ハーバード大学公衆衛生大学院 Japan Trip Japan Trip Japan Trip 2006

ハーバード大学
ハーバード大学公衆衛生大学院
大学公衆衛生大学院 Japan Trip 2006
○目的
ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health: HSPH)で
は、世界でも有数の優れた医療・公衆衛生システムを有している日本に対して関心
を寄せる教授や学生は多い。しかしながら、言語的・地理的な問題から、その実態
は必ずしも十分に知られていないのが現状である。
今回のツアーは、世界各地で将来の公衆衛生分野のリーダーとなるハーバード大
学公衆衛生大学院の学生や研究者たちに、より日本の実態と経験を知ってもらうた
め、日本に1週間滞在し様々な角度から日本の医療や公衆衛生を支えるシステムを
理解してもらうことを目的としている。
なお、このような日本へのスタディーツアーは、本学初の試みである。
○概要
日程: 平成 18 年 3 月 18 日~26 日(うち日本滞在は 19 日~26 日)
参加者: ハーバード大学公衆衛生大学院の大学院生、研究者など約 40 名
(日本人学生数名も同行)
訪問先:
・厚生労働省(日本の医療行政について)
・聖路加国際病院(地下鉄サリン事件への対応について)
・トヨタ自動車、トヨタ記念病院
(トヨタ生産方式及びその病院業務での応用について)
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
(外資企業からみた日本の公衆衛生システムについて)
・オムロン(健康機器の販売戦略について)
・世田谷区立八幡小学校での給食体験(義務教育時の栄養管理について)
・東京都築地中央市場(鮮魚類の衛生管理について)
・広島平和記念資料館(原爆の影響について)
・朝日新聞(マスメディアと保健衛生)
・京都大学社会健康医学系専攻の学生と交流
○スケジュール
日付
予定
宿泊地
3/18 (土)
午前:ボストン出発
3/19 (日)
東京
3/25 (土)
午後:成田到着
・築地中央市場
・聖路加国際病院
・小学校給食体験又はジョンソンエンドジョンソン(選択)
・厚生労働省
グループに分かれて公衆衛生にかかわる場所を訪問(献血
ルームなど)
午前:新幹線で名古屋に移動
午後:トヨタ自動車、トヨタ記念病院
夕方:京都に移動
午前:オムロン
特別養護老人ホーム
午後:月桂冠
以下の中から選択
①広島ツアー(平和記念公園、原爆病院など)
②大阪ツアー(朝日新聞、相撲見学など)
京都大学公衆衛生大学院生と京都観光
3/26 (日)
午後:関空発
3/20 (月)
3/21 (祝)
3/22 (水)
3/23 (木)
3/24 (金)
東京
東京
京都
京都
京都
京都
夜:ボストン到着
○企画・
企画・運営
HSPH Student Club of Japan(日本人学生らからなる大学公認組織)がボラン
タリーに企画・運営を担当。学生のバックグラウンドは、医師、官僚、コンサル、
メーカー、国際機関など多種多様。
なお顧問として、4名のハーバード大学教授が協力している。
・エズラ・ボーゲル教授(「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者)
・マイケル・ライシュ教授(国際保健分野の権威であり、ハーバード大学-日本
医師会武見プログラムの担当教授)
・イチロー・カワチ教授(日本で生まれ、ニュージーランドで医学博士を取得し
た社会疫学の権威)
・ウィリアム・シャオ教授(医療経済学の世界的な大家)
○連絡先
代表:小野崎 耕平(保健政策専攻
修士課程2年)
1-617-894-0678 / [email protected](日本語可)
ホームページ: http://hsph.jp/JT/index-j.htm
参
考
ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)について
ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of
Public Health: HSPH)は、ハーバード大学に設置され
ている 10 の大学院の一つであり、1922 年にハーバード
大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同プログ
ラムとして始まった米国最古の公衆衛生大学院の一つで
す。現在、生物統計、環境保健、疫学、国際保健、医療
政策など 9 学部と 15 のセンターが設置されており、400 名の教員、900 名の修
士・博士課程の学生(うち留学生 250 名)、600 名の研究者など約 2000 名が、研
究や教育に日夜励んでいます。
開学以降、医学、疫学、統計学はもちろん、経済学、
法律、政策などの様々な分野の専門家が集まり、数多く
の研究成果を挙げてきました。中でも、生活習慣病やが
んなどに対する疫学的調査、肥満と栄養、医療政策や医
療事故に関する調査研究、大気汚染の健康影響、コスト
ベネフィット分析などにおける草分けとして知られてお
り、近年では、HIV/AIDS、SARS 対策、バイオテロ対策などでも世界をリードする
研究を行っています。
日本人は 1926 年に最初の卒業生を輩出して以来、200 名を超える同窓生が世界
各地で活躍しています。現在、約 20 名の学生が在学しています。
<公衆衛生学(Public Health)とは>
公衆衛生学とは、「組織された地域社会の努力を通
して、疾病を予防し、生命を延長し、身体的、精神的
機能の増進をはかる科学」とされています(世界保健
機構:WHO)。医学が主として、「個人の病気を治
療」することを目的としているのに対し、公衆衛生学
は、「社会全体を病気から予防」することを主な目的
としている点で異なるといえます。
日本では、国立保健医療科学院(旧国立公衆衛生院)や京都大学などに、公衆衛
生学を専門とする大学院修士課程が設置されていますが、長い歴史をもつ欧米の大
学院に比べると、まだまだ取り組みが始まったばかりです。