放射線治療を受けた原爆被爆者の研究について(疫学研究に関する情報)

放射線治療を受けた原爆被爆者の研究について(疫学研究に関する情報)
健康に関する事象の頻度や分布を調査し、その要因を明らかにする科学研究を疫学研究といいま
す。疫学研究は、疾病の予防法や治療法の有効性を検証し、又は環境や生活習慣と健康との関わりを
明らかにするために欠くことができず、多くの皆様にご協力頂くことが必要です。
放射線医学総合研究所では、放射線影響研究所との共同により以下の疫学研究を実施しておりま
す。この研究は、診療で得られた過去の記録およびがん登録や死亡に関する公的な記録をまとめるこ
とによって行います。このような研究は、文部科学省・厚生労働省の「疫学研究に関する倫理指針」
により、対象となる研究参加者のお一人ずつから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開
することが必要とされております。放射線医学総合研究所では、研究への参加者を直接同定出来る個
人情報を削除したデータを放射線影響研究所から提供され、解析を行っています。この研究に関する
お問い合わせなどがありましたら、以下の「問い合わせ先:窓口」へご照会ください。
[研究課題名]
[研究機関]
[研究責任者]
[研究の目的]
原爆被爆者における放射線治療後の2次がんリスクに関する研究
放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター・重粒子医科学センター
放射線影響研究所 疫学部・臨床研究部・統計部・情報技術部
吉永信治
放射線治療を受けた原爆被爆者の健康を原爆および放射線治療から受けた線量との
関係から調べる
[研究の方法]
●対象となる方
放射線影響研究所の過去の研究で1984年までに放射線治療を受けたと確認された原爆被爆者の方
●利用する医学情報
過去の研究で収集された診療記録(年齢、性別、放射線治療の種類(原発疾患、照射部位、照射条件))
およびがん登録データ、人口動態統計のデータ
[個人情報の取り扱い]
お名前、生年月日など、研究への参加者を直接同定できる個人情報は放射線影響研究所にて厳重に扱われ、
放射線医学総合研究所では、それらの個人情報を削除したデータが利用されます。また、研究成果は学会や
学術雑誌で発表されますが、その際も研究への参加者を特定できる個人情報は利用しません。(独立行政法
人放射線医学総合研究所個人情報保護規程18規程第65号に従い取り扱います)
[問い合わせ先:窓口]
千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1
独立行政法人 放射線医学総合研究所
研究倫理管理支援ユニット
電話;043-206-3193
平日;8:30 ~ 17:15