医中誌 Web Ver.4 利用マニュアル 2010.7 作成 ■医中誌とは「医中誌」は「医学中央雑誌」の略で、国内で発行される医学、歯学、薬学および関連領域の文献情報や学会発表抄録を収載した医学文献データベースです。1903 年、一開業医である尼子四郎が日本の医学の発展を願い、国内医学文献抄録誌として創刊し、現在は医学中央雑誌刊行会により作成されています。Web 版では、1983 年以降の文献を検索でき、それ以前の文献については冊子体で調査できます。 ■医中誌 Web の利用条件学内の方のみで、学内 LAN 上の端末からまたはリモートアクセスにより、24 時間利用が可能です。 ■利用上の注意・検索を終了する際には、必ず画面の中にある → ボタンをクリックして完全にログアウトをしてください。同時アクセス数に制限があるため、この操作をせずに Web ブラウザの「×」をクリックして画面を閉じてしまうと、タイムアウト時間（10 分）が経過するまでは、一人分のアクセスが確保された状態になり、他のユーザーに迷惑がかかります。・検索の過程で、「ブラウザを前の画面に戻す」を頻繁に使用すると、画面がフリーズしてログアウトできなくなる場合がありますので、必ず画面の中にある「戻る」ボタンを使用して、検索を進めてください。＜ログイン＞図書館ホームページ http://www.lib.iwate-med.ac.jp/index.html より「医中誌」をクリック。マニュアルはこちらからダウンロードできます。 1 「ログイン」ボタンをクリック。 <検索モードの選択＞検索対象年の変更は「変更」をクリック。（初期設定は最新 5 年分のデータ）検索モードの選択。検索履歴を利用した検索や候補語辞書の参照ができる「 Advanced Mode」がおすすめ。 ※検索対象年について検索対象年とは、論文のデータが医中誌に収録された年です。雑誌の発行年で検索したい場合は、絞り込みの画面で設定します。 ADVANCED MODE では、検索対象年を変更した際に検索式を自動的に再実行することができます。 ※「Basic Mode」は検索結果に対して、キーワードを AND（掛け合わせる）、OR（足す）、NOT（引く）という演算子（p.4 参照）を使って追加していく要領の検索になります。Basic Mode の途中から Advanced Mode へ切り替えた場合、それまでの検索履歴を利用することができます。 2 ＜ADVANCED MODE での検索＞ ① ③ ② ① 検索語をボックスに入力し、「検索」ボタンをクリックします。 ② 検索項目の指定。初期設定の「検索語入力」では、入力した検索語が「タイトル」「特集名」「著者名」「収載誌名」「抄録」「著者の所属機関名」のどこかに記載されている文献すべてを検索します。対象を限定したい場合は、プルダウンメニューから項目を選択します。 ③ 初期画面では閉じているので、必要に応じて開閉します。「候補語辞書の参照」では、適切なシソーラス用語（p.8,9 参照）や収載誌名、所属機関名を探すことができます。「検索対象の限定」では、あらかじめ論文の種類や収載誌の発行年などを限定できます。 3 ＜履歴検索＞検索例）糖尿病と歯周病を合併している人に薬物療法を行った内容の文献 ① 検索を実行すると、検索式とヒット件数が表示されます。 ② 「糖尿病」と「歯周病」を掛け合わせるには、検索式 No.の左ボックスにチェックをつけます。 ③ 「AND」にして ④ 「履歴検索を実行」をクリックします。 ④ ② ③ ① ※論理演算について ③では「AND」と「OR」を選択できます。「NOT」検索の場合は、ボックス内に直接検索式ナンバーを使った検索式を入力します。（例：#1 not #2）また、検索語をスペースでつないで入力すると、AND 検索になります。 AND 検索（掛け合わせる） OR 検索 NOT 検索（足す）（引く） 4 ＜絞り込み検索＞「絞込み検索へ」をクリック。「絞込み」ボタン論文の種類を指定。医中誌のデータには会議録（学会抄録）が多く含まれているため、ヒット件数が多い時は「会議録除く」にチェックをつけることも有効。 2003 年以降のデータは文献の内容で分類されているが、それ以前のものは雑誌の種類での分類であることに注意。副標目（※）の治療の項目に「薬物療法」があるので、ここにチェックをつける。 ※副標目とは、その主題がどのような視点から扱われているかを限定するものです。この絞り込み画面を利用することで、キーワード同士での掛け合わせよりも効率的な検索ができます。ただし、医中誌のデータすべてに副標目やチェックタグがついているわけではないので、注意が必要です。 5 ＜検索結果の表示・見方＞ ① 1 ページあたりの表示件数。最大 200 件までに変更できます。 ② ・②「Pre 医中誌」とは、完成前のデータです。雑誌の発行から医中誌 Web に掲載されるまでのタイムラグを短縮するために、いったん書誌事項のみのデータとして掲載され、その後新たにキーワード等がふられて完成データとなります。 ③ 論題特集名著者名収載誌名 ISSN 巻・号・頁・発行年・検索結果は、最新年順に表示されます。・表示されるのは上記のように書誌事項のみですが、①「詳細表示」をクリックすると、シソーラス用語や、抄録がついているものは抄録も表示されます。 6 ③ のアイコンについて医中誌で検索できるのは、書誌事項（または抄録）までの情報です。本文を読みたい文献を見つけたら、その文献が掲載されている雑誌が Web 上で見られるか、図書館にあるかを検索します。「Find it 岩手医大」アイコンをクリックすると、閲覧可能な電子ジャーナルがあればそのサイトが、なければリンクリゾルバ SFX のウィンドウが開きます。 SFX を介して OPAC へアクセスすることにより、該当雑誌の所蔵が自動検索されます。 7 ＜検索結果の出力＞出力方法の選択 ③ ① ② ページの切り替えはこちら出力させたい文献にチェックをつける・検索結果は、印刷、ダウンロード、メール送信で出力できます。・出力したい文献にチェックをつけたら、検索結果の上部に表示されているアイコンで、出力形式を選択します。・①印刷の場合、必要な文献にチェックをつけた後「印刷」のアイコンをクリックすると、下記の印刷設定ウィンドウが開きます。出力内容など選択したら、「再表示」のボタンをクリックして「印刷実行」のアイコンをクリックすると、印刷イメージのウィンドウが開くので、そこでブラウザの印刷をします。・②③の場合も、①のような手順で「ダウンロード実行」「メール送信実行」をします。 8 出力内容を選んだら「再表示」をクリックして「印刷実行」。＜シソーラスとは＞同じ意味を持つ複数の検索語を一語に統一し、体系的に関連付けた一覧です。統一された代表キーワードは、シソーラス語（統制語）といいます。例えば、「床ずれ」を意味する語は他に「褥創」「褥瘡」「圧迫性潰瘍」などとも表現されますが、医中誌データベースではこれらの語を「褥瘡性潰瘍」という語で統制しています。医中誌 Web では、思いついた語を入力すると、自動的にシソーラス語にマッピングする機能が働くので、自分でさまざまな同意語を考慮せずとも、漏れの少ない検索が可能です。＜シソーラス語を使った検索＞狂牛病について調べるために、「BSE」と入力して検索した場合、検索式は「ウシ海綿状脳症/TH or BSE/AL」と表示されます。これは、入力した検索語「BSE」での全フィールドでの検索(AL=ALL)と、BSE のシソーラス語(TH)である「ウシ海綿状脳症」という語での検索を意味しています。つまり、マッピングにより、狂牛病をテーマとした文献とともに、入力した語「BSE」がデータのどこかにある文献、例えば「absent」や「observed」という語を含む文献も検索結果に加わっていることになります。よって、より精度の高い検索を行うためには、検索語をシソーラス語に限定する方法が有効です。適切なシソーラス語は、Advanced Mode の候補語辞書で探すことができます。 9 ＜候補語辞書を使ってシソーラス語での検索＞項目を「シソーラス」にして参照したい語を入力し、「参照」をクリック。適当な見出し語にチェックをつけたら、「採用」をクリック。「シソーラス」をクリックすると、見出し語の階層構造が表示される。「採用」をクリックすると、検索画面に反映され、シソーラス用語に限定した検索ができる。＜参考＞医中誌 Web(Ver.4) 第１版（医学中央雑誌刊行会） http://www.jamas.gr.jp/download.htm 医中誌 Web(Ver.4) HELP （医学中央雑誌刊行会） http://www.jamas.or.jp/web̲help4/ 医中誌 Web 簡易マニュアル（ユサコ） http://www.usaco.co.jp/products/jamas/manual/ichushi-qrc.pdf 10