「日本式」教育モデル

シンポジウム「21世紀教育モデルの構築『日本型』教育モデルの国際的可能性と課題を問う」に続く
海外における
「日本式」教育モデル
エジプトへの導入開始とフィンランド・シンガポールからの示唆
2016.
日時
12/10
場所
13時∼16時
(12時半より受付)
福武ホール
福武ラーニングシアター
(東京大学本郷キャンパス、
赤門入って左手地下)
申込
先着200名
東京大学教育学研究科
学校教育高度化センターHP
http://www.schoolexcellence.p.u-tokyo.ac.jp
休 憩 14:15∼14:20
13:00∼13:05
開会の言葉:恒吉 僚子
(東京大学大学院教育学研究科・教授、教育学部附属中等教育学校・校長)
13:05∼13:10
司会:藤村 宣之(東京大学大学院教育学研究科・教授)
13:10∼13:30
「EJEP(エジプト・日本教育プログラム)にみる
日本式教育への期待」
田中紳一郎(JICA国際協力専門員)
13:30∼13:50
「エジプトでのTOKKATSU PLUSの展開」
杉田 洋
(國學院大学人間開発学部初等教育学科・教授、前文部科学省初等中等教育局視学官)
13:50∼14:15
「国際化モデルとしての日本モデルの可能性や課題
−国際比較と新モデルの生成」
恒吉 僚子(東京大学大学院教育学研究科・教授、教育学部附属中等教育学校・校長)
高橋 史子(東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター・助教)
草彅佳奈子(東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター・特任研究員)
14:20∼14:30
司会:北村 友人(東京大学大学院教育学研究科・准教授)
14:30∼14:40
映像「シンガポールモデルの海外への導入」
S. Gopinathan
(HEADファウンデーション・アカデミックディレクター、NIE名誉教授)
14:40∼15:00(日本語への同時通訳有)
「フィンランド型教師教育−アジア・南米での経験」
Eero Ropo(フィンランド タンペレ大学教育学部教授)
休 憩 15:00∼15:10
15:10∼16:00
質疑応答、討論
閉 会
英語による発表・映像は同時通訳・字幕あり
主催:東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター「日本型21世紀対応教育の国際モデル化に関する国際比較研究―多元的モデルの構築」
(科研費基盤A15H103987、代表:恒吉僚子)プロジェクト
本シンポジウムに基づく海外の教師用・研究者用図書を準備中です。
グローバル化された時代において、「先進性」を持つとされる教育モデルは
かつてないほど国を越えて参照されるようになっている。こうした流れを受け
て、近年「日本式」教育をめぐる内外の状況も変化している。すでに日本の教
育モデルとして「授業研究」が国際的に実践されているが、ここ数年人間形成
の観点から「特別活動」が社会性・感情面の育成に有効だとして世界的に注目
を浴びている。昨年12月5日のシンポジウム「21世紀教育モデルの構築ー
『日本型』教育モデルの国際的可能性と課題を問う―」では、こうした動きの
初期段階の状況を分析した。本年度のシンポジウムにおいては、最新の状況に
ついて報告・検証してゆくと同時に、教育モデルの国際発信の歴史が長いフィ
ンランドやシンガポールからの示唆を得る。
・エジプトでは、エジプト政府とJICAの主導で、「Tokkatsu +(プラス)」
と名づけられた「日本式」教育の導入が進められている。その最新の報告と
分析を、映像を用いながら報告する予定である。
・シンガポールでは、学校に掃除が導入され、日本式教育がモデルの一つとし
て実践されている。シンガポールでの教育モデル借用の事例について映像を
用いて分析し、「日本式」教育モデルの国際化に見られる現象や理念につい
て課題と可能性の双方を考察する。
・国によっては教育モデルの発信が国家的性格を帯びたり、「ビジネス」とし
て成り立ったりするなどの特徴が見られる。フィンランドやシンガポールに
おいて教育モデルの国際発信に実際に関係してきたキーパーソンにより、そ
の事例を紹介する(同時通訳、字幕あり)。
・日本政府による「日本型」教育の海外展開の動きについても、フィンランド
等の事例と比較しながら考察する。