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研究業績目録 2014 - 静岡県立大学 食品栄養科学部・食品栄養科学

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静 岡 県 立 大 学 食 品 栄 養 科 学 部
大学院 食品栄養科学専攻・環境科学専攻
研 究 業 績 目 録
2014
2014 年 1 月~2014 年 12 月
は し が き
静岡県立大学食品栄養科学部は 1987 年 4 月に開設され、27 年が経過した 2014 年 4
月に環境科学研究所を発展的に統合し、環境生命科学科を設置した。大学院組織は、2012
年 4 月に食品栄養環境科学研究院としたが、それを構成する食品栄養科学専攻と環境科
学専攻は、1991 年 4 月開設の大学院生活健康科学研究科の流れを汲む。2014 年 4 月に
は、研究院付置施設として茶学総合研究センターおよび食品環境研究センターを開設し
た。
この間、日本は 2007 年に超高齢社会に突入し(総人口に占める 65 歳以上人口の割合
が 21%を超過)、さらに高齢者人口は増加の一途を辿る。また、国民医療費の年度総額
は約 40 兆円に上り、毎年 3%以上の上昇を示している。したがって、食と健康に対す
る社会的ニーズは極めて高い.一方,世界に目を転じると、ここ 50 年間で人口は2倍
に増え、一次エネルギー消費は3倍に膨らんだ。現今社会はその経済的負担となる医療
費の削減を求めていて、食事による 「未病」への先制医療 あるいは 「一次予防」 への発
想の転換が望まれる。これに食品栄養科学は貢献し得る。また、現在大きな社会問題と
なっている地球規模での気候変動や環境汚染の問題は、農水産物等の食料生産やその安
全性とも関わり、将来にわたって持続可能な社会を実現する上で解決していかなくては
ならない。これに環境科学は貢献し得る。
本部局の 2006 年以降の研究業績は、農学分野の論文引用度指数において全国第 1 位
の評価を受けるに至った (「大学ランキング 2013」 および 「大学ランキング 2014」, 朝
日新聞出版)。同じく生態学・環境学分野の論文引用度指数においても、2007 年以降毎
年上位にランキングされ、2008 年には全国 1 位となっている。また、文部科学省科学
研究費補助金採択数 (2010 年度〜2014 年度) は、研究分野 「食生活学」 において国内
第1位となった。
ここに、食品栄養科学部・大学院食品栄養環境科学研究院に所属する 36 研究室および
2センターの 2014 年の活動を報告する。
2015 年 3 月
食品栄養科学部長 合田 敏尚
大学院食品栄養環境科学研究院長 小林 裕和
目
次
はしがき
食品栄養科学部食品生命科学科・大学院食品栄養科学専攻食品科学大講座
食品物理学研究室(学部)………………………………………………………………………………
1
食品分析化学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………
4
ケミカルバイオロジー研究室(学部・大学院)………………………………………………………
9
食品分子工学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………
11
食品衛生学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
16
有機化学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
21
食品化学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
23
微生物学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
27
生物分子工学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………
32
植物機能開発研究室(大学院・学部)…………………………………………………………………
37
食品蛋白質工学研究室(大学院・学部)………………………………………………………………
41
人類遺伝学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
43
食品栄養科学部栄養生命科学科・大学院食品栄養科学専攻栄養科学大講座
生化学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………………
46
栄養化学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
50
栄養生理学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
55
生理学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………………
61
公衆衛生学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
63
臨床栄養学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
67
フードマネジメント研究室(学部・大学院)…………………………………………………………
74
臨床栄養管理学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………
80
栄養教育学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………
85
調理科学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
88
公衆栄養学研究室(学部)………………………………………………………………………………
91
老化制御研究室(大学院)………………………………………………………………………………
94
食品栄養科学部環境生命科学科・大学院環境科学専攻
大気環境研究室(学部・大学院)………………………………………………………………………
95
水質・土壌環境研究室(学部・大学院)……………………………………………………………… 100
物性化学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………… 105
植物環境研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………… 109
環境工学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………… 114
環境政策研究室(学部・大学院)……………………………………………………………………… 116
生態発生遺伝学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………… 118
環境微生物学研究室(学部・大学院)………………………………………………………………… 121
光環境生命科学研究室(学部・大学院)……………………………………………………………… 127
環境生理学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………… 131
生体機能学研究室(学部・大学院)…………………………………………………………………… 135
協力講座等
茶学総合研究センター…………………………………………………………………………………… 141
食品環境研究センター…………………………………………………………………………………… 146
多糖類機能開発研究室…………………………………………………………………………………… 152
外部資金獲得状況 ………………………………………………………………………………………… 155
食品栄養科学部
食 品 生 命 科 学 科
大学院 食品栄養科学専攻
食 品 科 学 大 講 座
食品物理学研究室
所 属 学 会
い ち の せ
しょう い ち
准教授: 一ノ瀬 祥一 ・博士(理学)
日本物理学会、食品工学研究者団体
研究室概要
ソーセージ、コンニャクなどの食品の粘弾性物性は通常レオメーターを用いて、応力と変形の関係を測定し決定す
る。応力が微小の場合は線形モデルであるフォークト模型、マックスウェル模型またはそれらの組み合わせで解析す
る。実際の現場の食品では大応力、大変形の場合が多く、従来から使われてきたこれらの模型は不完全であることが
永い間指摘され続けてきた。非摂動、非線形な取り扱いが要求される場合であり、この問題は一般に難しいと考えら
れている。ミクロな立場(ナノ粒子)からの物理学的解析法が近年進歩し、徐々にこのような非線形問題が解明されは
じめている。ソフトマター物理学では対象は食品、生体、化粧品などである。それらはモル数オーダーの多粒子からな
る高分子集合体やコロイド粒子系である。「複雑さ」と「柔軟さ」を備えており、“人間に優しい”物質である。(この点が
従来の物性物理と違う。)永い歴史のある流体力学ではニュートン流体(水、コンソメスープなど)については
Navier-Stokes方程式があり、よく調べられている。しかし、食品科学に普通にあらわれるものはトマトケチャップ、マヨ
ネーズなどの非ニュートン流体である。(人体を流れる血液も非ニュートン流体である。)非ニュートン流体に対しては
一部の特別な場合(Casson模型など)を除き、よく分かっていない。( Ichinose S.,
arXiv:1404.6627(cond-mat), 6
pages , 'Non-equilibrium Statistical Approach to Friction Models')
昨今の物理学の展開の中に「物質科学の幾何学化」という新しい流れがある。流体力学などの古くからの堅実な物
性関連物理をこのアイデアを取り入れ、見直す研究が増えている。非平衡統計物理学という食品物性、生体力学、大
気環境モデル、地震モデル などに必須の学問領域が活気を呈している。ソフトマター物理学、コンピューター科学と
幾何学を駆使し、上記の難題に挑みたい。( Ichinose S., arXiv:1303.6616(hep-th), 39 pages 'Velocity-Field
Theory, Boltzmann's Transport Equation, Geometry and Emergent Time')
現在の宇宙は約 140 億年前に誕生し、膨張を続けながら「冷却し」、現在の姿に至っていると考えられている。宇宙
を形造る基本構成要素は、宇宙の進化を議論するエネルギースケールでは、銀河である。我々の住む星(地球)の所
属する天の川銀河は約 2000 億(10**11)個の恒星集団である。太陽(系)は銀河渦の中心を極めてゆっくり(約 2 億年
周期)と回っている。この様子は幾何学(一般相対性理論)を用い記述すると、粘弾性物質の(極めてスローな)回転
運動に似たものになる。そこでは摩擦によるエネルギーの散逸現象が生じていると思われる。現在この銀河渦をめぐり、
観測される速度分布(銀河渦は速度が分布する場の理論とみなせる)が、理論計算と一致しない。エネルギー散逸系
の解析の難しい状況が端的にあらわれている。これは粘弾性体(の一般化したもの)の回転運動とみなせる。幾何学
の視点から、この宇宙におけるエネルギー収支を解明したい。(http://research.kek.jp/people/hkodama/UTQuestWS4/
TalkFiles/ShoichiIchinose.pdf )
主要研究題目
1.
ソフトマター物理学からの食品の粘弾性解析
2.
非平衡統計系の数理モデルとコンピュータシミュレーション
3.
宇宙の暗黒物質と暗黒エネルギー
1
研究業績
【原著論文】
1.
Ichinose S.: New Approach to Cosmological Fluctuation using the Background Field Method and CMB Power
Spectrum, JPS Conf. Proc.1, 013103 (2014)
2.
Ichinose S.: Velocity-Field Theory, Boltzmann's Transport Equation and Geometry, JPS Conf. Proc. 1,
012132(2014)
【研究報告書】
1.
一ノ瀬美春、一ノ瀬祥一、山崎由起:茹で調理でのパスタ内の水分移動と Computer Simulation、平成 26
年度静岡県立大学"産・学・民・官の連携を考えるつどい、2014.11.21
【学会発表】
(口頭)
1.
Ichinose S.,: General Relativity Treatment of a Dissipative Model and Non-equilibrium Statistical Approach,
International Workshop on "Holographic vistas on Gravity and Strings"(Yukawa Inst. Theor. Phys., May 26-28,
2014, Kyoto, Japan)
2.
Ichinose S.: Non-equilibrium Statistical Approach to Fluctuation of Radiated Field and Unruh Effect, KEK theory
workshop - Fundamental question in string theory and quantum field theory - (Feb 18-21, 2014, KEK, Tsukuba,
Japan)
3.
Ichinose S.: Dissipative Models and Nonequilibrium Statistical Approach, YITP workshop "Strings and
Fields"( Yukawa Inst. Theor. Phys.,Kyoto, Japan, July 22-26,2014)
4.
Ichinose S.: Boltzmann's Transport Equation based on Velocity-Field Theory and Non-equilirium Statistical
Mechanics, Yukawa International Seminar "Nonequilibrium Phenomena in Novel Quantum States"( Yukawa Inst.
Theor. Phys.,Kyoto, Japan, Dec 3-5,2014)
5.
一ノ瀬美春、一ノ瀬祥一、山崎由起: ボルツマン輸送方程式の速度場の理論による定式化と非平衡統計力学、
日本物理学会(東海大、平塚市)、2014 年 3 月 27 日
6.
一ノ瀬美春、一ノ瀬祥一、山崎由起: ボルツマン方程式と一次元粘弾性流体の数値シミュレーション」 日本物
理学会(中部大、愛知県春日井市)、2014 年 9 月 7 日
7.
一ノ瀬祥一: 輻射場のゆらぎの非平衡統計力学による取り扱いと Unruh 効果、日本物理学会(佐賀大、佐賀
市)、2014 年 9 月 18 日
【シンポジウム】
1.
一ノ瀬美春、一ノ瀬祥一、山崎由起: ナノサイエンスによる食品物性解析
2
- パスタ内の水分移動と
Computer Simulation -、国際食品工業展 FOOMA JAPAN 2014, 2014.6.10-13, 東京ビッグサイト、アカ
デミックプラザ 講演 2014 年 6 月 11 日
【研究会】
1.
一ノ瀬祥一:摩擦系のゆらぎの非平衡統計力学アプローチ」 理研シンポジウム・iTHES 研究会「熱場の量子論
とその応用」、 2014 年 9 月 3-5 日
対外活動
【主催】
1.
一ノ瀬祥一: 市民勉強会「環境・生命・宇宙 ーわたしたちの星、地球、月そして太陽ー」(静岡市)
,2014
年3月1日、3月15日、3月22日.
2.
一ノ瀬祥一: 中部夏の学校、京都大学基礎物理学研究所共同利用(地域スクール)、東海大学山中湖セミナー
ハウス、2014年9月5-8日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
一ノ瀬祥一:しずおかデイリーメッセージ(出演)、 K-mix RADIOKIDS、2014年3月12日
2.
一ノ瀬祥一:こんにちは県庁です(出演)、SBS静岡放送、2014年3月6日
【教育活動】
1.
一ノ瀬祥一: 静岡大学理学部非常勤講師(物理学I (電磁気学)、物理学II(量子力学))
3
食品分析化学研究室
所 属 学 会
くまざわ
しげのり
教 授: 熊澤 茂則 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本食品科学工学会、日本栄養・食糧学会、日本フ
ードファクター学会、日本化学会、日本分析化学会、日本質量分析学会、
日本核磁気共鳴学会、American Chemical Society
ほ そ や
たかひろ
助 教: 細谷 孝 博 ・博士(薬学)
日本農芸化学会、日本食品科学工学会、日本薬学会、日本生薬学会、
日本癌学会、日本がん分子標的治療学会
研究室概要
本研究室は食品成分に関する分析化学的な研究を通じ、食品の機能性に科学的根拠を与えることを目標に、以
下のような研究を展開している。
1.
未利用植物資源または食品に関し、化学的な面から検証を行っている。例えば、静岡県産の農産物の未利用部
分であるワサビ、メロン、いちごの葉に含まれる有用成分の探索、プロポリスやローヤルゼリーなどのミツバチ生産
物に含まれる抗菌成分や抗腫瘍活性成分、ブルーベリーなどのベリー果実に含まれる視覚機能改善成分、紫色
のヤムイモに含まれる着色成分に関する分析化学的研究をしている。
2.
植物ポリフェノールの機能性発現機構を明らかにするため、茶カテキン類やテアフラビン類と糖類や脂質膜など
との相互作用について、分析化学的な手法を用いて解析を行っている。
3.
定量 NMR 法と多変量解析を用いたメタボロミクスによる、食品成分の新たな分析評価法の開発を進めている。
主要研究題目
1. 未利用植物資源や食品に含まれる生理機能成分の分析化学的研究
2. 植物ポリフェノールの機能性発現機構の解析
3. NMR を用いた食品成分のメタボロミクス解析
研究業績
【原著論文】
1.
Inui S., Hatano A., Yoshino M., Hosoya T., Shimamura Y., Masuda S., Ahn M.-R., Tazawa S., Araki Y.,
Kumazawa S.: Identification of the phenolic compounds contributing to antibacterial activity in ethanol extracts
of Brazilian red propolis. Nat. Prod. Res., 28, 1293-1296 (2014).
2.
Nishizawa M., Hosoya T., Hirokawa T., Shin-ya K., Kumazawa S.: NMR spectroscopic characterization of
inclusion complexes of theaflavin digallate and cyclodextrins. Food Sci. Technol. Res., 20, 663-669 (2014).
3.
Kubota M., Hosoya T., Fukumoto S., Miyagi T., Kumazawa S.: Anti-melanogenic compounds in Rubus
croceacanthus. J. Berry Res., 4, 127-135(2014).
4.
Inui S., Hosoya T., Kumazawa S.: Hawaiian propolis: comparative analysis and botanical origin. Nat. Prod.
Commun., 9, 165-166 (2014).
4
5.
Sakakibara H., Ichikawa Y., Tajima S., Makino Y., Wakasugi Y., Shimoi K., Kobayashi S., Kumazawa S.,
Goda T.: Practical application of flavonoid-poor menu meals to the study of the bioavailability of bilberry
anthocyanins in human subjects. Biosci. Biotechnol. Biochem., 78, 1748-1752 (2014).
6.
Kobayashi M., Nishizawa M., Inoue N., Hosoya T., Yoshida M., Ukawa Y., Sagesaka M. Y., Doi T.,
Nakayama T., Kumazawa S., Ikeda I.: Epigallocatechin gallate decreases the micellar solubility of cholesterol
via specific interaction with phosphatidylcholine. J. Agric. Food Chem., 62, 2881-2890 (2014).
7.
Seon-II Park, Ohta T., Kumazawa S., Jun M., Ahn M.-R.: Korean propolis suppresses angiogenesis through
inhibition of tube formation and endothelial cell proliferation. Nat. Prod. Commun., 9, 555-560 (2014).
8.
Kumazawa S., Murase M., Momose N., Fukumoto S.: Analysis of antioxidant prenylflavonoids in different
parts of Macaranga tanarius, the plant origin of Okinawan propolis. Asian Pacific J. Trop. Med., 7, 16-20 (2014).
9.
Deguchi J., Horiguchi K., C. P. Wong, Hosoya T., Iihoshi A., Kaneda T., Morita H.: Sucutinirane-deterpene
derivatives induce apoptosis via oxidative stress in HL-60 cells. J. Nat. Med., 68, 723-729 (2014).
【総説】
1.
細谷孝博, 熊澤茂則:NMR と多変量解析を用いた食品成分の総合評価 世界の緑茶を例に-1H-NMR スペク
トルからわかること-. 化学と生物, 52, 502-504 (2014).
2.
細谷孝博, 熊澤茂則:食品と疾病−アントシアニン・アントシアニンの構造と分布. Functional Food, 8, 68-73
(2014).
【報告書】
1.
熊澤茂則:平成 25 年度財団法人杉山報公会・研究助成 研究成果報告書「ベリー果実に含まれるアントシア
ニン色素の眼機能改善作用に関する研究」
2.
熊澤茂則:平成 25 年度静岡県立大学教員特別研究推進成果報告書(区分①)「大学院生のプレゼンテーショ
ン能力を飛躍的に向上させる研究領域横断プログラム」
3.
熊澤茂則:平成 25 年度静岡県立大学学部研究推進成果報告書「食品栄養科学部および大学院食品栄養科
学専攻学生への就職支援」
4.
細谷孝博:平成 25 年度静岡県立大学特別研究推進成果報告書(区分②)「静岡県特産未利用農産物イチゴ
の葉および根に含まれる有効成分の探索研究」
5.
細谷孝博:第 63 回国際会議出席費補助金報告書 (公益財団法人)農芸化学研究奨励会
6.
細谷孝博:平成 25 年度財団法人旗影会研究助成報告書「多変量解析を利用した新規食材の迅速なスクリー
ニングシステムの確立とその応用」
7.
細谷孝博:2013 年度アサヒグループ研究報告書「脂肪分解促進因子 AIM を標的としたポリフェノール成分の
探索研究」
【学会発表】
(招待講演)
1.
熊澤茂則: 静岡県産農作物の未利用廃棄物中に含まれる有用物質. シーズ&ニーズビジネスマッチング研究
発表会(静岡). 要旨集 p.2, 2014 年 12 月 4 日
5
2.
細谷孝博: NMR を用いた多変量解析からみる食品成分のメタボロミクス. よこはま NMR 研究会 第 51 回ワーク
ショップ メタボロミクス(横浜). 2014 年 12 月 4 日
3.
Kumazawa S.: Constituents and plant origin of Pacific propolis. The 2nd International Conference on Pharma and
Food (Shizuoka). 要旨集 pp.60-61, 2014 年 11 月 5 日
4.
熊澤茂則: ベリー果実に含まれる成分とその生理機能. 東海地域生物系先端技術研究会 平成 26 年度第 2 回
セミナー(名古屋). 要旨集 pp.10-15, 2014 年 10 月 31 日
(口頭)
1.
細谷孝博: NMR を用いた多変量解析による食品成分の分析. 静岡食品環境フォーラム(静岡).要旨集
p.16, 2014 年 12 月 19 日
2.
藤浪未沙, 細谷孝博, 熊澤茂則: 繊維芽細胞増殖因子 FGF18 発現抑制成分の探索. 平成 26 年度日本食
品科学工学会中部支部大会(名古屋).要旨集 p.16, 2014 年 12 月 13 日(優秀賞受賞)
3.
吉田周平, 細谷孝博, 熊澤茂則: NMR を用いた紅茶のプロファイリング. 平成 26 年度日本食品科学工学
会中部支部大会(名古屋).要旨集 p.17, 2014 年 12 月 13 日
4.
細谷孝博, 久保田通代, 熊澤茂則: NMR と多変量解析からみる緑茶成分と抗酸化活性. 第 5 回岐阜薬科
大学機能性健康食品(蜂産品)研究講演会(岐阜).要旨集 pp.37-38, 2014 年 12 月 6 日
5.
小川友里, 來住明宣, 松川泰治, 茶山和敏, 細谷孝博, 熊澤茂則: ワインからのレスベラトロール誘
導体の検出. 第 5 回岐阜薬科大学機能性健康食品(蜂産品)研究講演会(岐阜).pp.35-36, 2014 年
12 月 6 日
6.
吉田周平, 細谷孝博, 増田英樹, 熊澤茂則: ワサビ葉の成分分析および機能性評価. 日本農芸化学会
2014 年度大会(東京)
.2014 年 3 月 27-31 日
7.
増田友香, 細谷孝博, 大場聖司, 熊澤茂則: 静岡県産温室メロン葉の成分研究. 日本農芸化学会 2014
年度大会(東京)
.2014 年 3 月 27-31 日
8.
吉田知夏, 來住明宣, 松川泰治, 茶山和敏, 細谷孝博, 熊澤茂則: ワインに含まれるレスベラトロー
ル誘導体の検出. 日本農芸化学会 2014 年度大会(東京).2014 年 3 月 27-31 日
9.
乾沙王里, 細谷孝博, 吉積一真, 佐藤一, 熊澤茂則: セネガル産プロポリスに含まれる成分と生理活
性に関する研究. 日本農芸化学会 2014 年度大会(東京).2014 年 3 月 27-31 日
(ポスター)
1.
Yoshida S., Hosoya T., Masuda H., Kumazawa S.: Wasabi leaves: Component analysis and their bioactivities.
第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム(静岡).要旨集 p.76, 2014 年 11 月 7−8 日(ポスター賞受賞)
2.
Kudo R., Kurihara S., Muto H., Hosoya T., Kumazawa S.: Berries from Izu: Anthocyanins and antioxidant
activity. 第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム(静岡).要旨集 p.77, 2014 年 11 月 7−8 日
3.
Hosoya T., Masuda Y., Ohba S., Kumazawa S.: Melon leaves: Component analysis and their antioxidant
activity. 第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム(静岡).要旨集 p.78, 2014 年 11 月 7−8 日
4.
Yoshida S., Hosoya T., Masuda H., Kumazawa S.: Bioactive components of Wasabia japonica leaves. XXVIIth
International Conference on Polyphenols & 8th Tannin Conference (Nagoya).要旨集 pp.431-432, 2014 年 9 月
2−6 日
6
5.
Hosoya T., Moriya C., Agawa S., Sugiyama Y., Terahara N., Kumazawa S.: Alatanin D, E, F, and G: New
acylated anthocyanins from purple yam. XXVIIth International Conference on Polyphenols & 8th Tannin
Conference (Nagoya).要旨集 pp.435-436, 2014 年 9 月 2−6 日
6.
Shinka Y., Doi S., Kishi A., Hosoya T., Kumazawa S., Sayama K., Matsukawa T.: Biological activity of rate
polyphenols found in wine. XXVIIth International Conference on Polyphenols & 8th Tannin Conference
(Nagoya).要旨集 pp.401-402, 2014 年 9 月 2−6 日
7.
Hosoya T., Kubota M., Kumazawa S.: Green tea profiling using 1H-NMR spectra and multivariate statistics. XII
International Conference on the Applications of Magnetic Resonance in Food Science (Cesena, Italy).要旨集
p.85, 2014 年 5 月 20−23 日
対外活動
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
熊澤茂則:アサイーとは(制作協力&出演). テレビ朝日 グッドモーニング、2014年6月23日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
熊澤茂則:日本農芸化学会中部支部参与,2013 年 4 月~現在.
2.
熊澤茂則:日本農芸化学会英文誌編集委員,2011 年 4 月~現在.
3.
熊澤茂則:日本食品科学工学会代議員,2013 年 4 月~現在.
4.
熊澤茂則:日本食品科学工学会中部支部評議員,2005 年 4 月~現在.
5.
熊澤茂則:日本食品科学工学会中部支部運営委員,2009 年 4 月~現在.
6.
熊澤茂則:日本食品科学工学会英文誌編集委員,2005 年 4 月~現在.
7.
熊澤茂則:日本プロポリス研究者協会幹事,2003 年 10 月~現在.
8.
熊澤茂則:日本フードファクター学会評議員,2005 年 11 月~現在.
9.
熊澤茂則:日本分析化学会中部支部幹事,2007 年 4 月~現在.
10. 熊澤茂則:日本分析化学会代議員,2012 年 4 月~現在.
11. 熊澤茂則:環太平洋プロポリス研究会事務局代表,2012 年 4 月~現在.
(委員会活動)
1.
熊澤茂則:農林水産省 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業評価分科会委員,2014 年 10 月~現
在
2.
熊澤茂則:
(独)科学技術振興機構 研究成果最適展開支援プログラム専門委員,2012 年 4 月~現在
3.
熊澤茂則:
(独)日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員,2014 年 12 月~現在
【教育活動】
1.
熊澤茂則:名古屋大学大学院生命農学研究科 大学院特別講義「プロポリスとその起源植物の化学」,2014
年 10 月 31 日.
2.
細谷孝博:「食塩水で虹を作ろう!」食品栄養科学部 2014 キッズラボ(焼津),2014 年 7 月 26 日.
3.
細谷孝博:青少年のための科学の祭典第 18 回静岡大会サイエンスフェスティバル in る・く・る,2014
年 8 月 10 日.
7
【受賞】
1.
Yoshida S.: Wasabi leaves: Component analysis and their bioactivities. 第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラ
ム(静岡).(ポスター賞受賞)
2.
藤浪未沙: 繊維芽細胞増殖因子 FGF18 発現抑制成分の探索. 平成 26 年度日本食品科学工学会中部支部大
会(名古屋).(優秀賞受賞)
8
ケミカルバイオロジー研究室
所 属 学 会
ふな
のぶたか
准教授: 鮒 信学 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本放線菌学会、日本バイオインダストリー協会、
日本ケミカルバイオロジー学会、酵素工学研究会
きむ
すんよん
助 教: 金 承榮 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本放線菌学会
研究室概要
植物や微生物の二次代謝産物である天然有機化合物は、その多様な化学構造のため、生理活性を有するものが
多い。人類は、医薬品等の資源などとして、天然有機化合物から多大な恩恵を受けてきた。新興感染症や多剤耐性
菌などは、依然、人類の驚異であり、新規な抗生物質・抗ウィルス剤の必要性は変わっていない。また、癌などの難病
の治療・克服は人類の悲願である。しかしながら、植物や微生物資源の枯渇により、新規な二次代謝産物の発見数
は減少の一途を辿っている。
ゲノム情報に基づいた天然有機化合物の生合成研究は、ゲノムマイニングと呼ばれることがある。微生物や植物の
ゲノムを宝の山とみたて、それを採鉱するという意味合いだ。植物・糸状菌及び原核微生物のゲノム情報を探索源とし
て、天然有機化合物の生合成酵素のスクリーニングを行った。また、見出された新規生合成酵素を用い、「非天然型」
天然有機化合物の微生物生産系の構築を行った。天然有機化合物は医薬品等に利用されている実績が多く、「非
天然型」天然有機化合物にも多様な生理活性が期待できる。
主要研究題目
1.
ゲノムマイニングによる新規 III 型ポリケタイド合成酵素の探索
2. III 型ポリケタイド合成酵素を用いた非天然型ポリケタイドの創生
研究業績
【原著論文】
1.
Aizawa, T., Kim, S.-Y., Takahashi, S., Koshita, M., Tani, M., Futamura, Y., Osada, H., and Funa, N.:
Alkyldihydropyrones, new polyketides synthesized by a type III polyketide synthase from Streptomyces
reveromyceticus. J. Antibiot., 67, 819-23 (2014)
【学会発表】
(口頭)
1.
大石奈穂美、山梨智也、曽根祐輔、田辺友希、山本聡、金 承榮、鮒 信学: 脂肪酸合成経路の遮断による一
次代謝産物の生産能の強化、日本農芸化学会 2014 年度大会、3 月(東京)
9
2.
曽根祐輔、山梨智也、大石奈穂美、天野結香子、金 承榮、鮒 信学: Acetyl-CoA carboxylase の発現によるク
ルクミンの微生物生産、日本農芸化学会 2014 年度大会、3 月(東京)
(ポスター)
1.
山本聡、山梨智也、鮒 信学: 大腸菌における生体内 malonyl-CoA 量に寄与する因子のスクリーニング、日本
農芸化学会中部支部第 171 回例会、2014 年 10 月(名古屋)
2.
山梨智也、金 承榮、原 啓文、鮒 信学: Rhodococcus jostii RHA1 株由来のβ-ケトアジピン酸経路の in vitro
再構築、2014 年度日本放線菌学会大会、2014 年 6 月(筑波)
3.
谷美生夏、相澤光輝、金 承榮、高橋俊二、長田裕之、鮒 信学: III 型ポリケタイド合成酵素 DpyA によるラクト
ン化の分子機構の解明、2014 年度日本放線菌学会大会、2014 年 6 月(筑波)
4.
天野結香子、金 承榮、鮒 信学: Saccharopolyspora erythraea 由来の新規ポリケタイド合成酵素の機能解析、
2014 年度日本放線菌学会大会、2014 年 6 月(筑波)
【シンポジウム】
1.
Nobutaka Funa: “Blocking fatty acid synthesis for improved production of polyketides” US-Japan Seminar on
the Biosynthesis of Natural Products For Young Researcher., March 2, Tokyo, Japan (2014)
2.
鮒 信学: 環状アミン・ポリケタイド融合化合物の生合成研究と微生物生産」新学術領域研究 生合成マシーナ
リー: 生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御、第 7 回公開シンポジウム、2014 年 6 月(東京)
3.
鮒 信学: 環状アミン・ポリケタイド融合化合物の生合成研究と微生物生産、新学術領域研究 生合成マシーナ
リー: 生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御、第 8 回公開シンポジウム、2014 年 12 月(東京)
対外活動
【講演】
1.
鮒 信学:脂肪酸合成経路の阻害による代謝流量調節,第5回醗酵フォーラム(足柄下郡),2014年11月22
日
10
食品分子工学研究室
所 属 学 会
し も や ま だ
まこと
教 授:下山田 真 ・農学博士
日本農芸化学会、日本食品科学工学会、日本食品工学会、
American Chemical Society
い し い
たけ
し
助 教:石井 剛 志 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本フードファクター学会、日本食品科学工学会
日本栄養・食糧学会、日本酸化ストレス学会、日本生化学会
日本分析化学会、日本質量分析学会、日本カテキン学会
研究室概要
大豆は高タンパク質素材であり、将来の食糧不足に向けてさらなる活用が求められつつある。しかしながら大豆は非
栄養成分、不快味成分を多く含むために加熱等の加工処理が必須であり、加工によってその品質は大きく影響を受
ける。そこで、大豆加工品の中でも加工度の比較的低い豆乳を取り上げ、加熱手段、条件等と品質の関係について
検討している。加熱速度を制御するために通電加熱装置を用いて豆乳の加熱を行うと、加熱速度、すなわち昇温の
速さに依存して豆乳の沈澱生成、粘度などが変化した。さらに異なる加熱条件下で調製された豆乳の消化性や機能
発現についても検討を進めている。
食品成分が機能を発現する際には、第一段階として食品成分と食品成分あるいは食品成分と生体成分との間で何
らかの反応(相互作用)が生じるものと予想されるが、その分子機構が解明されているものは少ない。そこで、食品に
含まれるポリフェノール、キノンあるいは含硫化合物等の二次機能・三次機能発現に着目し、それらの成分と食品成
分(主に乳・大豆・茶成分)や生体成分(主にタンパク質と脂質)との分子間相互作用の解析(分子標的探索、結合親
和性評価、結合構造決定、構造・機能解析など)を進めている。
主要研究題目
1.
豆乳タンパク質の加熱変性挙動と加熱条件による制御
対流伝熱などの外部加熱、通電加熱などの内部加熱を用いて豆乳を加熱する際の加熱速度等の条件とタン
パク質の変性挙動の関係について明らかにすることを目指している。得られた知見より豆乳の特性を制御しうる
加熱条件の設定が可能になるものと期待している。
2.
茶ポリフェノールと食品・生体成分との分子間相互作用解析
緑茶カテキンや紅茶テアフラビンの二次機能(味、色)や三次機能の発現機構の一端を、食品成分や生体成
分との間で生じる“分子間相互作用”の観点から解き明かすことを目指し、「紅茶クリームダウン機構」、「ポリフェ
ノールの苦渋味の発現・抑制機構」および「ポリフェノールの酸化促進・抑制機構」などの解明を進めている。
研究業績
【原著論文】
1.
Shimoyamada, M., Mogami, S., Tsuzuki, K., Honda, Y.: Characterization of soymilk prepared by milling and
pressing at high temperature. J. Food Process. Preserv., 38, 830-836 (2014).
11
2.
安田怜未,下山田 真,堀 光代,粕谷志郎,長野宏子: 小麦発酵食品中の微生物を用いたパンの有用性,日
本家政学会誌,65, 221-231 (2014).
3.
Hatanaka, S., Maegawa, M., Kanauchi, M., Kasahara, S., Shimoyamada, M. and Ishida, M.: Characteristics
and purification of soybean milk curdling enzyme-producing yeast Saccharomyces bayanus SCY003. Food Sci.
Technol. Res., 20, 927-938 (2014).
4.
青木茂太,仲川清隆,松本俊介,阿久津光紹,君塚道史,下山田 真,西川正純,宮澤陽夫: 徐放性粉末魚
油の調製,日本食品科学工学会,61, 467-474 (2014)
5.
Morita, K., Shimoyamada, M. and Nakajima, M.: Effects of Freeze-thaw Treatment on the Characteristics of
Soymilk and Formulated Tofu Curd. Food Sci. Technol. Res., 21, 125-128 (2014).
6.
Maeda A., Kai K., Ishii M., Ishii T., Akagawa M.: Safranal, a novel protein tyrosine phosphatase 1B inhibitor,
activates insulin signaling in C2C12 myotubes and improves glucose tolerance in diabetic KK-Ay mice. Mol. Nutr.
Food Res., 58, 1177-1189 (2014).
7.
Nakamura Y., Ishii T., Abe N., Murata Y.: Thiol modification by bioactivated polyphenols and its potential role
in skin inflammation. Biosci. Biotechnol. Biochem., 78, 1067-1070 (2014).
8.
安井美奈, 石井剛志: ネイティブ-ポリアクリルアミドゲル電気泳動を用いる茶ポリフェノール会合体の検出法,
分析化学, 63, 687-692 (2014).
9.
Aruga N., Toriigahara M., Shibata M., Ishii T., Nakayama T., Osakabe N.: Responses to a single dose of
different polyphenols on the microcirculation and systemic circulation in rats. J. Funct. Foods, 10, 355–363
(2014).
10.
Matsuura K., Usui Y., Kan T., Ishii T., Nakayama, T.: Structural specificity of electric potentials in the
coulometric-array analysis of catechins and theaflavins, J. Clinic. Biochem. Nutr., 55, 103–109 (2014).
11.
Kato A., Sakakibara H., Tsuboi H., Tatsumi A., Akimoto M., Shimoi K., Ishii T., Kaneko H., Nakayama T.,
Ohashi N.: Depressive symptoms of female nursing staff working in stressful environments and their association
with serum creatine kinase and lactate dehydrogenase - a preliminary study. Biopsychosoc. Med., doi:
10.1186/1751-0759-8-21, eCollection (2014).
12.
Yamazaki T., Sagisaka M., Ikeda R., Nakamura T., Matsuda N., Ishii T., Nakayama T., Watanabe T.: The
human bitter taste receptor hTAS2R39 is the primary receptor for the bitterness of theaflavins. Biosci. Biotechnol.
Biochem., 78, 1753-1756 (2014).
【報告書】
1.
石井剛志,中山 勉,新井映子:茶ポリフェノールの渋味発現機構の解明,平成 25 年度科学研究費補助金(基
盤研究(B))研究実績報告書,課題番号 24300252 (2014).
2.
石井剛志,中山 勉,望月和樹:難吸収性ポリフェノール類の渋味刺激を受容する消化管分子標的の探索と受
12
容機構の解明,平成 25 年度科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)研究実績報告書,課題番号 24650493
(2014).
3.
中山 勉,石井剛志:紅茶テアフラビン類の機能性に関する化学的解析,平成 25 年度科学研究費補助金(基
盤研究(C))研究実績報告書,課題番号 25450174 (2014).
4.
石井剛志ほか:静岡発世界を結ぶ新世代茶飲料と素材の開発「苦渋味抑制素材の開発(代表)」「渋味評価法
の開発(代表)」「テアフラビンの機能性評価(1)(代表)」「テアフラビン素材の開発(分担)」,静岡県・静岡市地
域結集型研究開発プログラム研究成果最終報告書 (2014).
【プロシーディング】
1.
Takahashi Y., Nakagawa A., Ohtaki T., Takeda A., Takeuchi Y., Ishii T., Nakayama T., Konishi T., Unno K.:
Effect of green tea catechin on prevention of age-related brain dysfunction. Proceedings of the 5th International
Conference on O-CHA (tea) Culture and Science ICOS 2013, PR-P-13 (2014).
2.
Watase T., Ikegaya A., Yugami T., Hakamata M., Takagi H., Kamimura, M. Dohi S., Tanzawa N., Shiotani S.,
Takahashi C., Suzuki T., Nakayama T., Ishii T.: Application of bitterness and/or astringency control material to
tea products. Proceedings of the 5th International Conference on O-CHA (tea) Culture and Science ICOS 2013,
PR-P-16 (2014).
3.
Yamazaki T., Sagisaka M., Matsuda N., Ishii T., Nakayama T., Watanabe T.: TAS2R39 is a bitter taste receptor
for theaflavins. Proceedings of the 5th International Conference on O-CHA (tea) Culture and Science ICOS 2013,
HB-P-21 (2014).
4.
Nakayama T., Matsuura K., Usui Y., Kan T., Ishii T.: Structural specificity of electric potentials in the
coulometric-array analysis of catechins, methylated catechins and theaflavins. Polyphenols Communications 2014,
153-154 (2014).
5.
Mori T., Katsumata T., Akagawa M., Nakayama T., Ishii T.: Development and application of a new probe for
searches for the high-affinity proteins of gallate-type catechins. Polyphenols Communications 2014, 623-624
(2014).
【学会発表】
(招待講演)
1.
石井剛志:食品および酸化ストレス関連因子による生体タンパク質の翻訳後修飾に関する研究, 日本農芸化学
会中部支部-日本農芸化学会創立 90 周年・中部支部創立 60 周年記念-第 170 回例会(静岡), 要旨集 pp. 1-2,
2014 年 7 月 5 日.
(口頭)
1.
廣瀬弥生,金内誠,畑中咲子,下山田真,小泉武夫: トリメチルアミン分解能を持つ乳酸菌のスクリーニング,
日本農芸化学会大会 2014 年度大会(川崎),オンライン要旨集 2A08p03, 2014 年 3 月 28 日.
2.
工藤直人,新井泰範,神尾直哉,渡辺悠人,石井剛志,中山 勉,越阪部奈緒美:Theaflavin のマウスエネルギ
13
ー代謝への影響,日本農芸化学会大会 2014 年度大会(川崎),オンライン要旨集 2B05p13,2014 年 3 月 28 日.
3.
長田彩加,金内 誠,畑中咲子,下山田 真,石田光晴: オキアミを用いた発酵調味料の製造法, 日本農芸化
学会大会 2014 年度大会(川崎),オンライン要旨集 2A08p23, 2014 年 3 月 28 日
4.
菅井竹彦,金内 誠,畑中咲子,下山田 真: 酵母菌株間での dimethyl sulphoxide reductase の違い, 日本農
芸化学会大会 2014 年度大会(川崎),オンライン要旨集 3A08p13, 2014 年 3 月 28 日.
5.
下山田真,遠藤てい,金内誠,石田光晴,大下明洋,江草信太郎,本多芳孝: 蒸発濃縮豆乳の粘度上昇とそ
の抑制,日本食品科学工学会第 61 回大会(福岡),要旨集 p.77,2014 年 8 月 30 日.
6.
前田 歩海,甲斐 建次,石井 恵,石 井剛志,赤 川 貢,芦 田 均 :サフ ラナー ルによる protein tyrosine
phosphatase 1B (PTP1B) の阻害を介したインスリンシグナリング活性化作用の解明,日本食品科学工学会第 61
回大会(福岡),要旨集 p.133, 2014 年 8 月 30 日.
(ポスター)
1.
松浦加奈子,石井剛志,中山 勉:紅茶の赤い色素“テアフラビン”の酸化防止効果,第 15 回静岡ライフサイエ
ンスシンポジウム(静岡),要旨集 p.23,2014 年 3 月 8 日.
2.
松浦加奈子,石井剛志,中山 勉:テアフラビンの抗酸化性と酸化安定性の解析,第 29 回茶学術研究会講演会
(静岡),2014 年 3 月 14 日(ポスター賞受賞).
3.
下山田 真,杉本いづみ,金内 誠,石田光晴: ジュール加熱した豆乳の性質に及ぼす昇温速度と温度保持の
影響,日本食品工学会第 15 回年次大会(つくば),要旨集 p.100,2014 年 8 月 7-8 日.
4.
Nakayama, T., Matsuura, K., Usui, Y., Kan, T., and Ishii, T.: Structural specificity of electric potentials in the
coulometric-array analysis of catechins, methylated catechins and theaflavins, 27th International Conference on
Polyphenols(Nagoya), Abstracts (Proceedings) pp.153-154, 2014 年 9 月 5 日.
5.
Mori, T., Katsumata, T., Akagawa, M., Nakayama, T., and Ishii, T.: Development and application of a new
probe for searches for the high-affinity proteins of gallate-type catechins, 27th International Conference on
Polyphenols(Nagoya), Abstracts (Proceedings) pp.623-624, 2014 年 9 月 5 日.
6.
石井剛志,安井美奈,竹内由紀,中山 勉:脂質膜透過性の低い茶ポリフェノールの会合挙動解析,日本分析
化学会第 63 年会(東広島),オンライン要旨集 P3066,2014 年 9 月 19 日.
7.
Nakamura T, Yamazaki T, Sagisaka M, Ikeda R, Matsuda N., Ishii T., Nakayama T., Watanabe T.: TAS2R39
Theaflavins activate human taste receptor. The 2nd International Conference on Pharma and Food, Shizuoka,
Japan, Abstracts p.115, 2014 年 11 月 6 日.
8.
石井剛志,竹内由紀,安井美奈,小林彰子,保田倫子,下位香代子,越阪部奈緒美,中山 勉:テアフラビン類
の脂質膜における分子挙動,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p.23,2014 年 11 月 9 日.
9.
齊藤晃子,中里李沙,柴田政廣,石井剛志,中山 勉,福井敏樹,越阪部奈緒美:テアフラビン摂取後の急性的
な循環動態の変化,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p.109,2014 年 11 月 9 日.
10. 中村俊之,石井剛志,三好規之,加藤陽二,渡辺達夫:免疫化学的手法を用いたイソチオシアネート付加分子
14
の探索,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p.114,2014 年 11 月 9 日.
11. 石井剛志,竹内由紀,安井美奈,保田倫子,下位香代子,小林彰子,越阪部奈緒美,中山 勉:テアフラビン類
の難吸収性に影響する因子の解析,第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京),要旨集 p.40,2014 年 11
月 22 日.
対外活動
【講演等】
1.
石井剛志ほか:身近な食品やいきもので研究してみよう!「ブドウジュースの色はなぜ変わるの?」,「キイロショ
ウジョウバエのかんさつ」,「気体って不思議」,「ミクロワールド!花粉のふしぎ」,青少年のための科学の祭典
第 18 回静岡大会サイエンスフェスティバル in る・く・る 2014 講師(静岡),2014 年 8 月 10 日.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
下山田 真:日本科学工学会英文誌編集委員,2010 年4月~現在.
2.
石井剛志:日本カテキン学会幹事,2012 年 11 月~現在.
3.
石井剛志:日本フードファクター学会評議員,2014 年 11 月~現在
(委員会活動)
1.
下山田 真:公益財団法人農林水産・食品産業技術振興協会審査専門評価委員,2013 年1月~現在.
2.
石井剛志: (独)科学技術振興機構研究成果最適展開支援プログラム専門委員,2011 年 5 月~現在.
【受賞】
1.
松浦加奈子:テアフラビンの抗酸化性と酸化安定性の解析,第 29 回茶学術研究会講演会(静岡)発表者,ポス
ター賞,2014 年 3 月 14 日.
2.
石井剛志:食品および酸化ストレス関連因子による生体タンパク質の翻訳後修飾に関する研究,農芸化学奨励
賞(日本農芸化学会若手研究者顕彰),2014 年 3 月 27 日.
3.
石井剛志:Human serum albumin as an antioxidant in the oxidation of (−)-epigallocatechin gallate: participation
of reversible covalent binding for interaction and stabilization,BBB Most-Cited Paper Award 2013(日本農芸化
学会英文誌最多引用論文の筆頭・責任著者),2014 年 3 月 27 日.
15
食品衛生学研究室
所 属 学 会
ま す だ しゅ うい ち
准教授: 増田 修一 ・博士(食品栄養科学)
日本食品衛生学会,日本農芸化学会,日本薬学会,日本栄養・
食糧学会,日本環境変異原学会 他
しまむら
ゆ う こ
助 教: 島村 裕子 ・博士(学術)
日本食品衛生学会,日本農芸化学会,日本栄養・食糧学会,
日本家政学会,日本環境変異原学会 他
研究室概要
現在、食品衛生上の危害要因として、化学的要因、生物学的要因、物理学的要因が考えられている。化学的要因
としては、食品添加物、農薬、カビ毒由来化学物質および非意図的生成物が、生物学的要因としては、食中毒菌、腐
敗細菌、ウイルス、寄生虫、コレラ菌等がある。物理的要因としては、金属、鼠の死骸、放射線、紫外線などがあり、こ
れらの危害要因のヒトに対する生体影響を防御することは健康的な生活を送る上で極めて重要である。
当研究室では、食品中化学物質等のリスクを評価するとともに、食中毒菌の検出や毒素を制御する手法を検討し
ている。研究内容として、食品中に存在する多種多様な化学物質の生成メカニズム、変異原性および生体内での挙
動を明らかにして、ヒトに対するリスク評価を行い、またこれら化学物質の毒性を抑制する食品素材の検索も行ってい
る。一方、食中毒菌の毒素産生および毒素活性を抑制する成分について、食品素材から探索し、その活性物質を分
離同定し、さらに、新規殺菌法を確立するために、食肉内部への食中毒菌の侵入に影響を与える因子の解明と電解
水を用いた殺菌処理方法を検討している。また、緑茶、わさび等の静岡県地場産品やその他食品素材の各種機能
性 (抗肥満、抗糖尿病など) を調べ、それらを用いた機能性食品の開発を目指している。
主要研究題目
1. 食環境中化学物質の安全性評価とリスク分析
食品中に存在する多種多様な化学物質(アクリルアミド、グリシドール脂肪酸エステル、ヘテロサイクリックアミ
ン等)の生成メカニズム、変異原性及び生体内での挙動を明らかにし、ヒトに対するリスク評価を行う。また、これ
ら化学物質の毒性を抑制する植物成分を探索する。
2. 食中毒菌検出法の開発および食中毒菌毒素産生抑制・毒素活性阻害成分の探索
食中毒菌の不快臭の前駆体を探索し、それらを用いた食中毒菌検出法の開発を目指す。また、食中毒の制
御法の開発を目的として、黄色ブドウ球菌の毒素産生および毒素活性を抑制する成分について植物食品中か
ら探索し、その活性物質を分離同定する。さらに、新規殺菌法の確立するために、食肉内部への食中毒菌の侵
入に影響を与える因子の解明と電解水を用いた殺菌処理方法を検討する。
3. 静岡県地場産品等食品素材の機能性の検索
緑茶、沢わさび、みかんなどの静岡県地場産品やその他植物食品の機能性(抗肥満効果、抗糖尿病効果、
抗ストレス効果等)を調べ、それらを用いた機能性食品の開発を目指す。
16
研究業績
【原著論文】
1.
Shimamura Y., Aoki N., Sugiyama Y., Nakayama T., Masuda S.:Screening of tea extract and theaflavins for
inhibitory effects on the biological activity and production of staphylococcal enterotoxin A. J. Food Sci., 79(11),
M2294-2300 (2014).
2.
Inui S., Hatano A., Yoshino M., Hosoya T., Shimamura Y., Masuda S., Ahn MR., Tazawa S., Araki Y.,
Kumazawa S.: Identification of the phenolic compounds contributing to antibacterial activity in ethanol extracts
of Brazilian red propolis. Nat. Prod. Res., 28(16), 1293-1296 (2014).
3.
Yanai K.,Sato K., Yamazaki N., Masuda S., Ikeda M.,Kinae N.:Utilization study stems and leaves of tienchi
ginseng Evaluation of anti-hypertensive effects,toxicity,and safety of stems and leaves of tienchi ginseng. JJFCS.,
21(3), 179-186(2014).
【著書】
1.
島村裕子:マトリックス支援レーザー脱離イオン化法による細菌同定法の最近の動向,ぶんせき 2014(4),
186(2014).
【報告書】
1.
島村裕子:不快臭の前駆体を利用した食中毒菌の簡易・迅速検査法の開発,財団法人旗影会,平成 25 年度
研究成果報告書,28(2014)
2.
島村裕子:ポリフェノール系既存添加物による新規食中毒制御法の開発,公益財団法人日本食品化学研究振
興財団,第 20 回研究成果報告書,115-119(2014)
3.
島村裕子, 増田修一:食品中発がん物質アクリルアミドの生成及び遺伝毒性に対する沢わさびの抑制効果,公
益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団,平成 25 年度年報 第 29 巻,168-172(2014)
4.
島村裕子, 増田修一:食肉内部への食中毒菌の侵入に影響を与える因子の解明と電解水処理による殺菌法の
確立,公益財団法人伊藤記念財団,食肉に関する助成研究調査成果報告書 平成 25 年度 VOL.32,7-13
(2014)
【学会発表】
(口頭)
1.
杉山由華, 島村裕子,菅敏幸, 増田修一: 食中毒菌の毒素産生および活性に対するカテキン類の抑制効果,
日本農芸化学会 2014 年度大会(東京), 大会プログラム集 p. 79, 2014 年 3 月 27-30 日.
2.
島村裕子, 平石美季,新家桃香,佐藤 勝浩, 青野博志,青野盈瓠,篠田和代,村田 容常, 増田修一:食中毒
菌の食肉内部への侵入条件および因子の解明,第 107 回日本食品衛生学会学術講演会(東京), 要旨集 p.
66, 2014 年 5 月 15-16 日.
17
3.
島村裕子, 平石美季,新家桃香,佐藤 勝浩, 青野博志,青野盈瓠,篠田和代,増田修一:アルカリ性・酸性電
解水併用処理が食肉の殺菌効果および品質に及ぼす影響,第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌), 要旨集
p. 245, 2014 年 5 月 30 日-6 月 1 日.
4.
新家桃香,島村裕子, 三浦真知, 高木啓詞, 増田修一:新規黒茶様飲料の脂肪蓄積抑制効果に関する研究,
日本食品科学工学会第 61 回大会(福岡), 要旨集 p. 178, 2014 年 8 月 28-30 日.
5.
尾崎順哉,島村裕子, 柴田昌治, 増田修一:ブドウ球菌毒素遺伝子の伝播機序の解明および伝播抑制成分の
探索,日本食品科学工学会第 61 回大会(福岡), 要旨集 p. 113, 2014 年 8 月 28-30 日.
6.
平井央子,島村裕子, 杉山由華, 増田修一:食中毒菌の毒素産生および活性に対するポリフェノール系既存食
品添加物の抑制効果,日本食品科学工学会第 61 回大会(福岡), 要旨集 p. 113, 2014 年 8 月 28-30 日.
(ポスター)
1.
藤野陽子,島村裕子,池辺美香,増田修一:食中毒菌の産生する不快臭の前駆体を利用した簡易・迅速微生
物検査法の確立.日本農芸化学会中部支部第 171 回例会(名古屋), 要旨集 p. 9, 2014 年 10 月 11 日.
2.
Chikako Hirai, Yuko Shimamura, Yuka Sugiyama, Shuichi Masuda: Development of novel control method for
preventing food-poisoning using food additives derived from polyphenols. The 2nd International Conference on
Pharma and Food, Shizuoka, Japan, Nov 6-7 (2014).
3.
新家桃香,島村裕子, 三浦真知, 高木啓詞, 増田修一:高脂肪食により誘導した肥満に対する新規黒茶様飲料
の脂肪蓄積改善効果に関する研究.第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京), 要旨集 p. 41, 2014 年
11 月 21-22 日.
4.
平井央子,島村裕子, 杉山由華, 増田修一:食中毒菌の毒素産生および活性に対する EGCG の抑制効果とそ
の作用機序の解明.第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京), 要旨集 p. 42, 2014 年 11 月 21-22 日.
(優秀発表賞受賞)
5.
尾崎順哉,島村裕子, 柴田昌治, 増田修一:カテキン類による抗菌活性とブドウ球菌毒素遺伝子伝播の抑制効
果の関係.第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京), 要旨集 p. 43, 2014 年 11 月 21-22 日.
6.
稲垣 僚, 平井央子,島村裕子,増田修一:食肉の加熱調理におけるグリシドール脂肪酸エステルの生成及び
そのリスク評価.第 108 回日本食品衛生学会学術講演会(金沢), 要旨集 p. 171, 2014 年 12 月 3-6 日.
7.
土屋祐介, 平石美季,島村裕子,青野博志,青野盈瓠,篠田和代,増田修一:電解水による食肉の殺菌法の有
用性および食中毒菌の食肉への侵入に対する塩類の影響.第 108 回日本食品衛生学会学術講演会(金沢),
要旨集 p. 151, 2014 年 12 月 3-6 日.
8.
武内麻美, 島村裕子,中村好志,増田修一:グリシドール脂肪酸エステル及びアクリルアミドの発がんプロモー
ション作用に関する研究.第 108 回日本食品衛生学会学術講演会(金沢), 要旨集 p. 175, 2014 年 12 月 3-6
日.
18
対外活動
【講演】
1.
増田修一:がん抑制効果について,お茶市民セミナーin藤枝,藤枝市役所農林課(藤枝市)2014年1月12日.
2.
増田修一:がん予防,「新版 茶の機能」活用のためのフォーラム,静岡県茶業会議所(静岡市)2014 年 3 月
17 日.
3.
島村裕子:知ってなるほど食中毒,健康医療情報講演会,(静岡)2014 年 9 月 26 日.
4.
増田修一:「植物由来成分および電解水を利用した新規食中毒制御法の開発」産学官マッチング会 in 静岡,
(静岡)2014 年 10 月 15 日.
5.
島村裕子:「食肉内部への食中毒菌の侵入に影響を与える因子の解明と電解水処理による殺菌法の確立」産・
学・民・官の連携を考えるつどい 2014,(静岡)2014 年 11 月 21.
6.
島村裕子:食中毒菌の毒素産生および活性に対する植物由来ポリフェノールの抑制効果,静岡食品環境フォ
ーラム、食品環境研究センター事業(静岡)2014 年 12 月 19 日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
増田修一:お茶市民セミナーin藤枝「がん抑制効果について」. 静岡新聞、2014年1月13日
2.
増田修一:梅雨前のカビ対策(出演). NHK静岡放送 たっぷり静岡、2014年5月29日
3.
増田修一:わさびについて (制作協力). NHKワールドTV Trails to Tsukiji、 2014年11月30日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
増田修一:(社)日本食品衛生学会 学会活性化委員,2010 年 2 月~現在.
2.
増田修一:日本カテキン学会 監事,2013 年 4 月~現在.
(委員会活動)
1.
島村裕子:男女共同参画推進センター,センター教員,2014 年 4 月~現在.
【教育活動】
1.
島村裕子,増田修一:「食塩水で虹を作ろう!」食品栄養科学部 2014 キッズラボ,(焼津)2014年7月26日.
2.
増田修一,島村裕子 他:「ミクロワールド!花粉のふしぎ」青少年のための科学の祭典第18回静岡大会サイエ
ンスフェスティバルinる.く.る2014,(静岡)2014年8月10日.
3.
増田修一:「環境衛生学」静岡大学非常勤講師,集中講義,(静岡)2014年9月16日~17日.
4.
増田修一:「ストレスと疾病Ⅱ(実習)」遺伝子とストレスを知り, 生活習慣病を予防しよう!,静岡県立大学公開講
座(県立大学会場),2014年10月18日.
5.
増田修一:日常食品中に含まれる化学物質(生体機構と生体への影響について),高大連携出張講義 富士宮
西高等学校,(富士宮市)2014年10月24日.
19
【受賞】
1.
平井 央子:食中毒菌の毒素産生および活性に対する EGCG の抑制効果とその作用機序の解明,第 11 回
日本カテキン学会年次学術大会(東京),優秀発表賞受賞.
20
有機化学研究室
所 属 学 会
た ん じ
けんいち
すぎもと
おさむ
教 授: 丹治 健一 ・薬学博士
助 教: 杉本 収 ・博士(薬学)
日本薬学会、日本化学会、国際複素環化学会
日本薬学会、有機合成化学協会
研究室概要
食品は有機化合物の集まりであることから、食品中の有効成分に対して化学的な検討を行うことが可能な有機化学
は重要な学問領域のひとつである。中でも有効成分そのもの、あるいはその誘導体を化学的に合成するために、有
機合成化学は不可欠である。当研究室では、目的とする有機化合物をより簡便かつ高効率的に合成すべく、各種新
規反応系の開発を行っている。
主要研究題目
1.
1,3,4-オキサジアゾール環の構築反応の開発:アゾジカルボン酸エステルとホスフィンとの反応により生成する化
合物は光延試薬と呼ばれ、中性条件にてカルボン酸のエステル化を行うことが可能な試薬として繁用されている。
光延試薬を用いたカルボン酸のエステル化においてアルコールを用いずに反応を行うと、カルボン酸由来のア
シル基に光延試薬由来のヒドラジン骨格を有する官能基が結合した化合物が生成することがすでに報告されて
いるが、当研究室はこの反応を高温にて行うことにより分子内閉環反応が進行し、オキサジアゾール骨格が構築
されることを見出した。オキサジアゾール環を有する oxadiazon は水稲用除草剤として利用されているほか、オキ
サジアゾール環の構造類縁体は医薬品等に広く用いられている。現在、反応条件の最適化ならびに反応の一
般性に関する確認等を行っている。
2.
含窒素複素環ハロゲン体の簡便な合成法の開発:プリン環に代表される含窒素複素環は数多くの医薬品の基
本骨格を構成していることから、含窒素複素環上への官能基の導入反応は新規医薬品の開発において極めて
重要な手法のひとつとなっている。含窒素複素環上のハロゲン基は芳香族求核置換反応、カップリング反応等
により各種官能基に変換可能であることから、含窒素複素環ハロゲン体は重要な合成中間体となっている。しか
しながら含窒素複素環ハロゲン体を合成するにあたっては、反応基質の入手性、ハロゲン化反応における操作
の煩雑性等、いくつかの難点を有している。当研究室では、より安価かつ簡便に含窒素複素環ハロゲン体を合
成し得る手法を開発すべく、各種検討を行っている。
21
研究業績
【原著論文】
1.
Sugimoto O., Arakaki T., Kamio H., Tanji K.: The use of a Mitsunobu reagent for the formation of
heterocycles: a simple method for the preparation of 3-alkyl-5-aryl-1,3,4-oxadiazol-2(3H)-ones from carboxylic
acids. Chem. Commun., 50, 7314-7317 (2014).
【学会発表】
(口頭)
1.
岩﨑飛馬,杉本収,丹治健一:含窒素複素環のα位無置換部位へのハロゲン基導入に関する研究,第 60 回日
本薬学会東海支部総会・大会(三重),要旨集 p.47,2014 年 7 月 5 日.
2.
渡邉功樹,杉本収,丹治健一:ホスホニウム塩を用いた環状エーテルの開裂的ハロゲン化反応,第 60 回日本薬
学会東海支部総会・大会(三重),要旨集 p.47,2014 年 7 月 5 日.
22
食品化学研究室
所 属 学 会
わたなべ
た つ お
教 授: 渡辺 達夫 ・農学博士
日本栄養・食糧学会、日本農芸化学会、日本香辛料研究会、
日本食品・機械研究会、American Chemical Society
なか むら
としゆき
助 教: 中村 俊之 ・博士(環境人間)
日本農芸化学会、日本フードファクター学会
研究室概要
肥満は生活習慣病の大きなリスクファクターであるが,食事誘発生産熱を高めることにより,肥満の予防に効果があ
ると考えている。トウガラシ辛味成分であるカプサイシンは,カプサイシン受容体 TRPV1 の活性化を通じて,エネルギ
ー消費を高めることが知られている。そこで,TRPV1 などの温度感受性 TRP 受容体を異所的に発現させた培養細胞
を用いて,温度感受性 TRP 受容体に作用する食品成分の検索を行っている。高活性であった化合物は,肥満誘発
食に添加してマウスにあたえ,in vivo にてその有効性を検討する。これまでにスパイスを中心に 10 数種の新しい
TRPV1 活性化成分を見出している。また,TRPA1 を活性化する成分をあらたに 10 数種見出すとともに,これらの中に
も体脂肪蓄積抑制効果を示す化合物があることを認めている。
また、苦味受容体発現細胞を用いた苦味の評価系の開発を行っている。これまでに茶のカテキンやテアフラビンを
受容する苦味受容体を特定し、カテキン等の苦味を評価しうることを明らかにしている。また、カテキンをモデルとして
用い、シクロデキストリン等による苦味のマスキングをこの系にて評価できることを見出している。
さらに、食品成分の機能性発現機構を解明するための研究を進めている。摂取した食品成分は、生体内への吸収・
代謝を経て排泄されるまでに、様々な生体内分子との相互作用し、機能性を発揮していると考えられる。その発現機
構を解明するために、食品成分の体内動態や代謝産物を確認するとともに、それらの標的となる生体分子を探索し、
生理活性機構を解明することを目的として研究を行っている。
主要研究題目
1.
体熱産生亢進化合物の培養細胞による探索と動物での有効性の検討
TRPV1 や TRPA1、TRPM8、TRPV3 などを異所的に発現させた培養細胞を用いて,96 穴マイクロプレートを用
いたスクリーニング系にて温度感受性 TRP 受容体に作用する食品成分の検索を行っている。高活性な化合物
は、マウスの餌に混ぜて与えるか、経口投与後の体温等への影響から有効性の検討を行う。
2.
味覚評価系の開発
受容体発現細胞を用いた苦味を評価する実験系の開発を行っている。苦味物質に応答する受容体を特定し、
苦味に影響をおよぼす因子の効果を数値として評価できる系の構築を目指している。
3.
食品成分の生体利用性の検討および相互作用分子の探索
食品成分として、特に、フラボノイド類やイソチオシアネート類に着目し、生体利用性と機能性の評価を行って
いる。食品成分の生体内での吸収・代謝を考慮しつつ、機能性発現に重要な生体分子を探索することで、食品
成分の機能性発現機構の解明を目指している。
23
研究業績
【原著論文】
1.
Sugatani J., Sadamitsu S., Yamaguchi M., Yamazaki Y., Higa R., Hattori Y., Uchida T., Ikari A., Sugiyama
W., Watanabe T., Ishii S., Miwa M., Shimizu T.: Anti-obese function of platelet-activating factor: Increased
adiposity in platelet-activating factor receptor-deficient mice with age. FASEB J., 28, 440-452 (2014).
2.
Terada Y., Horie S., Takayama H., Uchida K., Tominaga M., Watanabe, T.: Activation and inhibition of
thermosensitive TRP channels by voacangine, an alkaloid present in Voacanga africana, an African tree. J. Nat.
Prod., 77, 285-297 (2014).
3.
Terada Y., Hosono T., Seki T., Ariga T., Ito S., Narukawa M.,Watanabe T.:
Sulphur-containing compounds
of durian activate the thermogenesis-inducing receptors TRPA1 and TRPV1. Food Chem., 157, 213-220 (2014).
4.
Nakamura T., Murota K., Kumamoto S., Misumi K., Bando N., Ikushiro S., Takahashi N., Sekido K., Kato
Y., Terao J.: Plasma metabolites of dietary flavonoids after combination meal consumption with onion and tofu
in humans. Mol. Nutr. Food Res. 58, 310-317 (2014).
5.
Kobata K., Takemura I., Tago G., Moriya T., Kubota K., Nakatani S., Wada M., Watanabe T.: Formation of
long-chain N-vanillyl-acylamides from plant oils. Biosci. Biotechnol. Biochem., 78, 1242-1245 (2014).
6.
Yamazaki T., Sagisaka M., Ikeda R., Nakamura T., Matsuda N., Ishii T., Nakayama T., Watanabe T.: The
human bitter taste receptor hTAS2R39 is the primary receptor for the bitterness of theaflavins. Biosci. Biotechnol.
Biochem., 78, 1753-1756 (2014).
7.
Terada Y., Kitajima M., Taguchi F., Takayama H., Horie S., Watanabe T.: Identification of indole alkaloid
structural units important for stimulus selective TRPM8 inhibition: SAR study of naturally occurring iboga
derivatives. J. Nat. Prod. 77, 1831-1838 (2014).
【総説】
1.
山﨑豊実,渡辺達夫: 苦味受容体を用いた苦味評価技術と苦味の低減,調理食品と技術,20(1), 1-9 (2014).
【著書】
1.
渡辺達夫,寺田祐子: 辛味成分カプサイシン—トウガラシの健康科学,「食べものとくすり—食の薬効を探る」大
東 肇 編,建帛社,東京,2014 年,pp. 63-83.
2.
渡辺達夫: トウガラシは鳥に恋をする!? カプサイシンの辛さを解き明かす!,「科学の宝箱」TBS ラジオ 編,
講談社,東京,2014 年,pp. 207-214.
【学会発表】
(招待講演)
1.
渡辺達夫:日本人の食の特徴とエネルギー代謝(公開シンポジウム:日本人の食を考える),第 66 回日本栄養・
食糧学会中部支部大会(静岡),要旨集 pp. 11-13、2014 年7月 12 日.
24
(口頭)
1.
山﨑豊実,渡辺達夫:官能検査を用いたカテキンの苦味に対するマスキング効果の評価,第 68 回日本栄養・食
糧学会大会(札幌),要旨集 p.241,2014 年 5 月.
2.
寺田祐子,北島満里子,田口芙悠美,高山廣光,堀江俊治,渡辺達夫:Voacangine 類縁化合物を用いた構造—
活性相関研究 - 化学アゴニスト選択的 TRPM8 阻害に重要な構造の同定,第 29 回日本香辛料研究会(札幌),
要旨集 p.9-10,2014 年 10 月 24, 25 日.
3.
中村俊之,石井剛志,三好規之,加藤陽二,渡辺達夫:ワサビ含有イソチオシアネートの標的分子の探索,第
29 回日本香辛料研究会(札幌),要旨集 p.25,2014 年 10 月 24, 25 日.
4.
横山大輝,亀山大輔,三好一史,中村俊之,渡辺達夫:マウスを用いた食品成分による冷え改善効果評価系,
第 67 回日本栄養・食糧学会中部支部大会(静岡),要旨集 p.4,2014 年 11 月 22 日.
5.
北島満里子,寺田祐子,田口芙悠美,浅場絢ヌネッツ,小暮紀行,渡辺達夫,高山廣光:温度感受性 TRP チャ
ネルアンタゴニスト活性を有する Voacangine 関連化合物の全合成研究と構造活性相関,第 32 回メディシナルケ
ミストリーシンポジウム(神戸),要旨集 p.76,2014 年 11 月 26-28 日(優秀賞受賞)
(ポスター)
1.
黒田侑希,池田りこ,山﨑豊実,中村俊之,宇田一成,若林敬二,渡辺達夫:太田ポンカン果皮抽出物中の苦
味化合物,日本農芸化学会中部支部第 171 回例会(名古屋), 要旨集 p.11,2014 年 10 月 11 日(奨励賞受賞)
2.
Nakamura T, Yamazaki T., Sagisaka M, Ikeda R, Matsuda N., Ishii T., Nakayama T., Watanabe T.:
TAS2R39 Theaflavins activate human taste receptor. The 2nd International Conference on Pharma and Food,
Shizuoka, Japan, Abstracts p. 115, Nov 6-7 (2014).
3.
中村俊之,石井剛志,三好規之,加藤陽二,渡辺達夫:免疫化学的手法を用いたイソチオシアネート付加分子
の探索,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p. 114,2014 年 11 月8, 9日
対外活動
【講演】
1.
渡辺達夫:トウガラシの機能性,平成26年度富士市民大学前期ミニカレッジ・共催特別講座「食の安全
と疾病予防」(富士市)
,2014年6月25日.
2.
渡辺達夫:日本人の食の特徴とエネルギー消費を高める食品成分,模擬講義(剣祭),2014年10月27日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
渡辺達夫:ホンマでっか!?レストラン:カレーライス(出演). フジテレビ、2014年4月17日
2.
渡辺達夫:夏こそ!スパイス(制作協力&出演)NHK あさイチ、2014年7月2日
3.
渡辺達夫:やはりカレーは強し!(制作協力). K-MIX(静岡FM放送)2014年7月30日
4.
渡辺達夫:#13ワサビ(制作協力&出演).NHK教育 すイエんサー、2014年8月12日
25
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
渡辺達夫:日本栄養・食糧学会,代議員,2011 年9月〜現在.
2.
渡辺達夫:日本栄養・食糧学会中部支部参与,2011 年 10 月~現在.
3.
渡辺達夫:日本香辛料研究会,役員,2007 年 8 月~現在.
4.
渡辺達夫:日本食品・機械研究会,理事,2009 年 6 月〜現在.
(委員会活動)
1.
渡辺達夫:総合食品学講座,事業推進委員会委員,2008 年4月~現在
2.
渡辺達夫:(独) 科学技術振興機構シーズ発掘試験(つなぐしくみ),査読委員,2007 年4月〜現在.
3.
渡辺達夫:財団法人杉山報公会,選考委員,2013 年6月〜現在.
【教育活動】
1.
渡辺達夫:食品中の辛味成分の生理機能,静岡三大学連携講義(フロンティア科学特論I)「食による疾
病予防—大学からの発想、企業からの提案」(静岡市)
,2014年9月24日.
【受賞】
1.
黒田侑希:太田ポンカン果皮抽出物中の苦味化合物,日本農芸化学会中部支部第 171 回例会(名古屋),
企業奨励賞(優秀ポスター賞)受賞.
26
微生物学研究室
所 属 学 会
おおはし
の り お
教 授: 大橋 典男 ・博士(薬学)
日本細菌学会、日本感染症学会、日本ウイルス学会、
日本分子生物学会、日本農芸化学会、日本リケッチア研究会、
Seminar on Acari-Diseases Interface
よしかわ
ゆ う こ
助 教: 吉川 悠子 ・博士(医学)
日本細菌学会、日本分子生物学会、日本農芸化学会、
日本フードファクター学会
研究室概要
自然界には無数の微生物が生息し、その中には、食品として利用されている有用な微生物や感染症の原因となる
有害な微生物が含まれる。当研究室では、それら双方の微生物を対象としている。有用な微生物として、近年、健康
維持のためにプロ/プレ/シンバイオティクスが注目されている。当研究室では、漬け物などの発酵食品中に存在す
る乳酸菌のプロバイオティクス効果やビフィズス菌の増殖を促進するオリゴ糖などのプレバイオティクス効果の解析や、
摂取した食事成分による腸内細菌への影響を解析することで、最終的に新たな機能性食品の開発を目指している。
また、有害な微生物に関して、食の安全性の観点から家畜または食肉由来抗生物質耐性菌の自然界における挙動
解析や腸管に感染する病原性細菌の感染機構についての研究を進めている。さらに、まだ研究が進んでいないマダ
ニ媒介性感染症の日本国内での実態解明およびその感染機構の解析に努めている。
主要研究題目
1.
機能性食品開発を視野に入れたプロバイオティクス研究
現在、健康維持のために注目を集めている食品にプロバイオティクスがある。これは、有用な微生物を摂取す
ることで、健康維持に役立てようとするものである。近年、日本人は古くから漬物などの植物性発酵食品を食して
いるため、乳製品由来の乳酸菌よりも植物由来の乳酸菌がより適しているのではないかと考えられるようになった。
本研究室では、日本人向けのプロバイオティクス機能性食品の開発を視野に入れ、特に、地場産品の植物発酵
食品に含まれる乳酸菌を探索し、そのプロバイオティクス効果(血清コレステロール濃度減少効果、腸炎の症状
緩和効果など)を解析して有用な乳酸菌を選出し、有効利用に向けた科学的エビデンスの蓄積を試みている。
また、他の人種と比べ、日本人の腸内細菌は有用菌であるビフィズス菌の占める割合が高い。そこで、ビフィズス
菌の増殖を促進する難消化性オリゴ糖の解析を通して、プレバイオティクス研究にも取り組んでいる。さらに、食
事成分と腸内細菌の変動の相関性を解析することで、新規のプレバイオティクス製品の探索を目指す。
2.
食品由来有害微生物の挙動と感染機構に関する研究
未だに制御不能な病原微生物の一つに抗生物質耐性菌が存在する。従来は、疾患治療のために使用され
27
た抗生物質の濫用により耐性菌が出現したと考えられていたが、近年では、安い食肉を求める消費者の要求と
生産者らの経済重視の考えから、出荷までの期間を短縮させるための食肉用家畜への抗生物質の使用にも原
因があると考えられている。本研究室では、食の安全性の観点から、分子生物学的手法を用いて、家畜または
食肉由来抗生物質耐性菌の自然界における挙動解析や食中毒の原因細菌の一つであるリステリア菌の細胞内
寄生性機構に関する研究を進めている
3.
新興感染症起因細菌の実態解明と宿主感染機構に関する研究
日本国内には、ヒトに重篤な症状を引き起こす日本紅斑熱リケッチアに起因しない、原因不明の発熱性感染
症が存在しており、新興感染症「アナプラズマ症」の起因細菌や未知の紅斑熱群リケッチア、遺伝学的にリケッ
チアに近いリケッチア関連細菌群の関連が示唆されている。「アナプラズマ症」の病原体は、マダニにより媒介さ
れる細胞内寄生性細菌で、特に、免疫を担当する好中球に積極的に感染するという特徴がある。しかしながら、
これらの細胞内増殖機構は未だ解明されていない。本研究室では、分子疫学的および分子生物学的手法を駆
使して、これらの未知なるリケッチア関連細菌群の実態や宿主感染寄生性機構の解明に取り組んでいる。
研究業績
【原著論文】
1.
Gaowa, Yoshikawa Y., Ohashi N., Wu D., Kawamori F., Ikegaya A., Watanabe T., Saitoh K., Takechi D.,
Murakami Y., Shichi D., Aso K., Ando, S.: Anaplasma phagocytophilum antibodies in humans, Japan,
2010–2011. Emerg. Infect. Dis., 20, 508-509 (2014).
2.
Tanaka K., Ohgo Y., Katayanagi Y., Yasui K., Hiramoto S., Ikemoto H., Nakata Y., Miyoshi N., Isemura M.,
Ohashi N., Imai S.: Anti-inflammatory effects of green soybean extract irradiated with visible light. Sci Rep., 4,
4732 (2014).
3.
Todoroki K., Ishii Y., Miyauchi C., Kitagawa S., Min J. Z., Inoue K., Yamanaka T., Suzuki K., Yoshikawa
Y., Ohashi N., Toyo'Oka T.: Simple and sensitive analysis of histamine and tyramine in Japanese soy sauces and
their intermediates using the stable isotope dilution HILIC–MS/MS method. J. Agric. Food Chem., 62, 6206–6211
(2014).
4.
Kato A., Sakakibara H., Tsuboi H., Tatsumi A., Akimoto M., Shimoi K., Ishii T., Kaneko H., Nakayama T.,
Ohashi N.: Depressive symptoms of female nursing staff working in stressful environments and their association
with serum creatine kinase and lactate dehydrogenase – a preliminary study. Biopsychosoc. Med., 8, 21 (2014).
【報告書】
1.
大橋典男: アナプラズマ属菌を中心としたリケッチア関連細菌群の分子疫学調査 厚生労働省科学研究費補
助金 新興・再興感染症事業平成 25 年度 総括・分担研究報告書.
28
【学会発表】
(招待講演)
1.
大橋典男,高娃,吉川悠子,呉東興,川森文彦,池ヶ谷朝香、渡邊卓哉,齊藤一仁,武地大維,村上陽一,志
智大介,麻生克己,安藤秀二: アナプラズマ症の血清診断について, 第 6 回日本リケッチア症臨床研究会・第
20 回リケッチア研究会合同研究発表会(大津), 抄録集 p. 4,2014 年 1 月 12 日.
2.
Yoshikawa Y., Sugimoto K., Gaowa, Ohashi N.: Accommodation responses of Anaplasma phagocytophilum
during the multiplication in the host cells., 第 87 回日本細菌学会総会(東京),要旨集 p.123, 2014 年 3 月 27
日.
3.
Ohashi N., Yoshikawa Y., Gaowa, Wuritu, Wu D., Kawamori F.: Tick-associated Anaplasmataceae pathogens
in Japan., XIV International Congress of Acarology (京都), 要旨集 p. 37, 2014 年 7 月 18 日.
4.
大橋典男: 日本国内に潜在する新興感染症「アナプラズマ症」, 平成 26 年度中部地区獣医師大会・獣医学術
中部地区学会特別公演(静岡), 要旨集 p. 81, 2014 年 8 月 31 日.
(口頭)
1.
大橋典男: アナプラズマ症を中心とした関連感染症の実態解析と診断法の確立, 平成 25 年度厚生労働科学研
究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業 「ダニ媒介性細菌感染症の診断・治療体制構
築とその基盤となる技術・情報の体系化に関する研究」班会議(東京), 2014 年 1 月 19 日.
2.
川森文彦, 大橋典男: わが国の新興アナプラズマ症, 衛生微生物技術協議会第 35 回研究会(東京), 2014 年 6
月 26-27 日.
3.
川森文彦,池ヶ谷朝香,小柳純子,佐原啓二,大橋典男: One-tube nested PCR による Orientia tsutugamushi
の検出, 第 157 回日本獣医学会学術集会(札幌), 2014 年 9 月 9-12 日.
4.
高田歩,佐々木彰央,吉川悠子,大橋典男: 南アルプス産トガリネズミ 2 種に寄生するケモチダニ類の新たな知
見,2014 年度日本ダニ学会(盛岡),大会プログラム p. 5,2014 年 10 月 18 日.
5.
呉東興,高娃,吉川悠子,川森文彦,川上万理,岸本壽男,森田裕司,増澤俊幸,安藤秀二,大橋典男:
Anaplasma phagocytophilum 感染患者血清中に存在する抗体の検出法に関する検討, 第 97 回日本細菌学会
関東支部総会(東京),要旨集 p. 54,2014 年 10 月 31 日.
6.
中堂園文子,御供田睦代,川森文彦,大橋典男: Multiplex リアルタイム PCR 検査法について, 第 21 回リケッ
チア研究会 研究発表会(東京), 抄録集 p. 12, 2014 年 12 月 20 日.
7.
呉東興,高娃,吉川悠子,川森文彦,池ヶ谷朝香,川上万里,岸本壽男,森田裕司,中堂園文子,御供田睦代,
能勢裕久,池田賢一,増澤俊幸,安藤秀二,大橋典男: アナプラズマ症の特異抗体検出による患者探索の現
状報告, 第 21 回リケッチア研究会 研究発表会(東京), 抄録集 p. 14, 2014 年 12 月 20 日.
8.
御供田睦代,岩元由佳,中堂園文子,岩切忠文,福盛順子,藤田博己,山本正悟,角坂照貴,高橋 守,川端
寛樹,本田俊郎,坂元修治,蔵元 強,北野智一,矢野浩二,藤田信子,島﨑裕子,門馬直太,安藤匡子,高
野 愛,矢野泰弘,糸川健太郎,田原研司,及川陽三郎,川森文彦,大橋典男,髙田伸弘,安藤秀二: 薩南諸
29
島のリケッチア症について, 第 21 回リケッチア研究会 研究発表会(東京), 抄録集 p. 19, 2014 年 12 月 21 日.
9.
池ヶ谷朝香、小柳純子、佐原啓二、川森文彦、大橋典男: 静岡県におけるつつが虫病の動向, 第 21 回リケッチ
ア研究会 研究発表会(東京), 抄録集 p. 20, 2014 年 12 月 21 日.
(ポスター)
1.
宮井莉奈,高野愛,川端寛樹,大橋典男,福井貴史,岡本能弘,増澤俊幸: 極東ロシアとモンゴル由来マダニ
の回帰熱ボレリアの保有率と遺伝系統解析, 第 87 回日本細菌学会総会(東京), 要旨集 p. 148, 2014 年 3 月
26-27 日.
2.
吉川悠子,片柳悠紀,三好規之,福富竜太,大橋典男: コラーゲン誘発性関節炎モデルマウスにおけるトマトサ
ポニンの抗炎症効果, 第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島), 要旨集 p. 86, 2014 年 11 月 8 日.
対外活動
【講演】
1.
大橋典男: 日本国内の「アナプラズマ症」と血清診断について, 厚生労働省健康局・結核感染症課/国立感染
症研究所主催 希少感染症診断技術研修会(東京), 2014 年 2 月 20 日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
大橋典男: 衛生チェックなし、冷やしキュウリ食中毒、店主は営業許可証紛失(コメント). 産経新聞(朝刊),2014
年8月9日.
2.
大橋典男: 冷やしキュウリ販売自粛、食中毒、袋井の花火、県要請受け(コメント). 中日新聞(朝刊),2014年8月
9日.
3.
大橋典男: 感染経路特定できず、静岡市露店許可基準見直しへ(コメント). 静岡新聞(朝刊),2014年8月21日.
【委員等活動】
(学会活動)
1.
大橋典男:日本乳酸菌学会,評議員,2012 年 6 月〜現在.
【一般を対象とする講演】
1.
吉川悠子: しずおか科学技術月間 食品栄養科学部 2014 キッズラボ「食塩水で虹を作ろう!」(焼津), 2014
年 7 月 26 日.
2.
吉川悠子: サイエンスフェスティバル in る・く・る 2014 青少年のための科学の祭典 第 18 回静岡大会「気体っ
て不思議」(静岡), 2014 年 8 月 10 日.
30
生物分子工学研究室
所 属 学 会
か わ ら さ き
やすあき
准教授: 河原崎 泰昌 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本生物工学会、日本分子生物学会、
酵素工学研究会、コンビナトリアルバイオエンジニアリング研究会、
American Chemical Society、健康長寿科学研究会、
バイオインダストリー協会、Asian Federation Of Biotechnology、
静岡化学工学懇話会
い と う
けいすけ
助 教: 伊藤 圭祐 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本生物工学会、日本フードファクター学会、
日本食品科学工学会
研究室概要
酵母は、有史以前より発酵醸造をはじめとする食品製造に用いられてきた、人類にとって有用で安全な単細胞真核
微生物である。酵母は、真核生物の中で最も遺伝子操作が容易であり、安価な培地中で速やかに増殖する。このた
め酵母は、各種の試験研究や診断および生産物製造加工に役立つ組換え蛋白質や酵素の発現・解析・生産環境を
提供しうる。
本研究室は、酵母を主たる実験材料として用い、分子レベルに立脚したバイオテクノロジーを志向し、遺伝子工学、
酵素工学、培養工学、蛋白質工学的なアプローチにより、以下のような研究を展開している。
疾患や老化、寿命に関連する蛋白質間相互作用に着目し、それらの相互作用を特異的に制御または修飾する蛋
白質性分子の創成を目指す研究を展開している。これまでに、酵母細胞および進化工学的手法を用いて相互作用
領域を迅速精密同定する手法(題目 1)や、相互作用蛋白質断片の高速定量的スクリーニング法(題目 1、2)を開発し、
対象とする相互作用を選択的に競合阻害できる(題目 1)ことを示してきた。本年は、寿命延伸因子 mTORC1 複合体
およびその下流翻訳因子を中心として研究を行った。
希少酵素の高効率生産・精製法の確立は、既存の酵素利用製造プロセスの改良・改善を容易にし、新規な製造プ
ロセスの開発を促進する。出芽酵母に異種希少酵素を分泌生産させることができれば、極めて効率的な組換え酵素
生産・精製系を構築できる。本年は、従来法の数千倍の難生産性酵素分泌生産が可能な「高密度酵母菌体懸濁液
を用いた発現系」(題目 2、3)の分子生物学的・培養工学的な解析を進め、難生産性酵素の分泌を可能にしている分
子機構の解明に取り組んだ。
ペプチドは現在市販されている 20%の特定保健用食品に有効成分として利用され、また医薬品としての実用化開
発も近年急速に進展している次世代機能分子である。そこで、食品ペプチドやペプチド様医薬品の生体吸収に関与
するト POT ファミリー輸送体について、独自に開発したハイスループット解析システムを基盤として、そのユニークな
“基質多選択性”の解析を進めている(題目 1、4)。またインスリン分泌ホルモンの分解を阻害する抗2型糖尿病ペプ
チド等、機能性食品や医薬品としての応用を目指したペプチドの研究開発も進めている(題目 1、4)。
31
主要研究題目
1.
蛋白質・遺伝子の解析技術の開発研究
2.
酵素・蛋白質・有用微生物の進化工学的機能改良
3.
出芽酵母高効率菌体外蛋白質生産システムの開発研究
4.
食薬ペプチドの機能解析とその産業応用
研究業績
【原著論文】
1.
Kurose T., Saito Y., Kimata K., Nakagawa Y., Yano A., Ito K., and Kawarasaki Y.: Secretory expression of
Lentinula edodes intracellular laccase by yeast high-cell-density system: a sub-milligram production of
“difficult-to-express” secretory protein. J. Biosci. Bioeng. 117, 659-663 (2014).
2.
Lan V.T.T., Ito K., Ito S., and Kawarasaki Y.: Trp-Arg-Xaa tripeptides act as uncompetitive-type inhibitors of
human dipeptidyl peptidase IV, Peptides 54, 166-70 (2014).
3.
Lan V.T.T., Ito K., Ohno M., Motoyama T., Ito S., Kawarasaki Y.: Analyzing a dipeptide library to identify
human dipeptidyl peptidase IV inhibitor. Food Chem. doi: 10.1016/j.foodchem.2014.11.131.
【総説】
1.
河原崎泰昌, 伊藤圭祐: 最新のトピックス「ランダムな変異導入技術に光明!? 進化する進化分子工学の基盤
技術」, 月刊化学, 69(5), 72-73 (2014).
2.
伊藤圭祐, 疋田礼, 河合駿, Vu Thi Tuyet Lan, 本山貴康, 北川さゆり, 吉川悠子, 加藤竜司, 河原崎泰昌: 食
品ペプチド・医薬品の生体吸収性に関与する POT ファミリー輸送体の基質多選択性, 日本食品・機械研究会
誌, 34(2), 79-87 (2014).
3.
伊藤圭祐, 河原崎泰昌: 食・薬成分の生体吸収に関わるペプチド輸送体の基質多選択性, バイオサイエンスと
インダストリー, 72(2), 130-131 (2014).
【著書】
1.
Kawarasaki Y., Kurose T., Ito K.: High cell-density expression system: Yeast cells in a phalanx efficiently
produce a certain range of “difficult-to-express” secretory recombinant proteins. Method. Mol. Biol. 1258
“Insoluble Proteins: Methods and Protocols” Part 9, ed. by Elena Garcia-Fruitos, Humana Press (2014).
【報告書】
1.
河原崎泰昌: 支部活動報告・第 3 回 CHUBU 懇話会報告, BBCHUBU, 7 (2014).
32
2.
河原崎泰昌: 2014 年度 日本生物工学会中部支部例会報告, BBCHUBU, 7 (2014).
3.
河原崎泰昌: 「CHUBU 懇話会」:企業見学ー講演会ー懇親会のセットで支部活性化, 日本生物工学会会誌
2014 年第 11 号, 2014 年 11 月
4.
河原崎泰昌: シイタケ(L. edodes)ラッカーゼ発現系をもちいた酵素生産・改良、同酵素産業利用への展開
平成 25 年度静岡県立大学教員特別研究(区分 2)成果報告書
5.
伊藤圭祐: う蝕リスク軽減化食品素材探索へのグルカンスクラーゼ分子基盤, 科学研究費補助金(若手研究 B)
成果報告書
6.
伊藤圭祐: 静岡発!抗糖尿病食品素材の開発を促進するインクレチン加水分解酵素の譲渡体制整備と機能
性成分探索, 平成 25 年度静岡県立大学教員特別研究(区分 2)成果報告書
7.
伊藤圭祐: 食・薬相互作用の原因となるヒトペプチド輸送体の基質多選択性の解明, 平成 25 年度静岡県立大
学教員特別研究(区分 3)成果報告書
8.
伊藤圭祐: ヒトにおける優れた吸収特性へ寄与する大豆ペプチドの特定, 不二たん白質研究振興財団助成研
究(一般)成果報告書
【学会発表】
(招待講演)
1.
伊藤圭祐: プロトン共役型オリゴペプチドトランスポーターの基質多選択性, 第 9 回トランスポーター研究会年
会シンポジウム(名古屋), 2014 年 6 月 14 日
(口頭)
1.
Vu Thi Tuyet LAN, 伊藤圭祐, 石黒正路, 本山貴康, 河合駿, 加藤竜司, 河原崎泰昌: プロトン共役型オリゴ
ペプチド輸送体によるジ・トリペプチドおよび医薬品認識メカニズムの解明, 日本農芸化学会 2014 年度大会(神
奈川), 2014 年 3 月 29 日
2.
伊藤圭祐, Vu Thi Tuyet LAN, 木村美香, 本山貴康, 河合駿, 加藤竜司, 河原崎泰昌: プロトン共役型オリゴ
ペプチド輸送体を介した食品ペプチド素材の生体吸収性解析, 日本農芸化学会 2014 年度大会(神奈川),
2014 年 3 月 29 日
3.
伊藤圭祐, Vu Thi Tuyet LAN, 大野真澄, 本山貴康, 楠畑雅, 遠目塚千紗, 小山洋一, 伊藤創平, 河原崎泰
昌: ヒトジペプチジルペプチダーゼ IV 阻害ジペプチドランキング, 第 61 回日本食品科学工学会大会(福岡),
2014 年 8 月 29 日
4.
大野真澄, Vu Thi Tuyet LAN, 伊藤圭祐, 本山貴康, 楠畑雅, 遠目塚千紗, 小山洋一, 伊藤創平, 河原崎泰
昌: 他のインクレチン加水分解酵素阻害ペプチドの効果を増強する新タイプ機能性ペプチドの発見, 日本食
品科学工学会中部支部大会(名古屋), 2014 年 12 月 13 日(優秀賞受賞)
33
(ポスター)
1.
伊藤圭祐, Vu Thi Tuyet LAN, 伊藤創平, 河原崎泰昌: 抗 2 型糖尿病標的 hDPPIV を新たな様式で阻害する
オリゴペプチド群の発見, 第 15 回静岡ライフサイエンスシンポジウム(袋井), 2014 年 3 月 8 日
2.
薗田拓実, 杉本渓, 杉本佳乃子, 伊藤圭祐, 河原崎泰昌: 定量的酵母 2 ハイブリッド法を用いた Mad2 強結合
型ペプチドのスクリーニングと動力学的解析, 第 15 回静岡ライフサイエンスシンポジウム(袋井), 2014 年 3 月 8
日
3.
黒瀬猛, 齋藤雄太, 伊藤圭祐, 河原崎泰昌: 組換え酵母による難生産性分泌蛋白質発現系の性質決定, 日
本生物工学会平成 26 年度大会(札幌)2014 年 9 月 9 日
4.
伊藤圭祐, 大野真澄, Vu Thi Tuyet LAN, 楠畑雅, 遠目塚千紗, 小山洋一, 伊藤創平, 河原崎泰昌: ヒトペプ
チジルペプチダーゼ IV を新たな様式で阻害するオリゴペプチド群の発見, 日本生物工学会平成 26 年度大会
(札幌), 2014 年 9 月 10 日
5.
Vu Thi Tuyet LAN, 伊藤圭祐, 大野真澄, 本山貴康, 河原崎泰昌: ヒトジペプチジルペプチダーゼ IV 阻害ジ
ペプチドの網羅的解析, 日本生物工学会平成 26 年度大会(札幌), 2014 年 9 月 10 日
6.
薗田拓実, 杉本渓, 杉本佳乃子, 岩下真三, 牧野智宏, 伊藤圭祐, 河原崎泰昌: 迅速・簡便な定量的酵母 2
ハイブリッド法の開発, 日本生物工学会平成 26 年度大会(札幌), 2014 年 9 月 11 日
対外活動
【講演】
1.
河原崎泰昌: 静岡県の生物工学・関連産業の紹介, 日本生物工学会中部支部創立20周年記念講演
会・祝賀会(静岡市), 2014年11月1日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
河原崎泰昌: 日本生物工学会, 編集委員,2013 年度〜現在
2.
河原崎泰昌: 日本生物工学会中部支部, 評議員, 2011 年度〜現在
3.
河原崎泰昌: 日本生物工学会中部支部, 支部幹事, 2013 年度〜現在
4.
河原崎泰昌: 日本農芸化学会中部支部, 第 170 回例会世話人, 2014 年 7 月 5 日実施
5.
伊藤圭祐: 日本農芸化学会中部支部, 第 170 回例会 実行委員, 2014 年 7 月 5 日実施
6.
河原崎泰昌: 日本生物工学会中部支部, 第 3 回支部懇話会実行委員, 2014 年 8 月 8 日実施
7.
河原崎泰昌: 日本生物工学会中部支部, 創立 20 周年記念講演会・祝賀会実行委員, 2014 年 11 月 1 日実施
8.
河原崎泰昌: 健康長寿科学研究会, 委員, 2010 年度〜現在
34
9.
河原崎泰昌: 静岡ライフサイエンス若手フォーラム, 幹事(副代表), 2012 年度〜現在
10.
河原崎泰昌: 静岡生命科学シンポジウム, 実行委員, 2014 年 3 月実施
11.
河原崎泰昌: 日本農芸化学会中部支部, 支部幹事, 2012 年度〜2014 年度
(委員会活動)
1.
河原崎泰昌: 日本農芸化学会中部支部第 171 回例会企業奨励賞, 審査委員, 2014 年 10 月
2.
河原崎泰昌: 静岡県農林技術研究所遺伝子組換え実験安全委員会, 委員, 2009 年〜現在
【教育活動】
1.
伊藤圭祐: るくるサイエンスフェスティバル 身近な食品やいきもので研究してみよう, 青少年のための科学の
祭典第 18 回静岡大会(静岡), 2014 年 8 月 10 日
2.
伊藤圭祐: すけすけたまご, 食育アドベンチャー@ランド(静岡), 2014 年 8 月 18 日
【受賞】
1.
河原崎泰昌:武田科学振興財団研究奨励賞(ライフサイエンス分野), 2014 年 9 月
35
植物機能開発研究室
所 属 学 会
こばやし
ひろかず
教 授: 小林 裕和 ・農学博士
日本分子生物学会、日本農芸化学会、日本植物生理学会、
日本植物学会、American Society of Plant Biologists (ASPB)、
Society for Experimental Biology (SEB)
に
わ
や す お
助 教: 丹羽 康夫 ・博士(理学)
日本植物細胞分子生物学会、日本分子生物学会、日本植物生理学会,
日本植物学会、日本遺伝学会、
American Society of Plant Biologists (ASPB)、
Society for Experimental Biology (SEB)
研究概要
超高齢社会の到来に伴い、生活習慣病の予防・改善が社会的急務となっている。これには、植物由来の薬
効・機能性成分の活用が期待される。一方、人類の生存に不可欠な食糧やバイオ燃料の生産は、植物特有の 「光
合成」 を基盤とし、さらに光合成により、地球温暖化の原因となる大気中 CO 2 も吸収される。この機能は、
緑葉細胞中の 「葉緑体」 で営まれ、その活用・改良が期待される。農作物の生産現場では、世界規模で土壌の
塩分集積が深刻化しており、植物耐塩性を支配する遺伝子の探索が望まれる。モデル植物シ口イヌナズナを
用いた基礎研究に軸足を置き、実用化研究においては野菜類を視野に入れ、下記の研究課題に取り組んでい
る。
主要研究題目
1.
薬食生産のための植物の活用
すべて植物由来の DNA を用い、食べて安心かつ花粉を介して外来遺伝子が飛散しない植物遺伝子導入
法を開発した。従来法も活用し、食に供する機能性成分強化および感染症予防の植物を作出した。
2. 葉緑体の機能発現制御機構
葉緑体は光合成機能以外に多種の基本成分の生合成能を有する。その葉緑体の機能発現を制御する因子
を見いだした。
3. 環境ストレス耐性植物
地下水くみ上げ濯瀬等により、農耕地の塩分集積が世界規模で深刻化している。分子遺伝学的な方法論
を駆使して、複数の新規耐塩性遺伝子を見いだした。
36
研究業績
【原著論文】
1. Ahmad A., Niwa Y., Goto S., Kobayashi K., Shimizu M., Ito S., Usui T., Nakayama T., Kobayashi H.:
Genome-wide screening of salt tolerant genes by activation-tagging using dedifferentiated calli of Arabidopsis and
its application to finding gene for myo-inositol-1-P-synthase. PLOS ONE, 10, in press
2. Ahmad A., Niwa Y., Goto S., Ogawa T., Shimizu, M. Suzuki A., Kobayashi K., Kobayashi H.: bHLH106
integrates functions of multiple genes through their G-Box to confer salt tolerance on Arabidopsis. PLOS ONE, 10,
in press
【報告書】
1. 小林裕和: 科学研究費助成金事業 研究成果報告書,研究種目 基盤研究(B), 研究期間 2011-3013, 課題番
号 23380205 「葉緑体遺伝子の選択的発現制御システムの解明とそ の活用/Elucidation of mechanisms
governing selectable expression of chloroplast genes and its application to plant improvement」, pp. 1-6, 2014 年
6月
2. 小林裕和: 平成 25 年度科学研究費助成金事業 実績報告書 (研究実績報告書), 基盤研究(B),課題番号
23380205 「葉緑体遺伝子の選択的発現制御システムの解明とその活用」
3. 丹羽康夫:平成 25 年度自然科学研究機構 基礎生物学研究所 個別共同利用研究報告書 「ペプチド性因子
CES102 受容体の探索」
【学会発表】
(招待講演)
1. 小林裕和: 光技術の植物への応用 --- 生理機能評価・改良および物質生産光スイッチ. 平成 26 年度 「農業・工
業原材料生産と光技術研究会」, 科学技術研究振興財団 (浜松), 2014 年 10 月 2 日
2. 小林裕和: 植物遺伝子発現 「光スイッチ」 --- 薬生産エンジニアリングへの応用. 中部公立 3 大学 新技術説明
会 (東京), 2014 年 10 月 10 日
3. H. Kobayashi: A gene expression “light switch” in plants: Applications to drug production engineering. The 11th
China-Japan International Symposium on Health Sciences (Shizuoka), 2014 年 11 月 5-6 日 (兼: セッション座長)
(口頭)
1. 青木亮裕, 清水正則, 澤崎達也, 小林裕和: 動物神経系 CRIPT と相同なシロイヌナズナ緑化抑制タンパク質.
第 55 回日本植物生理学会年会 (富山), 要旨集 p. 193, 2aB10 (0200), 2013 年 3 月 18-20 日.
Aoki A., Shimizu M., Sawasaki, T., Kobayashi H.: An Arabidopsis protein homologous to nervous CRIPT in
animals is involved in suppression of greening. The 55th Annual Meeting of The Japanese Society of Plant
Physiologists (Toyama), English Abstract Book.
2. 鈴木あかね, Ahmad Aftab, 丹羽康夫, 小林京子, 小林裕和: シロイヌナズナにおけるイノシトール-1-リン酸およ
びアルギニンを介した耐塩機構. 第 55 回日本植物生理学会年会 (富山), 要旨集 p. 199, 2aE01 (0223), 2013
37
年 3 月 18-20 日.
Suzuki A., Ahmad A., Niwa Y., Kobayashi K., Kobayashi H.: Mechanisms of salt tolerance through
inositol-1-phosphate and arginine in Arabidopsis. The 55th Annual Meeting of The Japanese Society of Plant
Physiologists (Toyama), English Abstract Book.
3. Chuenwarin P., Shimazaki A., Shimizu M. Katsumata M., Kobayashi H.: A protein phosphatase involved in
light-regulated expression of photosynthesis genes in Arabidopsis Chloroplasts. 第 55 回日本植物生理学会年会
(富山), 要旨集 p. 205, 2aG03 (0248), 2013 年 3 月 18-20 日. The 55th Annual Meeting of The Japanese Society of
Plant Physiologists (Toyama), English Abstract Book.
4. 望月峰子,清水正則,小林裕和: 保存野菜からの PCR 用 DNA の最簡便抽出・検出法 “10-sec Prep”/The
easiest preparation and detection “10-sec prep” of DNA from stored vegetables for PCR. 日本農芸化学会 2014
年度大会 (東京), 要旨集 2C05a09, 2014 年 3 月 27−30 日
5. 丹羽康夫: 折戸ナスの系統解析. 第 26 回高遠シンポジウム (伊那市), 2014 年 8 月
6. 丹羽康夫, 西村秀希, 平山隆志, 長崎英樹, 中村保一, 康 美玲, 渡辺祥子, 小川剛史, 小林栄人, 中村順行,
小林裕和: NSG を利用して得られたチャ葉 EST データとカスタムアレイによる発現解析. 日本植物学会第 78 回大
会 (川崎市), 2014 年 9 月
(ポスター)
1. Niwa Y., Nishimura H., Hirayama T., Sawada Y., Hirai M., Nagasaki H., Nakamura Y., Kobayashi E.,
Watanabe S., Ogawa T., Nakamura Y., Kobayashi H.: Expression analysis of tea genes by custom micro array.
第 55 回日本植物生理学会年会 (富山), 要旨集 p. 389, PL253 (0978), 2013 年 3 月 18-20 日.
対外活動
【委員会等活動】
(学会活動)
1. 小保方潤一, 加藤裕介, 河野重行, 楠見健介, 小林裕和, 西村芳樹, 林田信明, 宮沢 豊,, 若杉達也 (オーガ
ナイザー):第 16 回植物オルガネラワークショップ 「オルガネラの遺伝子発現と細胞内シグナリング」. 第 55 回日本
植物生理学会年会 サテライトミーティング (富山), 2014 年 3 月 17 日
【教育活動】
1. 丹羽康夫: サイエンスフェスティバル in る・く・る 2014 「青少年のための科学の祭典」 第 18 回静岡大会, 2014 年
8月
38
食品蛋白質工学研究室
所 属 学 会
い と う
そうへい
准教授: 伊藤 創平 ・農学博士
日本農芸化学会、日本生物物理学会、日本結晶学会
研究室概要
酵素蛋白質などの機能はその高次構造に由来している。X 線結晶構造解析、分子シミュレーション、遺伝子工学等
の手法を用いて、酵素の高次構造と機能との関連を探る研究を行っている。また進化分子工学、蛋白質工学的手法
を用いて酵素機能の改変を行い応用を図っている。
研究対象は、虫歯、老化、癌等の疾病に関与する蛋白質、チャや柑橘類等、植物の香気成分の生合成に関与する
酵素である。また、蛋白質が酸化等の修飾を受ける機構の解明に向けたモデル蛋白質の結晶構造解析、シグナル伝
達に関わる蛋白質で見出される天然変性蛋白質(天然状態で特定の構造を持たない蛋白質)の構造解析にも取り組
んでいる。コンピューターと計算科学の進歩に加え膨大な多数立体構造情報が得られる昨今、ホモロジーモデリング
や計算機シミュレーションによる研究支援は現実的なものとなりつつある。これらの手法も用い研究を行っている。
主要研究題目
1.
植物の香気成分合成酵素
植物が産生するテルペンは、テルペン合成酵素によって産生され、植物に耐熱性、光防護作用、抗菌・抗酸
化作用をもたらし、化学原料としては香料分野、電子分野、樹脂や接着剤として幅広い用途がある。茶、柑橘類
等のテルペンの生合成に関する酵素群に着目し、その機能解明や改変による産物の変化を研究している。取
得したテルペン生成合成酵素や改変酵素のうち、応用が期待される遺伝子について、酵母や大腸菌等、モデ
ル微生物による物質生産系の開発を試みる。
2.
酵素・蛋白質の機能改変・構造生物学
酵素・蛋白質の機能を分子レベルで理解し、その機能を改変するためには、X 線結晶構造解析、アミノ酸変
異体のデザインと解析が必要となる。その目的のために、異種発現系の構築・改善や、結晶化が難しい蛋白質
の改変等を行っている。
研究業績
【原著論文】
1.
Lan V., Ito K., Ito S., Kawarasaki Y.: Trp-Arg-Xaa tripeptides act as uncompetitive-type inhibitors of human
dipeptidyl peptidase IV. Peptides J., 54, 166-170 (2014).
2.
Terada Y., Hosono T., Seki T., Ariga T., Ito S., Narukawa M.,Watanabe T.: Sulphur-containing compounds of
durian activate the thermogenesis-inducing receptors TRPA1 and TRPV1. Food Chem., 157, 213-220 (2014).
39
【学会発表】
(ポスター)
1.
若杉南未子、斉藤瑛介、伊藤創平: Backhousia citriodora 由来ゲラニオール脱水素酵素とその変異体解析,
第 15 回ライフサイエンスシンポジウム「健康を支える検出技術のフロンティア」(静岡),要旨集 p.33,2014 年 3 月 8
日
2.
伊藤圭祐、Vu Thi Tuyet Lan、伊藤創平、河原崎泰昌: 抗2型糖尿病標的 hDPPIV を新たな様式で阻害す
るオリゴペプチド群の発見, 第 15 回ライフサイエンスシンポジウム「健康を支える検出技術のフロンティア」(静
岡),要旨集 p.31,2014 年 3 月 8 日
3.
伊藤圭祐、大野 真澄、Vu Thi Tuyet Lan、楠畑 雅、遠目 塚千紗、小山 洋一、伊藤創平、河原崎泰昌: ヒト
ジペプチジルペプチダーゼ IV を新たな様式で阻害するオリゴペプチド群の発見, 日本生物工学会(北海
道), 2P-247,2014 年 9 月 10 日
対外活動
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
伊藤創平: 静岡ライフサイエンス若手フォーラム、広報委員 2012 年 4 月〜現在.
(委員会活動)
1.
伊藤創平: 総合食品学講座,事業推進委員会委員、2012 年4月~現在
2.
伊藤創平: 静岡生命科学若手シンポジウム実行委員、2014 年 3 月
【教育活動】
1.
伊藤創平: 青少年のための科学の祭典,第18回静岡大会「身近なたべものやいきものでいきもので研究
してみよう」(静岡市)
,2014年8月10日.
40
人類遺伝学研究室
所 属 学 会
こばやし
き み こ
教 授: 小林 公子 ・医学博士
日本人類遺伝学会、日本分子生物学会
日本栄養・食糧学会
かやしま
やすなり
助 教: 萱嶋 泰成 ・博士(理学)
(〜2014 年 3 月)
日本動物学会、日本分子生物学会
日本栄養・食糧学会
研究室概要
高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の発症には、食生活や運動等の生活習慣(環境要因)
と個人の体質(遺伝要因)の組み合わせが重要である。ゲノム分析技術の進歩を受けて、多数の生活習慣病関連遺
伝子の SNP(Single Nucleotide Polymorphism)が同定されてきた。しかしながら、今までにみつかっている生活習慣
病関連遺伝子の SNP のうち、その機能と病態との関係が明らかになっているものはごくわずかにすぎない。最近、当
研究室では、HNF1B 遺伝子 3’UTR 領域の SNP(rs2229295;C/A)が miRNA(miR214)による発現制御を受け、
さらに糖尿病リスク遺伝子となっている可能性を見出した。
一方、ヒトを対象とした研究だけでは遺伝子と疾患を結ぶメカニズムの解析は困難である。そこで、モデル動物であ
るショウジョウバエを「生きた試験管」として用いることにより、ヒトで見つかった生活習慣病関連遺伝子の機能を解析
することにも取り組んでいる。ヒトのアドレナリン受容体と高い相同性を持つショウジョウバエのオクトパミン受容体がエ
ネルギー代謝やステロイドホルモンの合成を制御していることを見出した。
主要研究題目
1.
生活習慣病の発症に関与する遺伝要因と食生活の相互作用
どのような遺伝要因がどのような環境要因(特に食生活)と組み合わさったときに、どの程度生活習慣病の発
症に関係するのかについて、特に、3’UTR領域のmicroRNAと結合する可能性のある領域に存在するSNPを中
心に遺伝疫学的解析を進めている。
2.
ショウジョウバエを用いた生活習慣病関連遺伝子の機能解析
エネルギー代謝やシグナル伝達に関与する遺伝子の多くはヒトとショウジョウバエで高度に保存されている。
そこで、ヒトの生活習慣病関連遺伝子と高い相同性を持つショウジョウバエ遺伝子の発現をRNAiを用いて制御
することにより、遺伝子発現の変化が個体に及ぼす影響を調べている。
41
研究業績
【学会発表】
(口頭)
1.
大石佳立、大原裕也、萱嶋泰成、小林公子: ショウジョウバエ β1-オクトパミン受容体のエネルギー代謝におけ
る役割」 平成 25 年度 日本動物学会中部支部大会(岡崎)要旨集 p.17, 2014 年 3 月 8 日
2.
大原裕也、小林公子、小林 悟: ショウジョウバエ成虫期に発現するインスリン産生細胞の解析」平成 25 年度
日本動物学会中部支部大会(岡崎)要旨集 p.24, 2014 年 3 月 8 日(優秀賞受賞)
3.
萱嶋泰成、佐藤綾香、熊沢茂則、小林公子
: 食品の機能性検定に向けたⅡ型糖尿病モデルショウジョウバ
エの開発と利用」日本動物学会 第 85 回大会 (仙台)2014 年 9 月 11-13 日
(ポスター)
1.
Kayashima Y, Shiotani S, Yanai N, Suzuki T, Tujioka S, Sakano Y, Shinohara S, Yamakawa- Kobayashi K:
Effect of carnosine and anserine-rnriched diet in fluit fly Drosophila melanogaster. International Congress on
Carnosine and Anserine 2014, (Tokyo)
2.
Program & Abstract Book
p.83, August 5-7, 2014
Yamakawa- Kobayashi K , Otagi E, Sakano Y, Shiotani S, Yanai N, Kayashima Y: Regulation of energy
metabolism by carnosine dipeptidase (CNDP). International Congress on Carnosine and Anserine 2014, (Tokyo)
Program & Abstract Book p.90,
3.
August 5-7, 2014
合田直樹、合田敏尚、加瀬沢信彦、小林公子: Identification of the SNPS altering microRNA binding affinity in
the type 2 diabetes susceptibility genes. 第 19 回 静岡健康・長寿フォーラム(沼津)要旨集 p.88, 2014 年 11 月 7
-8 日 (優秀賞受賞)
4.
合田直樹、小林公子: microRNA 結合を調節する 2 型糖尿病リスク遺伝子多型の探索. 日本人類遺伝学会
第 59 回大会(東京)要旨集 p. 320, 2014 年 11 月 19-22 日
対外活動
【公開講座】
1. 小林公子: 平成 26 年度 静岡県立大学公開講座 遺伝子とストレスを知り生活習慣病を予防しよう 「遺伝子と
健康」 2014 年 10 月 4 日
【講演】
1.
小林公子:
日
生活習慣病予防研修会 (静岡県西部健康福祉センター主催) 「遺伝子と健康」 2014 年 12 月 11
42
【教育活動】
1. 小林公子: 静岡市立高校 科学探求科 体験実習 in 静岡県立大学 2014 年 8 月 28-29 日
2. 小林公子: 高大連携授業
浜松市立高校 「おいしさの科学」 2014 年 10 月 9 日
3. 小林公子、大石佳立、川島 巧: みんなでつなぐ元気が出る ドリームサイエンス 2013 in Shimizu 「小さな生き
物を観察してみよう」 2014 年 12 月 7 日
43
食品栄養科学部
栄 養 生 命 科 学 科
大学院 食品栄養科学専攻
栄 養 科 学 大 講 座
生化学研究室
所 属 学 会
おおしま
ひ ろ し
教 授: 大島 寛史 ・農学博士
日本癌学会、アメリカがん学会、日本がん予防学会、
アジア-パシフィックがん予防機構、日本生化学会、日本 NO 学会、
国際フリーラジカル学会、日本酸化ストレス学会、日本環境変異原学会
み よ し
のりゆき
助 教: 三好 規之 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本生化学会、日本癌学会、日本がん予防学会
日本酸化ストレス学会
研究室概要
がんを含む生活習慣病の発症には、食習慣、運動、喫煙などの生活習慣が重要な役割を果たしていると推定され
ているが、その分子機構については明らかにされていない点が多い。本研究室では、「食習慣改善による生活習慣病
予防」を第一の目標として、「食品・栄養と生活習慣病、特にがん」について総合的に研究している。
ヒトにおける発がんは、食物や環境中に存在する発がん物質が、遺伝子を損傷し、突然変異を誘発することで始ま
る。また、過剰な食品成分の摂取(食塩や脂質など)は、発がんを促進させる因子となっている。逆に、ビタミンなどの
ある種の食品・栄養成分は発がんを抑制している可能性がある。当研究室では、発がんの過程における食品・栄養成
分の役割を、国内外の共同研究を通じて明らかにすることにより、国際的にも活躍できる人材の養成を目指している。
主要研究題目
1.
メタボリック症候群のバイオマーカーとしてのコレステロール炎症酸化物および活性カルボニル化合物の新規
同定
2.
新規化学発がんの要因の検索とその生物活性、特に内因性活性物質
3.
NO 産生異常による生活習慣病発症の分子機構とその予防
4.
アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)遺伝子ヘテロ欠損者の高率発がんの分子機構
5.
食物・栄養成分による発がん促進と予防に関する分子機構
6.
健康食品・サプリメントの生化学的指標を用いた評価
研究業績
【原著論文】
1.
Wada S., Matsushita Y., Tazawa H., Aoi W., Naito Y., Higashi A., Ohshima H., Yoshikawa T. : Loss of p53 in
stromal fibroblasts enhances tumor cell proliferation through nitric oxide-mediated cyclooxygenase 2 activation.
Free Radic. Res.16, 1-45 (2014)
44
2.
Yamazaki S., Miyoshi N., Kawabata K., Yasuda M., Shimoi K. : Quercetin-3-O-glucuronide inhibits
noradrenaline-promoted invasion of MDA-MB-231 human breast cancer cells by blocking β₂-adrenergic
signaling. Arch. Biochem. Biophys. 557, 18-27 (2014)
3.
Tanaka K., Ohgo Y., Katayanagi Y., Yasui K., Hiramoto S., Ikemoto H., Nakata Y., Miyoshi N., Isemura
M., Ohashi N., Imai S. : Anti-inflammatory effects of green soybean extract irradiated with visible light. Sci. Rep.
4, 4732 (2014)
4.
Miyoshi N., Iuliano L., Tomono S., Ohshima H.: Implications of cholesterol autoxidation products in the
pathogenesis of inflammatory diseases. Biochem. Biophys. Res. Commun. 446, 702-8 (2014)
【著書】
1.
大島寛史、三好規之、伴野勧 : 「酸化ストレスの医学」 吉川 敏一 監修,内藤 裕二・豊國 伸哉 編集、
診断と治療社, 東京,2014 年,pp.389-395
2.
Ohshima H., Miyoshi N., Tomono S. : Infection, Inflammation, and Cancer : Overview 「CANCER AND
INFLAMMATION MECHANISMS Chemical, Biological, and Clinical Aspects」 Edited by Hiraku Y.,
Kawanishi S., Ohshima H.
3.
Published 2014 by John Wiley & Sons.
「CANCER AND INFLAMMATION MECHANISMS
Edited by Hiraku Y., Kawanishi S., Ohshima H.
Chemical, Biological, and Clinical Aspects」
Published 2014 by John Wiley & Sons.
【学会発表】
(口頭)
1.
三好規之,佐々木香,三浦進司,大島寛史:KK-Ay マウスにおける山薬および有効成分ジオスゲニンの血中ト
リグリセライド低下作用(Improvement of serum triglyceride levels in KK-Ay mice by the administration of sanyaku
and diosgenin),日本農芸化学会 2014(東京),要旨集 p.51,2014 年 3 月 27-30 日
2.
坂野太研,伴野勧,大島寛史,三好規之:植物ホルモン様ペプチド leginsulin の動物細胞に対する機能性解析,
日本農芸化学会 2014(東京),要旨集 p.53,2014 年 3 月 27-30 日
3.
眞田峻佑,大島寛史,三好規之:ob/ob マウス糞便に含まれる起炎性分子の探索,日本農芸化学会 2014(東
京),要旨集 p.56,2014 年 3 月 27-30 日
4.
山崎隼輔,三好規之,保田倫子,下位香代子:ヒト乳腺細胞および乳がん細胞におけるカテコールアミンによる
β-シグナリングにおよぼす quercetine-3-O-glucuronide の影響(Effects of quercetine-3-O-glucuronide on
catecholamines-induced β-signaling in human mammary epithelial cells and breast cancer cells,日本農芸化学
会 2014(東京),要旨集 p.102,2014 年 3 月 27-30 日
5.
妹尾奈波,三好規之,守田昭仁,亀井康富,三浦進司:持久的トレーニングによる骨格筋での脂質組成変化
~筋 PGC-1alpha マウスでの検討~,第 68 回日本栄養食糧学会(札幌),要旨集 p.217,2014 年 5 月 30-6 月
1日
45
6.
三浦進司,妹尾奈波,三好規之,只石幹,亀井康富,江崎治:運動トレーニングによる骨格筋の遅筋特性獲得
のメカニズム,第 69 回日本体力医学界(長崎),要旨集 p.92,2014 年 9 月 19-21 日
7.
妹尾奈波,三好規之,守田昭仁,亀井康富,三浦進司:持久的トレーニングによる骨格筋での脂質組成変化
~筋 PGC-1a マウスでの検討~,第 69 回日本体力医学界(長崎),要旨集 p169,2014 年 9 月 19-21 日
8.
大石美月,大島寛史,三好規之:Lipopolysaccharide 構成分子 lipid A の LC-MS 分析,第 87 回日本生化学会
(京都),要旨集 p.80,2014 年 10 月 15-18 日
9.
仲辻友紀子,前田歩海,三好規之,中村宜督,赤川貢:イソチオシアネートによる protein tyrosine phosphatase
1B の阻害を介したインスリンシグナリング活性化作用の解,第 29 回日本香辛料研究会(札幌),要旨集
p.23-24,2014 年 10 月 24-25 日
10. 中村俊之,石井剛志,三好規之,加藤陽二,渡辺達夫:ワサビ含有イソチオシアネートの標的分子の探索,第
29 回日本香辛料研究会(札幌),要旨集 p.25,2014 年 10 月 24-25 日
(ポスター)
1.
Noriyuki Miyoshi, Susumu Tomono, Hiroshi Ohshima:Denaturation of cellular proteins induced by secosterol
aldehydes, SFRR-international 2014, Kyoto, Japan,
2.
Abstracts p.68, Mar 23-26 (2014)
Susumu Tomono, Misa Nagasawa, Noriyuki Miyoshi, Hiroshi Ohshima:Global analysis of reactive carbonyls
formed in neuronal PC-12 cells by exposed to amyloid-beta, SFRR-international 2014, Kyoto, Japan, Abstracts
p.68, Mar 23-26 (2014)
3.
伴野勧,三好規之,徐結苟,津田洋幸,大島寛史:多層カーボンナノチューブ肺内投与によって生じる活性カ
ルボニル化合物の網羅的解析: 第 67 回日本酸化ストレス学会(京都),要旨集 p.91,2014 年 9 月 4-5 日
4.
Shunsuke Yamazaki, Noriyuki Miyoshi, Kyuichi Kawabata, Michiko Yasuda, Kayoko Shimoi :
Quercetin-3-O-glucuronide suppresses noradrenaline promoted invasion of MDA-MB-231 breast cancer cells,
第 73 回日本癌学会(横浜),要旨集 p.223,2014 年 9 月 25-27 日
5.
大石美月,大島寛史,三好規之:Lipopolysaccharide 構成分子 lipid A の LC-MS 分析,第 87 回日本生化学会
(京都),要旨集 p.141,2014 年 10 月 15-18 日
6.
坂野太研,大島寛史,三好規之:大豆ペプチド leginsulin ホモログの発現分布解析とインスリン様活性,第 19 回
日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p. 39,2014 年 11 月 8-9 日
7.
吉川悠子,片柳悠紀,三好規之,福富竜太,大橋典男:コラーゲン誘発性関節炎モデルマウスにおけるトマトサ
ポニンの抗炎症効果,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p.86,2014 年 11 月 8-9 日
8.
中村俊之,石井剛志,三好規之,加藤陽二,渡辺達夫:免疫化学的手法を用いたイソチオシアネート付加分子
の探索,第 19 回日本フードファクター学会(鹿児島),要旨集 p.114,2014 年 11 月 8-9 日
46
対外活動
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
大島寛史:日米医学協力研究会環境ゲノミックス・疫病専門部会 研究員,2009 年 6 月~現在
2.
大島寛史:日本NO学会 理事,2006 年 5 月~現在
(委員会活動)
1.
大島寛史:Cancer Science (日本癌学会) 編集委員,2006 年 1 月~現在
4.
大島寛史:International Journal of Cancer 編集委員, 2006 年 1 月~現在
5.
大島寛史:Asian Pacific Journal of Cancer Prevention 編集委員,2006 年 1 月~現在
6.
大島寛史:レドックス生命科学第170委員会 運営委員,2006 年 4 月~現在
7.
大島寛史:(財)日本公衆衛生協会 環境中の変異原性物質に関する調査研究 検討会委員,2006 年 11 月~
現在
47
栄養化学研究室
所 属 学 会
み う ら
し ん じ
教 授: 三浦 進司 ・博士(薬学)
日本栄養・食糧学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本体力医
学会
も り た
あきひと
助 教: 守田 昭仁 ・農学博士
日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本動物細胞工学会
研究室概要
骨格筋の遅筋化は全身持久力向上や生活習慣病予防と密接に関係するが、遅筋特性獲得ならびに喪失メカニ
ズムは未だ不明な点が多く、遅筋化を簡便かつ低侵襲的に測定する方法もない。これら課題の解決は、効果的な運
動トレーニング法開発、生活習慣病や筋萎縮に対する各個人に適した予防法の提示、疾病の早期診断に役立つ。
当研究室では、運動トレーニングによる遅筋特性獲得および不活動による遅筋特性喪失機序の解明を目指すととも
に、低分子代謝産物および生理活性ペプチド量を指標とした骨格筋性状変化の簡便かつ低侵襲的な検出法の開発
を行っている。
エネルギーの過剰摂取や飲酒は肝臓での脂肪合成量を高めて脂肪肝を誘発する。脂肪肝は肝硬変や生活習慣
病の原因の一つとされるため、その発症機序解明は新たな治療標的を見出すための重要な情報となる。当研究室で
は、糖質摂取過剰や飲酒が肝臓での脂肪合成を促進する機序解明を目指し、地域特産品を活用した脂肪肝を予防
する食品成分や食事内容について検討している。
運動は骨格筋機能を向上させ、様々な生活習慣病(メタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム)を予防す
るための手段として最適だが、高齢になるほど運動に耐えられなくなる。この時、運動と同じような効果を有する食生
活を提案できれば、高齢者のQOL向上を図れるはずである。そこで、骨格筋機能に影響する核内受容体、転写因子、
転写共役因子の遺伝子発現調節機能の変化を評価する系を培養細胞で構築し、運動効果を補完あるいは筋萎縮を
予防する食品成分を探索している。
主要研究題目
1.
運動や不活動による筋線維特性変化のメカニズム解析
運動トレーニングを実施すると、骨格筋は各運動に適した筋線維性状に変化する。持久的運動トレーニン
グは骨格筋を遅筋化するが、遅筋は脂質代謝や耐糖能、ストレス耐性などにおいて高い優位性があり、遅筋線
維への移行機序と遅筋特性の維持機序の解明により、糖尿病や筋萎縮の新規治療標的を提示できる可能性
がある。そこで当研究室では、遺伝子改変動物や培養細胞を用いて、代謝産物や遺伝子発現の網羅的解析
(メタボローム、トランスクリプトーム)ならびにクロマチン構造解析等により、運動トレーニングや不活動による骨
48
格筋の筋線維特性変化の機序を解析している。また、骨格筋性状と栄養素代謝変化の解析、骨格筋性状の簡
便かつ低侵襲的な検出法の開発も行っている。
2.
筋線維特性変化が疾病発症におよぼす影響
運動トレーニングはさまざまな医学的恩恵をもたらす。その一因が筋線維特性の変化によることがわかってきてい
る。例えば定期的な運動には、肥満予防効果のみならず、「うつ」の予防、認知機能改善効果が認められるが、それ
には骨格筋から分泌される生理活性物質や、疾病発症原因物質の骨格筋での分解促進が関与することが報告され
ている。当研究室では運動習慣が予防する様々な疾病に対し、骨格筋性状変化がどのように貢献するのかを遺伝子
改変動物を用いて検証している。
3.
脂肪肝発症メカニズムの解明とそれを抑制する食品成分の探索
栄養素の摂取と脂肪肝発症は密接に関係しており、糖質・脂質・アルコールの過剰摂取は肝臓への中性脂肪蓄
積を促進する。当研究室では、糖質の過剰摂取や飲酒が肝臓での脂肪合成を促進する機序解明を目指すとともに、
脂肪肝を予防する食品成分や食事内容について検討している。
4.
骨格筋性状や脂質代謝に影響する食品成分のスクリーニングの探索
骨格筋性状や脂質代謝に影響する成分の簡易スクリーニング系を開発し、食品(特に地域特産食品)の中から、
筋機能維持や脂質代謝改善機能を有する成分の探索を行っている。
研究業績
【原著論文】
1.
Kano, Y., Miura, S., Eshima, H., Ezaki, O., and Poole, D.C.: The effect of PGC-1α on control of
microvascular PO 2 kinetics following onset of muscle contractions. J Appl Physiol, 117, 163-170 (2014).
2.
Sato, T., Morita, A., Mori, N., and Miura, S.: The role of glycerol-3-phosphate dehydrogenase 1 in the
progression of fatty liver after acute ethanol administration in mice. Biochem Biophys Res Commun, 444,
525-530 (2014).
3.
Hatazawa, Y., Tadaishi, M., Nagaike, Y., Morita, A., Ogawa, Y., Ezaki, O., Takai-Igarashi, T., Kitaura, Y.,
Shimomura, Y., Kamei, Y., Miura, S.: PGC-1α-mediated branched-chain amino acid metabolism in the skeletal
muscle. PLoS ONE, 9(3): e91006 (2014).
【総説】
1.
三浦進司:運動と体の不思議を探るプロの知識・プロの技術「運動の分子生物学」、健康づくり, 440, 12-15
(2014).
49
2.
Miura, S., Tadaishi, M., Kamei, Y., and Ezaki, O.: Mechanisms of exercise- and training-induced fatty acid
oxidation in skeletal muscle. J Phys Fitness Sports Med, 3, 43-53 (2014).
3.
三浦進司:トピックス「Sirt4 によるマロニル CoA デカルボキシラーゼの調節が脂質代謝を制御する」、ファルマ
シア, 50 (4), 347 (2014).
【プロシーディング】
1.
三浦進司、只石幹、江崎治:運動持久力と骨格筋 LKB1 および AMPK 活性—横隔膜の変化—. 体力科学 63,
63 (2014).
【報告書】
1.
三浦進司:「骨格筋の遅筋特性獲得とエピジェネティクス」、平成 26 年度第 11 回研究助成成果報告会要旨集、
花王健康科学研究会 (2014).
2.
三浦進司:「n-6 系多価不飽和脂肪酸」、平成 25 年度厚生労働省科学研究費補助金循環器疾患・糖尿病等
生活習慣病対策総合研究事業研究報告書「日本人の食事摂取基準の策定に資する代謝性疾患の栄養評価
に関する研究」、592-615 (2014).
3.
三浦進司:「運動によるエネルギー代謝変化および抗肥満効果の分子機構解明(継続課題)」、武田科学振興
財団医学系研究奨励金報告書、武田科学振興財団 (2014).
【学会発表】
(招待講演)
1.
三浦進司、妹尾奈波、三好規之、只石幹、亀井康富、江崎治:「運動トレーニングによる骨格筋の遅筋特性獲
得のメカニズム」、第69回日本体力医学会大会 シンポジウム「次世代の体力科学〜骨格筋特性を保持するシ
ステム〜」、2014年9月
2.
亀井康富、三浦進司:「骨格筋代謝の遺伝子発現制御」、第69回日本体力医学会大会 シンポジウム「エネル
ギー代謝機構を「分子」の視座で捉える」、2014年9月
3.
(口頭)
1.
佐藤友紀、守田昭仁、森展子、三浦進司:「Glycerol-3-phosphate dehydrogenase 1が運動持久力に及ぼす影
響」、第67回日本栄養・食糧学会中部支部大会、2014年11月
2.
三浦進司、妹尾奈波、三好規之、守田昭仁、亀井康富:「持久的トレーニングによる骨格筋での脂質組成変化
~筋PGC-1αマウスでの検討~」、第69回日本体力医学会大会、2014年9月
3.
畑澤幸乃、只石幹、長池祐太、守田昭仁、小川佳宏、江崎治、北浦靖之、下村吉治、亀井康富、三浦進司:
「転写共役因子を介する骨格筋アミノ酸代謝調節;遺伝子改変マウスを用いた解析」、第68回日本栄養・食糧
学会大会、2014年5月(トピックス演題に選出)
50
4.
妹尾奈波、三好規之、守田昭仁、亀井康富、三浦進司:「持久的トレーニングによる骨格筋での脂質組成変化
~筋PGC-1αマウスでの検討~」、第68回日本栄養・食糧学会大会、2014年5月
5.
西村友里、佐藤友紀、守田昭仁、三浦進司:「肝臓におけるグルコース6-リン酸の代謝~グリコーゲン蓄積から
脂肪酸合成への移行~」、第68回日本栄養・食糧学会大会、2014年5月
6.
佐 藤 友 紀 、 守 田 昭 仁 、 森 展 子 、 三 浦 進 司 : 「 ア ル コ ー ル 誘 導 性 脂 肪 肝 に お け る glycerol-3-phosphate
dehydrogenase 1の役割」、第68回日本栄養・食糧学会大会、2014年5月
(ポスター)
1.
Sato T, Morita A, Mori N, Miura S.: The roles of GPD1 in exercise capacity. The 19th Shizuoka Forum
on Health and Longevity, November 7-8, 2014, Shizuoka, Japan.
2.
Nagaike Y, Takeuchi A, Morita A, Kamei Y, Miura S.: Establishment of in vitro screening system to
identify functional foods activating PGC-1alpha and PPARs. The 19th Shizuoka Forum on Health and
Longevity, November 7-8, 2014, Shizuoka, Japan.
3.
Senoo N, Kobayashi E, Morita A, Kamei Y, Miyoshi N, Miura S.: Exercise training changes lipid
composition in the skeletal muscle -Lipidomics analysis of PGC-1 alpha overexpressing skeletal muscle-.
The 19th Shizuoka Forum on Health and Longevity, November 7-8, 2014, Shizuoka, Japan.
4.
Nishimura Y, Sato T, Inoue M, Morita A, Miura S.: Mechanisms of lipogenic gene expression in
postprandial liver. The 19th Shizuoka Forum on Health and Longevity, November 7-8, 2014, Shizuoka,
Japan.
5.
Hatazawa, Y., Tadaishi, M., Nagaike, Y., Morita, A., Ogawa, Y., Ezaki, O., Kitaura, Y., Shimomura,
Y., Kamei, Y., and Miura, S.: PGC-1α-mediated branched-chain amino acid metabolism in the skeletal
muscle. Experimental Biology 2014, April 26-30, 2014, San Diego, USA.
対外活動
【講演】
1.
三浦進司:「転写共役因子PGC-1αを介する骨格筋での代謝調節 -遺伝子改変マウスを用いた解析-」、第22
回静岡衛生化学研究会、2014年12月
2.
三浦進司:「サプリメントの上手な利用法」、星陵高等学校出張講義、2014年6月
3.
三浦進司:「食・栄養の大切さ」、平成26年度富士市民大学前期ミニカレッジー静岡県立大学公開講座共催事
業、2014年5月
51
【実習】
1.
三浦進司、守田昭仁:「食事はどのようにして身体を動かすエネルギーへと変わるか」、静岡市立高校科学探究
科夏期研修、2014年8月
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
三浦進司:日本栄養・食糧学会,中部支部参与,2014 年 5 月〜現在.
(委員会活動)
1.
三浦進司:日本学術振興会専門委員,2013 年 11 月~現在
【教育活動】
1.
三浦進司:首都大学東京大学院人間健康科学研究科人間健康科学専攻ヘルスプロモーションサイエンス学域、
客員准教授
2.
三浦進司:首都大学東京大学院人間健康科学研究科人間健康科学専攻ヘルスプロモーションサイエンス学域
(博士前期課程)「運動生理学特論」、非常勤講師
3.
守田昭仁:静岡県立農林大学校(研究部)「食品機能学」、非常勤講師
【受賞】
1.
畑澤幸乃、只石幹、長池祐太、守田昭仁、小川佳宏、江崎治、北浦靖之、下村吉治、亀井康富、三浦進司:「転
写共役因子を介する骨格筋アミノ酸代謝調節;遺伝子改変マウスを用いた解析」、第68回日本栄養・食糧学会
大会、2014 年 5 月(トピックス演題に選出)
52
栄養生理学研究室
所 属 学 会
ご う だ
としなお
教 授: 合田 敏尚 ・保健学博士
日本栄養・食糧学会、日本健康・栄養システム学会、
日本臨床栄養学会、日本消化吸収学会、日本糖尿病学会、
日本生化学会、日本ビタミン学会日本医療・病院管理学会、日本応用
糖質科学会、日本 DOHaD 研究会、American Society for Nutrition
ほ ん ま
か ず え
助 教: 本間 一江 ・博士(食品栄養科学)
日本栄養・食糧学会、日本 DOHaD 研究会
研究室概要
食事中の栄養素の情報を小腸の吸収細胞がどのように認識し、どのような機構で的確に応答するのかという基礎的
な原理の解明に取り組んでいる。糖質、脂肪酸、機能性食品成分などによる消化吸収関連遺伝子の転写制御機構を
核内転写因子、ヒストンコードなどにまで掘り下げて研究し、「体まるごと」の栄養現象の分子基盤を明らかにしようとし
ている。具体的なテーマは、糖質による膜消化酵素・吸収担体(スクラ−ゼ・イソマルタ−ゼ、マルターゼ・グルコアミラ
ーゼ、SGLT1、GLUT5)の誘導、発達過程の小腸吸収細胞の遺伝子発現調節などである。また、糖質の消化吸収制
御(低グリセミックインデックス)に対し、消化管がどのような適応的な変化を示し、肝臓、脂肪組織、骨格筋における糖
代謝や脂質代謝にどのような影響をもたらすかを解明しようとしている。明らかにした原理を健康増進のための人間栄
養学へと展開するために、生活習慣病の一次予防活動を支援するための健康指標(バイオマーカー)の探索を行っ
ている。また、地域医療・保健活動拠点との連携プロジェクトにより、肥満/糖尿病発症マーカーの開発と評価などを
行っている。
主要研究題目
1.
栄養状態の変動に伴う遺伝子発現のエピゲノム制御に関する研究
2.
糖質消化吸収の制御による糖尿病発症・進展抑制の分子機構
3.
代謝性疾患リスクを評価するための食後高血糖および関連炎症のバイオマーカーの開発と応用
研究業績
【原著論文】
1.
Mochizuki K., Hariya N., Miyauchi R., Misaki Y., Ichikawa Y., Goda T.: Self-reported faster eating is
associated with higher ALT activity in middle-aged apparently healthy Japanese women. Nutrition, 30, 69-74
(2014).
53
2.
Inamochi Y., Mochizuki K., Goda T.: Histone code of genes induced by co-treatment with a glucocorticoid
hormone agonist and a p44/42 MAPK inhibitor in human small intestinal Caco-2 cells. Biochim. Biophys. ActaGeneral Subjects, 1840, 693-700 (2014).
3.
Harazaki T., Inoue S., Imai C., Mochizuki K., Goda T.: Resistant starch improves insulin resistance and reduces
adipose tissue weight and CD11c expression in the adipose tissues of OLETF rats. Nutrition, 30, 590-595 (2014).
4.
Hariya N., Mochizuki K., Inoue S., Morioka K., Shimada M., Goda T.: Insulin resistance in SHR/NDmc-cp rats
correlates with enlarged perivascular adipocytes and endothelial cell dysfunction in skeletal muscle. J. Nutr. Sci.
Vitaminol., 60, 52-59 (2014).
5.
Imai C., Saito M., Mochizuki K., Fuchigami M., Goda T., Osonoi T.: Cotreatment with the α-glucosidase
inhibitor miglitol and DPP-4 inhibitor sitagliptin improves glycemic control and reduces the expressions of CVD
risk factors in type 2 diabetic Japanese patients. Metabolism, 63, 746-753 (2014).
6.
Sakakibara H., Ichikawa Y., Tajima S., Makino Y., Wakasugi Y., Shimoi K., Kobayashi S., Kumazawa S.,
Goda T.: Practical application of flavonoid-poor menu meals to the study of the bioavailability of bilberry
anthocyanins in human subjects. Biosci. Biotechnol. Biochem., 78, 1748-1752 (2014).
7.
Morishita S., Mochizuki K., Goda T.: Bindings of ChREBP and SREBP1, and histone acethylation around the rat
liver fatty acid synthase gene are associated with induction of the gene during suckling-weaning transition. J. Nutr.
Sci. Vitaminol., 60, 94-100 (2014).
8.
Honma K., Masuda Y., Mochizuki K., Goda T.: Re-feeding rats a high-sucrose diet after 3 days starvation
enhances histone H3 acethylation in transcribed region and expression of jejunal GLUT5 gene. Biosci. Biotechnol.
Biochem., 78, 1771-1073 (2014).
9.
Hariya N., Mochizuki K., Inoue S., Saito M., Fuchigami M., Goda T.: Switching Insulin α-glucosidase
inhibitors to miglitol reduced glucose fluctuations and circulating cardiovascular disease risk factors in type 2
diabetic Japanese patients. Drugs R. D., 14, 177-184 (2014).
10. Suzuki T., Mochizuki K., Goda T.: Thyroid and glucocorticoid hormones induce expression of lactase-phlorizin
hydrolase gene in CDX-2/HNF-1α co-transfected IEC-6 cells. J. Nutr. Sci. Vitaminol., 60, 321-327 (2014).
11. Mochizuki K., Yamada M., Miyauchi R., Misaki Y., Kasezawa N., Tohyama K., Goda T.: Self-reported faster
eating is positively associated with accumulation of visceral fat in middle-aged apparently healthy Japanese men.
Eur. J. Nutr., 53, 1187-1194 (2014).
12. Yamaguchi, N., Sunto, A., Goda, T., Suruga, K.: Competitive regulation of human intestinal β-carotene 15,
15’-monooxygenase 1 (BCMO1) gene expression by hepatocyte nuclear factor (HNF)-1α and HNF-4α. Life Sci.,
119, 34-39 (2014).
【報告書】
1.
合田敏尚:消化管を標的とした代謝制御による生活習慣病リスク低減に関する研究,文部科学省科学研
54
究費補助金(基盤研究 B)研究成果報告書(2014)
【学会発表】
(招待講演)
1.
Goda T.: Pharm-food efficacy and epigenetic inflammation biomarkers. The 2nd International Conference on
Pharma and Food, Shizuoka, Japan, Abstracts p.74-75, Nov 6-7 (2014).
2.
合田敏尚:生活習慣病バイオマーカーを活用した DOHaD への先制医療, 第 3 回日本 DOHaD 研究会学術集
会, シンポジウム「先制医療をみすえた栄養学分野の DOHaD への取り組み」(東京),要旨集 p.28,2014 年 7
月.
(口頭)
1.
Goda T., Harazaki T., Inoue S., Imai C., Mochizuki K.: Resistant starch improves insulin resistance and reduces
adipose tissue weight and CD11c expression in the adipose tissues of OLETF rats. Experimental Biology 2014,
San Diego, USA, Abstracts No.1030.2, April 26-30 (2014).
2.
今井千裕, 原崎友美, 井上聖哉, 望月和樹, 合田敏尚: DPP4 阻害剤およびα-GI の長期単独投与あるいは
共投与による肝臓における酸化傷害の抑制,第 57 日本糖尿病学会年次学術集会(大阪),要旨集 p. S-402,
2014 年 5 月.
3.
下田恭子, 山田真実, 本間一江, 望月和樹, 合田敏尚:糖質摂取制限による空腸マルターゼ・グルコアミラーゼ
遺伝子のヒストン修飾を介した発現抑制機構, 第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌),要旨集 p.203,2014
年 5 月.
4.
萬年遼, 保田倫子, 佐野文美, 熊澤茂則, 合田敏尚, 下位香代子, 市川陽子: 典型的な日本型の食事をベ
ースにした高フラボノイド食の立案と検討, 第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌),要旨集 p.203,2014 年 5
月.
5.
本間一江, 池田美沙, 望月和樹, 合田敏尚: 離乳期低栄養とその後の食餌組成が末梢血白血球における
炎症関連遺伝子の発現に及ぼす影響, 第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌),要旨集 p.289,2014 年 5
月.
6.
山田有紀, 本間一江, 望月和樹, 久保田健夫, 合田敏尚: フルクトースによる肝臓脂肪合成関連遺伝子の
発現変動におけるブロモドメインタンパク質 Brd4 の関与, 第 67 回日本栄養・食糧学会中部支部大会(静
岡),要旨集 p.15,2014 年 11 月.
(ポスター)
1.
Honma K., Ikeda M., Mochizuki K., Goda T.: The effect of starvation in weaning period on diet-related changes
in the expression of inflammation-related genes in peripheral leukocytes. The 19th Shizuoka Forum on Health and
Longevity, Shizuoka, Japan, Abstracts p. 83, Nov 7-8 (2014).
55
2.
Goda N., Goda T., Kasezawa N., Yamakawa-Kobayashi K.: Identification of the SNPs altering microRNA
binding affinity in the type 2 diabetes susceptible genes. The 19th Shizuoka Forum on Health and Longevity,
Shizuoka, Japan, Abstracts p. 88, Nov 7-8 (2014).
3.
Imai C., Mochizuki K., Goda T.: Transient high glucose exposure promotes subsequent inductions of
inflammation-related genes and the histone acetylation around the genes in human monocyte-like THP-1 cell. The
19th Shizuoka Forum on Health and Longevity, Shizuoka, Japan, Abstracts p. 95, Nov 7-8 (2014).
4.
内山弓子, 原崎友美, 今井千裕, 望月和樹, 合田敏尚: 短期間の 2 型糖尿病モデル OLETF ラットの骨格筋
における代謝制御シグナルに及ぼす DPP-4 阻害薬の影響,第 57 日本糖尿病学会年次学術集会(大阪),
要旨集 p. S-313,2014 年 5 月.
5.
青木信悟, 針谷夏代, 加瀬澤信彦, 遠山和成, 合田敏尚, 望月和樹: 日本人女性において血清 ALT 値は皮
下脂肪面積よりも内臓脂肪面積とより強く関連する,第 57 日本糖尿病学会年次学術集会(大阪),要旨
集 p. S-338,2014 年 5 月.
6.
今井千裕, 望月和樹, 合田敏尚: 短期間の高グルコース刺激がヒト単球様 THP-1 細胞の炎症関連遺伝子の
発現に及ぼす影響,第 3 回日本 DOHaD 研究会学術集会(東京),要旨集 p.35,2014 年 7 月.
7.
藤井貴子, 池田美沙, 本間一江, 望月和樹: 離乳期の低栄養による小腸糖質消化吸収関連遺伝子の食事
に対する応答性の変化,第 3 回日本 DOHaD 研究会学術集会(東京),要旨集 p.35,2014 年 7 月.
対外活動
【講演】
1.
合田敏尚:栄養素による遺伝子発現の制御-その機構と疾患発症・進展予防への応用,山梨大学医学部セ
ミナー(山梨市)
,2014年6月5日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
合田敏尚、清水誠: 「食」の期待される効能効果の可能性と将来性について(対談). New Food
Industry, 56 (8), 99-112 (2014).
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
合田敏尚:日本栄養・食糧学会,役職理事,2010 年 5 月〜現在.
2.
合田敏尚:日本栄養・食糧学会中部支部長,2014 年 4 月〜現在.
3.
合田敏尚:日本健康・栄養システム学会,理事,2008 年 7 月〜現在.
56
4.
合田敏尚:日本健康・栄養システム学会,学会誌編集委員長,2008 年 4 月〜現在.
5.
合田敏尚:日本臨床栄養協会,理事,2013 年 10 月〜現在.
6.
合田敏尚:日本臨床栄養協会,日本サプリメントアドバイザー認定機構教育企画・資格認定委員会委員,2006
年 4 月〜現在.
7.
合田敏尚:日本臨床栄養学会,評議員,2011 年 10 月〜現在.
8.
合田敏尚:日本ビタミン学会,評議員,2008 年 5 月〜現在.
9.
合田敏尚:日本消化吸収学会,評議員,2008 年 10 月〜現在.
10. 合田敏尚:静岡栄養・代謝の集い,幹事,1996 年 3 月〜現在.
(委員会活動)
1.
合田敏尚:内閣府消費者委員会新開発食品評価調査会委員,2009 年 12 月~現在.
2.
合田敏尚:厚生労働省管理栄養士国家試験委員会副委員長,2013 年 8 月~現在.
3.
合田敏尚:厚生労働省管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会委員,2014 年 10 月~現
在.
4.
合田敏尚:静岡県消費生活審議会委員, 2004 年 9 月〜2014 年 8 月.
5.
合田敏尚:静岡県健康長寿プログラム検討会委員,2012 年 4 月~現在.
6.
合田敏尚:第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム企画運営委員、セッション企画委員,2014 年 4 月~現
在.
7.
合田敏尚:富士市食育推進会議副議長及びアドバイザー,2007 年 7 月~現在.
8.
合田敏尚:総合食品学講座,事業推進委員会委員,2013 年4月~現在.
9.
合田敏尚:公益財団法人本庄国際奨学財団,「食と健康プログラム」研究助成金選考委員,2012 年 10 月〜現
在.
【教育活動】
1.
合田敏尚:
(財)健康・体力づくり事業財団健康運動指導士養成講習会(東京)
「栄養素の機能と代謝」,2014
年 2 月 10 日, 5 月 10 日, 10 月 16 日.
2.
合田敏尚:日経ラジオ社 NR・サプリメントアドバーザー講座「基礎の生理学①、②、認定試験対策講座」
2014 年 4 月.
3.
合田敏尚:
(財)日本健康・栄養食品協会食品保健指導士養成講習会(東京)「食品成分の利用効率と体
内代謝」,2014 年 7 月 10 日, 11 月 29 日.
4.
合田敏尚:食べることの科学〜栄養の本質とは?, 夢ナビライブ 2014(名古屋市),2014 年 7 月 22 日.
5.
合田敏尚:平成 26 年度臨床栄養師研修・栄養サポートチーム研修認定講座(東京)
「特定保健用食品、
保健機能食品、病者用食品の検討」,2014 年 8 月 3 日.
57
6.
合田敏尚:高大連携授業・静岡県立農業高校「ビタミンと栄養」, 2014 年 9 月 18 日.
7.
合田敏尚:第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム パネルディスカション「地域住民のセルフケアを支
える人と仕組み」オーガナイザー・座長,(沼津市) 2014 年 11 月 8 日.
58
生理学研究室
所 属 学 会
はやし
ひさよし
准教授: 林 久由 ・博士(食品栄養科学)
日本生理学会、日本生化学会、日本栄養・食糧学会
American Physiological Society、日本消化吸収学会
研究室概要
健康な身体を維持するためには消化管での栄養素や電解質の吸収は効率的に行われる必要がある。摂取した
NaClは摂取量に比例して腸管から吸収されている。このNa+とは別に栄養素吸収には多量のNa+が必要であることは
あまり考慮されていない。栄養素はNa+依存性栄養素輸送体を介して吸収されており、これは二次性能動輸送体とも
呼ばれ、小腸上皮細胞側底膜に存在する一次性能動輸送体であるNa+ポンプにより維持される内向きのNa+の電気
化学勾配を利用し、Na+と栄養素が共輸送されることにより、栄養素は濃度勾配に逆らい細胞内に上り坂輸送される。
この栄養素吸収に必要なNa+は小腸タイト結合部を介したNa+リサイクリングシステムにより腸管内に供給されている可
能性を明らかにした。また摂取したNaClは多量の栄養素吸収に必要なNa⁺ とは別に、同じ栄養素吸収細胞で
Na⁺ /H⁺ 交換輸送体とCl-/HCO 3 - 輸送体が共役して働くことにより行われている電気的中性のNaCl吸収機構により
NaClとして吸収されている。本研究室では、これら二つの機構がどのように生体内で相互作用しながら栄養素並びに
Na⁺ を効率的に吸収しているのかを解明することを目指している。
主要研究題目
1.
タイト結合構成タンパク質クロージン 15 と腸管電解質代謝並びに栄養素吸収に関する研究
遺伝子組換え動物であるクロージン 15 ノックアウトマウスにおいて、電気生理学的手法やラジオアイソトープを
用い栄養素吸収と腸管 NaCl 電解質代謝の関係を解明することを目指している。
2.
NaCl 吸収分子複合体の分子基盤の解明
腸管 NaCl 吸収は Na⁺ /H⁺ 交換輸送体、Cl-/HCO 3 -輸送体、更に輸送体機能調節蛋白が、物理的に相互作
用し、大きな分子複合体を形成し働いていると想定されている。これら NaCl 吸収の分子基盤を解明することを目
指している。
研究業績
【原著論文】
1. Ikari A., Tonegawa C., Sanada A., Kimura T., Sakai H., Hayashi H., Hasegawa H., Yamaguchi M.,
Yamazaki Y., Endo S., Matsunaga T., Sugatani J.: Tight junctional localization of claudin-16 is regulated by
syntaxin 8 in renal tubular epithelial cells. J Biol Chem., 289, 13112-13123 (2014)
2.
Khan RI, Yazawa T., Anisuzzaman AS, Semba S., Ma Y., Uwada J., Hayashi H., Suzuki Y., Ikeuchi H., Uchino
M., Maemoto A., Muramatsu I., Taniguchi T.: Activation of focal adhesion kinase via M1 muscarinic
59
acetylcholine receptor is required in restitution of intestinal barrier function after epithelial injury. Biochim Biophys
Acta., 1842, 635-645. (2014)
【報告書】
1.
林久由: 平成 25 年度科学研究補助金実績報告書(研究実績報告書)、基盤(B)、課題番号 25282024、体液 Na+
恒常性を維持する腸管 Na+リサイクリング制御システムの分子基盤の解明
2.
林久由: 平成 25 年度 研究の概要 一般公募研究 糧食研究会 p37-42
【学会発表】
(シンポジウム)
1.
Hisayoshi Hayashi:Intestinal peptide absorption mechanisms : role of claudin 15 and species difference (Shiga),
2nd International Symposium on Epithelial Barrier and Transport 要旨集 2-7、2014 年11月 1、2日.
(口頭)
1.
林久由: クロージン 15 ノックアウトマウスにおけるペプチド吸収機構の検討,第45回日本消化吸収学会総会
(東京),要旨集 p.50,2014 年 11 月 22 日.
2.
林久由: タイト結合を介した H+リサイクルが H+—依存性ペプチド吸収を支えている可能性の検討,第 29 回日本
香辛料研究会(札幌),要旨集 p.9-10,2014 年 10 月 24, 25 日.
対外活動
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
林久由: 日本生理学会,評議員,2006 年〜現在.
2.
林久由: トランスポーター研究会,幹事, 2006 年〜現在.
60
公衆衛生学研究室
所 属 学 会
く り き
き よのり
准教授: 栗木 清 典 ・博士(医学)
日本癌学会、日本公衆衛生学会、日本疫学会、日本薬学会、日本栄養
改善学会、日本がん予防学会、日本がん疫学研究会、日本がん分子疫
学研究会、日本運動疫学研究会、東海公衆衛生学会、 International
Epidemiological Association 、 Asian Pacific Organization for Cancer
Prevention
えんどう
かおり
助 教: 遠藤 香 ・博士(学術)
日本公衆衛生学会、日本疫学会、日本栄養・食糧学会、日本ビタミン学
会 、 日 本 栄 養 改 善 学 会 、 東 海 公 衆 衛 生 学 会 、 International
Epidemiological Association
研究室概要
1. ヒト集団を対象に、がん、高血圧、脂質異常症、糖尿病、骨粗鬆症などの生活習慣病の発もしくは予防の要因を探
索する疫学研究
2. 生活習慣病の予防と健康長寿の延伸を目指したゲノム・栄養疫学研究:日本多施設共同 (分子疫学) コーホート
研究 (J-MICC Study)
3. 生活習慣病の予防、健康寿命の延伸、食品・栄養素摂取量の相互関係を評価するバイオマーカーの開発
主要研究題目
1. 高血圧と食品・栄養素摂取量に関する疫学研究
健診リピーターの高血圧と食品摂取量に関する大規模横断研究を行っている。
2. 慢性腎臓病と食品・栄養素摂取量に関する疫学研究
慢性腎臓病と食事パターンに関する大規模横断研究を行っている。
3. 食事調査における写真法による食品・栄養素摂取量の推定方法の検討
写真法による食品・栄養素摂取量の推定方法を検討している。
4. 非アルコール性脂肪性肝疾患と食品・栄養素摂取量に関する疫学研究
非アルコール性脂肪性肝疾患と食事パターンに関する大規模横断研究を行っている。
5. 腸内常在菌プロファイルの測定精度と変動要因
腸内常在菌プロファイルの測定精度と変動要因についての解析を行っている。
6. 自覚する精神ストレスと食品・栄養素摂取量との関連についての疫学研究
大規模横断研究において、生活習慣別に、自覚する精神ストレスと食品・栄養素摂取量との関連を解析してい
る。
7. J-MICC Study
全国で 12 番目の調査地区として、「どのような体質 (血液中の遺伝子情報)」が「どのような生活習慣 (食事や運
61
動など)」の下で「どのような病気」になり易いかを明らかにする J-MICC Study (10 万人の健康状況を 2025 年まで
追跡調査し、2035 年まで継続する長期コーホート研究 (分子疫学))を実施している。
8. 「J-MICC Study 静岡・桜ヶ丘地区」における食物摂取頻度調査票の妥当性・再現性に関する研究
7 の全国調査への参画に加え、当地区の独自研究を盛り込んだ研究デザインにより、国民および静岡県民の健
康づくり対策の基礎資料となる研究を実施している。
研究業績
【原著論文】
1. Tokudome S.,Kuriki K.,Yokoyama Y.,Sasaki M.,Joh T.,Kamiya T.,Cheng J.,Ogawa K.,Shirai T.,
Imaeda N.,Goto C.,Tokudome Y.,Ichikawa H.,Okuyama H.: Dietary n-3/long-chain n-3 polyunsaturated fatty
acids for prevention of sporadic colorectal tumors: A randomized controlled trial in polypectomized participants.
Prostaglandins
Leukot
Essent
Fatty
Acids.
2014
Sep
28.
pii:
S0952-3278(14)00145-8.
doi:
10.1016/j.plefa.2014.09.001.
【報告書】
1.栗木清典: 柑橘果皮加工食品 (試作品) の「市場に提供するアンケート調査」と「健康影響の評価の調査」、(公)
静岡県産業振興財団、静岡新産業集積クラスター研究開発助成事業 (25 年度):「抗認知症成分高含有の柑橘
果皮加工食品に関する研究開発 (代表:望月 功・(有)元祖 望月茶飴本舗) 」、平成 26 年 2 月 28 日
【学会発表】
(口頭)
1.
久田貴義,遠藤 香,栗木清典:ヒト腸内常在菌プロファイルの個人間変動および個人内変動,第 68 回日
本栄養・食糧学会大会 (札幌),要旨集 p.173,2014 年 5 月
2.
白井禎朗,後藤百合香,山田良明,川口晋平,遠藤 香,栗木清典: 慢性腎臓病リスクと食事パターンのシステ
マティックレビュー,第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要旨集 p.25,2014 年 6 月
3.
山田良明,後藤百合香,白井禎朗,川口晋平,遠藤 香,栗木清典: 写真法による食事調査の精度に関する
システマティックレビュー,第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要旨集 p.26,2014 年 6 月
4.
後藤百合香,白井禎朗,山田良明,川口晋平,遠藤 香,栗木清典: 食品・栄養素の摂取状況と血圧値に関す
るシステマティックレビュー,第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要旨集 p.27,2014 年 6
月
5.
栗木清典,遠藤 香: 日本多施設 (分子) コーホート研究~静岡・桜ヶ丘地区の進捗状況の報告 (3) ~,第 3
回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要旨集 p.28,2014 年 6 月
6.
川口晋平,後藤百合香,白井禎朗,山田良明,遠藤 香,栗木清典: 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
リスクに対する飲酒量と食事パターンの交互作用,第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要
旨集 p.33,2014 年 6 月
7.
遠藤 香,川口晋平,栗木清典: 日本人女性における飲酒習慣,精神ストレスと食品・栄養素摂取量との関連:
大規模横断研究,第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会 (三重),要旨集 p.34,2014 年 6 月
8.
川口晋平,遠藤 香,栗木清典: 大規模横断研究における非アルコール性肝疾患 (NAFLD) リスクと食事パタ
ーンの関連,第 61 回日本栄養改善学会学術総会 (横浜),要旨集 p.218,2014 年 8 月
62
9.
栗木清典,遠藤 香,川口晋平: 子宮筋腫の有病リスクと食品・栄養素摂取量についての多角的検討,第 61 回
日本栄養改善学会学術総会 (横浜),要旨集 p.252,2014 年 8 月
(ポスター)
1.
栗木清典,遠藤 香,合田敏尚:健診リピーターを対象とした血清脂質と栄養素摂取量の変化との関連,第
24 回日本疫学会学術総会 (仙台),要旨集 p.102,2014 年 1 月
2.
遠藤 香,栗木清典,合田敏尚:日本人男性における喫煙習慣,精神ストレスと食品・栄養素摂取量との
関連:大規模横断研究,第 24 回日本疫学会学術総会 (仙台),要旨集 p.70,2014 年 1 月
3.
栗木清典,遠藤 香:「日本多施設共同コーホート研究 (J-MICC Study) 静岡・桜ヶ丘地区」の成果を
静岡県民の健康づくりに役立てる方法を考える (第 1 報),第 50 回静岡県公衆衛生研究会,2014 年 2 月
4.
Endoh K.,Kuriki K.,Goda T.: Different trends in dietary intakes of foods and nutrients across psychological
stress level among middle-aged Japanese women with or without habitual exercise,Alaska,USA,Abstracts p.
494-5,Aug 17-21 (2014)
5.
遠藤 香,松井祐司,竹下尚男,片嶋充弘,安永浩一,栗木清典: 静岡県在住成人の茶摂取量の個人内およ
び個人間変動,第 73 回公衆衛生学会(栃木),p.580,2014 年 11 月
対外活動
【講演】
1. 栗木清典: 三島北高等学校,食と健康~公衆衛生学的・栄養疫学的観点から~、2014 年 10 月 15 日
【委員会等活動】
(学会活動)
1. 栗木清典: 評議員 (日本栄養改善学会)、2012 年 11 月1日~ 現在
2. 栗木清典: 日本栄養改善学会 東海支部学術総会 研修会ワーキング・グループ、 2014 年 10 月 1 日
3. 栗木清典: 座長:第 3 回日本栄養改善学会 東海支部学術総会 (鈴鹿)、2014 年 6 月 29 日
(委員会活動)
1. 栗木清典: 栄養学雑誌編集委員 (日本栄養改善学会)、2013 年 12 月~ 現在
【教育活動】
1. 栗木清典: 静岡県健康増進課 平成 26 年度地域診断研修会の講師,2014 年 5 月,7 月
2. 栗木清典: 運営委員、リレー・フォー・ライフ静岡実行委員会,2013 年 1 月~ 現在
3. 栗木清典: リレー・フォー・ライフ静岡 2014 (会場:静岡県立大学),2014 年 9 月 27-28 日
63
臨床栄養学研究室
所 属 学 会
く ま が い ひろみち
教 授: 熊谷 裕通 ・医学博士
日本腎臓学会、日本内科学会、日本透析医学会、日本病態栄養学会、
International Society of Nephrology、American Society of Nephrology
よ し だ
た く
や
助 教: 吉田 卓 矢 ・博士(食品栄養学)
日本病態栄養学会、日本腎臓リハビリテーション学会
研究室概要
本研究室では、腎疾患を中心とした臨床栄養学に関する研究を行っている。すなわち、慢性腎臓病や血液透析を
行っている患者さんの栄養状態と予後の関係、動脈硬化の発症因子と進展防止、種々の合併症の予防に関する問
題点などを臨床的に検討している。最近は特に筋肉代謝に注目し、腎不全や食事がさまざまな筋肉代謝関連因子に
与える影響に関する研究を行っている。また、腎疾患に限らず普遍的に用いられるような新しい栄養スクリーニング・
アセスメント法の開発にも力を入れている。さらに、高齢者における運動や栄養が QOL や予後に及ぼす影響につい
て研究を進めている。これらの研究は、静岡県の各病院と連携を取りつつ進めているが、基礎研究として動物モデ
ル・培養細胞を用いた実験も並行して行っている。慢性腎臓病(CKD)対策には、公衆栄養学研究室・静岡県と共同
で力を入れている。CKD が静岡県中部・西部地区に比べ 伊豆地域に多いことを明らかにして、伊豆の市町と共同で
その原因の究明、対策の戦略を練っている。
主要研究題目
1.
慢性腎臓病患者および透析患者における栄養学的問題の検討
慢性腎不全や血液透析を行っている患者さんの栄養状態と予後の関係、動脈硬化の発症因子と進展防止、
種々の合併症の予防に関する問題点などを臨床的に検討している。特に最近は、慢性腎臓病でみられる体組
成の変化として筋萎縮と脂肪萎縮に注目し、その発生機序および治療に関する研究を行っている。
2.
高齢者の運動と栄養に関する研究
中高齢者・高齢者で問題となっているロコモティブシンドロームと体力および栄養状態の関係について明らか
にし、その対策について検討している。さらに、在宅要介護高齢者特有の問題点を抽出し、新たな栄養スクリー
ニングツールを作成することを試みている。
3.
静岡県における慢性腎臓病(CKD)対策
本学公衆栄養学研究室や静岡県と共同で、静岡県における CKD 対策に力を入れている。CKD が静岡県中
部・西部地区に比べ 伊豆地域に多いことを明らかにし、伊豆の市町と共同でその原因の究明や対策について
検討している。
64
研究業績
【原著論文】
1.
Kojo G., Yoshida T., Ohkawa S., Odamaki M., Kato A., Takita T., Maruyama Y., Kumagai H.: Association of
serum total testosterone concentration with skeletal muscle mass in men under hemodialysis. Int Urol Nephrol. 46,
985-991 (2014).
2.
Fukasawa H., Ishigaki S., Kinoshita-Katahashi N., Niwa H., Yasuda H., Kumagai H., Furuya R.: Plasma
levels of fibroblast growth factor-23 are associated with muscle mass in hemodialysis patients. Nephrology
(Carlton). 19, 784-790 (2014).
3.
Kato A., Takita T., Kumagai H.: Relationship between arterial stiffening and skeletal muscle atrophy in
hemodialysis patients: a gender comparative study. J Cachexia Sarcopenia Muscle. 5, 247-249 (2014).
4.
Fukasawa H., Ishigaki S., Kinoshita-Katahashi N., Yasuda H., Kumagai H., Furuya R.: Plasma levels of the
pro-inflammatory protein S100A12 (EN-RAGE) are associated with muscle and fat mass in hemodialysis patients:
a cross-sectional study. Nutr J. 27, 13:48 (2014).
5.
Yoshida T., Sakuma K., Kumagai H.: Nutritional and taste characteristics of low-potassium lettuce developed for
patients with chronic kidney diseases. Hong Kong J Nephrol. 16, 42-45 (2014).
6. Ishigaki S., Fukasawa H., Kinoshita-Katahashi N., Yasuda H., Kumagai H., Furuya R.: Caffeine intoxication
successfully treated by hemoperfusion and hemodialysis. Intern Med. 53, 2745-2747 (2014).
7.
Yoshida T., Kumagai H., Kohsaka T., Ikegaya N.: Protective effects of relaxin against cisplatin-induced
nephrotoxicity in rats. Nephron Exp Nephrol. 128, 9-20 (2014).
【総説】
1.
熊谷裕通: 透析患者における Protein-energy wasting の評価と対策 日本透析医会雑誌, 29, 424-429 (2014)
2.
熊谷裕通: 新たな「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」を理解し、活用する 【2】慢性腎臓病(CKD)の重症化
予防とエネルギー・栄養素,日本栄養士会雑誌, 57, 809-811 (2014).
【著書】
1.
熊谷裕通: 日本人の食事摂取基準(2015 年版)菱田 明、佐々木 敏 監修,第一出版,東京,2014 年,pp.
397-440.
2.
熊谷裕通: 新版 臨床栄養学(第 2 版)田中明、加藤昌彦 編, 建帛社, 東京, 2014 年, pp. 86-113.
3.
熊谷裕通: いまさら訊けない!透析患者検査値のみかた,考えかた pH/重炭酸イオン 加藤明彦 編, 中外医
学社, 東京, 2014 年, pp. 38-42.
【報告書】
1.
熊谷裕通: 厚生労働科学研究費補助金循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業研究報告書
65
「日本人の食事摂取基準の策定に資する代謝性疾患の栄養評価に関する研究」平成 25 年度総括・分担研究
報告書
2.
熊谷裕通: 平成 26 年度科学研究費補助金実績報告書(研究実績報告書)、基盤(C)、課題番号 23617015
「慢性腎臓病における栄養障害としての骨格筋萎縮機序の解明と治療戦略」
3.
吉田卓矢: 平成 26 年度科学研究費補助金実績報告書(研究実績報告書)、若手(B)、課題番号 24700839
「慢性腎臓病における低たんぱく食への分岐鎖アミノ酸添加と運動による筋代謝改善効果」
【学会発表】
(招待講演)
1.
熊谷裕通: CKDにおける muscle wasting(筋肉消耗)の評価と対策,腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラム 2014
(東京),プログラム p6,2014 年 3 月 29 日.
2.
熊谷裕通、吉田卓矢: 透析患者の栄養障害に対する新たなアプローチ透析患者におけるたんぱく質エネルギ
ー消耗状態の評価と対策 特に muscle wasting について,第 59 回日本透析医学会学術集会・総会(神戸),日
本透析医学会雑誌 47:Suppl.1 p.382,2014 年 6 月 13-15 日
(口頭)
1.
野毛さち子、杉本敏子、松浦留巳、大石達夫、吉田卓矢、熊谷裕通: 高齢女性の筋肉量および体力、栄養摂
取量とロコモティブシンドロームとの関連,第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪),講演抄録集 p.
S-189,2014 年 1 月 11,12 日(会長賞受賞).
2.
吉田卓矢、戸塚友里、長谷川亜季、服部加世子、柿澤幸花、熊谷裕通: 慢性腎臓病モデルラットにおける分岐
鎖アミノ酸の摂取と運動負荷による筋肉代謝への影響,第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪),講演
抄録集 p. S-200,2014 年 1 月 11,12 日.
3.
佐久間梢、深澤洋敬、吉田卓矢、熊谷裕通: 血液透析患者における筋肉量と血中プロテアソーム濃度の関係
性,第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪),講演抄録集 p. S-149,2014 年 1 月 11,12 日.
4.
中村育子、多井晃、吉田卓矢、熊谷裕通: 在宅要介護高齢者における栄養状態改善に向けた栄養アセスメン
ト法の検討,第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪),講演抄録集 p. S-131,2014 年 1 月 11,12 日.
5.
吉田卓矢、柿澤幸花、服部加世子、長谷川亜季、熊谷裕通: 慢性腎臓病モデルラットにおける分岐鎖アミノ酸
摂取と運動負荷による筋タンパク代謝への相乗効果,第 4 回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会(福岡),
抄録集 p.92,2014 年 3 月 29,30 日.
6.
円谷由子,熊谷裕通,小倉純子: 伊豆市における 24 時間蓄尿検査を取り入れた慢性腎臓病(CKD)対策,第 50
回静岡県公衆衛生研究会(静岡),抄録集 p.46,2014 年 2 月 7 日.
7.
小田巻眞理、兒山左弓、吉田卓矢、熊谷裕通、田北貴子、古橋三義、丸山行孝、加藤明彦: 血液 (HD) 透析
患者のサルコペニアにおける Myostatin (MST) 関連物質の関与,腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラム 2014(東
京),プログラム p5,2014 年 3 月 29 日.
66
8.
深澤洋敬、丹羽弘喜、片橋尚子、石垣さやか、佐久間梢、熊谷裕通、古谷隆一: 血液透析患者における
Receptor for Advanced Glycation Endproducts (RAGE)と筋肉脂肪面積との関連性の検討,第 59 回日本透析医
学会学術集会・総会(神戸),日本透析医学会雑誌 47:Suppl.1 p.652,2014 年 6 月 13-15 日
9.
古谷隆一、深澤洋敬、石垣さやか、片橋尚子、丹羽弘喜、熊谷裕通: S100A12 (EN-RAGE)は透析患者の血管
石灰化に関与する,第 59 回日本透析医学会学術集会・総会(神戸),日本透析医学会雑誌 47:Suppl.1 p.538,
2014 年 6 月 13-15 日
10. 劉黎黎、円谷由子、平山朋、村上亜紀、土屋厚子、吉田卓矢、菱田明、熊谷裕通: 静岡県における特定健診
受診者の高尿酸血漿関連因子及び県内地域差の検討,第 57 回日本腎臓学会学術総会(横浜),日本腎臓学
会誌 56:p.290,2014 年 7 月 4-6 日
11. 古谷隆一、深澤洋敬、石垣さやか、片橋尚子、丹羽弘喜、熊谷裕通:血管石灰化と Receptor for advanced
glycation end-products (RAGE)の関係,第 57 回日本腎臓学会学術総会(横浜),日本腎臓学会誌 56: p.284,
2014 年 7 月 4-6 日
12. 吉田卓矢、柿澤幸花、服部加世子、長谷川亜季、熊谷裕通:慢性腎臓病モデルラットの筋タンパク代謝におけ
る分岐鎖アミノ酸摂取と運動負荷の効果,第 1 回腎と栄養研究会(東京),抄録集 p.18,2014 年 9 月 27 日.
13. 服部加世子、吉田卓矢、熊谷裕通: 慢性腎不全における脂肪萎縮と zinc α2-glycoprotein(ZAG)との関連,腎
と栄養代謝研究会(京都),プログラム p.1,2014 年 12 月 20 日.
(ポスター)
1.
吉田卓矢、柿澤幸花、服部加世子、長谷川亜季、熊谷裕通: 慢性腎臓病ラットの筋肉代謝における分岐鎖アミ
ノ酸摂取と運動負荷の相乗効果,第 57 回日本腎臓学会学術総会(横浜),日本腎臓学会誌 56:p.371,2014 年
7 月 4-6 日
2.
深澤洋敬、丹羽弘喜、片橋尚子、石垣さやか、熊谷裕通、古谷隆一: 血液透析患者における Receptor for
Advanced Glycation End-products (RAGE)と筋肉脂肪面積との関連性の検討,第 57 回日本腎臓学会学術総会
(横浜),日本腎臓学会誌 56:p.375,2014 年 7 月 4-6 日
対外活動
【講演】
1.
熊谷裕通,円谷由子: 東伊豆町生活習慣病予防のための減塩活動事業講演「知っていると知らないでは、大違
い!慢性腎臓病とその予防についてのお話」(東伊豆),2014年1月17日.
2.
塩谷益世,吉田卓矢,長谷川亜季,服部加世子,熊谷裕通: 透析患者向け非常食講習会 静岡県腎友会(静
岡)2014年1月26日.
67
3.
円谷由子,熊谷裕通: 東伊豆町生活習慣病予防のための減塩活動事業講演「高血圧・慢性腎臓病重症化予
防のための食事~もう一度見直そうあなたの食事の塩分量~」(東伊豆),2014年1月27日.
4.
熊谷裕通,円谷由子: 伊東市24時間蓄尿検査による食塩摂取量調査説明会講演「食塩の摂り過ぎはからだに
どう影響するの?-高血圧・慢性腎臓病との関連について-」(伊東),2014年1月21日,2月23日.
5.
円谷由子,熊谷裕通: 伊東市24時間蓄尿検査による食塩摂取量調査説明会講演「高血圧・慢性腎臓病重症化
予防のための食事~もう一度見直そうあなたの食事の塩分量~」(伊東),2014年1月28日,3月2日.
6.
熊谷裕通,円谷由子: 函南町慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病とはどういう病気なのか~その検査や治療法
について~」(函南),2014年2月21日.
7.
円谷由子,熊谷裕通: 函南町慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための食事」(函南),
2014年2月28日.
8.
熊谷裕通,円谷由子: 伊豆市慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病とはどういう病気なの?~その検査や治療法
について~」(修善寺),2014年3月6日, 3月22日.
9.
熊谷裕通: 慢性腎臓病(CKD)研修会「伊豆・東部地域における戦略的CKD対策について」(三島),2014年3月
10日.
10. 円谷由子,熊谷裕通: 伊豆市慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための食事~食塩を摂
り過ぎていませんか?~」(修善寺),2014年3月14日, 3月29日.
11. 熊谷裕通: 新入職員研修会 「栄養ケアマネジメント」(静岡), 2014年3月24日.
12. 熊谷裕通: 伊豆市慢性腎臓病(CKD)フォローアップ教室「慢性腎臓病の重症化予防~三本の矢~」(修善寺)
2014年3月27日.
13. 熊谷裕通: 特定保健指導従事者研修会講演「CKD(慢性腎臓病)の現状と対応について伊東市の腎臓疾患の
予防及び重症化防止について」(伊東),2014年7月9日.
14. 熊谷裕通: 静岡県総合健康センター調査研究概要研究会及び研修会講演「静岡県における慢性腎臓病(CKD)
の地域差とその対策」(三島),2014年7月14日.
15. 熊谷裕通: 静岡県総合健康センター調査研究概要研究会及び研修会講演「静岡県における慢性腎臓病(CKD)
の地域差とその対策」(磐田),2014年7月18日.
16. 熊谷裕通: 静岡県立大学大学院社会人学習講座「静岡県における健康指標の地域差とその対策」(静岡),
2014年9月27日
17. 熊谷裕通: 東伊豆町CKD研修会「静岡県におけるCKD(慢性腎臓病)の現状と重症化予防について」(東伊豆),
2014年10月10日.
18. 熊谷裕通: 特定給食施設等管理栄養士・栄養士研修会講演「日本人の食事摂取基準(2015年版)における改
定のポイント」(美濃加茂),2014年10月27日.
19. 熊谷裕通: 厚生労働省主催「日本人の食事摂取基準(2015年版)」研修会「生活習慣病の重症化予防」(岡山),
2014年11月8日
68
20. 熊谷裕通: 静岡県農業団体健康保険組合保健事業業務委託会議「慢性腎臓病(CKD) 保健指導の場におけ
るその対策)(静岡),2014年11月13日.
21. 熊谷裕通: 岐阜県市町村保健活動推進協議会栄養士部会講演「日本人の食事摂取基準2015年版の策定方
針及び慢性腎臓病(CKD)と食事」(高山),2014年11月17日.
22. 熊谷裕通: 浜松市食育ボランティア研修会「減塩で高血圧や慢性腎臓病を予防しよう!~あなたは何グラムの
食塩を摂っていますか?~」(浜北),2014年11月25日.
23. 熊谷裕通,円谷由子: 松崎町高血圧・慢性腎臓病(CKD)教室「減塩で高血圧や慢性腎臓病を予防しよう!~あ
なたは何グラムの食塩を摂っていますか?~」(松崎),2014年12月3日.
24. 熊谷裕通: 特定給食施設等関係者研修会講演「日本人の食事摂取基準2015年版における改定ポイント」(高
山),2014年12月8日.
25. 熊谷裕通: 浜松市食育ボランティア研修会「減塩で高血圧や慢性腎臓病を予防しよう!~あなたは何グラムの
食塩を摂っていますか?~」(浜松),2014年12月9日.
26. 円谷由子,熊谷裕通: 松崎町高血圧・慢性腎臓病(CKD)教室「高血圧・慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための
食事~見直そう!あなたの食事の食塩量~」(松崎),2014年12月12日.
27. 熊谷裕通: 給食施設栄養管理研修会講演「給食施設における栄養管理について~日本人の食事摂取基準
(2015年版)のポイントと活用~」(富士),2014年12月18日.
28. 熊谷裕通: 厚生労働省主催「日本人の食事摂取基準(2015年版)」研修会「生活習慣病の重症化予防」(大阪),
2014年12月25日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1. 熊谷裕通、円谷由子: 糖尿病腎症の重症化予防―島田 静岡新聞 2014年10月25日
2. 熊谷裕通: 腎臓病テーマに講演 県賀茂健福センターが交流会―松崎 伊豆新聞 2014年12月05日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
熊谷裕通: 日本腎臓学会,学術評議員, 1999 年~現在.
2.
熊谷裕通: 日本病態栄養学会,評議員, 2004 年~現在.
3.
Kumagai H.:
Deputy Editor-in-Chief in Nutrition Journal,2004 年~現在.
(委員会活動)
1.
熊谷裕通: 日本腎臓専門医試験試験委員,2006 年~現在.
2.
熊谷裕通: 日本病態栄養学会専門医試験試験委員,2007 年~現在.
3.
熊谷裕通: 公益財団法人 SBS 静岡健康増進センター研究論理委員会委員,2011 年~現在.
4.
熊谷裕通: 日本腎臓学会,症例評価委員,2012 年~現在.
69
5.
熊谷裕通: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定委員, 2013 年~2014 年
6.
熊谷裕通: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」ワーキンググループ委員,2013 年~2014 年
7.
熊谷裕通: 島田市国保データヘルス推進委員会委員,2014 年 11 月~現在
【教育活動】
1.
吉田卓矢: ブドウジュースの色はなぜ変わるの?、キイロショウジョウバエのかんさつ、気体って不思議,青少年
のための科学の祭典 第17回静岡大会 サイエンスフェスティバル in る・く・る(静岡),2014年8月10日
【受賞】
1.
野毛さち子: 高齢女性の筋肉量および体力、栄養摂取量とロコモティブシンドロームとの関連,第 17 回日本病
態栄養学会年次学術集会(大阪),会長賞受賞.
70
フードマネジメント研究室
所 属 学 会
いちかわ
よ う こ
准教授: 市川 陽子 ・博士(栄養学)
日本栄養・食糧学会, 日本栄養改善学会, 日本給食経営管理学会,
日本フードシステム学会, 日本健康・栄養システム学会,
日本病態栄養学会, 日本健康教育学会, 日本肥満学会,
日本調理科学会, 日本家政学会, American Dietetic Association
助
さ
の
あ や み
教: 佐野 文美 ・博士(栄養学)
日本栄養・食糧学会, 日本栄養改善学会, 日本給食経営管理学会,
日本健康教育学会, 日本肥満学会
研究室概要
フードマネジメントは, 消費者への「食の提供行為」のあり方を探索する研究分野である。近年,食品の機能性成
分とその様々な生理活性作用の研究が進み,疾病予防への効果が期待されている。しかし,健康食品の市場拡大,
サプリメントや健康食品の消費増大の一方で,それらの長期間,高濃度摂取での安全性,有効性,他の栄養素との
相互作用についての知見は不十分である。当研究室では,食事による機能性成分の摂取のあり方や,疾病予防に寄
与しうる食品選択・組合せを用いた食事メニューへの応用について,科学的根拠をもって提案するための研究活動を
行っている。研究手法は,食品素材や料理の機能性成分分析,ヒトを対象とした食品・食事摂取後の各種バイオマー
カーの変動分析,短・中期の介入試験による評価を中心に行うほか,中食企業へのレシピ提案,商品化を通した「食
環境整備」の効果判定を行っている。
主要研究題目
1. 食後高血糖を抑制する食事摂取方法に関する研究
メタボリックシンドロームの主要な原因因子である食後高血糖, 耐糖能異常の予防を目的とした食事摂取方法と
して, Glycemic Index(GI)に基づく食品選択や食品の組み合わせに焦点を当てた「複合食」のモデルメニュー(低
GI 食)の開発と, ヒトでの複合食摂取後の血糖変動, インスリン分泌動態, インクレチンホルモン(GIP, GLP-1)分
泌動態に着目した「食後高血糖を防ぐ食べ方」の検証を行う。また, 糖質の消化・吸収を穏やかにする食品素材や
その摂取方法についても検討する。
2. 日常的な食品素材を用いた高フラボノイド食摂取と生体内抗酸化指標の関連に関する研究
バランスの整った食事からの機能性成分摂取を推奨するため, 植物性食品に広く含まれ抗酸化活性等の機能
性を有するフラボノイドに着目し, 日本人の日常食による主なフラボノイド類摂取量の検討, 食品別・調理方法別
のデータベース作成, 高フラボノイド食の開発と生体内抗酸化活性による評価を行う。また, 高フラボノイド食の中・
長期的な摂取による疾病予防効果をヒト試験により判定する。
3. 静岡県におけるニホンジカのシカ肉有効利用を目指した食資源化に関する研究
ニホンジカによる食害問題の解決に向けて,その肉を食資源として利活用するための食肉特性の解析,調理・加
71
工法の集積,製品開発を進める。シカ肉は, 健康志向に合った食材である一方, 野生動物ゆえの個体差, 季節変
動, 捕獲方法, 熟成, 調理・加工方法などの様々な要因で肉質が変化する。物性, アミノ酸の測定, 香気成分分
析, 組織観察, 官能評価により食肉特性を明らかにしていく。
4. 特定給食施設のフードサービスマネジメントに関する研究
特定給食施設で導入が増えているクックチル, クックフリーズは, 繁忙時を避けた調理・保存, 必要時の再加熱・
提供が可能な効率的生産方法であるが, 栄養素の変動についてのデータは少ない。臨床現場での適切な栄養管
理を目的としたデータの収集を進める。また, ヘルシーメニュー提供による食環境整備について, 商品化計画, 消
費者の意識変化, 経営効果, 給食経営管理の視点からの評価を行う。
研究業績
【原著論文】
1.
Mochizuki, K., Hariya, N., Miyauchi, R., Misaki, Y., Ichikawa, Y. and Goda, T.: Self-reported faster eating is
associated with higher ALT activity in middle-aged apparently healthy Japanese women. Nutrition, 30, 69-74
(2014)
2.
Hayashi, K., Ito, N., Ichikawa, Y. and Suzuki, Y.: Effect of postprandial thermogenesis on the cutaneous
vasodilatory response during exercise. Appl Physiol Nutr Metab., 39, 920-926 (2014)
3.
Sakakibara, H., Ichikawa, Y., Tajima, S., Makino, Y., Wakasugi, Y., Shimoi, K., Koabayashi, S., Kuamazawa,
S. and Goda, T.: Evaluation of absorption and exclusion of bilberry anthocyanins in human subjects consuming
flavonoid-poor menus. Biosci. Biotechnol. Biochem. 78, 1748-1752 (2014)
4.
佐野文美, 良田千秋, 市川陽子: 特定給食施設厨房の温熱環境と加熱調理機器の熱源の違いの捉え方に関
する調査. 日本給食経営管理学会誌, 8, 75-88 (2014)
【総説】
1.
市川陽子: 特集/「食は科学」おもしろ実験で心をつかむ. 知的好奇心をくすぐる「食育実験」の考え方~おいし
さの源には科学があることへの気づき~, 学校の食事, 47, pp. 29-37(2014)
【報告書】
1.
佐野文美, 市川陽子: 平成 25 年度東京瓦斯株式会社受託研究報告書「特定給食施設におけるたんぱく質
性食品を主とした料理の新調理システム活用のための基礎データに関する研究」
2.
市川陽子: 中部電力株式会社受託研究報告書「東日本大震災の地域支援を踏まえた地震防災体制の整備
に関する研究(平成 25 年度報告書)」, 4 研究成果, 4.1 災害時備蓄用食品の開発.
【学会発表】
(口頭)
1.
佐野文美, 市川陽子: 新調理システム活用のための肉料理に関する研究, 平成 25 年度静岡県給食協会事例
研究発表会(静岡)抄録集, p.16, 2014 年 2 月
72
2.
松下ちづる, 佐野文美, 市川陽子: 学生食堂を介したヘルシーメニュー提供による食環境整備, 平成 25 年度
静岡県給食協会事例研究発表会(静岡)抄録集, p.26, 2014 年 2 月
3.
萬年遼, 保田倫子, 佐野文美, 熊澤茂則, 合田敏尚, 下位香代子, 市川陽子: 典型的な日本型の食事をベー
スにした高フラボノイド食の立案と検討, 第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌)講演要旨集 p.238, 2014 年 5
月
4.
伊東香織, 宮坂清昭, 手塚裕美子, 佐野文美, 佐久間理英, 新井英一, 市川陽子: パラチノース®を砂糖代替
使用した料理摂取による血糖応答-異なる種類の肉料理における検討, 第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札
幌)講演要旨集 p.298, 2014 年 5 月
5.
萬年遼, 保田倫子, 佐野文美, 熊澤茂則, 合田敏尚, 下位香代子, 市川陽子: 食事由来フラボノイドの機能性
評価を目的とした高フラボノイド試験食の開発と検討, 第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会(鈴鹿)講
演要旨集 p.41, 2014 年 6 月
6.
佐野文美, 市川陽子: 新調理システム導入・活用のための基礎的研究-肉料理に関する栄養成分変化および
官能検査に関する検討-, 第 3 回日本栄養改善学会東海支部会学術総会(鈴鹿)講演要旨集 p.72, 2014 年 6
月
7.
伊東香織, 佐野文美, 望月和樹, 市川陽子: 食後高血糖を抑制する食事摂取方法に関する研究~果実摂取
のタイミングに関する検討~, 第 61 回日本栄養改善学会学術総会(横浜)講演要旨集 p.210, 2014 年 8 月
8.
佐野文美, 市川陽子: 新調理システム活用のための魚料理に関する栄養成分および調理特性に関する検討,
第 10 回日本給食経営管理学会学術総会(京都)講演要旨集 p.35, 2014 年 11 月
(ポスター)
1.
萬年遼, 保田倫子, 佐野文美, 熊澤茂則, 合田敏尚, 下位香代子, 市川陽子: 食事由来のフラボノイドの機能
性評価を目的とした高フラボノイド試験食の開発と検討, 日本ポリフェノール学会第 8 回学術大会(東京)講演要
旨集 p.48, 2014 年 8 月
2.
松下ちづる, 佐野文美, 市川陽子: 学生食堂を介したヘルシーメニュー提供による食環境整備のための検討,
第 61 回日本栄養改善学会学術総会(横浜)講演要旨集 p.363, 2014 年 8 月
3.
Ichikawa, Y., Liu-Yang, Wakasugi, Y., Sano, A., Mochizuki, K., Goda, T.: Changes of blood glucose- and
lipid-related parameters by the low glycemic index diet intake. 6th Asian Congress of Dietetics (ACD) (Taipei)
p254, Aug. 2014
(シンポジウム)
1.
市川陽子: 第 19 回静岡健康・長寿学術フォーラム セッションⅣ「地域住民のセルフケアを支える人と仕組み」,
座長兼提言者, ふじのくに千本松フォーラム「プラサヴェルデ」, 2014 年 11 月 8 日
73
対外活動
【講演】
1.
市川陽子: 静岡県レスリング協会強化合宿講習会「ジュニア選手のための栄養と食事」(静岡県立焼津中央高
等学校, 2014 年 3 月 2 日
2.
市川陽子: 静岡県栄養士会主催 食育推進リーダー研修会「食育を考える~心の発達課題から子どもを取り巻
く環境まで」(静岡県男女共同参画センター「あざれあ」), 2014 年 6 月 21 日
3.
市川陽子, 佐野文美他: 食育アドベンチャー® ランド 2014, 体験その 2「創造の海」「県特産品について, 調理
実習」, (株)しょくスポーツ(静岡県立大学), 2014 年 8 月 18 日
4.
市川陽子: 静岡市スポーツ指導者研修会「スポーツと栄養・食事学」(長崎新田スポーツ交流センター), 2014 年
8 月 23 日
5.
市川陽子: 沼津市スポーツリーダー研修会「スポーツ活動と栄養」(ウェルフェア沼津), 2014 年 9 月 2 日
6.
市川陽子: 静岡県総合教育センター主催 平成 26 年度産業教育専門研修Ⅱ期(農業・水産, 家庭・福祉)講義
1~5, 演習 1(静岡県立大学), 2014 年 9 月 12 日
7.
市川陽子: 日本競輪選手会 平成 26 年度第 3 回特別訓練・特別指導訓練 講演「競技における効率の良い食
事」(サイクルスポーツセンター), 2014 年 9 月 21 日
8.
市川陽子: 杏林堂薬局栄養士セミナー「健康・長寿社会の実現を食環境の整備から支える」(株式会社杏林堂
薬局本社), 2014 年 10 月 3 日
9.
市川陽子: 静岡県産業教育審議会 第 3 回専門部会研修会「静岡県立大学食品栄養科学部の教育について」
(静岡県立大学), 2014 年 11 月 25 日
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
市川陽子: たっぷり静岡, ニュースしずおか 845 他, 「ノロウィルス対策」(制作協力, 出演), NHK 静岡放送局,
2014 年 1 月 17 日
2.
市川陽子: 第 67 回国民体育大会(冬季)出場選手メディカルチェック, 2014 年 2 月 7 日
3.
市川陽子: ひつじオオカミ, 「野菜&卵の保存方法」(制作協力), 関西テレビ, 2014 年 2 月 16 日放送, 2014 年
6 月 24 日 再編成・放送
4.
市川陽子: とびっきり!しずおか, 健康チャンネル「トマトのパワー」(制作協力, 出演), 静岡朝日テレビ, 2014
年 6 月 26 日
5.
フードマネジメント研究室: 静岡経済/商品開発 大学生と「杏林堂薬局 健康配慮した弁当 3 種類」, 日本経済
新聞, 2014 年 7 月 15 日
6. 市川陽子: 第 69 回国民体育大会(秋季)出場選手メディカルチェック, 2014 年 8 月 26 日, 9 月 3 日
7.
市川陽子: 特集・静岡県の家計~医・食・住・教~. An Interview 識者の視点.「食環境を整えることの重要性」,
74
WORK LIFE, October. 2014. No.19, 静岡ワークライフ研究所, 2014 年 10 月 30 日
8.
市川陽子: とびっきり!しずおか, 健康チャンネル「食物繊維で健康に」(制作協力, 出演), 静岡朝日テレビ,
2014 年 11 月 27 日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
市川陽子: 日本給食経営管理学会, 評議委員(2011 年 10 月~現在), 学会誌編集委員(2011 年 11 月~現在),
理事(2013 年 10 月~現在)
2.
市川陽子: 日本栄養士会, 雑誌査読委員会委員, 2012 年 11 月~現在
3.
佐野文美: 日本給食経営管理学会・日本給食サービス協会, 産学連携委員会「事業所給食等をターゲットにし
た栄養情報に関するガイド作成」分化会委員, 2013 年 9 月~現在
(委員会活動)
1.
市川陽子: 財団法人静岡県体育協会スポーツ医・科学委員会, 委員, 2007 年 4 月~現在
2.
市川陽子: 静岡市食の安全・安心意見交換会, 委員, 2010 年 4 月~現在
3.
市川陽子: 厚生労働省管理栄養士国家試験委員会, 委員(2011 年 8 月~現在), 科目代表委員(2013 年 8 月
~現在)
4.
市川陽子: ふじのくに「食の都」づくり推進連絡会, 委員,2012 年 7 月~現在
5.
市川陽子: 静岡県畜産技術研究所研究推進会議, 研究アドバイザー, 2013 年 5 月~現在
6.
市川陽子: 静岡県産業教育審議会委員, 2014 年 7 月~現在
7.
市川陽子: メディ・メッセージ 2014 実行委員会委員, 2014 年 7 月~10 月
8.
市川陽子: 静岡県スポーツ推進審議会委員, 2014 年 8 月~現在
9.
市川陽子: 静岡県食と農が支える豊かな暮らしづくり審議会委員, 2014 年 9 月~現在
【教育活動】
1.
市川陽子: 静岡県教育委員会高校教育課主催 高校生アカデミックチャレンジ(高大連携推進)事業, イノベー
ションチャレンジ(産業)(静岡県立大学), 2014 年 8 月 4 日
2.
市川陽子: 平成 26 年度 静岡雙葉中学三年体験学習(静岡県立大学), 2014 年 8 月 5 日
3.
佐野文美: る・く・るサイエンスフェスティバル 2014「青少年のための科学の祭典」第 18 回静岡大会, 「キイロショ
75
ウジョウバエのかんさつ」(主任), 2014 年 8 月 10 日
4.
市川陽子: 静岡県教育委員会高校教育課主催 高校生アカデミックチャレンジ(高大連携推進)事業, チャレン
ジラボ・実学分野(産業)(静岡県立大学), 2014 年 8 月 11 日・12 日・26 日・27 日
5. 市川陽子: 高大連携出張講義「思春期のスポーツ活動と栄養・食事学」(沼津市立沼津高校), 2014 年 9 月 26
日
6.
市川陽子: 「しずおか元気応援フェア 2014/ウェルシア王国」(企画協力, スタッフ)(ツインメッセ北館大展示
場), 2014 年 10 月 12 日
7.
市川陽子, 佐野文美: 「メディ・メッセージ 2014」(実行委員, 企画協力, 部分監修)(ツインメッセ北館大展示
場), 2014 年 10 月 25 日・26 日
76
臨床栄養管理学研究室
所 属 学 会
あ ら い
ひでかず
准教授: 新井 英一 ・博士(栄養学)
日本病態栄養学会、日本栄養食糧学会、日本糖尿病学会、
日本栄養改善学会、米国糖尿病学会、日本栄養士会、
日本臨床栄養学会、日本静脈経腸栄養学会、日本健康・システム学会
さ
く
ま
ま さ
え
助 教: 佐久間 理 英 ・博士(栄養学)
日本病態栄養学会、日本栄養食糧学会、日本栄養改善学会、
日本栄養士会、米国栄養士会
研究室概要
疾病の予防や治療に貢献できる「食の探索や評価」、そして「栄養管理」は健康寿命の延伸において、極めて重要
である。本研究室は、「個」の代謝を理解するヒト試験から、「細胞内」で起きている現象を評価する基礎研究までの幅
広いツールを用いて研究を行っている。現在、脂肪肝など異所性脂肪の治療、予防に対する「食事組成」および「機
能性栄養素」の評価を取り組んでいる。特に「食後」の代謝動態に着目して、エネルギー代謝を用いた栄養素利用の
差異や生体応答(分子機構)の解析を行っている。また、高リン血症は、透析患者だけでなく健常者においても血管
機能障害を誘発することが報告されており、リン摂取量を正確に把握する必要がある。24時間蓄尿法を用いてリン摂
取量の把握や栄養管理に役立つ食事の摂取タイミング法について検討している。さらに、栄養指導の効果について
のエビデンスが不十分であるために、指導方法や管理法について共同研究先である病院にて研究を行っている。
臨床の現場で役立つ知識と技術、思考力や実践力について、研究を通じて「研究能力」を有する質の高い管理栄
養士の養成に従事している。
主要研究題目
1.
吸収が緩慢な糖質の脂肪肝予防に対する作用機構の解析に関する研究
低 GI 成分は、生体の恒常性維持に対して影響をおよぼすことが推察されるが、その分子基盤は十分には解
明されていない。そのため、低 GI 成分摂取後の体内動態を詳細に評価することで、栄養素がどのように利用さ
れ、恒常性機能に対する生体応答がどのように制御されているかを解明することを目指している。
2.
24 時間蓄尿を用いたリン摂取量の把握および血清 FGF23 濃度に対する食行動の影響に関する研究
高リン血症は、動脈硬化や心血管疾患の危険因子であり、リンの過剰摂取を防ぐために、摂取量を把握する
ことが重要である。生体内のリン代謝動態を明らかにすることを目的とし、24 時間蓄尿法によるリン摂取量推定の
妥当性の評価および血清 FGF23 濃度がリン摂取量の評価指標として有用であるかについて検討している。
3.
調理操作によるミネラル低減効果に関する研究
透析患者の治療として食事からのミネラル摂取制限が重要であるが、これまで調理操作による食品中のミネラ
77
ル低減効果および美味しさについて十分検討されていない。そこで、食肉や野菜を用いて、調理操作が食品中
のミネラル含有量や料理の美味しさに与える影響について検討することを目的とし従事している。
4.
高中性脂肪血症患者に対する長期栄養指導の効果に関する研究
脂質異常症の治療において、食事療法が極めて重要であるが、栄養指導の効果について十分に評価されて
おらず、科学的なエビデンスに基づく効果的な栄養指導法の確立が求められる。そこで、動脈硬化性疾患予防
ガイドラインに基づいた長期の栄養指導による高中性脂肪血症の改善効果を検討している。
5.
高リン血症の管理に適した食事摂取時刻に関する研究
近年、食事摂取時刻の乱れが問題視され、夜間就労者において、心血管疾患の発症リスクが増加すると報告
されていることから、夜間の飲食がリン代謝動態に影響を及ぼす可能性が考えられる。そこで、食事摂取の「タイ
ミング」、特に夜間の飲食がリン代謝に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、研究に従事している。
研究業績
【原著論文】
1.
Tanemura Y, Yamanaka-Okumura H, Sakuma M, Nii Y, Taketani Y, Takeda E.: Effects of the intake of
Undaria pinnatifida (Wakame) and its sporophylls (Mekabu) on postprandial glucose and insulin metabolism. J.
Med. Invest. 61(3-4), 291-7 (2014).
2.
Sakuma M, Sasaki M, Katsuda S, Kobayashi K, Takaya C, Umeda M, Arai H.: Assessment of metabolic status
in young Japanese females using postprandial glucose and insulin levels. J. Clin. Biochem. Nutr. 54(3), 204-209
(2014).
3.
Ohnishi T, Hisaoka F, Morishima M, Takahashi A, Harada N, Mawatari K, Arai H, Yoshioka E, Toda S,
Izumi K, and Nakaya Y.: Establishment of a Model of Spontaneously-Running-Tokushima-Shikoku Rats with
Left Atrial Thrombosis. J. Toxicol. Pathol. 27, 51-56 (2014).
4.
Ohminami H, Amo K, Taketani Y, Sato K, Fukaya M, Uebanso T, Arai H, Koganei M, Sasaki H,
Yamanaka-Okumura H, Yamamoto H, Takeda E.: Dietary combination of sucrose and linoleic acid causes
skeletal muscle metabolic abnormalities in Zucker fatty rats through specific modification of fatty acid composition.
J. Clin. Biochem. Nutr. 55(1), 15-25 (2014).
5.
Morimoto Y, Sakuma M, Ohta H, Suzuki A, Matsushita A, Umeda M, Ishikawa M, Taketani Y, Takeda E,
Arai H.: Estimate of dietary phosphorus intake using 24 hour urine collection. J. Clin. Biochem. Nutr. 55(1), 62-66
(2014).
【著書】
1.
宮本賢一、新井英一: 序章 リン摂取と老化制御,ミネラル摂取と老化制御-リン研究の最前線- 宮本賢一、新
井英一、下村吉治 編,建帛社,2014 年,1-7.
78
2.
新井英一、佐久間理英: 第7章 リン出納の把握,ミネラル摂取と老化制御-リン研究の最前線- 宮本賢一、新
井英一、下村吉治 編,2014 年,97-108.
【報告書】
1.
新井英一: 平成 25 年度科学研究費補助金実績報告書(研究実績報告書)、基盤(C)、課題番号 24500862
「栄養素の代謝制御の鍵を握る FGF21 の分子基盤の解明と生活習慣病の予防効果」
【学会発表】
(口頭)
1.
松下亜沙実、浅井寿彦、山本友里、佐久間理英、新井英一「高中性脂肪血相患者の脂質プロファイルと食
習慣について」第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪)2014 年 1 月
2.
山本友里、松下亜沙実、浅井寿彦、新井英一「新ガイドライン 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年
版に準拠した脂質異常症の栄養指導効果」第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪)2014 年 1 月
3.
森本優香、佐久間理英、鈴木秋津、野田沙彩、西野夏奈帆、安藤佐紀子、石川真、竹谷豊、武田英二、新井英
一「24 時間蓄尿を用いたリン摂取量推定法の検討」第 17 回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪)2014
年1月
4.
安藤佐紀子、佐久間理英、森本優香、新井英一「調理操作による食肉中のリン低減効果の検討」第 17 回日
本病態栄養学会年次学術集会(大阪)2014 年 1 月
5.
戸田知里、加治屋裕也、佐久間理英、新井英一「食後の代謝動態に対する異なる糖、脂質の組成比率の効
果」第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌)2014 年 5 月
6.
安藤佐紀子、佐久間理英、森本優香、新井英一「調理操作による食肉中のリン低減効果の検討」第 68 回日
本栄養・食糧学会大会(札幌)2014 年 5 月
7.
伊東香織、宮坂清昭、手塚裕美子、佐野文美、佐久間理英、新井英一、市川陽子「パラチノースを砂糖代替
使用した料理摂取による血糖応用-異なる種類の肉料理における検討」第 68 回日本栄養・食糧学会大会
(札幌)2014 年 5 月
8.
古橋啓子、若林恭子、岡本康子、久保田美保子、渡邉美子、新井英一、木下ゆり、坪井厚「研修会開催効果を
上げるための組織を新設して-静岡県栄養士会が取り組んだ研修会開催調整のための組織-」第 61 回日
本栄養改善学会学術総会(横浜)2014 年 8 月
9.
佐久間理英、森本優香、西野夏奈帆、野田沙彩、安藤佐紀子、竹谷豊、新井英一「24 時間蓄尿法を用いたリ
ン摂取量推定式の構築とリン摂取量に及ぼす食品構成の評価」第 61 回日本栄養改善学会学術総会(横浜)
2014 年 8 月
10. 山本友里、浅井寿彦、佐久間理英、新井英一「新ガイドライン:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年
版に準拠した脂質異常症の食事療法の効果その1」第 61 回日本栄養改善学会学術総会(横浜)2014 年 8
月
79
11. 田中里実、山本友里、浅井寿彦、新井英一「新ガイドライン:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年
版に準拠した脂質異常症の食事療法の効果その 2」第 36 回日本臨床栄養学会総会(東京)2014 年 10 月
対外活動
【講演】
1.
新井英一: 財団法人しずおか産業創造機構,総合食品学講座:Ⅲ食品の安全・安心技術;食生活と生活習慣
病,2014 年 9 月 11 日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
新井英一: 日本病態栄養学会,学術評議員,2006 年 4 月~現在
2.
新井英一: 静岡栄養・代謝の集い,幹事,2011 年 3 月~現在
3.
新井英一: 日本栄養改善学会,栄養学雑誌編集委員,2013 年 11 月~現在
4.
新井英一: 日本臨床栄養学会,日本臨床栄養学会雑誌編集委員,2014 年 1 月~現在
5.
新井英一: 日本栄養・食糧学会,中部支部庶務幹事,2014 年 4 月~現在
(委員会活動)
1.
新井英一: 総合食品学講座,事業推進委員会委員,2008 年 4 月~現在
2.
新井英一: 静岡県栄養士会,研究教育事業部理事,2012 年 4 月~現在
3.
新井英一: 日本栄養士会,研究教育事業部企画運営委員,2014 年 6 月~現在
【教育活動】
1.
新井英一: 静岡英和学院大学短期大学部食物学科,臨床栄養学各論,非常勤講師,2014年4月~7月
2.
新井英一: 静岡市立清水看護専門学校,栄養学,非常勤講師,2014年11月~2015年2月
【社会における活動】
1.
増田修一,島村裕子,吉川悠子,井上広子,細谷孝博,佐久間理英: 平成26年しずおか科学技術月間,食品
栄養科学部2014キッズ・ラボ,食塩水で虹を作ろう!~水と食塩水の見分け方~,焼津ディスカバリーパーク,
2014年7月27日実施
2.
佐久間理英,新井英一,他: 青少年のための科学の祭典第17回静岡大会,ブドウジュースの色はなぜ変わる
の?・キイロショウジョウバエのかんさつ・気体って不思議,サイエンスフェスティバルin る・く・る,2014年8月10日
実施
80
栄養教育学研究室
所 属 学 会
く わ の
と し こ
教 授: 桑野 稔子 ・博士(医学)
Academy of Nutrition and Dietetics、日本栄養・食糧学会、日本栄養改善
学会、日本咀嚼学会(評議員)、日本教育医学会、日本家政学会、日本
健康・栄養システム学会、日本栄養士会、静岡県栄養士会
いのうえ
ひ ろ こ
助 教: 井上 広子 ・博士(食品栄養学) Academy of Nutrition and Dietetics、日本栄養・食糧学会、日本公衆衛生
学会、日本栄養改善学会、日本教育医学会、日本家政学会、日本栄養
士会、静岡県栄養士会
研究室概要
現在日本においては、科学的根拠に基づいた健康・栄養教育方法やその評価方法のエビデンスが開発途上
にある。栄養教育分野の研究は、ヒトを対象とした研究で、研究成果を発表するまでに時間がかかる等、論文発表が
難しい分野である。しかしながら当研究室では、生活習慣病をはじめとする疾病の一次予防のための科学的根拠
に基づいた効果的な栄養教育方法の検証とその評価方法の確立を目指し、当研究室から日本の栄養教育の研究
成果を国際誌にて発表し、世界に向けて日本の栄養教育の研究成果を継続的に発信できるよう鋭意研究に努めて
いる。
主要研究題目
1.
生活習慣病予防・改善のための効果的な野菜摂取方法の探索と健康・栄養教育への応用
野菜は一日に 350g 以上摂取することが目標に定められているが、多くの成人が摂取量を満たしていない現状に
ある。そこで本研究では、効果的な野菜の摂取方法と野菜に含まれるさまざまな機能性等についてヒト介入試験
を通じて明らかにし、野菜摂取量の向上と生活習慣病の一次予防としての健康・栄養教育に有用なエビデンス
の構築を目指している。
2.
食嗜好と味覚感受性の関連とオーダーメード栄養教育への展開
食嗜好の要因のひとつに味覚感受性が関与していることが考えられている。本研究では、味覚と食嗜好との関
連について究明し、最終的に個人に対応したオーダーメード栄養教育につなげるプロジェクトの展開を目指して
いる。
3.
24 時間採尿を用いた静岡県民の栄養状態の評価
静岡県の女性は 75.32 歳で全国 1 位、男性は 71.68 歳で全国 2 位である。その背景として、「地場の食材が豊富
で食生活が豊かであること」「全国 1 位のお茶の産地で日頃からお茶の摂取量が多いこと」「温暖な気候からくる
穏やかな県民性」などが起因していると考えられている。本研究では、静岡県の健康寿命の背景を尿中の成分
から県民の栄養状態を評価し、さらなる健康寿命延伸のための科学的エビデンスの構築を目指している。
81
4.
尿を用いた子どもの健康状態の評価とその保護者に対する食と健康に関する研究
子どもの栄養状態や健康状態を客観的に評価し、研究報告している事例はほとんどない。そこで私たちは、尿
中の成分分析を行うことで乳幼児期からの栄養状態や健康状態を客観的に評価できるのではないかと考え、研
究を進めている。
5.
健康・栄養教育への活用を目指したチューイングとヒスチジンの機能性探索
継続的なチューイングの動作は、脳内ヒスタミンを量産し、食欲抑制・脂肪分解促進やエネルギー消費亢進作用
につながることが明らかになっている。本研究では、健康・栄養教育への活用を目指し、チューイングの有用性
の探索を目的にヒト介入試験を実施している。またヒスタミンの前駆物質であるヒスチジンについてもヒト介入試験
を実施し、その多様な機能性とその有用性についての探索を行っている。
研究業績
【原著論文】
1.
Aiso I, Inoue H*, Seiyama Y and Kuwano T.: Compared with the intake of commercial vegetable juice, the intake
of fresh fruit and komatsuna (Brassica rapa L. var. perviridis) juice mixture reduces serum cholesterol in middle-aged
men: a randomized controlled pilot study. Lipids Health Dis.13:102, (2014). * Equal contributors
2.
Inoue H, Sasaki R, Aiso I and Kuwano T.: Short-term intake of a Japanese-style healthy lunch menu contributes to
prevention and/or improvement in metabolic syndrome among middle-aged men: a non-randomized controlled trial.
Lipids Health Dis. 13:57, (2014).
【報告書】
1.
井上広子、桑野稔子: 富士市立高等学校 食生活実態調査 2014 年
【学会発表】
(口頭)
1.
渡邉未来,市川実久,井上広子,桑野稔子: 咀嚼介入後における身体状況と生活習慣の変化 -実年期男性
の体格別比較- 日本咀嚼学会第 25 回学術大会(静岡・静岡県立大学)2014 年 9 月 20 日
2.
井上広子、渡邉未来、桑野稔子: 高校生の食生活の実態と食環境整備による食生活への影響 第 61 回日本
栄養改善学会学術総会(横浜・パシフィコ横浜)2014 年 8 月 21 日
対外活動
【講演・講師】
1.
桑野稔子: 平成26年度静岡大学教員免許状更新講習講師 「食に関する指導と学校給食管理」 2014年7月
31日
2.
桑野稔子: 「効果的な食育及び栄養指導についてー意識や行動を変え、食生活の改善につなげるー」
静岡県富士健康福祉センター 2014年9月17日
82
3.
桑野稔子: 高大連携授業 「あなたの食事大丈夫?-食生活を診断してみましょうー」 磐田西高等学校
2014年9月29日
4.
井上広子:るくるサイエンスフェスティバル2014(青少年のための科学の祭典 第17回静岡大会)花粉管の観察
ブドウジュースの色はなぜ変わるの? 気体って不思議! キイロショウジョウバエの観察 2014年8月10日
5.
井上広子: 2014キッズ・ラボ「食塩水を使った虹作りに挑戦」(焼津ディスカバリーパーク)2014年7月26日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
桑野稔子: 日本咀嚼学会 評議員 2003 年~現在
2.
桑野稔子: 日本咀嚼学会 第 25 回学術大会 大会準備委員長 (静岡県立大学)2014 年 9 月 20 日
3.
桑野稔子: 第 61 回日本栄養改善学会学術総会 口頭発表(栄養教育・食育 (11) 生活習慣病 2)座長(横
浜・パシフィコ横浜)2014 年 8 月 22 日
(委員会活動)
1.
桑野稔子: 静岡市食育推進会議委員
2009 年~現在
2.
桑野稔子: 静岡市食教育推進委員会(副会長)2010 年 4 月~現在
3.
桑野稔子: 静岡市立学校給食センター給食調理等業務委託選考委員会委員 2009 年 4 月~現在
4.
桑野稔子: 静岡市立学校給食センター運営協議会委員 2011 年 4 月~現在
5.
桑野稔子: 農林水産省関東農政局静岡地域センター 「静岡農政事務所食育推進連携・協力会議」委員
2009 年~現在
6.
桑野稔子:岐阜県山県市食育推進会議委員(会長) 2010 年 4 月~現在
83
調理科学研究室
所 属 学 会
あ ら い
え い こ
教 授: 新井 映子 ・博士(農学・歯学)
日本調理科学会、日本応用糖質科学会、日本食品科学工学会、
日本家政学会、日本農芸化学会、日本咀嚼学会、日本食品工学会、
日本食物繊維学会
い と う
せ い こ
助 教: 伊藤 聖子 ・博士(農学)
日本調理科学会、日本応用糖質科学会、日本食品科学工学会、
日本農芸化学会
研究室概要
日本人の食生活に欠かせない米,小麦などの穀類の新たな加工技術を開発し,嗜好性や安全性,資源の有効
活用などの点において,より消費者ニーズの高い新規加工食品の創製を試みている。現在までに、サツマイモ粉末
を用いた高品質の米粉パンの開発や、豆乳を利用した新たなグルテンフリー米粉パンの製法などを提案してきた。
また,超高齢化社会を迎え,咀嚼や嚥下に障害を持つ人たちが増えているため,高齢者が安全に咀嚼でき,食塊
形成が容易な物性を持つ高齢者食や介護食などの開発を行っている。現在までに、高齢者が飲み込みやすい粥
の特性を明らかにし、この知見を踏まえて粥粒と粥液が分離しにくいレトルト粥を開発し、製品化につなげている。
主要研究題目
1.
穀類の調理・加工特性の改変に関する研究
豆乳と増粘多糖類を併用した3大アレルギーフリー米粉パンや,玄米ペースト置換による新たな米部分置換パ
ンの開発を行っている。また,タピオカ加工澱粉を利用して米粉パンの品質向上を目指している。
2.
機能性成分の調理・加工への応用に関する研究
アントシアニンを含むカシス搾り滓の有効利用法について検討を行っている。
3.
咀嚼・嚥下しやすい食物の開発に関する研究
多加水製法で製パンしたパンや,各種澱粉を使用したスポンジケーキについて,飲み込みやすさや食塊物性
について検討を行っている。
研究業績
【原著論文】
1.
Nozawa, M., Ito, S., Arai, E.: Effects of soymilk on rising of gluten-free rice flour bread. Food Sci. Techonol.
Res., 20, 1063-1070 (2014).
2. 杉浦文香,伊藤聖子,新井映子: グルテン構成タンパク質組成がパンの咀嚼・嚥下特性に与える影響.日本調
理科学会誌,47, 305-311(2014).
84
【報告書】
1.新井映子・伊藤聖子: 豆乳を用いたグルテンフリー米粉パンの開発,公益財団法人エリザベス・アーノルド富士財
団平成 25 年度報告書,179-194 (2014).
【学会発表】
(口頭)
1.
村田舞羽,伊藤聖子,新井映子: ブレンダー粥の飲み込みに与える品種の影響,第 62 回日本応用糖質科学
会中部支部総会・講演会(名古屋市),要旨集 p.1,2014 年 3 月 7 日
2.
伊藤聖子,芦澤芽衣,松永夏希,新井映子: もち米粉置換による米粉パンの老化遅延効果,日本調理科学会
平成 26 年度大会(広島市),要旨集 p.33,2014 年 8 月 29 日
3.
菊地和美,坂本佳菜子,根本亜矢子,伊藤聖子,新井映子: 高齢者施設等における北海道産米粉の利用に
関する研究,日本調理科学会平成 26 年度大会(広島市),要旨集 p.49,2014 年 8 月 30 日
4.
奈良一寛,伊藤聖子,加藤陽治: カシスの加熱調理は抗酸化活性を増加させる,日本食品科学工学会第 61
回大会,要旨集 p.139,2014 年 8 月 30 日
5.
小嶋幸恵,伊藤聖子,新井映子: 米粉パンの製パン性に及ぼす加工タピオカ澱粉の影響,日本応用糖質科学
会平成 26 年度大会(第 63 回)・応用糖質科学シンポジウム(新潟市),要旨集 p.36,2014 年 9 月 24 日
対外活動
【講演】
1.
新井映子: 郷土の食文化の伝承と健康な日本型食生活のすすめ,平成25年度静岡県健康づくりリーダー研修
会「食育研修会」(富士市),2014年1月23日
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
新井映子: 地域健康づくりリーダー研修会(新聞掲載),岳陽新聞,2014年1月25日
2.
新井映子: 健康寿命日本一に磨きを(新聞掲載),岳南新聞,2014年1月26日
3.
新井映子: 進化する米粉加工技術(新聞掲載),健康食品新聞,2014年9月17日
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
新井映子: 日本調理科学会,理事,2014 年 6 月~現在
2.
新井映子: 日本応用糖質科学会,評議員,2007 年 6 月~現在
3.
新井映子: 日本応用糖質科学会,編集委員会委員,2007 年 6 月~現在
4.
新井映子: 日本応用糖質科学会,中部支部役員,2011 年 6 月~現在
5.
新井映子: 日本咀嚼学会,常任理事・理事・評議員,2007 年 1 月~現在
85
6.
新井映子: 日本咀嚼学会,学術委員会副委員長,2010 年 1 月~現在
7.
新井映子: 日本咀嚼学会,編集委員会査読委員,2007 年 1 月~現在
8.
新井映子: 日本食品科学工学会,中部支部評議員,2011 年 3 月~現在
(委員会活動)
1.
新井映子: 静岡県総合教育センター「静岡県の授業づくりの指針」活用推進委員会家庭科教科指導者,2014
年 5 月~現在
2.
新井映子: 静岡県食と農が支える豊かな暮らしづくり審議会委員,2012 年 9 月~現在
3.
新井映子: 静岡市食育推進会議委員,2007 年 6 月~現在
4.
新井映子: 国立大学法人静岡大学ヒトを対象とする研究倫理委員会委員,2014 年 4 月〜現在
5.
新井映子: 公益財団法人飯島藤十朗記念食品科学振興財団学術研究助成選考委員会委員,2010 年 4 月~
現在
6.
新井映子: 公益財団法人静岡県産業振興財団「総合食品学講座」,カリキュラム検討部会委員,2014 年 4 月~
現在
7.
伊藤聖子: 澱粉研究懇談会事務局運営委員,2014 年 4 月~現在
【教育活動】
1.
新井映子: 食べ物と健康,平成26年度高大連携授業,藤枝順心女子高等学校(藤枝市),2014年6月7日
2.
新井映子: 必要な栄養摂取と栄養管理,日本咀嚼学会第15回健康咀嚼指導士認定研修会(文京区),2014年
8月23・24日
3.
新井映子・伊藤聖子: 米および米粉の特性と活用,静岡県産業振興財団「平成26年度総合食品学講座」(静
岡市),2014年8月25日
4.
伊藤聖子: 青少年のための科学の祭典第 18 回静岡大会「ブドウジュースの色はなぜ変わるの?,キイロショウ
ジョウバエのかんさつ,気体って不思議」サイエンスフェスティバル in る・く・る 2014 年 8 月 10 日
86
公衆栄養学研究室
所 属 学 会
つむらや
よ し こ
講 師: 円谷 由子 ・修士(食品栄養科学)
日本栄養改善学会、日本公衆衛生学会、日本産業衛生学会、
日本疫学会、日本腎臓学会、日本病態栄養学会
研究室概要
管理栄養士として行政に従事した経験から、地域や行政に貢献できる研究を目指しており、静岡県や県内市町との
共同研究を実施している。特定健康診査結果の分析、住民の生活習慣や食事調査等を実施して、地域の課題や地
域差などを明らかにし、行政の施策支援や地域の課題を改善するための健康教室等も行っている。
主要研究題目
1.
静岡県内の慢性腎臓病(CKD)対策に関する研究及び市町支援
静岡県健康増進課総合健康班(静岡県総合健康センター)では、県内の医療保険者によって実施されている
特定健診結果を集約しており、その分析を共同で実施している。特に、慢性腎臓病(CKD)の実態を調査し、高
血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、高尿酸血症などの CKD リスクとの関連を明らかにするとともに、東部・伊
豆地域に循環器疾患や CKD が多い原因を解明する。また、県内市町において CKD 教室の実施、24 時間蓄尿
による食塩摂取量調査の実施等の CKD 対策を支援している。
2.
食事調査の精度の向上に関する研究
食事調査には秤量記録法、24 時間思い出し法や食物摂取頻度調査法など様々な方法があるが、それぞれ長
所、短所がある。携帯電話のカメラ機能と 24 時間思い出し法を組み合わせ、対象者の負担が少なく、より精度の
高い食事調査となるための手法を検討している。
研究業績
【著書】
1.
由田克士,押野榮司編著,円谷由子他: カレント公衆栄養学, 建帛社, 東京,2014 年,pp.45-49,88-94 .
2.
芦川修貮監修,古畑公,田中弘之編著,円谷由子他: エスカベーシック公衆栄養学概論(第三版),同文書院,
東京,2014 年,pp.97-122.
【学会発表】
(口頭)
1.
円谷由子,熊谷裕通,小倉純子: 伊豆市における 24 時間蓄尿検査を取り入れた慢性腎臓病(CKD)対策,第
87
50 回静岡県公衆衛生研究会(静岡),抄録集 p.46,2014 年 2 月 7 日.
2.
前川美奈子,鹿田しげみ,佐藤真由美,円谷由子,秦奈津子,松下祐佳,近藤さつき: 熱海市職員の尿中・食
事塩分調査から熱海市の疾病との関連を考える,第 50 回静岡県公衆衛生研究会(静岡),抄録集 p.22,2014
年 2 月 7 日. (優秀賞受賞)
3.
冨安眞理,合田敏尚,円谷由子,市川陽子,森野智子: 「食べること」を支えるケアチームの人材を地域ととも
に創る,第 50 回静岡県公衆衛生研究会(静岡),抄録集 p.68,2014 年 2 月 7 日.
4.
劉黎黎,円谷由子,平山朋,村上亜紀,土屋厚子,吉田卓矢,菱田明,熊谷裕通: 静岡県における特定健診
受診者の高尿酸血症関連因子及び県内地域差の検討,第 57 回日本腎臓学会学術総会(横浜),抄録集
p.290,2014 年 7 月 4 日.
5.
円谷由子,村上亜紀,宇津木志のぶ: 静岡県内の特定健診受診者における慢性腎臓病(CKD)の経年変化と
地域差,第 61 回日本栄養改善学会学術総会(横浜),抄録集 p.217,2014 年 8 月 21 日.
対外活動
【講演】
1.
熊谷裕通,円谷由子: 東伊豆町生活習慣病予防のための減塩活動事業講演「知っていると知らないでは、大違
い!慢性腎臓病とその予防についてのお話」(東伊豆),2014 年 1 月 17 日.
2.
円谷由子,熊谷裕通: 東伊豆町生活習慣病予防のための減塩活動事業講演「高血圧・慢性腎臓病重症化予
防のための食事~もう一度見直そうあなたの食事の塩分量~」(東伊豆),2014 年 1 月 27 日.
3.
熊谷裕通,円谷由子: 伊東市24時間蓄尿検査による食塩摂取量調査説明会講演「食塩の摂り過ぎはからだに
どう影響するの?-高血圧・慢性腎臓病との関連について-」(伊東),2014年1月21日,2月23日.
4.
円谷由子,熊谷裕通: 伊東市24時間蓄尿検査による食塩摂取量調査説明会講演「高血圧・慢性腎臓病重症化
予防のための食事~もう一度見直そうあなたの食事の塩分量~」(伊東),2014年1月28日,3月2日.
5.
円谷由子: 静岡県産婦人科医会主催第 4 回羽衣セミナー講演「お母さんの栄養、足りていますか?~妊産婦の
ための食事バランスガイド活用術~」(静岡),2014 年 2 月 16 日.
6.
熊谷裕通,円谷由子: 函南町慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病とはどういう病気なのか~その検査や治療法
について~」(函南),2014年2月21日.
7.
円谷由子,熊谷裕通: 函南町慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための食事」(函南),
2014年2月28日.
8.
熊谷裕通,円谷由子: 伊豆市慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病とはどういう病気なの?~その検査や治療法
について~」(修善寺),2014年3月6日, 3月22日.
9.
円谷由子,熊谷裕通: 伊豆市慢性腎臓病(CKD)教室「慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための食事~食塩を摂
り過ぎていませんか?~」(修善寺),2014年3月14日, 3月29日.
10. 熊谷裕通,円谷由子: 松崎町高血圧・慢性腎臓病(CKD)教室「減塩で高血圧や慢性腎臓病を予防しよう!~あ
なたは何グラムの食塩を摂っていますか?~」(松崎),2014年12月3日.
11. 円谷由子,熊谷裕通: 松崎町高血圧・慢性腎臓病(CKD)教室「高血圧・慢性腎臓病(CKD)重症化予防のための
食事~見直そう!あなたの食事の食塩量~」(松崎),2014年12月12日.
88
【委員会等活動】
(委員会活動)
1.
円谷由子: 神奈川県山北町健康増進・食育推進計画推進協議会委員,2011 年 4 月~現在
2.
円谷由子: 島田市国保データヘルス推進委員会委員,2014 年 11 月~現在
【受賞】
1.
前川美奈子,鹿田しげみ,佐藤真由美,円谷由子,秦奈津子,松下祐佳,近藤さつき: 熱海市職員の尿中・食
事塩分調査から熱海市の疾病との関連を考える,第 50 回静岡県公衆衛生研究会(静岡),優秀賞受賞
89
老化制御研究室
所 属 学 会
お お た
としろう
助 教: 太田 敏郎 ・博士(理学)
日本癌学会、日本農芸化学会、日本フードファクター学会
研究室概要
1. 食品成分による血管新生抑制の研究
固形腫瘍の増大には栄養素や酸素の供給が必要であり、そのために腫瘍は局所的な血管網の伸長(血管新生)を
誘導することが近年明らかにされている。本研究室では、この血管新生を抑制することで癌の成長を阻止して癌の予
防や再発防止を実現することを目指している。そのために血管新生抑制活性を示す食品成分を探索し、その活性成
分を同定するとともに抑制メカニズムを分子レベルで詳細に解析している。
2. 血管の虚血障害の分子メカニズムに関する研究
心筋梗塞や脳梗塞は虚血障害によって引き起こされる疾病である。血管の閉塞によってその下流への血液供給が
停止する虚血状態が発生し、心臓などの臓器の機能に様々な障害が生じる。こうした疾病の治療法を開発するため
の基礎研究として、in vitro においてヒト臍帯静脈内皮細胞に毛細血管様管腔構造を形成させた血管モデルを利用し
て、血管における虚血障害のメカニズムを分子レベルで解析している。
3. 紫外線による皮膚の光老化に関する研究
太陽光中の紫外線はヒト皮膚の老化を促進し、生理的な老化とは異なる老化現象(光老化)を引き起こす。コラーゲ
ン分解酵素 MMP-1 の量的増加や活性の上昇など、UV A が真皮線維芽細胞に作用して誘導する様々な変化が光
老化の大きな要因であることが明らかにされている。皮膚の光老化を防止するために、UV A によって引き起こされる
細胞内シグナル伝達経路の変化が MMP-1 の誘導や活性化にどのような役割を果たしているかについて解析を行っ
ている。
主要研究題目
1.
血管新生抑制による癌の予防
2.
血管の虚血障害
3.
皮膚の光老化
研究業績
【原著論文】
1.
Park SI, Ohta T, Kumazawa S, Jun M, Ahn MR: Korean propolis suppresses angiogenesis through inhibition of
tube formation and endothelial cell proliferation. Natural Product Communications, 9(4), 555-560, 2014.
対外活動
【教育活動】
1.
太田敏郎:「青少年のための科学の祭典」第18回静岡大会「〈身近な食品やいきもので研究してみよう!〉ブドウ
ジュースの色はなぜかわるの?、気体って不思議!、キイロショウジョウバエのかんさつ、ミクロワールド!花粉の
ふしぎ」サイエンスフェスティバルin る・く・る2014(2014年8月)
90
食品栄養科学部
環 境 生 命 科 学 科
大 学 院
環 境 科 学 専 攻
大気環境研究室
所 属 学 会
あまがい た か し
准教授: 雨 谷 敬史 ・博士(理学)
日本化学会, 日本分析化学会, 環境科学会, 日本大気環境学会,
日本環境変異原学会, 室内環境学会,日本環境化学会
み や け
ゆういち
助 教: 三宅 祐一 ・博士(工学)
日本分析化学会, 環境科学会, 日本大気環境学会, 室内環境学会,
日本環境化学会, 廃棄物資源循環学会, 日本水環境学会, 環境情報
科学,Society of Environmental Toxicology and Chemistry (SETAC)
研究室概要
一般環境および室内環境中の発がん関連物質や変異原物質等を高感度かつ簡易に測定しうる手法の開発を行な
い,開発した手法を一般環境大気汚染実態調査に適用し,汚染レベルを把握するとともに,有害汚染物質の発生源
検索や毒性評価等を行なっている。例えば,塩素化・臭素化多環芳香族炭化水素(Cl-, Br-PAH)の標準物質を合成
し、粒子状およびガス状の Cl-, Br-PAH の空気中濃度の測定法の開発を行った。これをもとに、廃棄物焼却炉の排気
ガスやポリ塩化ビニリデンフィルム(家庭用ラップ)の燃焼から発生する Cl-, Br-PAH 濃度を測定し、発生機構について
検討している。Cl-, Br-PAH の変異原性や Ah レセプターへの結合性等の生体影響の検討も行っている。
また、室内環境中の各種有害化学物質の測定法の開発とその応用を行ない、その一環として、中国浙江大学と生
活環境中の有害化学物質の暴露量や関連した室内汚染の日中比較調査に参加した他、室内汚染物質の低減方法
に関する検討も行っている。代表的な空気汚染物質、特に室内汚染物質である、環境中たばこ煙中の有害物質の高
感度分析法を開発し、実際の生活の中でこれらの化合物に、我々がどの程度暴露されているのか等の調査を行って
いる。
主要研究題目
1.
環境中の有害物質、特にがん・変異原物質の高感度簡易分析法の開発とその毒性評価
実際に環境調査に十分適用できるような、多環芳香族炭化水素やその塩素化体など空気中のガス状および
粒子状の有害物質の高感度簡易分析法を開発し、開発した手法を用いて環境調査を行う。また、新規塩素化
多環芳香族炭化水素については変異原性試験や Ah レセプターを介する活性化能を調べる。
2.
生活環境中の各種有害物質への曝露アセスメント手法の開発とその応用
リスクアセスメントの一環として曝露アセスメント手法を開発する。特に、生活環境中でのたばこ煙をはじめとす
る有害物質への曝露量を精確に測定する手法を開発し、これを実地に適用する。
3.
燃焼により生成する有害物質の生成機構・速度解析とリスク管理手法の開発
既存廃棄物焼却施設の焼却条件を基に作成した室内焼却分解炉を用いて、燃焼に伴い非意図的に発生す
るハロゲン化多環芳香族炭化水素類の生成機構および生成速度を明らかにする。また、実施設から採取した排
ガスおよび焼却灰を用いて、ハロゲン化多環芳香族炭化水素類の排出実態を調査する。これらの知見を基に、
環境中濃度予測モデル等を用いたリスク管理手法を開発する。
91
研究業績
【原著論文】
1.
Miyake Y., Kobayashi T., Kameya T., Managaki S., Amagai T., Masunaga S.: Comparison study on observed
and estimated concentrations of perfluorooctane sulfonate using a fate model in Tokyo Bay of Japan, Journal of
Environmental Science and Health, Part A, 49, 770–776 (2014)
2.
Miyake Y, Wang Q, Amagai T., Horii Y.: Formation Mechanism of chlorinated Pyrene in combustion of
polyvinyl chloride, Organohalogen Compounds, 76, 628-631 (2014)
【総説・解説・寄稿】
1.
雨谷敬史,三宅祐一: 室内環境中の未規制物質の問題,環境科学会誌,27, 339-401 (2014).
2.
三宅祐一: 環境科学会 2013 年会 in 静岡,環境科学会誌,27, 124 (2014).
3.
三宅祐一: 学科の新設を迎えて,ぶんせき,472, 187 (2014).
【著書】
1.
雨谷敬史: 9.3.4 気圏,9.3.6 生活関連物質,In;化学便覧 応用化学編 第 7 版,丸善出版 (2014).
【報告書】
1.
柳沢幸雄,野口美由貴,秋山幸雄,雨谷敬史,関根嘉香,佐藤博,松木秀明,中井里史: 受動喫煙の社会的
受容度に及ぼす ETS 個人曝露量と五感による曝露認知に関する総合的研究,平成 25 年度喫煙科学研究財
団研究年報,2014 年,pp 815-819.
2.
雨谷敬史,白歓,三宅祐一: ニコチンパッシブサンプラーによる ETS 曝露評価,平成 25 年度喫煙科学研究財
団研究年報,2014 年,pp 828-830.
3.
三宅祐一: 廃棄物焼却施設におけるハロゲン化多環芳香族炭化水素類の生成機構解析とリスクベース管理手
法の提案,平成 25 年度環境研究総合推進費補助金総合研究報告書,2014 年,102pp.
【学会発表】
(招待講演)
1.
雨谷敬史: 室内環境中の未規制物質へのアプローチ(シンポジウム:室内環境中の未規制物質の問題),環境
科学会 2014 年会,2014 年 9 月.
(口頭)
1.
雨谷敬史,白歓,三宅祐一: パッシブサンプラー/HPLC を用いたニコチン曝露量の測定法,第 23 回環境化
学討論会(京都),2B-07,2014 年 5 月.
2.
王 斉,三宅祐一,雨谷敬史,堀井勇一,野尻喜好,大塚宜寿: 実験炉と実施設データの比較によるハロゲン
化多環芳香族炭化水素類の生成機構解析,第 23 回環境化学討論会(京都),3A-07,2014 年 5 月.
92
3.
Amagai T., Bai H. and Miyake Y.: Analysis of nicotine exposure by the passive sampler/ HPLC method. The 11th
Japan-China International Symposium on Health Sciences, p 13, Shizuoka, Nov. 5-6, 2014.
(ポスター)
1.
三宅祐一,王 斉,雨谷敬史,堀井勇一: 生成・分解速度解析に基づく燃焼副生成する塩素化ピレンの生成機
構調査,第 23 回環境化学討論会(京都),P-051,2014 年 5 月.
2.
Miyake Y, Wang Q, Amagai T, Horii Y: Formation Mechanism of chlorinated Pyrene in combustion of polyvinyl
chloride. 34th International Symposium on Halogenated Environmental Organic Pollutants and Persistent Organic
Pollutants (POPs), Madrid, Aug.31-Sep.5 (2014).
3.
Amagai T, Bai H, Miyake Y: An Analytical Method for Personal Exposure to Nicotine by Using a Passive
Sampler and HPLC Methods. International Conference on Asian Environmental Chemistry 2014, Thailand,
Nov.24-26 (2014).
4.
中山勇人,三宅祐一,雨谷敬史: 室内環境中に含まれるリン酸エステル類の測定手法とその応用,富士山麓ア
カデミック&サイエンスフェア 2014(静岡),2014 年 11 月.
5.
王志偉,王斉,三宅祐一,雨谷敬史: 吸着剤による室内汚染物質の吸脱着能の評価,富士山麓アカデミック&
サイエンスフェア 2014(静岡),2014 年 11 月.
6.
羅習文,王斉,直井知之,三宅祐一,雨谷敬史: DNPH を用いたアルデヒド分析における問題点,富士山麓ア
カデミック&サイエンスフェア 2014(静岡),2014 年 11 月.
7.
チャン ヴァン マイ,三宅祐一,雨谷敬史: 燃焼による塩化ピレンに関する研究,富士山麓アカデミック&サイ
エンスフェア 2014(静岡),2014 年 11 月.
8.
白歓,三宅祐一,雨谷敬史: ニコチンパッシブサンプラー/HPLC 法による環境中たばこ煙(ETS)の曝露量測定
法,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(静岡),2014 年 11 月.
9.
王志偉,王斉,直井知之,三宅祐一,雨谷敬史,福島靖弘,鈴木義浩,榎本孝紀: チャンバーを用いたパッシ
ブサンプラーの性能評価―温度、湿度、気流の影響,平成 26 年度室内環境学会学術大会(東京),p 104-105,
2014 年 12 月.
10. 中山勇人,三宅祐一,雨谷敬史: 室内環境中に含まれるリン酸エステル類の測定手法とその応用,平成 26 年
度室内環境学会学術大会(東京),p 106-107,2014 年 12 月.
11. 羅習文,王斉,直井知之,三宅祐一,雨谷敬史: DNPH パッシブサンプラーを用いたホルムアルデヒドの捕集
後保管方法,平成 26 年度室内環境学会学術大会(東京),p 108-109,2014 年 12 月.
12. 白歓,三宅祐一,雨谷敬史: ニコチンパッシブサンプラー/HPLC 法による環境中タバコ煙(ETS)の曝露量測
定法,平成 26 年度室内環境学会学術大会(東京),p 118-119,2014 年 12 月.
93
対外活動
【講演】
1.
雨谷敬史: 室内環境中の未規制物質の網羅的解析に関する研究,静岡食品環境フォーラム,2014年12月19
日.
2.
雨谷敬史: PM 2.5 の分析法と空間分布,浙江大学,2014年12月.
3.
雨谷敬史: 高大連携講義「地球温暖化研究の現状」,清水東高校,2014年11月11日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
森田昌敏,雨谷敬史,坂田昌弘: 「輝け!若者たち」 In:教育人会議2014秋号、p37.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
雨谷敬史: 室内環境学会,評議員,2009 年 1 月~現在.
2.
雨谷敬史: 日本環境化学会,理事,2011 年 6 月~現在.
3.
雨谷敬史: 日本環境化学会,評議員,2003 年 4 月~現在.
4.
雨谷敬史: 日本環境化学会,幹事(公開セミナー担当),2007 年 4 月~現在.
5.
雨谷敬史: 日本分析化学会,環境分析研究懇談会運営委員,2006 年 4 月~現在.
6.
雨谷敬史: 日本環境化学会,環境化学誌編集委員,2012 年 1 月~現在
7.
三宅祐一: Journal of Water and Environment Technology, Editorial Board,Editor,2010 年 8 月~現在.
8.
三宅祐一: Water and Environment Technology Conference 2014, Scientific Committee member, 2014 年 2 月~
2014 年 6 月.
9.
三宅祐一: 室内環境学会,理事,2014 年 12 月~現在.
10. 三宅祐一: 室内環境学会,平成 27 年室内環境学会学術大会,実行委員長,2014 年 12 月~現在.
11. 三宅祐一: 室内環境学会,室内環境学会標準化委員会,委員,2012 年 4 月~現在.
12. 三宅祐一: 環境科学会,幹事(広報担当),2013 年 4 月~現在.
13. 三宅祐一: 環境化学会,評議員,2013 年 4 月~現在.
14. 三宅祐一: 環境化学会,副幹事(編集部会),2013 年 6 月~現在.
15. 三宅祐一: 環境化学会,編集副委員長,2014 年 4 月~現在.
16. 三宅祐一: 大気環境学会,室内環境分科会,幹事,2013 年 4 月~現在.
17. 三宅祐一: 第 23 回日韓水環境シンポジウム,実行委員,2013 年 12 月~2014 年 7 月.
(委員会活動)
1.
雨谷敬史: 静岡労働基準局,粉じん対策指導委員,1999 年 4 月~現在
2.
雨谷敬史: 静岡県環境保全協会委員,1998 年 7 月~現在.
3.
雨谷敬史: 静岡県都市計画審議会臨時委員,2002 年 1 月~現在.
94
4.
雨谷敬史: 静岡県静岡土木事務所・巴川遊水地4工区浄化対策検討会委員,2004 年 9 月~現在.
5.
雨谷敬史: エコアクション 21・地域事務局ふじのくに・地域運営委員会委員長,2005 年 4 月~現在.
6.
雨谷敬史: 国土交通省中部地方整備局総合評価審査委員会静岡県地域部会委員,2009 年 4 月~現在.
7.
雨谷敬史: 静岡県廃棄物処理施設生活環境影響評価専門委員,2012 年 6 月~現在.
8.
雨谷敬史: 静岡県立大学グローバル地域センター研究員,2014 年 11 月~現在.
【教育活動】
1.
雨谷敬史: 静岡県立大学短期大学部 非常勤講師「地球環境論」.
2.
雨谷敬史: 静岡英和学院大学 非常勤講師「科学技術と地球環境」.
3.
雨谷敬史: 静岡英和学院大学短期大学部 非常勤講師「自然科学」.
4.
雨谷敬史: 静岡大学 非常勤講師「ヒューマンエコロジー」,分担,人教理農(静岡),工(浜松).
5.
雨谷敬史、三宅祐一: 静岡北高等学校SSHインセンティブレクチャー「自動車の排ガス中の二酸化炭素、二酸
化窒素の濃度を測ろう」2014年9月16日.
6.
雨谷敬史、三宅祐一: 静岡市立高校SSH夏季研修「身の回りの化学物質」2014年8月28-29日.
7.
三宅祐一: 沼津工業高等専門学校 非常勤講師「機器分析Ⅱ」.
【受賞】
1.
王 斉,三宅祐一,雨谷敬史,堀井勇一,野尻喜好,大塚宜寿: 実験炉と実施設データの比較によるハロゲン
化多環芳香族炭化水素類の生成機構解析,第 23 回環境化学討論会(京都),実行委員会特別賞.
2.
チャン ヴァン マイ,三宅祐一,雨谷敬史: 燃焼による塩化ピレンに関する研究,富士山麓アカデミック&サイ
エンスフェア 2014(静岡),優秀賞.
3.
中山勇人,三宅祐一,雨谷敬史: 室内環境中に含まれるリン酸エステル類の測定手法とその応用,富士山麓ア
カデミック&サイエンスフェア 2014(静岡),優秀賞.
95
水質・土壌環境研究室
所 属 学 会
さ か た ま さ ひろ
教授: 坂田 昌弘・理学博士
日本地球化学会, 日本環境化学会,日本海洋学会,環境科学会,
日本水環境学会
み つ の ぶ さとし
助教: 光 延 聖 ・ 博士(理学)
日本地球化学会,日本土壌肥料学会,日本環境化学会,日本微生物生
態学会,Mineralogical Society of America
研究室概要
地球は大気圏・水圏・地圏・生物圏から構成されており、この間を水や化学物質が循環している。当研究室では、
上記の 4 つの圏を一つのシステムとして捉えるマクロな視点から、水や土壌環境中における有害化学物質(重金属等
の有害微量元素や窒素・リン)の発生源と動態、並びにそれらによる生態系への影響の解明を行っている。一方、最
先端の分析手法を用いたミクロな視点から、重金属による土壌汚染機構の解明を目指している。さらに、静岡県内の
水質汚濁や土壌汚染などの問題にも積極的に取り組んでいる。これらの研究を通して、有害化学物質のリスク評価を
はじめ、環境モニタリングや対策技術の開発に貢献する。
主要研究題目
1.
中国大陸からの微量元素の越境汚染に関する研究
中国大陸の東端に位置するわが国では、中国をはじめとする東アジア諸国の目覚しい発展に伴って排出され
る大気汚染物質による越境汚染が懸念されている。本研究では、全国規模での微量元素の湿性沈着(降水によ
る沈着)および乾性沈着(ガスやエアロゾルによる沈着)の実態を明らかにするとともに、降水やエアロゾルのホウ
素同位体比(δ11B)やリチウム同位体比(δ7Li)の計測値を基に、中国大陸で排出された石炭燃焼由来微量元素
等の長距離輸送の寄与を評価する。
2.
内湾における微量元素の収支と発生源並びに生物濃縮に関する研究
東京湾をモデル水域として、微量元素の収支と発生源を明らかにする。そのため、主要河川の1つであり、流
量データが整備されている多摩川を対象にして、増水時と平水時における微量元素の負荷量と発生源を調べる。
また、東海大学海洋学部の協力を得て、清水港における植物プランクトン中の微量元素の濃度と存在形態につ
いて調査するとともに、駿河湾における食物網構造および食物網を介した微量元素や有機化合物の生物濃縮
について解明を行う。
96
3.
放射光を用いた環境中での無機元素-鉱物-微生物相互作用機構の解明
放射光源 X 線分光法を用いて元素の化学状態を決定し、地球表層での無機元素の挙動を分子レベルで解明
する。X線分光法だけでなく、分子生物学的手法や細胞可視化技術も組み合わせることで、微生物-元素相互
作用を解明し、地球表層での物質循環への微生物の影響を明らかにする。また、天竜川水系における廃鉱山
周辺汚染土壌中の重金属の汚染拡散リスクについて考察する。
研究業績
【原著論文】
1.
Giang, P. Q., Toshiki, K., Sakata, M. and Kunikane, S.: Modelling the seasonal response of sediment yield to
climate change in the Laos-Vietnam transnational Upper Ca River Watershed. Environment Asia, 7, 152-162
(2014).
2.
Giang, P. Q., Toshiki, K., Sakata, M., Vinh, T. Q. and Kunikane, S.: Seasonal sensitivity of water resources in
the Upper Ca River. Watershed in Southeast Asia in response to climate change impacts. The Scientific World
Journal 2014 (2014).
3.
Sakata, M., Ishikawa T., Mitsunobu, S.: Contribution of Asian outflow to atmospheric concentrations of sulfate
and trace elements in aerosols during winter in Japan. Geochemical Journal, 48, 479-490 (2014).
4.
光延 聖:放射光源X線吸収分光法を駆使した地球表層でのヒ素やアンチモンの挙動解明. 地球化学, 48,
131-146 (2014).
【報告書】
1.
坂田昌弘,熊谷裕通,市川陽子,江原勝幸,林 秀樹,内藤博敬: 東日本大震災の地域支援を踏まえた地震
防災体制の整備に関する研究.平成 25 年度受託研究報告書(中部電力).
2.
光延 聖: バルクXAFS法と表面敏感XAFS法を組み合わせた微生物による鉱物溶解メカニズムの詳細解明,
SPring-8 User Experiment Report 2014A, 2014 年 7 月.
3.
Mitsunobu, S., Ming, S., Makita, H., Ohigashi, T.: Nanoscale analysis of microbe-mineral interface in
bioleaching process by STXM technique, UVSOR Activity Report 2013, 157, July 2014.
【学会発表】
(招待講演)
1.
坂田昌弘: アジア大陸からの重金属の越境輸送とその湿性・乾性沈着に関する研究(第23回環境化学学術賞
受賞講演).第23回環境化学討論会(京都大学),プログラム集 p. 73–76, 2014年5月.
2.
坂田昌弘: 汚染物質は本当に日本に届いているの? -中国大陸からの石炭燃焼由来微量元素の越境汚染
評価-.日本水環境学会第23回市民セミナー「黄砂と共に飛来する越境化学物質-水環境と健康に対する影
響を考える-」,講演資料集 p. 23–33,2014年8月.
97
3.
坂田昌弘: 大気からの水銀の湿性・乾性沈着.第28回気象環境研究会(農業環境技術研究所主催)「生態系の
微量ガス交換と大気浄化機能」,資料集 p. 9–15,2014年11月.
4.
光延 聖: 走査型透過X線顕微鏡を用いた微生物-金属-鉱物相互作用の解明.2014年度UVSORシンポジ
ウム(分子科学研究所),予稿集 p. 28, 2014年11月.
(口頭)
1.
Giang, P. Q., Toshiki, K. and Sakata, M.: A simulation-based approach to modeling seasonal sensitivity of
water resources to climate change impacts. The Global Academic Network International Conference, Tokyo,
April 23–26, 2014.
2.
坂田昌弘,石川友美,光延 聖: 日本の冬季における大気エアロゾル中の硫酸および微量元素濃度に対する
アジア大陸の寄与.第23回環境化学討論会(京都大学),プログラム集 p. 94, 2014年5月.
3.
光延 聖,朱 鳴,高橋嘉夫,武市泰男,小野寛太: 走査型透過X線顕微鏡(STXM) の微生物-鉱物相互作
用解明への応用.日本地球惑星科学連合2014年会(パシフィコ横浜),予稿集 p. 375, 2014年5月.
4.
光延 聖,朱 鳴,坂田昌弘,高橋嘉夫,武市泰男,小野寛太: 走査型透過X 線顕微鏡の微生物-金属-
鉱物相互作用解明への応用.2014年度日本地球化学会第60回年会(富山大学),予稿集 p. 30, 2014年9月.
5.
光延 聖,村松千尋,坂田昌弘: フェリハイドライトの相変化がヒ素やアンチモンの土壌環境挙動に与える影響.
日本土壌肥料学会2014年度大会(東京農工大学小金井キャンパス), 予稿集 p. 21, 2014年9月.
(ポスター)
1.
坂田昌弘,今井 佑,光延 聖: リチウム同位体をトレーサーとする大気エアロゾルの発生源推定法—黄砂トレ
ーサーとしての有効性—. 2014 年度日本地球化学会第 60 回年会(富山大学),予稿集 p. 363, 2014 年 9 月.
2.
朱 鳴,光延 聖,坂田昌弘: 走査型透過 X 線顕微鏡(STXM)による微生物細胞のナノオーダー分析に基づく
バイオリーチング機構の解明.富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(ふじさんめっせ),予稿集 p.73,
2014 年 11 月.
3.
ヴォ ティ タン ヴァン,坂田昌弘,光延 聖,王 斉,三宅祐一,雨谷敬史: 魚類中のハロゲン化多環芳香族
炭化水素(XPAHs)の分析法に関する検討.富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(ふじさんめっせ),予
稿集 p.88,2014 年 11 月.
対外活動
【講演】
1. 坂田昌弘,江原勝幸: 東日本大震災支援を踏まえた地震防災体制の整備研究.2014年度中部電力原子
力安全技術研究所研究発表会(御前崎市民会館),2014年6月.
【学会活動】
1. 坂田昌弘: 静岡化学工学懇話会役員,2008 年 4 月~現在.
2. 坂田昌弘: 日本環境化学会評議員(重金属部会副幹事),2011 年度~現在.
3. 坂田昌弘: 日本水環境学会中部支部役員(理事),2013 年度~現在.
4. 坂田昌弘: 環境科学会表彰委員会委員,2013 年度~現在.
98
5. 坂田昌弘: 日本水環境学会第 23 回日韓水環境シンポジウム(静岡県立大学)実行委員長, 2013 年 12 月~2014
年 7 月.
6. 坂田昌弘: 第 49 回日本水環境学会年会(金沢大学)実行委員, 2014 年 10 月~2015 年 3 月.
7. 光延 聖: 日本地球惑星科学連合 2014 年会セッションコンビーナー, 2014 年 5 月.
8. 光延 聖, 坂田昌弘: 日本地球化学会 2014 年会セッションコンビーナー, 2014 年 9 月.
【委員会等活動】
1. 坂田昌弘: 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)テーマ公募型事業ピアレビューア,2000 年度~現
在.
2. 坂田昌弘: 静岡県リサイクル製品認定審査委員,2006 年 1 月~現在.
3. 坂田昌弘: 静岡県環境審議会委員(水質部会長),2006 年 7 月~現在.
4. 坂田昌弘: 静岡県土地利用審査会委員,2010 年 12 月~現在.
5. 坂田昌弘: 静岡県地価調査会委員,2010 年 12 月~現在.
6. 坂田昌弘: 静岡大学環境報告書外部評価委員,2011 年 9 月~現在.
7. 坂田昌弘: 静岡県環境衛生科学研究所研究アドバイザー(顧問),2013 年 7 月~現在.
8. 坂田昌弘: 公益財団法人静岡県下水道公社評議員,2014 年 4 月~現在.
9. 坂田昌弘: 平成 26 年度静岡県スーパーグローバルハイスクール運営指導委員,2014 年 6 月~現在.
10. 坂田昌弘: 静岡県廃棄物処理施設生活環境影響評価専門委員,2014 年 6 月~現在.
11. 坂田昌弘: 環境研究総合推進費(水銀の全球多媒体モデル構築と海洋生物への移行予測に関する研究)に係
るアドバイザリーボード会合委員,2014 年 9 月~現在.
12. 坂田昌弘: 静岡県立大学グローバル地域センター研究員(中国環境問題研究会),2014 年 11 月~現在.
13. 光延 聖: Canadian Light Source (CLS)実験課題評価委員,2012 年 9 月~現在.
14. 光延 聖: Swiss National Science Foundation(SNSF)申請書審査員, 2013 年 5 月~現在.
【教育活動】
1. 坂田昌弘: 名城大学農学部非常勤講師 「水圏環境化学」,2010 年度~現在.
2. 坂田昌弘, 光延 聖: 「静岡市立高校 科学探求科 夏季研修 in 静岡県立大学」,2014 年 8 月.
3. 坂田昌弘: 夢ナビライブ 2014 講師(東京会場),東京ビッグサイト,2014 年 6 月.
【その他刊行物や新聞報道等】
1. 坂田昌弘: とびっきり!しずおか「PM2.5 静岡に? 新対策マスクがあれば OK?」
(制作協力&出
演)
,静岡朝日テレビ,2014 年 1 月 30 日.
2. 谷 晃,坂田昌弘:「中国の大気汚染共同研究」,静岡新聞(2014 年 1 月 25 日朝刊).
3. 坂田昌弘:「学部横断で防災研究」
,静岡新聞(2014 年 6 月 3 日朝刊).
99
【受賞】
1. 坂田昌弘: 第 23 回環境化学学術賞(日本環境化学会)
,受賞対象研究「アジア大陸からの重金属の
越境輸送とその湿性・乾性沈着に関する研究」
,2014 年 5 月.
100
物性化学研究室
所 属 学 会
ま き の
まさかず
准教授: 牧野 正和 ・博士(学術)
てらさき
まさのり
助 教: 寺崎 正紀 ・博士(理学)
(〜平成 26 年 3 月)
日本化学会、日本化学会情報化学部会、 IUPAC、日本環境化学会
日本環境化学会、環境科学会、環境ホルモン学会、日本水環境学会、
日本化学会、Society of Environmental Toxicology and Chemistry
研究室概要
物性化学研究室では,分子認識の物理化学的解明を背景として,農薬や生活防疫剤,動物用医薬品類の有
効成分に代表される食品由来化合物に注目し,それらの生体および生態系リスクの低減化を目指した研究,
および静岡県域をフィールドとした地域環境の保全・評価に係わる研究をとおした教育に取り組んでいる。
特に,非意図的影響,具体的には核内受容体を介した作用が危惧される化合物に着目し,それらの分子レベ
ルでの同定や性状・作用能評価、合成に関する研究を中心に行っている。
2014 年は,防腐剤として知られるパラベンの臭素化副生成物の合成とそれらのヒト女性ホルモン受容体作
用能評価に関する研究,フェントン反応を用いた製紙工場廃水中に含まれるビスフェノールSの高効率な化
学分解と分解生成物の同定および核内受容体作用能評価に関する研究,バーチャルスクリーニングの手法を
活用した核内受容体に対するリガンド―ドッキング相互作用評価に関する研究等が進められた。また,食品
栄養科学部および付置研究センター等が主催する関連事業,県内高等学校への連携講義・実験等を積極的に
参加・実施している。
主要研究題目
1.
農薬や防疫用薬剤の分解・変換・代謝生成物に由来する受容体作用能評価に関する研究
酵母ツーハイブリッドシステム(特定の受容体がプラスミドに組み込まれた酵母を用いて,細胞内に取り込まれ
たリガンド様物質がコアクチベータと結合し,β-ガラクトシダーゼを発現することにより添加基質を分解するように
設計されたシステム)や ELISA を使用して、マイクロプレートによる簡易スクリーニングを行っている。特に、hERα受容体やアセチルコリンエステラーゼ等に作用する農薬分解・変換成分の検索を行っている。
2.
ドッキングや量子化学計算に基づく受容体と低分子化合物との作用能予測に関する研究
様々なタンパクの立体構造情報を取得・加工することにより、タンパクと低分子リガンドとの相互作用能を
AutoDock や Gaussian 等の計算プログラムを用いて予測している。また、水分子を考慮した構造安定化計算を量
子化学に基づいて行うことにより、非共有結合的タンパク―リガンド相互作用の解明を目指している。
3.
分子認識過程で観られる熱力学的補償関係と化合物の同族性に関する研究
101
エンタルピー・エントロピー補償関係が分子間相互作用を読み解く有用なツールと見なされてきている。被認
識化合物の分子構造や置換基配列の違いに基づいて補償関係を捉えなおし、分子認識機構の解明を目指し
ている。
研究業績
【原著論文】
1.
Sakaguchi M., Makino M., Ohura T., Iwata T.: The correlation between the ionic degree of covalent bond
comprising polymer main chain and the ionic yield due to mechanical fracture. Polymer, 55, 1917-1919 (2014).
2.
Terasaki M., Yasuda M., Shimoi K., Jozuka K., Makino M., Shiraishi F., Nakajima D.: Evaluation of
sensitizers found in wastewater from paper recycling areas, and their activation of the aryl hydrocarbon receptor in
vitro. Science of the Total Environment, 493, 156-161 (2014).
3.
Sakaguchi M., Makino M., Ohura T., Iwata T.: Contact electrification of polymers due to electron transfer
among mechano anions, mechano cations and mechano radicals. Journal of Electrostatics, 72, 412-416 (2014).
4.
Aihara J., Makino M.: Constrained Clar formulas of coronoid hydrocarbons. Journal of Physical Chemistry A,
118, 1258-1266 (2014).
【学会発表】
(口頭)
1.
牧野正和: Evaluation of estrogenic activities for aromatic sensitizers in paper recycling process water,The 23rd
Japan-Korea Symposium on Water Environment(Shizuoka),講演要旨集 p.121-132,2014 年 7 月.
2.
木村健一,寺崎正紀,牧野正和: パラベンの臭素化副生成物におけるエストロゲンおよび芳香族炭化水素受
容体活性の in vitro 評価,第 23 回環境化学討論会(京都),講演要旨集 p.157-158,2014 年 5 月.
(ポスター)
1.
木村健一,長嶋慧,定塚和彦,牧野正和: 防腐剤のハロゲン化副生成物に由来する非意図的受容体作用能
に関する研究,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア2014(富士),講演要旨集 p.86,2014 年 11 月.
2.
佐藤吉彦,定塚和彦,長嶋慧,牧野正和: 殺虫剤スルプロホスの分解性およびヒト核内受容体への作用能評
価に関する研究,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア2014(富士),講演要旨集 p.87,2014 年 11 月.
3.
牧野雄也,山田建太,牧野正和: 有機リン系殺虫剤 fenthion から生じる光異性化体の生成速度とアセチルコリ
ンエステラーゼ阻害活性評価,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア2014(富士),講演要旨集 p.102,2014
年 11 月.
4.
宮代悠希,山田建太,牧野正和,池田雅彦: ビスフェノールSの光分解挙動評価とフェントン反応を用いた化学
分解法の検討,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア2014(富士),講演要旨集 p.103,2014 年 11 月.
102
5.
佐藤吉彦,山田建太,牧野正和: A study on degradation and transformation of organophosphorus insecticide,
Sulprofos, and their receptor-mediated activities, The 19th Shizuoka Forum on Health and Longevity (Numadzu,
Japan), Abstract, p.84,Nov, 2014.
6.
木村健一,定塚和彦,牧野正和: Synthesis of mono-and dibrominated parabens and evaluation of their
endocrine disrupting activities, The 19th Shizuoka Forum on Health and Longevity (Numadzu, Japan), Abstract,
p.84,Nov, 2014.
7.
佐藤吉彦,山田建太,小林亨,牧野正和: Estrogen receptor-mediated activity induced by degradation products
of organophosphorus insecticides, Sulprofos, The 2nd International Conference on Pharma and (Shizuoka, Japan),
Abstract, p.116,Nov, 2014.
8.
和田武,牧野正和,寺崎正紀: ラット肝 S9 による塩素化パラベンの変換反応:反応速度,代謝物同定,内
分泌かく乱作用について,第 23 回環境化学討論会(京都),講演要旨集 p.563-564,2014 年 5 月.
9.
山田建太,村上篤司,牧野正和: Fenthion から光照射過程で生じる光異性化体のアセチルコリンエステ
ラーゼ阻害活性評価,第 23 回環境化学討論会(京都),講演要旨集 p.565-566,2014 年 5 月.
10. 牧野正和: 定温GCにおける五塩化ビフェニル異性体の等溶出温度と同族列に関する研究,日本化学会第 94
回春季年会(名古屋),講演要旨集,available online,2014 年 3 月.
対外活動
【委員会等活動】
1.
牧野正和: 静岡北高等学校 SSH 運営指導委員.2012 年 4 月 ~ 現在.
2.
牧野正和: 静岡県こども作文コンクール審査委員長.2013 年 4 月 ~ 現在.
【教育活動】
1.
牧野正和: 「果実と残留農薬 ~殺虫剤の効くしくみと上手なつきあい方~」,高大連携出張講義(浜松修学舎
高等学校),9月4日.
2.
牧野正和: 「殺虫剤の安全性のお話 ~殺虫剤は何故効くのか?~」,高大連携出張講義(磐田東高等学校),
9月26日.
3.
牧野正和: 静岡理工科大学非常勤講師「環境化学」.
4.
牧野正和: 静岡北高等学校 Science Sphere,審査委員,2月19日.
5.
牧野正和: 静岡北高等学校 学習成果発表会,評価委員,9月20日,9月24日,10月20日,12月22日.
6.
牧野正和: 静岡北高等学校 SKYSEF,審査委員,8月10日.
【受賞】
1.
和田武: ラット肝S9による塩素化パラベンの分解反応に関する研究,相馬賞.
103
植物環境研究室
所 属 学 会
たに
あきら
准教授: 谷 晃 ・博士(農学)
大気環境学会,日本農業気象学会,生態工学会,生物環境工学会,
日本大気化学会,地球化学会、環境科学会、AsiaFlux、JapanFlux
しおざわ
た つ し
助教: 塩澤 竜志 ・博士(環境科学)
日本薬学会,有機合成化学協会
研究室概要
酸性雨やオゾン層破壊、地球温暖化など様々な環境問題は、植物の生育に悪影響を及ぼします。他方、植物は大
気を浄化するなど環境にプラスに影響する場合が多くあります。本研究室では、
①植物の物質交換が地域環境および地球環境におよぼす影響
②温度、光、二酸化炭素濃度、汚染ガスなどの環境要因が作物や樹木の生育におよぼす影響
を物質のやり取りを追うことで調べ、環境と植物の相互作用を明らかにします。
研究は、フィールドワークも多く、春から秋にかけて数日間森林に出かけます。また、実験装置や手法を創意工夫
することで、ユニークな研究成果を目指します。共同研究を積極的に推進し、学生に研究を通して社会人と接する機
会をできるだけ提供するよう努めています。研究室のモットーは“三人寄れば文殊の知恵”です。
研究題目
1.
植物は大気をどの程度浄化可能か?
植物は葉の気孔を通して大気中のガスを吸収します。しかし、ベンゼンやケトン類、アルデヒド類など有害な
炭化水素に対する植物の吸収能力はほとんどわかっていません。当研究室では最新の質量分析計(PTR-MS)
を用いて、この課題に取り組みます。
2.
植物のテルペン類放出
植物は香り物質であるテルペン類を大気中へ放出します。テルペン類は反応性が高く光化学オキシダントや
エアロゾル生成にかかわるなど、気候変動や炭素収支の観点から重要です。植物のテルペン類放出は光や温
度の影響を受けるため、今後の地球環境変化がその放出におよぼす影響を解明する必要があります。
3.
太陽電池の農業利用
光の一部を透過し、残りを発電に利用できる光透過型太陽電池を温室屋根材に用いて、植物の栽培実験を
行っています。高品質野菜の生産に加えて発電電力を売電することで農家の収益増加を目指します。比較的弱
104
い光を好む葉菜類や観葉植物、洋ランなのの栽培現場をターゲットに、高品質の作物栽培とともに経済性を追
求します。
研究業績
【原著論文】
1.
Yuan Ren, Ying Ge, Baojing Gu, Yong Min, Akira Tani, Jie Chang, Role of management strategies and
environmental factors in determining the emissions of biogenic volatile organic compounds from urban greenspace.
Environ. Sci. Technol., 48, 6237-6246 (2014).
2.
Tani, A., Shiina, S., Nakaashima, K., Hayashi, M., Improvement in lettuce growth by light diffusion under solar
panels, Journal of Agricultural Meteorology, 70, 139-149 (2014)
3.
和田龍一,織田 風,假屋美央,中井裕一郎,高梨 聡, 中野隆志,米村正一郎,児玉直美,谷 晃,遠藤一浩.
富士山山岳道路沿道における車両通行規制に伴う窒素酸化物の濃度変化.大気環境学会誌,42, 218-223
(2014)
4.
和田龍一、尾崎裕希、中井裕一郎、高梨聡、中野隆志、谷 晃. 富士山麓森林における窒素酸化物とオゾン
の季節変化および日変化. 富士山研究,8, 33-38 (2014)
5.
Tomoki Mochizuki, Akira Tani, Yoshiyuki Takahashi, Nobuko Saigusa, Masahito Ueyama., Long-term
measurement of terpenoid flux above a Larix kaempferi forest using a relaxed eddy accumulation method.
Atmospheric Environment, 83, 53-61 (2014)
【解説・総説】
1.
谷
晃: 植物と環境の相互作用‐植物による大気浄化とアロマの放出: フレグランスジャーナル、57, 72-79
(2014)
【著書】
1.
谷
晃: 生態工学ハンドブック vol.5 「植物と大気の有機ガスの交換」. Biophilia 電子版 12, 2014.
2.
谷
晃: 生態工学ハンドブック vol.4 「センシングと生態工学 CO 2 濃度センシング」. Biophilia 電子版 10,
2014.
【学会発表】
(招待講演))
1. 谷 晃: 植物と大気の VOC 交換とそれを支配する環境要因(寒冷圏陸域植生と大気微粒子・気体成分を介し
た大気環境の相互作用シンポジウム)、北海道大学低温科学研究所平成 26 年度共同利用研究集会、2014 年 12
月4日
105
2. 谷 晃: 植物による揮発性有機化合物の吸収(第 28 回気象環境研究会 生態系の微量ガス交換と大気浄化機
能)、つくば国際会議場、2014 年 11 月 19 日
(口頭)
1.
谷
晃: 水稲群落上のVOCフラックス(沈着、放出)測定の試み、真瀬ミーティング.2014年2月.
2.
谷
晃, 望月智貴: 富士北麓カラマツ林のBVOCフラックスと有機エアロゾル生成に関する研究、2014年度森
林生態系炭素収支および森林リモートセンシングに係わるモニタリング研究集会、p.26. 2014年2月.
3.
Akira Tani, Tomoki Mochizuki: Soil moisture conditions may affect terpenoid fluxes measured above a larch
forest, AsiaFlux Workshop, p13, Philipin, August, 2014.
4.
Akira Tani: Introduction of bilateral program provided by JSPS and current study in lab. of plant and
environmental sciences, Chinese academy of environmental science meeting. Beijing, China, March, 2014.
5.
望月智貴,谷 晃,高橋善幸,三枝信子: 土壌体積含水率がスギとカラマツのテルペン類放出に及ぼす影響
と放出モデルの改良,日本農業気象学会 2014 年全国大会,p. 99,2014 年 3 月.
6.
望月智貴,斉藤 亮,平井 豪,管 敬,伊藤創平,雨谷敬史,谷 晃: 高濃度 CO 2 と土壌水分がスギの
モノテルペン放出に及ぼす影響,第 4 回生物起源微量ガスワークショップ,p. 22,2014 年 11 月.
7.
望月智貴, 宮崎雄三, 小野かおり, 河村公隆, 和田龍一, 高橋善幸, 谷
晃: 富士北麓カラマツ林のテ
ルペン類放出とそれら由来の SOA 生成に寄与する環境要因の解明,第 4 回生物起源微量ガスワークショップ,
p. 29,2014 年 11 月.
8.
望月智貴, 宮崎雄三, 小野かおり, 河村公隆, 和田龍一, 高橋善幸, 谷 晃: 富士山北麓針葉樹林から
の揮発性有機化合物の放出とそれらを起源とする二次有機エアロゾル生成に寄与する環境要因の解明,大気
環境学会関東支部植物影響部会講演会,p. 5-9,2014 年 12 月.
9.
谷上友基, 和田龍一, 松見
豊, 谷 晃, 高梨聡, 深山貴文, 中野隆志, 米村正一郎: レーザー誘起蛍
光法を用いた富士山山岳道路沿道における窒素酸化物の計測. 第 16 回富士山セミナー, p17, 2014 年 11 月
10. 和田龍一, 新海貴久, 神林 学, 谷
晃, 高梨
聡, 深山貴文, 中野隆志, 米村正一郎, 松見
豊: 富
士山山岳道路近隣森林内における NO, NO 2 , O 3 の観測. 第4回生物起源微量ガスワークショップ, p27,
2014
年 11 月
11. 久保田憲彦, 神林
学, 和田龍一, 谷
晃, 高梨
聡, 深山貴文, 中野隆志, 米村正一郎, 松見
豊:
富士山山岳道路沿道における窒素酸化物とオゾンの連続観測. P41, 第 20 回大気化学討論会, 2014 年 10 月
12. 新海貴久, 神林 学, 和田龍一, 谷 晃, 高梨
聡, 深山貴文, 中野隆志, 米村正一郎, 松見
豊: 富
士山山岳道路近隣森林内における NO, NO2 , O 3 飽差の観測. 第 20 回大気化学討論会, p42, 2014 年 10 月
13. 和田龍一, 中井裕一郎, 高梨
聡, 深山貴文, 中野隆志, 米村正一郎, 児玉直美, 谷
晃, 遠藤一
浩 : 富士山山岳道路沿道と近隣森林内における窒素酸化物とオゾンの連続観測. 第 55 回大気環境学会年会,
p322, 2014 年 9 月
14. R. Wada, K. Niijima, Y. Hida, Y. Moriyama, T. Mochizuki, A. Tani, Y. Nakai, S. Takanashi, T. Nakano, Y.
Takahashi, Y. Miyazaki, M. Ueyama: Observation of vertical profiles of NO x , O 3 , VOC and inverse modeling
106
estimates of their fluxes at vertical levels in Japanese larch and red pine forests. AsiaFlux Workshop 2014, p12,
2014 年 8 月
15. 新島宏平, 飛弾勇輝, 森山友介, 和田龍一, 望月智喜, 谷
晃, 中井裕一郎, 高梨 聡, 中野隆志, 高
橋善幸, 宮崎雄三, 植山雅仁: 多層モデルを用いた富士山麓森林内部における微量気体フラックスの推定.
日本地球惑星科学連合 連合大会 2014, 2014 年 4 月
16. 坂見卓也,管 敬,谷 晃,望月智貴,小野圭介: 簡易渦集積法を用いた水田における揮発性有機化合物
交換量の測定 第 4 回生物起源微量ガスワークショップ, p10, 2014 年 11 月
17. 管
敬, 谷 晃: 揮発性辛味成分を指標にしたワサビ人工栽培における環境要因の影響評価 第4回生物起
源微量ガスワークショップ,
p24, 2014 年 11 月
(ポスター)
1.
Akira Tani, Tomoki Mochizuki: Soil water content may be a key factor affecting monoterpene emission from
forests, 4th iLEAPS science Conference, p24, Nanjing, China, May 2014.
2.
望月智貴,和田龍一,宮崎雄三,高橋善幸,中井裕一朗,高梨
聡,中野隆志,谷 晃:富士山北部カラ
マツ林とアカマツ林の森林浴成分と大気汚染物質の濃度と収支,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2013,
p. 159,2013 年 11 月.
3.
坂見卓也,管 敬,谷 晃,望月智貴,小野圭介: 簡易渦集積法を用いた水田における揮発性有機化合物
交換量の測定 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア, p. 89, 2014 年 11 月
4.
管
敬, 谷
晃: 人工環境下で栽培されたワサビの辛味成分に及ぼす環境因子の影響 富士山麓アカデミッ
ク&サイエンスフェア 2014,p. 36,2014 年 11 月.
対外活動
【講演】
1.
谷 晃: 植物工場による安全・安心野菜の生産,平成 26 年度富士市民大学前期ミニカレッジ・共催特別講座
「食の安全と疾病予防」(富士市),2014 年 5 月 28 日
2.
谷 晃: 農地への太陽光発電の導入の可能性について(農地への再生可能エネルギー導入セミナー)、静岡
県環境資源エネルギー協会、2014 年 3 月 6 日
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
谷 晃: ワサビの辛さ(制作協力). ヒルナンデス(日本テレビ)2014年5月16日
2.
谷 晃: 農地に太陽光発電 生育に影響は? 静岡新聞朝刊、2014年11月18日
3.
谷 晃: 植物工場で収穫 進出考える事業者見学 静岡新聞朝刊、2014年3月16日
4.
谷 晃: 中国の大気汚染 共同研究 静岡新聞朝刊、2014年1月25日
【学会活動】
1.
谷 晃: 生態工学会理事,2000 年~現在.
2.
谷 晃: 生態工学会広報委員会委員,2000 年~現在.
3.
谷 晃: 生態工学会誌編集委員長,2010 年 6 月~現在.
107
4.
谷 晃: 生態工学会東海支部幹事,2007 年~現在.
5.
谷 晃: 大気環境学会植物部会世話人 2007 年~現在.
6.
谷 晃: 大気環境学会編集委員 2010 年 9 月~現在.
7.
谷 晃: 大気環境学会中部支部評議員 2010 年 6 月~2014 年 6 月.
8.
谷 晃: 日本生物環境工学会理事,2008 年 11 月~現在.
9.
谷 晃: 日本生物環境工学会 SHITA シンポジウム実行委員会委員,2011 年 4 月~現在.
10. 谷 晃: 日本農業気象学会評議員,2012 年 9 月~現在.
11. 谷 晃: 日本農業気象学会東海支部会幹事,2002 年~現在.
12. 谷 晃: 生物起源微量ガスワークショップ事務局、2008 年 4 月~現在.
【委員会活動】
1.
谷 晃: 日本学術会議 環境学委員会・地球惑星科学委員会合同 IGBP・WCRP 合同分科会 iLEAPS 小委員会
委員,2009 年 6 月~現在.
2.
谷 晃: 農林水産省実用技術開発事業評価委員,2011 年 8 月~2014 年 3 月.
3.
谷 晃: 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア実行委員会副実行委員長,2013 年 4 月~現在.
【教育活動(非常勤講師等)】
1.
谷 晃: 清水テクノカレッジ在職者訓練:『植物工場入門』(一般社会人 12 名を対象に 4 日間の栽培実習と講
義).
【受賞】
1.
管 敬: 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014 優秀ポスター賞
108
環境工学研究室
所 属 学 会
せきかわ た か ひ ろ
助 教: 関川 貴 寛 ・博士(環境科学)
日 本 水 環境 学 会、 日 本水 処 理生 物 学会 、 日本 食 品微 生 物 学会 、
日本分子生物学会
研究室概要
人口増加と産業発展によって世界中で深刻な水不足や水環境の悪化が引き起こされており、水資源を巡る争いの
末、紛争へとエスカレートするケースも少なくない。世界各地で発生している水問題を解決するためには、政治的・経
済的手段、さらに新技術の開発と普及が不可欠である。本研究室では革新的な水環境保全対策技術の開発を目指
し、水質管理手法や廃棄物有効利用法に関する研究を行っている。
主要研究題目
1.
浄水・下水処理における新たなリスク管理手法の開発
水道水を介したクリプトスポリジウムの集団感染は世界中で報告されており、1993 年には米国で 40 万人以上
が感染し、死者も出ている。本研究室では熱応答性免疫磁性ナノ粒子によるクリプトスポリジウムの濃縮・回収法
および遺伝子検査の簡便・高感度化に関する研究を進めている。水中の磁性ナノ粒子は分散して磁性を示さな
いが、熱応答性高分子の相分離を利用して凝集させると磁性を示す。
2.
バイオマス系廃棄物のエネルギー化に関する研究
国内の産業廃棄物における種類別排出量 1 位は、主に下水処理場から発生する汚泥であり、全排出量の約
4 割を占めている。しかし、費用対効果に見合う汚泥の有効利用法は未だ確立されていない。本研究室では余
剰汚泥排出ゼロの下水処理システムの開発を目指し、汚泥の減量化およびエネルギー化に関する研究を行っ
ている。
研究業績
【プロシーディング】
1.
Sekikawa T: A novel method for simple and sensitive detection of Cryptosporidium parvum by surfactant
extraction treatment (SET) and quantitative reverse transcription-PCR, 5th International Giardia &
Cryptosporidium Conference, Uppsala, Sweden, Abstract book, p.53, May 27-30 (2014).(oral)
【学会発表】
(口頭)
1.
関川貴寛: 界面活性剤抽出処理と RT-qPCR を用いたクリプトスポリジウムの迅速・高感度検出法の開発,第 48
回日本水環境学会年会(仙台市),講演集 p.421,2014 年 3 月 19 日.
109
対外活動
【講演】
1.
関川貴寛: 生活排水処理施設の役割-ベトナム・フエ市との比較-,新潟大学理学部地質科学科特別セミナ
ー(新潟市),2014年5月8日.
2. 関川貴寛: 界面活性剤抽出処理とMPN-LAMP法を用いたクリプトスポリジウムDNA/RNAの定量,第6回LAMP
研究会(東京都大田区),2014年2月22日.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
関川貴寛: 第 49 回日本水環境学会年会,実行委員, 2014 年 7 月~現在
(委員会活動)
1.
関川貴寛: 学術誌 Science Postprint,査読編集委員,2013 年 7 月~現在
110
環境政策研究室
所 属 学 会
と し き
こ うすけ
助 教: 戸敷 浩 介 ・博士(国際文化)
環境科学会、廃棄物資源循環学会、環境経済・政策学会、日本地域政
策学会、日本都市計画学会、日本マクロエンジニアリング学会
研究室概要
持続可能な社会を構築するためには、地球温暖化など、地球規模の環境問題の解決に向けて人類の叡智を結集
し、環境との共生を積極的に図ることが必要である。中でも「水と衛生」は、人の生存と健康にとって最も基本的な要件
であるが、これらが満たされていない人たちが開発途上国にはまだ大勢残されている。また、先進国ですら様々な問
題を抱えているのが実情である。
当研究室では、安全な水供給と衛生的で持続可能な地域社会を実現するための制度、仕組み、技術などにつき、
国際的な視点からより望ましいあり方を検討して、その解決の方向を明らかにするための研究を行っている。研究成
果は論文として発表するほか、ホームページを通じて情報発信するなど、広く社会に還元している。
主要研究題目
1.
廃棄物の適切な処理・処分に関する研究
経済成長やライフスタイルの変化、グローバル化に伴い、近年の廃棄物は増加・多様化している。資源の有効
利用、環境保全を考慮した地域社会における廃棄物管理について研究している。
2.
地球温暖化が水道に及ぼす影響に関する研究
地球温暖化は、水環境とその利用に重大な影響を及ぼすことが懸念されている。降雨、水温、水質などの変
化が水道に及ぼす影響と、その対策について検討している。
3.
開発途上国の水と衛生に関する研究
途上国では、今なお多くの人たちが安全な水供給の恩恵を受けていない。厳しい制約条件のもとで、持続性と
自立性の高い水供給を実現するために、どのようなアプローチが適切かを研究している。
4.
水道の水源管理・水質規制制度に関する国際比較
ドイツにおける水道水源保護区域の設定など、諸外国の進んだ制度について研究している。今後のわが国にお
ける水道水のより一層の安全確保のために、有効な施策を明らかにすることが目的である。
研究業績
【原著論文】
1.
Giang P Q., Toshiki K., Sakata M.: Modeling the seasonal response of sediment yield to climate change in the
Laos-Vietnam transnational upper Ca river watershed. EnvironmentAsia, 7 (2), 152-162 (2014).
111
【総説】
1.
戸敷浩介,周敏敏,国包章一: 中国における廃電気・電子機器のリサイクル制度に関する国際比較分析,Macro
Review,26(1), 1-10 (2014).
【学会発表】
(口頭)
1.
戸敷浩介,劉庭秀: 都市廃棄物処理システムの日韓比較研究,第 29 回日本マクロエンジニアリング学会年次
研究大会(東京),2014 年 3 月.
2.
Giang P Q., Toshiki K., Sakata M.: A simulation-based approach to modeling seasonal sensitivity of water
resources to climate change impacts. The Global Academic Network International Conference. Tokyo, Japan. April
23rd – 26th.
3.
齋藤優子,劉庭秀,戸敷浩介: 廃棄物政策の日韓比較分析-一般廃棄物処理と小型家電リサイクルを中心に
-,第 13 回日本地域政策学会(石川),2014 年 7 月.
(ポスター)
1.
Toshiki K., Naitou H., Yu J S., Buyantogtokh Ch., Amgalan N., Javzandolgor Ts.: A study on the relationship
vetween motorization and heavy metal contamination in Mongolia. 7th Asian Automotive Environmental Forum,
Abstracts p. 65-68, Nov 22-23 (2014).
対外活動
【委員会等活動】
(委員会活動)
1.
戸敷浩介:全国都市清掃会議,平成 26 年度研究・事例発表会実行委員会委員,2014 年4月~現在
112
生態発生遺伝学研究室
所 属 学 会
こ ば や し とおる
教 授: 小林 亨 ・理学博士
日本動物学会、日本発生生物学会、日本分子生物学会、日本比較内分
泌学会、日本環境ホルモン学会、International Society of Developmental
Biologist (ISDB)
研究室概要
有性生殖システム(雌雄性)は個体の連続性(種の維持)ばかりでなく、生物種の多様性に大きく貢献していることは
疑いがない。しかし、性決定機構は種によって実に多種多様である。性転換現象にみられるような性の「ゆらぎ」によ
って雌雄性の決定がされる場合もある。上述した性の「ゆらぎ」は環境要因によってもたらされる。しかし、環境要因の
雌雄性の決定への関わりや次世代への影響に関しては、ほとんど分かっていない。
メダカは、XX/XY 性決定様式を示し、ゲノム解読が終了し、遺伝子のカタログ化がなされ、多数の遺伝系統があり、
かつヒトの疾患の原因遺伝子を特定することができる日本で開発された優れたモデル動物である。これまでに系統間
で温度や環境化学物質に対する応答性(性の「揺らぎ」等)に差異があることが分かっている。また、最近の遺伝子編
集技術の確立により、これまでの gain of function 解析に加えて loss of function の解析も可能となった。
私たちは、メダカの利点を生かして 2002 年に脊椎動物で 2 番目の性決定遺伝子として Dmy/dmrt1(Y)b を同定した。
当研究室は、モデル動物としてメダカを中心に据えて性決定の分子制御機構の詳細および、遺伝的脆弱性による系
統間の環境要因に対する応答性の差異を遺伝子レベルで詳細に解析することにより、その共通・多様性を明らかに
することを目指している。これらの成果を基に稀少種や水産有用種の保全および、その性統御技術開発に貢献した
いと考えている。
主要研究題目
1.
性決定・分化の分子機構の解明
2.
性的可塑性能の分子制御機構の解明
3.
生殖細胞の分化および雌雄性決定機構の解明
4.
環境要因に対する生体応答性の差異の機構解明: 遺伝的脆弱性の分子機構の解明
研究業績
【原著論文】
1.
Guan G, Yi M, Kobayashi T, Hong Y, Nagahama Y.: A syntenic region conserved from fish to mammalian X
chromosome. Int J Evol Biol. 2014:873935. (2014)
113
2.
Miyagawa S, Lange A, Tohyama S, Ogino Y, Mizutani T, Kobayashi T, Tatarazako N, Tyler CR, Iguchi T.:
Characterization of Oryzias latipes glucocorticoid receptors and their unique response to progestins. J Appl Toxicol.
2014 Jul 23. doi: 10.1002/jat.3020.(2014)
3.
Horie Y, Kobayashi T.: Relationships between gonadal and gonadotrophic differentiation during early gonadal
sex differentiation in several strains from the Southern population of Japanese medaka (Oryzias latipes). J Exp Zool
A Ecol Genet Physiol. 321: 472-477. (2014)
4.
Horie Y, Shimizu A, Adachi S, Kobayashi T.: Expression and localization of gonadotropic hormone subunits
(Gpa, Fshb, and Lhb) in the pituitary during gonadal differentiation in medaka. Gen Comp Endocrinol. 204:
173-180. (2014)
【研究報告書】
1.
小林 亨: 野生の両生類を対象とした精巣卵等の発現状況等の個体群レベルでの影響に関する研究. コアプ
ロジェクト−4. 英国及び日本における野生生物への環境リスク(個体群レベルでの影響等)の解析. 平成 25 年
度 化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英・日米二国間協力および OECD 等への国際協力推進に係る業
務. 日英共同研究報告書, 平成 26 年 3 月.
【学会発表】
(招待講演)
1.
Kobayashi T.: Dynamics of testis-ova and those differentiation in the wild population of the Japanese pond frog
(Rana nigromaculata): Past and Present. The 16th UK-Japan Annual Scientific Workshop on Research into
Environmental Endocrine Disrupting Chemicals. Bath, UK. 2014. December.
2.
Kobayashi T, Kumakura M, Takase M, Iguchi T, Iwasawa H.: Dynamics of testis-ova in wild population of
Japanese pond frog (Rana nigromaculata): Past and Present. 8th International Symposium of Amphibian and
Retilian Endocrinology and Nueroendocrinology 2014.: Endocrine disruptor. Okazaki, Japan. 2014. November.
3.
Kobayashi T, Kumakura M, Takase M.: Testis-ova in the wild population of Japanese pond frog, Rana
nigromaculata. SETAC Asia Pacific 2014 Conference: Endocrine disruptors. Adelaide, Austraria. 2014.
(口頭)
1.
堀江好文、小林 亨:メダカにおける XX 性転換誘起機構. 第9回 DMY 研究会(宇都宮). 2014 年 11 月.
2.
堀江好文、明正大純、佐藤 忠、酒泉 満、濱口 哲、小林 亨: ニホンメダカにおける XX 性転換誘起. 日
本動物学会第 85 回大会(仙台)2014 年 9 月.
114
(ポスター)
1.
Kobayashi T, Kumakura M.: Testis-ova in a wild population of Japanese pond frog (Rana nigromaculata). 環境
ホルモン学会第 17 回研究発表会(東京) 2014 年 12 月.
2.
Tohyama S, Miyagawa S, Kobayashi T, Iguchi T.: Variations in response of multiple fish estrogen receptor
subtypes to environmental estrogens. 環境ホルモン学会第 17 回研究発表会(東京) 2014 年 12 月.
3.
Horie Y, Myosho T, Sato T, Sakaizumi M, Hamaguchi S, Kobayashi T.: Molecular Mechanisms of XY
sex-reversal by estrogen in Japanese medaka. 第 39 回日本比較内分泌学会大会(岡崎)2014 年 11 月.
4.
遠山早紀、宮川信一、荻野由起子、水谷 健、小林 亨、井口泰泉: 魚類エストロゲン受容体サブタイプの環
境化学物質に対する転写活性. 平成 25 年度日本動物学会中部支部大会(岡崎). 2014 年 3 月.
5.
堀江好文、明正大純、佐藤 忠、酒泉 満、濱口 哲、小林 亨: メダカの初期性分化過程における生殖腺およ
び GTH 産生細胞の分化動態. 平成 25 年度日本動物学会中部支部大会(岡崎). 2014 年 3 月.
対外活動
【委員会活動】
(学会活動)
1.
小林 亨: 公益社団法人 日本動物学会 中部支部代表委員, 2014 年〜2015 年度.
(委員会活動)
1. 小林 亨:化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英共同研究実施のための実務者会議委員, 環境省.(2010
年〜現在)
2. 小林 亨: ExTENDO2010 内分泌かく乱作用に係る生態影響評価検討班会議委員, 環境省.(2012 年〜現
在)
3. 小林 亨: ExTENDO2010 内分泌かく乱作用に係る試験法の確立等に関する検討班会議委員, 環境省.
(2012 年〜現在)
115
環境微生物学研究室
所 属 学 会
たに
ゆきのり
准教授: 谷 幸則 ・博士(理学)
日本水環境学会,日本陸水学会,日本水処理生物学会,日本生物工学
会,日本地球化学会, 日本分析化学会,日本化学会,日本イオン交換
学会,日本海水学会
ないとう
ひろたか
助 教: 内藤 博敬 ・博士(学術)
日本ウイルス学会,日本細菌学会,極限環境微生物学会,東海公衆衛生
学会,日本環境変異原学会,日本エイズ学会,日本薬学会,日本分子生
物学会,日本環境感染学会, 日本機能水学会, 日本医療・環境オゾン学
会, World Aquaculture Society
研究室概要
地球温暖化や資源・エネルギー涸渇問題、またそれにともなう食料問題など私たちを取り巻く環境が急激に変化し
てきています。当研究室では、特に水圏に注目し、微生物相を規定する環境要因の解明(温暖化や富栄養化)、微
生物相の変化が生態系に与える影響評価(食物連鎖や有害プランクトン)、微生物を用いた環境修復技術(レアメタ
ル回収)の開発・有用微生物の検索(高カタラーゼ産生菌)などの研究を通して、持続可能な社会構築に貢献するこ
とを目標としています。
主要研究題目
1.
マンガン酸化真菌の有害元素処理への応用に関する研究
マンガン酸化真菌により形成されたマンガン酸化物への有害重金属の吸着特性を調べることにより、それを利
用した排水処理技術の成立性を評価する。
2.
汽水湖(佐鳴湖・宍道湖・中海・浜名湖)における微生物群集の特性に関する研究
汽水湖における微生物群集の特殊性、並びにそれが食物連鎖に及ぼす影響について解明する。
3.
湖環境の成り立ちとその歴史的変化の解明に関する研究
柱状堆積物中の生物由来色素の年代別測定結果を基に、湖沼における優先藻類の変遷と環境変動との関
連を明らかにする。
4.
感染症の原因究明と感染予防に関する研究
深刻化する感染症の原因となる微生物を分子生物学的に特定し、処理法や感染予防法を検討する。また、
感染リスクについて追究するとともに、一般市民へ向けたリスク教育プログラムの開発を行う。
116
研究業績
【原著論文】
1.
Chang J., Tani Y., Naitou H., Miyata N., Seyama H.: Zn(II) sequestration by fungal biogenic manganese oxide
through enzymatic and abiotic processes. Chem. Geol., 383, 155-163 (2014).
2.
Chang J., Tani Y., Naitou H., Miyata N., Seyama H.: Sequestration of Cd(II) and Ni(II) ions on fungal
manganese oxides associated with Mn(II) oxidase activity. Appl. Geochem., 47, 198-208 (2014).
3.
Inthorn D., Tani Y., Chang J., Naitou H., Miyata H.: Magnetically modified fungal Mn oxides with high
sequestration efficiency for simultaneously removing multiple heavy metal ions from wastewater. J. Environ. Chem.
Eng., 2, 1635-1641 (2014).
4.
Naitou H., Tani Y., Nishi S.: Verification of drainage sterilization system that uses low-voltage pulsed electric field
in a prawn farm. J. Agricul. Sci. Tech. A, 4, 189-196 (2014).
5.
内藤博敬、谷 幸則、西 真吾: ベトナムでのクルマエビ科養殖に用いる海水のオゾン処理効果, 日本医療・環
境オゾン研究会会報, 21, 83-87 (2014)
6.
Iwahori K., Watanabe J., Tani Y., Seyama H., Miyata N.:, Removal of heavy metal cations by biogenic
magnetite nanoparticles produced in Fe(III)-reducing microbial enrichment cultures. J. Biosci. Bioeng., 117(3),
333-335 (2014).
7.
Matsumoto G.I., Honda E., Seto K., Tani Y., Watanabe T., Ohtani S., Kashima K., Nakamura T., Imura S.:
Holocene paleolimnological changes of Lake Oyako-ike in the Soya Kaigan of East Antarctica, Inland Waters, 4,
105-112 (2014).
【総説】
1.
谷 幸則, 常 佳寧, 渡邉淳一, 宮田直幸: バイオ合成マンガン酸化物による微量元素の処理と回収、用水と廃
水, 56, 32-40 (2014).
2.
谷 幸則, 常 佳寧, 宮田直幸: 微生物によるマンガン酸化物の形成を利用したレアメタルの回収法、バイオイ
ンダストリー, 31, 34-40 (2014).
【著書】
1.
谷 幸則, 宮田直幸: 微生物によるマンガン酸化物の形成とレアメタル回収への応用, 「地球を救うメタルバイ
オテクノロジー」山下光雄, 清 和成 編, 成山堂書店, 東京, 2014 年, pp.55-62.
【報告書】
1.
谷 幸則: 「人との相互作用によって持続する汽水生態系の構築」(共同執筆), 国土交通省平成 25 年度河川技
術研究開発制度地域課題分野(河川生態)報告書, 2014 年 3 月.
2.
谷 幸則: 「微生物及び粉砕・選鉱プロセスを導入した廃電子基板等からの有用金属回収システムの構築」
(3K133012)(共同執筆), 環境省・平成 25 年度環境研究総合推進費報告書, 2014 年 3 月.
117
3.
谷 幸則:「河川汽水域の高温期に出現する光合成微生物を指標とした温暖化による生態系への影響評価」
(25-1271-00), 公益財団法人河川財団・平成 26 年度河川整備基金助成事業報告書, 2014 年 5 月.
【学会発表】
(口頭)
1.
東條ふゆみ,渡邉陽祐,宮田直幸,梁瑞録,福島淳,常佳寧,谷幸則: 微生物形成した鉄・マンガン酸化物を
用いた酸性溶液中からの金属イオンの吸着回収,第 48 回日本水環境学会年会(仙台),No. 1-F-14-3, 要旨
集 p172, 2014 年 3 月 17 日-19 日.
2.
東條ふゆみ, 渡邊陽祐, 宮田直幸, 梁 瑞録, 谷 幸則, 福島 淳: 好酸性鉄酸化菌を利用した廃電子基板か
らの有用金属回収, 日本農芸化学会 2014 年度大会(東京), No. 4A03a09, 2014 年 3 月 27-30 日.
3.
内藤博敬、谷 幸則、西 真吾: クルマエビ科養殖における導入海水のオゾン処理効果、日本医療・環境オゾ
ン学会第 19 回研究講演会(東京),要旨集 p.21-25,2014 年 4 月.
4.
内藤博敬: オゾン水製造装置起動時の排水からの細菌検出, 日本医療・環境オゾン学会第 42 回環境応用部
会/オゾン水研究会(東京),2014 年 6 月
5.
田中万也, 渡邊直子, 谷 幸則, 大貫敏彦: 生物性マンガン酸化物へのアクチノイドの吸着特異性, 2014 年度
日本地球化学会第 61 回年会(富山), 3E16, 2014 年 9 月 16-18 日.
6.
Qianqian Yu, Toshihiko Ohnuki, Kazuya Tanaka, Naofumi Kozai, Shinya Yamasaki, Fuminori Sakamoto, Yukinori
Tani: Adaptive interactions between live Acremonium strictum KR21-2 fungus and REEs during Mn(II)
bio-oxidation, 2014 年度日本地球化学会第 61 回年会(富山), 3E17, 2014 年 9 月 16-18 日.
7.
望月樹里, 谷 幸則, 内藤博敬, 内山道春, 後藤裕康: 緑色光合成硫黄細菌の分布から見た夏季の浜名湖に
おける無酸素水塊の要因, 日本水処理生物学会第 51 回大会(甲府), No. A-22, 要旨集 p30, 2014 年 11 月
12-14 日.
8.
大野谷成美, 東條ふゆみ, 宮田直幸, 福島 淳, 梁 瑞録, 谷 幸則, 岡野邦宏, 尾﨑保夫: 好酸性鉄酸化細
菌 NE106G 株を用いたバイオリーチングによる廃電子基板からの有用金属回収, 日本水処理生物学会第 51 回
大会(甲府), No. C-20, 要旨集 p78, 2014 年 11 月 12-14 日.
9.
鄭 海粟, 谷 幸則, 内藤博敬, 宮田直幸: Acremonium strictum KR21-2 が形成したバイオマンガン酸化物によ
る La3+イオンの回収, 日本水処理生物学会第 51 回大会(甲府), No. C-21, 要旨集 p79, 2014 年 11 月 12-14
日.
10. 谷 幸則, 常 佳寧, 宮田直幸, 東條ふゆみ, 福島 淳, 梁 瑞録: 廃電子基板のバイオリーチング溶液からのバ
イオマンガン酸化物によるレアメタルの回収, 日本水処理生物学会第 51 回大会(甲府), No. C-22, 要旨集 p80,
2014 年 11 月 12-14 日.
11. 内藤博敬: 野菜起因食中毒に対するオゾン水洗浄効果、日本医療・環境オゾン学会第 45 回環境応用部会/
オゾン水研究会(東京),2014 年 12 月
118
(ポスター)
1.
東條ふゆみ, 宮田直幸, 福島 淳, 梁 瑞録, 谷 幸則: 廃基板のバイオリーチングに適用可能な好酸性鉄酸化
菌集積培養系の増殖特性, 第 66 回日本生物工学会大会(札幌), No. 1P-225, 要旨集 p74, 2014 年 9 月 9-11
日.
2.
東條ふゆみ, 大野谷成美, 宮田直幸, 梁 瑞録, 福島 淳, 谷 幸則: 好酸性鉄酸化細菌を用いた廃電子基板
のバイオリーチングにおける pH および鉄濃度の影響, 環境微生物系学会合同大会 2014(浜松), No. P16-25,
要旨集 p172, 2014 年 10 月 21-24 日.
3.
Yamada S, Nakayama M., Kohara K., Makishima M., Naitou H and Kakuta H.: Development of fluorescent
retinoid X receptor ligands and Förster resonance energy transfer (FRET)-based RXR ligand screening method,
American Chemical Society 247th National Meeting and Exposition, Aug, San Francisco (2014).
4.
山田翔也,中山真理子,小原一剛,槇島誠,内藤博敬,加来田博貴: 蛍光性レチノイド X 受容体アンタゴニスト
の創出と FRET 現象を利用したリガンド探索法の開発研究,第 32 回メディシナルケミストリーシンポジウム(神戸)、
2014 年 11 月 26-28 日.
5.
Toshiki K, Naitou H, Yu J S, Buyantogtokh Ch, Amglan N, Javzandolgor Ts.: A Study on the Relationship
between Motorization and Heavy Metal Contamination in Mongolia., The 7th Asian Automotive Environmental
Forum, Nov, Ulaanbaatar (2014).
6.
内藤博敬, 谷 幸則: なぜ冷やしキュウリで O157 食中毒が起きたのか,富士山麓アカデミック&サイエ
ンスフェア 2014(富士), 予稿集 p. 34, 2014 年 11 月 28 日.
7.
呉 婷婷, 谷 幸則, 内藤博敬, 常 佳寧, 鄭 海粟:真菌由来マンガン酸化物と V(V)および Mo(VI)の相互
作用,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(富士),予稿集 p. 83, 2014 年 11 月 28 日.
8.
望月樹里, 谷 幸則, 内藤博敬, 内山道春, 後藤裕康:光合成色素を指標とした汽水域の環境評価,富士山
麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(富士), 予稿集 p. 84, 2014 年 11 月 28 日.
9.
鄭 海粟, 常 佳寧,内藤博敬, 谷 幸則:真菌が形成したマンガン酸化物による希土類元素イオンの回収,
富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(富士), 予稿集 p. 85, 2014 年 11 月 28 日.
対外活動
【講演】
1.
谷 幸則: 宍道湖(神西湖)の色素分析による植物プランクトンの季節変化, 平成25年度宍道湖保全再生協議会
一般向報告会(松江), 2014年3月21日.
2.
谷 幸則: 河川汽水域の高温期に出現する光合成微生物を指標とした温暖化による生態系への影響評価, 平
成26年度河川整備基金助成事業成果発表会(東京)、概要集 p4-32, 2014年7月29日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
内藤博敬: 風邪とインフルエンザは違う病気!? . 月刊ドクターズプラザvol.118 微生物感染症講座37、2014年1
月15日.
119
2.
内藤博敬: ノロウイルス脅威の感染力(制作協力&出演). フジテレビ Mr. サンデー、2014年1月19日.
3.
内藤博敬: “ノロ感染”警戒の動き 子ども施設で消毒徹底(出演). 静岡放送 SBSイブニングワイド、2014年1
月27日.
4.
内藤博敬: 狂犬病はイヌの病気!?. 月刊ドクターズプラザvol.119 微生物感染症講座38、2014年2月15日.
5.
内藤博敬: 特別寄稿:感染性胃腸炎/ノロウイルス感染症 食中毒の原因はパン!? ~大規模集団食中毒から
学ぶべきこと~. 月刊ドクターズプラザvol.119 巻頭、2014年2月15日.
6.
内藤博敬: 破傷風菌~消毒薬が効き難いクロストリジウム属~. 月刊ドクターズプラザvol.120 微生物感染症講
座39、2014年3月15日.
7.
谷 幸則: Urban Mining with Microbes. NHK国際放送「Science View」. 2014年4月8日.
8.
内藤博敬: 再興する性感染症 ~若年層で増加する梅毒~. 月刊ドクターズプラザvol.121 感染症講座40、
2014年5月15日.
9.
内藤博敬: デング熱の脅威. 月刊ドクターズプラザvol.122 感染症講座41、2014年7月15日.
10. 内藤博敬: 微生物とのつきあい方. 聖教新聞 日刊7面、2014年7月30日.
11. 内藤博敬: 冷やしキュウリ 菌繁殖しやすく. 静岡新聞 日刊27面、2014年8月6日.
12. 内藤博敬: “デング熱”感染シミュレーション(制作協力&出演). フジテレビ Mr. サンデー、2014年9月7日.
13. 内藤博敬: コレラ. 月刊ドクターズプラザvol.123 感染症講座42、2014年9月15日.
14. 内藤博敬: 安倍川花火大会集団食中毒 今も続く被害者の苦しみ(制作協力&出演). 静岡あさひテレビ とび
っきり静岡、2014年10月2日.
15. 内藤博敬: 油断禁物!デング熱秋になっても蚊は活発都会に危険な生息場所(制作協力&出演). フジテレビ
FNN スーパーニュース、2014年10月3日.
16. 内藤博敬: 結核. 月刊ドクターズプラザvol.124 感染症講座43、2014年11月15日.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
谷 幸則:日本 BICER 協議会 運営委員(幹事長),2006 年 6 月~現在.
2.
Tani Y: Editorial Board, Polish Journal of Environmental Studies, 2010~現在.
3.
内藤博敬:富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014 実行委員,2014 年 4 月~現在.
4.
内藤博敬:日本医療・環境オゾン学会 環境部会/オゾン水研究会 顧問,2014 年 4 月~現在.
(委員会活動)
1.
谷 幸則:宍道湖保全再生協議会委員, 2012 年 4 月~現在.
2.
谷 幸則:静岡大学農学部付属地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門小委員会委員, 2012 年
10 月~現在.
3.
内藤博敬: ヘルスケアプランナー検定協会 理事,2012 年 3 月~現在.
【教育活動】
1.
内藤博敬: 生物工学,静岡理工科大学理工学部非常勤講師,2010年度~現在.
2.
内藤博敬:公衆衛生学,湘南看護専門学校非常勤講師,2010年度~現在.
120
3.
内藤博敬: サイエンスショー,「わたしと地球の環境展 」静岡展(静岡),2014年2月22日.
4.
内藤博敬,斎藤貴江子,保田倫子: サバイバル・テクニック,静岡科学館るくるサイエンス玉手箱・第7回しずお
か環境を学ぶ会(静岡市),2014年6月21日.
5.
谷 幸則:静岡北高等学校 SSH 事業・SKYSEF2014 口述発表審査委員,2014 年 8 月 10 日.
6.
内藤博敬,斎藤貴江子: 伝わるチカラ ~共振で遊ぼう~,青少年のための科学の祭典第18回静岡大会(静
岡),2014年8月10日.
7.
谷 幸則:湖沼の堆積物レコードから読み取る環境の変化, 高大連携講義, 静岡県立袋井高等学校, 2014年9
月12日.
8.
谷 幸則,内藤博敬: 岩石・土壌と水の相互作用と化学物質の循環,静岡北高等学校SSH事業・環境体験実習,
2014年9月20日.
9.
内藤博敬: 静岡北高等学校SSH事業・インセンティブ・レクチャー発表会講評,2012年10月20日.
10. 内藤博敬,戸敷浩介,上野雄史: “安全”ってなんだろう? ,ドリームサイエンス in Shimizu(静岡),2014年12
月7日.
【受賞】
1.
呉 婷婷, 谷 幸則, 内藤博敬, 常 佳寧, 鄭 海粟:真菌由来マンガン酸化物と V(V)および Mo(VI)の相互
作用,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(富士),環境・生体・防災・資源部門 優秀賞
受賞, 2014 年 11 月 28 日.
121
光環境生命科学研究室
所 属 学 会
い ぶ き
ゆ う こ
准教授: 伊吹 裕子 ・博士(薬学)
日本放射線影響学会,日本光医学・光生物学会,日本生化学会,日本ト
キシコロジー学会,日本環境変異原学会,環境エピゲノミクス研究会
とよおか
た つ し
助 教: 豊岡 達士 ・博士(環境科学)
(〜2014 年 2 月)
日本放射線影響学会,日本光医学・光生物学会,日本生化学会,日本ト
キシコロジー学会,日本環境変異原学会,環境エピゲノミクス研究会
研究室概要
我々は常に太陽光を浴びながら生活している。これまでの環境化学物質の生体影響は化学物質それ自身につい
て検討されたものがほとんどであり、光の影響は考慮されていない。太陽光、中でも紫外線は強いエネルギーをもっ
ており、化学物質を酸化、分解し、ある場合は化学物質をさらに毒性の高い物質に変化させ、またある場合には非常
に小さな分子まで分解することが可能である。よって、環境化学物質の生体影響を評価する上では、太陽光による影
響を無視することができない。以上の考えに基づいて本研究室では光そのもの、また、環境化学物質と光の複合影響
に関する研究を、細胞レベル、個体レベルで検討している。
主要研究題目
1.
光(紫外線)の生体への影響に関する研究
波長の異なる紫外線の相互作用を加味した皮膚への影響を検討している。特に、これまでほとんど影響がないと
されていた長波長紫外線の作用について検討している。
2.
環境化学物質と光の複合影響に関する研究
環境化学物質と光の複合作用として、本研究室では次の 3 パターンを軸に生体影響を考えている。
①
光励起作用:化学物質に光が吸収され、励起状態となり、その際発生する活性酸素種などが生体に影響
する場合
②
光分解作用:化学物質が光分解を受け、その反応中間体が生体に影響する場合
③
複合作用:予め紫外線に曝露され、その後化学物質に曝露される場合
これらの複合作用について、特にヒストン修飾変化に焦点を絞り研究を行っている。
3.
化学物質によるエピジェネティック変化と DNA 損傷の修復変化に関する研究
遺伝子外変化、中でも核内クロマチンの構造変化は特定の遺伝子群の誘導、抑制を引き起こし発がん等に関
与している。クロマチンを形成するヒストン修飾の環境化学物質による変化、またその際に紫外線照射された場
合の DNA 損傷修復への変化について検討している。
122
研究業績
【原著論文】
1.
Ibuki Y., Toyooka T., Zhao X, Yoshida I.: Cigarette sidestream smoke induces histone H3 phosphorylation via
JNK and PI3K/Akt pathways, leading to the expression of proto-oncogenes. Carcinogenesis, 35, 1228-1237 (2014).
2.
Kubota T., Toyooka T., Zhao X., Ibuki Y.: Phosphorylation of Histone H2AX Generated by Linear Alkylbenzene
Sulfonates and its Suppression by UVB Exposure. Photochem Photobiol. 90, 845-852 (2014).
3.
Zhao X., Toyooka T., Ibuki Y.: Silver ions enhance UVB-induced phosphorylation of histone H2AX. Environ Mol
Mutagen. 55, 556-565 (2014).
4.
Fang X., Ide N., Higashi S., Kamei Y., Toyooka T., Ibuki Y., Kawai K., Kasai H., Okamoto K.,
Arimoto-Kobayashi S., Negishi T.: Somatic cell mutations caused by 365-nm LED-UVA due to DNA
double-strand breaks through oxidative damage. Photochem. Photobiol. Sci. 13, 1338-46 (2014).
5.
Yoshida I. and Ibuki Y.: Formaldehyde-induced histone H3 phosphorylation via JNK and the expression of
proto-oncogenes. Mutat. Res.-Fundamental and Molecular Mechanisms of Mutagenesis, 770, 9-18 (2014).
【総説】
1.
Ibuki Y.: Histone modifications induced by chemicals and photogenotoxicity. Genes and Environment 36,
111-117 (2014).
2.
豊岡達士、伊吹裕子: ヒストン H2AX のリン酸化に着目した光毒性評価, 放射線生物研究 49, 14-25 (2014).
【報告書】
1. 伊吹裕子: 化学物質の安全性と発がん性リスク評価のための短・中期バイオアッセイ系の開発 厚労省科研費
化学物質リスク研究事業 2014 年 3 月.
【学会発表】
(招待講演)
1.
伊吹裕子、豊岡達士: 環境化学物質の光分解と遺伝毒性変化:リン酸化ヒストン H2AX を指標とした解析. 日本
薬学会第 134 回年会(熊本) 2014 年 3 月.
(口頭)
1.
樊星, 有元佐賀惠, 岡本敬の介, 豊岡達士, 伊吹裕子, 根岸友惠: 長波長紫外線による DNA 傷害と体細胞突
然変異 日本薬学会第 134 回年会(熊本) 2014 年 3 月.
2.
趙暁旭, 伊吹裕子: フローサイトメーターの側方散乱光と histone H3 リン酸化を指標とした銀ナノ粒子の生体影
響評価手法の開発.第 27 回変異原機構研究会 (愛知) p7, 2014 年 6 月.
3.
楊光, 吉田唯真, 伊吹裕子: ホルムアルデヒド暴露による紫外線感受性の上昇と DNA 損傷修復の遅延.第 27
回変異原機構研究会 (愛知) p8, 2014 年 6 月.
123
4.
樊星, 有元佐賀惠, 豊岡達士, 伊吹裕子, 亀井保博, 根岸友惠: 長波長紫外線(365 nm-UVA)の変異誘発傷
害とその修復機構 第 36 回日本光医学・光生物学会 (大阪) 2014 年 7 月.
5.
伊吹裕子, Vivienne Reeve: 長波長紫外線 UVA1 によるヒストン修飾変化 第 36 回日本光医学・光生物学会
(大阪) 2014 年 7 月.
6.
趙暁旭, 伊吹裕子: フローサイトメーターの側方散乱光と histone H3 リン酸化を指標とした銀ナノ粒子の生体影
響評価手法の開発.第 43 回日本環境変異原学会 (東京) 2014 年 12 月.
7.
楊光, 伊吹裕子: ホルムアルデヒド暴露による紫外線感受性の上昇と DNA 損傷修復の遅延.第 43 回日本環境
変異原学会 (東京) 2014 年 12 月.
(ポスター)
1.
趙暁旭, 伊吹裕子: フローサイトメーターの側方散乱光を利用した銀ナノ粒子の生体影響評価手法の開発.富
士山麓アカデミック&サイエンスフェア (富士) p72 2014 年 11 月.
2.
楊光, 伊吹裕子: ホルムアルデヒド暴露はヌクレオチド除去修復を遅延する.富士山麓アカデミック&サイエンス
フェア (富士) p26 2014 年 11 月.
3.
荻野真宏, 伊吹裕子: 熱ストレスは放射線と同じ DNA 二本鎖切断を誘導するか?富士山麓アカデミック&サイエ
ンスフェア (富士), p25 2014 年 11 月.
4.
伊吹裕子: 産業廃棄物に含まれるデオキシリボ核酸の利用に関する研究. 産学官民の連携を考える集い (静
岡)2014 年 11 月.
5.
趙暁旭, 伊吹裕子: フローサイトメーターの側方散乱光と histone H3 リン酸化を指標とした銀ナノ粒子の生体影
響評価手法の開発.第 43 回日本環境変異原学会 (東京) 2014 年 12 月.
6.
楊光, 伊吹裕子: ホルムアルデヒド暴露による紫外線感受性の上昇と DNA 損傷修復の遅延.第 43 回日本環境
変異原学会 (東京) 2014 年 12 月.
7.
樊星, 有元佐賀惠, 豊岡達士, 伊吹裕子, 趙暁旭, 鈴木利典, 根岸友惠: 長波長紫外線(365 nm-UVA)の変
異誘発傷害とその修復機構 第 43 回日本環境変異原学会 (東京) 2014 年 12 月.
8.
趙暁旭, 伊吹裕子: フローサイトメーターの側方散乱光を利用した銀ナノ粒子の生体影響評価手法の開発.静
岡食品環境フォーラム(静岡)2014 年 12 月.
対外活動
【講演】
1.
伊吹裕子: 環境と光触媒 有度国際セミナー(有度生涯交流館、静岡市)2014年6月14日.
2.
伊吹裕子: 食品中の発がん物質,平成26年度富士市民大学前期ミニカレッジ・共催特別講座「食の安全と疾
病予防」(富士市) 2014年6月25日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
伊吹裕子: とびっきり静岡 健康チャンネル「紫外線対策」 静岡あさひテレビ 2014 年 4 月 24 日.
124
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
伊吹裕子: 日本環境変異原学会評議員(2010 年 1 月~).
2.
伊吹裕子: 日本環境変異原学会理事(2014 年 1 月~).
3.
伊吹裕子: 日本環境変異原学会企画委員長(2014 年 1 月~).
4.
伊吹裕子: 環境エピゲノム研究会 幹事(2012 年 1 月~).
5.
Ibuki Y.: Genes and Environment- Editorial Board Member(2012 年 1 月~).
6.
Ibuki Y.: Mutation Research- Editorial Board Member(2013 年 6 月~).
(委員会活動)
1.
伊吹裕子: 静岡県環境影響評価審査会委員 (2007 年 6 月~).
2.
伊吹裕子: 静岡県大規模小売店舗立地専門委員(2009 年 4 月~).
3.
伊吹裕子: 静岡県地方港湾審議会委員(2009 年 10 月~).
4.
伊吹裕子: 静岡県公害審査会委員 (2009 年 11 月~).
5.
伊吹裕子: 静岡市大規模小売店舗立地専門委員(2010 年 10 月~).
6.
伊吹裕子: 静岡県環境放射能測定技術会構成員 (2012 年 4 月~).
7.
伊吹裕子: 静岡県原子力発電所環境安全協議会委員 (2012 年 4 月~).
8.
伊吹裕子: 静岡市生物多様性地域戦略専門家検討委員会委員(2012 年 8 月~).
【教育活動】
1.
伊吹裕子: 放射性物質と食品の安全性について 県立富士高等学校 2014 年 7 月 7 日.
【受賞】
1.
趙暁旭: フローサイトメーターの側方散乱光を利用した銀ナノ粒子の生体影響評価手法の開発,富士山麓アカ
デミック&サイエンスフェア, 最優秀賞受賞.
2.
Zhao X. et al.: Silver ions enhance UVB-induced phosphorylation of histone H2AX. Environ Mol Mutagen. 55,
556-565 (2014). Editor’s Choice 選出.
125
環境生理学研究室
所 属 学 会
くわはら
あつかず
教 授: 桑原 厚和 ・農学博士
か ら き
日本生理学会、日本神経科学学会,アメリカ生理学会,国際自律神経学
会,アメリカ消化器病学会,日本神経消化器病学会,日本平滑筋学会
しんいちろう
助 教: 唐木 晋一郎 ・博士(環境科学) 日本生理学会、日本栄養・食糧学会、日本神経科学学会
研究室概要
腸管粘膜は皮膚と同様、外部環境と内部環境の接点であり、腸管の管腔は生体にとっては外部環境といえます。腸
管粘膜は、外部環境である管腔の環境―すなわち腸内環境―を感じ取って消化管運動や腸液分泌を惹起し、消化
管の生理/生体防御機能を果たしているのです。環境生理学研究室では、腸管粘膜が腸内環境を感受するメカニ
ズム、特に管腔内化学物質受容機構の解明と、消化管生理/生体防御機構に関する研究を行っています。実験手
法としては、粘膜上皮の電解質輸送を電気生理学的に測定する Ussing chamber 法、摘出腸管の等尺性/等張性
収縮を測定するマグヌス法を中心に、免疫組織化学的手法、定量的 RT-PCR 法、Western blotting 法などの形態学的
手法や分子生物学的手法も用いています。実験には実験動物の標本だけではなく、主に大腸がんの患者さんから摘
出された病巣周囲の正常腸管組織を提供して頂き、実験に用いています。実際にヒトの生きた標本を用いることで、
動物実験や培養細胞だけでは分からないヒトの生理機能を研究することを可能にしています。
主要研究題目
1.
消化管の化学受容機構に関する研究
近年、舌や鼻粘膜における味覚や嗅覚に関連する分子機構が明らかにされつつある。消化管の粘膜にも、
味細胞や嗅覚細胞が有する味覚・嗅覚受容体や関連タンパク質が発現しており、消化管内の化学物質を感受
している可能性が示唆されている。私たちは、特に大腸においては腸内細菌が腸管内で産生する多くの化学物
質が腸管粘膜の「味覚・嗅覚受容機構」によって感受され、消化管の生理機能を制御すると共に全身に対しても
影響を与えているという仮説を立て、その実態を明らかにすることを目指している。
2.
消化管運動及び上皮膜輸送制御機構に関する研究
消化管運動や上皮膜輸送(腸管粘膜上皮を介した水・電解質・粘液などの分泌・吸収)は、神経系(腸管神
経)、内分泌系(消化管ホルモン)、免疫系(腸管免疫系)が一体となった制御機構によって制御されている。私
たちは、この腸管神経‐内分泌‐免疫系による消化管の生理・生体防御機構を解明することで、機能性腸疾患、
炎症性腸疾患などの予防・治療につながる基礎的知見を報告している。
127
研究業績
【原著論文】
1.
Słupecka M., Pierzynowski SG., Kuwahara A., Kato I., Woliński J.: Age-dependent effect of obestatin on
intestinal contractility in Wistar rats. Gen. Comp. Endocrinol., 208, 109-115 (2014).
2.
Trung V.N., Yamamoto H., Murata S., Kuwahara A., Tani T.: Ileal glucose infusion leads to increased insulin
sensitivity and decreased blood glucose levels in Wistar rats. J. Invest. Surg., 27 (6), 332-337 (2014).
3.
Ikehara O., Hayashi H., Waguri T., Kaji I., Karaki S., Kuwahara A., Suzuki Y.: Luminal trypsin induces
enteric nerve-mediated anion secretion in the mouse cecum. J. Physiol. Sci., 64 (2), 119-128 (2014).
4.
Trung V.N., Yamamoto H., Yamaguchi T., Murata S., Aimi Y., Kuwahara A., Tani T.: Intact neural system of
the portal vein is important for maintaining normal glucose metabolism by regulating glucagon-like peptide-1 and
insulin sensitivity. Peptides, 52, 38-43 (2014).
5.
Iizuka Y., Kuwahara A., Karaki S.: Role of PGE 2 in the colonic motility: PGE 2 generates and enhances
spontaneous contractions of longitudinal smooth muscle in the rat colon. J. Physiol. Sci., 64 (2), 85-96 (2014).
【総説】
1.
Kuwahara A.: Contributions of colonic short-chain Fatty Acid receptors in energy homeostasis. Front. Endocrinol.
(Lausanne), 5, 114 (2014).
2.
Kuwahara, A. Involvement of the gut chemosensory system to the regulation of colonic anion secretion. BioMed.
Res. Int., Article ID 403919 (2014).
3.
Kaji I., Karaki S., Kuwahara A.: Short-chain fatty acid receptor and its contribution to glucagon-like peptide-1
release. Digestion, 89 (1), 31-36 (2014).
4.
Kaji I., Karaki S., Kuwahara A.: Taste sensing in the colon. Curr. Pharm. Des., 20 (16), 2766-2774 (2014).
5.
横田篤,桑原厚和: 腸内細菌による短鎖脂肪酸の生成と便通,生物の科学・遺伝,68 (4): 20-25 (2014).
【著書】
1.
桑原厚和: 第 59 章 小腸,第 61 章 栄養素などの消化と吸収,「標準生理学」第 8 版,小澤瀞司,福田康一
郎 監修,医学書院,pp. 836-338, 843-853 (2014).
【報告書】
1.
唐木晋一郎,桑原厚和,下位香代子,保田倫子: ニコチンの非神経性作用による消化管運動および分泌制
御―その生理学的及び病態生理学的意義―.平成 25 年度喫煙科学研究財団研究年報,公益法人喫煙科学
研究財団,pp. 310-314 (2014).
128
【プロシーディング】
1.
Karaki S., Kuwahara A., Karaki S.: Anion secretion induced by short-chain fatty acids in the human terminal
ileum. J. Physiol. Sci., 64 (Suppl. 1), S207 (2014).
2.
Fujita T., Karaki S., Tateoka T., Kuwahara A.: Desacetyl bisacodyl induced ion transport in rat colon mucosa.
J. Physiol. Sci. 64 (Suppl. 1), S208 (2014).
【学会発表】
(口頭)
1.
唐木晋一郎,桑原厚和: 腸管粘膜上皮において短鎖脂肪酸が誘発する起電性経上皮イオン輸送の部位差・
種差―ヒトは?.2014 年度生理研研究会『粘膜免疫学と膜輸送生理学の融合』(岡崎),要旨集 p.19,2014 年
10 月 27,28 日.
(ポスター)
1.
富澤由花,唐木晋一郎,桑原厚和: ラット遠位結腸における SCFA 受容体に対する阻害剤の親和性.第 20 回
Hing Gut Club Japan シンポジウム(東京), 要旨集 P03,2014 年 12 月 6 日.
2.
唐木晋一郎,桑原厚和,神谷忠広,寺崎正起: ヒト回腸粘膜上皮における短鎖脂肪酸誘発性アニオン分泌.
第 68 回日本栄養・食糧学会大会(札幌),要旨集 p.173,2014 年 5 月 30 日-6 月 1 日.
3.
唐木晋一郎,桑原厚和: ヒト回腸終末部における短鎖脂肪酸誘発性アニオン分泌.第 91 回日本生理学会大
会(鹿児島),プログラム p.207,2014 年 3 月 16 日-3 月 18 日.
4.
藤田卓也,唐木晋一郎,舘岡孝,桑原厚和: デスアセチルビサコジルが誘発するラット結腸粘膜におけるイオ
ン輸送.第 91 回日本生理学会大会(鹿児島),プログラム p.208,2014 年 3 月 16 日-3 月 18 日.
対外活動
【講演】
1.
桑原厚和: サイエンスカフェ 静岡科学館ルクル“体の中の外部環境” (静岡市),2014 年 2 月 9 日.
2.
桑原厚和: 中央静岡ヤクルト販売株式会社社内研修会 “腸は身体の中の司令塔” (静岡市,清水テルサ),
2014 年 8 月 2 日.
3.
桑原厚和: 静岡北高等学校 SSH 事業・SKYSEF2014 Keynote Address “Taste sensing in the colon”(静岡市,
清水テルサ),2014 年 8 月 10 日.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
唐木晋一郎: 第 20 回 Hing Gut Club Japan シンポジウム,座長,2014 年 12 月 6 日.
129
(委員会活動)
1.
桑原厚和:Biomed. Res. 編集委員,2000 年~現在.
2.
唐木晋一郎:J. Nutr. Sci. Vitaminol. 編集委員,2013 年 1 月〜現在.
3.
桑原厚和: 静岡大学動物実験委員会・委員,2011 年~現在.
【教育活動】
1.
桑原厚和: 京都府立医科大学 客員教授(2013 年 10 月 1 日~現在).
2.
桑原厚和: 消化管平滑筋の生理学. 鹿児島大学医学部 学部2年講義 (鹿児島市),2014 年 11 月 21 日.
3.
桑原厚和: “Taste sensing in the colon” 鹿児島大学医学部 大学院特別講義 (鹿児島市),2014 年 11 月 22 日.
4.
桑原厚和: “Taste sensing in the colon” 千葉大学大学院医学研究院 大学院特別講義 (千葉市),2014 年 5
月 23 日.
130
生体機能学研究室
所 属 学 会
し も い
か
よ
こ
教 授: 下位 香代子 ・学術博士
日本環境変異原学会、日本農芸化学会、日本毒性学会、日本生化学会
日本癌学会、日本フードファクター学会(JSoFF)、日本薬学会、日本心身
医学会、American Association for Cancer Research
や す だ
み ち こ
助 教: 保田 倫子 ・博士(農学)
日本農芸化学会、日本フードファクター学会(JSoFF)、日本栄養・食糧学会
日本癌学会、フードサイエンスフォーラム、日本動物細胞工学会
研究室概要
高齢化社会が進行する中で、次世代に負担をかけないように「健やかに老いる」、そして「地球に負荷をかけない」
社会を構築していくこが必要不可欠であり、そのためには「予防」という概念が重要である。我々が生活している環境
は、化学物質や心身ストレスなどの様々なストレス要因が氾濫しているが、我々の身体はこのようなストレスに応答して
恒常性を維持している。しかしながら、環境ストレス(環境化学物質や心身ストレス)が過剰になると疾病が惹起される。
このような環境ストレスに起因する疾病を未然に防ぐには、我々の身体が環境ストレスにさらされたときに、どのような
応答をするのかを知ることが必要不可欠である。そこで当研究室では、主に以下の研究題目について、細胞、実験動
物、そしてヒト試験により様々な環境ストレスが負荷されたときの応答を遺伝子レベルから個体レベルまで幅広く研究
し、さらに、ストレスに起因する疾病の食品因子および香気成分による予防とストレス応答の軽減を目指している。
主要研究題目
1.
環境・社会的ストレスと生体応答
ストレスががんの発症・進展を促進する機序を明らかにするために、乳がんにフォーカスして、カテコールアミンや
コルチゾールなどのストレスホルモンやリスク因子であるエストロゲンおよびその代謝物の複合影響について検討
している。また、社会的環境の変化が行動に与える影響を、ストレス応答の視点からマウスを用いて検討してい
る。
2.
環境・社会的ストレスと生体リズム
現代は 24 時間型社会となり、本来光を浴びないはずの時間帯(暗期)に光を浴びる人が多くなっており、生体リ
ズムの撹乱が重篤な社会問題となっている。光環境の変化が生体にとってはストレスとなるが、その生体への影
響や明期と暗期における環境化学物質の生体影響の違いについて、時間生物学的視点から研究に取り組んで
いる。
131
3.
環境・社会的ストレスに起因する疾病の予防に関する研究
ストレス応答およびストレスによりが誘発される様々な疾患、乳がん、血管系疾患などに対する食品成分および香
気成分の予防効果について検討している。
研究業績
【原著論文】
1.
Sakakibara H, Ichikawa Y, Tajima S, Makino Y, Wakasugi Y, Shimoi K, Kobayashi S, Kumazawa S, Goda
T.: Practical application of flavonoid-poor menu meals to the study of the bioavailability of bilberry anthocyanins
in human subjects.: Biosci Biotechnol Biochem. 78(10), 1748-52, 2014
2.
Kato A, Sakakibara H, Tsuboi H, Tatsumi A, Akimoto M, Shimoi K, Ishii T, Kaneko H, Nakayama T, Ohashi
N.: Depressive symptoms and their association with serum creatine kinase and lactate dehydrogenase in female
nursing staff working under stressful environment - A preliminary study. BiopsychoSoc. Med. 8:21, 2014
3.
Aoshima Y, Sakakibara H, Suzuki TA, Yamazaki S, Shimoi K.: Nocturnal light exposure alters hepatic Pai-1
expression by stimulating the adrenal pathwayin C3H mice. Exp Anim. 63(3), 331-8, 2014
4.
Terasaki M, Yasuda M, Shimoi K, Jozuka K, Makino M, Shiraishi F, Nakajima D.: Evaluation of sensitizers
found in wastewater from paper recycling areas, and their activation of the aryl hydrocarbon receptor in vitro. Sci
Total Environ. 493, 156-161, 2014
5.
Yamazaki S, Miyoshi N, Kawabata K, Yasuda M, Shimoi K.: Quercetin-3-O-glucuronide inhibits
noradrenaline-promoted invasion of MDA-MB-231 human breast cancer cells by blocking β2-adrenergic signaling.
Arch Biochem Biophys. 557, 18-27, 2014
6.
Yamazaki S, Sakakibara H, Yasuda M, Shimoi K.: Quercetin-3-O-glucronide inhibits noradrenaline binding to
α2-adrenergic receptor, thus suppressing DNA damage induced by treatment with 4-hydroxyestradiol and
noradrenaline in MCF-10A cells. J. Steroid Biochem. Mol. Biol. 143, 122-9, 2014
7.
Yasuda M, Kawabata K, Miyashita M, Okumura M, Yamamoto N, Takahashi M, Ashida H, and Ohigashi H:
Inhibitory Effects of 4-Hydroxyderricin and Xanthoangelol on Lipopolysaccharide-Induced Inflammatory
Responses in RAW264 Macrophages, J Agric Food Chem. 62(2), 462-7, 2014
8.
Sakakibara H, Ohura T, Kamiya Y, Yamanaka N, Shimada N, Shimoi K, and Guruge K S: Sex-dependent
difference in the hepatic and pulmonary toxicological effects in mice administrated 7-chlorinated benz[a]anthracene,
Fund. Toxicol. Sci. 1(3), 101-8, 2014
【プロシーティング】
1.
久留戸涼子、山本彩季、秋元慧、大浦健、下位香代子:ヒト乳がん細胞を用いた環境水の汚染評価、常葉大学
教育学部紀要、34, 293-308, 2014
132
【報告書】
1.
下位香代子: 社会的環境要因がマウスの行動に与える影響 2013 年度大学共同利用機関法人情報・システム
研究機構国立遺伝学研究所共同研究(B)報告書 2014 年 4 月
2.
下位香代子、保田倫子、増田修一、島村裕子、西村まゆみ、島田義也: 緑茶抽出物の放射線防護効果に関す
る研究 すかいらーくフードサイエンス研究所 平 25 年度研究助成報告書 2014 年 9 月
3.
保田倫子: 夜型生活に伴う乳がんリスク上昇を予防する食品因子に関する研究(課題番号:25882027) 科研費
実績報告書 研究活動スタート支援、2014 年 5 月
【学会発表】
(口頭)
1.
鈴木麻衣子、片柳悠紀、保田倫子、下位香代子、今井伸二郎: オリベトールによる抗肥満効果に関す
る研究、日本薬学会 134 年会(熊本)
、30M-am03S、2014 年 3 月 30 日
2.
山崎 隼輔、三好規之、保田倫子、下位香代子:ヒト乳腺細胞および乳がん細胞におけるカテコール
アミンによるβ-シグナリングにおよぼす quercetin-3-O-glucuronide の影響、日本農芸化学会 2014
年度大会(川崎)
、4B06a09、2014 年 3 月 30 日
3.
萬年遼、保田倫子、佐野文美、熊澤茂則、合田敏尚、下位香代子、市川 陽子: 典型的な日本型の食事をベ
ースにした高フラボノイド食の立案と検討、第 68 回日本栄養・食糧学会大会(江別)、2Q-01a、2014 年 5 月
4.
萬年遼、保田倫子、佐野文美、熊澤茂則、合田敏尚、下位香代子、市川陽子: 食事由来のフラボノイドの機能
性評価を目的とした高フラボノイド試験食の開発と検討、日本栄養改善学会第 3 回東海支部会学術総会(鈴鹿)、
1E-1、2014 年 6 月 29 日
(ポスター)
1.
下位香代子、竹村ひとみ、山崎隼輔、保田倫子: フラボノイド類の乳がん予防における役割、第 8 回日本ポリフ
ェノール学会学術大会(東京)、P-13、2014 年 8 月 8 日
2.
萬年遼、保田倫子、佐野文美、熊澤茂則、合田敏尚、下位香代子、市川陽子: 機能性評価を目的とした高フラ
ボノイド試験食の開発、第 8 回日本ポリフェノール学会学術大会(東京)、P-27、2014 年 8 月 8 日
3.
Michiko Yasuda, Kotone Fujita, Takahiro Hosoya, Shinjiro Imai, Kayoko Shimoi: Absorption and
bioavailability of luteolin and its glycosides from the flowers of Chrysanthemum morifolium in rats and Caco-2
cells The XXVIIth International Conference on Polyphenols (ICP2014), Nagoya, T4. 67, September 2-6, 2014
4.
山崎 隼輔、三好規之、川畑球一、保田倫子、下位香代子: ノルアドレナリンによる乳がん細胞の浸潤をケルセ
133
チン抱合体は抑制する、第 73 回日本癌学会学術総会(横浜)、P-2438、2014 年 9 月 26 日
5.
石井剛志、竹内由紀、安井美奈、小林彰子、保田倫子、下位香代子、越阪部奈緒美、中山勉: テアフラビン類
の膜脂質における分子挙動、第 19 回日本フードファクター学会(JSoFF2014)、P23、2014 年 11 月 8 日
6.
保田倫子、地本純子、増田修一、下位香代子: セシウムの排泄に緑茶抽出物が及ぼす効果、第 19 回日本フー
ドファクター学会(JSoFF2014)、P40、2014 年 11 月 8 日
7.
石井剛志、竹内由紀、安井美奈、小林彰子、保田倫子、下位香代子、越阪部奈緒美、中山勉: テアフラビン類
の難吸収性に影響する因子の解析、第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京)、C11-13、2014 年 11 月
22 日
8.
渡辺悠人、保田倫子、下位香代子: 暗期における光曝露の時間的変化が生体に与える影響、富士山麓アカデ
ミック&サイエンスフェア 2014(富士)、C-06、2014 年 11 月 28 日
9.
伊藤圭一、益森勝志、向井大輔、林真、榊原啓之、保田倫子、下位香代子: エチルニトロソウレアによる小核誘
発とエリスロポエチン分泌の日内リズムとの関連性、日本環境変異原学会(東京)、P-060、2014 年 12 月 5 日
【シンポジウム】
1.
榊原 啓之、青島 良輝、山崎 隼輔、下位 香代子: 単独隔離ストレスが血中コルチコステロンと時計遺伝子のリ
ズムに与える影響、第37回 蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム(福岡)、2014年9月11-13日
2.
Kayoko Shimoi, Shunsuke Yamazaki, Noriyuki Miyoshi, Kyuichi Kawabata, Michiko Yasuda:
Quercetin-3-O-glucuronide inhibits noradrenaline-promoted invasion of MDA-MB-231 human breast cancer cells,
The 11th Japan-China International Symposium on Health Sciences, Shizuoka, November 5, 2014. (Invited)
対外活動
【講演】
1.
下位香代子: 緑茶は放射線から身を護る?、ふじのくに総合食品開発展 2014(静岡)、2014 年 1 月 22 日(招待
講演)
2.
下位香代子: 環境・社会的ストレスと健康 ー 21 世紀は予防がキーワード ー、KSS 健康フォーラム 2014(東京)、
2014 年 9 月 26 日(招待講演)
3.
下位香代子: 緑茶抽出物の放射線防護効果に関する研究、すかいらーくフードサイエンス研究所 第 26 回学
術研究成果発表会(東京)、2014 年 11 月6日(招待講演)
4.
下位香代子、増田修一: 遺伝子とストレスを知り、生活習慣病を予防しよう!ストレスと疾病 I、II(実習)、静岡県
立大学公開講座 2014(静岡)、2014 年 10 月 18 日
5.
下位香代子: ストレスとフラボノイド~ケルセチン代謝物のアドレナリン受容体を介する作用から考える~、宮崎
134
大学農学部 応用生物科学科 栄養化学研究室特別セミナー(宮崎)、2014 年 12 月 19 日(招待講演)
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
下位香代子: 緑茶でセシウム排せつ、中日新聞 2014 年 1 月 25 日
2.
下位香代子: 食べ物は大丈夫か?!~食べ物をめぐる諸問題に向き合う~、田貫湖ふれあい自然塾通信 に
ほめ、vol.77、p. 5、2014 年
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
下位香代子: 日本環境変異原学会:理事(2014 年 1 月〜), 評議員(2000 年 1 月~),英文誌編集委員(2003
年 1 月~)
2.
下位香代子: 日本農芸化学会中部支部参与(2009 年 1 月~)
3.
下位香代子: 変異機構研究会 世話人(1988 年 6 月~)
4.
下位香代子: Antioxidant Unit 研究会 評議員(2014 年 1 月〜)
(委員会活動)
1.
下位香代子: 内閣府食品安全委員会専門委員: 肥料・飼料等専門調査会(2005 年 10 月~)
2.
下位香代子: 静岡県環境審議会委員(2006 年 8 月~)
3.
下位香代子: 静岡県試験研究機関外部評価委員会委員(2011 年 4 月~)
4.
下位香代子: 静岡市土地利用審査会委員(2011 月 12 月~)
5.
保田倫子: 文部科学省 科学技術・学術政策研究所、科学技術動向研究センター、専門調査員
(2014 年 4 月~)
(その他)
1.
下位香代子: 日本農芸化学会中部支部, 第 170 回回例会 実行委員, 2014 年 7 月 5 日実施
2.
保田倫子: 日本農芸化学会中部支部, 第 170 回例会 実行委員, 2014 年 7 月 5 日実施
【教育活動】
1.
下位香代子: 環境・社会的ストレスにからだはどう応えるか?、静岡県立下田高等学校(下田市)、2014年2月21
日
2.
下位香代子: 24時間型社会における光環境とストレス、御殿場西高等学校(御殿場市)、2014年3月3日
3.
下位香代子: 24時間型社会における光環境とストレス、静岡県立城北高等学校(静岡市)、2014年10月29日
4. 下位香代子: ストレスにからだはどう応えるか?ストレスを知って病気を予防しよう!、宮崎大学農学部 応用生
135
物科学概論(宮崎市)、2014年12月19日
136
協 力 講 座 等
茶学総合研究センター
所 属 学 会
なか むら
よりゆき
特任教授: 中村 順行 ・博士(農学)
日本茶業学会
センター協力教員
さいとう
き
え
こ
助 教: 斎藤 貴 江子 ・博士(農学)
日本栄養・食糧学会、日本農芸化学会、植物環境工学会、The Oxygen
Society、日本フードファクター学会
【共同】
う ん の
け
い
こ
准教授: 海野 けい子 ・薬学博士
日本薬学会、日本生化学会、日本基礎老化学会、日本抗加齢医学会、
臨床ストレス応答学会
こ ば や し ひろかず
教 授: 小林 裕和 ・農学博士
The American Society for Biochemistry and Molecular Biology
(ASBMB)、The American Society of Plant Biologists (ASPB)、 The
Genetics Society of America (GSA)、 The International Society for Plant
Molecular Biology (ISPMB)、日本植物生理学会、日本植物学会、日本
分子生物学会、日本生化学会、日本農芸化学会
し も い
か
よ
こ
教 授: 下位 香代子 ・学術博士
日本環境変異原学会、日本農芸化学会、日本フードファクター学会、日
本農芸化学会、日本癌学会、日本薬学会、American Association for
Cancer Research
いわさき く に ひこ
教 授: 岩崎 邦彦 ・博士(農業経済学)
Regional Science Association International、日本地域学会、日本中小企
業学会、日本農業市場学会、日本商業学会、日本ダイレクトマーケティン
グ学会、日本観光研究学会 他
ようとう
あい
センター研究員:陽東 藍 ・博士(工学)
日本生理人類学会、日本栄養・食糧学会、日本感性工学会
研究室概要
食品栄養科学部、薬学部、経営情報学部などがそれぞれ進める茶に関する研究情報を一元化するとともに、茶の
栽培加工から機能性、販売、経営手法まで総合的に科学することを目的に相互に連携した取り組みを行う。
県内の他大学や公設試験研究機関をはじめ行政・茶業界と連携して、茶業振興に寄与することを目的に、日本の大
学では初めて開設した茶の総合研究センターとして幅広く活動している。
主要研究題目
1.緑茶の機能性及び疫学に関する研究
緑茶の機能性の強化と各種疾病との関連を調査する
137
2.茶学教育と人材育成
茶の都を牽引し、お茶の総合的知見を有する人材を育成する
3.茶葉及び茶飲料の嗜好特性の解析
茶の品質特性の評価と嗜好性の解析により販売促進戦略を構築する
4.茶の高付加価値化とマーケティング
消費者の視点に立脚した緑茶のマーケティング戦略を調査研究する
研究業績
【原著論文】
1.Saito, K., Furue K., Kametani, K., Ikeda, M.: Roots of hydroponically grown tea (Camellia sinensis) plants as a
source of a unique amino acid, theanine. Am. J. Exp.Agr., 4, 125-129 (2014).
2.伊勢村護、鈴木拓史、中村順行:緑茶カテキンの血管系疾患予防効果―疫学研究を中心に、Functional Food、
8(1), 16-20 (2014).
3. Yoto, A., Moriyama, T., Yokogoshi, H., Nakamura, Y., Katsuno, T., Nakayama, T.: Effect of Smelling Green Tea
Rich in Aroma Components on EEG Activity and Memory Task Performance. Int. J. Affective Eng. 13(4), 227-233
(2014).
4. Yoto, A., Sato, M., Nakamura, Y., Yokogoshi, H.: Intake of green tea inhibited increase of salivary chromogranin A
after mental task stress loads. J. Physiol. Anthropol. 33(20), 1-8 (2014)
【総説】
1.中村順行、小林栄人(2014): 「静岡発世界を結ぶ新世代茶飲料と素材の開発」事業から開発された白葉茶、食品
と開発、Vol49,No.9、pp.82-84.
2.中村順行・小林栄人: 静岡発!!白葉茶の開発、ソフト・ドリンク技術資料、No.174.Vol.3、pp.43-56( 2014).
【著書】
1.Unno, K.: Anti-senescence effect 〜Health Benefits of Green Tea〜 Navigation to Functional and Mechanistic
Aspects 2014(Ed. Isemura, M.) pp. 28-29 (2014)
2.Unno, K.: Preventive Effects on Alzheimer Disease 〜Health Benefits of Green Tea〜 Navigation to Functional
and Mechanistic Aspects 2014 (Ed. Isemura, M.)pp. 30-31 (2014)
【報告書】
1.中村順行: 平成 25 年度茶学総合講座 実績報告書
2.中村順行: 静岡茶共同研究会編:深蒸し茶のルーツ、サントリー文化財団 2013 年度地域文化に関するグループ
研究助成
138
3.中村順行: 樹齢百年を超えるチャ在来種を活用した新しいタイプの低カフェイン茶「百年番茶」の製法確立による
中山間地茶業の活性化事業報告書
4.中村順行: 茶利用の歴史的検証と茶べジ・ベジ茶にみる技術開発に関する報告書
【学会発表】
(口頭)
1.中村順行、森田明雄、一家崇志、大塩 恵、西野鋭一、佐次本金義、大石久泰: 熱水シャワー方式によるカフェイ
ンの溶出特性、茶業研究報告、第 118 号、pp114-115 (2014).
2.大塩恵、一家崇志、小林栄人、鈴木利和、小泉 豊、中村順行、丹羽康夫、小林裕和、森田明雄: 白葉茶系統・
品種の葉位別化学成分特性とアルギニン集積機構の解明、茶業研究報告、第 118 号、pp112-113 (2014).
3.海野けい子、住吉 晃、野中博意、小西智一、原 文音、中川愛美、井口和明、武田厚司、川島隆太、林 美智子、
中村順行: 社会心理的ストレスによる脳の老化促進とその予防, Biological Gerontology, 38(2), p.66 (2014)
4.海野けい子、中川愛美, 高橋由, 原 文音, 井口和明, 武田厚司, 林 美智子, 中村順行: 緑茶カテキンの抗老
化作用
第 14 回日本抗加齢医学大阪会(大阪)、2014 年 6 月 8 日
5.海野けい子、住吉 晃、野中博意、小西智一、原 文音、中川愛美、井口和明、武田厚司、川島隆太、林 美智子、
中村順行: 社会心理的ストレスによる脳の老化促進とその予防
日本基礎老化学会第 37 回大会(大府)、抄録
集、p.66、2013 年 6 月 26 日
6.原 文音、住吉 晃、野中博意、小西智一、中川愛美、井口和明、武田厚司、川島隆太、林 美智子、中村順行、
海野けい子: 社会心理的ストレスによる脳の萎縮とテアニンによる予防 第 29 回老化促進モデルマウス (SAM)
研究協議会(東京)、抄録集、 p.28、 2014 年 7 月 6 日
7.斎藤貴江子, 長橋里恵子, 古江健二, 池田雅彦, 亀谷秀樹: 茶の新規有効利用に関する研究Ⅰ
-老化ラット
の記憶に及ぼす効果-, 平成 25 年度茶学術研究会(静岡),2014 年 3 月 7 日.
8.長橋里恵子, 池田雅彦, 斎藤貴江子: 茶の新規有効利用に関する研究Ⅱ-花のハチミツ採取の試み-,平成 25
年度茶学術研究会(静岡),2014 年 3 月 7 日.
(ポスター)
1.海野けい子、中山 勉、石井剛志、井口和明、山本博之、石田均司、高林ふみ代、小西智一: 高齢者の脳の健
康増進における緑茶成分摂取の有効性に関する検討. US フォーラム 2014(静岡) p.30. 2014 年 9 月 25 日
2.Hara, A., Sumiyoshi, A., Nonaka, H., Konishi, T., Iguchi, K., Kawashima, R., Hayashi, M., Nakamura, Y.,
Yamada, H., Unno, K.: Anti-stress effect of theanine: Prevention of adrenal hypertrophy and brain atrophy in
mice, and suppression of salivary α-amylase activity and subjective stress in students. The 2nd International
Conference on Farma and Food (Shizuoka), p. 107, 2014 年 11 月 6 日
3.海野けい子、小西智一、三浦進司、石井剛志: 脂質摂取量増加による脳の老化促進に関する検討—緑茶摂取に
よる予防− 花王健康科学研究会第 11 回研究助成成果報告会(東京)、要旨集 p.22、2014 年 11 月 8 日
139
4.海野けい子: カテキンの抗認知症効果について 第 11 回日本カテキン学会年次学術大会(東京)、抄録集 p.23、
2014 年 11 月 22 日
5.斎藤貴江子,亀谷秀樹,古江健二,池田雅彦,佐野満昭,中村順行: 茶樹の水耕栽培による根の抽出物が老化
ラットの脳機能を改善する効果について, 第 21 回日本未病システム学会(大阪),2014 年 11 月 1 日.
6.Saito K., Ikeda M., Kametani H., Nakamura Y.: Effect of the extract of tea roots (Camellia sinensis)
hydroponically cultured on the recognition memory of a rat. The 2nd International Conference on Pharma and Food,
Shizuoka, Japan, Nov 6 (2014).
7.Saito K., Ishikawa M., Nakamura Y.: Development and function of post-fermented tea. Shizuoka Forum on Health
and Longevity, Nov 7 (2014).
8. 陽東 藍:異なる電気ポットで沸かしたお湯による茶の情動効果への影響、茶学術研究会第29回プログラム講演
要旨、pp33-34 (2014)
9.原 文音,石井直人,井口和明,武田厚司,林 美智子,中村順行,海野けい子: 玉露の抗ストレス作用に関する
検討、茶学術研究会第29回プログラム講演要旨、pp23-24 (2014)
10.中川愛美,高橋 由,武田厚司,中村順行,海野けい子: 緑茶カテキンの抗老化作用:寿命延長および脳機能
低下抑制、茶学術研究会第29回プログラム講演要旨、pp25-26 (2014)
対外活動
【講演】
1.中村順行: 食茶の愉しみと魅力、食茶の会総会、2014 年 2 月
2.中村順行: ファイト!! 静岡茶、静岡県農業経営士会茶部会 2014 年 4 月
3.中村順行: 日本茶のこれから!! 新しい時代への茶の可能性と効能最前線 JA 夢咲 2014 年 4 月
4.中村順行: 美味しく体によいお茶
富士市民大学前期ミニカレッジ(富士)、2014 年 5 月
5.中村順行: 静岡の地域資源を活かせ 田方農高 2014 年 7 月
6.中村順行: 拡大しつつある輸出茶とその対応 JA ハイナン 2014 年 8 月
7.中村順行: 変化する茶業と茶消費の創造・確保のために 全国茶商連合会 2014 年 11 月
8.中村順行: 日本茶輸出のための生産体系と今後の方向 輸出拡大セミナー 2014 年 12 月
9. 海野けい子: 脳の老化予防
富士市民大学前期ミニカレッジ(富士)、2014 年 7 月 16 日
10. 陽東 藍: お茶をおいしく感じる湯の沸かし方、静岡産業大学 O-CHA 学研究センターセミナー、2014 年 5 月
24 日
【その他刊行物や新聞報道等】
1.中村順行: 最近話題の白葉茶、茶、第 67 巻、2 月号、pp.10-13 (2014).
2.中村順行: 興味深い審査法~国際名茶品評会(第 10 回)に参加して~、緑茶通信.Vol.35、pp.36-40 (2014).
140
【委員会等活動】
1.中村順行: 日本茶アワード審査委員長
2.中村順行: お茶の郷運営委員会委員
3.中村順行: 地域結集型研究開発プログラム事業化推進協議会委員
4.中村順行: 茶産地確立支援事業推進委員
5.中村順行: 全国手もみ保存会全国手もみ茶品評会審査委員
6.中村順行: 農業・工業原材料生産と光技術研究会企画委員
【受賞】
1.中川愛美: 第 29 回茶学術研究会 ポスター賞 緑茶カテキンの抗老化作用:寿命延長および脳機能低下抑制
2.原 文音: 第 29 回茶学術研究会 ポスター賞 玉露の抗ストレス作用に関する検討
141
食品環境研究センター
所
属 学 会
わかばやし け い じ
教 授: 若林 敬二 ・薬学博士
日本環境変異原学会,日本癌学会, 日本生化学会, 日本がん予防学会,
日本薬学会, American Association for Cancer Research
センター協力教員
わらしな
つとむ
助 教: 藁科 力 ・博士(薬学)
日本薬学会、日本生薬学会
研究センター概要
超高齢社会を迎える我が国、県、地域のいずれにおいても、食と健康に関連した環境問題の解決に貢献できる人
材の養成は必要不可欠となっている。このため、環境科学研究所を平成25年度をもって発展的に解消し、食品栄養
科学部に新たに環境生命科学科を設置した。この移行に伴い、食品・栄養・環境科学の各分野の研究を通して、地
域における健康福祉の向上と産業の活性化に資することを目的として、平成26年4月1日に食品環境研究センター
が開設された。そこで、本センターでは、健康長寿社会の構築に資する食品および環境に係る研究の推進、及び地
域における健康に資する食品および環境に関する教育と啓発活動を行っている。
主要研究題目及び事業題目
1.
環境中のがんの発生要因及び予防要因の探索とその応用
環境中には、多くの未知の変異原・がん原物質が存在している。がん予防法を確立する上には、これらの変
異原・がん原物質の同定が必要である。私たちは、グルコースとトリプトファンとのメイラード反応で生成する新規
変異原物質アミノベンゾアゼピノキノリノン誘導体(ABAQ)の in vivo 遺伝毒性を明らかにした。又、ABAQ の in
vivo 生成について検討している。
肥満はアディポサイトカインのレベルの破綻をきたし、大腸がんの発生を促進する。私たちは中でもアディポネ
クチンが大腸がんの発生に深く関与していることを見出した。更に、アスピリンが FAP 患者及び多発性大腸腺腫
症患者の大腸ポリープ生成を抑制することを明らかとした。
2.
太田ポンカン果皮の生物活性の解析とその応用
ノビレチン、タンゲレチン等のフラボノイド類やβ- クリプトキサンチン等のカロテノイド類が多く
含まれている太田ポンカン果皮は安全性が高く、サブレ等の加工食品に利用可能であることを明らかに
した。又、太田ポンカン果皮を投与した鶏の卵黄及びラットの肝臓にノビレチン、タンゲレチン及びそ
れらの代謝物が移行することを見出した。更に、太田ポンカン果皮は、動物実験で抗遺伝毒性活性及び
脳機能改善作用を示すことを明らかにした。
3.
地域における健康に資する食品および環境に関する情報提供、及び教育、啓発活動
食品の機能性に関する情報の収集、提供を行い、地域の食品産業の活性化に寄与した。又、県試験研究機
142
関との交流会を行い、共同研究の促進を行った。更に、公開講座、食育推進講座、親子教室、学外での科学実
習体験等を行い、地域における健康福祉の向上に資する教育・啓発活動を実施した。
4.
ヒト正常皮膚線維芽細胞増殖作用を示す植物成分の検索
皮膚の真皮中に存在する線維芽細胞は真皮細胞外マトリックスであるコラーゲンやエラスチン、基質成分であ
るヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等を産生し皮膚の保湿と弾力を保っている。皮膚の老化は真皮細胞外マトリ
ックスの減少が関与していることから、線維芽細胞を増殖させる事は、これらマトリックス成分の産生をもたらし、
皮膚の老化防止に有効であると考えられる。この線維芽細胞増殖作用を指標として老化防止に有効な植物成
分について検索を行ったところ、ガガイモ科植物のヤナギトウワタ(Asclepias tuberosa)の根に含まれるステロイド
配糖体の一部にコントロールに比べて 140~130%ほどの増殖活性を見出す事ができた。
研究業績
【原著論文】
1.
Watanabe T., Hasei T., Kokunai O., Coulibaly S., Nishimura S., Fukasawa M., Takahashi R., Mori Y., Fujita
K., Yoshihara Y., Miyake Y., Kishi A., Matsui M., Ikemori F., Funasaka K., Toriba A., Hayakawa K.,
Arashidani K., Inaba Y., Sera N., Deguchi Y., Seiyama T., Yamaguchi T., Watanabe M., Honda N.,
Wakabayashi K., Totsuka Y.: Air pollution with particulate matter and mutagens: Relevance of Asian dust to
mutagenicity of airborne particles in Japan. Genes and Environment, 36, 120-136 (2014).
2.
Kochi T., Shimizu M., Totsuka Y., Shirakami Y., Nakanishi T., Watanabe T., Tanaka T., Nakagama H.,
Wakabayashi
K.,
Moriwaki
H.:
A
novel
aromatic
mutagen,
5-amino-6-hydroxy-8H-benzo[6,7]azepino[5,4,3-de]quinolin-7-one (ABAQ), induces colonic preneoplastic lesions
in mice. Toxicology Reports , 1, 69-73 (2014).
3.
Totsuka Y., Ishino K., Kato T., Goto S., Tada Y., Nakae D., Watanabe M., Wakabayashi K.: Magnetite
nanoparticles induce genotoxicity in the lung of mice via inflammatory response. Nanomaterials, 4, 175-188
(2014).
4.
Ishikawa H., Mutoh M., Suzuki S., Tokudome S., Saida Y., Abe T., Okamura S., Tajika M., Joh T., Tanaka S.,
Kudo S., Matsuda T., Iimuro M., Yukawa T., Takayama, T., Sato Y., Lee K., Kitamura S., Mizuno M., Sano
Y., Gondo N., Sugimoto K., Kusunoki M., Goto C., Matsuura N., Sakai T., Wakabayashi K.: The preventive
effects of low-dose enteric-coated aspirin tablets on the development of colorectal tumors in Asian patients
(Randomized Trial). Gut, 63, 1755-1759 (2014).
5.
Totsuka Y., Watanabe T., Coulibaly S., Kobayashi S., Nishizaki M., Okazakib M., Hasei T., Wakabayashi K.,
Nakagama, H.: In vivo genotoxicity of a novel heterocyclic amine, aminobenzoazepinoquinolinone-derivative
(ABAQ), produced by the Maillard reaction between glucose and L-tryptophan. Mutation Research, 760: 48-55
(2014).
143
【著書】
1.
Mutoh M., Takahashi M., Wakabayashi K.: "Cancer and Inflammation Mechanisms: Chemical, Biological, and
Clinical Aspects", First edition. Chapter 20 ”Chemoprevention of colorectal cancer by anti-inflammatory agents”.
Edited by Shosuke Kawanishi and Hiroshi Ohshima. Published 2014 by John Wiley & Sons, Inc.
【学会発表】
(招待講演)
1.
若林敬二: 大腸がんの化学予防、生活習慣が消化器がん発生に与える影響:最新の知見 消化器癌の化学予
防,第 52 回日本癌治療学会学術集会(横浜),シンポジウム,要旨集 p.46,2014 年 8 月 29 日.
2.
若林敬二: がんの発生と抑制に影響を及ぼす食事性因子,日本農芸化学会中部支部(静岡),シンポジウム,
2014 年 7 月 5 日.
(ポスター)
1.
クゥリバリ・スレイマン,長谷井友尋,世良暢之,大呂忠司,木戸瑞佳,船坂邦弘,浅川大地,若林敬二,渡辺
徹志: 日本海沿岸 3 県における冬季及び春季の大気粉塵の変異原性及び越境輸送の影響. 日本環境変異原
学会第 43 回大会 (東京), 要旨集 p.91, 2014 年 12 月.
2.
今西稜太郎,糠谷東雄,松井繁幸,中川佳美,若林敬二: 太田ポンカン果皮を投与した鶏の卵黄中のフラボノ
イド含量,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014(富士市),要旨集 p.35, 2014 年 11 月 28 日.
3.
クゥリバリ・スレイマン,山田真裕,小野遼,南嘉輝,阿部真帆,貴志茜衣,松井元希,長谷井友尋,世良暢之,
大呂忠司,木戸瑞佳,船坂邦弘,浅川大地,渡部仁成,若林敬二,渡辺徹志: 日本海沿岸3県における冬季
及び春季の越境大気汚染の解析. フォーラム 2014 衛生・環境トキシコロジー(つくば), 要旨集 p.161, 2014 年
9 月.
4.
Wakabayashi K., Totsuka Y., Watanabe T., Kochi T., Shimizu M., Tanaka T.: A Novel Maillard Reaction
Product, Aminobenzoazepinoquinolinone- Derivative, Induces Genotoxicity and Preneoplastic Lesions in Mice.
The Environmental Mutagenesis and Genomics Society 45th Annual Meeting, Orlando, Florida, U.S., Sep 13–17
(2014).
5.
浅井大智,小林亜里子,中西るり,藤井 元,清水聡美,尾沼若奈,石ヶ守里加子,武藤倫弘,高橋 智,若林
敬二: ポンカン果皮粉末による azoxymethane 誘発 F344 ラット大腸 aberrant crypt foci 生成の抑制,がん予防学
術大会 2014(東京),要旨集 p.48, 2014 年 6 月 13-14 日.
6.
松井元希,クゥリバリ・スレイマン,藤田浩祐,貴志茜衣,坂本みずほ,小野 遼,南 嘉輝,山田真裕,長谷井
友尋,盛山哲郎,木戸瑞佳,世良暢之,渡部仁成,若林敬二,渡辺徹志: 日本海沿岸地域における大気環境
の季節変動及びその比較.日本薬学会第 134 年会(熊本), 2014 年 3 月.
7.
クゥリバリ・スレイマン,貴志茜衣,坂本みずほ,松井元希,小野 遼,南 嘉輝,山田真裕,長谷井友尋,趙 利
霞,唐 寧,鳥羽陽,早川和一,盛山哲郎,木戸瑞佳,世良暢之,船坂邦弘,浅川大地,渡部仁成,若林敬二,
渡辺徹志: 北京及び日本海沿岸地域における大気粉塵中の成分の比較及び中国大陸からの越境輸送の影
響.日本薬学会第 134 年会(熊本),2014 年 3 月.
144
8.
藁科 力,牧野正和,黒柳正典,宮瀬敏男,中村順行,佐野満昭: ヒト正常皮膚線維芽細胞賦活(増殖)作
用を示す植物成分の検索, 第 21 回日本未病システム学会学術総会(大阪),2014 年 11 月 1,2 日
対外活動
【講演】
1.
若林敬二: がん予防について~最新の情報を含めて~,静岡県対がん協会「がん予防講演会」(御殿場市),
2014 年 10 月 18 日.
2.
若林敬二: がん予防,発癌病理研究会 市民公開講座「未来のためにがん予防」(福島県いわき市),2014 年 8
月 31 日.
3.
若林敬二: 富士市民大学 共催特別講座「食の安全と疾病予防」(富士市),2014年7月9日.
4.
若林敬二: 「食品環境研究センター」の開設とその取組み,第87回「産学官交流」講演会・交流会,静岡県立大
学「食と健康、薬食同源に関する研究」の紹介(静岡市),2014年6月27日.
5.
若林敬二: がんの発生と予防(子宮頸がん,乳がん等にならないために),大妻女子大学(東京),2014年6月21
日.
6.
若林敬二: 食品等開発研究会におけるアドバイス,静岡県産業経済会館(静岡市),2014 年 5 月 13 日.
7.
若林敬二: がん予防の大切さ,静岡県対がん協会「がん予防講演会」(吉田町),2014年4月21日.
8.
若林敬二:「がんの予防、および早期発見、早期治療の大切さについて」,沼津医心会講演会,一般社団法人沼
津薬剤師会(沼津市),2014 年 2 月 8 日.
9.
若林敬二: がん予防の大切さ~大腸がんを中心に~,静岡県対がん協会「がん予防講演会」(富士宮市),
2014年2月1日.
10. 若林敬二: 大腸がんの化学予防,国立環境研究所セミナー(つくば市),2014年1月16日.
【その他刊行物や新聞報道等】
1.
若林敬二: 「がん征圧へ願いつなぐ」,静岡新聞,2014 年 9 月 26 日掲載.
2.
若林敬二:「女性胃がん予防にも」,毎日新聞 2014 年 8 月 7 日掲載.
【委員会等活動】
(学会活動)
1.
若林敬二: 日本環境変異原学会,評議員,1990 年~現在.理事,2000 年~2009 年,2012 年~現在.
2.
若林敬二: 日本癌学会,評議員,1991 年~現在.
3.
若林敬二: 日本生化学会,評議員,1999 年~現在.
4.
若林敬二: 日本がん予防学会,理事,2011 年~現在.
(委員会活動)
1.
若林敬二: Cancer Science,編集委員
2.
若林敬二: Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention,編集委員
145
3.
若林敬二: Genes and Environment,編集委員
4.
若林敬二: International Journal of Cancer,編集委員
5.
若林敬二: Mutation Research,編集委員
6.
若林敬二: 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会,委員(食品衛生分科会員,添加物部会員),2009 年 1 月~現
在.
7.
若林敬二: 厚生労働省 食品の安全確保推進研究事業 中間・事後評価委員会,委員,2013 年 1 月~現在.
8.
若林敬二: 厚生労働省 化学物質のリスク評価検討会 有害性評価小検討会 発がん性評価ワーキンググル
ープ,参集者,2013 年 5 月~現在.
9.
若林敬二: 厚生労働省 化学物質のリスク評価検討会 有害性評価小検討会 遺伝毒性評価ワーキンググル
ープ,特別参集者, 2014 年 1 月~現在.
10. 若林敬二: 厚生労働省 厚生科学審議会,専門委員,2015 年 1 月~現在.
11. 若林敬二: 厚生労働省 化学物質リスク研究事業 企画運営委員会,委員,2007 年 7 月~現在.
12. 若林敬二: 厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金(化学物質リスク研究事業)化学物質リスク研究事業 事
前評価委員会,委員,2007 年 10 月~現在.
13. 若林敬二: 厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金(化学物質リスク研究事業)化学物質リスク研究事業中
間・事後評価委員会,委員,2007 年 10 月~現在.
14. 若林敬二: 独立行政法人医薬基盤研究所 医薬推進研究評価委員会,専門委員,2015 年 3 月~現在.
15. 若林敬二: 財団法人武田科学振興財団生命科学研究助成,選考委員,2008 年 4 月~現在.
16. 若林敬二: 財団法人高松宮妃癌研究基金,学術委員,2014 年 4 月~現在.
17. 若林敬二: 財団法人日本食品分析センター,評議員,2011 年 6 月~現在.
18. 若林敬二: 静岡県健康福祉部 静岡県地域がん登録推進委員会,委員,2012 年 1 月~現在.
19. 若林敬二: 静岡県教育委員会 がんの教育に関するワーキング部会, 構成員, 2014 年 9 月~現在.
20. 若林敬二: 静岡県健康福祉部 静岡県総合健康センター指定管理者評価委員会,委員,2012 年 4 月~現在.
21. 若林敬二: 公益財団法人静岡県産業振興財団 ファルマバレーセンター 地域イノベーション戦略プログラム
外部評価委員会,副会長,2014 年 8 月~現在.
22. 若林敬二: 一般財団法人ファルマバレープロジェクト支援機構 寄附金使途事業選定委員会,委員,2011 年
12 月~現在.
23. 若林敬二: 東京理科大学 東京理科大学総合研究機構 トランスレーショナルリサーチ部門 アドバイザリー委
員会,委員,2014 年 6 月~現在.
【教育活動】
1.
若林敬二: がんの発生要因とその予防,静岡県教育委員会 平成26年度「がんの教育総合支援事業」生
徒向け講演会,静岡県立富士高等学校(富士市)
,2014年11月26日.
2.
若林敬二: Causes of Colon Cancer Development, and Strategies for Its Prevention(大腸がんの発生要因とその
予防),京都薬科大学,2014年7月22日.
146
【その他】
1.
若林敬二: リレー・フォー・ライフ・ジャパン 2015 静岡 実行委員長.
【受賞】
1.
今西稜太郎: A&S 富士山麓アカデミックフェア(富士市),優秀賞受賞.
147
多糖類機能開発研究室
所 属 学 会
さかぐち
ま さ と
教 授: 坂口 眞人 ・工学博士
日本化学会,高分子学会,American Chemical Society,静電気学会,
セルロース学会
研究室概要
地球上で最大の生物資源であり、再生可能資源でもあるセルロースを用いてのものづくり;化学修飾によるセルロ
ースの高機能化および新規機能性材料の創製は持続可能な社会の構築に資することになる。本研究室では、従来と
は全く異なる方法によるβ1,4 グリコシド結合の切断、それに伴い生成するラジカルを開始剤とし、ブロック共重合体の
合成(固相メカノケミカル反応)によるセルロースナノ粒子表面の化学修飾に基づく新規機能性材料の創製を目指して
いる。また、高分子物質の摩擦帯電現象は、高分子摩擦表面における高分子主鎖の切断に起因しているとの視点か
ら、摩擦帯電機構の解明に取り組んでいる
主要研究題目
1.
固相メカノケミカル反応によるセルロースナノ粒子表面修飾に基づく新規機能性材料の創製
従来の木質系セルロースの機能化は、セルロースの主鎖を構成するβ1,4グリコシド結合の切断が困難である
ため、主鎖のグルコピラノース環上のOH基の化学修飾、即ち、側鎖の化学修飾となっていた。本研究室では、
従来困難であったβ1,4グリコシドの切断を行ない、生成するメカノラジカルを重合開始剤としブロック共重合鎖を
合成(固相メカノケミカル反応)するとともにセルロースナノ粒子の表面改質を行なっている。これは従来と全く異
なるセルロースナノ粒子の表面化学修飾である。表面修飾セルロースナノ粒子が新規機能性材料としての広い
分野への発展が期待される。
2.
高分子物質の摩擦帯電機構の解明
高分子の摩擦帯電は、摩擦界面における高分子主鎖の不均一切断により生成するメカノアニオン、メカノカチ
オンおよび均一切断により生成するメカノラジカル間の電子移動反応によるという仮説を提唱し、帯電機構の解
明に取り組んでいる。
研究業績
【原著論文】
1.
Sakaguchi, M., Makino, M., Ohura, T., Iwata, T.: Contact electrification of polymers due to electron transfer
among mechano anions, mechano cations and mechano radicals. J. Electrost,. 72, 412-416 (2014).
148
2.
Ohura, T., Tsutaki, Y., Sakaguchi, M.: Novel Synthesis of Cellulose-Based Diblock Copolymer of
Poly(hydroxyethyl methacrylate) by Mechanochemical Reaction. The Scientific World Journal, vol. 2014, Article
ID 127506, 4pages. http://dx.doi.org/10.1155/2014/127506
3.
Sakaguchi, M., Makino, M., Ohura, T., Iwata, T.: The correlation between the ionic degree of covalent bond
comprising polymer main chain and the ionic yield due to mechanical fracture. Polymer, 55, 1917-1919 (2014).
【著書】
1. 坂口眞人: セルロースナノファイバーの調製、分散・複合化と製品化 第 6 節 木質系セルロースのナノ粒子化と
その応用」 技術情報協会、2015 年 1 月
【学会発表】
(招待講演)
1.
Sakaguchi, M. : Contact electrification of polymers due to electron transfer among mechanoanions,
mechanocations and mechanoradicals which were produced by mechanical fracture of polymers, The first small
international workshop on Static-Tribo-Electricity of Powder, 19th-21st December, 2014 Soka University, Hachioji,
Tokyo, Japan, #7
(口頭)
1.
本川俊行・大浦 健・牧野正和・ロジャース有希子・岩田忠久・坂口眞人: セルロースメカノカチオンによるセ
ルロース‐イソブチルビニルエーテルブロック共重合体の合成、第 21 回セルロース学会年次大会 2014
年 7 月 17-18 日
鹿児島大学(鹿児島市)、予稿集 K15.
対外活動
【委員会等活動】
1.
坂口眞人: 名古屋工業大学先端機能材料 R&D コンソーシアム(FAMCO)学外コア研究員,2009 年~現在
2.
坂口眞人: セルロース学会中部支部委員,2010 年~現在.
【共同研究】
1.
坂口眞人: 先端材料に関する研究,先端機能性材料 R&D コンソーシアム.
2.
坂口眞人: セルロースのブロックコポリマー化の検討,住友ベークライト.
149
【特許】
1. 特願: 2014-52695、2014 年 3 月 14 日
発明者: 坂口眞人 静岡県立大学
発明者: 本川俊行 住友ベークライト株式会社
発明の名称: カチオン系重合開始剤、カチオン系重合開始剤の生成方法、ポリマーの生成方法およびセルロース
ブロック共重合体
2.特願: 2014-11527、2014 年 6 月 3 日
発明者: 坂口眞人 静岡県立大学
発明者: 本川俊行 住友ベークライト株式会社
発明の名称: カチオン系重合開始剤; カチオン系重合開始剤の生成方法、ポリマーの生成方法およびポリマー修
飾金属酸化物粒子
150
外 部 資 金 獲 得 状 況
科学研究費補助金採択状況(平成 27 年 2 月 27 日現在)
(食品栄養科学部・大学院食品栄養環境研究院の合計・千円)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
26
67,668
32
66,360
33
67,300
31
75,920
42
110,500
*平成 22 年度〜平成 25 年度は、食品生命科学科と栄養生命科学科および大学院食品栄養科学専攻
の合計の値
*平成 26 年度は、これに新設の環境生命科学科および大学院環境科学専攻の分を加算
共同研究・受託研究・奨学寄付金受入状況(平成 27 年 2 月 27 日現在)
(食品栄養科学部・大学院食品栄養環境研究院の合計・千円)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
共同研究
14
27,631
17
30,015
12
24,900
10
24,950
26
39,550
受託研究
7
18,317
7
14,828
7
4,450
4
8,715
19
37,615
26
42,424
24
37,774
21
32,324
36
45,964
45
40,744
奨学寄付
金
*平成 22 年度〜平成 25 年度は、食品生命科学科と栄養生命科学科および大学院食品栄養科学専攻
の合計の値
*平成 26 年度は、これに新設の環境生命科学科および大学院環境科学専攻の分を加算
*複数年度にわたる事業は、採択初年度にすべての助成金を受け入れたものとして算出
151
編 集 後 記
本目録は、食品栄養科学部と大学院食品栄養科学専攻・環境科学専攻に所属する研究
室の 2014 年 1 月から 12 月までの 1 年間の業績をまとめたものです。
2014 年 4 月には、食品栄養科学部に、食品生命科学科と栄養生命科学科にくわえて、
新学科として環境生命科学科が新設され、3 学科体制となりました。これまでの食品栄
養科学部は、どちらかというと、生物系の研究が主で、これに化学系の研究が加わって
いるという印象でしたが、化学系および物理系の研究に強い環境生命科学科の教員が加
わって、食品・栄養・環境という三角形の相互関係ができあがりました。
新学科が加わったことにより、本目録のページ数も昨年のものの 1.5 倍のページ数と
なりました。今後、食品・栄養・環境の三角形がさらに有機的に相乗的に機能し、すぐ
れた研究・教育がますますなされて、研究業績目録が一層充実したものとなっていくこ
とでしょう。
今回は、3 学科体制となったことを受け、昨年の目録から書式を大きく変更いたしま
した。
本冊子の作成にあたり、御協力いただいた学部・専攻の教職員ならびに関係各位にお
礼申し上げます。
2015 年 3 月
食品栄養科学部広報委員 渡辺 達夫
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