ナミビア共和国月報(2014年12月) 主な出来事 【内政】 ・1日、ナミビア

ナミビア共和国月報(2014年12月)
主な出来事
【内政】
・1日、ナミビア選挙委員会は、11月28日に投票が行われた第5回ナミビア大統領・国
民議会選挙の開票結果を発表した。大統領選ではハーゲ・ガインコブ首相が勝利し次期大
統領に選出され、国民議会選挙では、SWAPOが80%を超える圧倒的支持を獲得し、
96議席中77議席を獲得した。
【外交】
・ 2日、ホートン在ナミビア米大使は、USAID による調査の結果、ナミビアにおける HIV 感染率が
2012年の18.2%から、2014年は16.9%に減少したと発表した。
【経済】
・10火、スベン・ティーム ナミビア商工会議所会頭は同会議所年次会合に於いて、ナミビ
アの首都ウィントフックの物価は世界で21番目、アフリカの主要23都市の中で7番目
に高いことを指摘した。
・18日、ナミビア国家統計庁は、ナミビアの2014年第3四半期の経済成長率は、2.3%であり、
前年の同期の14.8%と比較し、大幅に減少したことを発表した。
【警備・治安】
・6日、カツツラ地区の酒場で警察官が友人達と口論となり、警察官が拳銃を取り出したところ、友
人の一人が拳銃を取り上げ、警察官に向けて発砲し、警察官は死亡した。
・9日、ルンドゥの西約20km にあるカバンゴ川沿いのカパコ村で、25歳の女性がカバに襲われ
死亡した。
1. 内政
●1日、ナミビア選挙委員会は、11月28日に投票が行われた第5回ナミビア大統領・
国民議会選挙結果を発表した。有権者登録総数は、1,241,194人であり、大統領
選挙には890、738票が投じられ、ハーゲ・ガインコブ首相が772,528票獲得
し、大統領に選出された。国民議会選挙には、893,643票が投じられ、SWAPOが71
5,026票の圧倒的支持を得て、96議席中77議席を獲得したことを発表した。80%
を超える支持率は、1994年選挙以降、圧倒的多数を維持してきたSWAPOにとって
も初めてのことである。
●4日、ナミビア公共事業・運輸省は、ナミビア政府は2ヶ月前に購入した9台の SUV ベンツに加
えて、新たに28台の最新高級モデルのベンツを購入したことを明らかにした。購入額は、明らか
にされていないが、昨年だけでも25台のベンツに2000万ナミビアドル(邦貨約2億円)が支払わ
れたとされている。
●3日、ガインコブ首相の前夫人であったアウンティ・パティが癌で亡くなった。69歳であった。パ
ティ前夫人は、1967年にガインコブ首相と結婚し、1 女を授かっている。
●12日、カムイ保健大臣の息子が経営する会社が、農業省の入札を経て受注した、3500万ナ
ミビアドル(邦貨約3億5千万円)相当の水道パイプ施設工事を行ったが、品質に問題があること
が明らかとなり、いくつかの工事を再度行う必要が生じ、遅延していることが明らかになった。
●12日、11月の国民議会選挙で2議席を獲得した労働者革命党(WRP)は、ビューク党首を同党
から追放したことを発表した。同党の広報官は、ビューク党首を悪党と呼び、内部事情により追放
することとしたと述べた。
2. 外交
● 2日、ホートン在ナミビア米大使は、USAID による調査の結果、ナミビアにおける HIV 感染率
が2012年の18.2%から、2014年は16.9%に減少したと発表した。
3. 経済
●3日、ナミビア農業省は、ザンベジ州のカティマ・ムイロから80km離れたリヤンティ地区で、口
蹄疫の発生が確認され、1日に同地区において調査を行ったことを発表した。
●6日、シュレットバイン貿易産業大臣は、ナミビアは経済を原料輸出に頼るのでは無く、農業、
工業製品の輸入を減らし、国内で農業、工業を発達させるべきであると述べた。
●10日、スベン・ティーム ナミビア商工会議所会頭は同会議所年次会合に於いて、ナミ
ビアの首都ウィントフックの物価は世界で21番目、アフリカの主要23都市の中で7番
目に高く、ケープタウンに比べ物価(家賃を含む)、家賃、外食費、食料雑貨はそれぞれ
15.4%、28%、20%、25%高い等、ウィントフックの諸物価がアフリカ内に於
いて総じて高いことを指摘した。
●12日、ナミビア中央銀行は、政策金利を6%のままを維持することを発表した。
●15日、IJG社は、ナミビアにおける新車販売は1992台であり、そのうち乗用車の販売は764
台、商用車の販売は1228台であったことを発表した。乗用車販売の内、トヨタが37%、フォルク
スワーゲンが13%のシェアを占めた。商用車では、トヨタが47.4%、日産が15.9%を占めた。
●17日、IJG 社は、2014年1月から11月までのインフレ率は平均5.6%であったことを発表し
た。
●17日、GFI(世界金融基準機関)は、2012年における世界151カ国の不法資金の流出に関す
る調査結果を発表した。ナミビアでは、148万 US ドルの不法資金が流出しているとし、151 カ国
中56位にランクされた。南アフリカでは、2900万 US ドルの不法資金の流出があり、10位にラン
クされた。
●18日、ナミビア国家統計庁は、ナミビアの2014年第3四半期の経済成長率は2.3%であり、
前年の同期の14.8%と比較し、大幅に減少したことを発表した。経済停滞の要因として、鉱業、
製造業、漁業の成長率が低かったことを挙げている。
●19日、フォーブス誌による2014年のビジネス環境をランク付けする国別調査において、ナミビ
アは146カ国中、72番目にランク付けされたと発表された。
4.警備・治安
●2日、オジョゾンジュパ州の州都オジワロンゴにおいて、16歳の少年が酒場で客と喧嘩をし、喧
嘩はいったん収まったに見えたが、容疑者であった客が拳銃を持ち出し、16歳の少年の自宅ま
で追いかけ射殺した。容疑者は警察に逮捕された。
●6日、ウィントフックにあるタウンシップ、カツツラ地区の酒場で警察官が友人達と口論となり、警
察官が拳銃を取り出したところ、友人の一人が拳銃を取り上げ、警察官に向けて発砲、警察官は
死亡した。
●9日、カバンゴ東州都ルンドゥの西、約20km にあるカバンゴ川沿いのカパコ村で、25歳の女性
がカバに襲われ死亡した。カバはナミビア環境省により射殺された。
●11日、停職中であったガナセブ・エロンゴ州オマルル市市長が、6,000ナミビアドル(邦貨約6
万円)の牛を盗み、牛を解体して販売したとして逮捕された。同市長は同市における不正行為に
関与したとして 1 年前から停職処分を受けていた。
●13日、ナミビア軍兵士が同僚と口論となり、1 名が拳銃で撃たれ死亡した。撃たれた兵士とそ
の同僚は非番であったが、拳銃を持ち出したとされている。