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平成16年度卒業論文 Web アプリケーションによる学生支援を 目的とした

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平成 16 年度 卒業論文
Web アプリケーションによる学生支援を
目的としたポータルサイト構築
琉球大学工学部情報工学科
015737G 当間 英俊
指導教官 白土 浩
目次
第 1 章 序論
2
第2章
2.1
2.2
2.3
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4
4
5
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21
ポータルサイトと Web アプリケーション
ポータルサイトとは . . . . . . . . . . . .
Web アプリケーションとは . . . . . . . .
授業履修に関する問題点について . . . . .
2.3.1 履修する授業の選択について . . .
2.3.2 授業に関する情報について . . . . .
第 3 章 システム設計指針
3.1 必要となるアプリケーション . . . . .
3.2 提供するアプリケーション . . . . . . .
3.2.1 履修計画支援アプリケーション
3.2.2 コミュニティアプリケーション
3.2.3 その他の機能 . . . . . . . . . .
第4章
4.1
4.2
4.3
4.4
4.5
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実装と検証
ポータルサイトの環境について . . . . . . . . . . .
ポータルサイトの概要図 . . . . . . . . . . . . . . .
個人認証について . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
4.3.1 ユーザの管理 . . . . . . . . . . . . . . . . .
4.3.2 ユーザ認証の流れ . . . . . . . . . . . . . . .
時間割作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
4.4.1 授業情報の管理 . . . . . . . . . . . . . . . .
4.4.2 時間割表の生成 . . . . . . . . . . . . . . . .
4.4.3 授業の追加・削除、シラバスの更新について
コミュニティ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
4.5.1 メッセージの管理について . . . . . . . . . .
4.5.2 掲示板について . . . . . . . . . . . . . . . .
第 5 章 結論
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23
i
図目次
2.1 ポータルサイトの例 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
2.2 Web アプリケーションの概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
4
5
3.1 時間割作成の比較 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
3.2 情報交換の比較 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
4.1
4.2
4.3
4.4
4.5
4.6
4.7
4.8
4.9
4.10
4.11
4.12
ポータルサイトを提供する流れ . . . . . . . . . . .
ポータルサイトの概要図 . . . . . . . . . . . . . . .
認証の流れ図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
履修授業の授業時間割のイメージ図 . . . . . . . . .
授業情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
授業情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
アプリケーションを用いて履修授業を追加する流れ
アプリケーションを用いてシラバスを編集する流れ
コミュニティアプリケーションのトップ . . . . . .
メッセージテーブル . . . . . . . . . . . . . . . . .
掲示板のトップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
メッセージ管理のイメージ . . . . . . . . . . . . . .
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22
第 1 章 序論
近年,ネットワークインフラの整備、パーソナルコンピュータや携帯電話などの情報端末
の普及により、従来であれば紙媒体のみで提供されてきた様々な情報が電子化され電子媒
体やネットワーク上で提供されている。提供されている情報が紙媒体であるか電子媒体で
あるかに関わらずこれらを目的に合わせて有効利用するには、多くの情報から自分にとっ
て必要な情報を収集し分析すること (情報統合) が必要不可欠となる。
ユーザがこのような情報統合を意識することなく、得られた情報を利用することに注力
する工夫としてコンピュータを用いて情報統合を行うことがあり、そのような例として、
株式会社リクルートによって提供されている就職情報サービス総合サイトのリクナビがあ
げられる。リクナビとは新卒の学生向けの就職情報を扱うサイトであり、学生の採用を予
定している企業の紹介・検索、各企業の詳細情報・採用情報・セミナー情報、ユーザの予
定管理などのサービスを提供している。数多くある企業についての情報をユーザが利用し
やすいようにまとめ、統一されたインターフェースで提供することにより、サービスを利
用するユーザは情報統合を意識することなく情報を利用することができるようになって
いる。
このような情報統合は、大学生活での履修計画や履修授業に関する情報などにおいて
も同様に必要となる。琉球大学においても平成 16 年度の後期から履修授業の登録申請が
Web アプリケーションによって行えるようになったが、利用できるのは登録申請のみであ
り履修授業を決定するための情報統合は今までどおり学生自身で行わなければならない。
本研究では、学生生活において必要となる情報の情報統合やそれらに関する情報交換を
Web アプリケーションを用いて行えるようにすることによって学生を支援するポータル
サイトを構築する。
具体的には、紙媒体で提供されてきた授業情報をデータベースで管理し、履修計画や履
修授業についての情報、各種手続きについての情報を Web アプリケーションによって情
報統合し、利用しやすいような形にして提供する。例えば、履修授業を決定するのであれ
ば Web アプリケーションによって取得可能な授業を自動的に抽出、それらに関するシラ
バスや、取得した場合の単位数等を自動的に提供できるようにする。また、個々の授業に
関する掲示板を用意することでシラバスなどの公式な情報だけでなく、実際に受講した学
生の意見なども得られるようにする。
従来これらの情報は、履修要項等の紙媒体,先輩・友人からの口コミ情報と様々で,各個
人が得ることのできる情報量や質に関しても一様でなく,十分であるとは言い難い.ポー
タルサイトにおいて提供することによって情報を手にいれやすくなりよりよくなる。
以下、第二章ではポータルサイト、Web アプリケーションや授業情報の情報統合に関す
2
る問題点について説明する。第三章ではポータルサイトの設計指針として必要となる Web
アプリケーションの選定および実装案について説明する。第四章では Web アプリケーショ
ンの実装および動作する様子を説明する。最後に第五章で本論文のまとめ並びに残された
課題について述べる。
3
第 2 章 ポータルサイトと Web アプリ
ケーション
2.1
ポータルサイトとは
ポータルサイトとは,インターネットへアクセスする際の玄関口として利用されること
を意図した Web サイトであり,図 2.1 に示すように検索,ニュース,辞書,ショッピン
グ,オークション,他の Web サイトの紹介などのサービスを提供する.
図 2.1: ポータルサイトの例
また,最近では利用者全員に同じサービスを提供するだけでなく,メールやスケジュー
ル管理などのパーソナルサービスも提供され始めている.ポータルサイトの利用者は,こ
のように様々なサービスが一箇所で提供されることにより効率良く目的の情報を手に入れ
活用することができると言える.
4
2.2
Web アプリケーションとは
Web アプリケーションとは、インターネットを経由して動作するアプリケーションのこ
とである。Web ブラウザを用いてデータのやりとりをし、サーバ上で動作するためユー
ザ側の OS などの環境に依存することなく動作させることができる。Web アプリケーショ
ンの概要を図に示す。
Web Server
Internet
Browser
Browser
Browser
図 2.2: Web アプリケーションの概要
2.3
2.3.1
授業履修に関する問題点について
履修する授業の選択について
学生は,大学が提供する多くの授業の中から学科のカリキュラムに沿った授業や,興味
のある分野の授業を選択し受講することができる.そのため,どのような授業をいつごろ
受講するかという履修計画は 4 年間の大学生活において何を学んで行けるかに深く関わり
があると考えられるが,実際に履修授業を選択するにあたって,個々の授業内容までを理
解した上で選択することは多くはないと考える.なぜなら現在の方法で履修授業を選択す
ることを考えた場合,そのための判断材料となる情報は提供されているもののそれらの情
5
報統合に労力が必要となり,その分授業内容について考慮することができにくくなってし
まうからである.具体的には以下に示すような情報統合が必要となる.
• 各学科から提供される修学手引書を参照し卒業要件を満たすために必要な授業種別
ごとの単位数を確認する。
• 大学が提供する授業時間配当表を参照にそれぞれの授業の優先順位や曜日・時限を
考慮しながら時間割を作成する。
• 残りの在学期間を考え,後々無理な履修が必要とならないようバランスのとれた履
修計画を考える.
2.3.2
授業に関する情報について
授業を担当する教官によって提供される授業に関する休講・補講通知、テストやレポー
トの情報、その他の連絡事項など,授業を受講する上で必要となる情報を得る方法として
シラバス、口頭での連絡、掲示板など様々なものがある。問題なく受講するためにこれら
の情報源を全ての履修授業についてチェックし把握するが理想的ではあるが,実際には大
きな労力が必要となる,欠席などやむを得ない理由でチェックできないこともあるであろ
う。また授業に関する情報以外にも授業内容についてなど教官に尋ねるほどではないよう
な疑問点があることもあるであろう。
この様な問題の解決手段としては先輩や友人など口コミによる情報を利用することもあ
るが、個人個人のに交遊のある範囲内でのしか情報を共有することできず,この方法では
学生ひとりひとりが持つ情報の質や量は一様であるとは言えない.また十分に情報を持っ
ている学生は多いとは限らない。
6
第 3 章 システム設計指針
本章では 2.3 であげた問題点の解決策として提案するポータルサイト上でどのような Web
アプリケーション必要となるかを考え、そのアプリケーションの設計指針について考える.
3.1
必要となるアプリケーション
2.3 であげた問題点を改善するため必要となるであろう Web アプリケーションとして以
下に示す 6 つのものが考えられる。
• 履修計画支援アプリケーション
履修する授業を選択する際に必要となる履修計画に関する情報や授業時間割の一覧
表示を提供し,授業時間割をポータルサイトで作成できる機能を提供する.
• コミュニティアプリケーション
履修している授業のシラバスの表示や、履修授業に関する情報収集・情報交換を行
うことができる.
• 各種手続き支援アプリケーション
各種奨学金,授業料免除の手続きの流れやインターンシップ,教育実習に参加する
上での注意点を提供する.
• 修学計画支援アプリケーション
着手したい卒業研究や受講したい後続科目に関連する,取得しておくことが望まし
い科目や各年次においての単位取得状況についてのアドバイスを提供する.
• 携帯端末用アプリケーション
パソコンやネットワーク環境がない場合でもインターネット接続機能を持つ携帯電
話を用いることでポータルサイトを利用できるように支援する.
• FAQ アプリケーション
学生生活の中で多くの学生が感じる同様の疑問点,不都合な点などの解答,解決法
を見つけ出すことを支援する.
各種手続支援アプリケーションや修学計画支援アプリケーション、FAQ などのアプリ
ケーションを用意しポータルサイトで一元的に提供できれば、従来の様に多くの資料を参
照しながらの情報統合の必要が少なくなくなるため有用であると考えられる.また、履修
7
計画支援アプリケーションやコミュニティアプリケーションは情報統合の必要が少なくな
ることに加えて,利用者全員に同じ情報を提供するだけではなく、利用する学生に対応し
た学年の授業一覧や履修している授業のコミュニティの情報を優先的に提供することがで
きるなど、電子媒体ならではの状態に応じた支援をすることができるアプリケーションで
あると考える.
これらのアプリケーションのうち,履修計画支援アプリケーションとコミュニティアプ
リケーションの 2 つのは、コンピュータを利用するメリットを用いたよりの有用なアプリ
ケーションであると考えて、まずこの 2 つの本研究で提案するポータルサイトのアプリ
ケーションとして実装し提供する事とする.
3.2
3.2.1
提供するアプリケーション
履修計画支援アプリケーション
このアプリケーションでは履修計画に必要な情報を提供しポータルサイト内の情報のみ
で授業時間割の作成ができるよう支援する.
2.3 の問題点についてで述べたように履修する授業を選択する際には授業内容だけでな
く様々な卒業要件や授業の日時などの条件についても考慮しなければならない.提案する
ポータルサイトではこのような手間を軽減するための機能として、
• 取得可能な授業が時間割表の形式で自動的に抽出され
• 更にその状態での取得予定単位の必修・選択の別ごとに計算
• 各授業のシラバスへリンク
の機能を用意し、時間割表形式で表示された各授業を任意に追加・削除を行えるようにす
る.このアプリケーションを利用して授業時間割を作成した場合と,従来の方法で作成し
た場合とを比較したイメージを図 4.7 に示す.
従来の方法で授業時間割を作成する場合には 2.3 で述べたように複数の資料を参考にし
て情報統合する必要があるが,提供するアプリケーションを用いると取得可能な授業一
覧,シラバスへのリンク,授業種別ごとの単位数が自動的に表示されるようにするため,
従来の方法のように資料を参考にすることなく表示された内容をチェックするだけで授業
時間割りが作成できるようにすることで情報統合の労力を少なくすることができるよう
にしたいと考える.
このように,提供する履修計画支援アプリケーションを利用することによってより個人
の目的にあった履修計画を支援することができると考えられる。
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図 3.1: 時間割作成の比較
3.2.2
コミュニティアプリケーション
このアプリケーションでは履修する授業に関する情報交換を行う授業別のコミュニティ
を提供し,学生が統一された方法で履修授業に関する情報を得ることができるよう支援
する.
2.3 の問題点についてで述べたように従来の方法で情報を得ようと考えた場合,情報を
得るために労力が必要となり,また十分な情報を得ることができるとも限らない.
ポータルサイトで提供する授業別のコミュニティアプリケーションでは、各授業ごとに
授業に関する基本的な情報であるシラバスへのリンクと情報収集・情報交換のための掲示
板を提供する.掲示板のように同じ授業を履修する学生同士が情報を共有できる場所があ
9
ることで従来の交遊範囲を超えた大きな横のつながりが生まれ多くの情報が集まりノウハ
ウも蓄積されていくと考える.また、掲示板に投稿された内容を検索する事同時期に学ん
でいる学生だけでなく学年も超えた縦のつながりとなることでで蓄積されたノウハウの
利用することもできるとも言える.このサービスを利用して情報交換を行う場合と,従来
の方法で情報交換した場合とを比較したイメージを図 3.2 に示す.従来のシラバスや口頭
による情報の伝達,口コミに頼った情報収集の場合図 3.2 の上部分のように個々の学生の
交遊範囲の違いなどから情報の収集量や質に差がでてしまっていると予想される.一方,
従来の方法に加えて提供するコミュニティを利用した場合には図 3.2 の下部分のようにコ
ミュニティを通して,参加する学生全体が十分と言える情報を得ることができると考えら
れる.
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図 3.2: 情報交換の比較
従来の方法と比較して少ない労力で情報を得ることができるようになったとは言って
も,通常,ユーザは複数の履修する授業や担当する授業のコミュニティに所属しているた
めすべてのコミュニティの投稿メッセージをチェックする必要がある.そのような労力を
少なし,また情報を見落としにくくするためにも各コミュニティの掲示板ごとに前回のア
クセス時以降に投稿された新着メッセージを自動的にチェックすることができればより簡
単に情報収集を行うことができると考える.
10
3.2.3
その他の機能
3.2.1,3.2.2 であげたこれらアプリケーション実装するため,またポータルサイトをよ
り使い易くするための工夫や機能として以下に示す項目も提供したいと考える.
• 個人認証
個人情報である履修授業に関する情報や、掲示板など他人に改変されたりされるこ
とのないように必要.
• コミュニティ内の情報検索
現在の情報だけでなく過去の情報から目的の情報を見つけ出せるようにする.
• 教官の参加
教官も担当する科目のコミュニティに参加することで,コミュニティを通じた情報
交換に教官も参加してもらう.
• シラバスの更新
毎年最新のシラバスが提供されるように,シラバスの更新ページを提供する.
11
第 4 章 実装と検証
4.1
ポータルサイトの環境について
3 章で設計したポータルサイトを構築するため、以下に示すソフトウェアを iBook G4
(Mac OSX(10.3.6) 上で利用した。
• Apache (1.3.31)
ポータルサイトを提供する http サーバ。
• OpenSSL (0.9.7d)、mod ssl (2.8.19-1.3.31)
https プロトコルを用いて暗号化された通信を提供する SSL を実装したソフトウェ
ア及び Apache 用のモジュール。
• PHP (4.3.8)
HTML 埋め込み型のサーバサイドスクリプト言語。
• PostgreSQL (7.4.6)
オープンソースなデータベースマネジメントシステム
これらのソフトウェアが、動的に ポータルサイトのアプリケーションを提供する様子
を図 4.1 に示す。
12
Client
Server
Browser
(i) request
Apache
(ii)
load PHP
SSL
(v) response
script
module
PHP
module
(iv) result
over SSL
(iii) query
PostgreSQL
& Database
(i) ユーザがサーバへサービスのリクエストをする.
(ii) リクエストを受けると Apache は組み込まれた PHP モジュール
を利用して PHP スクリプトを読み込む.
(iii) PHP で用意された PostgreSQL 用の関数を利用し,query を発行する.
(iv) データベースからの結果を受け取る
(v) PHP によって動的にポータルサイトのサービスを提供する.
図 4.1: ポータルサイトを提供する流れ
4.2
ポータルサイトの概要図
提案するポータルサイトは以下の図 4.2 のようにインデックスページから履修計画の支
援に関するものと授業のコミュニティに関するものへのリンクがあり、利用できるように
なっている。インデックスページにおいて当日・翌日分の授業時間割、コミュニティの更
新情報、todo リストの内容がピックアップされることで、全てのコンテンツをチェックす
ることなく各コンテンツの大まかな内容を知ることができる。
また、授業時間割とコミュニティの2つのアプリケーションは、それぞれが学生用と教
官用のモードに分かれており、ユーザが学生と教官の場合で多少動作が異なっている。こ
れらについては 4.4,4.5 で後述する。
13
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I7JLK0M#N)O#PRQLS7T#U
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9 :<;=>
[email protected]
ABC %D E%F%GH
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[email protected]<C D E%F.GH
,.-/0"%$& !#".$&
1.2%3
1)%2 3
4%576.8
4.75 6%8
図 4.2: ポータルサイトの概要図
4.3
個人認証について
ポータルサイトにおいては、履修計画に役立てるための履修中・履修済授業や todo リ
ストの管理など個人向けに提供されていて,本人以外にアクセスされると改変など不都合
が生じる恐れのあるコンテンツのほか、他のユーザになりすましいたずら目的での掲示板
への投稿の恐れがあるなどの理由からそれぞれのユーザを判別し,他のユーザに悪影響を
及ぼすようなことは防がなければならないと考えられる。そこで、ポータルサイトを利用
するユーザに対してあらかじめユーザ ID とパスワードを用意し、そのようなアプリケー
ションを利用する際にはそれらによって認証と行うこととした。
4.3.1
ユーザの管理
ユーザ認証のために必要なユーザ ID やパスワードは PostgreSQL を利用して表 4.1 に
示す形式でデータベース上で管理されており、それぞれユーザ ID、MD5 を用いたパス
ワードのハッシュ値、学部、学科、学年を記録している。
4.3.2
ユーザ認証の流れ
ユーザが何らかのアプリケーションにアクセスすると,サーバはセッションに登録さ
れているログインフラグを確認しユーザのログイン状態をチェックする。ログインフラ
グが有効であればそのままコンテンツを送信、ログインフラグが無効であれば認証用の
authorize 関数でユーザ認証を行う流れになっている.
14
ユーザ ID
015735
015737
・
表 4.1: ユーザ情報
パスワードのハッシュ値
2a426ba624b41c97220b64c56d238378
66a2409a24ee41d94af0b64c519b23ba
・
学部
工学部
工学部
・
学科
情報工学科
情報工学科
・
学年
4
4
・
ログインフラグが無効、つまり最初のアクセス時か認証が認められなかった場合の認証
の流れを図 4.3 に示す。
authorize 関数は、最初のアクセス時または認証が認められなかった場合にログイン情
報を入力するのためのフォームを送信する (図 4.3(i)).ユーザがログインフォームにユー
ザ ID とパスワードを入力し再度アクセスすると,そのデータと表 4.1 のデータとを照合
しユーザ名・パスともに一致すればユーザを認証する。
authorize 関数で認証が認められるとサーバーはクライアントにコンテンツを送信する
(図 4.3(ii)).ポータルサイトの利用を終え,ユーザがログアウトする際にはサーバはク
ライアントに関するセッション情報を削除し,ログアウト時のコンテンツを送信する (図
4.3(iii)).
Server
Client
Main
(
i ) !#"
),+.-0/
,12$0%#3 &&'4(*
56,78
( ii )
9.:<;=.
9 :@? 8
.
!) >
( iii )
request
login form
user , pass
contents
authorize
authorize( )
false
authorize( )
true
request of logout
logout
図 4.3: 認証の流れ図
15
4.4
時間割作成
授業時間割のコンテンツではユーザが履修するまたは教官が担当する授業の管理を行う。
このコンテンツにアクセスすると、ユーザが学生か教官であるかによって学生用のモー
ドでは履修中の授業時間割の表示、履修する授業の追加・削除の管理を、教官用のモード
では担当する授業時間割の表示、シラバスの編集を行うことができる。
図 4.4: 履修授業の授業時間割のイメージ図
授業情報の管理
4.4.1
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-
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16
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A
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+,
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図 4.5: 授業情報
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URL
0
E-mail
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*
ユーザ情報と同様に授業情報も PostgreSQL のデータベース上で管理されている。授業
情報データベースに登録される授業に関する項目として図 4.5 に示すものが挙げられる。
これらの授業情報をそのまま利用すると冗長な項目が多く、情報の更新も容易ではなく
なってしまう。そのため、これらの授業情報をリレーショナルデータベースの正規化を行
いこれらの問題を改善する。
リレーショナルデータベースの正規化を行った結果が図 4.6(a) の授業に関するテーブ
ル、図 4.6(b) の担当教官に関するテーブル、図 4.6(c) の科目に関するテーブルである。こ
れら 3 つに分けたテーブルを図の矢印ようにキーによってテーブル同士をリンクすること
によって図 4.5 と同様のテーブルとして利用することができる。
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6
C5
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;
(b)
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DE
URL
HG
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E-mail
(c)
図 4.6: 授業情報
4.4.2
時間割表の生成
コンテンツへアクセスしたユーザが履修中の授業または担当する授業がある場合、それ
らの授業を以下のような流れで時間割形式で表示する。
• ユーザの履修中・担当する授業をデータベースから読み出し
• 読み出した各授業の開講日時により、テーブルの対応する日時を決定
• 授業の科目名、教室などの情報とシラバスへのリンクを表示
4.4.3
授業の追加・削除、シラバスの更新について
学生のユーザで履修する授業が決定していないときなどに調整しながら履修授業を決定
できるように、日時が重複していない限りは任意に履修授業の追加・削除が行えるように
なっている。以下にユーザが履修授業を追加していく流れを示す.
17
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A
[email protected]
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B
(a)
追加する前の授業時間割が図 4.7(a) である.授業を追加する場合は “授業を追加” のリ
ンクをクリックすると図 4.7(b) のように取得可能な授業時間割が表示されるので,その中
から追加したい授業のチェックボックスにチェックをつけて追加ボタンを押す。削除の場合
には同様に表示された履修中の授業時間割の削除したい授業のチェックボックスにチェッ
クをして削除ボタンを押すという単純な作業で授業の追加・削除が行えるようになってい
る。授業を追加後の授業時間割は図 4.7(c) のようになり,履修する授業が追加されたこと
が確認できる。
(a)
(c)
(b)
図 4.7: アプリケーションを用いて履修授業を追加する流れ
18
また、教官のユーザで担当授業のシラバスの内容を変更していく流れを以下に示す.図
4.11(a) のように表示された担当授業の一覧からシラバスを変更したい授業のラジオボタ
ンを選択し更新ボタンを押す.すると図 4.11(b) のようにシラバスの変更画面になるので
変更したい項目を変更し更新ボタンを押すことでシラバスの更新が行える。この例では授
業日時を月曜日の 3 限目から火曜日の 2 限目に,教室を工 1-321 から工 2-313 へと変更し
ている.シラバスを変更した後の様子が 4.11(c) で確認できる.
(a)
(c)
(b)
図 4.8: アプリケーションを用いてシラバスを編集する流れ
19
コミュニティ
4.5
授業コミュニティのサービスでは個々の授業の情報を参照し,情報の収集・交換をする
事ができる。このサービスにアクセスするユーザによって学生用のモードでは履修中の授
業として登録した授業の掲示板の利用とシラバスを参照を、教官用のモードでは担当する
授業の掲示板の利用とシラバスを参照を行うことができる。
ユーザが履修中の授業を登録しているまたは担当する授業があれば自動的にそのコミュ
ニティに参加するようになっている。
図 4.9: コミュニティアプリケーションのトップ
メッセージの管理について
4.5.1
"
!
ユーザ情報と同様にコミュニティ内の掲示板に投稿されたメッセージ情報も PostgreSQL
のデータベース上で管理されている。メッセージデータベースに登録されるメッセージに
関する項目として図 4.10 に示すものが挙げられる。
図 4.10: メッセージテーブル
20
4.5.2
掲示板について
情報交換に用いられる掲示板は、質問・疑問点やその他などひとつのトピックスについ
ての情報交換が多く行われると考え、前後の話の流れが分かりやすいスレッド形式の掲示
板とした。また、メッセージキーを指定することでスレッド単位での表示もできるため、
情報源としてこの掲示板を利用する場合に有用であると考えられる。
図 4.11: 掲示板のトップ
作成した掲示板は図 4.12 に示すようにすべてのコミュニティのメッセージをひとつの
データベーステーブルで管理している。掲示板の表示は、指定されたコミュニティに関す
るメッセージをデータベーステーブルから読み出し、まず親となるメッセージを表示、次
にそのメッセージを親とする子メッセージを続けて表示していくことを繰り返して行って
いる。
すべてのコミュニティのメッセージをひとつのデータベーステーブルで管理しているた
め、掲示板に投稿されたメッセージから目的の情報を検索する際に特定の授業への投稿だ
けでなくすべての授業への投稿を検索できる。このことによりより目的の情報を得やすく
なっていると考えられる。
また,新着メッセージを自動的にチェックし容易に情報を得ることができるようにする
ため、各コミュニティの掲示板ごとの最終アクセス時のメッセージ数をユーザ別に記録
しておくことで、前回のアクセス時以降に投稿されたメッセージをチェックできるように
なっている。
21
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./ 015780 1
C
015572 2
A
./ 015737 3
B
2
A
015572
015500
Re:
3
B
./ 015737
015773
Re: ./
1
図 4.12: メッセージ管理のイメージ
22
C
./ 015780
015700
Re: ./
第 5 章 結論
本研究では、学生生活において必要となる情報の情報交換や情報統合を Web アプリケー
ションを提供することによって学生を支援するポータルサイトを作成し, 履修計画支援ア
プリケーションやコミュニティアプリケーションの実装し、データベースを作成した。こ
れにより、情報統合について意識することなく情報を利用することができるようになった
と考える。
今後の課題としてポータルサイトを実際に使用してもらい評価してもらう実証実験、及
び改善、提供する Web アプリケーションを増やす (卒業要件との比較など)、携帯電話か
らの閲覧、メールでの変更通知の受け取りなど機能の強化などがあげられる。
謝辞
本論文の作成,本研究を遂行するにあたり,御多忙にも関わらず終始懇切なる御指導と
御教授を賜わりました白土 浩 助手に心より深く感謝致します.
また日頃より,協力,指導,支援して頂いた博士前期過程の 米須 朝之さん,木下 祥彦
さん,学部生の 友利 良美さん,屋良 旦さん,ならびに自律分散システム研究室の皆さん
に深く感謝します.
23
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