東北観光推進機構活動状況報告(海外事業部)

東北観光推進機構活動状況報告(海外事業部)
(2013 年 11 月)
Ⅰ.主な活動状況項目
海外事業部
(1) 中国東北三省エージェント招請事業
(2) 旅東北ウェイボー・新潟オフ会 協賛
(3) 韓国での東北・北関東風評被害対策(観光庁) Japan Healing Festival での PR
11/16 ソウル 11/23 水原 11/24 大田 11/29-12/1 仁川
(4) VJ シンガポールメディア招請 (現地テレビ番組「Japan Hour」制作)
Ⅱ.各項目の概要
(1) 中国東北三省エージェント招請事業
(概要)
11 月1~6日の5泊6日で、大連とハルビンの有力旅行エージェント4名を招請し、秋の紅葉を中心に
東北の観光資源を視察いただいた。出発2日前に長春から来る予定だった1名が怪我でキャンセルと
なったが、当機構の上海プロモーション・オフィスの調整により大連1名を追加することができた。
【視察ツアー】
A コース(大連1名・ハルビン1名)
主な視察先:弘前りんご公園→盛岡商談会→平泉中尊寺→鳴子峡→最上川下り→酒田・山居倉庫→
山形商談会→赤芝峡→村上イヨボヤ会館→月岡温泉
概要:
青森・岩手・山形・新潟各県と地元市・観光協会に協力いただき、東北全体で歓迎を示すことができた
のはよかった。しかし、平泉から鳴子峡へ抜ける一本道・国道 47 号線で紅葉渋滞にはまり、その後の
最上川下りを中止せざるを得ず、招請者お二人とも最上川下りを楽しみにしていたので非常に残念で
あった。その他、紅葉スポットを多く廻ったが、紅葉そのものにあまり興味を示していただけず、また買
い物にもあまり興味がないご様子だったので、お二人にとって旅程全体が物足りない印象だったかも
しれない。但し、弘前りんご公園は強い印象だったようで、「また来たい」との声があった。アテンドで
はお二人が快適な旅ができるようにホスピタリティを心掛けたが、お一人から帰国後に感謝のメールも
いただいた。
1
弘前りんご公園
厳美渓
山居倉庫
Bコース(大連 2 名)
主な視察先:角館武家屋敷→抱返り渓谷→盛岡商談会→松島・円通院→東北大学史料館→
小原温泉→蔵王エコーライン→山形商談会→喜多方ラーメン→鶴ヶ城→東京
概要:
一部(蔵王の御釜)を除き、概ね天候にも恵まれ、東北の魅力の一つである紅葉を見ていただくことが
できた。角館武家屋敷では、冬の降雪量や季節の寒暖差について関心を示していた。
小岩井農場では、ツアーでしか入れないエリアに関心を示し、ガイド対応の有無、所要時間等につい
て確認をしていた。
また、全行程を通して買い物時間のニーズが強くあったことから、各施設等との調整を行いながらでき
るだけ時間を確保するよう努めた。
全般的に評判の良い行程であったが、宿泊先等で WIFI 環境が整っていないことから、その点につい
ては多少の不満があるように思われた。
また、各県等の担当者からは、商談会後の懇親会の料理について、歓迎する意を込めてもう少し豪勢
にできないものかとの話があった。
その他、招請事業について、招請される側にも負担を求め、もう少し大規模なものにした方が効果が
あるとの提案を受けた。
角館武家屋敷
松島
2
鶴ヶ城
(2) 旅東北ウェイボー・新潟オフ会 協賛
(概要)
11 月 9~10 日、中国人パワーブロガー”日本評論”氏を中心とした東京在住の中国人コミュニティ
40 人による1泊2日のバス・ツアーを新潟県で開催するもので、主催のキャラバンツアー社に機構と新
潟県が協賛し、新潟県・柏崎市・機構・中小企業 WEB 活用研究会が職員派遣し協力した。とくに新潟
県ウェイボーを運営している中国人職員・国際交流員も派遣いただいた。一般参加者・在日中国人 40
名には、ウェイボーを通じて、東北・新潟の秋の魅力を盛んに発信していただく。留学生が 10 人程度
で他は 20 代後半~30 代後半が中心で男女比 4:6 で非常にバランスがとれていた。また、大連のテ
レビ局の東京支局長ご夫婦やカメラが趣味で盛んにシャッターを切っているグループもいた。
→(※この縁で、大連テレビの石化 東京支局長と 11/27 午前に面会することになった。ちょうどトラベ
ルマート参加で上京する、東北各県インバウンド担当者 8 名と共に東京のオフィスに訪問予定。)
紅葉を中心に柏崎・弥彦・寺泊の観光名所を廻った。田中角栄記念館では「中日友好」と大書き記
帳してくださる方もいた。木村茶道美術館の茶道体験では、1椀 100 万円をくだらないお椀をずらり人
数分まわしてお茶を飲むことができ、全員とても感銘を受けていた。翌日は風雨にみまわれたが、寺
泊の波打ち際の露天風呂体験に皆よろこび、寺泊市場通りでは新鮮魚介の詰め合わせを知り合いに
何箱も宅配する人もいた。
参加者の満足度が非常に高く、ウェイボー上でも盛んに発信いただいた。発信数の全体はつかめ
ないが、効果の一端を示すものとしては、相田がウェイボーに最後に投稿した「ありがとう」メッセージ
がたくさん共有ツイートされ、旅行終了後のわずか24時間で、8000人以上に閲覧されている。中国
人パワーブロガー”日本評論”氏が、在日コミュニティの中で華僑新聞の編集長やテレビ局特派員な
ど影響力を持つ有力者とつながっており、ブロガー招請と同じ効果を非常に安価に実現できた。
今回がとても好評だったために参加者からは継続を期待する声が多かった。1月に旅東北・会津
オフ会を開催し、その後も季節ごとに各県順番に開催する計画である。
恋人岬(日本海の夕日)
木村茶道美術館(茶道体験)
寺泊(きんぱちの湯)
(3) 韓国での東北・北関東風評被害対策(観光庁) Japan Healing Festival でのPR
(概要)
韓国から東北へのインバウンドについては、震災後の風評や日韓関係等の影響により依然として厳し
い状況。観光庁が今年度の追加ビジットジャパン事業として、当機構からの事業提案を受け現地での風
評被害対策イベントを実施するに際し、東北観光の魅力とともに安全・安心を韓国民に対し直接アピール。
今回の事業参加を契機に、韓国への東北観光の情報発信を東北各県・関係団体等と連携し継続して行い
インバウンド回復を図る。
(日時) 11 月16日(土) 11:00~20:00
3
(会場) ディーキューブシティー(ソウル西部シンドリム)
(参加団体) 北東北三県北海道ソウル事務所、宮城県・山形県各ソウル事務所、当機構、北関東三県広
域観光推進協議会、JNTOソウル事務所
(内容)
・カウンターでの来場者への東北観光情報提供
・ライブシアターステージでの盛岡さんさ踊りの披露、及び観光名所・特産品等に関するクイズ大会
・山形芋煮、日本酒、銘菓の試食・試飲コーナーでの来場者への提供紹介
・会津の伝統工芸「赤べこ」の絵付け体験
・現地の事業連携旅行会社による訪日旅行商品販売・PR
・来場者へのアンケート調査実施
(イベント概況) 事業事務局情報
・来場者: 60,000 人
・日本酒試飲は、予定の 250 杯を超えて、280 杯。
・試食は、山形芋煮が予定通り 150 杯。
・銘菓は 120 食予定を現地判断で、3 回目の提供から小分けにして、280 食提供。
・来場者アンケート 300 件回収。 (後日情報提供予定)
・訪日旅行商品 問合わせ 55 件、うち予約受付 20 件(北海道 6、東京 5、沖縄 3、九州 4、関西 2)
(事業連携旅行会社)
・会社名 :ホテルジャパンドットコム 株式会社BICO
・会社概要: 韓国最大の日本ホテル販売量をもつ。
(株)bico が運営するホテル直配サイト。 http://www.ohmyhotel.com/
・ハナツアー博覧会にて 3 日間で 200 件の販売実績あり。
(来場者反応等)
・PR カウンターに立ち寄り地域情報を得ようとする方の多くは、東北・北関東に一度行ったことのある
リピーター。 宮城県石巻へボランティア活動のため訪問したことのある若い現地女性が現況を見に
再訪したいと述べていた。東北への励ましの声を寄せる来場者もいた。
・放射能、食の安全に対する問合せも一切なく、和やかな雰囲気でイベントが進行。
・旅行博などであるような来場者からの竹島問題に対する問合せもなかった。
・盛岡さんさ踊りとそのあとのミスさんさ踊りらとの写真撮影、クイズ大会等は、老若男女みな楽しそうに
観覧頂き大きな拍手も起こり好評。
〇ソウルでのイベントに続き、韓国南部の水原(スオン)、大田(テジョン)、仁川にて同様のPR活動を実
施。
水原 (日時) 11 月 23 日(土) 11:00~19:00
(会場) AKプラザ駅前広場
大田 (日時) 11 月 24 日(日) 11:00~19:00 (会場)ウヌジョンイ文化通り
仁川 (日時) 11 月 29 日(金)~12 月 1 日(水) 11:00~18:00
(会場)仁川観光レジャースポーツフェア会場 (松島コンベンシア)
PRカウンターでの観光情報提供
岩手・盛岡さんさ踊りの披露
4
福島・会津の赤べこ絵付け体験
(4) VJ シンガポールメディア招請 (現地テレビ番組「Japan Hour」制作)
(概要)
仙台市、及び東北運輸局と連携して、シンガポールの人気日本旅行番組「Japan Hour(ジャパンアワ
ー)」※の取材チームを招請。シンガポールの有名女優をモデルに、東北の観光地で温泉入浴や浴衣体
験、中心商店街での買い物等、若い女性をターゲットとした内容で撮影を行い、冬の東北の魅力とグルメ
情報を発信する。
(訪問者) シンガポールテレビ番組「Japan Hour」出演者
メロディ・チェン氏(MC、シンガポールの有名女優)
及び制作スタッフなど3名
※メロディ氏フェイスブック
計4名
https://www.facebook.com/MelodyChenDotCom
(期 間) 11月24日(日)~27日(水)
(主な取材先)
1
日付
行 程
11/24
シンガポール→成田空港・仙台空港→仙台駅→仙台市内中心商店街→仙台(青葉)城址→牛タン取材→定禅寺通り~
一番町
(日)
2
3
11/25
ホテル発→中尊寺→昼食:わんこそば→猊鼻渓舟くだり→仙台市内→AKITA DINING なまはげ→にいがたや→おやど
(月)
(東北郷土料理PR)
11/26
ホテル発→朝食:喜多方→山形蔵王:山麓~山頂→昼食:米沢牛、山形牛→秋保温泉→温泉街散策→入浴体験→
(火)
4
秋保温泉泊
11/27
ホテル発→松島さかな市場:焼き牡蠣→松島散策→遊覧船→仙台駅→東京駅→羽田空港→シンガポール
(水)
(現地放映予定日)
(1) 2014年2月1日(土) 20:30~21:00 本放送
(2) 2014年2月2日(日) 0:30~ 1:00 再放送1回目
(3) 2014年2月2日(日) 9:30~10:00 再放送2回目
※「Japan Hour」(ジャパンアワー)
シンガポールのニュース専門テレビ局「Channel News Asia」で放映されている人気日本旅行番組。毎週土
曜日と日曜日に、英語字幕付きで日本の旅番組が放送され、アジア各国で最大1,900万世帯が視聴している。
シンガポールで放送されている海外番組(ニュースを除く)としては、最も高い視聴率を誇る長寿番組であり、1991
年から放映されている。今回の取材内容は、同番組のレギュラー放送直後に特別枠として放映される予定。
12 月以降の予定
11/24-30 国際定期路線就航に向けたタイ旅行エージェント招請事業
11/29-12/1 韓国風評被害対策(観光庁)Japan Healing Festival での PR (仁川観光レジャースポーツフェア)
12/1-7 上海・大連広域連携商談会(宮城県・東京都等主催)参加
12/9-13 シンガポールメディア(be-movement)震災復興取材受入(JNTO シンガポール)被災各県取材
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