「時間栄養学」×「時間運動学」の具体的レシピ開発 に向けた、人間を対象とした横断的・縦断的研究: 身体や骨格筋の形状と機能に着目して 川上 泰雄 早稲田大学スポーツ科学学術院・教授 専門 運動生理学・バイオメカニクス・生体ダイナミクス・骨格筋のメカニクス 略歴 1988 年 3 月 1990 年 3 月 1991 年 3 月 東京大学教育学部体育学・健康教育学科(体育学コース)卒業 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了 東京大学大学院教育学研究科博士後期課程退学 (1995 年博士(教育学) :東京大学大学院教育学研究科) 1991 年 4 月 1996 年 4 月 1999 年 12 月 2003 年 4 月 2005 年 4 月 東京大学教養学部保健体育科 助手 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 助手 同 助教授 早稲田大学スポーツ科学部 助教授 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授,現在に至る 人体や骨格筋の形状と機能の関連性を研究テーマとし、超音波法や MRI 法などの組織画像化手法、筋力計 や筋パワー測定装置などを用いて、主として人間を対象とした生体計測を行っている。人間の身体組成(脂 肪や筋肉・骨格の割合)や身体形状、収縮中の骨格筋や 組織のダイナミックな動きなどを可視化・定量化 し、身体運動のパフォーマンスの規定因子を探っている。また、トレーニング、身体不活動、成長、加齢、 疲労などによって生じる変化について、一般人やスポーツ選手、子どもから高齢者までを対象として研究を 進めている。こうしたノウハウを駆使して、適切な栄養素の摂取タイミングと効果的な身体運動の実施タイ ミングの組み合わせが身体ロコモーション機能の維持向上に及ぼす相乗効果を扱う「時間栄養学」×「時間 運動学」の具体的レシピ開発に向けて、人間を対象とした研究を行う。栄養摂取状態と身体運動実施状態と 身体の形態的・機能的特性の関連性に関する横断的研究(2014∼2016 年度)と、具体的レシピの効果検証 を行う縦断的研究(2017∼2018 年度)のそれぞれに関して、以下の部分を担当する予定である。 A. 身体的特徴データ 身長、体重、体肢長、体肢・体幹周径囲・体積・表面積の 測定を行う。 B. 身体組成データ 体脂肪率、体肢・体幹皮下脂肪量、体肢・体幹筋量の測定 C. 握力・脚伸展パワー・膝関節伸展・屈曲筋力の測定 D. 身体機能の測定 筋パワー・持久力、敏捷性、調整力、動的バランス能力、 歩行能力、柔軟性(関節可動性・筋 18 複合体の伸長性)
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