石狩市民図書館の オススメ本 石狩市民図書館だより No. 「大図解 57 九龍城」 九龍城探検隊/写真・文 寺澤一美/絵(岩波書店) 九龍城とは、歴史的には九龍塞城、九龍城砦といい、アヘン戦争 後に築城された砲台で、太平洋戦争後から、1993年に取り壊さ れるまで約40年間に渡って高密度に増殖し、最盛期には5万人も の人々が生活をしていたと言われる香港九龍市にあった10階から14、15階建て 鉄筋コンクリートの高層建築群です。 この本では、取り壊された現在では見ることが出来なくなった九龍城の内部を詳し く知ることができます。居住スペースというより、1つの都市と呼べるほどの機能を 持った姿に驚かされ、不思議な魅力に冒険心をかきたてられます。中国の長い歴史に 翻弄され続け、政府からも問題視され続けたアンダーグラウンドな都市!?で生活す る人々のたくましさと貪欲さに圧倒させられる1冊です。 (石狩市民図書館 菅原 麻弥) 「東京裁判」 三根生 久大/著(ダイナミックセラーズ出版) 戦争はやってはいけないと誰もが知っている。罪のない人たちを傷つけ、 死に追いやり、無残な情景が残るだけである。 この本はタイトルにもあるように、東京裁判についての写真集である。 苦悩な表情の戦犯たち、その家族の姿など、米国防総省未公開の秘蔵写真 を見ることのできる貴重な資料だ。戦争経験者も平和な現代に生まれた人 も見てもらいたい写真集である。 この本には東京裁判のこと以外に戦時中に殺された人たちの遺体も載っている。お腹 に子を宿したまま亡くなった女性や性別も分からないほど焼け焦げてしまった子どもの 姿など、目を覆いたくなるようなものばかりだが、目をそむけないで見てもらいたい。 そして後世に伝えていかなければならないと考えさせられる一冊である。 (石狩市民図書館 笹本 尚美) 順位 石狩市民図書館 予約ランキングTOP10 ※8月1日(金)しらべ 書 名 著者名 出版社 1 流星の絆 東野 圭吾 講談社 2 夜明けの街で 東野 圭吾 角川書店 2 ハリー・ポッターと死の秘宝 上下 J.K.ローリング 静山社 4 ダイイング・アイ 東野 圭吾 光文社 5 ホームレス中学生 田村 裕 6 私の男 桜庭 一樹 文芸春秋 7 楽園 上下 宮部 みゆき 文芸春秋 8 夢をかなえるゾウ 水野 敬也 飛鳥新社 9 東京島 桐野 夏生 新潮社 10 おひとりさまの老後 上野 千鶴子 法研 10 ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 新潮社 ワニブックス
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