プログラム(PDFファイル) - 中心市街地活性化協議会支援センター

中心市街地活性化協議会交流会開催のご案内
中心市街地活性化協議会関係者各位
謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
中心市街地活性化協議会支援センターでは、中心市街地活性化協議会関係者の皆様を対象に、協議
会交流会を開催しております。協議会交流会は、実際のまちづくりの現場を見学し、タウンマネジメントの
あり方やその実践について学ぶとともに、協議会の抱える課題について幅広く意見交換することを目的と
して開催しています。
今回の交流会は、「空き店舗を活かしたまちづくり会社」をテーマに、独自のテナントミックスにより空き
店舗を活用し、中心市街地の賑わい再生が図られつつある大分市を舞台に開催いたします。
また中心市街地からの大型店撤退の影響を最小限にとどめた会津若松市におけるテナントミックスの
取組みもご紹介いただきます。
以下に見所を簡単にご紹介します。是非ご参加下さい。
【大分市における取り組み】
大分市の中心市街地では、今、商都大分の復活を目指して、様々な取
組みが進められています。
まちづくり会社・行政・会議所・地元不動産会社が連携したテナントミッ
クスによる空き店舗対策や、テナントミックスの効果を上げるために、商店
街・大型店と協力し、市民・団体参加型イベントを毎週末に連続開催して 賑わいが戻りつつある
商店街
います。こうした取組み結果、まちなかに賑わいが戻り始めています。
にぎわい再生に向けた取組みがまちづくり会社を中心に、商店街、行政、市民と連携して続けられて
います。
こうした取り組みの秘訣を、大分市のまちづくりに中心的に携わってきたまちづくり会社である大分ま
ちなか倶楽部の牧 昭市タウンマネジャーにご紹介いただきます。
【会津若松市における取り組み】
会津若松市では、有力大型店の中心市街地からの相次ぐ撤退により、中
心市街地商業崩壊の危機に直面しました。同市では、まちづくり会社が中
心となり、街なかを1つのモールと捉え、撤退する大型店の有力テナントを
空き店舗に誘導させる「街なかテナントミックス事業」に挑戦。地域商店街活
性化法の第1次認定を受け、各種助成策を巧みに活用して、空き店舗の解
消と撤退大型店の有力テナントの引き止めに成果を収めました。今注目の 「街なかテナントミックス
取り組みとなっています。
事業」オープニング式典
各地の中心市街地で大型店の撤退が続く中、会津若松市ではこの事業に
どのように取組んでいったか。「街なかテナントミックス事業」を推進してきた㈱まちづくり会津の吉田 浩
事務局長にご紹介いただきます。 このように今回は、まちづくりの最前線で活躍されている方々から、直接、まちづくりの先進的なノウハウ
を学べる貴重な機会となっています。また各地の協議会関係の方々とのネットワークを広げるまたとない
チャンスでもあります。
ご多用の折恐縮に存知ますが、万障お繰り合わせの上、ご参加賜りますよう、よろしくお願い申し上げま
す。
なお、プログラム等詳細については、別添資料をご参照ください。
敬白 平成22年8月
中心市街地活性化協議会支援センター
別 添
平成 22 年度中心市街地活性化協議会交流会プログラム(案)
~タウンマネジメントのススメ~
1. 開 催 日 : 平成22年10月15日(金)~16(土)<2日間>
2. 主
催 : 中心市街地活性化協議会支援センター
3. 開 催 場 所 : 大分県労働福祉会館「ソレイユ」(大分県大分市中央町4-2-5)
(TEL:097-533-1121)
4. 募集対象者 : 中心市街地活性化協議会関係者、行政担当者等
5. 募 集 人 数 : 20~30名程度
6. 参 加 費 : 無料(ただし、旅費、宿泊費等は自己負担)
7. テ ー マ : 「空き店舗を活かしたまちづくり会社」
別紙2
8. 申 し 込 み : 別紙「申込用紙」により申し込み
9. プ ロ グ ラ ム : 以下のとおり
第 1 日 13:30~18:00
13:30~13:40
13:40~15:10
(90 分)
15:10~15:20(10 分)
15:20~16:20
(60 分)
16:20~17:20
(60 分)
17:20~18:00
(40 分)
18:00
第2日 9:30~12:00
9:30~11:00
(90 分)
開会 ガイダンス 「まちづくり会社と行政・会議所・地元不動産会社が連携したテナントミックス」 ~大分市における取組み~
㈱大分まちなか倶楽部 タウンマネジャー 牧 昭市 氏
休憩
「戦略的な事業展開と補助金を活用したテナントミックス」 経歴1
~会津若松市における取組み~
㈱まちづくり会津 事務局長 吉田 浩 氏
経歴2
大分市内見学 (まちなか出店サポートセンター、大分マート、wazawaza 等の紹介)
㈱大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー 牧 昭市 氏
意見交換会 (大分市と会津若松市の取組みについての意見交換)
閉会 (その後、懇談会を開催)
分科会(2班に分れて意見交換)
テーマ①「まちづくり会社と行政・会議所・地元不動産会社が連携したテナントミックス」
~大分市における取組み~
助言 ㈱大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー 牧 昭市 氏
コーディネーター 中小機構 テーマ②「戦略的な事業展開と補助金を活用したテナントミックス」
~会津若松市における取組み~
助言 ㈱まちづくり会津 事務局長 吉田 浩 氏 コーディネーター 中小機構
11:00~11:15(15 分)
11:15~12:00(45 分)
12:00
別紙1
休憩
全体会 (分科会の報告、全体での意見交換)
閉会 挨拶
※時間は、状況により変更する場合があります。
<申し込み・問い合わせ先>
中心市街地活性化協議会支援センター 事務局長 平林
電話: 03-5470-1623 、F A X: 03-3431-0418 、e-mail : [email protected]
別紙 1
大分市における取り組み
~まちづくり会社と行政・会議所・地元不動産会社が連携したテナントミックス~
1.数字でみる大分市
人口: 474,539 人 (平成 22 年 6 月末現在)
中心市街地活性化基本計画:H20 年 7 月 認定
中心市街地面積:約 145ha
2.大分市のこれまでの取り組み
公共交通のターミナル大分駅前
大分市は、戦後、新産業都市として重化学工業を中心に発展し、
近年では、IT関連の企業が進出するなど東九州の経済活動の一大
拠点となっています。
これまで県都・中核都市にふさわしい都市基盤の整備に取組んで
きました。
大分駅前中央通り
特に平成12年には中心市街地活性化のため、旧基本計画を策
定し49の事業に取組み、定住人口の回復など一定の成果をあげました。しかしその後は商店街の空き
店舗が増えるなど中心市街地の空洞化が進み、中心市街地活性化の課題解消までには至りませんでし
た。
3.大分市の現在の取り組み
こうした状況を踏まえ、平成20年4月、まちづくり会社である大分まち
なか倶楽部と大分商工会議所が設置者となって大分市中心市街地活性
化協議会が設立されました。
さらに同年7月には、大分市中心市街地活性化基本計画が国の認定
を受けました。
中心市街地活性化の基本コンセプトを「あなたのライフスタイルを彩る
まちへ」とし、南北市街地の一体化を図るインフラ整備等のハード事業と
「復活する商都・おおいた」を目指した商業活性化等のソフト事業など 57
事業が計画され、取り組みを進めております。
まちなか週末
イベントプロジェクト
こうした中、中心市街地活性化の中心的役割を担っているのがまちづ
くり会社であり、まちなかの魅力の創出や賑わいの再生に向け、商業者、
市民、行政などの関係者と連携・調整を図りながら様々な事業に積極的
に取り組んでおります。
【目標数値(平成 24 年度)】
「歩行者通行量」
326,833 人 → 350,000 人
賑わいを取り戻しつつある
商店街
「小売年間商品販売額」
872 億円 → 880 億円
「まちなか滞留時間」
37.4% → 40.0%
まちづくり会社によるテナントミックスでの賑わい再生
■大分市においても郊外への大型店の出店攻勢や消費者ニーズ
の変化により、中心市街地の商店街に空き店舗が増加して います。
こうした状況を克服しようと、まちづくり会社が中心になり、市・会議
所・地元不動産会社と連携し、テナントミックスによる空き店舗対策に
取り組んでおります。
具体的には、「空き店舗への出店希望者の相談窓口」、「空き店舗
に関する貸し手と借り手の情報」、「まちなかの空き店舗に必要な業
種の誘致」について、まちづくり会社に一元化する事で戦略的なテナント
ミックスが可能となる環境を作り上げました。
まちなか出店サポートセンター
こうした取組みの結果、空き店舗への出店に係る相談件数は平成 22 年 3 月までの1年 6 ヶ月で 333 件
にのぼり、そのうち 50 店を開業に導く
ことができました。また全体の6割が空
き店舗だった商店会大分マートを、
「食」をテーマにテナントミックスを実施
し、見事に再生を果たしました。さらに
旧パチンコ店だった中古空きビルを地
元デベロッパーがリノベーションした物
件においても、飲食店やリラクゼーショ
再生した旧パチンコ店(左:テナントミックス実施前 右:実施後)
ン店舗等、商店街の不足業種を誘致し
てきました。
空き店舗、空きビルに消費者ニーズにマッチする業種をテナントミックスすることで、まちなかに賑わい
が再生されつつあります。
どうしてこれだけ多くの相談が寄せられ、開業に結びつけられた
のでしょうか。詳しくは交流会当日にご紹介いただく予定です。
■ また、テナントミックスの効果を上げるために、まちなか回
遊性、滞留性を高めるイベントミックス事業を展開しています。イ
ベントミックス事業では、これまでの年数回の大規模なイベント
の開催から、クオリティを維持しながら小規模なイベントを毎週
末に開催するよう転換しました。この事業ではまちなかを「とに
市民参加の週末イベント
かく毎週末に何かがある街」「とにかく笑って愉しむ場所」とイメージ
してもらい、まずは消費目的外で人に街へ回帰いただくことを最優先に取り組んでいます。
この結果、中心市街地の歩行者通行量は、これまでの減少傾向から、平成21年度には前年度比
2.7%の増加に転じました。また中心市街地の滞留時間も短縮から伸長傾向に転じました。
現在では週末イベントが広く認知され、市民や様々な団体が主体的に参加してきています。
大分の成功のポイントはどこにあるのでしょう。この機会に一緒に探ってみましょう。
皆様の地元で活かせる発見がきっとあるはずです。
大分の取組みを現地で共に学びましょう。
以 上
経歴 1
プロフィール
牧 昭市(まき しょういち) 株式会社 大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー
地元ケーブルテレビ会社にて、企業や行政の情報ネットワーク構築に従事、
その後、平成15年4月に大分商工会議所へ入所、地域の商業支援ツールとして、ポータルサイト
『アイぶんぶんひろば』を開設、併せて中小企業へのICT活用による経営効率化のサポート業務
を行なう。
平成19年5月から現職に就き、テナントミックス事業やまちなか週末イベントプロジェクト等の活
性化策を手掛ける。
経歴 2
プロフィール
吉田 浩(よしだ ひろし) 株式会社 まちづくり会津 事務局長
昭和39年福島県会津若松市生まれ。大学卒業後、東京の大手リゾート会社
に入社。都心のビル開発を手がけるとともに、地方のリゾート開発にも取り組んでゴルフ場やホ
テルなどをオープンさせ、支配人も務める。平成14年退社後、㈱まちづくり会津に入社。入社後
は、テナントミックス事業、駐車場事業、優良建築物等整備事業、広場整備事業、歴史的建造物
保存事業など次々と展開し、総務、経理、広報も担当するプロジェクトマネージャーである。