基本は真面目な生活態度!創向序使サッカー そして、強く

号外
平成18年10月24日発行
総社高校女子サッカー部機関紙 発行責任者 古畑和三
そして、強く
ドイツWカップの頃、よくTVに流れていたCMがある。ロナウジーニョが、
うつむき加減に立っている、あれだ。画面の下のコメントは、多分次のようなも
のだったと思う。
「今、世界中のどこかで裸足でボールを追いかけている子ども達がいる。
かつて、僕もそんな少年の1人だった。僕にとってサッカーは夢と同意
語なんだ。……夢よかなえ!」
優勝できなかったが、ドイツWカップで前評価の高かったブラジル。そのエー
スが、スペインリーグでバルセロナを優勝に導いたロナウジーニョだ。
彼は、前回Wカップでは、まだ、やんちゃが残っていて未完成の青年だった。
それが、月日を経て、誰もが経験しなかったことを起こすことになる。
エル・クラシコ(スペインリーグ伝統の一戦、Rマドリード対バルセロナ)での
できごとだ。ロナウジーニョがレアルのホーム、サンチャゴベルナベウで、勝利
を決定づけるチーム3点目のシュートを決めると、何とホームのレアルサポータ
ーから、大きな賞賛の拍手が起こったのだ。長いエル・クラシコの歴史の中で、
相手チームのサポーターさえ納得させたのは、ロナウジーニョが初めてだった。
かつての裸足の少年が、今………。
我々は、誰もが生きている証として自分の存在を認められたいと願う。
だから、価値ある人間に成長しようとして、工夫し、くじけることなく、夢を
持ち続けて、努力する。努力するから、夢は叶う。
ところで、我々が夢を実現しよう
と努力する時、その前に立ちはだか
るもの(障壁)は多い。障壁が大きす
ぎれば、それは、好ましくないスト
レスを生むことになる。
そうならないためには、
まず、①目標を設定した時点で、
自分の能力に比べて高すぎないか
秩
基本は真面目な生活態度! 創向序使サッカー
造 上
性 心
命
感
№2
考えること。その一歩が高すぎると、足を踏み外してしまう。身の丈にあった段
でないと、階段は登っていけない。
次には②いつも心の平静を保とうとすること。卑下してしまうと自分の力を出
し切れないし、思い上がればやがて失敗する。
③番目はリラックスする方法を持っていること。犬とゆっくり散歩するもよし
落ち着いて本を読むのもいいかも知れない。
我々人間は脳が発達しすぎてしまったので、自らの努力不足をごまかす方法ま
で身につけてしまった。すぐに言い訳をするし、全力を出しきらなかった自分を
棚に上げて、審判や凹凸のグラウンドに責任転嫁してしまう。
欲する前に物が与えられる現代社会では(それを豊かな社会と呼ぶのだそうだ
が…)もはや、忍耐は価値のあるものではなくなったように錯覚してしまう。
本当に、人間は弱くなってしまった。
ロナウジーニョは皮下脂肪が薄いので、一見細身のようにも見えるが、太もも
は、丸太のように太い。努力の証としての鍛えられた足だ。
努力=これなくして夢の実現は有り得ない。こつこつと、繰り返し繰り返し続
けていく、日々の積み重ねのことだ。努力は忍耐と同じ意味だ。
しんどいことが続いても、もう一度チャレンジする我慢強さを身につけよう。
もう諦めようと思っても、もう一度チャレンジするねばり強さを身につけよう。
叱られて気持ちがへこんでしまっても、もう一度チャレンジする打たれ強さを身
につけよう。
人としての成長を求めれば、そして、夢を叶えようと願えば、あえて
様々な「×××強さ」を自ら求めていく必要があると思えてきた。
※前回の号外で、「優しさと思いやり」について書いた。それと
合わせて読んで欲しい。
11月3.5日の決戦はもうすぐだ。気持ちを一つにして(チームはファミリー)
頑張ろう!
僕もサッカーの指導に専念しようと思う。
秩
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造 上
性 心
命
感