ・プレイヤー
カウント・ベイシー、オスカー・ピーターソン、ポー
ル・デスモンド、最近アルト・サックスを始めてから
ジョニー・ホッジス、五十嵐明要に興味があります。
6.レコード、CDの所有枚数
少ない方でしょう。両方合わせて300枚くらいで
しょう。
レコードの他にテレビやFM放送のジャズ・ライブ
番組を録音、録画してきた私にとってはお宝のテープ
やDVDがあります。ビデオやカセットは少し例会で
も聴いて頂いたことがあります。宝?の持ち腐れにす
るには残念なので今度はCDにして、また機会があれ
ば聴いて頂こうと思っています。無理強いになるかも
しれませんがご勘弁下さい。
7.ジャズ以外の趣味
音楽を聴くのはジャズに限らずクラシックも好きで
す。バッハ、モーツァルト、ベートーベンなどポピュ
ラーなもの。
それからスペ
インの作曲家
のものなど。
テレビ朝日
の
「題名のない
音楽会」
は色ん
なジャンルの
音楽が楽しめ
るのでいつも
見ています。
若い頃はオーディオも自作がそれなりに安くできた
ので趣味と言えました。暇とお金があれば秋葉原に出
かけ部品を買い集め真空管アンプやスピーカーシステ
ムを自作し
ていまし
た。最近で
は既製品を
買うだけに
なり趣味と
いうことは
できなくな
りました。
スポーツ
では中学生
のころからテニスを楽しんできました。50代半ばか
らは初めて水泳を習いはじめました。7年間は毎週土
曜日の午後はプールに行って泳いでいました。サック
スを習い始めてからちょっとご無沙汰しているので、
退職を期に運動不足を補うためにどちらも再開したい
と思っています。
8.ジャズに対する意見
意見ではありませんが、最近十代のプレーヤーも人
気が出ているようなのでKJFCにも若い方が参加し
て来るようになって欲しいものです。
9.その他
定年を過ぎ、退職時期が見えて来たのでトミヤンに
続いてジャズ演奏を始めようとネットでクラリネット
の先生を探しました。レッスンの内容を伺いに行った
所、クラリネットはサックスより難しいしジャズ・
オーケストラでの出番も少ないのでアルト・サックス
を始めたらどうですかと勧められアルトを習う事にし
ました。4ヶ月たって一応音が出せるようになったら
すぐに多摩ジャズ・ワークショップ・オーケストラの
練習への参加を勧められました。初心者を育成しよう
という大人数のオーケストラなので音がまともに出せ
ない私でも参加可能でした。早2年がたちまして少し
ずつ音を出せる範囲は広がってきました。自分の演奏
できる範囲だけ演奏し、出来るだけアンサンブルを壊
さないように音を出そうとするのですが、この兼ね合
いが難しく、皆さんの足を引っ張りまくっています。
ジャズを永い間聴いてきて自分でジャズを演奏する事
は憧れだったのですが、意外に簡単に実現できて良
かったと思っています。高校生から70代の方まで5
0人位で一緒にジャズを演奏するのは楽しいです。1
2月にコンサートが予定されているのでウィンター・
ワンダー・ランドも練習中です。KJFCの皆さん、
これからのバンド結成のために何か楽器を始めましょ
う。
アナログにこだわる、銀座の老舗
東京都中央区銀座6−2−6
TEL 03-3572-7684
営業時間:コーヒータイム PM0:00∼5:00
(土曜日のみPM2:00∼)
バータイム PM7:00∼11:00 休み:日曜祝日
(バータイムは土曜日も)
交通:営団銀座線、丸の内線、日比谷線
「銀座」
駅、JR
「有楽町」
駅他
メニュー:コーヒータイム 珈琲・紅茶500円、ビール700円
バータイム ボトル8000円
(チャージ3000円)
25
RECORD
CONCERT( 例会) REPORT
2006年3月25日
「ジャズ・カントリー」
特集1.
「作曲家シリーズ(1) ジミー・ヴァン・ヒューゼンの名曲を聴く」
特集2.
「KJFCライブの足跡(1) 太田 剣+田中信正
“カルテル”
トリオ
担当:H.S.
ヴォーカル
に傾倒するよう
になってスタン
ダードソングの
奥深さを知っ
た。
国内制作の
ヴォーカルアル
バム及びライブ
では判を押したように同じものばかりと言った状況が
嘗てあった。近年是正されつつあるが未だその弊害が
ある。
これから不定期だがソングライター達の側面から
スタンダードを掘り起こしてみたいと思う。
1回目の今宵は渋くジミー・ヴァン・ヒューゼン
でスタートしたい。
J・V・ヒューゼンは1913年ニューヨーク生まれ。
多くのパラマウント映画やミュージカルと係わり、そ
こからスタンダード化したものと、表紙の写真に伺え
る様にフランク・シナトラの為に実に多くの曲を作詞
家のサミー・カーンとのコンビで書いている。一聴、
それほどの印象は無いが聴く度に味わいを増す滋味溢
れたナンバーが多い。
1. RING-A DING DING! 岸三晃トリオ/CLOSE
TO YOUR HEART(BMG)
2. LIKE SOMEONE IN LOVE
LENNY HAMB
O/THE NATURE OF THINGS(EPIC)
アミーゴ川上&小林陽一
(私家盤)FEANK D'ROME/T
HIS IS LOVE,THIS IS IT(SAPPHIRE)
4. CRAZY HE C
ALL ME
黒
岩静江/P.S.I LOVE
YOU(BEYOND) 谷
由紀子
(私家盤)
5. COME FLY W
ITH ME
岸三
晃トリオ/JUST FO
R LOVERS(T.S.C.C)
6. POLKA DOTS AND MOON BEANS LEM W
INCHESTER/NEW FACE AT NEW PORT(METRO JA
ZZ)
SARAH VAUGHAN/SWINGIN' EASY(EMARCY)
7. IT COULD HAPPEN TO YOU ANITA O'DA
Y/INCONPARABLE!(VERVE)
BUDDY DE FRANCO/MR.CLARINET(VERVE)
8. BUT BEAUTIFUL
MARY OSBORNE/N
OW THE TIME(HALCYON)
9. HERE'S THAT RAINY DAY
KENNY BUR
RELL/SOUL CALL(PRESTIGE)
SAMMY DAVIS JR. SINGS LAURINDO ALMEIDA PLA
YS(REPRISE)
10.IMAZINATION
CLEO LAINE/THAT O
LD FEELING(CBS)
11.DAWN THAT DREAM
DON MENZA/B
ALLADS(FRESH SOUND)
宮之上貴昭&伊藤 潮
(私家盤)
12. RING-A DING DING! FRANK SINA
TRA/ RING-A DING DING!
(REPRISE)
3. THE SECOND TIME AROUND TONNY BE
NNETT/THE MOVIE SONG ALBUM(COLUMBIA)
特集2 KJFCライブの足跡(1) 太田 剣+田中信正
“カルテル”
トリオ
本セッションは2000年10月15日
「六本木バッシュ」
で
開催した第6回KJFCライブの記録である。若手の逸材
達による本邦初演のセッションは覇気に満ちた壮絶な
演奏内容だった。双方4曲オリジナルを持ち寄り、今
一番興味ある演奏内容で答えてくれた。今宵は当日の
ラストナンバーの力作
“BLUES FOR F”
とアンコー
ルの
“AUTUMN LEAVES”
の2曲を聴いてみたいと思
う。
尚、当日の録音は2枚のCDにコンプリートに記録さ
れており、ジャケットを掲載しておきます。
26
2006年4月14日
「映画館」
特集:澤野工房
1. YOGI JAZZ/JOKI FREUND A面・B面(CBS−62273)
2. MADRIGAL(∼*/山中千尋
3. /WALTER BISHOP.jr
4. H.U.M.
5. EUROPEAN JAZZ SOUNDS/MICHAEL NAURA QUINTET
6. JAZZ JOURNEY/BJARNE ROSTVOLD(HIT RECORDS)
7. DISCUSSIONS/HAWARD RAILEY(OPPORTUNITY CP.2499)
8. SAHIB SIHAB(OKTUB)
9. LIVE AT GROOVY/VLADIMIR SHAFRANOV(KOMPASS KOLP35)
10. FLASH BACK/BARNEY WILEN
11. BECAUSE OF YOU/JOS VAN BEEST TRIO
12. THE JOY OF STANDARDS Vol.2/JOE CHINDAMO TRIO
2006年4月22日
「ジャズ・カントリー」
特集:低音の魅力 Eddie Costa と Pepper Adamsのアルバムを集めて
担当 Joanie-S.T.
自己紹介 初
めて買ったReco
rd Sergio Men
des & Brasil'66 /
Joanie Sommers Julie London Ann Burton Carol Sloa
ne Rita Reys
Rosemary Clooney Joni James Doris Day Janet Seidel
Johnny Hartman
Mais Que Nada
(中三)
初めて買った
Jazzの Record Edwin James (Eddie) Costa (p.vib) (1930.8.14 - 1962.7.
28)
Bitches Brew
/ Miles Davi
(
s 高三)
Jazzが好きになったRecord Bluestte / Curtis Fulle
r(浪人中)
Favorite Artist Art Pepper Eric Dolphy Jackie
Mclean Sonny Criss Paul Desmond Phil Woods
Sadao Watanabe Tina Brooks Zoot Sims Peppe
r Adams Gerry Mulligan Bill Evans Eddie Costa
Sergio Mendes
強烈に低音がドライブするピアノ。パーカッシブな
ヴァイブ。独自の世界を創りあげたコスタの活動期間
は僅かに8年余りで、本人名義のリーダーアルバムも
たった7枚のみ。しかし、サイドメンとしての活動は
多岐にわたり、確認出来たアルバム数は170枚を超
えます。自宅のレコード棚の中にはその内50枚程度
が集まり、本日その一部を持参しました。
1. Tal (Verve MGV8021) Yesterdays Tal Farl
ow Vinnie Burke
2. Swinging Guitar of Tal Farlow (American Record So
27
ciety G418)
You stepped out of a dream Tal Farlow Vinnie Burk
e
3. Eddie Costa 5 (Mode LP#118)
Get out of the road Art Farmer Phi Woods
Teddy Kotick Paul Motian
4. 2 - 3 - 4 (Impulse A-20) Lean on me George
Duvivier Shelly Manne
5. Guys and Dolls Like Vibes (Coral CRL57230)(Vib)
I've never been love before Bill Evans Paul Mot
ian Wendell Marshall
6. Yardbird Suite (Savoy MG12108)(Vib) Yardbird Su
ite Herbie Mann Phil Woods Joe Puma Wendell Marshall
Bobby Donaldson
7. Mike Cuozzo with the Costa-Burke Trio (Jubilie JLP1
027) Easy to love
Mike Cuozzo Vinnie Burke Nick Stabulas
8. The Eddie Costa - Vinnie Burke Trio (Jubilee JLP 102
5)
Get happy Vinnie Burke Nick Stabulas
9. Eddie Costa at New Port (Verve MGV8237)
I remember april Rolf Kuhn Dick Johnson
Ernie Furtado Al Beldini
10. Jazz for Play Girls (Savoy MG12121)
Miss Spring Blues Billy Ver Planck Bill Harris Ph
il Woods Joe Wilder Seldon Powell
11. Blue for a Stripper (Carlie Parker PLP822S)(Vib)
From Mundy on Mundel Lowe Al Cohn Phil W
oods Oliver Nelson etc.
12. A Jazz Date with Chris Conner (Atlantic 1286)(Vi
b) Moon Ray
Chris Conner Sam Most Oscar Pettiford Joe Puma Ral
ph Sharon Osie Johnson
13. All American (Moodville MV26) What a coun
try
Clark Terry Budd Johnson Geoge Barrow Art Davis etc.
14. Tubby the Tenor (Epic LA16023)(Vib)
Airegin Tubby Hayes Clark Terry Horace Parlan Georg
e Duvivier Dave Bailey
15. Jazz Mission to Moscow (Colpix CP433)
Mission to Moscow/Phil Woods Zoot Sims Bill Crow
Mel Lewis etc.
16. The House of Blue Lights (Dot DLP326) ・青い
灯の家
(日本ビクターDOT5055)
The House of Blue Lights Wendell Marshall Paul Motian
添付資料 1975年 再発SMJ6092 油井 正一氏の解説
1995年 日本ジャズ"夜明け"へ黒船 日経新聞・文化面
菊田 将氏
コスタに嵌った思い出のレコードです。オリジナルの
入手でも涙の物語が.......
Eddie Costa Memorial Concert (Colpix CP450)
Junko Onishi Trio Live at Village Vangurd 「(somet
hin' else CD / TOCJ5572)
Park (Pepper ) Adams (bs) (1930.10.8 - 1986.9.10)
ゴリゴリ突き刺さるバリトンの音はなんとも言えな
い
「男の快感?」
です。サド・メル時代以外のスモール
コンボのアルバムを揃えてみました。田舎の学校の先
生のような風貌も味があります。
1. Critics' Choice (World Pacific PJM407)
Minor Mishap,Lee Katzman , Jimmy Rowles ,Doug W
atkins Mel Lewis
2. Jazz Men Detroit (Savoy MG12083)
Cottontail/ Kenny Burrell , Tommy Flanagan ,Paul Cha
mbers ,Kenny Clarke
3. Out of This World (Warwick W2041)
Day Dreams/Donald Byrd, Herb Hancock ,Laymon Jack
son,Jimmy Cobb
4. The Pepper-Knepper Quintet (Metro Jazz E1004)
I don't know about you/Jimmy Knepper ,Wynton Kelly
(p.og) ,Doug Watkins ,Elvin jones
5. Pepper Adams Quintet (Mode LP#112)
Unforgettable/Stu Williams ,Carl Perkins ,Leroy Vinnegar,
Mel Lewis
6. Pepper Adams plays the compositions of Charlie Ming
us (Workshop W219)
Fables of Faubus/Thad Jones ,Hank Jones,Paul Chambe
rs ,Danny Richman
7. Dakar (Prestige PR7280)
Witches Pit,John Coltrane,Cecil Payne, Mal Waldron ,
Doug Watkins ,Art Taylor
8. Encounter!
(Prestige PR7
677)
Star-Crossed
Lovers/Zoot
Sims,Tommy
Flanagan,Ron
Carter ,Elvin J
ones ,Donald
28
9. Donald Byrd at Half Note Caf_ Vol.1 (Blue note BLP4
060)
10. Donald Byrd at Half Note Caf_ Vol.2 (Blue note BLP
4061)
Introduction by Ruth Mason(Lion) My Girl Shirl
Donald Byrd Duke Pearson Laymon Jackson Lex Hum
phries
JEANNINE! Donald Byrd Duke Pearson Laymo
n Jackson Lex Humphries
2006年5月19日
「映画館」
ア・ラ・カルト
1. FIRST ALBUM/DUKE JORDAN 2.FUEGO/DONALD BYRD
3.MOANIN'/ART BLAKEY 4.MY FAVORITE THINGS/JOHN COLTRANE
5.LOU DONALDSON+3 6.CRIF JORDAN+1592
7.COOL STRUTTIN'/SONNY CLARK 他 9名参加
2006年5月27日
「ジャズ・カントリー」
特集:
『女性ヴォーカル スタンダード・ナンバー聴き比べ』
V
ol.4
担当 T.Y.
1.MEAN TO ME (1929 R.TURK-F.B.Ahlert)
① JUNE CRISTY/THE UNCOLLECTED(HINDSIGHT)1946
② DORIS DAY/LOVE ME OR LEAVE ME(COLUMBIA)1955
③ BILLIE HOLIDAY/THE LADY(COLUMBIA)1937
④ HELEN HUMES/SONGS I LIKE TO SING!(CONTEMPORARY)1960
⑤ JOANIE SOMMERS/JOHNNY GET ANGRY(WARNER BROS.)1962
アンケート結果
(①なし ②なし ③3名 ④4名 ⑤3名)
※複数回答
2.LOVER MAN(1942 J.DAVIS-R.R.RAMIREZ-J.SHERMAN)
① CHRIS CONNOR/CHRIS CRAFT(ATLANTIC)1958
② KARIN KROG/BY MYSELF(HOLLAND PHILIPS)1964
③ JULLE LONDON/MAKE LOVE TO ME(LIVERTY)1957
④ SARAH VAUGHAN/EARLY SARAH(MUSICRAFT)1945
⑤DINAH WASHINGTON/DRINKING AGAIN(ROULETTE)1962
アンケート結果
(① 2名 ② 2名 ③5名 ④なし ⑤3名)
3.LUSH LIFE (1949 B.STRAYHORN)
① LOREZ ALEXANDRIA/SINGING SONGS EVERYONE KNOWS(KING)1959
②CHRIS CONNOR/CHRIS(BETHLEHEM)1954
③ JULLE LONDON/AROUND MIDNIGHT(LIBERTY)1960
④ CARMEN McRAE/BLUE MOON(DECCA)1956
⑤ NANCY WILSON/LUSH LIFE(CAPITOL)1967
アンケート結果
(① 2名 ② 3名 ③2名 ④3名 ⑤1名)
4.GONE WITH THE WIND(1937 H.MAGIDSON-A.WRUBEL)
① DRIS DAY/DAY BY DAY(COLUMBIA)1956
② ELLA FITZGERALD/SING SWEET SONGS FOR SWINGERS(VERVE)1959
③ CONNIE FRANCIS/SONG TO A SWINGING BAND(MGM)1957
29
④ PATTI PAGE/THE WEST SIDE(MERCURY)1958
⑤ RITA REYS/THE COOL VOICE OF(PHILIPS)1956
アンケート結果
(①5名 ②3名 ③3名 ④2名 ⑤5名)
5.DO NOTHIN' TILL YOU HERE FROM ME (1943 B.RUSSELL-D.ELLINGTON)
① ROSEMARY CLOONEY/SWING AROUND ROSIE(CORAL)1958
② BILLIE HOLIDAY/ALL OR NOTHING AT ALL(VERVE)1956
③ PATTI PAGE/MUSIC FOR TWO IN LOVE(MERCURY)1956
④DINAH SHORE/DINAH SINGS SOME BLUES WITH RED(CAPITOL)1959
⑤ DINAH WASHINGTON/IN LOVE(ROULETTE)1962
アンケート結果
(①3名 ②0名 ③1名 ④5名 ⑤2名)
6.JUST ONE OF THOSE THINGS (1935 C.PORTER)
① ROSEMARY CLOONEY/THANKS FOR NOTHING(REPRISE)1964
② LENA HORNE/STORMY WEATHER(RCA)1957
③ PEGGY LEE/LOVER(DECCA)1964
④ANITA O'DAY/SWINGS COLE PORTER(VERVE)1959
⑤ DINAH SHORE/SINGS COLE PORTER AND RICHARD RODGERS(COLUMBIA)1950'S
アンケート結果
(①1名 ②2名 ③2名 ④5名 ⑤1名)
7.IT COULD HAPPEN TO YOU (1944 J.BURKE-J.VAN HEUSEN)
① JUNE CHRISTY/SOMETHING COOL(CAPITOL)1955
② EYDIE GORME/EYDIE IN LOVE(ABC-PARAMOUNT)1958
③RITA REYS/MEETS OLIVER NELSON(HOLLAND PHILIPS)1965
④ JO STAFFORD/I'LL BE SEEING YOU(COLUMBIA)1959
⑤ MONICA ZETTERLUND/WAITZ FOR DEBBY(SWEDEN PHILIPS)1964
アンケート結果
(①1名 ②2名 ③2名 ④1名 ⑤4名)
2006年6月16日
「映画館」
特集:
「映画館」
で映画ジャズ
1. FIVE PENNIES 主題曲集
(サウンドトラック)
2.
「HAIR」
TO JAZZ/TOM SCOTT QURTET
3.シアンの青春/ジャンゴ・ラインハルト 4.ある殺人/DUKE ERINGTON
5.CHAPPAQUA SUITE/ORNET COLEMAN 6.危険な関係/ART BLAKEY
(サウンドトラック)
7.黒いオルフェ/水橋 孝 8.水の中のナイフ/KOMEDA
9.LAST TANGO IN PARIS/JOACHIM KUNN TRIO 10.AMARCORD NINO ROTA/CARLA BLEY,JAKI BYAR
D(フェリーニ映画より) 11.東京キッド他/美空ひばり 12.ALFEE/SONNY ROLLINS 13.WEST SIDE STOR
Y/TOMMY FLANAGAN
14.LIMELIGHT/JAZZ IN TRIO 15.彼奴を殺せ
(オリジナル・サウンドトラック)
16.BLOW UP/HERBIE HANKOCK 17.私は死にたくない/JOHNNY MANDEL'S GREAT JAZZ SCORE
18.フランス映画ジャズ・テーマ/八木正生とオールスターズ
2006年6月24日
「ジャズ・カントリー」
「ROLAND KIRK 特集 前編」
Y.S.
はじめに 『GROOVY』
のVOL.5
(1999年6月)
から5回にわたり連載しました、拙文
「MY FAVORITE THINGS」
は、
私のレコード・コレクションの中なら最もお気に入りのアルバム5枚を取り上げ、そのアルバムにまつわるコ
メントを書いた文章でしたが、その連載のスタートのアルバムがROLAND KIRK / I TALK WITH THE SPIRIT
S (LIMELIGHT)でした。
30
‥‥
「食わず嫌い」
と云う言葉がありますが、ボクにとってローランド・カークがその良い例で、同時に三つ
の楽器を演奏したりするアクロバット的なミュージシャンンという印象が強かった為、ほとんど関心がありま
せんでした。
10年程前、そんなローランド・カークのこのアルバムを銀座の
「ジャズ・カントリー」
で聴いた時、一曲
目のカッコー時計の音で始まる
「SERENADE TO A CUCKOO」
で強い衝撃を受け、思わず演奏に引き込まれて
しまいました。すぐにこのレコードが欲しくなり、中古レコード店で探しましたが、手に入るまで5年かかり
ました。‥‥
その後少しずつカークのLPを集めだし、昨年入手可能なリーダー・アルバ33枚が揃い、サイドメンで参
加しているLP21枚中12枚が集まりましたので、この辺で特集を組みたいと考えました。
この特集を組むに当たって、
「ローランド・カーク伝 溢れ出る涙」
(河出書房)
を読み、ライブ・ビデオ
「T
he One Man Twins」
を観、そして該当LPを全て聴きましたが、改めてカークの素晴らしさを見直す事になりま
した。
カークがアルバムを録音した1956年から77年といえば、56年に
「サキソフォン・コロッサス」
「クッキ
ン」
が録音され、65年に
「処女航海」
「ジ・イン・クラウド」
76年には
「ブリージン」
(ジョージ・ベンソン)
と モダン・ジャズからジャズが変動していった激動の21年でした。そんな中を盲目というハンデを抱え、ギ
ミックだの曲芸だと陰口をたたかれながらも
(日本ではグロテスク・ジャズなどと云うレッテルを貼られまし
た)
、ひたすら自己のスタイルを変えずに駆け抜けた一人のミュージシャンの軌跡を振り返りたいと思います。
今回は前編としてファースト・アルバムからラスト・アルバムまでの21年間の、前半の11年間
(56年
∼66年)
のアルバムを紹介します。 2006年6月24日 Y.S.
Rahsaan Roland Kirk
1935年8月7日オハイオ州コロンブス生まれ。
77年12月5日インディアナ大学でのコンサートを
もとを離れて、エッセン・ジャズ祭
(西独)
にソロイス
トとして参加。
63年に自己のカルテットで海外楽旅。ロンドンの
終えて、ニュージャージーの自宅に帰る車中で意識不 「ロニー・スコット・クラブ」
に出演。64年に来日。
明となり死去。
70年代に入って、自己のグループ
「バイブレー
生後間もなく失明。オハイオ州立盲学校で教育を受 ション・ソサエティ」
を結成。全米、カナダ,欧州、
けた。12歳の時からスクール・バンドでサックスと オーストラリア、ニュージーランドに楽旅。75年に
クラリネットを演奏した。51年まで自己のダンス・ 半身不随となったが、片手だけで演奏。国際的なツ
バンドを率いた。16歳の時3つの楽器を1度に演奏 アーを実施し、フェスティバル、テレビに出演した。
できる夢を持ってすべてのリードを試してみた。
77年に第2の発作
(脳溢血)
が起こり死去。
スペインの軍楽隊が世紀末頃に使っていた古いサッ
代表作として
「ドミノ」
「カーク・イン・コペンハー
クス2本とストリッチとマンゼロを選んだ。1本はア ゲン」
「ミンガス・アット・カーネギー・ホール」
等が
ルトサックス同様で、もう1本の方はアルトより一回 ある。
り小さく音はソプラノサックスに近かった。これらで
演奏するとテナーサックスに似た音を出す事ができ
『楽器リスト』
た。運指を工夫して吹くと3つの音がハーモニーして 「テナー・サキソフォン」
出る。
「マンゼロ
(別名ザ・ムーン・ゼラー)
‥カークがカス
56年にファースト・アルバムを出したがあまり注 タマイズしリネームした。基本的にはキング製のサク
目されなかった。60年にラムゼイ・ルイスの助力を セロ」
得てCADETに録音したものが論議の的となった。
「ストリッチ
(別名ストリッチャフォン)
‥大型ベルと
人々はギミックだと非難したがカークはすべて自分の 片手演奏に適応させる追加キーがついた、ストーレー
頭の中に浮かんでくるものだし、すべて理由のあるこ トE♭アルト・サキソフォン」
となのだと説明した。
「ノーズ・フルート‥片方の鼻の穴で演奏できるよう
61年に4ヶ月間チャールス・ミンガス・グループ にカスタマイズしたマウスピースがついたソプラノ・
に参加、カリフォルニアの楽旅にも同行。ミンガスの リコーダー」
31
「フルート」
「B♭&E♭クラリネット」
「ハーモニカ」
「サーロルオフォン」
「サイレン」
「ベイビーE♭サック
フォン」
「ブラック・パズル・パイプス」
「ピッコロ」
「リ
リコン」
「ハーモニウム」
「イングリッシュ・ホルン」
「バ
ス」
「バリトン・サキソフォン」
「アルト・サキソフォ
ン」
「オーボエ」
「ノース・アフリカン・ウドゥン・フ
ルート」
「メロデイカ」
「リード・トランペット‥ソプラノ・サックスのマウ
ス・リコーダー」
「エレクトリック・カリンバ」
「シュー
ズ・ハープ」
「ディジェリドゥ」
「クラヴィエッタ」
「セレ
ステ」
「チャンター」
「カスタネット」
「リポフォン」
「サキ
ソフォニウム‥マウスピースからリードを外して演奏
スピースを取り付けたトランペット」
「バス・サキソ
するサキソフォンで、トランペットやトロンボーンの
ように吹く」
「尺八」
「スタイロフォン」
「カークバム」
「ポリス・ホイッスル」
「ティンパニ」
「ゴング」
「サンダーシー
ト」
「ソック・シンバル」
「ベル」
「オルゴール」
「手拍子」
「鳥の鳴き声」
(参考文献
「ローランド・カーク伝」
、スイング・ジャーナル
「ジャズ人名辞典」
等)
Roland Kirk プログラム
1) Roland Kirk -Triple Threat=Third Dimenstin(1956年)ジャケット1 ♪Easy Living ♪Triple Threat
2) Roland Kirk -Introducing Roland Kirk (1960年) ジャケット2
♪Our Love Is Here to Stay
3) Roland Kirk with Jack McDuff - Kirk's Work (1961年) ジャケット3-1
♪Skater's Waltz
4) Roland Kirk - We Free Kings (1961年) ジャケット4 ♪We Free Kings
5) Charles Mingus - Mingus Oh, Yeah! (1961年) ジャケット33
♪Hog Callin' Blues
6) Roland Kirk - Domino (1962年) ジャケット5 ♪Domino
7) Roy Haynes - Out of the Afternoon (1962年) ジャケット34
♪Fly Me to the Moon
32
33
8) Quincy Jones - Plays Hip Hits (1962年) ジャケット35
♪A Taste of Honey
9) Tubby Hayes - Tubby's Back in Town = Return Visit'(1962年) ジャケット36
♪Medley If I Had You~Alone Together~For Heaven's Sake
10)Quincy Jones - Big Band Bossa Nova (1962年) ジャケット37
♪Soul Bossa Nova
11)Eddie Baccus - Feel Real ジャケット38
♪A Beath in the Wind
12)Roland Kirk - Reeds and Deeds (1963年)写真6
♪Song of the Countymen
13)The Roland Kirk Quartet Meets the Benny Golson Orchestra (1963年) ジャケット7
♪A Nightingale Song in Berkeley Square
14)Roland Kirk - Kirk in Copenhagen (1963年) ジャケット8
♪Mood Indigo
15)Quincy Jones - Explores Music of Henry Mancini (1964年) ジャケット39
♪Charade
16)Roland Kirk - Gifts and Messages (1964年) ジャケット9
♪Petite Fleur
♪March On, swan Lake
17)Roland Kirk - I Talk with the Spirits (1964年) ジャケット10
♪Seren
34
ade to a Cuckoo
22)Roland Kirk -Petite Fleur (Moon 027-1)
※1971 (The age of 35)
23)Roland Kirk - Natural Black Inventions - Root Strata (Atlantic SD 1578)
24)Roland Kirk - Blacknuss (Atlantic SD 1601)
※1973
25)Roland Kirk - Prepare Thyself to Deal with a Miracle (Atlantic SD 1640)
26)Roland Kirk - Bright Moments (Atlantic SD2 907)
※1975
27)Roland Kirk - The Case of the 3 Sided Dream in Audio Color (Atlantic SD 1674)
28)Roland Kirk - Kirkatron (Warner Bros. BS 2982)
※1976 (The age of 40)
29)Roland Kirk - Other Folks' Music (Atlantic SD 1686)
30)Roland Kirk - Return of the 5000 lb. Man (Warner Bros. BS 2918)
※1977
31)Roland Kirk - Boogie-Woogie String Along for Real (Warner Bros. BSK 3085)
※19??
32)Roland Kirk -The Man Who Cried Fire (Night VNLP-1)
Roland Kirk Catalog - album index (all 21)
※1961 (The age of 25)
33) Charles Mingus - Mingus Oh, Yeah! (Atlantic SD 1377)
※1962
34) Roy Haynes - Out of the Afternoon (Impulse A 23)
35) Quincy Jones - Plays Hip Hits (Mercury MG 20799)
36) Tubby Hayes - Tubby's Back in Town (Smash MGS 27026)
=Return Visit' (Fontana)
37) Quincy Jones - Big Band Bossa Nova (Mercury MG 20751)
38) Eddie Baccus - Feel Real (Smash MGS 27029)
※1964
39) Quincy Jones - Explores Music of Henry Mancini (Mercury MG 20863)
※1966
40) The Jazz Corps Under the Direction of Tommy Peltier (Pacific Jazz PJ 10116)
※1968
41) The Jaki Byard Experience (Prestige PR 7615)
※ 1969
42) Quincy Jones - Walking in Space (A&M SP 3023)
※1972
43) V.A. - Newport in New York '72: The Jam Sessions, Vol. 3&4 (Cobbl
estone CST 9026-2)
※ 1974 (The age of 38)
44)Charles Mingus - Mingus at Carnegie Hall (Atlantic SD 1667)
35
2006年7月14日
「映画館」
ノー記録。たまにはダラダラと・・・・。
特にテーマがないレコード持ち寄りでしたが、どういう訳か何を掛けたかの記録をとりませんでした。そこ
で、ダラダラとした例会になってしまいましたが、たまにはこういう日があってもいいでしょう。真面目な方
には怒られるかもしれませんが単なる飲み会ではありません。楽しみながらジャズについて語り合いまし
た・・・かな?。
今後の予定
ジャズスポット
「映画館」
電話03−3811−8932
2006年10月20日
(金)
午後7時∼午後10時
2006年11月17日
(金)
午後7時∼午後10時
2006年12月15日
(金)
午後7時∼午後10時
「JAZZ COUNTRY」
電話03−3572−7684
2006年10月28日
(土)
午後7時∼午後10時 2006年11月25日 (土) 午後7時∼午後10時 2006年12月23日
(土)
午後7時∼午後10時 いずれも特集は未定。
特集は変更になる場合があります。ホームページで確認してください。 編集後記 ・お待たせいたしました。GROOVY第40号をお届けします。前号の「30周年記念号」から、かな
り間が開いてしまいましたが、その分内容は充実していると思います。・次号は
「30周年記念ライブ/遠藤律子
ピアノ・トリオ」
を大々的に特集します。会員の皆様、どうかふるって原稿を書いてください。
(紅)
一緒にジャズを楽しみませんか? KJFC会員募集中
KJFCは心からジャズを楽しむ人の集まりです。オタクはいません。むしろみんなで好きなジャズを勉強して、分
かち合っています。みんなジャズについての素人です。一度例会に遊びにきてください。あなたの好きなジャズが、
必ず見つかるでしょう。
《KJFCの主な活動》
・ 毎月2回のレコードコンサートを主体にした例会
(会費月額500円)
・ 年1,2回自主ライブの主催
・ 会報GROOVYの発行 ・ ホームページの運営などです。
詳しくはホームページthttp://www.kjfc.infoか、下記まで
090−4178−1833
(布田幸雄)