情報セキュリティでの新分野展開開始のお知らせ

ニュースリリース
2004 年 7 月 12 日
情報セキュリティでの新分野展開を開始
デジタル・フォレンジック製品販売開始
株式会社フォーカスシステムズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:石橋 雅敏)は、経営強化戦略
三本柱のひとつに位置付けている情報セキュリティの新分野として株式会社ユニバーサル・ビジネス・イン
キュベーターズ(東京都港区、代表取締役:守本 正宏、以下、UBICと表記)が日本への独占的輸入販
売権を持つフォレンジック製品の国内総販売権を取得し国内販売を開始致しました。これにより急速にニー
ズの高まっているコンピュータ等のIT機器におけるデジタル情報の証拠保全要求に対応してゆきます。
* UBICが扱う製品は、
米国 Intelligent Computer Solutions 社の Forensic Hardware 及び AccessData
社の Forensic Softwaer の最優秀なフォレンジック製品です。
* 製品詳細は、弊社ホームページの「Digital Forensic」をご参照下さい。
デジタル・フォレンジックとは
フォレンジックとは、科学的捜査の世界では古くから使われてきた言葉ですが、コンピュータやデジタル
機器の普及とともに犯罪捜査や訴訟対策のためにコンピュータ捜査等への対応が求められるようになってき
ました。
近年はコンピュータを使用した犯罪または過失が増大してきていることから、デジタル化された電磁気的
記録の証拠保全や調査・分析、改竄・毀損についての証拠収集の必要性が急速に高まってきており、それら
の手法や適用分野を総称して我々は、 デジタル・フォレンジック と称しています。デジタル・フォレン
ジックは、新しい情報セキュリティ対策として急速に関心の高まっている分野です。
デジタル・フォレンジックの現状
米国では、デジタル・フォレンジックは、警察や軍隊等の法執行機関だけでなく民間企業や自治体等の
内部監査及び不正抑止(いわゆる ホワイトカラー犯罪 )対策の手段として導入されております。しかし、
日本国内では、情報セキュリティ対策は、防御とデータ復旧に重点が置かれ、 事後の対応(インシデント・
レスポンス) にはまだ十分な関心が向けられておりません。これは、警察によるハイテク犯罪の捜査現場
ですらデジタル・フォレンジックが普及していないのが現状で、急速にその必要性が認識されつつあります。
デジタル・フォレンジックの適用分野
(1)捜査機関及び官公庁・自治体の情報セキュリティ管理部門
ハイテク犯罪捜査手法と捜査ツールとしてデジタル・フォレンジックが必須となる警察や検察・法務
関連機関だけでなく、内部捜査・監査及び情報漏洩抑止策としても有効なものとなりますので官公庁、
自治体にも導入をお薦め致します。
(2)民間企業等の情報セキュリティ管理部門及び監査部門
近年、企業活動においてコンプライアンスの問題がクローズアップされる等、企業・組織及びその社
員の行動が社会規範に照らして、容認されるものであるのかどうか、その正当性が問われる時代となっ
てきております。その社員の不正行為や情報漏洩が企業・組織の死命を制する場合も生じてきています。
このような時に企業・組織等の行動の正当性評価が極めて重要となり、企業・組織内で使用されてい
る IT 機器、特にデジタルの電磁的記録の証拠保全、調査・分析、改竄・毀損についての証拠収集(即
ち、デジタル・フォレンジック)により、刑事訴訟及び民事訴訟等に準備・対応することが必要となり
ます。
また、企業の情報セキュリティ管理部門及び監査部門や契約している監査法人等がデジタル・フォレ
ンジック活動を行うことにより、内部犯罪を抑止し、不正発覚後の初期対応を警察等の助けや対応を求
めることなく自ら行うことが可能となります。
企業内部でのデジタル・フォレンジック活動は、インシデントが発見された場合でも外部に公表する
ことがない(必要な場合はフォレンジックの成果をもとに公表)ため企業の対外的評価を落とさずに済
みます。
デジタル・フォレンジックによる内部監査を定例化したり、コンピュータの廃棄や使用者の異動及び
退職等の際にデジタル・フォレンジックを行うことを企業内に明示し、あるいは対外的に公表しておく
ことは、その企業の評価をより高めることにつながることでしょう。
デジタル・フォレンジック機材の応用分野
弊社の取り扱うデジタル・フォレンジック機材は、下記の分野でも活用できます。
(1)ハードディスク等の大容量メディアの超高速(3.0GB/分)コピー(正しくはクローニング)
、
または、バックアップ。
(2)企業内IT担当部門でのプリローディング(OS他のPC環境移植、正確かつ高速な複製機能)
(3)ハードディスクの高速データ消去(米国国防総省規格 5220.22-M)。
(4)ハードディスクその他デジタルストレージ内データの超高速ファイル分別と超高速検索。
(5)隠匿・紛失されたパスワードの高速解析と特定。
デジタル・フォレンジック研究
フォーカスシステムズは、IT社会の急激な発展に伴い個人情報漏洩事件の多発等、情報セキュリティ上
の様々な問題に対して有効な新しいセキュリティ対策手法となるデジタル・フォレンジックをこの分野の専
門家と共に研究してゆき、
その成果を普及・啓蒙することにより健全なIT社会の実現に貢献して行きます。
【関連情報】
*株式会社ユニバーサル・ビジネス・インキュベーターズ Home Page : http://www.ubic.co.jp
【例:PC の HDD からの証拠取得プロセス】
問い合せ先
株式会社フォーカスシステムズ
新規事業推進室
〒141-0022 東京都品川区東五反田 1-23-1
フォーカス五反田第2ビル6F
担当: 金子 寛昭、間庭 聡
TEL 03-5420-3659、FAX 03-5420-3634
E-mail:[email protected]