携帯用睡眠時無呼吸検査装置 SAS-2100

2005年9月8日作成(様式A第1版)
承認番号 21700BZZ00301000
機械器具(21)内臓機能検査用器具
管理医療機器
特定保守管理医療機器
睡眠評価装置
携帯用睡眠時無呼吸検査装置
33843000
SAS-2100
品目仕様等
禁忌・禁止
/測定項目
併用医療機器
[相互作用の項参照]
1)波形情報
2)数値情報
/高圧酸素治療装置内での使用
/可燃性麻酔ガスおよび高濃度酸素雰囲気内での使用
/磁気共鳴画像診断装置(MRI装置)
鼻呼吸圧フロー、いびき
SpO 2( 動脈血酸素飽和度)
、PR(脈拍数)
/表示項目
1)SpO2値、PR値、脈波グラフ、鼻呼吸グラフ、その他測定情報
/SpO2
形状・構造および原理等
1)測定範囲
0〜100%
2)最小表示範囲 1%
3)測定精度(センサ測定誤差含まず)
±1digit(80%≦SpO 2≦100%)
±2digits( 50%≦SpO2<80%)
※50%未満は規定しない
本装置は睡眠時に各種のセンサを被検者に装着して、鼻呼吸、いび
き、動脈血酸素飽和度(SpO2)
を検出し、手首に装着した本体で終
夜連続的にデータを収集します。
《SAS-2100本体》
/脈拍数
1)脈拍数計数範囲
30〜250bpm
±3% ±1bpm
/鼻呼吸、
いびき
1)測定方式
圧力センサ方式
2)圧力測定範囲 −1500〜+1500(Pa) 常温
3)圧力精度
±200(Pa)
/インターフェース部
構
成
1)USB
名称・型名
本 体
計測ソフト
SAS-2100
付属品
1)総記憶容量
1
QP-021W
1.1
フルスピードで通信ができる
/メモリ部
個 数
24時間
/電源部
1
1)使用電池
2)動作時間
一式
/ 構成品、付属品は単独での販売も行います。
/本装置に組み合わせて使用するプローブ類およびカニュー
単3アルカリ乾電池 1本
24時間以上
(新品単3アルカリ乾電池使用、
SpO2、鼻呼吸・いびき測定状態にて)
レは、許可取得または届出済みです。
原
操作方法または使用方法等
理
本装置と接続して使用できる機器および使用方法等の詳細につい
ては、別途用意されているSAS-2100の取扱説明書を参照してく
ださい。
1)
呼吸、いびき
鼻下に装着したカニューレから得られる圧力変化を本装置に
て圧力測定します。この呼吸により生じた圧力変化から、被検
者の呼吸、いびき波形を得ます。
検査の準備
電池をセットする
電池をセットして電池カバーを閉じます。
2)
SpO(動脈血酸素飽和度)
2
酸化ヘモグロビン(O2 Hb)
と還元ヘモグロビン(RHb)の吸光
特性が異なることを利用したパルスオキシメトリ法にて測定を
行います。具体的には指などの比較的厚みの薄い部分に赤色、
赤外2つの波長の光を照射し、透過した光を電気信号に変換
後、動脈の脈動に起因した脈波波形を得ます。この2波長の脈
波波形の比からSpO 2を算出します。
検査のための設定をする
1.
本装置に付属の計測ソフトを、パソコンにインストールしておき
ます。
2.
USBケーブルを用いて本装置をパソコンに接続します。
3.
計測ソフトを起動し、被検者の氏名、ID、検査開始/終了時間など
を設定します。
使用目的、効能または効果
被検者に装着する
使用目的
本装置は診療所(内科、耳鼻科、歯科)および病院や在宅において、
睡眠時無呼吸の検査が必要な患者、被検者に使用され、マルチプ
ローブ、カニューレから得られた生体情報(鼻呼吸、いびき、動脈血
酸素飽和度
(SpO2)
を、手首に装着した本体で終夜連続的に収集し
ます。またオフラインで医療従事者に計測値を提供する検査装置
です。
1.
SpO2プローブのコネクタを本装置のSpO2コネクタに接続し、
被検者にSpO2プローブを装着します。
2.
カニューレを本装置のカニューレ接続口に接続し、被検者にカ
ニューレを装着します。
3.
本装置をリストバンドに挿入し、被検者の手首に装着します。
SAS-2100の取扱説明書を必ずご参照ください。
0654-900333
1/3
検
/カニューレの取扱いおよび装着方法の詳細は、カニューレの添付
査
文書を参照してください。
電源をオンにする
(検査を開始する)
電源スイッチを押して電源をオンにします。検査が開始します。
呼吸および脈波に同期して呼吸マークとSpO 2マークがそれぞれ
変化し、測定値が表示部に表示されます。
SpO2のモニタリングについて
/フィンガープローブ
(TL-201T)はプローブやケーブルをテープ
で巻きつけて固定しないでください。鬱血や圧迫壊死および熱
傷を生じることがあります。
/フィンガープローブ
(TL-201T)以外のプローブをテープで固定
する際は、テープを強く巻きすぎないようにしてください。同時
に、センサの装着部位より末梢側に鬱血が生じていないかなど
で、常に血流をチェックしてください。短時間の装着でも血流を
阻害し、圧迫壊死および熱傷を生じることがあります。
また、血流
の阻害で正しく測定できないことがあります。
/ 24時間を超えて測定する場合、プローブは約8時間ごとに装着
部位を変えてください。SpO 2 プローブの装着部位は通常2〜3
℃温度が上昇するため、熱傷を生じることがあります。
また、装着
部位で圧迫壊死を生じることがあります。
/装着部位が血液などで汚れていたり、被検者がマニキュアをして
いるときは、汚れやマニキュアを落としてからプローブを装着し
てください。血液やマニキュアの色によっては、透過光が減少し、
測定誤差を生じたり、測定できないことがあります。
/通常の使用では、光の影響はほとんど受けませんが、特に強い光
(手術灯、太陽光など)の当たる場所で使用する場合は、毛布など
で光を遮るようにしてください。測定精度に影響を与えます。
/ プローブの使用により、皮膚の発赤やかぶれなどの過敏症状が
現れた場合は、装着位置を変えるか、使用を中止してください。
検査を終了する
電源スイッチを押して電源をオフにします。検査が終了します。
データを転送・編集する
1.
USBケーブルを用いて、本装置をパソコンに接続します。
2.
計測ソフトを起動しデータをパソコンに転送します。
3.
計測ソフトで検査データを編集し、レポートを作成します。
使用上の注意
使用注意
(次の患者には慎重に適用すること)
SpO2のモニタリング
/高熱の患者、末梢循環不全を起こしている患者
[センサの位置を
頻繁に変えてください。SpO2プローブの装着部位は通常2〜3
℃温度が上昇するため、熱傷を生じることがあります。
また、装着
部位で圧迫壊死を生じることがあります。]
/ 以下の場合は、正しく測定できない可能性があります。
・異常ヘモグロビンの量が多すぎる患者(COHb、MetHb)
・血液中に色素を注入した患者
・CPR処置をしている患者
・静脈拍動がある部位で測定している場合
・体動がある患者
・脈波が小さい患者
保守について
/装置の分解および修理は行わないでください。点検により異常が
発見された場合は、当社営業員にご連絡ください。
/保守
(清掃・消毒など)
を行う際は、装置の電源を切り、USBケー
ブルおよびバッテリを外してください。電撃を受けたり、誤動作の
原因となります。
重要な基本的注意
装置本体について
/ 本装置を患者モニタリングや生命維持を目的として使用しない
でください。患者の状況を誤って判断することがあります。モニタ
リングは、ベッドサイドモニタなどの専用機を使用してください。
/新たな検査を開始するときは、被検者情報
(氏名、ID)
を登録して
ください。検査データの識別時に有効となります。
/ 新たな検査を開始するときは、必ず前の検査データを消去して
いることを確認してください。データの混在や取違えの原因とな
ります。
/ 電池交換は、被検者の体からセンサを外した状態で行ってくだ
さい。
/電子レンジなどの加熱調理機器や高圧容器に、本装置を入れな
いでください。発熱、発煙、発火の原因となります。
/本装置に接続したケーブル類を持って、装置を揺すったり振り回
したりしないでください。コネクタからはずれた装置で、人が怪
我をしたり周囲の機材が破損することがあります。
/本装置は防水構造ではありません。装置内部に水や液体が入った
と思われる場合は、使用を中止して当社営業員にご連絡くださ
い。濡れた状態で使用すると、被検者および操作者が電撃を受け
ることがあります。
/被検者の周囲では、携帯電話や小型無線機など
(施設の管理者が
使用を許可したPHS端末機を除く)の電源を切ってください。携
帯電話や小型無線機などが発する電波を脈波と誤認し、誤った
測定値を表示することがあります。
/ 本装置を小児の手の届くところへ放置しないでください。
/センサ類は、当社純正品または指定品を使用してください。指定
外のものを使用すると、装置本来の性能を満たさなくなることが
あります。
相互作用
(併用禁忌・禁止:併用しないこと)
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
高圧酸素治療装置
(一人用/多人数用)
医療機器の名称等
使用禁止
爆発または火災を
起こすことがある
可燃性麻酔ガスおよび
高濃度酸素雰囲気内で
の使用
使用禁止
爆発または火災を
起こすことがある
使用禁止
誘導起電力により
局部的な発熱で患
者が熱傷を負うこ
とがある
詳細は、MRI装置
の取扱説明書の指
示に従うこと
磁気共鳴画像診断装置
(MRI装置)
相互作用
(併用注意:併用に注意すること)
医薬品
/ 血管拡張作用のある薬剤を投与した場合、脈波波形が変化し、
SpO 2 測定値を表示しなくなることがまれにあります。
除細動器
/除細動を行うときは、本装置に接続されたプローブ類を、被検者
から取り外してください。
[放電エネルギで操作者が電撃を受け
ます。]
電気手術器
(電気メス)
/電気メスとは近づけて使用しないでください。本装置が誤動作し
たり、SpO2が正しく測定できない場合があります。
[電気メスのノ
イズ]
接続について
/センサ類を被検者に接続した状態で、本装置をパソコンに接続
しないでください。被検者が電撃を受けることがあります。
周辺機器
/本装置に各種の周辺機器を接続する場合は、必ず当社指定の装
置を定められた方法により使用してください。
[指定外の機器を
接続すると、漏れ電流により被検者および操作者が電撃を受ける
ことがあります。また、火災や故障の原因になります。]
装着について
/リストバンドは点滴や輸血を行っている手首に装着しないでくだ
さい。
/リストバンドは外傷・炎症等がある部位には装着しないでください。
/プローブの取扱いおよび装着方法の詳細は、プローブの添付文
書(含む取扱説明書)
を参照してください。
妊婦、産婦、授乳婦及び小児等への適用
/本装置を新生児に使用した場合、適正な計測が行えないことが
あります。
2/3
貯蔵・保管方法および使用期間等
使用環境条件
温度範囲
湿度範囲
気圧範囲
10〜40 ℃
30〜85%(結露しないこと)
700〜1060hPa
保存環境条件
温度範囲
湿度範囲
気圧範囲
−20〜65 ℃
10〜95 %(結露しないこと)
700〜1060hPa
耐用期間
6年(当社データの自己認証による)
保守・点検に係る事項
装置を正しく使用するために、保守点検を実施してください。点検
方法の詳細は、取扱説明書の
「保守点検」の項を参照してください。
定期交換部品
/内蔵リチウム電池
/内部配管のチューブ
5年に1回
5年に1回
包 装
1台単位で梱包
製造販売
製造業者
3/3
東京都新宿区西落合1-31-4 〒161-8560
(03)5996-8000(代表)Fax(03)5996-8091
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