製品安全データシート

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[CS-40
HMS25]
作成日:2011 年 6 月 15 日
改定日:2014 年 4 月 1 日
製品安全データシート
1.化学物質等及び会社情報
1.1 化学物質等の名称
製品名
:CS-40、HMS-25
1.2 会社情報
会社名
:大同テクニカ株式会社
住所
:愛知県東海市元浜町39
電話番号 :0562-33-1288
緊急連絡先:生産第1部
担当者
:林 浩司
1.3 推奨用途
路盤材
2.危険有害性の要約
2.1 GHS 分類結果
物理化学的危険性
2.2
FAX 番号:0562-33-5932
電話番号:0562-33-1288
:分類されない
健康に対する有害性
皮膚腐食性/刺激性
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
特定標的臓器毒性(単回暴露)
特定標的臓器毒性(反復暴露)
:区分1
:区分1
:区分2(呼吸器系)
:区分2(呼吸器系)
環境に対する有害性
:分類されない
呼吸器感作性
皮膚感作性
:区分1
:区分1
GHS ラベル要素
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
:危険
注意書き
[安全対策]
[応急措置]
[保管]
[廃棄]
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
吸入するとアレルギー、喘息または呼吸困難を起こすおそれ
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ。
長期または反復暴露による臓器(呼吸器系)の障害のおそれ
使用前に本 MSDS に記載事項を読み、理解するまで取り扱わないこと。
適切な保護具(保護手袋・保護衣・保護眼鏡・保護面・呼吸用保護具)を着用すること。
粉じんを吸入しないこと。取り扱い後は手を良く洗うこと。
汚染された作業服は作業場から出さないこと。
飲み込んだ場合:
直ちに医師に連絡すること。口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
皮膚(又は髪)に付着した場合:
だちちに付着した衣類をすべて脱ぎ、皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
皮膚刺激又は発疹が生じた場合、医師の診断/手当てを受けること。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
吸入した場合:
空気の新鮮な場所に移動し呼吸しやすい姿勢で休息させ、直ちに医師に連絡すること。
呼吸に関する症状が出た場合は、空気の新鮮な場所に移動し呼吸しやすい姿勢で休息させ、
医師に連絡すること。
眼に入った場合:
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は
外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合は医師の診断・手当てを受けること。
保管中、粉じんが発生しないように注意する。
雨水等による浸出水はアルカリ性を呈するので、河川、湖沼等の公共水域へ直接流出しないように必要
に応じて対策をとること。
廃棄 内容物/容器を関連規制ならびに地方自治体の基準に従い廃棄すること。
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作成日:2011 年 6 月 15 日
改定日:2014 年 4 月 1 日
2,3
重要危険有害性
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷、吸入するとアレルギー、喘息または呼吸困難を起こすおそれ、アレルギー性皮膚反
応を起こすおそれ。長期または反復暴露による臓器(呼吸器系)の障害のおそれ
3.組成および成分情報
3.1 単一物質・混合物の区別
3.2
一般名または化学名
3.3
成分情報
:製鋼スラグ
化学名
化学式
含有率(%)
メリライト
CaMgSi2O5 等
-
ケイ酸カルシウム
Ca3SiO5 等
-
CaFe0 等
-
カルシウムフェライト
カルシウム化合物
[酸化カルシウム]
酸化鉄
3.4
:混合物
官報公示
労安法/(PRTR)
CAS 番号
-
-
-
1-194
-
12168-85-3 等
-
12013-33-1 等
整理番号
-
Ca2Fe2O5 等
-
-
12013-62-6 等
-
10~40
-
-
-
(内 CaO)
(1~2)
1-181
190/( - )
1305-78-8
FexOx
5~10
-
-
(内 Fe2O3)
(0.1~2)
1-357
クロム及びその化合物
Cr2O3 等
クロムとして~5
1-284
マンガン及びその化合物
MnO2 等
マンガンとして~7
1-475
192/( - )
1309-37-1
142/(1-87)
550/(1-412)
1308-38-9 等
1313-13-9 等
GHS 分類に寄与する危険有害成分
酸化カルシウム(CaO)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化カルシウム(CaO)、クロム及びその化合物、マンガン及びその無機化合物
4.応急処置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
目に入った場合
飲み込んだ場合
:空気の新鮮な場所に移動し呼吸しやすい姿勢で休息させ、直ちに医師に連絡すること。
:だちちに付着した衣類をすべて脱ぎ、皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
:水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる
場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合は医師の診断・手当てを受けること。
:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。気分が悪い時は医師の診断を受けること。
5.火災時の措置
本製品は不燃性である。
ただし、周辺火災に応じて泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素を使用する。
消化作業の際は、適切な保護具や耐火服を着用する。
6.漏出時の措置
本製品は、固体であり、掃き集めて回収する。ただし、粉じんが発生する場合には、状況に応じて
適切な保護具(手袋、保護メガネ、防塵マスク等)を使用する。
河川、湖沼等の公共水域に本製品からの流出水が直接流出し、pH 値が高くなることに起因する環境
トラブルを引き起こす恐れのある場合には、必要に応じて対策をとる。
7.取扱い及び保管上の注意
7.1 取扱い
屋内で取り扱う場合は、換気に注意する。
適切な保護具(保護手袋・保護衣・保護眼鏡・保護面・呼吸用保護具)を着用して作業のこと。
取扱い後は、顔、手、口等を水で洗浄する。
7.2
保管
保管中、粉じんが発生しないように注意する。
雨水等による浸出水はアルカリ性を呈するので、河川、湖沼等の公共水域へ直接流出しないように必要に応じて対策を
とること。
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作成日:2011 年 6 月 15 日
改定日:2014 年 4 月 1 日
8.暴露防止及び保護措置
8.1 管理濃度・作業環境評価基準
労働安全衛生法・作業環境評価基準
3.0 mg/m3:粉じん(遊離ケイ酸を含有しない場合)
0.05mg/m3:クロム酸及びその塩(クロムとして)
0.05mg/m3:重クロム酸及びその塩(クロムとして)
0.2mg/m3
:マンガン及びその化合物(塩基性酸化マンガンを除く)(マンガンとして)
8.2 許容濃度(暴露限界値、生物学的暴露指標)
日本産業衛生学会(2009 年)
1 mg/m3 :第 2 種粉塵 吸入性粉塵
4 mg/m3 :第 2 種粉塵
総粉塵
0.5 mg/m3 :3価クロム化合物(クロムとして)
0.2 mg/m3 :マンガンおよびマンガン化合物(マンガンとして)
8.3 保護具
粉じんが発生する場合は、状況に応じ、適切な保護具(手袋、保護メガネ、防塵マスク等)を
着用する。
8.4 設備・衛生対策
屋内で取り扱う場合、管理濃度以下にするため、必要に応じて換気対策をとること。
9.物理的及び化学的性質
9.1 物理的及び化学的性質の基本情報
外観 :固体
色
:灰色~黒褐色
臭い :無臭
9.2
pH :水と接触すると、浸出水はアルカリ性(pH9~12)を示す。
嵩密度:1.7~2.5
溶解性:水に難溶
その他の情報
潜在水硬性があり、長期間保管した場合、固結する。
10.安定性及び反応性
通常の保管及び取扱い条件では安定である。
水分の存在下で長期間保管した場合、固結することがある。
水と接触すると水酸化カルシウムを生じ、アルカリ性(pH9~12)を示す。
11.有害性情報
急性毒性
:分類されない
皮膚腐食性及び皮膚刺激性、眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性:
水に接触するとアルカリ性(pH9~12)を呈し、眼、鼻、皮膚に対して刺激性あり、眼の角膜、鼻の内
部組織、皮膚に炎症を起こす可能性があり、区分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性:
クロム化合物は、日本職業・環境アレルギー学会特設委員で呼吸器感作性・皮膚感作性がある物質に分
類されており、本混合物中にクロム化合物を 2~3%含有することから区分1とした。
特定標的臓器毒性(単回暴露):
酸化カルシウムの粉塵吸入は気道の炎症(ACGIH(2001))肺炎(HSDB (2005))を起こす。誤飲すると脈
が速く、弱くなり、呼吸が速く、浅くなり、体温が下がり、声門腫により呼吸をしにくくなりショック
状態になる。食道、胃の穿孔も生じる(HSDB (2005))等の報告により、呼吸器系臓器の障害が発生する
物質に分類されている。
本混合物では酸化カルシウムを 1~2%含有することから区分2(呼吸器系)とした。
特定標的臓器毒性(反復暴露)
酸化カルシウムの粉塵吸入は鼻中隔の潰瘍、穿孔(ACGIH (2001))(ICSC (1997))と報告されている。
二酸化マンガンはヒトについて、
「肺炎との診断が増加」、
「患者は仮面様の風貌、瞬目反射の減少、小字
症、不正確腕運動、右腕振戦、右側端歯車様硬直を示した」、等の記述があることから、呼吸器、神経系、
心血管系が標的臓器として分類されている。
本混合物中には酸化カルシウムが 1~2%含有することから区分2(呼吸器系)。
吸引性呼吸器有害性:分類されない
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HMS25]
作成日:2011 年 6 月 15 日
改定日:2014 年 4 月 1 日
12.環境影響情報
生態毒性
:情報なし。
その他の環境有害特性:水と接触すると水酸化カルシウムを生じ、浸出水はアルカリ性(pH9~12)
を呈するため、環境に影響を及ぼさない様に注意する。
13.廃棄上の注意
製品を含んだ排水は、関連法令に適合する様に注意しなければならない。
外部の業者に廃棄を委託する場合、都道府県知事等の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託し
関連法令を順守して適切に処理する。
14.輸送上の注意
14.1 国際規制
国連番号
:該当しない
海洋汚染物質:該当しない
14.2
国内規制
該当しない
14.3
緊急時応急措置指針(容器イエローカード)番号
該当しない
14.4
特別の安全対策:輸送に関しては、腐食、水漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
粉じんが発生しない方法で輸送する。湿気、水漏れに注意する。
15.適用法令
労働基準法
:疾病化学物質(五酸化バナジウム、マンガン及びその化合物、クロム及びその化合物)
労働安全衛生法:名称等を通知すべき有害物。
酸化カルシウム、酸化鉄、酸化チタン(Ⅳ)、マンガン及びその無機化合物、クロム及びその化合物
労働安全衛生法:(特定化学物質等障害予防規則):特定化学物質第2類物質、管理第2類物質(マンガン及びその化合物
(塩基性マンガンを除く))
労働安全衛生法(粉塵障害予防規則):粉塵作業
じん肺法:粉じん作業
作業環境測定法:特定粉じん作業
16.その他の情報
参考文献:化学物質総合情報提供システム(CHRIP)GHS 分類結果(http://www.safe.nite.go.jp/japan/db.html)
鉄鋼スラグ協会提供資料
【注意】本 MSDS は、JIS Z 7250:2010「化学物質等安全データシート(MSDS)-内容及び項目の順序」
、
JIS Z 7252:2009「GHSの基づく化学物質等の分類方法」に準拠し、作成時に入手可能な製品情報、
有害性情報に基づいて作成していますが、必ずしも十分でない可能性がありますので、取扱いにはご注意くだ
さい。本 MSDS の記載内容については、新しい知見がある場合には必要に応じて変更してください。
MSDS は、安全管理プログラムを確立する情報の一部を構成していますが、すべての作業環境で生じる状況を
網羅することはできませんので注意してください。また、本 MSDS における注意事項等は、通常の取り扱いを
対象にしたものですので、特別な取り扱いをする場合にはそれに対応した安全対策をお願いします。
この情報は新しい知見に基づき、改訂されることがあります。
記載内容のうち、含有量、物理/化学的性質等の情報は補償値ではありません。危険/有害性の評価は、現時点で入手
できうる資料・データ等に基づいて作成しておりますが、全ての資料を網羅したわけではありません。