マーケティング リサーチャー

今 月 は
マーケティング
リサーチャー
*なにをする職業?
消費者の好みや関心、他社や業界全体の動き、広告の効果や小売店対策など、
発注者が必要としている様々な市場(マーケット)のデータや情報を収集、加工、
分析し、発注者に報告する仕事です。
*おもな仕事の内容は?
企業や国・公共団体などの発注者から市場調査の依頼を受け、必要なデータ
や情報の要望などを理解した上で、調査を企画・立案します。調査対象者に会っ
て話を聞いたり、調査票を送って記入してもらったり、専門の調査員を使うなど、
最も適切な方法を選んで調査を実施します。調査員を指導監督したり、管理す
ることも重要な業務となります。 パソコンを使って得られたデータを集計・分析し、結論を導き出して報告書
にまとめ、依頼主に提出します。
依頼主は最新の情報を求めているため、注文を受けるたび
に新しく調査を実施します。マーケティングリサーチでは、
いつ、どのようにして調べたかという時期と方法が重視され、
最新、かつ正確であるほど良いデータと評価されます。
つまり、消費者から企業へ情報を汲みあげる活動が、マー
ケティングリサーチという仕事です。
*労働条件の特徴は?
東京、大阪など一定の市場規模がある大都市での就業が多い職種となります。
給与や休日はおおむね一般企業と同じで、週休二日制を導入している場合が
多いようです。ただし、調査を実施する段階では調査対象者のスケジュールに
合わせることや発注先に提示したスケジュールに合わせる必要があるため、残
業や休日出勤などでの対応も必要になる場合もみられます。
最近では、女性が開発した商品が市場に多く登場していることもあり、女性
リサーチャーの活躍も目立つようになっていて、現在、この職種における男女
比は概ね 2 対1となっています。
多様化する消費者ニーズの把握、個人情報保護法の施行、プライバシーマー
ク制度(JIS Q 15001)の導入などにより、調査への期待・要求は
ますます複雑・高度化していて、マーケティングリサーチへの需要は一層高まっ
ていると同時に、この仕事に従事するための優秀な人材が求められています。
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*この職業に就くには?
最終学歴は大学卒以上がほとんどであり、幅広い知識
が必要とされます。特に有利な専攻科目はありませんが、
統計や社会調査の手法、経済・流通について学んでいる
と有益であるといえます。また、英語など語学に通じて
いたり、理工系出身の場合は、その分野の専門家として
貴重な存在となります。
特に専門の資格(関連資格として「社会調査士」)や条
件はなく、専門の会社に就職して実務経験を積み上げて
いく場合が多いようです。
また近年は、企業などで調査を依頼していた経験などを活かして調査会社を
設立したり、新たな観点から調査することを売りにして他業種から新規参入す
るなどの社会経験を生かした転職も見られるようになりました。
この仕事においては、担当する分野や業種、業界に対する専門的知識、好奇
心や探求心が重要となります。また、集計・分析を円滑かつ詳細に行うため、
パソコン操作の習熟は必須であるといえます。
更に調査対象者などから充分に話を聞き出すために、相手に安心感と信頼感
を持たせる人柄であることも重要な資質となります。
最終的には、集計・分析結果は報告書にまとめるため、説明力、文章能力も
必要となっています。
こうした能力は実務経験を重ねたり、教育訓練などによって身につけること
も可能です。
*マーケティングリサーチ関連の資格をとるには?
マーケティングリサーチに関連する資格として、「社会調査士」があります。
この「社会調査士」は、社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社
会事象等をとらえることのできる能力を有する「調査の専門家」のことで、一
般社団法人社会調査協会が認定・付与する資格です。
社会調査士資格には、
「社会調査士」と「専門社会調査士」の2種類があります。
「社会調査士」
「専門社会調査士」ともに社会調査士資格制度に参加する大学・
大学院にて所定の科目の履修や論文の提出等が取得の要件とされています。
社会調査士制度参加校や各資格の取得に当たってのカリキュラム等の詳細に
ついては、下記にお問い合わせください。
一般社団法人 社会調査協会
〒113-0033 東京都文京区本郷 5-25-18 メゾン鈴博 3F
電 話:03-6273-9784
ファックス :03-5684-0374
HP アドレス :http://jasr.or.jp/index.html
e-mail :sck.main @ jasr.or.jp
受付時間 :平日 10:00 ~ 17:00
(土日・祝祭日・年末年始・夏季休業日を除く)
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