資料 - 大学ICT推進協議会

企画セッション:F1H, F2H, F3H
HPC テクノロジー
企画部会:実行委員会
オーガナイザー: 小林 広明(東北大学) ,西尾章治郎(大阪大学)
セッション: 全国 9 大学(北大、東北大、筑波大、東大、東工大、名大、京大、阪大、九大)の情報基盤系センター
は、「京」を中核とした全国的な高性能計算基盤 HPCI に参画し、各センターのスーパーコン ピュータ
を計算資源として提供している。本セッションでは、HPCI をはじめとする最新の HPC テ クノロジー
に関する発表・討論を、HPCI 構成センターからの技術報告を中心に実施する。
セッション構成 12月12日 午前 セッション1(5件) 講演1 ウルトラグリーンスパコンテストベッドTSUBAME-KFCの運用経験
遠藤敏夫 (東京工業大学学術国際情報センター )
額田彰 (東京工業大学学術国際情報センター )
松岡聡 (東京工業大学学術国際情報センター )
三浦信一 (東京工業大学学術国際情報センター )
"東京工業大学学術国際情報センターのスパコンテストベッドTSUBAME-KFCは、2013
年秋の運用開始から一年強が経過した。その間スパコン省エネ性の世界ランキング
Green500において世界一を二回獲得しており、省エネ化の重要な技術要素は先進的な
液浸冷却技術である。その技術的内容および、これまで明らかでなかった、メンテナン
ス性や不測の事態への対応について、本稿で報告する。"
講演2 HA-PACSとCOMA: 筑波大学における2つのペタフロップス級演算加速クラス
タ
児玉祐悦 (筑波大学 計算科学研究センター )
朴泰祐 (筑波大学 計算科学研究センター )
梅村雅之 (筑波大学 計算科学研究センター )
筑波大学計算科学研究センターは、ピーク性能が1ペタフロップスを超える2つの演算
加速器を搭載したクラスタの運用を行っている。1つはGPUを搭載したHA-PACSで
あり、もう一つはメニーコアを搭載したCOMAである。2つのクラスタのアーキテクチ
ャや運用などについて紹介する。
講演3 大阪大学における新スーパーコンピュータサービス
伊達進 (大阪大学サイバーメディアセンター )
木戸善之 (大阪大学サイバーメディアセンター )
寺前勇希 (大阪大学情報推進部情報基盤課 )
木越信一郎 (大阪大学情報推進部情報基盤課 )
大阪大学サイバーメディアセンターでは、12月より次期スーパーコンピュータSX-ACE
による計算サービスを開始する。本発表では、導入された計算機システムについて紹介
する。
講演4 スーパーコンピュータの運用管理について
田島嘉則 (名古屋大学情報連携統括本部情報基盤課 )
名古屋大学情報基盤センターでは平成25年10月より、新スーパーコンピュータが稼動し
ておりそのシステムの運用管理の取り組みと、段階的更新により平成27年4月から稼動
予定の新システムついて報告する。
講演5 スーパーコンピュータシステムSX-ACEの紹介
山下毅 (東北大学情報部情報基盤課 )
森谷友映 (東北大学情報部情報基盤課 )
佐々木大輔 (東北大学情報部情報基盤課 )
齋藤敦子 (東北大学情報部情報基盤課 )
小野敏 (東北大学情報部情報基盤課 )
大泉健治 (東北大学情報部情報基盤課 )
岡部公起 (東北大学サイバーサイエンスセンター)
江川隆輔 (東北大学サイバーサイエンスセンター)
小林広明 (東北大学サイバーサイエンスセンター)
東北大学サイバーサイエンスセンターは、全国共同利用設備として大規模科学計算機シ
ステムの整備と、HPCIの資源提供機関としての役割を担っている。本稿では、2015年
初頭に運用を開始する当センターの主力計算機である新ベクトル型スーパーコンピュ
ータSX-ACEの性能と、運用方針およびユーザの利用環境について紹介する。また、新
システムにおけるユーザプログラムの高効率実行に向けた取り組みについて述べる。
12月12日
午前
セッション2(5件)
講演6 地球シミュレータの運用状況
大倉悟 (独立行政法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター)
中川剛史 (独立行政法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター)
甲斐恭 (独立行政法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター)
板倉憲一 (独立行政法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター)
独立行政法人海洋研究開発機構で運用しているスーパーコンピュータ「地球シミュレー
タ」の概要と、運用状況について紹介する。
講演7 長時間ジョブ実行用並列スーパーコンピューターシステムOakbridge-FX の運
用
宮嵜洋 (東京大学情報システム部情報基盤課 )
山本和男 (東京大学情報システム部情報基盤課
小川大典 (東京大学情報システム部情報基盤課
佐島浩之 (東京大学情報システム部情報基盤課
田川善教 (東京大学情報システム部情報基盤課
佐藤孝明 (東京大学情報システム部情報基盤課
)
)
)
)
)
東京大学情報基盤センターでは、2012年より大規模超並列スーパーコンピュータシステ
ム Oakleaf-FX を運用しており、多くの利用者に使用されている。しかしながら、ター
ンアラウンド確保のための経過時間制限により、48 時間を超えるジョブは実行できな
い。48時間を超えるジョブ実行のニーズに応えるために、本年度より長時間ジョブ実行
用システム Oakbridge-FX の運用を開始した。ここではその導入と運用について述べる。
講演8 新並列コンピュータシステムと活用事例の紹介
齋藤敦子 (東北大学情報部情報基盤課 )
森谷友映 (東北大学情報部情報基盤課 )
佐々木大輔 (東北大学情報部情報基盤課 )
山下毅 (東北大学情報部情報基盤課 )
小野敏 (東北大学情報部情報基盤課 )
大泉健治 (東北大学情報部情報基盤課 )
江川隆輔 (東北大学サイバーサイエンスセンター)
小林広明 (東北大学サイバーサイエンスセンター)
東北大学サイバーサイエンスセンターでは、2014年4月、防災・減災分野、ものづくり
分野における研究、産業利用の促進及びHPCIシステムに提供する計算機資源の拡充を
目的に、並列コンピュータシステムの更新を行った。本システムは、スカラ並列演算サ
ーバ、共有ストレージ、そして新たに導入した三次元可視化装置からなる。本稿では、
本システムの構成や運用、これらの資源の活用事例を紹介する。
講演9 名古屋大学情報基盤センターの可視化への取り組み
高橋一郎 (名古屋大学情報連携統括本部情報基盤課 )
名古屋大学情報基盤センターにおける可視化システムの整備状況について、報告します。
講演10
現状と課題
大阪大学サイバーメディアセンターにおける大規模可視化サービスの
木戸善之 (大阪大学サイバーメディアセンター )
下條真司 (大阪大学サイバーメディアセンター )
伊達進 (大阪大学サイバーメディアセンター )
清川清 (大阪大学サイバーメディアセンター )
竹村治雄 (大阪大学サイバーメディアセンター )
大阪大学サイバーメディアセンターでは,豊中キャンパスおよびうめきた拠点に大規模
可視化装置としてTiled Displayを導入し,本年4月より大規模可視化サービスを開始し
た.本学が所有する大規模計算機システム,クラスタシステムと連動し,ユーザ操作と
応じたシミュレーションを行うことができる.本稿では,大規模可視化サービスの取り
組みを紹介するとともに,可視化サービスのあり方,課題について報告する.
12月12日
午後
セッション3(6件)
講演11
ペタバイト級データサイエンス統合クラウドストレージの運用
吉川浩 (国立大学法人北海道大学 )
北海道大学 情報基盤センターは「ペタバイト級データサイエンス統合クラウドストレ
ージ」の運用を平成26年4月1日に開始した。このシステムは,ビッグデータを蓄積し高
速に処理するため,1.96PBの大容量ストレージと500コアを持つクラウドコンピューテ
ィングシステムを併せ持つ。
講演12
HPCI認証局の現在とこれから
坂根栄作 (国立情報学研究所 )
合田憲人(国立情報学研究所)
本山一隆(国立情報学研究所)
革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の認証基盤にお
いて重要な役割を担うHPCI認証局は、平成26年8月にIGTFによりMICSプロファイルに
準拠した認証局として認定されたところである。本稿では、HPCI認証局および関係す
る構成機関の役割について述べ、IGTF認定の認証局としての利点を挙げるとともに、
認証局周辺の現状と今後の課題または可能性について論じる。
講演13
チャネル: 省メモリ通信インタフェースの開発
南里豪志 (九州大学 / JST CREST )
曽我武史 (九州先端科学技術研究所 / JST CREST )
安島雄一郎 (富士通株式会社 / JST CREST )
森江善之 (九州大学 / JST CREST )
本田宏明 (九州大学 / JST CREST )
小林泰三 (帝京大学 / JST CREST )
高見利也 (九州大学 / JST CREST )
住元真司 (富士通株式会社 / JST CREST )
エクサスケールでは、1プロセス当りのメモリ量は現状と同じか少なくなると予想され
ており、現状のMPIで並列化するとアプリケーションが使用できるメモリが逼迫するこ
とが確実である。そこで我々は、省メモリ通信のための、チャネルインタフェースをス
クラッチから開発している。本講演では、インタフェースの概要および現在の実装に加
え、アプリケーションプログラマとの連携等、今後の取り組みについても紹介する。
講演14
Netlib/vectorベンチマークによる自動ベクトル化機能の検証
山口倉平 (京都大学 )
池田健二 (京都大学 )
疋田淳一 (京都大学 )
"近年のx86プロセッサはSSE/AVX/AVX2等のベクトル演算を行う命令セットの追加に
よる性能向上が行われてきており、プログラムの高速化には演算のベクトル化が非常に
重要である。本稿では、複数のコンパイラを用いて、コンパイラが有している自動ベク
トル化機能の調査・検証を行った結果について報告する。"
講演15
GPUスパコンによる格子に基づいたシミュレーションのための GPU
コンピューティング・フレームワーク
下川辺隆史 (東京工業大学 )
青木尊之 (東京工業大学 )
小野寺直幸 (東京工業大学 )
格子に基づく計算のためのGPUコンピューティング・フレームワークを提案する。本フ
レームワークは、ステンシル計算を簡便に記述するクラスとそれをGPUおよびCPUで
実行するクラスを提供する。これにより高可搬性、高生産性を実現する。また、大規模
GPU計算で必須となる隣接GPU間の通信を簡便に記述するクラスを提供する。本講演
では、これを用いた気象計算コードの実装とその性能について報告する。
講演16
組み
リアルタイム津波浸水・被害予測シミュレーションシステム開発の取り
大泉健治
阿部孝志
佐藤佳彦
松岡浩司
撫佐昭裕
式会社 )
小林広明
(国立大学法人東北大学サイバーサイエンスセンター )
(日本電気株式会社 )
(NECソリューションイノベータ株式会社 )
(日本電気株式会社 )
(国立大学法人東北大学サイバーサイエンスセンター / 日本電気株
(国立大学法人東北大学サイバーサイエンスセンター )
東北大学サイバーサイエンスセンターは、本学災害科学国際研究所他と共同で総務省
G 空間シティ構築事業のプロジェクトに参加し、リアルタイム津波浸水・被害予測情報
配信の実証に取り組んでいる。本稿では、本センターの次期スーパーコンピュータ
SX-ACE 上に構築中の、地震発生後 20 分以内の高精度浸水予測および被害予測を目標
とする「リアルタイム津波浸水・被害予測シミュレーションシステム」の開発について
紹介する。