S8400 Media Server の詳細説明 第1版 2006 年 2 月 Avaya S8400 Media Server Avaya S8400 Media Server 概要 S8400 Media Server は、スタンドアローンの単一ポートネットワーク(PN)による最大 900 までのス テーションを要するテレフォニーシステムで Communication Manager の処理機能を提供する Linux ベースのサーバーです。S8400 Media Server は、次のような構成になっています。 ● TN8400AP Media Server 基板 ● TN8412AP S8400 IP インタフェース(SIPI)基板 詳細説明 S8400 Media Server は、TN8400 ハードウェア/ソフトウェアプラットフォーム、TN8412AP SIPI 基板、 Avaya Communication Manager から構成され、さらにオプションとして IA770 メッセージングソフト ウェアを追加できるようになっています。 新たにインストールする場合、PN は G650 Media Gateway を使用します。現行のインストールでは、 S8400 Media Server が現在の PN ベースの G650、G600 Media Gateway と CMC キャリアのアップグレー ドパスとして使用されます。S8400 Media Server は単一のポートネットワークしかサポートせず、異な るメディアゲートウェイを同じポートネットワークで混在させることができないため、G650 Media Gateway を、移行後も引き続き CMC1 または G600 Media Gateway を使用する S8400 システムに追加す ることはできません。 S8400 Media Server では、TN8412AP S8400 IP インタフェース(SIPI)基板を使って、次の処理を行い ます。 ● そのポートネットワーク内の基板制御 ● キャビネットメンテナンス ● トーンクロック ● 非常切替スイッチ機能 ● 顧客が設置したアラーム/外部アラーム TN8412AP SIPI 基板について詳しくは、12 ページの「TN8412AP S8400 サーバー IP インタフェース」 を参照してください。 íçãLÅF 注記 : S8400 システムには TN8412AP SIPI 基板が同梱されています。ただし、TN2312BP IPSI 基板も S8400 システムと互換性があります。 TN799DP Control-LAN(C-LAN)基板がファームウェアのダウンロード機能を提供し、TN2501 LAN 接続アナウンスメント(VAL)基板はアナウンスメント機能を提供します。 第1版 2006 年 2 月 3 S8400 Media Server は、450 名までの軽量ユーザーにボイスオーバー IP(VoIP)に基づく統合メッ セージング機能を提供します。このオプションでは、S8400 Media Server で提供される VoIP リソース のポートが 8 つ必要です。ハードディスクドライブ(HDD)にメッセージが保存され、通常は、 TN2302AP IP Media Processor 基板が VoIP リソースを提供します。 S8400 Media Server ベースのシステムを、メッセージング機能を必要とする 450 名を超える軽量ユー ザーに設定する場合は、外部メッセージングシステムが必要です。 S8400 Media Server は G650、G600 または CMC キャリアで構成される 1 つの PN をサポートし、また これらのキャリアまたは PN が提供するすべての機能に対応しています。システムは、例えば次のよ うなメディアゲートウェイを最大 5 台までサポートします。 ● G700 ● G350 ● G250 ● G150 ● Multi-Tech S8400 Media Server では、エンタープライズサバイバルサーバー(ESS)またはローカルサバイバルプ ロセッサ(LSP)の機能はサポートしません。しかし、G700、G350、G250 Media Gateway または S8400 Media Server に接続された Multi-Tech システムには、LSP をインストールできます。この LSP は、次のような場合にテレフォニーの操作をサポートします。 ● S8400 の異常 ● S8400 と G700、G350、G250 Media Gateway 間の接続パスの異常 G700、G350、G250 Media Gateway で S8400 Media Server との通信ができなくなった場合は、LSP がそ のゲートウェイまたは Multi-Tech に代わってすべての呼処理を行います。ただし、LSP では、直接 S8400 Media Server に接続されているトランクやエンドポイントの呼処理機能は行いません。 S8400 Media Server には、3 つの TN 基板を含めることができますが、そのうち 2 つは必須で、最後の 1 つはオプションです。 ● TN8400AP Media Server には次の機能があります。 - Avaya Communication Manager の呼処理 - 同時常駐ボイスメール - 基板上の診断 - 自律アラーム ● TN8412AP S8400 サーバー IP インタフェース(SIPI)には次の機能があります。 - TN ポートネットワークの低レベル制御機能とサービス - トーン検出と生成 - キャリアメンテナンスと診断 - リード線によるアラーム出入力 - 非常切替 4 S8400 Media Server の詳細説明 Avaya S8400 Media Server ● オプションの内蔵メッセージング(IA770)または IP 電話を実行する場合に使う TN2302AP IP メディアプロセッサ(オプション)。IP 電話を実行する場合、TN2302AP が TDM バスと IP ネッ トワーク間のインタフェースを行います。 S8400 Media Server は、ソリッドステートドライブ(SSD)とハードディスクドライブ(HDD)を 使って、次の処理を行います。 ● Avaya Communication Manager の実行 ● トランスレーションの保持(SSD では、トランスレーション・セーブは行わず、Compact Flash がそのタスクを実行します。) ● 主なストレージデバイスとしての機能 SSD および CD/DVD-ROM ドライブはそれぞれ、起動可能デバイスとして設定できます。 重要な Communication Manager アプリケーションのファイルとトランスレーションは、SSD にロード されます。したがって、ハードディスクドライブに障害が発生しても、重要な機能の多くは引き続き 利用可能で、サーバーを再起動すると 8400 Media Server のサービスが復帰します。 S8400 Media Server と TN8412AP 間の通信は、IP リンクで行います。このリンクは、外部スイッチま たは単一のクロス・イーサネットケーブルのポイントツーポイントで接続できます。TN8412AP には 制御用のイーサネット・インタフェースが 1 つあります。3 ページの図 1:「S8400 Media Server」に S8400 Media Server 基板を示します。 図 1: S8400 Media Server 4 MS ST E SI LIC Y ON SS B F IVE D-C 04 G-3 01 2 S 4G ON D C R 3 IC SYSTEMS CF SILICONDRIVE 2GB SSD-C02G-3012 SILICON ALARM 1 SERVICE OK TO REMOVE CARD IN USE SIL 2 h2dp8400 LAO 062405 図注: 1. Compact Flash 2. ハードディスクドライブ 3. ハードディスクドライブへのリボンケーブル 4. ソリッドステートドライブ 第1版 2006 年 2 月 5 4 ページの表 1:「Avaya S8400 Media Server の機能と仕様」に Avaya S8400 Media Server の機能と仕様の 概要を示します。 注記 : 一部の数値は最大構成時のものです。 íçãLÅF 表 1: Avaya S8400 Media Server の機能と仕様 機能 仕様 マイクロプロセッサ Intel Celeron M(600 MHz)× 1 メモリ 512 MB の RAM ストレージ 2 Gbyte IDE SSD × 1、30 Gbyte IDE ハードディスク × 1 環境:気温 メディアサーバーの動作環境 ● 5° ~ 40° C 環境:湿度 電圧と電流の要件 ● 高度:海面下 -383 ~標高 3,286 メートル ● 10% ~ 90% +5 VAC、10 A S8400 システムおよび機能容量 S8400 Media Server は最大 1 つの PN をサポートします。 ● 1 つの PN(またはキャビネット)は、1 ~ 5 台の G650 Media Gateway、1 ~ 3 台の G600 Media Gateway、1 ~ 4 台の CMC1 キャリアのいずれかで構成できます。 ● トランクおよびラインカードの容量は、400 のトランクと 900 のステーションに相当する CSI の 容量と同じです。 G700/G350/G250 など、H.248 ゲートウェイを最大 5 台まで混在させて TN799DP Control-LAN (C-LAN)基板またはプロセッサのイーサネットで接続できます。S8400 Media Server は、 (5 台の H.248 ゲートウェイに加え)最大 80 までの G150 Media Gateway をサポートします。 オプションの IA770 統合メッセージングでは、8 つのポートに相当するボイスメッセージングを同時 に、さらに 450 名までの軽量ユーザーをサポートします。450 名を超えるユーザーが必要になったり、 450 名のユーザーが「例外的なヘビーユーザー」である場合は、外部メッセージングシステムが必要 です。ユーザーごとの 1 日の使用量が 4.5 ディスク、または 10 ポートに相当する時間(分)を超える 場合に、例外的なヘビーユーザーであると定義します。次は、すべての S8400 制御システムにオプ ションです。 ● ファームウェアのダウンロード用の TN799DP Control-LAN(C-LAN)基板 ● すべての IP ベースのボイスメールソリューション(IA770)および IP テレフォニー用に TDM と IP の変換を行う場合、TN2302AP IP メディアプロセッサ基板が必要になることがあります。最大 8 ポートまでの TN2302AP を IA770 統合メッセージングシステムのオプションで使い、残りの ポートを IP テレフォニーシステムに使うこともできます。 6 S8400 Media Server の詳細説明 Avaya S8400 Media Server ● S8400 では、一般に、すべて IP ソリューションで、基板に同時常駐する IA770 ボイスメール製品 を使用します。IA770 は VoIP ベースの統合メッセージングオプションで、最大 8 ポートまでの VoIP リソースが必要です。 ● イーサネットスイッチは、必要に応じて顧客が用意します。 ● 次のような場合に、TN771 メンテナンス/基板テストを行います。 - S8400 システム内に 3 台以上の G650、G600 または CMC1 キャビネットがある(G150、H.248 ゲートウェイは台数に含めません) - IP または ISDN のエンドポイントがある(BRI と PRI のトランクおよび BRI ステーション) S8400 の構成 フェイスプレート USB コネクタ TN8400AP Media Server 基板は、フェイスプレートの USB コネクタをサポートします。このインタ フェースは、ソフトウェアアップグレードの CD/DVD-ROM ドライブをサポートし、マイクロプロ セッサに接続します。 Compact Flash 注記 : 指定された Compact Flash のみを使用してください。指定外の Compact Flash を使う と、システム障害を引き起こす可能性があります。 íçãLÅF TN8400AP Media Server 基板は、フェイスプレートの Compact Flash をサポートします。このインタ フェースは、次のような用途に対して交換可能なメディアをサポートします。 1. ソフトウェアとトランスレーションのバックアップ 2. ソフトウェアとトランスレーションの保存 Compact Flash は、Communication Manager プロセッサ複合体に接続します。トランスレーションの場 合、バックアップは主に LAN 経由で行います。 Compact Flash の取り外しや挿入は、使用中の LED が点灯、点滅していない場合のみ行えます。 ● Compact Flash は起動可能デバイスではありません。 Compact Flash の定期バックアップ中に次のような事態が発生すると、警告が発せられます。 1. Compact Flash がインストールされていない状態で、Compact Flash へのバックアップまたは復元操 作が行われた場合 2. Compact Flash へのバックアップまたは復元操作を行ったが、それが何らかの理由で失敗した場合 3. Compact Flash に関連付けられたパーティションテーブルが破壊したと判断される場合 4. Compact Flash に関連するマウント、マウント解除の操作が失敗した場合 第1版 2006 年 2 月 7 イーサネットポート バックプレーン I/O アダプタのバックプレーンイーサネットポートはすべてユーザー LAN に接続で きます。7 ページの図 2:「メディアサーバーのケーブルアダプタ」に、メディアサーバーのケーブル アダプタを示します。これらのポートは、ETH-A ~ ETH-D とラベル表示されています。7 ページの 表 2:「メディアサーバーのケーブルアダプタポートのラベル表示」に、各ポートとその機能を説明し ます。制御および外部装置接続用に、S8400 Media Server では内部プロセッサのイーサネット、 PCLAN、別の CLAN のいずれかをサポートします。メッセージングと管理は、顧客のリンクを使用し ます。管理目的のみで LAN 接続が必要な場合は、PCLAN またはプロセッサのイーサネットは不要で す。 USB モデムポート TN8400AP Media Server 基板は、メディアサーバーのケーブルアダプタから利用可能な USB モデムを サポートします。USB モデムを USB とラベル表示されたポートに接続します。アダプタは、 TN8400AP Media Server 基板の背面に取り付けます。モデムは、サービス接続先にリモートアラーム、 ダイアルイン/ダイアルアウトアクセスを提供します。モデムは、メンテナンスプロセッサまたはト ンネル、さらに Communication Manager プロセッサアプリケーションと直接通信を行います。 詳しい情報については、7 ページの図 2:「メディアサーバーのケーブルアダプタ」を参照してくださ い。 メディアサーバーのケーブルアダプタ メディアサーバーのケーブルアダプタは、TN8400AP Media Server 基板の背面に取り付けます。メディ アサーバーのケーブルアダプタは、次のようなバックプレーンピンと RJ45 コネクタ間の接続を提供 します。 ● バックプレーンイーサネットポート× 4 ● バックプレーン USB ポート× 1 7 ページの図 2:「メディアサーバーのケーブルアダプタ」に、メディアサーバーのケーブルアダプタ を示します。 8 S8400 Media Server の詳細説明 Avaya S8400 Media Server 図 2: メディアサーバーのケーブルアダプタ 1 ETH-A USB 2 3 5 ETH-D ETH-C ETH-B 4 addp84bk LAO 112905 図注: 1. USB モデムコネクタ 2. イーサネットコネクタ ETH-A 3. イーサネットコネクタ ETH-B 4. イーサネットコネクタ ETH-C 5. イーサネットコネクタ ETH-D 7 ページの表 2:「メディアサーバーのケーブルアダプタポートのラベル表示」に、メディアサーバー のケーブルアダプタの接続を説明します。 表 2: メディアサーバーのケーブルアダプタポートのラベル表示 (アダプタ最上部から 数えた)位置 ポート名 アダプタ ラベル 機能 USB バックプレーン USB モデムポート USB USB モデムに電力を供給、USB モ デムのハードリセット可能、USB モデムインタフェースを提供し、 サービス接続先のリモートアラーム やアクセスをサポート 一番上のイーサネット TN8412AP 基板との イーサネット接続 ETH-A 制御リンクの 10/100 Base T イーサ ネット・インタフェース - クロス・ イーサネットケーブルを使って直接 SIPI に接続 2 番目のイーサネット TN2302AP 基板との イーサネット接続 ETH-B IP 上でのメッセージング用 10/100 Base T イーサネット・インタフェー ス - ユーザー LAN に接続 1/2 第1版 2006 年 2 月 9 表 2: メディアサーバーのケーブルアダプタポートのラベル表示 (続き) (アダプタ最上部から 数えた)位置 ポート名 アダプタ ラベル 機能 3 番目のイーサネット 今後導入予定 ETH-C 未使用 一番下のイーサネット 今後導入予定 ETH-D 未使用 2/2 8 ページの図 3:「CMC1 上の TN8412AP および TN8400AP のバックプレーンコネクタ」に、2 つの バックプレーンアダプタの位置を示します。 図 3: CMC1 上の TN8412AP および TN8400AP のバックプレーンコネクタ 1 G BU G BU 2 DE 2 DE 23 RS 23 RS G BU 2 DE 23 RS US B ET H-A 0bT ETHE RN ET 10/10 0bT ETHE RN 0bT 10/10 ET ETHE RN ET ET H-B 10/10 2 ET H-C ET H-D 8400mg5c LAO 112905 図注: 1. TN8400AP Media Server 基板上の メディアサーバーのケーブルアダプタ 10 S8400 Media Server の詳細説明 2. TN8412AP SIPI 基板上の IPSI-2 ケーブルアダプタ Avaya S8400 Media Server 9 ページの図 4:「G600 Media Gateway 上の TN8412AP および TN8400AP のバックプレーンコネクタ」 に、2 つのバックプレーンアダプタの位置を示します。 図 4: G600 Media Gateway 上の TN8412AP および TN8400AP のバックプレーンコネクタ 2 G BU 1 2 DE G BU 23 RS 2 DE 23 RS US B ET H-A 0bT ET HERN ET 0bT ETHE RN ET 10/10 10/10 ET H-B ET H-C G BU 2 DE 23 RS ET H-D 0bT ETHE RN ET 10/10 8400mg5d LAO 112905 図注: 1. TN8400AP Media Server 基板上の メディアサーバーのケーブルアダプタ 2. TN8412AP SIPI 基板上の IPSI-2 ケーブルアダプタ TN8400AP Media Server フェイスプレート 10 ページの図 5:「TN8400AP Media Server フェイスプレートのレイアウト」に、TN8400AP Media Server 基板のフェイスプレートのレイアウトを示します。 第1版 2006 年 2 月 11 図 5: TN8400AP Media Server フェイスプレートのレイアウト 13 1 12 11 10 2 3 9 4 8 5 6 HV0 04J247701575 700327604 TN8400AP Media Server ckdf8400 LAO 120605 AVAYA 7 図注: TN8400 基板の障害 LED シャットダウンボタン 取り外し可能 LED メジャーアラーム状態 LED 使用せず サービス接続のイーサネットリンク 状態 LED 7. 取り外し用ラッチ 1. 2. 3. 4. 5. 6. \ 12 S8400 Media Server の詳細説明 8. 9. 10. 11. 12. 13. 設定用ラップトップへの RJ45 接続 Compact Flash 使用中 LED Compact Flash 用スロット USB CD-ROM ドライブ用の USB ポート サーバーアクティブ LED アプリケーション実行/テスト LED Avaya S8400 Media Server TN8412AP/TN2312BP 基板とのイーサネット接続 S8400 Media Server は、IPSI-2 ケーブルアダプタ上の 10/100 Base T イーサネット縒り対線を介して、 TN8412AP(SIPI)/TN2312BP(IPSI-2)基板との接続を行います。 íçãLÅF 注記 : S8400 システムには、TN8412AP SIPI 基板が同梱されています。ただし、TN2312BP IPSI 基板も S8400 システムと互換性があります。 このインタフェースは制御用のみとなっており、この接続でベアラトラフィックの伝送はできませ ん。このイーサネットは Communication Manager プロセッサ複合体に接続します。IPSI-2 ケーブルアダ プタは、TN8412AP SIPI 基板の背面に取り付けます。 TN8412AP/TN2312BP と S8400 基板の間の物理的な接続は、次のいずれかの方法で行います。 1. 外部クロス・イーサネットケーブルを使って、2 つの基板の適切なバックプレーンピンを直接相 互に接続します。TN8400AP と TN8412AP 間のインタフェースは、バックプレーンコネクタ上の 10/100 Base T クロス・イーサネットケーブルで実装します。RJ45 ケーブルを TN8400AP Media Server のケーブルアダプタ ETH-A ポートと TN8412AP IPSI-2 アダプタ制御ポートに接続し、 TN8400AP と TN8412AP 間の直接接続を行います。 2. ユーザー LAN 接続経由 11 ページの図 6:「IPSI-2 ケーブルアダプタ」に、TN8412AP SIPI 基板の IPSI-2 ケーブルアダプタを示 します。 図 6: IPSI-2 ケーブルアダプタ 10 /1 00 bT ET HE RN ET 1 2 addpipsi LAO 112905 図注: 1. D9 コネクタ 2. RJ45 第1版 2006 年 2 月 13 TN2302AP 基板とのイーサネット接続 オプションのメッセージング機能を使用する場合、S8400 Media Server では、バックプレーンコネク タ上の 10/100 Base T イーサネット縒り対線を介して、TN2302AP IP メディアプロセッサ基板との接続 を行います。このインタフェースは、S8400 Media Server と TN2302AP IP メディアプロセッサ基板の 間でメッセージングシグナルとベアラトラフィックの両方を伝送します。このイーサネットは Communication Manager プロセッサ複合体に接続します。このポートは、PC LAN ポートとして使用し ます。 TN2302AP 基板は、G650 Media Gateway で許可された最大数まで設置できます。 TN2302BP と S8400 基板の間の物理的な接続は、ユーザー LAN 接続を介して行います。 ゲートウェイ、エンドポイント、外部装置へのプロセッサのイーサ ネット接続 S8400 Media Server は、LAN 経由で H.248 ゲートウェイ、H.323 エンドポイント、外部装置に、 TN799DP Control-LAN(C-LAN)インタフェース基板なしで接続することができます。このタイプの 接続では、プロセッサのイーサネット・インタフェースを使います。これは、サーバーの NIC でポー トを使う Communication Manager ソフトウェア内の論理的な接続です。インタフェースの実装に追加 ハードウェアは必要ありません。 プロセッサのイーサネット・インタフェースを使うと、S8400 サーバーを LAN 経由で直接 H.248 ゲー トウェイ、H.323 エンドポイント、外部装置に接続できます。C-LAN インタフェース基板を介して接 続できる外部装置は、プロセッサのイーサネット・インタフェースを使って LAN 経由で接続するこ ともできます。S8400 Media Server では、IP 接続によるポートネットワーク 1 つと最大 5 台の H.248 ゲートウェイをサポートします。ファームウェアのダウンロードは、プロセッサのイーサネット接続 では行えません。 プロセッサのイーサネット・インタフェースを使った接続は、混合構成での C-LAN インタフェース 基板と併用することもできます。 TN8412AP S8400 サーバー IP インタフェース TN8412AP S8400 サーバー IP インタフェース(SIPI)基板は、S8400 Media Server とメディアサーバー のポートネットワーク(PN)間で、直接接続を使って制御メッセージの伝送を行います。(ユーザー の LAN と WAN を使った接続も可能ですが、一般的ではありません。)これらの制御メッセージを通 じて、メディアサーバーは PN を制御します。 TN8412AP SIPI フェイスプレートの例を 13 ページの図 7:「TN8412AP SIPI フェイスプレート」に示し ます。 14 S8400 Media Server の詳細説明 Avaya S8400 Media Server 図 7: TN8412AP SIPI フェイスプレート CLK ETR S E R V I C E ckdf8412 LAO 111705 700332430 TN8412AP S8400 IP INTERFACE 04J219701400 HV1 AVAYA N E T W O R K SIPI の性能 SIPI はメディアゲートウェイのトーンクロックスロットに常駐し、次に示す装置への接続に 10/100 Base T インタフェースを使用します。 ● S8400 サーバー ● サービスポート経由でサーバーに接続するラップトップ 第1版 2006 年 2 月 15 SIPI では、次に示す機能が提供されます。 ● PN クロック生成および、Stratum 4 タイプ II 専用同期化 ● PN トーン生成 ● PN トーン検出、グローバルコールクラシフィケーション、および国際プロトコル ● 環境メンテナンス SIPI へのリモートアクセスは、Telnet および SSH プロトコルによって行うことができます。SIPI は、 Communication Manager サーバーへのリモートアクセスでは、SSH クライアントとしても機能します。 C-LAN もまた、主としてファームウェアのダウンロード用に FTP または SFTP サーバーとして機能し ます。 注記 : ただし、SIPI は SFTP クライアントとしては機能できません。さらに、SSH/SFTP 性能 は制御ネットワークインタフェース用のみで、サービスインタフェースでは機能しま せん。 íçãLÅF SIPI は次に示す機能およびデバイスをサポートします。 ● グローバルコールクラシフィケーションポート× 8 ● ネットワーク診断 ● ウェブまたはラップトップからの、SIPI ファームウェア更新のダウンロード TN8412AP SIPI は、S8400 Media Server および G650 Media Gateway と互換性があります。また移行シス テムの G600 および CMC1 Media Gateway とも互換性があります。 注記 : S8400 システムには、TN8412AP SIPI 基板が同梱されています。ただし、TN2312BP IPSI 基板も S8400 システムと互換性があります。 íçãLÅF システムメンテナンス用 SIPI サポート G650 のキャリアアドレス A に装着された TN8412AP SIPI は、シリアルバスマスターとして機能しま す。TN8412AP SIPI は G650 のキャリアアドレス A にしか装着できません。TN8412BP SIPI は G650 の 環境メンテナンスも提供します。メンテナンス機能には次のものが含まれます。 ● 電源、キャビネット、リング・ジェネレータのメンテナンス ● 外部装置アラーム検出 ● 非常切替制御 ● 顧客が設置したアラーム装置の制御 16 S8400 Media Server の詳細説明 Avaya S8400 Media Server TN8412BP SIPI および 655A 電源は、次に示す情報を G650 に提供します。 ● 環境メンテナンス - G650 の吸気温度 - G650 の排気温度 - ホットスポット温度の状態 - 電圧、+5 V、-5 V、または -48 V - ファン速度 - ファンアラーム - リング電圧の供給状態 - リング制御 - リンガ設定 - リング検出 - 入力電源、AC または DC ● 外部装置アラーム検出 外部装置アラームの検出には 2 本の外部リード線が使用されます。無停電電源装置(UPS)また はボイスメッセージングシステムなどの外部装置では、これらのリード線をアラーム生成に使用 できます。外部装置では Avaya Communication Manager のアラームレポート機能を使用します。 リード線いずれかの接地電位が、結果としてアラームを生成させます。各リードのアラームレベ ル、製品 ID、代替名、アラーム説明を設定できます。アラームレベルは、major(メジャー) 、 minor(マイナー)、warning(ワーニング)の 3 種です。 ● 非常切替制御 非常切替制御によって、外部非常切替パネルを作動させる DC -48 V が供給されます。非常切替の 状態は Communication Manager によって制御されます。非常切替をオート以外に設定すると、ア ラームが生成されます。 ● 顧客が設置したアラーム装置(CPAD)の制御 CPAD によって、1 対の外部リード線の接続閉鎖が行われます。これらのリード線によって、顧客 が設置したアラーム装置またはアラームインディケータを制御できます。アラームレベルによっ て、接続閉鎖をシステム全体に設定できます。アラームレベルは、major(メジャー)、minor(マ イナー)、warning(ワーニング)または none(なし)の 4 種です。アラームレベルが設定されたア ラームレベルに一致すると、G650 すべての接続が TN8412AP SIPI によって閉鎖されます。この閉 鎖は、アドレス A に設定されたキャリアによって行われます。TN8412AP SIPI が非常切替状態に なると、この接続の閉鎖によって CPAD が起動されます。 第1版 2006 年 2 月 17 互換性 TN8412AP SIPI は、次のゲートウェイでの S8400 Media Server もサポートします。 ● CMC1 ● G600 ただし、これらの Media Gateway では、SIPI が環境メンテナンスを提供することはありません。 TN2312BP を Communication Manager 2.0 付きの CMC1 または G600 Media Gateway に装着する場合は、 環境メンテナンスに AuxSig バックプレーンリード線キャビネットのモニタが必要です。電源または ファンアセンブリのどちらかで故障が検出されると、このリード線がアラームを送信します。CMC1 および G600 は、Communication Manager 2.0 付きの、非専用制御パス構成でのみサポートされます。 異なるゲートウェイでの TN8400AP および TN8412 SIPI の位置については、次の表を参照してくださ い。 基板 G650 G600 CMC1 TN8400AP Media Server A02 A01 A01 TN8412AP SIPI A01 A02 A02 SIPI およびメディアゲートウェイの互換性については、次の表を参照してください。 Media Gateway Communication Manager 1.x Communication Manager 2.0 DEFINITY R10 環境メンテナンスの 提供 SCC1 可 可 可 TN775D MCC1 可 可 可 TN775D CMC1 可 AuxSig バックプレーン リード線のモニタ G600 可 AuxSig バックプレーン リード線のモニタ G650 可 TN8412BP IPSI I/O アダプタ TN8412AP SIPI には、アラーム入力、CPAD および非常切替リード線用の新しいアダプタが必要です。 このアダプタを使うと、SIPI イーサネット接続を SIPI スロットの背面に行うこともできます。このア ダプタによって、イーサネット接続を、ユーザー LAN に対して、または S8400 上の ETH-A ポートに クロス・イーサネットケーブルを使って直接 S8400 に行うこともできます。 18 S8400 Media Server の詳細説明
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