九州研修センタ 35年の 歴史に幕

九州研修センタ 35年の
歴史に幕
訓練部 西日本研修センタ
九州におけるエンジニアリング技
た訳であります。
されました。
設立後は、沿革にありますように、
術の向上に大きな役割を果たしてき
開設当時の記録をみますと、“そ
た九州研修センタが平成25年3月
れまでは通建各社が自前で所有して
平成6年12月には光線路実習室の
末で閉所しました。
いた訓練施設を利用して協会が訓練
新設、高所作業車の配備、地下設備
九州研修センタは、昭和52年11
の実施にあたっていましたが、これ
の展示モデルを新設するなど数多く
月、通信建設業界の従業員の技術の
らの施設は分散していて設備も不十
の訓練設備の拡充を行ってきまし
研鑚と資質の向上を図り、日本電信
分なため、より効果のある訓練を実
た。平成14年からはIP系技術資格
電話公社の通信サービスの向上にお
施するためには業界共有のより完備
取得訓練を開講するなど充実を図り
役に立ちたいと、電信電話工事協会
された施設を持つ必要性が痛感され
ながら、会員会社の技術者育成機関
(現 情報通信エンジニアリング協
ていました”との記述があります。
として多くの人材を送り出してきま
会)ならびに通建各社の強い要望に
まさに、九州研修センタの設立に
より「九州技術研修所」として開設
より業界全体の大きな念願がかなっ
した。
しかしながら時代の流れとともに
正面
開設当時
全景
現 在
九州研修センタの沿革
昭和52年11月 「九州技術研修所」として開設
平成6年12月
「光線路実習室の新設」「高所作業車の
配備」「地価設備の展示モデルの新設」
など訓練設備の充実を図る
平成8年4月
「九州技術研修センタ」へ改称
平成14年4月
「IP系技術資格取得訓練」(ベンダー資
基礎訓練線路科
CCP 接続実習
架空工法実習
宅内工法実習
格CCNA等)の開講
平成21年1月
「電信電話工事協会」から「情報通信
エンジニアリング協会」へ改称
平成21年3月
「高所作業車危険再認識教育」傾斜路
設備の構築
平成23年4月
西日本研修センタの内部組織として再
スタート
同時に「九州研修センタ」へ改称
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Raisers 2013. 5
通信建設業界を取り巻く環境は大き
当日は、残念ながら雨模様となり
た九州研修センタは閉所することに
く変化し、このたび九州研修センタ
ましたが、冒頭、当協会の専務理
なりましたが、情報通信エンジニア
はその役割を終えることとなりまし
事、ならびに九州支部長からご挨拶
リング協会は今後も今までと変わら
た。
をいただいた後、取り外した九州
ず、九州の会員各社と連携を図りな
研修センタの表札、「九州研修セ
がら技術者育成を推進して参ります
近年九州研修センタに従事していた
ンタ跡」と刻印した記念石柱の紹介
ので、引き続きよろしくお願い致し
教官や職員、当協会の本部などから
を行い、最後に協会旗を収納して閉
ます。
関係者が集まり「閉所式」を開催し
所式を終了しました。
3月18日(月)、九州の会員会社、
ました。
35年という長い歴史を刻んでき
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