2002.06(PDF:564KB)

The new Alfa 156
1
もくじ
モデルの紹介
ニューアルファ 156&スポーツワゴン
アルファ 156 GTA
アルファ 156 サクセスストーリー
ニューアルファ 156&スポーツワゴン
成功を得て5年、新たに生まれ変わる
パフォーマンス
JTS:アルファ ロメオ流直噴式ガソリンエンジン
セレスピードトランスミッション
安全性
ブレーキアシスト機構付き VDC
ウィンドエアバッグ
ISOFIX 式チャイルドシートアンカー
FPS(車両火災防止システム)
快適性
デュアルゾーン式フルオートエアコン
オドセンサー、ミストセンサー、レインセンサー
インストルメント
マルチファンクションディスプレイ
オーディオ、ステアリングスイッチ
BOSE サウンドシステム
ニューインテリア
装備品
標準装備品とオプション装備品
ボディカラーとインテリアトリム
2
ALFA MAESTRO プログラム
メーカー修理保証
P.A.S.S.
テクニカルスペック
主要諸元、動力性能
3
THE MODEL IN BRIEF
■モデルの紹介
近年のアルファ ロメオの歴史において、アルファ ロメオブランドのセールスとイメージにとって革命
をもたらした重要な日付けがあります。それは 1997 年 10 月9日、ポルトガルのリスボンで世界中のモ
ータージャーナリストの前に初めてアルファ 156 が姿を現わした日です。同時に、アルファ ロメオは
その偉大な伝統とプレミアムスポーツカーのメーカーとしてのゆるぎない地位をよみがえらせました。
アルファ 156 による成功は、続いてデビューしたニューモデルにも引き継がれました。プレスティッジ
モデルの 166 をはじめ、スタイリッシュそのもののスポーツワゴン、そして絶賛を浴びたコンパクトク
ラスの 147。しかしながら、アルファ ロメオにとっての新しい道を切り拓く起爆剤となったのは、まぎ
れもなくアルファ 156 のデビューです。156 は、そのスタイリッシュでいかにもイタリア車らしいアピ
アランスの中に、アルファの誇り高き「スポーツの精神」とエンジニアリングの伝統すべてを凝縮させ
たミディアムサイズセダンです。
発売後、アルファ 156 の反響が現われるのに時間はかかりませんでした。モータージャーナリストから
絶賛を浴びたこのモデルは「1998 年ヨーロッパ・カーオブザイヤー」に選ばれ、その後もさらに 35 も
のタイトルを獲得。また、一般ドライバーからの評判もすこぶる高く、1998 年には 9 万台もの販売実績
を達成しました。他の自動車メーカーもこれに追随し、アルファ 156 セダンが世界初搭載としたコモン
レール式ターボディーゼルエンジン<イタリア仕様車>の後を追うように、各々のラインナップに追加
したほどです。
アルファ 156 の評価はその後5年の間にますます高まり、セダンとスポーツワゴンを合わせ、全世界で
約 50 万台を販売。いまやヨーロッパの D セグメントにおいてゆるぎない地位を確立しています。その
結果、同クラスにおけるアルファ ロメオのマーケットシェアは 0.7%(1996 年)から 3.2%(2001 年)
へと飛躍的に拡大。優に4倍を超える躍進を果たしました。また、ヨーロッパでのアルファ ロメオブラ
ンド全体の販売実績は、1996 年の 117,500 台(0.9 %)から 2001 年には 202,100(1.4 %)へと、約
72 %も増加しました。
今回イタリアでデビューしたニューアルファ 156 とニュースポーツワゴンは、現行 156 にとって新しい
生命の息吹きを感じさせます。これらのニューモデルと現行モデルに共通するのは、世界中のドライバ
ーから賞賛されたスタイリッシュなボディラインと、独特の力強い個性、比類なき優れた資質。そのほ
かの部分では、より向上したパフォーマンスと安全性、先進的テクノロジーに基づきリニューアルされ
たインストルメントパネル、そして贅沢なインテリアには、大がかりな変更と改革を加えました。ニュ
ーアルファ 156&ニュースポーツワゴンはまさしく熟成を極めたものと自負しています。
4
が、それだけではありません。ニューアルファ 156 のラインナップは、まったく新しい車、すなわちア
ルファ 156 GTA の登場によって完成を迎えました。この車は、アルファブランドの価値の真髄である「ス
ポーツの精神」を表現すると同時に、1960 年代半ば、あのジュリア・スプリントに用いられた「あなた
が通勤に使っている車は、チャンピオンマシンそのものです。」というキャッチフレーズの元になった伝
説的な名前を甦らせるのです。
そしてここに姿を現わした車こそ、日常の足として使われることを前提に設計されていながら、週末に
はレーシングサーキットでエキサイティングな「走り」をも堪能できる、見た目に美しくエレガントな
スポーティセダンです。
●ニューアルファ 156&スポーツワゴン
より優れたパフォーマンスを提供するニューアルファ 156&スポーツワゴン。これらのモデルは、アル
ファ ロメオ流の直接噴射式ガソリンエンジンの解釈を表現した最新のパワーユニットに見られるように、
洗練された自動車工学の切り札を秘めています。まったく新しいこのエンジンは、JTS(ジェット・ス
ラスト・ストイキオメトリック)と呼ばれ、リッターあたり出力 60 kW、トルクが 100 Nmを共に上回
る最初の直接噴射式ガソリンエンジン。2.3 リットルエンジンのパフォーマンスに匹敵しながら、燃費も
向上しています。
この革命的な新エンジンは、層状吸気によるリーンバーン燃焼システムを約 1,200 rpm.以下と限定使用
することで、ハイパフォーマンスと低燃費を実現。あえてこの限られた回転数域に割り切った理由は、
アルファ ロメオらしいパフォーマンスを犠牲にしたくない、と言う単純な理由からです。ほかのリーン
バーンシステムエンジンとは異なり、この新しいユニットには標準的な三元触媒コンバーターを備え、
特別な低硫黄ガソリンではなく、通常市販の無鉛ガソリンを使用することが可能です。またこのエンジ
ンは、今後ヨーロッパで施行される厳しい Euro 4 排出ガス規制をクリアしています。
ニューアルファ 156 の新型 2.0 JTS エンジンは、今後のアルファ ロメオの全モデルに共通して採用され
るエンジンの名称として使われます。このほかに、出力が 140 bhp から 150 bhp に向上した 2.4 JTD タ
ーボディーゼル、さらに革新的な自動クラッチ/自動変速機構を備える 2.0 JTS セレスピード、そして
すでにその性能が実証されているガソリンエンジン 1.6 TWIN SPARK、1.8 TWIN SPARK および 2.5 V6
24V
エンジンモデルも勢揃い。新たに 1.9 JTD も加わりました。エンジンバリエーションを幅広く用意する
ことで、卓越したパフォーマンスを大きな特長にすることを実現しました<イタリア仕様車>。
5
動力性能:
<セダン>
<日本導入予定車>
(EC 参考値)
2.0 JTS
2.0
JTS
2.5 V6 24V
SELESPEED
トランスミッション
5MT
5速セレスピー
2.5 V6 24V QSYSTEM
6MT
Q-システム
ド
3
総排気量:cm
1,969
1,969
2,492
2,492
最高出力: kW(bhp)
121(165 )
121(165 )
141(192 )
141(192 )
発生回転数:rpm.
6,400
6,400
6,300
6,300
最 大 ト ル ク : Nm
206(21)
206(21)
218(22.2)
218(22.2)
(kgm)
3,250
3,250
5,000
5,000
最高速度(km/h)
220
220
230
227
0
8.2
8.2
7.3
8.5
8.6
8.6
11.8
11.9
Euro-4
Euro-4
Euro-3
Euro-3
1.6 TWIN SPARK
1.8 TWIN SPARK
1.9 JTD
2.4 JTD
5MT
5MT
5MT
6MT
総排気量:cm
1,598
1,747
1,910
2,387
最高出力: kW(bhp)
88 (120 )
103(140 )
85(115 )
110(150 )
発生回転数:rpm.
6,200
6,500
4,000
4,000
最 大 ト ル ク : Nm
146(14.9)
163(16.6)
275(28)
305(31)
(kgm)
4,200
3,900
2,000
1,800
最高速度(km/h)
200
208
195
212
0
10.5
9.4
10.3
9.4
8.2
8.5
5.8
6.6
Euro-3
Euro-3
Euro-3
Euro-3
発生回転数:rpm.
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
<イタリア仕様車>
(EC 参考値)
トランスミッション
3
発生回転数:rpm.
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
6
<スポーツワゴン>
<日本導入予定車>
(EC 参考値)
2.0 JTS SELESPEED
2.5 V6 24V Q-SYSTEM
5速セレスピード
Q-システム
総排気量:cm
1,969
2,492
最高出力: kW(bhp)
121(165 )
141(192 )
発生回転数:rpm.
6,400
6,300
最大トルク:Nm(kgm)
206(21)
218(22.2)
発生回転数:rpm.
3,250
5,000
最高速度(km/h)
220
227
0
8.2
8.5
8.9
12.2
Euro-4
Euro-3
トランスミッション
3
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
<イタリア仕様車>
(EC 参考値)
1.6 TWIN
1.8 TWIN
1.9 JTD
2.4 JTD
SPARK
SPARK
5MT
5MT
5MT
6MT
5MT
6MT
総排気量:cm
1,598
1,747
1,969
2,492
1,910
2,387
最高出力: kW(bhp)
88
103
121
141
85
110
発生回転数:rpm.
(120 )
(140 )
(165 )
(192 )
(115 )
(150 )
6,200
6,500
6,400
6,300
4,000
4,000
最大トルク:Nm(kgm)
146
163
206(21)
218
275(28)
305(31)
発生回転数:rpm.
(14.9)
(16.6)
4,200
3,900
3,250
5,000
2,000
1,800
最高速度(km/h)
200
208
220
230
195
212
0
11
9.7
8.2
7.4
10.7
9.4
8.3
8.6
8.9
12.0
6.0
6.7
Euro-3
Euro-3
Euro-4
Euro-3
Euro-3
Euro-3
トランスミッション
3
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
2.0 JTS
2.5
V6
24V
(22.2)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
ニューアルファ 156 &スポーツワゴンでは安全性を大きく改善しました。アクティブセーフティでは、
7
VDC(ビークルダイナミックコントロール)を新たに標準装備。最新式電子制御による、このシステム
の特長は、限界域に近づいたときだけ、ドライバーが車をコントロールすることをアシストします。
MSR(Motor Schleppmoment Regelung)は、シフトダウンによるエンジンブレーキ作用が強すぎると
き、エンジンブレーキトルクを適切に抑制。路面グリップが低い状況でも駆動輪のホイールロックを防
ぎます。
HBA(Hydraulic Brake Assistance)は、いわゆるブレーキアシスト機構。まさに「パニックブレーキ」
が必要なとき、ブレーキペダルを素早く踏み込めば、たとえ踏み込む力が足りなくても ABS 効果と共に
この車の最大制動力を発揮させ、制動距離を短縮するように補助します。
パッシブセーフティで特筆すべきは、すべてのモデルにウィンドエアバッグを標準装備したことです。
サイドウィンドウ上部に装備したウィンドエアバッグは、側面衝突が起きたときに上方から下がるよう
に膨張し、前席だけでなく後席のウィンドウ側に座っている乗員の頭部を保護するように作動します。
また、ISOFIX 式チャイルドシートアンカーを後席左右に装備しているため、チャイルドシートを容易か
つ確実に取り付けることができます。
さらなるパワーと安全性、そしてより快適に−−。ニューアルファ 156&スポーツワゴンの快適性を大
きく高めるため、日本ではアルファ 147 でもおなじみのデュアルゾーン式フルオートエアコンを新たに
装備。前席左右で個別に設定温度が選べ、暑がりのドライバーと寒がりの助手席乗員のペアでも、2人
ともまったく不満のないエアコンとして快適な温度・湿度を提供します。
オドセンサー<装備車>は、トンネル内や渋滞している市街地などで車外の異臭を感知すると、自動的
に内気循環モードに切り換えて「いやなにおい」を遮断し、除湿のためエアコン用コンプレッサーを ON
にします。
その他にも運転中のドライバーが操作する前に自動的に作動する自動化機構により快適さを高めていま
す。たとえば、レインセンサー<装備車>。雨が降り出したときや対向車が水しぶきを跳ね上げたとき、
瞬時にワイパーを作動させ、常に安全な視界を確保します。
最新式のマルチファンクションディスプレイをインストルメントパネル中央に配置。このディスプレイ
は、いわゆるトリップコンピューターの機能だけでなくドアなどの閉め忘れをはじめ、燃料の残量警告
など、ドライバーにとって役立つ数多くの情報を必要に応じて素早く表示します。
セダン、スポーツワゴンを問わず、全モデルに CD プレーヤー付き FM/AM ラジオを標準装備。同時に日
8
本仕様車では、ハイクオリティサウンドで名をはせている BOSE 社によりニューアルファ 156&スポー
ツワゴン専用にチューニングされた、サブウーファー付き BOSE サウンドシステムを組み合わせました。
ハンドルのスポーク部にはオーディオ操作用のステアリングスイッチを装備。ハンドルから手を離さず
*
にオーディオシステムを操作することができます<2.0 JTS、LHD-MT 車を除く>。
*
:LHD(左ハンドル車)
、MT(マニュアルトランスミッション)車
パーソナルコンピューターや通信などのテクノロジーがほかのものに比べようもないほど進化している
事実は、誰もが認めるところ。オリジナルの 156 がヨーロッパで発表された当時(1997 年)に比べ、こ
の5年間で飛躍的に進歩した VDC や MSR などをはじめとする最新電子制御デバイスを導入したことは、
ニューアルファ 156&スポーツワゴンの進化と熟成にも大きく寄与しています。
ニューアルファ 156&スポーツワゴンは、数多くの最新デバイスを備えたことをその特長にしています
が、それだけでは終わりません。両モデルともエクステリアは現行モデルを継承していますが、インテ
リアは「革新的進化」と断言できるほど大きな変化と細部にわたる見直しにより、劇的に変わりました。
まず目につくのは、機能的で見た目もすばらしいインストルメントパネル。新しい手法の表面加工によ
り、細かいシボを形成し、乱反射を防ぎながらも明るく見えるだけでなく、感触も心地よい仕上げにな
っています。
ラジオとデュアルゾーン式フルオートエアコンのスイッチパネルは、インストルメントパネル中央下側
に配置。エアコンのスイッチは最新式に変更、現代的でソフィスケートされたデザインには、目を見張
るものがあります。
スイッチダイヤルは、ニューデザインになり新素材を採用。また、中央吹き出し口は左右個別になり、
従来より大きな開口部と可変調節機構を備え、送風能力をも大きく改善。センターコンソールも刷新し、
灰皿スペースや小物入れを拡大。電動ドアミラーやフォグランプスイッチもより使いやすい位置に変更
しました。そして新型フロントアームレストには小物入れを内蔵し、使いやすさが向上しました。
ほかには、ステアリングスイッチ部をはじめ、エアコンスイッチパネル、シフトコンソールパネルが変
更され、3連メーターパネル部分はアルミ調グレイメタリック仕上げとし、スポーティさをアピール。
また、左右の送風用吹き出し口とドアオープナーは、クロームの縁取りでアクセントを添えています。
一方、シートのリクライニングポジション調節ノブなどは、ソフトな素材に変更しました。
9
インテリアトリムは、以下のようにファブリック、レザー、スポーツレザーの3つのシリーズを用意<
イタリア仕様車>。日本仕様車のボディカラーとインテリアカラーの組み合わせについては、後述の一
覧表をご覧ください。
◆ファブリック仕上げ
・グレイカラーとブルーカラーの「クラシック」
・ベージュを基調にした「エレガント」
・ブラッククロスに赤またはグレイのラバーステッチを施したダークカラーの「スポーティー」
◆レザー仕上げ
・ブラック、ブルー、グレイ、レッド、ベージュの5色を用意。
◆スポーツレザー
・スポーティブラック
●アルファ 156 GTA
アルファ ロメオは、スタイリングに優れ、輝かしい伝統に裏付けられたレースマシンの血統と最新のエ
ンジニアリングテクノロジーを兼ね備えたスポーティモデルとして、広く世界中の人々が認める車。そ
のわけは、日常の運転でさえも、真のレーシング感覚とドライバーに対して運転する満足感という重要
な付加価値を実感させるからです。
アルファ 156 GTA、およびスポーツワゴン GTA<イタリア仕様車>は、単にこれらの条件を満たしてい
るだけではありません。
「もっとパワーを」の声にこたえ、より高度なパフォーマンスと動力性能を実現。それにともない、さ
らに優れたハンドリング性能とブレーキ性能を提供します。つまり、GTA のすべてのダイナミックパフ
ォーマンスは、ナンバープレートをつけたまま、サーキット走行さえ可能にするほどです。
GTA の最たる特徴は、ボンネット内にひそむ官能的なエンジンであることは疑いようもありません。GTA
専用の 3.2リットル V 型6気筒 24 バルブエンジンは、
最大出力 186 kw [250 bhp]、
最大トルク 300 Nm [30.6
kgm]を発揮。このエンジンが生み出す、ほれぼれするようなパフォーマンスとトルクの盛り上がり感は、
通勤のような日々の運転中でさえも、この上ない満足感を実感するはずです。その証しのひとつは、低
回転域から湧き出る豊かなトルク。2,000 rpm.以下でも6速ギヤのまま、アクセルペダルを踏み込むだ
けでその俊足ぶりをかいま見ることができ、胸のすくような加速を実感するはずです。
10
動力性能:
<アルファ 156 GTA>
<日本導入予定車>
<イタリア仕様車>(EC 参考値)
3.2 V6 24V
3.2 V6 24V
6MT
6速セレスピード
総排気量:cm
3,179
3,179
最高出力: kW(bhp)
184(250 )
184(250 )
発生回転数:rpm.
6,200
6,200
最大トルク:Nm(kgm)
300(30.6)
300(30.6)
発生回転数:rpm.
4,800
4,800
最高速度(km/h)
250
250
0
6.3
6.3
12.1
12.3
Euro-3
Euro-3
トランスミッション
3
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
<アルファスポーツワゴン GTA>
<イタリア仕様車>(EC 参考値)
3.2 V6 24V
3.2 V6 24V
6MT
6速セレスピード
総排気量:cm
3,179
3,179
最高出力: kW(bhp)
184(250 )
184(250 )
発生回転数:rpm.
6,200
6,200
最大トルク:Nm(kgm)
300(30.6)
300(30.6)
発生回転数:rpm.
4,800
4,800
最高速度(km/h)
250
250
0
6.3
6.3
12.3
12.3
Euro-3
Euro-3
トランスミッション
3
100km/h 加速(秒)
燃費(l/100 km)
市街、高速混合ルート
排出ガス適合
しかし、スポーツカーに必要なのは優れたエンジンだけではありません。そのため、アルファ ロメオ社
のエンジニアたちは、すでに優れた素質を持つサラブレッドたる 156 セダンをベースにしながら、さら
なるパワーアップに対処するため大幅なモディファイを実施。何よりも GTA のダイナミックパフォーマ
11
ンスを向上させるために必要なすべてのパーツに変更を加えました。そして、そのモディファイリスト
のトップにあげられたものはサスペンション。ニューアルファ 156
では、フロントを支えるハイマウ
ント式ダブルウィッシュボーンサスペンションのロアビームを現行モデルよりも強化しています。さら
に、GTA 専用に設計されたショックアブソーバー(ダンパー)は、ステアリングリンケージの結合ポイ
ントを変更、車高を低くし、ダンパースプリングのセッティングを刷新。より太いスタビライザー(ア
ンチロールバー)を採用しました。
リアを支えるマクファーソンストラット式サスペンションは、ジオメトリーの見直しをはじめ、構成部
品の熟成と細部にわたる改良、ボディ結合点の変更、大径スタビライザーの採用、専用スプリングはも
ちろん、ショックアブソーバーやブッシュのセッティングに至るまですべて GTA 専用となりました。
また、ステアリングギヤレシオをピュアスポーツ並みに変えたことで、さらにスポーティーなハンドリ
ング感覚を実現。車のコントロール性能を大きく改善し、わずかなハンドル操作でまさしく意のままに、
正確に反応します。
トランスミッションは、GTA 専用の6速マニュアルと6速セレスピードを用意<イタリア仕様車>。
より強力なブレーキシステムは、たとえ限界域でも卓越したブレーキングパワーを発揮、その実力ぶり
は以下のコンポーネントが証し立てています。
フロントには、ベンチレーテッドディスク(305
28 mm)+ブレンボ製対向ピストン式 4 ポッドキャ
リパー。負荷の軽いリアには、ソリッドディスク(276
10 mm)を採用。
ABS+EBD(Electronic brakeforce distributor)に加え、ASR(Anti Slip Regulation)も標準装備。
その結果、パワフルでありながらスポーティーで快適な乗り心地とハンドリング性能を達成。顔面が紅
潮するほどエキサイティングなドライビングを満喫できるパフォーマンスと、生き生きとしたレスポン
スを備えた車がここに完成したのです。車を選ぶ(購入する)とき「スポーティさ」を最優先する人の
ためだけに存在するのがこの車。同時に、機能美を逸脱した派手なアピアランスにより、その高性能ぶ
りを周囲の人たちに誇張することを好まない、ジェントルなドライバーにとって、最良の選択になるこ
とは明らかです。
そのためエクステリアデザインは、すでに絶大な賞賛を浴びている 156 セダンのボディラインを継承。
素材の良さを生かしながら GTA 独自のスポーティな雰囲気をアピールし、一方では高速走行時の運動性
能に欠かせないエアロダイナミクスを考慮した、わずかなモディファイにとどめています。
デザイン上の変更も含め、改良と変更のすべては車のパフォーマンスの向上に注ぎ込みました。サスペ
ンションやエンジンなど、メカニカル部分は徹頭徹尾、テクニカルな観点からのみ変更し、大げさなス
ポイラーなど派手な外観を演出するパーツは一切排除。その結果、この車の外観はアルファ 156 をわず
かにグラマラスにした印象を与えるだけ。ベースとなった 156 セダンの面影を充分に残しています。た
12
だし、GTA 専用にあつらえた 225/45 タイヤ+17 インチホイールが、アルファ 156 よりも、さらに幅広
く、低く見え、あたかも路面に張り付いているかのように実感させます。
インテリアはニューアルファ 156 のために開発された贅沢な仕様に基づきながら、GTA では部分的に「ス
ポーティー」をさらに強調。GTA 独自の雰囲気を充分に醸し出すことに成功しています。その最たるも
のは、サイドサポートの高さがコーナリング性能を物語るスポーツシート。感触のよいレザーで仕上げ
られ、座面前方が可変調節式のため身長差にかかわらず、大腿部のサポートも確実です。また、ハンド
ル、シフトノブ、シフトコンソールなどは、レザー仕上げの心地よさにメタルグレイをミックスして精
悍さを演出。滑り止めのドットラバーをあしらった大型アルミ製フットレストはもちろん、すべてのペ
ダルにもドットラバーを設けたアルミ製をあつらえ、ダークなフロアマットを背景に、この車のハイパ
フォーマンスぶりを物語っているかのようです。
■日本でのサクセスストーリー
日本での販売開始は 1998 年5月。右ハンドル仕様、スポーツキット標準装備の MT 車「2.0 TWIN SPARK」
と「2.5 V6 24V」をラインアップ。この年 1998 年末までに合計 1,401 台が登録されました。
1999 年:
1999 年3月には日本市場待望の「2.0
TWIN SPARK、セレスピード」
、
「2.5 V6 24V、Q-システム」車
を追加設定。セレスピードについては、母国イタリアと同時発売であり、それぞれのモデルに左ハンド
ル車も用意しました。
2000 年:
2000 年秋には新発売のスポーツワゴン「2.0
TWIN SPARK、セレスピード」、
「2.5 V6 24V、Q-システ
ム」
車が加わりました。
2001 年:
スポーツワゴンシリーズには、新たにウィンドエアバッグを標準装備。セダンシリーズには、キーレス
エントリーシステムを標準装備しました。
13
2002 年:
日本での人気の高さは発売後5年を経ても衰えることなく、まさしく好評の一途を続けています。
●アルファ 156 シリーズ国内販売実績
2002 年5月末現在
1998
1999
2000
2001
2002
合計
156 TWIN SPARK <MT 車>
663
407
398
294
88
1,850
156 2.5 V6 24V<MT 車>
738
905
379
295
82
2,399
156 SELESPEED - RHD
−
1,059
1,006
552
178
2,795
156 Q-System - RHD
−
671
432
341
102
1,546
156 SELESPEED - LHD
−
279
260
107
22
668
156 セダン合計
156 Q-System - LHD
−
129
167
45
3
344
9,602
1,401
3,450
2,642
1,634
−
−
199
534
132
865
−
−
128
521
117
766
年間合計:156 セダン
ス
ポ
ー
ツ
ワ
ゴ
ン
SELESPEED
スポーツワゴン Q-System
スポーツワゴ
ン合計
年間合 計:スポー ツワゴ
−
−
327
1,055
1,631
ン
シリーズ合計
年間総合計
1,401
3,450
2,969
2,689
10,509
14
NEW Alfa 156 AND Sportwagon
■ニューアルファ 156&スポーツワゴン
■成功を得て5年、新たに生まれ変わる
ひとつの車が「成功した」と言われるためには、運の良さ、トレンドを反映した斬新なスタイリング、
ユーザー間での人気、そしてマーケットおよび他社モデルの動向を見通した企画など、さまざまな要素
が必要です。これらの多岐にわたる複雑な要素は、さらに時間の流れという最も厳しい条件によって大
きく左右されます。
そして、単なるブームや見せかけではない、真の成功は末長く継続します。これは、セダンでは5年間、
スポーツワゴンでは2年間、世界 80 か国において総計 50 万人近い人々の心を魅了し続けたモデル、ア
ルファ 156 によってみごとに証明されました。ヨーロッパでは、ミディアムセダンカテゴリーにおける
アルファ ロメオのマーケットシェアは容易に 3 倍を超え(335 %増)、アルファ ロメオブランドの占
有率も 0.7 %(1996 年)から 3.2 %(2001 年)へと、350 %も増加しました。これにともない、ヨー
ロッパ
におけるアルファ ロメオの全販売台数も 1996 年の 117,500 台(0.9 %)から 2001 年の 202,100 台
(1.4 %)へと、72 %増加しました。
デビューから5年間がたち、156 は当初の目標を達成したばかりか、予想をはるかに上回る成功を実現。
このことは、多くの自動車専門誌が絶賛するレポートからも疑う余地はありません。快適性、安全性、
そして洗練されたテクノロジーを結集し、アルファ 156 には、その「スポーツの精神」に対する新しい
アプローチをたたえるべく、これまでに 36 もの賞が授与されました。そしてこの成功は、2001 年の1
年間だけでも世界 80 か国でこの車を選んだ 10 万人のモータリストの意見によっても裏付けられていま
す。また、アルファ 156 セダンは、フィアットグループの中でも現在、世界中で最も多くの国々で販売
されているモデルでもあります。
ヨーロッパ各国のマーケットにおいても、毎年 300 万台の車が販売される D セグメントカテゴリーで、
このモデルは例外なく高い評価を獲得。2001 年、アルファ 156 のマーケットシェアはイタリアでの
13.9 %を筆頭にフランス 2.1 %、イギリス 1.9 %、ドイツ 1.6 %、そしてスペインでは 1.2 %にも達
しました。
販売実績の内訳を見てみると、より贅沢でハイグレードなモデルが売上全体のかなりの割合を占めてい
15
ると言う、興味深い事実が浮き彫りになります。たとえば、アルファ 156&スポーツワゴンの 2.0 およ
び 2.5 バージョンが全体の 21%なのに対し(このうち 40 %はセレスピードおよび Q-システム搭載車)
、
ディーゼルターボの JTD エンジン搭載車は 51 %にも達し、うち 38 %は 1.9 バージョンです<ヨーロ
ッパでは 1.6 TWIN SPARK、1.8 TWIN SPARK、1.9 JTD、2.4 JTD を併売中>。
この事実は、ユーザーのハイエンドモデル志向を示しており、ニューモデルやモデルチェンジした車が
国際市場に投入されて繰り広げられる激烈な販売競争を考慮するとき、非常に興味深いものでした。2001
年、このセグメントには他車モデルも含め、合計 52 モデルが存在。にもかかわらず、革新的で粋なスタ
イル、明確な個性、そして人目を引くアピアランスによってアルファ 156 は堂々たる存在感の維持を実
現。とりわけ注目すべきは、アルファ 156 購入者のうちイギリス 87 %、スペイン 73 %、ドイツ 71 %、
フランス 70 %、そしてイタリアでは 56 %もの人々が、他車ブランドからの乗り換え組でした。
これら数多くの事実により、アルファ 156 は期待を裏切ることなく主な目標を達成。この成果は、最新
のエンジニアリングテクノロジーをはじめ、セレスピードや Q-システムのようなエンジンとトランスミ
ッションの組み合わせに新たな流れを創造したテクニカルな要素と、斬新で美しいイタリアンデザイン
とのベストマッチングといった、このモデルの確固たる基盤の恩恵にほかなりません。また、人々の注
目を集めるような特長を絶えず提供したきたことにも後押しされてきました。たとえば、2000 年に発売
されたスポーツワゴンを思い起こしてみてください。この車はアルファ 156 をワゴンボディにしただけ
の単なる従来のステーションワゴンではありません。また、2.0 TWIN SPARK エンジンには、同じフィ
アットグループであるフェラーリの F-1 マシンと同一のアイディアを採用し、ステアリングスイッチに
よる革新的なギヤチェンジ操作と自動クラッチ機構を搭載した 156 TWIN SPARK セレスピード。続いて、
アルファ ロメオ流オートマティックトランスミッションバージョンである 2.5lV 型6気筒エンジン搭載
のアルファ 156 2.5 V6 24V Q-システム。これら、セレスピードや Q-システムトランスミッションは、
あらゆる状況においても最高の快適性とイージードライブを提供しつつ、状況によってはマニュアルト
ランスミッション車と、まったく同じ「意のままの」ドライブフィーリングを堪能できるように作られ
たデバイスです。
今回デビューしたニューアルファ 156&スポーツワゴン、そしてアルファ 156 GTA は、このコンセプト
の次なるステップを示すモデルといえます。今まで以上に新たなオーナーを迎えるため、さまざまな要
求を満たす幅広いボディカラーやタイプを取りそろえ、より優れた快適性と安全性のための装備、さら
にゴージャスなインテリア、そして革新的な直接噴射式ガソリンエンジン(JTS)も加わりました。
なお、フルラインに先駆け、今回日本仕様車としてデビューするのは、以下の MT 車仕様です。
◆ニューアルファ 156 2.0 JTS(LHD、RHD)
◆ニューアルファ 156 2.5 V6 24V(RHD)
◆アルファ 156 GTA(LHD)
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今年後半、日本導入に向けて準備中のモデルは、以下の通りです。
◆ニューアルファ 156 2.0 JTS SELESPEED(RHD)
◆ニューアルファ 156 2.5 V6 24V Q-SYSTEM(RHD)
◆ニューアルファ スポーツワゴン 2.0 JTS SELESPEED(RHD)
◆ニューアルファ スポーツワゴン 2.5 V6 24V Q-SYSTEM(RHD)
このプレスキットでは、今年後半導入予定のモデルについても記載しています。また、とくに明記しな
い限りは、スポーツワゴンも含め、シリーズ全体を「ニューアルファ 156」と表記しています。
■パフォーマンス
アルファ ロメオ車は、最新のパワーユニットとハイパフォーマンスによって常に差別化されてきました。
世界のモータースポーツの歴史の数々のページを埋めてきたその伝統は、ニューアルファ 156&スポー
ツワゴンの中にも脈々と生き続けています。これらニューモデルのボンネットの下に隠されたパワーユ
ニットが、革新的な 2.0 JTS エンジンです。JTS エンジンは、今後のアルファブランドの各モデルに搭
載される、新しい直接噴射式ガソリンエンジンユニットですが、それだけではありません。ニューアル
ファ 156&スポーツワゴンには、出力が 140 bhp から 150 bhp にアップした強力な 2.4 JTD エンジンバ
ージョンも加わります<イタリア仕様車>。
これらのエンジンは、パワーにあふれていながら燃費もリーズナブル、そして環境にも配慮しています。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、安全かつ、よりエキサイティングな運転を楽しむと
いうコンセプトに基づいて設計された革新的なセレスピードに代表されるように、どのトランスミッシ
ョンも効率よく、しかも高い精度で仕立てられたユニットです。
●JTS:アルファ ロメオ流直噴式ガソリンエンジン
1997 年秋にデビューしたアルファ 156 は、グッドスタイリングや比類なきパフォーマンス、意のままに
コントロールできるハンドリング性能の点で、たちまち多くのモータージャーナリストばかりか、一般
ドライバーからも絶賛を浴びました。これはもっとも洗練された自動車工学技術とアルファ ロメオが培
ってきたモータースポーツ界での偉大な伝統が、完璧に一致したことの恩恵でもあります。また、日本
ではあまり知られていませんが、156 はコモンレール式直噴ターボディーゼルエンジン搭載乗用車とし
て、世界初の快挙を成し遂げています<イタリア仕様車>。この技術志向の高さにより、競合する自動
車メーカーに負けることなく成功を勝ち得ているのです。
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ご存じのように今日のハイパフォーマンスエンジンでは常識となった可変バルブタイミング機構。そも
そもこの機構のオリジナルを量産エンジンに初めて導入したのは、アルファ ロメオ。こと、エンジンに
対する情熱の熱さは、数ある自動車メーカーの中でも最高だと自負しています。
技術力のさらなる向上を目標に、このたび直噴式の高出力ガソリンエンジンをデビューさせました。そ
れは、リッターあたり 60 kw [82 bhp]以上の出力、100 Nm [10.2 kgm]を超えるトルクを発揮する直接噴
射式ガソリンエンジン。アルファ ロメオ社がハイパフォーマンスと自負するこのエンジンは、独自の燃
焼システム「Jet Thrust Stoichometric:ジェット・スラスト・ストイキオメトリック」の頭文字から「JTS」
と呼ばれ、やがてアルファ ロメオ車のすべてのエンジンがこのタイプに移行する予定です。
2.0 JTS エンジンについて、ユーザーにとくに関係があることは、以下の2つです。
◆Euro-4 排出ガス規制をクリア
◆特別な低硫黄ガソリンは必要とせず、ヨーロッパおよび米国で市販されているガソリンが使用可能
ニューアルファ 156
の JTS エンジンは、アルファ ロメオ社(ひいてはフィアット社)にとって、シ
リンダー内に燃料噴射インジェクターを備え、直接燃料を噴射するガソリンエンジンとして最初のモデ
ル。この方式の採用により層状給気の原理に基づき、シリンダー内混合気に「流れ」を起こして燃焼さ
せることを実現しました。
薄すぎないリーンバーン:
吸気ポート(インテークマニフォールド)での燃料噴射方式に代わり、燃焼室内に直接噴射する可能性
と有用性については、4 ストロークエンジンの生みの親である Nikolaus Otto 自らが認識していましたが
(彼自身により 1877 年に特許取得済み)
、異なる2つの目的のために長い時間が過ぎていきました。ま
ず、1950 年代と 60 年代のレーシングカーの世界では、もっぱらエンジン出力の向上に力が注がれ、近
年(1996 年)になってからは、燃料消費量低減と熱効率向上のために注目を集めています。
最近、いくつかの自動車メーカーが燃費低減を目指し、多大な努力と時間を注いだ結果、直噴化による
層状給気の原理を用いて満足できるデータを得ることができました。
この原理は至ってシンプル。従来の吸気ポート(インテークマニフォールド)噴射では、あらかじめ理
論混合比(ストイキオメトリック)と呼ばれる「14.7:1」の混合気を形成し、この混合気が燃焼室全体
を満たすために必要なガソリン量を噴射していました。今回、理論混合比を形成する混合気はスパーク
プラグ電極にごく近い部分だけとし、この部分を核として周囲の希薄混合気(もしくは空気層)をも燃
焼させることで、必要なガソリン量の低減を実現しました。その結果、混合気は層状あるいは成層とな
り、スパークプラグ電極付近は必要なだけ「濃く(リッチ)
」
、スパークプラグから遠ざかるにつれて「薄
18
い(リーン)」混合気を形成します。これは、直噴式を採用することで可能になった「層状給気」の原理
に基づくものです。
この成層燃焼システムの恩恵は、日常的な回転数使用域である 3,000 rpm.以下では、約 10 %の燃費低
減を達成できますが、同時に、以下のような問題点があります。
◆最大出力の低下:
成層燃焼専用のインテークマニフォールド構造やピストン頂面の形状は、低回転域での燃費低減を目的
にしているため、最大出力の低下を免れない。
◆硫黄分ゼロのガソリンが必須:
ヨーロッパでは入手が難しく、米国での入手は事実上皆無。
◆新方式の触媒コンバーターが必要:
成層燃焼を含むリーンバーンでは、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)が増加し、従来方式の三元触媒は
使えず、窒素酸化物吸収触媒などの専用処理装置が必要になる。
いうまでもなく、アルファ ロメオ社はこの最新テクノロジーに対し、異なる方法でのアプローチを開始。
同クラスでは、最高のパフォーマンスと魅力的なドライバビリティのエンジンをすべてのブランドモデ
ルに用意する計画です。
この計画を進めるにあたり、スポーティーなエンジンフィーリングを維持しながら、より大きなパワー
とトルクを得るために、直接噴射式ガソリンエンジンの問題点は何か、を問いかけました。そして、そ
の答えをアイドリング、および約 1,200 rpm.以下に限定した「層状給気による成層燃焼」に見つけたの
です。
ちなみに、
「均質燃焼」と「成層燃焼」は以下のように異なります。
◆均質燃焼:
ポート噴射での燃料噴射時期は吸気行程に限られ、層状給気を実現できないので燃焼室内の混合気は均
質な混合比を形成する(従来の燃焼方式)
。
◆成層燃焼:
直噴方式により層状給気が可能になり、圧縮行程でも燃料を噴射できる。スパークプラグ電極周囲だけ
を燃えやすい理論混合比の混合気を形成。この周囲には燃料を含まない空気層を形成し、燃焼室全体と
しては希薄混合気として燃焼させることができる。
「層状給気による成層燃焼」を実現するガソリンエンジンでの直接噴射方式の採用にあたり、アルファ ロ
19
メオ社はまったく独自の方法でアプローチしました。難問を解決したのは、2つの方法の折衷案。ニュ
ーアルファ 156 搭載の 2.0 JTS エンジンは、約 1,200 rpm.付近までは成層燃焼(リーンバーン)によっ
て他車のガソリン直噴エンジンに引けをとらない燃費の低減を達成。一方、それ以上の回転域ではスト
イキオメトリック(理論混合比)、すなわち「14.7:1」の混合気で燃焼させ、際だつハイパフォーマン
スを実現。つまり、エンジン回転数に応じて2つの混合比を使い分けています。この結果、卓越したパ
フォーマンスを誇りながら、従来の吸気ポート(インテークマニフォールド)噴射式エンジンに比べ、
後述のような大きなアドバンテージを獲得できました。
その第一の理由は、燃焼室内にガソリンを直接噴射するとガソリンが気化するときに気化潜熱を奪うた
め、吸入空気を冷やす作用が生じる結果、エンジンの容積効率が向上。つまり、空気の温度が下がると
密度が高くなり、同分子量の酸素に対して容量が小さくなるので、その分だけ余分により多くの空気が
燃焼室内に入り込みます。同時に、シリンダーヘッドの温度が下がり、耐ノッキング性能を改善します。
ノッキングは、燃焼室温度を下げることで起こりにくくなります。そのため、圧縮比をさらに上げるこ
とが可能になり、2.0 TS エンジン「10:1」に比べ、2.0 JTS エンジンでは「11.3:1」を実現しました。
さらに、ニューアルファ 156 の新型 JTS エンジンは、エンジン自体のパワーアップだけでなく、新型
触媒コンバーターによる排出ガス浄化処理システムを採用したことで、パワーアップの真価を充分に味
わえます。他社の直噴式リーンバーンシステム採用車では、窒素酸化物吸着合金のような専用触媒を併
用するため背圧の上昇を避けられませんが、ニューアルファ 156 では専用触媒を必要とせず、新設計の
触媒コンバーターには、エクゾーストマニフォールド直結のカスケードタイプを採用したため、構造そ
のものが背圧を大幅に低減しています。
また、燃焼室内へガソリンを直接噴射することで、アクセルペダル操作に対してさらに敏感な応答性を
実現。実質的な燃料噴射時期をリアルタイムかつ高精度にコントロールできるため、全回転数域で従来
型の吸気ポート噴射式エンジンに比べ、アクセルレスポンスを大きく改善しました。
ハイパフォーマンスと燃費低減効果:
現行モデルの 2.0 TWIN SPARK(ツインスパーク)エンジンや他社の直接噴射式ガソリンエンジンに比
べ、ニューアルファ 156 搭載の 2.0 JTS エンジンはトータルでの燃料消費量をわずかながら改善し、同
じ排気量ながら、直噴方式の恩恵で目を見張るパワーアップ(15 bhp)ばかりかトルクアップ(25 Nm)
も果たしています。同時に忘れてならないのは、従来からの市販ガソリンと三元触媒コンバーターを使
用して、これらのデータを達成できたことです。
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新設計燃焼室:
新型 JTS 燃焼システムには、2つの独特な特長があります。
・シリンダー(燃焼室)内で噴流にした混合気をスパークプラグに向けて吹き付ける
・エンジン回転域に応じて成層燃焼と均質燃焼を切り換える
第一の点について、他社の直接噴射式ガソリンエンジンでは、噴射されたガソリン粒子が吸入空気の渦
流(スワールなど)によってスパークプラグの電極部に運ばれます。そして、超希薄燃焼(60:1 以下)
をも可能にするので燃費の低減にもつながります。しかし、この方法では燃焼室内の吸入空気の流れ(渦)
をエンジン回転数域に応じて制御する必要があるため、吸気メカニズム(スロットルバルブや可変制御
式インテークマニフォールド、スワールコントロールバルブなど)は、とりわけ複雑になりがちです。
しかし、新型 2.0 JTS エンジンでは高圧直噴インジェクターからガソリンが噴射されたときに生じる噴
霧流(Jet Thrust)により、ガソリン粒子がスパークプラグの電極部に向かって空気と混じり合いながら
吹き付けられます。この方法により全回転数域でも、従来より希薄な混合気(最大時 25:1)を充填す
ることが可能になり、燃費の低減にも成功しました。しかし、エンジン内部のメカニズムはシンプルそ
のもの。なぜなら、スワールなどの渦を生じさせたり、制御するための付加機構をいっさい必要としな
いからです。
このシンプルな方法によって、限定的な成層燃焼(リーンバーン)をアイドリングに近い回転数域で採
用しました(約 1,200 rpm.以下)
。直噴リーンバーン式ガソリンエンジンでは、仮に成層燃焼の回転数域
をさらに広げよう(3,000 rpm.まで)とすると、ピストン頂面の形状とインテークマニフォールドのプ
ロファイルに大きな変更が必要になります。これらの変更は、高回転域でのハイパフォーマンスな出力
特性には明らかに不向き。たとえば、燃焼室内でなんらかの「渦」を生じさせるためにピストンヘッド
に凹型の大きなくぼみを形成すると、ピストンヘッドの表面積が増して熱損失が増加。同時に、くぼみ
を逃げるためにピストンピンの位置が下がり、ピン上側の重量も増加します。その結果、作動時の首振
り量が増えるのを回避するためスカート部を長くしなければならず、このようなピストン形状は、とり
わけ高回転域でのスムーズさやハイパワーとは縁遠いものになってしまいます。
新型 2.0 JTS エンジンでは、ピストン頂面の形状変更は最小限にとどめ、インテークマニフォールドプ
ロファイルも従来型を踏襲し、成層燃焼でのエンジン作動は約 1,200 rpm.以下と割り切りました。その
理由は、これらの形状を従来型の吸気ポート(インテークマニフォールド)噴射式エンジン(2.0 TWIN
SPARK)の部品と限りなく近づけることで、高回転域での卓越したパワーと官能的なトルクの盛り上が
り感を約束できるからです。
ちなみに、日本のように部分負荷での走行が主体の走行パターンに比べ、ひとたび高速道路へ入れば、
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ほとんど全開で走行することが珍しくないヨーロッパの状況を考えれば、この割り切りは当然の帰結と
言えます。つまり、すでに一部の日本車で採用され、ドライバビリティや実用燃費の点で疑問視されが
ちな、計算上の燃費最優先を目指した直噴式リーンバーンとはアプローチの方法が根本的に異なり、あ
えて「アルファ ロメオ流の解釈」と呼ぶのは、この点に由来しているのです。
仮に、成層(リーンバーン)燃焼の回転域を 3,000 rpm.まで上げると窒素酸化物が確実に増えることは
回避できません。また、成層燃焼では排出ガス中に多量の酸素を含むので従来方式では窒素酸化物を処
理できず、新たに専用の装置が必須になります。一時的に窒素酸化物を吸収させておく吸造合金などを
使う例もみられますが、この方法では根本的な解決を果たしていません。さらに、従来型三元触媒コン
バーターを硫黄化合物から保護するためには、硫黄分ゼロのガソリンを使う以外に解決方法はありませ
ん。なぜなら、酸素が豊富な排出ガスではガソリンに含まれる硫黄が酸素と化合し、酸化還元触媒の表
面に硫黄化合物が次々と形成され、肝心な触媒の機能を損なってしまうからです。
成層燃焼をアイドリング回転数付近に限定したことで、2.0 JTS エンジン搭載のニューアルファ 156 で
は従来型の三元触媒コンバーターシステムを使用しています。そのため、より優れた EGR 効果を発揮で
き、窒素酸化物の排出を大きく低減しています。なぜなら、新型 2.0 JTS エンジンは可変バルブタイミ
ング機構の恩恵で、低回転域では吸気と排気のバルブオーバーラップ時間を長くできるので、排出ガス
が吸気側にも流れ込み、あたかも内部 EGR のように作用するからです。
何が変わったのか:
従来の吸気ポート(インテークマニフォールド)噴射式 2.0 TWIN SPARK に比べ、新型 2.0 JTS での主
要な変更点は、ボッシュ製燃料噴射インジェクターを直接装備したシリンダーヘッドをはじめ、ピスト
ン、カムシャフト、エクゾーストシステムなどがあげられます。これらは、まったくの新設計。
吸気側はハイパフォーマンス仕様に変更し、燃料供給ラインはコモンレール式の高圧型(カムシャフト
駆動の燃料ポンプでさらに噴射圧力を増圧)
、高圧縮比型ピストンを採用。
一方の排気側には、Euro-4 規制をクリアするカスケードタイプ触媒コンバーターを採用しています。
排出ガス処理用の触媒コンバーターの内部構造や使用している酸化還元材は従来方式を採用しています
が、配置場所は全面変更。もはや、床下にあったプリコンバーターとメインコンバーターは姿を消しま
した。代わりに、2組のメインコンバーターを2つのシリンダーごとにそれぞれのエクゾーストマニフ
ォールドに直結。この結果、ボディ床下には充分なスペースが生まれ、排気抵抗が小さく背圧の低いマ
フラー(サイレンサー)で構成されるエクゾーストシステムを採用することができ、エンジン自体のパ
ワーを余すことなく発揮できるのです。
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●セレスピードトランスミッション
現行アルファ 156 やスポーツワゴン、アルファ 147 で好評を博している「セレスピード」は、今回のニ
ューアルファ 156 にもラインアップしています。今回の採用にあたり、作動ロジックなどを改善。とり
わけ、CITY モードでの設定や作動を大幅にリファインしました。1度、CITY モードを選べば、独自の
自動変速機能により、オートマティック車と同じようにイージードライブを楽しむことができます。ま
た、現行モデルでは、エンジン始動後は常に CITY モードを選び直す必要がありましたが、今回のリフ
ァインにより、イージードライブ指向のドライバーへの配慮を見直した結果、エンジンを止めるときに
CITY モードを選んだ状態を記憶。次に始動したときでも、CITY モードを再び選び直す必要がなくなり
ました。また、車が動き出せば(0.5 km/h 以上)すぐに、パドル式ステアリングスイッチでシフト操作
ができることも改善点のひとつです。とは言え、安全性を第一に考え、停車時はシフトレバーでの操作
に限定していることは従来型と変わりありません。
新型 JTS エンジンのニューアルファ 156 と組み合わされたセレスピードは、新設計 ECU の採用により、
従来よりもさらに洗練されたオペレーションを提供。たとえば、イージードライブ、スポーティー、快
適さ、そして安全性をすべての状況でいかんなく発揮します。
イージードライブ:
まるで正確無比のロボットが操作するかのようなシフトアップ/ダウンとクラッチ操作により、オート
マティック車のような安易さを提供。さらに、ハンドル背面側に設けたパドル式ステアリングスイッチ、
あるいはセンターコンソールに配したジョイスティック(シフトレバー)により、シーケンシャルシフ
ト式マニュアルトランスミッションの操作を意のままに楽しむこともできます。
スポーティー:
エンジン性能を最大限に発揮させるクイックでスムーズなシフト、タイムラグのないクラッチ操作。た
とえば、フル加速時には素早い自動クラッチ操作により、途切れることがない加速感を味わえます。
快適性:
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クラッチペダル操作と車速に応じて変速するわずらわしさを排除した結果、一般的なマニュアルトラン
スミッションに比べ操作の労力を大幅に軽減。しかも、シフトミスの心配や変速操作の義務から解放さ
れ、思わぬエンジンストールの懸念も皆無です。セレスピードはスムーズな自動変速と、状況に即した
トルクを駆動輪へ伝達するので、ビギナーにありがちな低速域でのギクシャクした走りは起こり得ませ
ん。とりわけ「CITY」モードでは、市街地走行での理想とも言えるオートマティックトランスミッショ
ンとして作動します。
安全性:
セレスピードは安全性にも大きく貢献。ドライバーのミスユースを最小限にすることも自慢のひとつで
す。シフトチェンジするとき、シフトレバーの操作に気を取られたり、ハンドルから手を離す必要があ
りません。また、クラッチペダル操作から解放されたことで自由になった左足をフットレストに力いっ
ぱい押しつけることができます。右へ左へとワインディングロードが続くときでも、ドライバーの身体
を確実に支えることができるので、ハンドルにしがみつくようなことは無用です。
■安全性
ニューアルファ 156 は、ドライバーを含む乗員に対し、現在手に入れることができる最先端の安全装備
を備えています。アクティブセーフティとしては、パニックブレーキ時のブレーキアシスト機構をはじ
め、あらゆる路面状況下でも車のコントロールをパーフェクトに補助する VDC(ビークルダイナミック
コントロール)を標準装備。パッシブセーフティについては、フロントのデュアルエアバッグやサイド
エアバッグ、後席乗員の頭部をも保護するウィンドエアバッグ。そして、ISOFIX 式チャイルドシートア
ンカーなど、今日考えられる安全装備のすべてを標準装備しました。
●ブレーキアシスト機構付き VDC
あらゆる路面状況下でも車のコントロールをパーフェクトに維持するため、ニューアルファ 156&スポ
ーツワゴンでは、ブレーキアシスト機構付き VDC(ビークルダイナミックコントロール)を標準装備し
ています。
スピン寸前のような状況下でドライバーの回避能力を補助する、この革新的なシステムはドライブの主
人公はあくまでドライバーであることを基本理念に導入されました。危険回避時のドライバー操作をア
シストしながらも、伝統的なアルファ ロメオを感じさせる卓越したロードホールディングを生かし、状
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況に応じて補助するにとどまります。ノーマルな走行状況では、決して VDC がドライバーの操作を妨げ
たり、無粋に介入せず、危険な状況下になったときに、ほぼ瞬間的に緊急回避策を自動制御。運転する
喜びを微塵たりともそいだりはしない、そんなポリシーを感じるはずです。
エンジン回転中、VDC は常にスタンバイ状態で作動。VDC に組み込まれた MSR 機能はエンジンブレー
キによる制動力をコントロールします。路面グリップの低い状況で低速ギヤ走行中にアクセルペダルを
急に放したり、シフトダウンしたときにエンジンブレーキが強すぎてタイヤがグリップ(路面接地力)
を失ったときなど、瞬時に MSR が作動して強すぎるエンジンブレーキトルクを自動制御。駆動輪ロッ
クを防いでスピンを回避します。たとえば、冬季のトンネル進入時に予期せぬ凍結路面を見つけ、驚い
てアクセルペダルを放してしまい車がスピンしそうになる、というような状況でもすこぶる安心。MSR
機能がほどよいエンジンブレーキを作用させます。MSR とはドイツ語の Motor Schlepp Regulung の略
記、英文表記では Engine drag torque control:エンジンブレーキトルクコントロールの意味です。
VDC はタイヤの路面グリップを前後、左右方向共、常にモニターしています。万一、車にスキッド(横
滑り)が起こると、この状態を解消し、ドライバーの意志に沿った進行方向に車の向きを保つように作
動。各センサーは、刻々と変わる車の姿勢(向き)を垂直軸まわりの回転速度と横方向の加速度をヨー
レイト変化により検出し、ハンドルの回転角度からドライバーが望む進行方向を感知、VDC コントロー
ルユニットに情報を伝えます。これらのデータをコンピューターが瞬時に比較演算し、車がタイヤの接
地限界内にあり、ドライバーの意志に沿って曲がっているか、もしくはノーズが滑り出している(アン
ダーステアー)
、またはテールが滑り出している(オーバーステアー)かを計算結果モデルにしたがって
導き出します。
スキッドが起きたとき、ドライバーの意志に沿った本来の進路に修正するため、VDC はスキッドの程度
に応じ、内輪あるいは外輪に個別にブレーキを作動させて片側輪の走行抵抗を増やすことでヨーモーメ
ント(回転力)を発生させ、アンダー(オーバー)ステアーを解消。同時にスロットルバルブを閉じる
ことで過大なエンジンパワーを制限します。
この装置の開発時にアルファ ロメオ社のエンジニアたちが心がけたユニークな点は、ブレーキ作動によ
る自動制御の介入によってドライブフィーリングをじゃましないように、できる限りスムーズにさせた
ことが自慢。そのため、エンジンパワーの出力制限も限定的なものにとどめ、スポーティーパフォーマ
ンスとその偉大なドライブフィーリングの満足感を常に失わないように心がけました。
VDC コントロールユニットはこれらの非常に高度かつ複雑な課題を瞬時に処理するため、ABS センサー
やエンジンコントロールユニットと絶え間なく交信しています。さらに以下の装置やシステムも VDC の
作動を支援するため重要な働きをしています。
◆ボディ(車両挙動制御)コンピューター:
25
ABS とエンジンコントロールユニット、セレスピードコントロールユニットなどからの刻々と変わる
情報を常にモニター
◆電子制御式スロットルシステム:
ABS システムと協調作動しエンジンパワーを自動制御
◆メーターパネル内 VDC 表示灯:
VDC の作動をドライバーに告知
◆ハンドルの回転角度(舵角)センサー:
ドライバーの旋回意志を感知
◆車内フロアに設置したジャイロセンサー:
ヨーレイト検出と横方向加速度を感知
VDC には、加速時の駆動輪スリップを抑制する ASR 機能も組み込んでいます。また、ASR 機能を一時
的に解除する機構を備えており、たとえば VDC 制御のヨーモーメント発生に必要なブレーキ作動時や良
好な路面状況下でエンジンパワーをいかんなく発揮させて存分にドライビングを楽しむときは、ASR 機
能が自動的に OFF になります。また、タイヤチェーン装着時などに ASR 機能だけを手動で OFF にする
ASR-OFF スイッチも装備しています。
HBA:
ニューアルファ 156 の最新型 VDC には、パニックブレーキ時に威力を発揮するブレーキアシスト機構
も新たに組み込みました。HBA(Hydraulic Brake Assistance)と名付けられたこの機構は、ABS コント
ロールユニットのポンプを電子制御で作動させ、ブレーキ液圧を瞬時にブーストするもの。
パニックブレーキをかけるとき、ほとんどのドライバーは危険を認識した時点でブレーキペダルを素早
く踏み込みますが、その力(踏力)は充分ではありません。モータースポーツのプロと呼ばれるような
ドライバーでない限り、女性やお年寄りを含む一般的なドライバーにはパニックブレーキ時に最大制動
力を発揮させるほど力強くブレーキペダルを踏み込むことができない傾向にあります。なぜなら、一般
的なドライバーは同じ操作を繰り返していると、反射的に日常的な行動をしがちな「無意識モード」に
陥りやすく、その結果、危険な状況でも無意識に日常とほぼ同じ踏力でブレーキペダルを踏み込むから
です。
26
ニューアルファ 156 のブレーキアシスト機構(HBA)では、この点に着目。パニックブレーキ時のブレ
ーキ踏力が同じでも、素早く踏み込んだことを感知すると、最大踏力時と同等の減速力を発生させます。
これを数値データで示すと、ブレーキペダル踏力が平均値の9kg でも、HBA がアシストすると制動距離
を約 35%短縮することができます。
このブレーキアシスト機構は、危険回避時などに自分の意志で素早く的確にブレーキペダル踏力で車を
コントロールできるプロフェッショナルライクなドライバーにとっても明らかな恩恵があります。その
理由は、この機構がすべての状況下で制動時に起こるタイムラグを短縮するため。つまり、ブレーキペ
ダルを踏み込み始めた時点で、ブレーキ液圧回路内の圧力が最大になり、最大制動力を発揮。この結果、
生命にかかわるほど重要な最初の 10 分の1秒を確保できるからです。この 10 分の1秒は 100 km/h 走
行時では 2.8 m、130 km/h 時では 3.6 m の空走時間に値する貴重な時間です。
時代の流れと共に次々と実用化される電子制御デバイスの登場。アルファ ロメオ社では充分に吟味しな
がらも積極的に採用しています。同時に、革新的な最新テクノロジーの導入により総合的な安全性を飛
躍的に高めながらも、ドライバーの意志を微塵も損なわず、アルファ ロメオ伝統の偉大なるドライブフ
ィーリングにこだわることも忘れていません。
●ウィンドエアバッグ
ニューアルファ 156 では、スポーツワゴンを含む全モデルの左右サイドウィンドウ上部に標準装備。
万一側面衝突が起きたときは、サイドウィンドウの上方から下がるように膨張し、前席および後席ドア
側乗員の頭部を保護します。
ニューアルファ 156 が装備したウィンドエアバッグをほかのタイプと比較すると、たとえば、シートバ
ックレスト内蔵の大容量シングルタイプ(サイドエアバッグ兼用型)では、頭部と腰部を1つのエアバ
ッグで同時に保護できることがわかっています。しかし、ウィンドエアバッグは常に正しい位置で膨張
するため、さらに頭部保護効果が高い上、サイズが小さいため膨張速度が速く、また乗員にとってじゃ
まになりません。そしてなにより重要なことは上から下に瞬間的に膨張するため、乗員への2次災害の
心配が皆無。たとえ、乗員が腕を広げていても安心です。
ウィンドエアバッグは、衝突時にサイドウィンドウが割れたときでもサイドウィンドウ開口部全体をカ
バーするので、横転時でさえも役に立ちます。そして、前席だけでなく後席ドア側乗員の頭部保護に大
きな効果を期待できることが特長です。
左右ドア側2つのウィンドエアバッグは、車内側サイドウィンドウ上部のトリム内部に組み込まれてお
27
り、「SRS AIR BAG」のシンボルでその存在をさりげなく表示。万一、膨張したときには、ほかのエア
バッグと同じように膨張を妨げることなくトリムが切り裂かれ、ウィンドエアバッグが左右のサイドウ
ィンドウ部分にふくらみながら上から下へと広がります。
●ISOFIX 式チャイルドシートアンカー
ニューアルファ 156 では、チャイルドシートを常に正しく確実に取り付けることができるため、小さな
子供にとって最高の安全性を保つことができる ISOFIX 式チャイルドシートアンカーを装備しました。
このアンカーは、後席バックレストに取り付けられた 2 組のブラケットに組み込まれ、チャイルドシー
トを素早く、容易に着脱することができます。取り付けは、左右のアンカーラッチにチャイルドシート
側のフックを噛み込ませるだけ。取り外しは、チャイルドシート側のロック解除レバーを押しながら引
き出すだけです。ブラケットの間隔やラッチ部分などのサイズ、形状、結合方法は欧州統一(ISO)規
格に基づいているので、ISOFIX 式であればすべてのチャイルドシートを取り付けることができ、他車で
使っていたものをそのまま使うことも可能です。
「ISOFIX 式」と呼ばれるのは、このような簡単な取り
付け方法と ISOFIX 基準の厳しい安全規格をクリアしているからです。
●FPS(車両火災防止システム)
車両火災防止システムの FPS(Fire Prevention System)は、アルファ ロメオ全モデルに共通する良き
伝統のひとつ。また、衝突後に起き得る車両火災を防止するという面から見ると、究極のプリベンティ
ブセーフティとも言えます。
FPS のメインユニットにはイナーシャ(慣性式作動)スイッチが設置してあり、衝突や横転時の衝撃で
スイッチが作動すると燃料供給ポンプの作動をただちに停止。燃料タンク直後に設けたセーフティカッ
トバルブが作動します。その結果、燃料供給は停止し、供給配管の圧力も下がることで燃料の漏出を防
ぎます。また、このシステムを含む燃料供給系は衝突時に損傷を受けないように、パイプの材質や配置、
接続部分の取り付けなどにはとくに安全性を考慮して設計しました。
さらに、今回新たに衝撃感知式集中ドアロックシステムを採用しました。走行中にドアをロックするか
どうかは各人の好みに分かれるところですが、仮にドアをロックしているときでも衝突が起こると、自
動的にドアロックを解除する安全機構。万一の衝突時、FPS のイナーシャスイッチの作動に連動し、集
中ドアロックを自動的に解除しますので、車外への脱出や車外からの救援に対しても迅速に対応できま
す。
28
■快適性
ニューアルファ 156 は、ユーザーフレンドリーで充分な空間をドライバーと乗員に提供する現行型 156
の、インテリアに対するポリシーを受け継いでいます。が、それだけにとどまらず、最新テクノロジー
を駆使した機構やシステムの採用により、目を見張るほど大胆に進化しました。デュアルゾーン式フル
オートエアコンを筆頭に、レインセンサー、オドセンサー、ミストセンサー、リニューアルデザインの
メーターパネルやセンターコンソールパネル、オーディオ操作用ステアリングスイッチ<2.0 JTS、
LHD-MT 車を除く>、独自の HiFi サウンドで名高い「BOSE 社製サウンドシステム」が、ひときわ目立
つ存在です(一部のモデルでは3つのセンサーをセットオプション扱い)
。
●デュアルゾーン式フルオートエアコン
ドライビング中の車内温度や湿度、ベンチレーションのコントロールは、ドライバーはもちろんほかの
乗員の心地よさを左右する最も重要な要素です。また、優れた暖房能力とベンチレーション性能により、
フロントウィンドウやサイドウィンドウの曇りや霜付きをすばやく解消でき、プリベンティブセーフテ
ィの点でも重要な機能を果たします。
ニューアルファ 156 では最先端のデュアルゾーン式フルオートエアコンシステムを搭載。フルオートエ
アコンとして設定された温度に対し、送風温度調節をはじめ、送風量、送風口切り換え、コンプレッサ
ーの ON/OFF などをエアコン用コントロールユニットがすべて自動制御。さらに、ドライバーと助手
席乗員のそれぞれの要望に応じ、左右個別に温度設定できることがデュアルゾーン式の真骨頂。暑がり
のドライバーと寒がりの助手席乗員のペアでも、2人ともまったく不満のないエアコンとして快適な温
度・湿度を提供するのでロングツーリングを一層楽しめます。もちろん、後席乗員への配慮も従来と同
じく、センターコンソール後部に後席専用エアコン送風口を設置しています。
ニューアルファ 156
のエアコンは、温度調節機能も万全です。車内と車外の温度センサーは、それぞ
れの温度に応じ、乗員が設定した温度にすばやく達成するようにエアコンが作動。たとえば、車内乗員
の人数が変わり、乗員自身の発熱量や余地空間の大きさが変化すると、それに合わせて温度や送風量、
吹き出し口を変えて対応します。
加えて、フロントウィンドウ中央部下に配置した日射センサーは、日射量と日射角度を敏感にキャッチ。
車室内へ侵入して乗員に当たる日射量を感知します。直射日光の影響による、車内温度の余分な上昇を
予測し、エアコン制御ユニットに情報を送信することで車内温度センサー情報を補正します。
29
これらのセンサーからの信号は、絶え間なくモニターされ、送風口切り換えや外気導入量、ヒーター機
能とのミキシングなど、常に最新情報として自動的にエアコンをコントロール。送風口からの送風量と
送風温度は、ユーザーが温度設定スイッチで選んだ希望(設定)温度に対して最も効率よく達するよう
に調整されます。その結果、車外温度の変化にかかわらず、常に快適な車内環境に保ちます。
送風口の切り換えは7つのポジションから選べ、車室内の隅々にわたり充分な送風を約束します。また、
このシステムでは、「LO(最大冷房)」、「HI(最大暖房)」、「MAX DEF(クイックデフロスト)」の3つ
のモードをワンアクションで選ぶことができます。
設定温度は 0.5℃単位まで調節できるようにこだわりました。また、温度設定スイッチの調節範囲は 16℃
分とし、左右個別の設定温度差は7℃までの範囲で自由に選べます。
フルオートエアコンであってもマニュアル操作を軽視してはいません。以下のすべての操作を文字通り
ユーザーの意志で手動操作することができます。
◆左右独立の設定温度の調節
◆送風口の選択
◆送風量の調節
◆冷房コンプレッサーの ON/OFF
◆内気循環モードの ON/OFF
◆クイックデフロストの ON/OFF
アルファ ロメオを選ぶ方ならば、エアコンのためにエンジンパワーを犠牲にしたくないと考えるドライ
バーは少なからずいるはず。たとえば、3速ギヤで絶妙なコーナリングを楽しんでいるときに、コンプ
レッサーが ON になるような無粋なことは排除したいと考え、エアコンの手動操作は、常に自動制御よ
りも優先します。ユーザーが冷房コンプレッサースイッチを OFF にしたり、いずれかのスイッチ操作で
部分手動制御を選ぶと、フルオート制御は中止。オートモードスイッチ右側のフルオート表示灯が消え、
再びユーザーの意志で ON にしない限り、フルオート制御は ON になりません。また、クイックデフロ
スト以外のモードでは、エンジン始動時に、前回エンジンを止めたときの状況に応じてシステムが自動
的に作動しますが、このエンジン始動時の自動作動を OFF にすることもできます。冷間時のウォームア
ップ中に電動冷却ファンを回すなど、環境保護に相反するようなことを避けることもできると言うわけ
です。
●オドセンサー、ミストセンサー、レインセンサー<装備車>
30
ニューアルファ 156 のエアコンには、すでにおなじみの車内、車外温度センサーを装備。さらには、車
外の異臭を感知するオドセンサーや、車内ウィンドウガラス面の結露を感知するミストセンサー、雨天
時のドライブでも自動的にワイパーを作動させるレインセンサーを装備しています(一部のモデルでは
3つのセンサーをセットオプション扱い)
。
オドセンサー:
オドセンサーにより、異臭や大型ディーゼル車の排気ガスに含まれる硫黄酸化物などに代表される有害
なガス成分が渦巻く市街地や渋滞路、トンネル内でもニューアルファ 156 の車内環境を常にクリーンに
保つことができます。そして、このセンサーに連動して内気循環モードの ON/OFF を自動的にコント
ロールすることで、たとえ異臭や黒煙が充満しているトンネル内を走行したとしても車内に侵入するこ
とはありません。
ミストセンサー:
車内の湿度を感知するミストセンサーをルームミラー近くに装備し、安全な視界を確保するため、一番
大切なフロントウィンドウの結露状態を常に監視しています。
たとえば、低温時に雨や雪が降っているような車内ガラス面が曇りやすいとき、ウィンドウガラス内側
に結露を感知すると、エアコンを自動的に作動させて除湿効果を利用し、曇りを素早く解消します。
レインセンサー:
ドライブ中、良好な視界を確保することは、プリベンティブセーフティの点からも重要なことのひとつ
です。このため、ニューアルファ 156 では悪天候時などでもクリーン&セーフティなフロントウィンド
ウの視界を確保するレインセンサー連動フロントワイパーシステムを用意。このシステムは雨天時に限
らず、先行車や対向車が跳ね上げた予期せぬ水しぶきなどにも瞬時に対応できるので、ドライバーが突
然視界をさえぎられパニックに陥る、といったこともなくなるのです。
このシステムはフロントウィンドガラス上部、ルームミラー背面にレインセンサーを装備。降雨時や対
向車などが跳ね上げる水しぶきに連動して自動的にワイパーを作動させ、さらに降雨量に応じて間欠作
動サイクルさえも自動調整します。スイッチ操作はハンドル右側のコントロールレバーで「1段目
(AUTO)
」を選ぶだけです。
31
自動作動(雨滴検知)の基本原理は、ウィンドガラスとガラス面に付着した水滴を通過する赤外線の屈
折率の差を検知するもの。まずセンサーの光学部分(レンズ)がウィンドガラスに赤外線を照射すると、
ガラスに反射した赤外線がセンサーに送り返されます。このウィンドガラスに当たる赤外線のエネルギ
ーは一定なため、ガラス面の水滴や他の汚れの量に反比例して赤外線の屈折量が変化します。この変化
をセンサー(マイクロコンピューター)が読みとり、ガラス面に水滴があることを判断すると、ワイパ
ーを適正に自動作動させるのです。
なお、夜間などは人間が実際に感じる視界が低下するため、レインセンサーは周囲の明るさに応じてワ
イパーの作動サイクルを補正し、ヒューマンエラー防止にも対処。さらに、摩耗したワイパーブレード
によって起きる拭き残しやフロントウィンドガラスの撥水状態、泥などの汚れにも対応してワイパーの
作動サイクルを自動補正します。また、寒冷時にはセンサーユニット自体を暖めてレンズ部分の結露や
凍結を防止、作動の安定性を常に確保しています。
雨量に応じた間欠サイクルやワイプスピードを調節するセンサーの感度は、ハンドル右側のコントロー
ルレバー端部を回して3段階から選べます。
また、エンジンを止めるとレインセンサーも自動的に OFF になりますが、安全のため、次にエンジンを
始動してもレインセンサーは ON になりません。エンジンの始動後、コントロールレバーを1度「0」
に戻してから再び「AUTO」を選ぶ、あるいはセンサーの感度調節を変えると、レインセンサーが再び
ON になります。
キーが
ON (MAR) のとき、このシステムを ON にすると、ワイパーが1ストローク分作動してセ
ンサー表面のクリーニング(初期化)をすると共に、ドライバーにレインセンサー機能が ON になった
ことを知らせます。また、ウィンドウォッシャーの作動後は、ガラス面に残った水滴をセンサー部から
取り除くため、自動的にワイパーが1ストローク作動します。
●インストルメント
インテリジェントウォッシュワイパー:
ワイパーにはインテリジェントウォッシュと呼ばれるウォッシャー連動機能を備え、ワイパースイッチ
レバーを引くだけでウィンドウォッシャーが作動、一定時間ワイパーが連動します。ワイパーを使用し
ていないとき、レバーを引くとワイパーが 0.5 秒後に作動を開始し、レバーを戻すと約3往復分作動し
た後に停止します。そして約6秒後にもう1度、1ストローク分作動してガラス面上部から垂れてきた
水滴を拭き取ります。
32
パワーウィンドタイマー:
パワーウィンドウにはタイマー機能を備えています。エンジン停止後、キーを抜き取ってもドアを開け
る前の2分以内ならばパワーウィンドウの操作が可能。閉め忘れに気が付いたときでも、少し開けてお
きたいときでもすぐに操作できます。安全性を優先するためドアを開けるとこの機能は停止します。
●マルチファンクションディスプレイ
ニューアルファ 156 のインストルメントパネル中央には、革新的なデジタル表示式マルチファンクショ
ンディスプレイを配置。このディスプレイには、5つの主要な機能があります。ひとつは、トリップコ
ンピューターとして、ドライバーにとって役立つ情報を表示する機能。2つめは、ドライバーのリアク
ションが必要になるようなドアの閉め忘れやハンドブレーキの戻し忘れなど、重要部分の状態をモニタ
ーし、車の状態を知らせるチェックモニター機能。3つめは、路面凍結警告や万一の異常を知らせる警
告メッセージ機能。4つめは、表示単位を切り換えたり、制限速度を設定したりする表示設定機能。そ
して5つめは、次回点検時までの残り走行距離や残り日数に応じ、点検時期を自動表示するメンテナン
スインジケーター機能です。
また、以下のような多種多彩な情報を表示するだけでなく、イタリア語はもちろん、英語、スペイン、
フランス、ドイツ、オランダ、ポルトガルの各言語に表示を切り換えるインターナショナル性にも配慮。
ライバルたるヨーロッパのスポーティセダンなどを迎え撃つため、今までとは異なるスタンスでより多
くのアルファ ロメオファンを受け入れようとする積極性のシンボルでもあります。
今回デビューする日本仕様車では以下のような機能を備えています。
◆年月日表示
◆外気温度表示(路面凍結アラーム付き)
◆アラーム作動時のシンボルと警告メッセージ表示(油圧低下、油量不足など)
◆ドアやトランクリッド(テールゲート)の閉め忘れ表示
◆ハンドブレーキの戻し忘れ表示(解除せずに走り出すと警告を表示)
◆トリップコンピューター機能(平均燃費、瞬間燃費、平均速度、走行可能予測距離、走行経過時間、
トリップメーター)
:区間別と全行程の2種表示
◆プリセット制限速度の警報表示
◆ウインタータイヤ許容速度の設定と警報表示
◆メンテナンスインジケーター機能(次回点検時期を走行距離や残り日数に応じて表示)
◆メンテナンス情報表示(ブレーキ液指定規格、指定タイヤ空気圧などを表示)
◆表示言語(7か国語)や表示単位の切り換え機能
◆表示照度、輝度の調節機能
33
●オーディオ、ステアリングスイッチ
オーディオ:
オリジナルのイタリア仕様と同じデザインにこだわったオーディオ(CD プレーヤー内蔵ラジオ:ドイ
ツ、ブラウンプンクト製)は、インストルメントパネルのデザインにジャストフィットするようにニュ
ーアルファ 156 専用仕上げになっています。デザインはもちろん、使いやすさにも充分配慮。ドライバ
ーだけでなく、助手席からも使いやすく、表示の見やすさにも気を配り、大型サイズの表示ディスプレ
イを採用しています。
*
PLL デジタルチューナー式ラジオ 一体型 CD プレーヤーだけでなく、CD チェンジャー(セダン:10 連
装、スポーツワゴン:6連装)も標準装備し<2.0 JTS、LHD-MT 車を除く>、アルファサウンドを堪能
できない渋滞時などの退屈解消に大いに役立つはずです。日本仕様のオーディオには、優れた車内ノイ
ズレベルを実証し、卓越した音響空間を演出するため、ニューアルファ 156&スポーツワゴン専用にベ
ストチューニングを施したアクティブサブウーファー付き BOSE サウンドシステムも用意。この BOSE
サウンドシステムについては、後述の説明をお読みください。
*
:このラジオは欧州 RDS(ラジオデータシステム)仕様を基本に設計されています。日本国内では放送
局側が RDS 仕様に対応していないため、一部使用できない機能が含まれています。
ステアリングスイッチ<2.0 JTS、LHD-MT 車を除く>:
ハンドル表面にはオーディオ操作用のステアリングスイッチを装備。純正オーディオならではの優位性
を生かし、オーディオの音量調整をはじめ、ラジオの選局や CD のトラックチェンジ、CD チェンジャー
のディスク選択など、主要操作を可能にしました。それによって一時的にせよ、ドライビングポジショ
ンを変えることやハンドルから手を放す必要もなくなりました。
●BOSE サウンドシステム
ニューアルファ 156 では、たとえ、退屈な走行状況でも乗員を満足させるための HiFi サウンドを追求。
オリジナルデザインの AM-FM デジタルチューナー付き CD プレーヤー+CD チェンジャーだけにとどま
らず、独特の音場空間と臨場感の豊かさでその名をはせている「BOSE サウンドシステム」をニューア
ルファ 156&スポーツワゴン専用にファインチューニングして採用しました。すでにご存じのように
34
BOSE 社は、残響効果とアクティブなトーンコントロールを巧みに利用した独自の路線においては独走
態勢の HiFi オーディオメーカーです。
日本仕様車のニューアルファ 156 セダンには 10 連装 CD チェンジャー<2.0 JTS、LHD-MT 車を除く>
を、スポーツワゴンには6連装 CD チェンジャーと共に標準装備。200 ワットもの大出力 BOSE 製パワ
ーアンプで駆動されるスピーカーは、同軸型2ウェイスピーカー(ツィーター:4.5 cm+フルレンジ:
16.8cm)を各ドアに装備。さらに、5チャンネル式リニアアンプ駆動のサブウーファーをトランク(ラ
ゲッジ)ルームに備え、小音量時に不足しがちな低音域を完璧に補正します。トランクルーム空間がエ
ンクロージャーとなるセダンのサブウーファーは、大口径 20 cm。低音域専用の大口径を生かし、豊か
な低音特性を発揮します。
スポーツワゴンのサブウーファーは、12 リットル容量の専用エンクロージャーを組み合わせた 13.3 cm。
リッチバスタイプと呼ばれる、この BOSE 製サブウーファーは、低音専用設計によりボイスコイルの振
幅ストロークを、とりわけ大きくしていることが特長。専用エンクロージャーとともに、セダンに引け
をとらない豊かな低音特性を発揮します。
独自の音場空間が織りなす臨場感は、あたかもライブコンサート会場にいるかのような興奮と感激をイ
メージさせるに違いありません。そのリアルな音質は、クリスタルクリアな高音、深みのある豊かな低
音を奏でてくれます。聴き始めに感じる不自然な音を排除しただけでなく、聴き続けていると落ち着か
なくなるような居心地の悪さも徹底的に排除。乗員の乗車位置にかかわらず、どのシートで聴いても広
がりのある音場空間と HiFi サウンドを提供します。このサウンドシステムをニューアルファ 156&スポ
ーツワゴンの車内空間専用に残響特性や周波数特性、各部ごとに異なる吸音特性などの音響特性を白紙
の状態から完璧なまでにファインチューニングしたこその結果なのです。
ニューアルファ 156&スポーツワゴン専用のファインチューニングを達成するために BOSE 社のエンジ
ニアらは、正真正銘の「デザインイン」を実行し、開発当初から参画。関連するオーディオコンポーネ
ントを丹念に選び抜き、リスナー(乗員)とスピーカーとのベストポジションを見極めるため、彼ら独
自の卓越したノウハウにしたがってスピーカーの配置場所とスピーカーの選択を決定しました。システ
ムの中核を成すアンプには、デジタルシグナルプロセッサーを内蔵。たとえば、小音量時に低音域が聴
き取りにくくなることを防ぐように最適なトーンコントロールを制御し、音量変化に連動してすべて自
動的に音質を補正します。ユーザーは通常の音量をコントロールするだけでよく、人間の聴覚特性にマ
ッチした音質補正の効果は完璧とも言えるほど。このシステムの先進性は、従来型オーディオシステム
の音量だけのコントロールとは根本的に異なり、常にどんな音量で聴いているときでもナチュラルなハ
イクオリティサウンドを約束します。
また、アクティブイコライザーは優れた電気出力特性に貢献し、全周波数領域で過不足なく、バランス
35
感に優れた、透明度の高い音を全可聴域にわたって提供。この結果、走行中の車内でも音質コントロー
ルにわずらわされることなく、音楽そのものに集中でき、楽しむことができるのです。
このシステムが創り出す音は、アクティブコンプレッサーの作用により、大音量時でも歪みや、出力不
足から起こり得るクリップ感のないクリアなサウンドとなっています。
これらの先進的なコンポーネントが創り出す比類なきハイクオリティサウンドは、世界的に有名な BOSE
ブランドが保証しています。
■ニューインテリア
ニューアルファ 156 のエクステリアスタイリングは絶賛を浴びている現行モデルを継承していますが、
インテリアは目を見張るほど大幅に変わり、使いやすさや質感、触り心地も大きく進化・向上しました。
キャビン全体にわたるスムーズで途切れのないラインや、ドライバーズシート周囲への特別な配慮、ク
ラシックですっきりとしたメーターパネルなどアルファ 156 ならではの特長は、現行モデルと変わりま
せん。しかしながら、ニューアルファ 156 では、アルファブランドとこのモデルの典型的なディテール
に対し、新しい重要な要素が加えられました。
まず、インストルメントパネル部分は、見栄えの良さと使いやすさを重視した新しいデザインを採用。
たとえば、中央に配置したマルチファンクションディスプレイには、トリップコンピューター機能をは
じめ、燃料の残量警告やハンドブレーキの戻し忘れ警告など、運転中に役立つ数多くの情報が表示され
ます。それだけではありません。クローム張りのいくつかのアクセントはグローブボックスのキースロ
ットと同色で、新しい「シボ」パターンが施されたベースパネルに対し、コントラストを際だたせてい
ます。車内で起こる光の乱反射を防ぐため、インストルメントパネルをはじめドアのトリムにはレーザ
ー技術を駆使したマイクロフィニッシュの微粒面加工を採用。このため、あらゆる方向からの入射光が
多方向に屈折して分散されるため、眩しさを排除すると同時に、触り心地も大きく向上しました。
一体デザインのオーディオとエアコンのスイッチはインストルメントパネル中央下に配置。デュアルゾ
ーン式フルオートエアコンを操作するエアコンスイッチは、最新の洗練されたデザインになりました。
ハンドル周囲もデザインと素材を一新。エアコンの中央吹き出し口はより大型化、さらに空気の流れを
よくするため送風グリルを上下左右に調整できます。センターコンソールもデザインを刷新、空間のゆ
とりが感じられるデザインとなりました。これは、灰皿や小物入れのサイズが大きくなり、電動ドアミ
ラーやフォグランプスイッチをより使いやすい位置に配置したことによります。また、新デザインのフ
ロントアームレストは、便利な小物入れとしても利用できます。
36
インストルメントパネルおよびセンターコンソールのデザインが変わったのはもちろん、美的観点から
さほど重要でないと思われる細部に至るまでこだわりを忘れません。たとえば、ハンドルやエアコン、
シフトコンソール部の各スイッチやメーター周囲のエッジデザインなどはすぐに気づくはず。すべての
パーツはテクノグレイメタル仕上げとし、アルミ地肌のもつスポーティーな雰囲気を演出しています。
エアコンの側面吹き出し口やドアオープナーハンドルはクローム仕上げとし、フロントシートのアジャ
ストレバーなどはソフトタッチ素材を新たに採用しました。
ニューアルファ 156 では、インテリアトリムのクロスやレザー素材にも細かい気配りがなされています。
インテリアトリムは、グレイまたはブルー系の「クラシック」、淡いベージュの「エレガント」、そして
黒のクロスに赤またはグレイのラバー製ストライプの入った「スポーティ」の3つのスタイルの中から
選ぶことができます。細かいエアホールを整然と配した革製トリムには、黒、ブルー、グレイ、赤、ナ
チュラル(ベージュ)の5色があります<イタリア仕様車>。このほかにもスポーツシートとしてブラ
ックレザーも用意。
日本仕様車のインテリアカラーとボディカラーの組み合わせについては、後述の一覧表に記載していま
す。
ウィンドエアバッグを内蔵するルーフ部分は、ニューデザインの織り目模様テキスタイルクロスで覆わ
れています。ルームミラーは、現行モデルのグレイから、よりスタイリッシュなブラック仕上げに変更
しました。
キャビン部分には、アルファ ロメオの伝統と、速く、力強いスポーツカーのスピリッツを表現した直線
的なスタイリングを取り入れています。赤を基調にしたメーターパネル、アルミをあしらったドアシル
プレート。新デザインのレザー仕上げハンドルや、同じく新デザインのシフトノブ、そしてオーディオ
操作用ステアリングスイッチ<2.0 JTS、LHD-MT 車を除く>などのディテールもまた同様のコンセプト
を表現しています。
37
EQUIPMENT
■装備品
■標準装備品とオプション装備品
今回デビューした日本仕様車についてのみ、記載しています。
■標準装備品とオプション品
<セダン>
●エクステリア
2.0 JTS
2.5 V6 24V
MT 車
MT 車
熱線吸収ガラス
●
●
キーレスエントリー
●
●
トランクリッド解除:リモコンキー操作
●
●
集中ドアロックシステム(衝撃感知式解除機能付き)
●
●
パワーウィンドウ:タイマー付き
●
●
熱線入り電動ドアミラー
●
●
16 インチタイヤ+アロイホイール:205/55 サイズ
●
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
レイン(雨滴)センサー
△
●
ヘッドライトウォッシャー
△
●
2.0 JTS
2.5 V6 24V
MT 車
MT 車
アルファコードⅡシステム(盗難防止装置)
●
●
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
後席専用エアコン送風口
●
●
ダスト/ポーレンフィルター
●
●
オド(臭気)センサー
△
●
ミスト(結露)センサー
△
●
レザーステアリングホイール&シフトノブ
●
●
ティルト&テレスコピック式ステアリングホイール
●
●
●インテリア
38
R:●、L:−
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
ランバーサポート付きドライバーズシート
△
●
前席シートヒーター
△
●
前席アームレスト(小物入れ付き)
●
●
ファブリックシート
●
●
スポーツレザーシート
△
△
マルチファンクションディスプレイ
●
●
メーターパネル照明調節
●
●
外気温度、日付表示
●
●
マップランプ付きフロントルームランプ
●
●
残照タイマー付きルームランプ
●
●
後席センターアームレスト+スキーポケット
●
●
トランクリッドオープナー
●
●
給油リッドオープナー
●
●
タイマー付きリヤデフロスター
●
●
トランクルームランプ
●
●
ラゲッジフック
●
●
内部照明付きグローブボックス
●
●
センターコンソール小物入れ&コインホルダー
●
●
照明付き前席バニティミラー(両席)
●
●
2.0 JTS
2.5 V6 24V
MT 車
MT 車
AM-FM ラジオ/CD プレーヤー
●
●
BOSE サウンドシステム
●
●
10 連装 CD チェンジャー
R:●、L:−
●
2.0 JTS
2.5 V6 24V
MT 車
MT 車
ABS+EBD
●
●
VDC(MSR 内蔵)+ASR+HBA
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付き)
●
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●オーディオなど
●安全装備など
39
サイドエアバッグ(フロントシート組込型)
●
●
ウィンドエアバッグ
●
●
高さ調整式フロントシートベルト
●
●
プリテンショナー付きフロントシートベルト
●
●
高さ調整式フロントヘッドレスト
●
●
後部中央席 3 点式シートベルト(ヘッドレスト付き)
●
●
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
パワーステアリング
●
●
ハイマウントストップランプ
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
チャイルドセーフティロック
●
●
ドア内蔵サイドインパクトバー
●
●
アンチサブマリニングシート
●
●
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
●
フロントフォグランプ
●
●
二重合わせガラス式フロントウィンドウ
●
●
●ラグジュアリーパック
2.0 JTS
MT 車
スポーツレザーシート
レイン(雨滴)センサー
△
オド(臭気)センサー
ミスト(結露)センサー
ヘッドライトウォッシャー
●:標準装備、○:オプション装備、△:セットオプション、−:設定なし
R:右ハンドル車、L:左ハンドル車
■ボディカラー/インテリアカラー
<セダン>
シリーズ名
エレガント
レザー:788
インテリアカラー
ダークグレー:129
ブラック:508
トリム
クロス
レザー
40
ボディカラー
ソリッドカラー
601
ルクソアブラック
●
△
130
アルファレッド
●
△
メタリックカラー
694
スターリンググレー
●
△
680
メタリックグレー
△
△
442
メタリックブルー
△
△
400
セイルブルー
●
△
693
シーガルブルー
●
△
846
メタリックブラック
△
△
△
△
パールカラー
414
ヌヴォラブルー
●:標準設定
△:受注生産
41
ALFA MAESTRO PROGRAM
■Alfa MAESTRO プログラム
フィアット オート ジャパンでは、日本国内のアルファ ロメオ正規輸入車オーナーのためにさらなる「オ
ーナーセーフティ」を用意しています。Alfa MAESTRO プログラムは、従来からの P.A.S.S.(24 時間
サポート)と新たに設定された3年間、または走行距離 100,000km までの新車時メーカー修理保証を組
み合わせたものです。
●メーカー修理保証(3年間または走行距離 100,000km まで)
従来のメーカー1年保証を延長し、新車時から3年間または走行距離 100,000km のいずれか先に達する
時期までを保証期間とするメーカー修理保証プログラムです。車を構成する純正部品(消耗品などを除
く)そのものが原因となって不具合(故障)が起きたとき、保証書に示す条件にしたがって無料で修理
を承ります。また、塗装面については新車登録時から3年間(走行距離無制限)、ボディパネルの腐食に
ついては新車登録時から8年間(走行距離無制限)をメーカーが定める条件にしたがって保証いたしま
す。
適用期間中に起きた使用上の不具合について、その修理にともなう部品代および整備費用が無料となり
ます。主たる保証対象部品はエンジン、トランスミッション、サスペンション関連の部品から電装、電
子制御ユニット関連の部品にまでおよびます。
ただし、バッテリー、ブレーキパッド、クラッチディスク、ベルト/ホース類、エンジンオイルなどの
消耗品類、ボディ、ガラス、モールディングなどの外装部品、そして一般点検整備やホイールアライメ
ント調整作業などの整備費用は保証の対象外となります。くわしくは、アルファ ロメオ正規ディーラー
までお問い合わせください。
●P.A.S.S.(Perfect Assistance Service System)
P.A.S.S.は、自家用乗用車の自損を含む事故発生や万一の故障時などに、365 日 24 時間体制でユーザー
をアシストするサービスシステムで、主たる対象は乗員です。新車登録されたすべてのアルファ ロメオ
車は、新車登録後3年間を無料でこのサービスを受けることができます。
P.A.S.S.がアシストする主な項目:
42
・事故、故障発生現場での車両のクイックサービス、または最寄りのアルファ ロメオ正規ディーラーま
での車両の移送、およびその費用負担
・旅行を継続するための代車、またはレンタカーの手配、あるいは当初の目的地までの交通手段の手配、
およびその費用負担
・ドライバーおよび同乗者全員の帰宅の手配、およびその費用負担
・現地で修理を待つ間の宿泊手配、およびその費用負担
・修理後に車両を受け取るとき、それにかかわる交通手段の手配、およびその費用負担
などです。なお、上記のいずれの場合も、適用範囲およびその金額には限度があります。
43
TECHNICAL SPECIFICATIONS
■テクニカルスペック
■主要諸元、動力性能
今回デビューした日本仕様車についてのみ、記載しています。
<セダン>(EC 参考値)
●寸法・重量
2.0 JTS
全長(mm)
4,430
全幅(mm)
1,755
全高(mm)
1,415
ホイールベース (mm)
2,595
トレッド (mm)
前輪
1,510
後輪
1,500
車両重量(kg)
1,300
乗車定員(名)
5
ドア数
4
378
トランクルーム容量(l)
●エンジン
形式
横置・直列4気筒
DOHC16 バルブ、油圧タペット
可変吸気、可変バルブタイミング
2 バランスシャフト
ボア
ストローク(mm)
3
総排気量(cm )
83.0
91.0
1,969
最高出力(EC 基準)
121 kW(165 bhp)/6,400 rpm.
最大トルク(EC 基準)
206 Nm(21 kgm)/3,250 rpm.
圧縮比
点火方式
11.3:1
デジタル式ダイレクトイグニッション
ノックセンサー付き
44
燃料供給装置
マルチポイント式電子制御、気筒内直接噴射
リターンレス配管
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
63
燃料タンク容量(l)
排出ガス浄化装置
エクゾーストマニフォールド一体式
カスケード型三元触媒+ラムダセンサー
●トランスミッション
形式
変速比
最終減速比
5速マニュアル
1速
3.909
2速
2.238
3速
1.520
4速
1.156
5速
0.946
後進
3.909
3.563(57/16)
クラッチ形式
乾燥単板
●ステアリング
形式
油圧パワーアシスト付きラック&ピニオン
ロック to ロック
2.2 回転
5.8
回転半径(m)
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン式独立懸架
リンク結合型スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット式独立懸架
不等長トランスバースリンク+
リンク結合式スタビライザー
●タイヤ/ホイール
タイヤ
ホイール
205/55R16 91W
6.5J
16(アルミ)
45
●ブレーキ
X 字型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
形式
ABS+EBD
ASR、VDC、ブレーキアシスト(HBA)
付加機構
前輪
ベンチレーテッドディスク(284 mm 径)
後輪
ソリッドディスク(276 mm 径)
●電装システム
バッテリー容量(Ah)
60
ACG 最大出力(A)
100
●動力性能
(EC 参考値)
最高速度(km/h)
220
0
100km/h 加速(秒)
8.2
0
1km 区間加速(秒)
29.8
CO2 排出量(g/km)
<セダン>
206
(EC 参考値)
●寸法・重量
2.5 V6 24V
全長(mm)
4,430
全幅(mm)
1,755
全高(mm)
1,415
ホイールベース (mm)
2,595
トレッド (mm)
前輪
1,510
後輪
1,500
車両重量(kg)
1,360
乗車定員(名)
5
ドア数
4
トランクルーム容量(l)
378
●エンジン
形式
横置・V 型6気筒
DOHC24 バルブ、油圧タペット
46
ボア
88.0
ストローク(mm)
3
68.3
2,492
総排気量(cm )
最高出力(EC 基準)
141 kW(192 bhp)/6,300 rpm.
最大トルク(EC 基準)
218 Nm(22.2 kgm)/5,000 rpm.
10.3:1
圧縮比
点火方式
デジタル式ダイレクトイグニッション
2ノックセンサー付き
燃料供給装置
マルチポイント式電子制御、吸気ポート噴射
リターンレス配管
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
63
燃料タンク容量(l)
排出ガス浄化装置
フロア下三元触媒+ラムダセンサー
●トランスミッション
形式
変速比
最終減速比
クラッチ形式
6速マニュアル
1速
3.500
2速
2.235
3速
1.520
4速
1.161
5速
0.971
6速
0.816
後進
3.545
3.937(63/16)
乾燥単板
●ステアリング
形式
ロック to ロック
回転半径(m)
油圧パワーアシスト付きラック&ピニオン
2.2 回転
5.8
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン式独立懸架
リンク結合型スタビライザー
47
後輪
マクファーソンストラット式独立懸架
不等長トランスバースリンク+
リンク結合式スタビライザー
●タイヤ/ホイール
タイヤ
ホイール
205/55R16 91W
6.5J
16(アルミ)
●ブレーキ
形式
X 字型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
ABS+EBD
付加機構
ASR、VDC、ブレーキアシスト(HBA)
前輪
ベンチレーテッドディスク(284 mm 径)
後輪
ソリッドディスク(276 mm 径)
●電装システム
バッテリー容量(Ah)
65
ACG 最大出力(A)
120
●動力性能
(EC 参考値)
最高速度(km/h)
230
0
100km/h 加速(秒)
7.3
0
1km 区間加速(秒)
27.8
CO2 排出量(g/km)
282
48