2003.05(PDF:780KB)

もくじ
アルファ147 GTA(概要)・・・・・・・・・・・3
GTAファミリーにニューモデル
デビュー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
装備品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
標準装備品とオプション装備品 ・・・27
ボディカラー/インテリアカラー ・29
日本でのサクセスストーリー ・・・・・・5
アルファ147シリーズ国内販売実績 ・・5
アルファ147 GTA ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
スタイル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
エクステリア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
インテリア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
メカニズム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
サスペンション ・・・・・・・・・・・・・・・11
エンジン、トランスミッション ・・・15
安全性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
ブレーキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
VDC+MSR・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
ASR ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
マルチファンクションディスプレイ・・・22
キセノンヘッドライト ・・・・・・・・・・・23
イタリアでの伝説:GTAストーリー ・24
ALFA MAESTROプログラム ・・・・・・・・31
メーカー修理保証 ・・・・・・・・・・・・・31
P.A.S.S. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
テクニカルスペック ・・・・・・・・・・・・・・・33
主要諸元、動力性能 ・・・・・・・・・・・・・33
THE MODEL IN BRIEF
■アルファ147 GTA(概要)
■GTAファミリーにニューモデルデビュー
魅力的なエクステリア、偉大なる伝統を受け継ぎ、卓越した自動車工学の粋を集めただけでなく、最高品
質のインテリアと最新エレクトロニクスを結集したモデル。これらの特異な美点がアルファ147の成功を
実証しています。
運転することの楽しさを愛する人なら誰しも、このコンパクトアルファがあらゆる道路状況でも傑出した
パフォーマンスを提供し、たぐいまれなドライビングプレジャーを実感させることに気がつくはずです。
そして、いま。これらの美点をすべて引き継ぎながら、レーシングカー並みの動力性能やブレーキ性能、
ドライビングパフォーマンスの極みを備えた、ピュアスポーツモデルとも言えるスーパーホットハッチが
誕生しました。その名は、アルファ 147 GTA。
GTAと名付けられたモデルは、アルファブランドの価値の真髄である「スポーツの精神」を表現すると
同時に、スポーティブランドの究極の形であることを物語っています。つまり、数多くのレース参戦とあ
またの勝利に裏付けられた偉大な伝統をバックボーンにもつこのGTAに、高度な最先端技術、最新テク
ノロジー、最良のメカニカルコンポーネントを組み合わせました。
絶賛を浴びたアルファ156 GTAと156スポーツワゴンGTA<イタリア仕様車>のデビューからわずか数
か月を経て、今日ここにアルファ147がGTAブランドファミリーに新たに加わったことを発表いたしま
す。このニューモデルの登場によって、147シリーズのレンジはさらに充実します。そして、このコンパ
クトセグメントに、究極のハイパワーモデルが加わることは、待ち望んでいた数多くの若者たちに歓迎さ
れるはずです。
このニューモデルは、日常の足として使うことを前提に設計されていながら、たとえば週末にはレーシン
グサーキットでエキサイティングな「走り」をも充分に堪能できる、まさに上質でコンパクトなハッチバッ
クです。147 GTAの外観には、ベースモデルで好評を博したクールな雰囲気とスタイリッシュなライン
をそのまま残しながら、わずかにダイナミズムとアグレッシブなモデファイを加えたにすぎません。しか
し、すべては劇的に変わっています。
エンジンは、いまや垂涎の的となっている3.2リットルV型6気筒DOHC24バルブを搭載。サスペンショ
ンは基本レイアウトを同じとしながらもジオメトリーをはじめ、すべてのセッティングを刷新。さらに、
最も洗練された最新式の動的車両挙動制御機構「VDC(ビークルダイナミックコントロール)」も、標準
装備としました。
その結果は数値データでも明らか。このセグメントで最強を誇る250 bhp[184 kW]のパワーは極めつき
のパフォーマンスを提供。最高速度246 km/hと0〜100 km発進加速は6.3秒、0〜1 km区間加速は
26.1秒の俊足ぶりを発揮します。もちろん、卓越した運動性能、ステディな乗り心地と共にアルファ ロ
メオ伝統のすばらしいハンドリング性能も達成。ほかの車では決して味わうことができない唯一無二のド
ライビングプレジャーをここに約束します。
3
このエンジンが生み出す、惚れ惚れするようなパフォーマンスと官能的なトルクの盛り上がり感は、通勤
のような日々の運転でさえも、この上ない満足感を実感できるはず。その証しのひとつは、低回転域から
湧き出る豊かなトルク。たとえ2,000 rpm.以下でも6速ギヤのまま、アクセルペダルを踏み込むだけで
その俊足ぶりと胸のすくような加速を体感するはずです。
しかし、スポーツカーに必要なのは優れたエンジンだけではありません。そのため、アルファ ロメオ社
のエンジニアたちは、すでに優れた素質を持つ147をベースにしながら、さらなるパワーアップに対処
するため大幅なモディファイを実施。何よりもGTAのダイナミックパフォーマンスを向上させるため、
必要なパーツすべてに変更を加えました。そのモディファイリストのトップにあげられたものはサスペン
ション。147 GTA専用に設計されたダンパー(ショックアブソーバー)をはじめ、ステアリングリンケー
ジの結合ポイントを変更、車高を低くし、ダンパースプリングのセッティングを刷新。より太いスタビラ
イザー(アンチロールバー)を採用しました。
リアを支えるマクファーソンストラット式サスペンションは、ジオメトリーの見直しをはじめ、構成部品
の熟成と細部にわたる改良、アルミ製クロスメンバーの採用、ボディ結合点の変更、大径スタビライザー
の採用、専用スプリングはもちろん、ダンパーやブッシュのセッティングに至るまですべてGTA専用と
なりました。
また、ステアリングギヤレシオをピュアスポーツ並みに変えたことで、さらにスポーティーなハンドリン
グ感覚を実現。ロックtoロック約1.8回転に設定したステアリングギヤレシオは車のコントロール性能を
大きく変貌させ、わずかなハンドル操作でまさしく意のままに、正確に反応します。
エクステリアはまぎれもなくアルファ147ですが、サスペンションやメカニズムにモディファイが加えら
れた結果が、その一部に現われています。ベースモデルよりもワイドで、獰猛さを秘めながら低く身構え
ているかのように見えるルックスは、一目で147 GTAだと、識別できます。
4
■日本でのサクセスストーリー
ア ル フ ァ 147、 日 本 で の 販 売 開 始 は 2001年 10月 。 右 ハ ン ド ル 仕 様 、 セ レ ス ピ ー ド 車 「 2.0 TWIN
SPARK」の3ドアと5ドアモデルをラインアップ。この年2001年末までの3か月間に合計784台が登録
されました。
2002年:
2002年3月には、日本市場待望の右ハンドル仕様「2.0 TWIN SPARK、3ドア−5MT」車を追加設定。
2003年:
2003年2月には、左ハンドル仕様「2.0 TWIN SPARK、5ドア−5MT」車が新たにデビュー。ますま
すワイドレンジになりました。
発売後約1年半のいまも、日本での人気はまさしく好調の一途を保ち続けています。
●アルファ147シリーズ国内販売実績
2003年4月末現在
発売開始
2001年
2002年
2003年
合計
セレスピード3ドア- RHD
2001年10月
201
536
116
853
セレスピード5ドア- RHD
2001年10月
583
3,684
812
5,079
MT車3ドア- RHD
2002年1月
−
614
107
721
MT車5ドア- LHD
2003年2月
−
−
171
171
シリーズ合計
6,824
年間合計
784
4,834
1,206
5
ALFA 147 GTA
■アルファ147 GTA
■スタイル
●エクステリア
洗練されたマシンは、それにふさわしいだけのアピアランスを伴なってはじめて完成します。アルファ
147 GTAのエクステリアデザインは、多くのユーザーから賞賛されたオリジナルのフォルムを変えるこ
となく、すっきりと、そしてより力強くスポーティな印象を与えています。外観上で新しくなったのは、
サスペンションとエンジンのポテンシャルアップにより、必然となったパーツのみ。その変更度合いも機
能が求める、最小限にとどめています。
147 GTAのエクステリアは、ベースモデルの成功により確証されたクリーンでエレガントな雰囲気に、
スポーティーさというスパイスを利かせたもの。曲面部分と起伏を見事なバランスで融合させ、ごく自然
な張りつめた感覚を形成しています。このデザインモチーフは歴史的伝統モデルにヒントを得ながらも、
非常に斬新で控えめな手法になっています。たとえば、ロングノーズのボンネットはたぐいまれなスポー
ツの精神と敏捷さを兼ね備えたパワフルなエンジンを容易に連想させます。そしてテーパー状に絞り込ま
れたリアエンドは、上方や後方から眺めたときにダイナミックでスリムな印象を与えます。
147 GTAは、これら独特なエクステリアの特徴をベースモデルからそのまま継承。素材の良さを生かし
ながらGTA独自のスポーティな雰囲気を醸し出し、高速走行時の運動性能に欠かせないエアロダイナミク
スを考慮。結果としてはわずかなモディファイにとどめています。とは言え、フロントビューでは、大
径の17インチホイール(225/45-17タイヤ)を収めるワイドフェンダーが、ノーマルの147ではないこ
とを物語るだけの大きなインパクトを与えます。これは、後付けのオーバーフェンダーではなく、フェン
ダーパネル自体をGTA専用にあつらえた結果です。また、ヘッドライトクラスター内に施したブラック
トリムと「盾」の両側に巧みに追加されたエアダクトが、GTA独自のフロントビューに、よりアグレッ
シブさを加えています。そして、パワフルなエンジンがより多くの空気を吸入するためと、新設した空冷
式エンジンオイルクーラーとパワーステアリング用オイルクーラーの放熱効果を上げるため、既存のバン
パー下側エアダクト部分をさらに拡大。オリジナルモデルに比べ、方向指示器ランプをダクト開口部上方
に移動したことで、開口面積を広げただけでなく空気抵抗さえ減らすようにあつらえました。
その結果、一般路上においてはコンパクトサイズながらも毅然とした個性を強く主張するスタイルが誕生。
たくましくなったサイドビューに、アクセントのように組み込まれたニューデザインのサイドスカートも
その演出に華を添えています。GTAのために新たにデザインされ、5連リングをあしらったホイールは、
クリーンでハイテクなサイドビューを一層引き立たせています。また、オプション装備により、モーター
スポーツファンに人気が高いスポークタイプのアルミホイールを選ぶこともできます<イタリア仕様車>。
7
新設計のリアバンパーは、エアロダイナミック&グラマラスに大きく変身。従来より大型にもかかわら
ず、サイドビューラインを損なわずにとけ込んでいます。そのため、サイドビューからのモディファイは
ほとんど気づきませんが、リアビューには大きな変化を与えています。147 GTAを後ろから眺めると、
ラゲッジルーム下側部分が大きく変わっていることに気づくはずです。これは、新たに採用した排気管テー
ルパイプまでも包み込んでいる一体型大型バンパーが、独特のアグレッシブな雰囲気を醸し出している
から。エアロダイナミクスに基づき、ハニカムメッシュパネルを縁取ったデザインは、水平方向に長く大
きな開口部を中心に、左右2つの小径開口部に仕切られています。その走り去る後ろ姿にこそ、250馬力
ものハイパワーを秘めるコンパクトサイズのハッチバックここにあり、と暗示するかのようです。
そして、2本の排気管テールパイプはわずかに楕円形。クロームのメッキ仕上げが、スポーティーブラン
ドの伝統を再現しています。
147 GTAでは、パールカラーのヌヴォラ・ホワイトを含め、10色からお好みに応じたボディカラーを選
ぶことができます<イタリア仕様車>。
8
●インテリア
スリリングなパフォーマンスを目的として作られた究極のスポーツモデルにとって、インテリアの華はド
ライバーズコクピット。アルファ147 GTAもその例外ではありません。抑えきれないほどのパフォーマ
ンスをこの車から感じるはずです。ベースモデル147のインテリアを基本に、GTAのインテリアはさら
に「スポーティ」を強調しながら、より上質な仕上がりになっています。
まず、ハンドルはピューマグレイをあしらった3本スポークタイプの専用デザインで、レザー仕上げのシ
フトレバーノブとシフトブーツもGTAならではのもの。インストルメントパネル中央にあたる、オーディ
オなどを配したメタリックパネルにもアルファ147で使われているグレイより一段濃いピューマグレイ
を採用。さらにペダル類はアルミ削り出しのスポーツ仕様としました。ドライバーの使いやすさを第一に
考えてデザインされたA、B、Cペダルとビッグサイズのフットレストは、滑り止めドットラバーを配し
たアルミニウム製。ブレーキペダルとアクセルペダルを同一面に配したのは、ヒール&トゥを駆使する頻
度の高さを想定した配慮と、GTAが目指すピュアスポーツを充分に演出しています。
アルファ147 GTAは、これら細部のモディファイに加え、GTA専用バケットタイプのフロントシートが
ひときわ目をひきます。サイドサポートの高さがこの車のコーナリング性能を暗示するだけでなく、連続
するワインディングロードでも確かなホールドを約束し、ロングツーリングでも疲れを感じさせません。
標準仕様のクロス張りスポーツシートには、3色を用意(レッド、シルバー、ブルー)。また、上質なレ
ザートリミングのスポーツレザーシートもオプション装備で選ぶことができます(ブラック、2トーン仕
上げ)。2トーン仕上げでは、ブラックレザーの縁取りを配し、シートクッションとバックレスト中央部
に、ベージュ、グレイ、あるいはブルーの各1色を組み合わせることができます<イタリア仕様車>。い
ずれのシートも上質さを感じさせる仕上げにより、スポーツシートにありがちなスパルタンな要素を排
除。エレガントなアピアランスにも成功しています。
GTAだけに与えられたのが、このスポーツシート。シート表面には、イタリア製スポーツカーの典型で
もある伝統的な水平方向ストライプを施し、ベースモデルである、アルファ147とは一線を画していま
す。このフロントシートはヘッドレスト一体型リクライニング式で、ランバーサポートやシートヒーター
も標準装備。もちろんシートの位置やドライビングポジションも自由自在に調節できます。また、小物入
れ内蔵のフロントアームレストも忘れていません。フロントシートと同じデザインのリアシートは、大人
3人が快適に座ることができるデザイン、真の5シーターであることも言い添えておきましょう。
9
ドア部分にはシート中央部と同色のトリム(クロスまたはレザー)をあしらいました。ルーフライニング
はダークグレイとしながら、ピラーやアシストグリップ、サンバイザーはブラック。ルームランプのレン
ズさえダーク調に装いを新たにしました。インテリアの最後にもうひとつ付け加えるならば、それは
GTA専用のサイドシルプレート。ドアを開け、足元に目を向けると、「GTA」のロゴを浮き彫りにした
専用プレートがオーナーの満足感をさらに高めます。
アルファ147 GTAでは、300 km/hまで刻まれたブラックパネル仕上げのスピードメーターだけでなく、
エンジンオイル温度計(油温計)をマルチファンクションディスプレイ表示機能に追加。GTAのポテン
シャルの高さが求めた、当然の帰結です。
10
■メカニズム
●サスペンション
優れた快適性と唯一無比のダイナミックパフォーマンスを達成するために、アルファ147 GTAにはニュー
デザインのサスペンションが必要になりました。基本構成は、現行147でその優秀性を誰しもが認めた
方式を踏襲し、まさに絶妙なコンビネーションとも言えるシステムを採用。フロントはハイアッパーマウ
ント式ダブルウィッシュボーン。リアには、不等長トランスバースリンクを採用した最新型マクファーソ
ンストラットを装備しています。生産コストなどを考慮すると、この組み合わせは、147が属する欧州で
のセグメントでも非常にまれな存在です。
そしてアルファ ロメオ社のエンジニアたちは、GTAのキャラクターを特徴づけるサスペンションセッティン
グを徹底的にファインチューンし、そのポテンシャルを大幅にアップ。その目標は、最高レベルのハンド
リング性能、最大限のダイナミックパフォーマンス、偉大なスポーツカーの持つ典型的な挙動性能です。
ユーザーの観点からは、以下の5点も主要な要素として挙げることができます。
◆機敏なレスポンス
◆なめらかで正確なハンドリング
◆卓越したスタビリティとグリップ限界域でのコントロール性能
◆コーナリング時でも控えめなボディロール姿勢
◆荒れた路面でも優れた乗り心地
これらの相反する条件を満足させるため、以下の2つのサスペンション形式を採用したのです。
フロント:
前輪駆動車の特長である優れた直進安定性とレスポンスにおいて、たぐいまれな高性能を実現。とりわけ、
高速走行時のスタビリティとコーナーの連続する山道で威力を発揮します。まさにホットハッチにふさわ
しい、ピュアスポーツカーをイメージさせる仕上がりです。
フィアット社リサーチセンターとアルファ ロメオ設計開発部門は、アルファ147 GTA専用のフロントサ
スペンションのすべてを刷新。ベースモデルのアルファ 1 4 7 に比べ、主要なモディファイ部分は以下の
とおり。
◆強化型ロアアームへの変更
◆ローダウンセッティング
◆新型ダンパーに組み合わせたGTA専用のスプリングレートセッティング
◆専用ストラットケースの採用とステアリングリンケージ結合ポイントの変更
◆より大径のスタビライザーを採用
このほかに小さなブッシュのセッティングに至るまで、すべてGTA専用に仕上げました。
11
ダブルウィッシュボーン式の構成と特長はすでにご承知の通り。アルファ ロメオでは、ハイマウントアッ
パーアームで構成される四辺形型を採用。上下のサスペンションアームは、2つの三角形が重なるように
配置され、それぞれの底辺両端はボディ側にマウント、頂部はハブキャリアユニットに結合しています。
上下のアームを結ぶステアリングナックルを含め、ハブキャリアユニットにホイールを取り付けた状態の
サイドビューは変則四角形を形成します。
構成部品に関して言えば、ロアアームは鋳鉄、ダンパーストラットはスチール、アッパーアームはアルミ
軽合金製。オフセットしたコイルスプリングを同軸状に配したダンパーユニットのアッパー側は、ボディ
に直結せずにフレキシブルマウント結合とし、ロアアーム側はアルミ軽合金製フォークを介してロアアー
ムと結合。アッパー側のフレキシブルマウント結合には、限られたスペースでも高い剛性と軽量化を実現
するため、アルミ軽合金製ブラケットとマウントブッシュを組み合わせ、一方をボディにしっかりと結合、
他方はコイルスプリング付きダンパーユニットのアッパー側を支えています。
動的状態の観点から言えば、充分なホイールストロークを確保しながら、タイヤのポテンシャルを最大限
に発揮させるコントロール性に優れたもの。ホイールセンターよりも高い場所に位置するアッパーアーム
は、全長を短くできることからアーム自体の軽量化も実現しました。さらに、短いアームのおかげでピボッ
トをボディ外側に移動し、ワイドタイヤでも実用的な回転半径を確保すると共にエンジンルームのスペー
スも必要なだけ確保できるメリットがあります。
これらの要素に加え「オンザレール感覚」を目指し、アルファ ロメオ社のエンジニアが駆使する最新の
設計手法や長年の経験から蓄積したノウハウ、卓越したセンシビリティの持ち主であるテストドライバー
たちにより繰り返された総合的なチューニングの結果、147 GTA専用に以下の特長を実現しました。
◆タイヤグリップ性能を最大に発揮:
ダブルウィッシュボーン式の特長である自在なキャンバーコントロール設定により、コーナリング時で
もタイヤ接地面積の減少を回避。
◆路面状況が悪い場合でのトラクション性能を改善
◆コーナリング中の横力発生時でも適切なセルフアライニングトルクを確保
◆限界直前までもスムーズなハンドリング性能を確保するように改善
◆タイトコーナーや連続コーナーでも正確で敏感なハンドリング性能を提供:
たとえ、サスペンションがフルストロークしていても、わずかな弱アンダーステアーと共に、駆け抜け
ることができます。
◆ブレーキング時のノーズダイブを抑制するアンチダイブ効果:
アッパー、ロアアームのピボット軸を車の前方向に前傾させたことで効果を発揮。タイヤ接地面に作用
するブレーキングトルクを解消してノーズダイブを抑制します。
◆加速時のフロントリフトを抑制するアンチリフト効果:
加速により水平方向に引く力が左右のアクスルで変換され、ホイールセンターに作用してサスペンショ
ンを縮めようとします。
12
また、アルファ ロメオのエンジニアたちはサスペンションへの微少入力を吸収し、しなやかでより効果
的なダンパー特性と作動フリクションの低減を実現するため、以下の点を改善しました。
◆アッパーアームのブラケット取り付けピボットに液体封入ブッシュを採用
◆ダンパーの改善:
伸縮ロッドに分割式ガスケットシールを用い、グラスファイバーで包まれたテフロン製ブッシュを採用
◆ダンパー内部のピストンにテフロンシール加工を実施
さらに、ダブルウィッシュボーンのピボットブッシュとステアリングアームの結合剛性を見直したことで、
以下の点を改善しました。
◆より敏感なハンドルレスポンスを実現
◆コーナリング中のキャンバー変化を減少させた結果、タイヤグリップ性能を最大限に発揮
◆前後方向サスペンションフレキシビリティ(前後コンプライアンス)を充分に確保し、段差通過時など
のインパクトハーシュネス吸収性能を大きく改善して乗り心地も向上
◆突起物に乗り上げときなどのハンドルへのキックバックを大きく低減し、直進スタビリティを改善
◆ダンパーユニットのアッパー側を専用ブラケットを介してボディに取り付け、垂直方向の振動吸収能力
を大きく改善
◆最適なキングピンオフセット量がコーナー脱出時に適度なキャスターアクションを発生させ、ハンドル
の自然な戻りフィーリングを実現
リア:
最新式のジオメトリー設定と、同じ形式ながら細部の構成を刷新した改良型マクファーソンストラット式
をリアサスペンションに採用。ベースモデルのアルファ147に比べ、GTA専用のリアサスペンションに
は、主要部分だけでも以下のような新たな特徴があります。
◆サスペンションユニットを支えるクロスメンバーをアルミ製に変更
◆ボディとの結合ポイント位置を変更
◆GTA専用のスプリングレートセッティングを採用
◆専用ダンパーとブッシュ剛性セッティングの変更
◆より大径のリンク結合式スタビライザーを採用
これらの結果、従来型マクファーソンストラット式に比べ、GTA専用リアサスペンションのパフォーマ
ンスを飛躍的に改善しました。
また、ベースモデルの147に比べ、コイルスプリングのバネレートやローダウン仕様に合わせてスプリ
ング長を変えただけでなく、作動ノイズ低減のため、スプリングを支えるアッパーとロアプレートにはラ
バー製リングを挟み込みました。
13
このほかの特長としては、
◆スチール製ピロボールジョイントと強化樹脂製コネクティングロッドで構成されたコネクティングロッ
ドをダンパーケースに直結したリンク結合式スタビライザー
◆アッパー側バンプストップラバーには弾性特性が経時変化しない「Cellasto(密封セル式ポリウレタン)
」
を採用
◆高張力鋼の採用でアウターケースの厚みを低減したガス封入式ダブルアクション油圧ダンパー
◆不等長トランスバースリンクをはじめ、テンションロッドなど構成部品のすべてをGTA専用品に刷新
◆ボディと結合するダンパーのアッパーマウントは新型テーパードブロック結合方式を採用し、ボルトに
よる締結ポイントを廃した結果、組み立てが容易で耐久性が高くなる利点があります。
これらの改善とスポーツモデルにふさわしいモディファイにより、とくに、以下の点でその優位性が証明
されます。
◆ハンドリングレスポンスを損なうことなく、トー変化を回避しながらホイールが後方に逃げるコンプラ
イアンス設定により、突起物乗り越え時の振動吸収能力を大きく改善
◆路面電車の埋設レールや高速道路などの橋桁部接続ジョイントなどの通過時でも影響されにくい進路方
向追従性を最大限に改善
◆ハンドリングレスポンスへのトーコントロール補助効果
◆アルファ ロメオ独自の偉大なドライビングスタビリティへの貢献
◆シビアなコーナリング中の横力発生時でもトーコントロールでのパッシブステア効果により、最高レベ
ルの旋回方向修正能力を提供
そして、GTAのリアサスペンション構造は、旋回時にボディが適度にロールしてサスペンションが沈み
込むと、より大きなネガティブキャンバーを発生。腕に覚えのあるドライバーにとっては、このアクショ
ンがコーナリング中の路面グリップをさらに高め、ロールセンター高さがより適切に修正されることで車
全体の最適なバランスを実感できるはずです。
これらの結果、パワフルかつスポーティーで快適な乗り心地とハンドリング性能を達成。顔面が紅潮する
ほどエキサイティングなドライビングを満喫できるパフォーマンスと、生き生きとしたレスポンスを備え
た車が完成しました。
14
■エンジン、トランスミッション
アルファ147 GTAのパワーユニットは、パフォーマンスのすばらしさに絶賛を浴びたアルファ 156GTA
(昨年、日本でも発売)と同じユニットを搭載。アルファ166、GTV、スパイダーで好評の3リットルV
型6気筒24バルブに端を発するこのユニットは、6気筒エンジンに求められる要素をすべて備えている
ことは周知の事実。パワフルでスムーズ、官能的なアルファサウンドと共に完成度の高さは他に類を見ま
せん。
今回はGTA専用に、排気量を3.2リットルに拡大。ボアアップではなく、ピストンストロークを78 mm
に延長したこの手法は、クランクシャフトとピストンの全面変更におよびました。しかし、いわゆる「チッ
プチューン」による点火時期特性や燃料噴射システム、およびエンジンコントロールユニット(ECU)
を少し調整するだけでもそれなりのパワーアップを実現できることを考えると、この車に求められるパフォー
マンスがどれだけ高水準であるかが想像できます。
ピストンストロークの延長によって、あえてシリンダー容積(排気量)を増やしたのは、このエンジンが
単なる高出力、高回転型のハイパワーエンジンではないことの証明でもあります。低回転域から充分なト
ルクとスムーズな回転マナーを約束し、日常のドライビングでもアルファらしさを堪能できる官能的なト
ルクの盛り上がり方を何よりも重視しているからです。とは言え、DOHC3.2リットルV型6気筒24バ
ルブエンジンは、最高速度246 km/h、0〜100 km/h発進加速を6.3秒で駆け抜ける、GTAの名にふさわ
しい抜群のパフォーマンスを発揮。そのため、サーキットはもちろん、一般公道でも充分にエキサイティ
ングなドライビングを味わうにふさわしい車だと自信を持って言えるでしょう。
147 GTAの 3.2リットル V型6気筒 24バルブエンジンは、このセグメントでトップの最大出力186
kW[250 bhp]/6,200 rpm.を達成。一方の最大トルク300 Nm [30.6 kgm]を4,800 rpm.で発生します
(EC測定値)。また、 これらの出力特性は、低速域でも充分に高いトルクを生み出すトルクカーブとも
相まって、エキサイティングなドライビングを約束。ちなみに、この車は2,000 rpm.以下でも6速ギヤ
でスムーズに走行でき、そのまま変速せずに急加速を受け付けるほどフレキシブルなエンジンに仕上がっ
ています。そのため、日常の運転でも充分に扱いやすく、そのパフォーマンスに微塵の不満も感じさせま
せん。レースマシン独特のドライビングフィールを備えつつ、日常生活にも適した車、これがアルファ
147 GTAの最終ゴールなのです。
排気量とパワーアップにともなう多くの変更やモディファイも忘れていません。吸気ポートと排気ポート
は新しいタイミングパターンを適用してチューンアップ。また、エンジンコントロールユニットのプログ
ラムはすべてを一新。放熱性能を大幅に強化した冷却システムの採用、エンジンオイル専用の空冷式オイ
ルクーラーを新たに加え、マルチファンクションディスプレイにはエンジンオイルの「油温」表示機能も
追加し、本格的なスポーツ走行への対策も万全です。
そして今日、ハイパワーエンジンと言えども避けては通れない環境対策への重要課題も、当然のようにク
リア。1 4 7 G T A 専用の 3.2リ ッ ト ル V 型6気筒 24バルブエンジンは、新たに 2005年 施行予定の
「Euro-4」規制にも適合しているのです。
15
また、大幅にパワーアップされたエンジンに合わせ、トランスミッションなどドライブトレインも強化。
新設計ドライブシャフトの採用、クラッチ容量の拡大をはじめ、高負荷に耐えるよう、より強靱に仕上げ
られたミッションギヤを組み合わせた6速トランスミッションを採用しています。
高出力なエンジン、それだけでは真の車の性能:パフォーマンスは語れません。パワーが強大になればな
るほど、すべてのパワーを確実に路面に伝えられるかどうかがもっとも重要な要素となり、それがスポー
ツカーに対する評価を左右するキーワードになります。そのため、147 GTAでは、最も洗練されたVDC
を新たに採用し、その大きなパワーを持てあますことなく路面に伝達できることを目指しました。
16
■安全性
●ブレーキ
エンジンのパワーアップにともない、当然ブレーキシステムも強化。147 GTAについて語るべき特長の
ひとつにもなっています。ベンチレーテッドタイプのフロントディスクは直径305 mm。キャリパーに
はあのブレンボ製4ポッド式(対向型4ピストン)を採用。制動負荷の低いリアにはわずかに小さい直径
276 mmディスクとフローティングキャリパーを装備。さらに、ブレーキサーボ機構も大型化し、ブレー
キシステムには最新型ABSに加え、EBD(Electronic brakeforce distributor:電子制御式制動力配分機
構)も組み込んでいます。
ブレーキシステムに携わったエンジニアたちは、制動停止距離の短縮と耐フェード性能のさらなる向上に
とくに留意しました。これらの性能はサーキットだけでなく市街地走行でも同様に重要ですが、一般のド
ライバーからは軽視されやすい傾向にあるのも事実。そのため、ブレーキはGTA専用のパッドライニン
グ材質と可能な限り剛性の高いブレーキ液圧ラインに変更。その結果、ブレーキディスクの高温時に起こ
る制動力の低下やペダルフィーリングの悪化、さらにはペダルストロークの増加を解消。安定した制動効
果により、安全性がさらに向上しました。
最新式ABSに加え、前後輪の制動力配分を常に最適化するEBD、そしてコーナリング中のダイナミック
スタビリティを補助する洗練されたVDC。エンジンブレーキ作用を適切に制御するMSRや、発進や加速
時の駆動力をコントロールするASRなど、ブレーキコントロールと駆動力(トラクション)コントロー
ルについて最先端技術の結晶とも言うべき、電子制御システムを積極的に採用しています。
ABS+EBD:
新採用のボッシュ5.7型 ABS は今日のもっとも先進的なシステム。4つのアクティブセンサー、EBDを
含む4チャンネル12バルブの電子制御コントロールユニットで構成されています。
アクティブセンサーは従来のセンサーと同様にホイールの回転速度を検知しますが、ABSコントロール
ユニットにはデータを送らずにそれ自体がデータを処理。この結果、システム全体のレスポンスが大きく
向上。停止直前の微速まで速度信号の検知が可能になりました(従来のパッシブセンサーは4km/h以下
では検知できません)。同時に、周囲の電磁誘導ノイズや路面からの輻射熱による悪影響も大きく低減し、
確かな作動を確保しました。
17
この先進的なABSは、電子制御式制動力配分機構(EBD)としても機能します。EBDは前後輪の荷重条
件に応じてそれぞれのタイヤ/ホイールにかかる制動力を理想的に配分し、とりわけ軽荷重時に後輪に起
こりがちな早期ロックの防止に威力を発揮。小型軽量車では乗員数変化による重量配分の変動が車両重量
の前後配分に与える比率が大きく、常に変わらないすぐれた制動能力を確保するためには必需品です。従
来は、プロポーショニングバルブがその役目を担っていましたが、このEBDによってメカニカル作動の
プロポーショニングバルブよりも高精度で、柔軟性の高い制動力配分の制御を可能にしています。また、
この機能はブレーキパッドの摩耗状態や路面グリップ状況にも対応し、さらには前輪ブレーキの負荷を軽
くするので、ブレーキディスク/パッドの温度上昇を防ぐことで耐フェード性を高め、ブレーキサーボ負
荷の減少にも寄与します。
このABSはアクティブセーフティの点で以下のような多くのアドバンテージを備えています。
◆路面グリップに応じて各ホイールがロック寸前に示す最大制動力を発揮
◆ブレーキペダルがフルストロークに近いときでも車のコントロール性を最大限に確保
◆路面接地力が各ホイール間で異なる状況下でも、各ホイールに対しての最適なブレーキ液圧配分が自動
的に対応できるので、余裕のあるブレーキ能力を発揮
◆最高のブレーキペダルレスポンスを提供
◆ABSコントロールユニットの軽量小型化を実現
18
●VDC+MSR
アルファ147 GTAは、あらゆる路面状況下でも車のコントロールをパーフェクトに維持するため、アル
ファのフラッグシップモデルであるアルファ 166に初めて採用されたVDC(ビークルダイナミックコン
トロール)を標準装備しています。
スピン寸前のような状況下でドライバーの回避能力を補助する、この革新的なシステムは「ドライブの主
人公はあくまでドライバーである」ことを基本理念に導入されました。危険回避時のドライバー操作をア
シストしながらも、伝統的なアルファ ロメオを感じさせる卓越したロードホールディングを生かし、状
況に応じて補助するだけにとどまります。ノーマルな走行状況では、決してVDCがドライバーの操作を
妨げたり、無粋に介入せず、危険な状況下になったときに、ほぼ瞬間的に緊急回避策を自動制御。運転す
る喜びを微塵たりともそいだりはしない、そんなポリシーを感じるはずです。
エンジン回転中、VDCは常にスタンバイ状態で作動。また、VDCに組み込まれたMSR機能がエンジン
ブレーキによる制動力をコントロールします。路面グリップの低い状況で低速ギヤ走行中にアクセルペダ
ルを急に放したり、シフトダウンしたときにエンジンブレーキが強すぎてタイヤがグリップ(路面接地力)
を失ったときなど、瞬時にMSRが作動して強すぎるエンジンブレーキトルクを自動制御。駆動輪ロック
を防いでスピンを回避します。たとえば、冬季のトンネル進入時に予期せぬ凍結部分を見つけ、驚いてア
クセルペダルを放してしまい車がスピンしそうになる、というような状況でもすこぶる安心。MSR機能
がほどよいエンジンブレーキを作用させます。MSRとはドイツ語のMotor Schlepp Regulungの略記、
英文表記ではEngine drag torque control:エンジンブレーキトルクコントロールの意味です。
VDCはタイヤの路面グリップを前後、左右方向共、常にモニターしています。万一、車にスキッド(横
滑り)が起こると、この状態を解消し、ドライバーの意志に沿った進行方向に車の向きを保つように作動。
各センサーは、刻々と変わる車の姿勢(向き)を垂直軸まわりの回転速度と横方向の加速度をヨーレイト
変化により検出し、ハンドルの回転角度からドライバーが望む進行方向を感知、VDCコントロールユニッ
トに情報を伝えます。これらのデータをコンピューターが瞬時に比較演算し、車がタイヤの接地限界内に
あり、ドライバーの意志に沿って曲がっているか、もしくはノーズが滑り出している(アンダーステアー)
、
またはテールが滑り出している(オーバーステアー)かを計算結果モデルにしたがって導き出します。
スキッドが起きたとき、ドライバーの意志に沿った本来の進路に修正するため、VDCはスキッドの程度
に応じ、内輪あるいは外輪に個別にブレーキを作動させて片側輪の走行抵抗を増やすことでヨーモーメン
ト(回転力)を発生させ、アンダー(オーバー)ステアーを解消。同時にスロットルバルブを閉じること
で過大なエンジンパワーを制限します。
19
この装置の開発時にアルファ ロメオ社のエンジニアたちが心がけたユニークな点は、エンジンの出力制
限やブレーキ作動による自動制御の介入によってドライブフィーリングをじゃましないように、できる限
りスムーズにさせたことが自慢。そのため、エンジンパワーの出力制限も限定的なものにとどめ、スポー
ティーパフォーマンスとその偉大なドライブフィーリングの満足感を常に失わないように心がけました。
VDCコントロールユニットはこれらの非常に高度かつ複雑な課題を瞬時に処理するため、ABSセンサー
やエンジンコントロールユニットと絶え間なく交信しています。さらに以下の装置やシステムもVDCの
作動を支援するため重要な働きをしています。
◆ボディ(車両挙動制御)コンピューター:
ABSコントロールユニット、エンジンコントロールユニットなどからの刻々と変わる情報を常にモニター
◆電子制御式スロットルシステム:
ABSシステムと協調作動しエンジンパワーを自動制御
◆メーターパネル内VDC表示灯:
VDCの作動をドライバーに告知
◆ハンドルの回転角度(舵角)センサー:
ドライバーの旋回意志を感知
◆車内フロアに設置したジャイロセンサー:
ヨーレイト検出と横方向加速度を感知
20
●ASR
147 GTAは、ダイナミックコントロール(動的操縦性)において卓越した安全性を維持しながら、老若
男女を問わず、ドライバーのスキルやドライビングスタイルに応じた「運転する楽しさ」を堪能できるこ
とを約束します。
GTAでは、VDCの特長を生かしたASR(Anti Slip Regulation:アンチスリップレギュレーション)シ
ステムを標準装備。全速度域において、各タイヤへの個別自動ブレーキ制御とエンジン出力制御などによ
り、常に最適なトラクション性能を提供します。
このシステムは、ABSセンサー信号から各ホイール/タイヤの回転速度を感知し、タイヤの空転が起き
ている度合いを計算。そして、異なる2つの方法によって、タイヤのグリップが回復するように自動的に
作動を開始します。まず、路面に対して駆動力が大きすぎ、両輪が空転を起こしたとき(例:瞬間的なア
クアプレーニング発生時や、未舗装路面、積雪路、凍結路などでの加速時)は、スロットルバルブ開度を
自動的に小さくしてエンジン出力トルクを減少させます。
一方、片輪が空転を起こしたとき(例:タイトコーナーでの加速時やボディの姿勢変化によって内輪が浮
き気味になり、グリップを失ったとき)は、ドライバーがブレーキペダルを踏み込まなくても、空転して
いるホイール/タイヤに自動ブレーキを作用させます。その結果、擬似的なLSD(リミテッドスリップ
ディファレンシャル)効果により、最適な駆動力を確保します(ABD:Automatic Braking Differential
機能)。
このASRは、一部に雪が残っている駐車場出入り口のスロープや荒れたアスファルト舗装面など、わず
かなグリップロスで起こる空転などにも役立つため、安全性にも大きく貢献するはずです。
ちなみに、直接影響のあることではありませんが、ASRの有利な点は、低回転域での発進やトラクショ
ン性能をさらに効率よくするため、トランスミッションやディファレンシャルギヤなどの駆動系統に対し、
長期的な観点から負荷を軽減する効果も期待できます。
ASRはエンジン回転中、常にスタンバイ状態で作動。また、ASR機能を一時的に解除するASR-OFFス
イッチをセンターコンソールに備えています。ASR-OFFスイッチで強制的にOFFにしたときや、万一の
異常時には、ASR表示灯が点灯を続け、ドライバーに知らせます。
タイヤチェーンを装着したときは、ASR-OFFスイッチで強制的にOFFにしてください。タイヤチェーン
が雪を噛み込むときに、連続して起こるわずかなスリップをASRが認識し、自動ブレーキを作動させるこ
とがあるからです。
通常の一般的な走行では、VDCやASRの作動介入は瞬間的なもの。革新的な最新テクノロジーの導入に
より、総合的な安全性を飛躍的に高めながらも、ドライバーの意志を微塵も損なわず、アルファ ロメオ
伝統の偉大なるドライブフィーリングにこだわることは、決して忘れていません。
21
■マルチファンクションディスプレイ
アルファ147 GTAのメーターパネル内には、革新的なデジタル表示式マルチファンクションディスプレ
イを配置。このディスプレイには、5つの主要な機能があります。ひとつは、トリップコンピューターと
して、ドライバーにとって役立つ情報を表示する機能。2つめは、ドライバーのリアクションが必要にな
るようなドアの閉め忘れやハンドブレーキの戻し忘れなど、重要部分の状態をモニターし、車の状態を知
らせるチェックモニター機能。3つめは、プリセットした制限速度の超過や万一の異常を知らせる警告メッ
セージ機能。4つめは、次回点検時までの残り走行距離に応じ、点検時期を自動表示するメンテナンスイ
ンジケーター機能。そして5つめは、表示単位や言語を切り換えたり、制限速度を設定したりする表示設
定機能です。また、以下のような多種多彩な情報を表示するだけでなく、イタリア語はもちろん、英語、
スペイン、フランス、ドイツ、オランダの各言語に表示を切り換えるインターナショナル性にも配慮。ラ
イバルたるヨーロッパのピュアスポーツモデルなどを迎え撃つため、今までとは異なるスタンスでより多
くのアルファ ロメオファンを受け入れようとする積極性のシンボルでもあります。
今回デビューする日本仕様車では以下のような機能を備えています。
情報表示機能:
◆トリップコンピューター機能(平均燃費、瞬間燃費、平均速度、走行可能予測距離、走行経過時間、ト
リップメーター):区間別と全行程の2種
◆時刻、年月日
◆外気温度(路面凍結アラーム付き)
◆オーディオファンクション(ラジオ、CD、CDチェンジャーの作動状態)
◆エンジンオイル温度(油温)<GTA専用>
チェックモニター機能:
◆ドアやテールゲートの閉め忘れ警告
◆ハンドブレーキの戻し忘れ警告(解除せずに走り出すと警告を表示)
◆車外ランプのバルブ切れや表示灯自体の故障モニター機能
警告メッセージ機能:
◆アラーム作動時のシンボルと警告メッセージ表示(ABSの異常、油圧低下、冷却水温度異常など)
◆プリセット制限速度の警報と表示
メンテナンス表示機能:
◆メンテナンスインジケーター(次回点検時期を走行距離に応じて表示)
◆メンテナンス情報(エンジンオイル指定規格、ブレーキ液指定規格などを表示)
表示設定機能:
◆プリセット制限速度の設定
◆表示言語や表示単位の切り換え
◆表示照度の調節
22
■キセノンヘッドライト
プリベンティブセーフティにおいて、夜間やトンネル内など暗い場所でも良好な視界の確保することは非
常に重要なことです。そのためアルファ147 GTAでは、悪天候や暗い路面を含むあらゆるドライビング
コンディションでも非常に優れた照射特性と共に、卓越した照明能力を発揮するキセノンヘッドライトを
標準装備。ポップアップ式ヘッドライトウォッシャーや自動光軸補正機構と共に安全な視界確保に貢献し
ます。
キセノンガス放電式バルブは、従来の内蔵フィラメントに代わり、数ミリ間隔の2つの電極を備えていま
す。この構造から低圧キセノンガスが満たされた雰囲気の中で放電作用を発生し、点灯します。
従来のハロゲンバルブ(12V-55W)と比較し、以下の点が明らかなアドバンテージの代表例です。
◆明るさは約2倍(1,500が3,000ルーメンに上昇)。
◆効率を示す消費電力1ワットに対する比較では、1ワットあたり25から85ルーメンに増加。
◆バルブ寿命では、1,500時間から3,000時間へ延長。
◆定格照射時の消費電力(12V-35W)が少なく、配光性能も優秀。
◆色温度が高く、ほぼ太陽光に近いため、周囲の夜間照明などに影響されにくい安全な視界を確保。
非常に優れた照射性能をもつキセノンヘッドライトの採用により、照明能力を大きく改善。より明るく、
より遠くまで照らします。また、このシステムにはナイトドライビングに欠かせない、安定した照射範囲
を確保してドライバーの疲労を軽減するばかりか、対向車への無用なまぶしさを排除するため、自動光軸
補正機構を装備しています。この機構は乗員や積載量の増減による静的な車高の変化だけでなく、急加速
時や減速時など、車両姿勢の動的変化が一定時間継続すると、その変化量に対応して光軸を自動補正しま
す。その仕掛けは、前後のサスペンションに仕込んだセンサーが車高を絶え間なくモニターし、いずれか
の高さが変わると変化量をキャッチ。姿勢変化が持続すると光軸補正用モーターを作動させ、常に最適な
照射範囲を提供します。
23
■イタリアでの伝説:GTAストーリー
1960年代のモータースポーツ界では、ツーリングカーレースのカテゴリーが最も人気も高く、各自動車
メーカーも大いに注目していました。一般(人)向けに製造・販売された車が多数のファンの見守る中で
サーキットで大活躍。F-1界のベストドライバーたちさえ、このカテゴリーに積極的に参戦し、ジム・ク
ラーク、ジョン・ウィットモア、アンドレア・デ・アダミッチといったスターレーサーたちの名前をさら
に高めたのもこれらのレースです。
アルファ ロメオ社もその例にもれずツーリングカーレースへの参入を決断し、名声実力共に充実した精
鋭のレーシングファクトリーにマシン開発を委託。そのファクトリーとは、1950年代にはアルファロメ
オ社に在籍し、その後フェラーリ社へ移籍したあの有名なレーシングデザイナーのカルロ・キティが率い
るアウトデルタでした。この結果、卓越したエンジニアリングとモータースポーツ運営の連携が、その後
数々の伝説を作り上げるきっかけになったのです。
1965年2月18日、アムステルダムモーターショーにおいてアウトデルタ製として最初の車を発表。それ
はジュリアスプリントGTをベースにモディファイしたレース専用モデル。まさにこのとき「GTA」が
誕生したのです(Aはイタリア語で'alleggerita':軽量化)。ボディ形状はスプリントGTそのものでし
たが、ボディパネルはジュラルミンとは少し異なる特殊アルミ軽合金(アルミを主体にマンガン、銅、亜
鉛などの合金)のペラルマン25を採用し、大幅な軽量化を達成。外観上の特長はフロントの大きなエア
ダクト、そしてアウトデルタ製を示す三角形のステッカーが誇らしげに輝いていました。1600 ccのツ
インスパーク、DOHCエンジンは大幅に強化、最大出力はベースモデルの79.1 kW[106 bhp]から
126.8 kW[170 bhp]へとアップしました。
そのGTAは周囲の期待を裏切ることなく、デビューウィンを獲得。モンツァでのジョリークラブ4時間耐
久レースでは、7台のGTAが文字通りトップから7位までを独占。アンドレア・デ・アダミッチをは
じめ、ほかの優れたドライバーたちが操るGTAは、それまで勝ち続けていたロータス・コーティナの地
位を奪還。デ・アダミッチはザンドフォールトのドイツサーキットをはじめ、ヨーロッパのツーリングカー
チャンピオンに輝きました。
その後、アンドレア・デ・アダミッチの名声と業績に注目したフェラーリが熱烈なラブコールを送った結
果、彼がスクーデリア・フェラーリのF-1チームへ移籍するまでの数年間、デ・アダミッチがドライブす
るGTAはヨーロピアンチャレンジで勝利を重ね続けました。
1968年、アルファ ロメオ社はGTA1300ジュニアのロードバージョンとレーシングバージョンを発表。
外観上は生産型ジュニアとほぼ同じながら、サイドビューにあしらわれた白く長いストライプが、よりア
グレッシブでスリムな印象を与えました。ロードバージョンの最大出力77 kW[103 bhp]に対し、レーシ
ングバージョンの最大出力は119 kW[160 bhp]を達成。当然ながら、この新しいGTAはサーキットに
登場するや否やタイトルを独占。当時のモータースポーツファンならば誰もが知っている事実です。
これらGTAの姉妹は国内外の1600 ccカテゴリーで常勝し、1970年に1750 GTベローチェをベースに
開発されたGT Amが登場するまでの間、数多くのチャンピオントロフィーを手にしました。
24
1750 GTベローチェから派生したGT Amのボディはオリジナルバージョンに比べ、ほぼ完璧にリニュー
アル。FRP製のオーバーフェンダーをまとったグラマラスなボディラインにスリックタイヤを装備した姿
は、多くのファンに充分にその速さをアピールしました。この大きな変身は開発当初から2000 ccカテ
ゴリーでのコンペティションモデルを想定していた結果であり、エンジンも最大出力172 kW[230 bhp]
の2リットルエンジンを換装。ダッチマン・トニー・ヘザマンズがドライブしたこの車は、1970年と
1971年、ヨーロピアンツーリングカーチャンピオンシップで8戦6勝し、シリーズチャンピオンに輝き
ました。
1992年、アルファ ロメオ社はイタリアンスーパーツーリングチャンピオンシップの規定をクリアするよう
にモディファイした155 Q4を用意。その名をGTAと改め、再びサーキットへの復活を決断しました。
ほかのレースモデルと同様、この車は生産型バージョンから大きく変身。カーボンファイバー製ウィング、
角度調節が容易なアジャスタブル式リアスポイラーを武装した姿はスパルタンそのもの。DOHC16バル
ブターボチャージャー付きエンジンには、水冷式インタークーラーも装備し、その最大出力は298
kW[400 bhp]を発揮します(生産型バージョンでは139 kW[186 bhp])。
チームはラリーニ、フランチア、ナニーニ、タンブリーニら4人の精鋭ドライバーで構成。このニュー
GTAは、20戦中17勝と言う驚異的な記録を残し、N-ラリーニがシリーズタイトルを勝ち取りました。
このモデルは翌年、新たなルールに基づくドイツDTMのために用意した155 V6 TIに世代交代を果たし、
155 V6 TIも、DTMでチャンピオンタイトルを獲得、王座に君臨しました。
その後、伝統を誇るGTAとしての役目は、同じように高い戦闘力を持つアルファ 156に引き継がれ、
2002年もFIA EURO TCCヨーロピアンチャンピオンシップを獲得しています。
25
EQUIPMENT
■装備品
■標準装備品とオプション装備品
●エクステリア
●インテリア
GTA
熱線吸収ガラス
●
キーレスエントリー:アンサーバック付き
●
テールゲート解除:リモコン操作可能
●
集中ドアロックシステム
●
パワーウィンドウ:リモコン操作可能、
タイマー付き
●
熱線入り電動ドアミラー
●
17インチタイヤ+アロイホイール:225/45サイズ
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
レイン(雨滴)
センサー
●
キセノンヘッドライト
(光軸自動補正式)
●
ヘッドライトウォッシャー
(ポップアップ式)
●
ウィンドウォッシャーノズルヒーター
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
アルファコードⅡシステム(盗難防止装置)
●
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
後席専用エアコン送風口
●
ダスト/ポーレンフィルター
●
オド
(臭気)
センサー
●
ミスト
(結露)
センサー
●
レザーステアリングホイール&シフトノブ
●
ティルト&テレスコピック式ステアリングホイール
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
ドットラバー付きアルミ製ペダル&フットレスト
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
前席シートヒーター
●
前席ランバーサポート
●
GTA専用シート
(前席:バケットタイプ)
●
GTA専用レザーシート
(前席:バケットタイプ)
○
マルチファンクションディスプレイ
(エンジン油温表示付き)
●
メーターパネル照明調節
●
外気温度、
日付表示
●
トリップコンピューター
●
マップランプ付きフロントルームランプ
●
残照タイマー付きルームランプ
●
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
後席センターアームレスト
●
電動テールゲートオープナー
●
リヤデフロスター:タイマー付き
●
ラゲッジルームランプ
●
サポートネット+ラゲッジフック
●
内部照明付きグローブボックス
●
センターコンソール小物入れ&カップホルダー
●
照明付き前席バニティミラー
(両席)
●
●:標準装備
○:オプション装備
27
●オーディオなど
●安全装備など
GTA
オリジナルデザインAM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
BOSEサウンドシステム
●
10連奏CDチェンジャー
●
ABS+EBD
●
VDC(ASR、MSR、HBA機能付き)
●
デュアルエアバッグ
(助手席キャンセラー付き)
●
サイドエアバッグ
(フロントシート組込型)
●
ウィンドエアバッグ
●
高さ調整式フロントシートベルト
●
プリテンショナー付きフロントシートベルト
●
後席3点式シートベルト
(中央席を含む)
●
後席ヘッドレスト
(中央席を含む)
●
パワーステアリング
●
ハイマウントストップランプ
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
ドア内蔵サイドインパクトバー
●
アンチサブマリニングシート
●
フロントフォグランプ
●
二重合わせガラス式フロントウィンドウ
●
●:標準装備
28
■ボディカラー/インテリアカラー
インテリアカラー
ブラック&シルバー:
352
トリム
クロス
ブラック:540
ナチュラル:551
レザー
ソリッドカラー
130
アルファレッド
●
●
●
メタリックカラー
ボディ
カラー
442
メタリックブルー
●
●
●
693
シーガルブルー
△
−
△
694
スターリンググレー
●
●
−
846
メタリックブラック
●
●
●
△
△
△
パールカラー
212
ヌヴォラホワイト
●:標準設定
△:受注生産
−:設定なし
29
ALFA MAESTRO PROGRAM
■ALFA MAESTRO プログラム
フィアット オート ジャパンでは、日本国内のアルファ ロメオ正規輸入車オーナーのためにさらなる「オー
ナーセーフティ」を用意しています。ALAFA MAESTRO プログラムは、従来からのP.A.S.S.(24時間
サポート)と新たに設定された3年間、または走行距離100,000kmまでの新車時メーカー修理保証を組
み合わせたものです。
●メーカー修理保証(3年間または走行距離100,000kmまで)
従来のメーカー1年保証を延長し、新車時から3年間または走行距離100,000kmのいずれか先に達する
時期までを保証期間とするメーカー修理保証プログラムです。車を構成する純正部品(消耗品などを除く)
そのものが原因となって不具合(故障)が起きたとき、保証書に示す条件にしたがって無料で修理を承り
ます。また、塗装面については新車登録時から3年間(走行距離無制限)、ボディパネルの腐食について
は新車登録時から8年間(走行距離無制限)をメーカーが定める条件にしたがって保証いたします。
適用期間中に起きた使用上の不具合について、その修理にともなう部品代および整備費用が無料となりま
す。主たる保証対象部品はエンジン、トランスミッション、サスペンション関連の部品から電装、電子制
御ユニット関連の部品にまでおよびます。
ただし、バッテリー、ブレーキパッド、クラッチディスク、ベルト/ホース類、エンジンオイルなどの消
耗品類、ボディ、ガラス、モールディングなどの外装部品、そして一般点検整備やホイールアライメント
調整作業などの整備費用は保証の対象外となります。くわしくは、アルファ ロメオ正規ディーラーまで
お問い合わせください。
●P.A.S.S.(Perfect Assistance Service System)
P.A.S.S.は、自家用乗用車の自損を含む事故発生や万一の故障時などに、365日24時間体制でユーザー
をアシストするサービスシステムで、主たる対象は乗員です。新車登録されたすべてのアルファ ロメオ
車は、新車登録後3年間を無料でこのサービスを受けることができます。
P.A.S.S.がアシストする主な項目:
・事故、故障発生現場での車両のクイックサービス、または最寄りのアルファ ロメオ正規ディーラーま
での車両の移送、およびその費用負担
・旅行を継続するための代車、またはレンタカーの手配、あるいは当初の目的地までの交通手段の手配、
およびその費用負担
・ドライバーおよび同乗者全員の帰宅の手配、およびその費用負担
・現地で修理を待つ間の宿泊手配、およびその費用負担
・修理後に車両を受け取るとき、それにかかわる交通手段の手配、およびその費用負担
などです。なお、上記のいずれの場合も、適用範囲およびその金額には限度があります。
31
TECHNICAL SPECIFICATIONS
■テクニカルスペック
■主要諸元、動力性能
(EC参考値)
147 GTA 3.2 V6 24V
●寸法・重量
全長(mm)
4,200
全幅(mm)
1,765
全高(mm)
1,430
ホイールベース(mm)
2,545
トレッド(mm)
前輪
1,520
後輪
1,505
車両重量(kg)
1,390
乗車定員(名)
5
ドア数
2
ラゲッジルーム容量(R)
280:5人乗車時
1,030:2人乗車時
●エンジン
形式
横置・V型6気筒
DOHC24バルブ、油圧タペット
ボア×ストローク
(mm)
93.0×78.0
3)
3,179
総排気量(cm
最高出力(EC基準)
184 kW(250 bhp)/6,200 rpm.
最大トルク
(EC基準)
300 Nm(30.6 kgm)/4,800 rpm.
圧縮比
10.5:1
点火方式
デジタル式ダイレクトイグニッション
2ノックセンサー付き
燃料供給装置
マルチポイント式電子制御燃料噴射
リターンレス配管
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
60
排出ガス浄化装置
●トランスミッション
三元触媒+ラムダセンサー
(Euro 4適合)
形式
変速比
最終減速比
クラッチ形式
6速マニュアル
1速
3.500
2速
2.235
3速
1.520
4速
1.161
5速
0.971
6速
0.818
後進
3.545
3.733(56/15)
乾燥単板
33
●ステアリング
●サスペンション
形式
油圧パワーアシスト付きラック&ピニオン
ロック to ロック
1.8回転
回転半径(m)
6.1
前輪
GTA専用ダブルウィッシュボーン式独立懸架
リンク結合型スタビライザー
後輪
GTA専用マクファーソンストラット式
不等長トランスバースリンク+
リンク結合式スタビライザー
●タイヤ/ホイール
●ブレーキ
タイヤ
225/45ZR17
ホイール
7.5J×17(アルミ)
形式
X字型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
ABS+EBD
付加機構
VDC、MSR、ASR、HBA
前輪:ディスク
ベンチレーテッドディスク
(305 mm径)
:キャリパー
後輪:ディスク
:キャリパー
●電装システム
●動力性能
(EC参考値)
対向型4ピストン(BREMBO製)
ソリッドディスク
(276 mm径)
フローティング式
バッテリー容量(Ah)
60
ACG最大出力(A)
140
最高速度(km/h)
246
0〜100km/h加速(秒)
6.3
0〜1km区間加速(秒)
26.1
CO2排出量(g/km)
287
34
www.alfaromeo-jp.com