「派遣社員就業規則」

派遣社員就業規則
第1条(目的)
この就業規則(以下「本規則」という)は、東栄株式会社(以下「会社」とい
う)の派遣社員の服務規律、労働条件その他の就業に関する事項を定めたもので
ある。
② 派遣社員は本規則および雇い入れに際し会社が交付する派遣スタッフ雇用契
約書において明示する就業条件等を遵守し、業務命令に従い自己の業務に専念
し、作業能率の向上に努めるとともに互いに協力して職場の秩序を維持しなけれ
ばならない。
③ 本規則に定めない事項は、労働基準法、労働者派遣法その他関係法令の定
めるところによる。
第2条(定義)
本規則において派遣社員とは、会社の指示により会社外の企業等に派遣さ
れ当該企業等の指揮命令を受けて就業する者を言う。
第3条(採用)
会社は、派遣社員を会社の派遣社員登録名簿に登録されている者のうちか
ら、必要に応じて雇い入れる。
第 3 条 -2 ( 採 用 時 の 提 出 書 類 )
新たに採用された者は、次の書類を提出しなければならない。
(1)個 人 番 号 カ ー ド 、通 知 カ ー ド 又 は 個 人 番 号 が 記 載 さ れ た 住 民 票 の 写 し
(2)そ の 他 会 社 が 指 定 す る も の
派遣社員はマイナンバーの身元確認のため、身分証明書を提示する
など、会社に協力しなければならない。
② 第1項で取得する個人番号の利用目的は、次のとおりとする。
(1)給 与 所 得 ・ 退 職 所 得 の 源 泉 徴 収 票 に 関 す る 事 務
(2)住 民 税 に 関 す る 事 務
(3)雇 用 保 険 法 に 関 す る 事 務
(4)健 康 保 険 法 ・ 厚 生 年 金 保 険 法 に 関 す る 事 務
(5)国 民 年 金 法 の 第 3 号 被 保 険 者 に 関 す る 事 務
第4条(派遣社員の雇用管理)
① -1 会 社 は 、 派 遣 社 員 の 雇 用 に 際 し て は 、 派 遣 社 員 で あ る こ と を 明 示 す る ほ か 、
派遣スタッフ雇用契約書を交付することによりその者の就業条件等を明示し
雇い入れるものとする。
① -2 派 遣 ス タ ッ フ 雇 用 契 約 書 に 示 す 雇 用 契 約 期 間 は 原 則 と し て 1 年 を 超 え な い 範
囲内で定める。
① -3 第 1 項 2 の 雇 用 契 約 期 間 は 、 雇 用 契 約 期 間 満 了 時 の 業 務 量 、 派 遣 社 員 の 勤 務
成績、態度、能力、会社の経営状況、従事している業務の進捗状況等により判断
し、更新することがある。
① -4 第 1 項 3 に よ り 1 年 を 超 え て 引 き 続 き 使 用 す る に 至 っ た 派 遣 社 員 ま た は 雇 用
契約を3回以上更新した派遣社員について、雇用契約期間の満了により労働契約
派遣
1
を終了させる場合には、少なくとも 30 日前にその旨を予告するものとする。
会社は、派遣社員の雇用に関し、派遣先での就業における適正な就業条件
の確保等を図るため、派遣元責任者を選任する等必要な措置を講ずる。
③ 会 社 は 、雇 用 し て い る 派 遣 社 員 に つ い て 、必 要 な 教 育 訓 練 等 を 実 施 す る 。
また労働者派遣法に基づく段階的かつ体系的な教育訓練として会社が指定
した教育訓練の実施時間は、労働時間とする。
④ 会社の都合により、雇用契約期間中に派遣社員を休業させる場合は、労
働基準法の規定による休業手当を支払う。ただし、その期間に会社が他の
就業を命じた場合は、派遣社員は特段の事由なき場合は、これに従わなけ
ればならない。この場合、他の就業による賃金が、労働基準法の規定によ
る休業手当の額より少ない場合は、その差額を休業手当として支給する。
⑤ 会社は、派遣社員として雇用した者以外の者を労働者派遣の対象としよう
とするときは、予め本人の同意を得るものとする。
②
第5条(無期雇用派遣社員への転換)
派遣社員の中から勤務成績・態度・能力が一定水準以上で、会社が認め
る者を無期雇用派遣社員に転換することがある。
② 前項の場合の就業場所、就業場所ごとの就業期間、賃金等労働条件は、
個別にその都度定める。
③ 本規則は、無期雇用派遣社員に転換した後も別に定めのない事項は、引
き続き適用する。
第6条(無期雇用派遣社員の休職)
無期雇用派遣社員が、次の場合に該当するときは、所定の期間休職を命じる。
1 私傷病により勤務できない状態が2ヶ月を超え、なお療養を継続する必要が
あるため勤務できないと認められたとき(その期間を有給休暇で処理すること
を無期雇用派遣社員が求めた場合も同様とする)
3ヶ月
2 前号のほか特別な事情があり休職させることが適当と認められるとき
必要な期間
② 休職期間中は無給とする。
③ 私 傷 病 に よ る 休 職 の 場 合 、休 職 期 間 満 了 時 ま で に 、無 期 雇 用 派 遣 社 員 は 、
主治医による復職可能の判断が記された診断書を会社に提出しなければ
な ら な い 。会 社 は 、無 期 雇 用 派 遣 社 員 の 同 意 を 得 て 、診 断 書 を 作 成 し た 医
師に直接面談することがある。また必要に応じて産業医の面談を命じる場
合 が あ る 。無 期 雇 用 派 遣 社 員 は 正 当 な 理 由 な く こ れ を 拒 む こ と は で き な い 。
④ 休職事由が消滅したと会社が認めた場合または休職期間が満了した場合
は 、 復 職 を 命 ず る 。 そ の 場 合 、 原 則 と し て 元 の 職 務 に 復 帰 さ せ る 。 ただし、
元の職務に復帰させることが困難であるか、または不適当な場合には、他の職務
に就かせるか、もしくは復職を認めないことがある。
⑤ 復職後1年以内に再び同一または類似の事由で休職する場合は、前休職期間の
残期間を休職期間とする。
⑥ 休職期間が満了しても復職が困難な場合は、休職期間の満了をもって退職とす
る。
第7条(無期雇用派遣社員の定年)
無 期 雇 用 派 遣 社 員 の 定 年 は 、満 6 0 歳 と し 、定 年 に 達 し た 日 を も っ て 退 職
派遣
2
とする。
ただし、定年に達した無期雇用派遣社員が継続勤務を希望した場合は、
前 項 の 規 定 に か か わ ら ず 、希 望 者 全 員 を 65 歳 に 達 す る ま で 定 年 退 職 日 の 翌
日から引き続き再雇用する。
③ 前項の場合の就業場所、就業場所ごとの就業期間、賃金等労働条件は、
個別にその都度定める。
②
第8条(服務)
派遣社員は、本規則および派遣就業に際しては会社があらかじめ明示する
派遣先における就業条件に従い、勤務しなければならない。
② 派遣社員は、派遣就業に際しては会社の指揮命令に従うほか、派遣先の指
揮命令に従わなければならない。ただし、派遣先の指揮命令が派遣先におけ
る就業条件として会社があらかじめ明示した内容に反する場合はこの限りで
ない。
③ 派遣社員は派遣先における就業条件に関わる指揮命令が会社があらかじめ
明示した条件と異なるときは、派遣先責任者または直接の指揮命令者に対し
苦情を申し出ることができる。申し出た苦情につき適切な処置が講じられな
いときは、遅滞なく会社に連絡しなければならない。
④ 派遣社員は派遣先において望まない性的な言動により、不利益や不快感を与え
られたり、就業環境を害されたりした場合(セクシュアルハラスメント)や、派
遣先において職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景にした、業務
の適正な範囲を超える言動により、精神的・身体的な苦痛を与えられたり、就業
環境を害されたりした場合(パワーハラスメント)、育児休業等の取得等を理由
とする不利益な取扱いや妊娠・出産、育児休業、介護休業等を理由とする嫌がら
せを受けた場合(マタニティーハラスメント・パタニティーハラスメント)は、
派遣元責任者に対し苦情を申し出ることができる。派遣元責任者は、申し出た苦
情につき適切な処置が講じられるよう、派遣先責任者に要請していくものとす
る。また、派遣社員は苦情を申し出たことを理由として不利益な取扱いを受ける
ことはない。
⑤ 派遣社員は、就業に関し次の事項を遵守しなければならない。
1 会社または派遣先の指示にしたがい、職場の秩序維持または施設利用
上の遵守事項を尊重すること
2 会社または派遣先の機密等をもらさないこと
3 会社または派遣先の信用または名誉を傷つけないこと
4 勤務場所または会社施設内において、業務以外の行為をしないこと
5 欠勤もしくは遅刻し、または早退もしくは勤務時間の途中に勤務を離
れようとするときは、事前にその理由を明らかにして派遣先または会社
の許可を受けること
6 勤務に関し立ち入る必要のない場所に許可なく出入しないこと
7 派遣先における勤務に際しては、派遣先の指示に従い所定の身分証明
書等を携帯し、または着用すること
8 会社または派遣先が実施する健康診断その他の安全および衛生に関す
る措置に従い、災害予防等のための指示命令を遵守すること
9 相手方の望まない性的な言動により、他の労働者に不利益や不快感を与えた
り、就業環境を害すると判断される行為をしないこと(セクシュアルハラスメ
ントの禁止)
派遣
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職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景にした、業務の適正な
範囲を超える言動により、精神的・身体的な苦痛を与えたり、就業環境を害す
ると判断される行為をしないこと(パワーハラスメントの禁止)
11 妊娠・出産、育児休業、介護休業等についての制度の申出・利用に関して、
当該申出・利用する他の労働者の就業環境を害すると判断される行為をしない
こと(マタニティーハラスメント・パタニティーハラスメントの禁止)
12 その他の各種ハラスメント行為をしないこと
13 前各号の他派遣社員の遵守すべき事項として明示されたことに従うこと
第9条(勤務時間の報告)
派遣社員は、勤務した日につき派遣先において所定の用紙に出勤および勤
務時間の確認を受け、所定の期日までに会社に提出しなければならない。
第 10 条(勤務時間)
派遣社員の始業時刻、終業時刻は、派遣先における就業条件その他を勘案
し、個別に派遣スタッフ雇用契約書において示すものとする。ただし、1日の勤
務時間は8時間、1週の勤務時間は 40 時間を超えない範囲で定めるものとする。
② 休憩時間は、実働時間が6時間を超え8時間以内の勤務については少なく
とも 45 分、実働時間が8時間を超える勤務については少なくとも 60 分を勤務時
間の途中に与える。なお、この休憩時間は、個別に派遣スタッフ雇用契約書にお
いて示すものとする。
③ -1 会 社 は 毎 月 1 日 を 起 算 日 と す る 1 ヶ 月 単 位 の 変 形 労 働 時 間 制 を 採 用 す る こ と
ができる。その場合、派遣スタッフ雇用契約書で明示した条件により就業するこ
ととする。
③ -2 会 社 は 1 年 単 位 の 変 形 労 働 時 間 制 を 採 用 す る こ と が で き る 。 そ の 場 合 、 労
使協定を締結し、その条件により就業することとする。ただし、育児を行う
者、介護を行う者、その他特別の配慮を要する者から請求があったときは、
この限りではない。
④ 会社はフレックスタイム制を採用することができる。その場合、労使協定
を締結し、その条件により就業することとする。
第 11 条(休日)
派遣社員の休日は次のとおりとし、個別に派遣スタッフ雇用契約書におい
て示すものとする。
1 前条第1項および第4項の場合、少なくとも週2日。
2 前条第3項1の場合、1ヶ月を平均して週 40 時間以下となるように休日を
定め、その月の初日までに特定する。
3 前条第3項2の場合、1年を平均して週 40 時間以下となるように休日を定
め、各月の初日 30 日前までに特定する。
第 12 条(休日の振替)
業務上臨時の必要がある場合は、当初の定めに関わらず、休日を他の日に
振り替えることがある。振替を行うときは、あらかじめ振り替える休日を特
定し、派遣社員に通知する。
② 休日の振替は4週を通じ休日4日を下らない範囲内で行う。
派遣
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第 13 条(勤務日及び勤務時間の変更)
業務上臨時の必要がある場合は、当初の定めに関わらず、本人の同意を得て勤
務日および勤務時間を変更することがある。
第 14 条(出張の場合の取扱)
派遣社員は、業務上必要がある場合は、派遣先から出張を命じられること
がある。
② 出張中は通常の勤務時間を勤務したものとして取り扱う。ただし、会社と
派遣先との間で特段の取り決めをした場合はこの限りではない。
③ 出張手当、旅費は会社と派遣先との間でその都度決定するものとする。
第 15 条(超過勤務)
業務上必要がある場合は、所定の勤務時間を超え、または休日に勤務させ
ることがある。
② 超過勤務が法定の時間外労働または休日労働に当たるときは、労働者代表
との時間外労働・休日労働に関する協定に定める範囲内においてこれを行わ
せるものとする。
第 16 条(育児や家族の介護を行う者の深夜業の制限)
小学校の始期に達するまでの子を養育する派遣社員が、その子を養育する
ために請求した場合、または要介護状態にある家族を介護する派遣社員が、
その対象家族を介護するために請求した場合には、前条の規定にかかわらず、事
業の正常な運営に支障がある場合を除き、午後 10 時から午前5時までの間(以
下「深夜」という)に労働させることはない。
② 前項の規定にかかわらず、次の派遣社員は深夜業の制限を請求することが
できない。
1 日々雇い入れられる者
2 引き続き雇用された期間が1年に満たない者
3 請求にかかる子、または対象家族の 16 歳以上の同居の家族が次のいずれに
も該当する者
イ 深夜において就業していない(1ヶ月について3日以下の場合を含む)こ
と
ロ 負傷、疾病等により子の保育、または対象家族の介護が困難な状態で
ないこと
ハ 6週間(多胎妊娠の場合は 14 週間)以内に出産予定でなく、または産後
8週間以内でないこと
4 週所定労働日数が2日以下の者
5 所定労働日数の全部が深夜にある者
③ 深夜業の制限を請求しようとする者は、1回につき、1ヶ月以上6ヶ月以
内の期間について、開始の日および終了の日を明らかにして、原則として、開始
の日の1ヶ月前までに、会社に申し出なければならない。
④ 前項の請求は、何回もすることができる。
第 16 条-2(育児や家族の介護を行う者の時間外労働の制限)
小学校の始期に達するまでの子を養育する派遣社員が、その子を養育するため
に請求した場合、または要介護状態にある家族を介護する派遣社員が、その対象
派遣
5
家族を介護するために請求した場合には、第 15 条の規定にかかわらず、事業の
正常な運営に支障がある場合を除き、1ヶ月当たり 24 時間、1年当たり150
時間を超える時間外労働をさせることはない。
② 前項の規定にかかわらず、次の派遣社員は時間外労働の制限を請求するこ
とができない。
1 日々雇い入れられる者
2 引き続き雇用された期間が1年に満たない者
3 週所定労働日数が2日以下の者
③ 時間外労働の制限を請求しようとする者は、1回につき、1ヶ月以上1年
以内の期間について、開始の日および終了の日を明らかにして、原則として、開
始の日の1ヶ月前までに、会社に申し出なければならない。
④ 前項の請求は、何回もすることができる。
第 17 条(年次有給休暇)
派遣社員が6ケ月を超えて引き続き雇用される場合において、所定の期間、所
定の労働日数の8割を超えて出勤した場合、労働基準法の定めにより所定の年次
有給休暇を与える。
② その他の取扱いは「派遣社員年次有給休暇規程」による。
第 18 条(公傷病休暇)
派遣社員が業務上負傷しまたは疾病にかかり療養のため就業できないときは、
療養のための休業期間中は公傷病休暇を与える。
ただし、公傷病休暇は無給とする。
第 19 条(欠勤の届出)
派遣社員が欠勤するときは派遣元責任者および派遣先責任者あてにあらかじ
め電話その他適当な方法によりその事由および予定日数を届け出なければなら
ない。
第 20 条(年次有給休暇内での欠勤処理)
派遣社員は第 17 条に定めた年次有給休暇日数の範囲内における欠勤は、これ
を年次有給休暇としての処理を申し出ることができる。
第 21 条(産前産後の休暇・育児時間・生理休暇・看護休暇・介護休暇)
①-1 6週間(多胎妊娠の場合 14 週間)以内に出産予定の女性派遣社員から請求が
あったときは、産前休暇を与える。
① -2 産 後 8 週 間 を 経 過 し な い 女 性 派 遣 社 員 に は 、 産 後 休 暇 を 与 え る 。 た だ し 、 産
後6週間を経過した女性派遣社員から請求があったときは、医師が支障がないと
認めた業務に就かせることができる。
②
1歳に満たない子を養育する女性派遣社員から請求があったときは、休憩時
間のほか1日について2回、1回について 30 分の育児時間を与える。
ただし、1日の所定労働時間が4時間以内の場合は、1日について1回、1回に
ついて 30 分以内とする。
③
生理日の就業が著しく困難な女性派遣社員から請求があったときは、必要な
期間、生理休暇を与える。
④ -1 小 学 校 就 学 の 始 期 に 達 す る ま で の 子 を 養 育 す る 派 遣 社 員 ( 日 々 雇 い 入 れ ら れ
派遣
6
る場合は除外する)は、申し出ることにより、負傷し、または疾病にかかった当
該子の世話をするために、または当該子に予防接種や健康診断を受けさせるため
に、当該子が1人の場合は年5日、2人以上の場合は年 10 日まで有給休暇とは
別に看護休暇を取得できる。ただし、労使協定により、次の派遣社員は対象外と
する。
1 引き続き雇用された期間が6ヶ月未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
④-2 看護休暇は、半日単位で取得することができる。
⑤ -1 要 介 護 状 態 に あ る 対 象 家 族 を 介 護 す る 派 遣 社 員 ( 日 々 雇 い 入 れ ら れ る 場 合 は
除外する)は、申し出ることにより、対象家族が1人の場合は年5日、2人以上
の場合は年 10 日まで有給休暇とは別に介護休暇を取得できる。ただし、労使協
定により、次の派遣社員は対象外とする。
1 引き続き雇用された期間が6ヶ月未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
⑤-2 介護休暇は、半日単位で取得することができる。
⑥
前各項の休暇、時間は無給とする。
第 21 条-2(母性健康管理のための休暇等)
妊娠中または出産後1年を経過しない女性派遣社員から、所定労働時間内に、
母子保健法に基づく保健指導又は健康診査を受けるため、通院に必要な時間
について、休暇の請求があったときは、次の範囲で通院休暇を与える。
1 産前の場合
妊娠23週まで
4週に1回
妊娠24週から35週まで
2週に1回
妊娠36週から出産まで
1週に1回
ただし、医師または助産婦(以下「医師等」という)がこれと異なる
指示をしたときは、その指示により、必要な時間。
2 産後(1年以内)の場合
医師等の指示により必要な時間。
② 妊娠中または出産後1年を経過しない女性派遣社員から、保健指導または健康
診査に基づき勤務時間等について医師等の指導を受けた旨の申し出があった場
合、次の措置を講ずることとする。
1 妊娠中の通勤緩和
通勤時の混雑を避けるよう指導された場合は、勤務時間の短縮または
時差出勤等
2 妊娠中の休憩の特例
休憩時間について指導された場合は、休憩時間の延長、休憩の回数の
増加等
3 妊娠中または出産後の諸症状に対応する措置
妊娠または出産に関する諸症状等に関して指導された場合は、当該指
導に基づき、作業の制限、勤務時間の短縮、休業等
③ 前各項に基づく、時間、休暇は無給とする。
第 22 条(育児休業等)
① -1 1 歳 に 満 た な い 子 を 養 育 す る 派 遣 社 員 ( 日 々 雇 い 入 れ ら れ る 場 合 は 除 外 す
る)については、本人が申し出た場合、申し出時点において次のいずれにも該当
派遣
7
するときに限り、育児休業法の定めるところにより、その子が1歳に達する日ま
で育児休業を与える。(ただし、特別の事情が認められる場合においては1歳の
誕生日から1歳6ヶ月に達するまで延長することができる。)
イ 引き続き雇用された期間が1年以上であること
ロ 子が1歳6ヶ月に達する日までに雇用契約期間が満了し、更新されないこ
とが明らかでないこと
① -2 第 1 項 1 の 規 定 に か か わ ら ず 、 労 使 協 定 に よ り 、 次 の 派 遣 社 員 は 対 象 外 と す
る。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 申し出の日から1年(ただし書きの特別な事情の場合は6ヶ月)以内に契約
期間が終了する者
3 週所定労働日数が2日以下の者
①-3 第1項1および2のただし書きの特別な事情とは、以下の通りとする。
1 保育所に入所を希望しているが、入所できない場合
2 子の養育を行っている配偶者で1歳以降、子を養育する予定であった者が死
亡、負傷、疾病等により子を養育することが困難になった場合
① -4 配 偶 者 が 派 遣 社 員 と 同 じ 日 か ら ま た は 派 遣 社 員 よ り 先 に 育 児 休 業 を し て い る
場合、派遣社員は子が1歳2ヶ月に達するまでの間で、出生日以後の産前産後休
業期間と育児休業期間との合計が1年を限度として、育児休業をすることができ
る。
①-5 育児休業等の対象となる子の範囲は、次のとおりとする。
1 法律上の親子関係がある子(養子を含む)
2 特別養子縁組の監護期間中の子
3 養子縁組里親に委託されている子
4 養育里親に委託されている子
① -6 育 児 休 業 の 申 出 を し よ う と す る 者 は 、 原 則 と し て 、 育 児 休 業 を 開 始 し よ う と
する日の1ヶ月(ただし書きの特別な事情の場合は2週間)前までに、会社に申
し出なければならない。
① -7 申 出 が あ っ た と き は 、 会 社 は 速 や か に 申 出 を し た 者 に 対 し 、 育 児 休 業 取 扱 い
について通知する。
①-8 休業した期間は無給とする。
② 3歳に満たない子を養育する派遣社員(日々雇い入れられる場合および1日の
所定労働時間が6時間以下である場合は除外する)については、本人が申し出た
場合、1日6時間の短時間勤務制度を適用する。
ただし、労使協定により、次の派遣社員は対象外とする。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
③ 短縮した時間は無給とする。
④ 3歳に満たない子を養育する派遣社員(日々雇い入れられる場合は除外する)
については、当該子を養育するために申し出た場合、事業の正常な運営に支障が
ある場合を除き、所定外労働を免除する。
ただし、労使協定により、次の派遣社員は対象外とする。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
⑤ 育児短時間勤務および育児所定外労働免除の申出をしようとする者は、1回に
つき、1ヶ月以上1年以内の期間について、開始の日および終了の日を明らかに
派遣
8
して、原則として、開始の日の1ヶ月前までに、会社に申し出なければならない。
第 23 条 (介護休業等)
① -1 要 介 護 状 態 に あ る 対 象 家 族 を 介 護 す る 派 遣 社 員 ( 日 々 雇 い 入 れ ら れ る 場 合 は
除外する)については、本人が申し出た場合、申し出時点において次のいずれに
も該当するときに限り、介護休業法の定めるところにより、対象家族1人につき
通算 93 日の期間の範囲内で3回を上限として介護休業を与える。
イ 引き続き雇用された期間が1年以上であること
ロ 介護休業を開始しようとする日から 93 日経過日から6ヶ月を経過する日
までに雇用契約期間が満了し、更新されないことが明かでないこと
① -2 第 1 項 1 の 規 定 に か か わ ら ず 、 労 使 協 定 に よ り 、 次 の 派 遣 社 員 は 対 象 外 と す
る。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 申し出の日から 93 日以内に契約期間が終了する者
3 週所定労働日数が2日以下の者
① -3 介 護 休 業 の 申 出 を し よ う と す る 者 は 、 原 則 と し て 、 介 護 休 業 を 開 始 し よ う と
する日の2週間前までに、会社に申し出なければならない。
① -4 申 出 が あ っ た と き は 、 会 社 は 速 や か に 申 出 を し た 者 に 対 し 、 介 護 休 業 取 扱 い
について通知する。
①-5 休業した期間は無給とする。
② -1 要 介 護 状 態 に あ る 対 象 家 族 を 介 護 す る 派 遣 社 員 ( 日 々 雇 い 入 れ ら れ る 場 合
は除外する)については、本人が申し出た場合、勤務時間短縮の措置を講ずる。
ただし、労使協定により、次の派遣社員は対象外とする。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
② -2 介 護 短 時 間 勤 務 の 申 出 を し よ う と す る 者 は 、 利 用 開 始 の 日 か ら 3 年 の 間 で 2
回までの範囲内で、開始しようとする日および終了の日を明らかにして、原則と
して、開始の日の2週間前までに、会社に申し出なければならない。
②-3 短縮した時間は無給とする。
③ -1 要 介 護 状 態 に あ る 対 象 家 族 を 介 護 す る 派遣社員(日々雇い入れられる場合
は除外する)については、本人が申し出た場合、事業の正常な運営に支障がある
場合を除き、所定外労働を免除する。
ただし、労使協定により、次の派遣社員は対象外とする。
1 引き続き雇用された期間が1年未満の者
2 週所定労働日数が2日以下の者
③-2 介護所定外労働免除の申出をしようとする者は、1回につき、1ヶ月以上1年
以内の期間について、開始の日および終了の日を明らかにして、原則として、開
始の日の1ヶ月前までに、会社に申し出なければならない。
④ 介護休業等の対象家族とは、負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害に
より、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態にある次の者をい
う。
1 配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情に
ある者を含む)
2 父母および子
3 祖父母、兄弟姉妹および孫
4 配偶者の父母
派遣
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第 24 条(長期欠勤)
派遣社員が疾病または負傷のため引続き1週間以上欠勤したときは医師の診
断書を会社あてに提出しなければならない。
② 疾病または負傷のため2週間以上引続き欠勤する場合は、医師による出勤の適
否について診断を受け、その結果を会社に報告しなければならない。
第 25 条(給与)
派遣社員の給与に関する事項は、「派遣社員給与規程」による。
第 26 条(安全衛生)
派遣社員は、会社または派遣先の行う安全衛生に関する指示等を守り、災
害の防止に努め、日常、健康の管理に留意しなければならない。
第 27 条(災害補償等)
派遣社員が業務災害または通勤災害により負傷し、または疾病にかかった
ときは労働基準法、労働者災害補償保険法等により補償等を受けることがで
きる。
② 派遣社員が前項に定める補償等を受けようとするときは、その旨を会社に
申し出るものとする。
第 28 条(表彰)
派遣社員につき会社に対する特別の功労があったときは、審査の上、記念
品または賞金を贈りこれを表彰することがある。
第 29 条(懲戒)
派遣社員が次の各号のいずれかに該当するときは、その軽重に従い懲戒する。
1 正当な理由がなく、または理由を偽って、遅刻、早退、職場離脱、欠
勤するなど勤務状況が著しく悪いとき
2 故意または過失により会社または派遣先に損害を与えたとき
3 会社または派遣先の管理する顧客・従業員等の特定顧客情報等を故意または
重大な過失により、漏えい・流出させたとき
4 会 社 ま た は 派 遣 先 の 機 器 、物 品 、情 報 等 を 不 正 に 使 用 し 、ま た は 偽 造 、
改ざんしたとき
5 職務上の地位を利用し、自己または第三者の利益をはかる目的をもっ
て、金品の貸借等の利益授受、またはその仲介を行ったとき
6 会社の承認なく、会社または派遣先、および取引先との間において、
個人としての立場で金銭の貸借、保証行為を行ったとき。ただし金融機
関との正常な取引は除く
7 会社の経営方針、営業目的に反する行為により、業務を妨げたとき
8 会社または派遣先の管理する施設内において、許可なく、政治、宗教
等の業務外の活動、その他施設の目的に反する行動を行ったとき
9 会社または派遣先、および取引先に関する事実を歪曲して流布し、そ
の名誉または信用を傷つけたとき、あるいはこれにより会社または派遣
先の秩序を乱したとき
10 自 己 の 経 歴 を 偽 り 、 ま た は 詐 術 を 用 い て 雇 い 入 れ ら れ た と き
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セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティーハラスメン
ト・パタニティーハラスメント等の各種ハラスメント行為を行ったとき
12 正 当 な 理 由 が な く 、 会 社 ま た は 派 遣 先 の 指 揮 命 令 に 従 わ な い と き
13 刑 事 法 規 に 触 れ る 行 為 の あ っ た と き
14 本 規 則 ま た は 雇 用 契 約 の 定 め に 違 反 し た と き
15 その他前各号に準ずる不都合な行為のあったとき
② 他の社員に前項各号のいずれかに該当する行為を行わせた者については、行為
者と同様に懲戒する。
③ 第1項各号および第2項のいずれかに該当する行為の未遂または幇助につい
ては、その事案の性質、情状等を勘案して懲戒することがある。
第 30 条(懲戒の方法)
懲戒の方法は、次のとおりとする。
1 訓告
始末書を提出させ反省を促す
2 譴責
始末書を提出させ反省を促すとともに、将来を戒める
3 減給
始 末 書 を 提 出 さ せ 将 来 を 厳 し く 戒 め る と と も に 、 1回に
つき平均賃金の1日分の半額、総額においては1賃金支払期
の賃金総額の 10 分の1を超えない範囲内で減給する
4 諭旨退職
本 人 が そ の 非 を 反 省 し 、会 社 の 諭 旨 を 受 け 入 れ る 場 合 は 、
退職届を提出するよう勧告する
5 懲戒解雇
予告期間を置かず即時解雇する
こ の 場 合 、労 働 基 準 監 督 署 長 の 認 定 を 受 け た 場 合 は 、解
雇予告手当を支給しない
第 31 条(損害賠償)
派遣社員が故意または重大な過失により会社または派遣先に損害を与えた
ときは、派遣社員は会社または派遣先に対し損害賠償責任を負うこととする。
退職後にその損害が発覚したときも同様とする。
第 32 条(退職)
派遣社員が次の各号のいずれかに該当するときは、その時点をもって退職とす
る。
1 雇用契約の期間が満了したとき
2 本人が退職を申し出て会社が承認したとき
3 諭旨退職に応じたとき
4 無期雇用派遣社員が定年に達したとき
5 定年に達した後再雇用となった無期雇用派遣社員が 65 歳に達し雇用契約の
期間が満了したとき
6 無期雇用派遣社員の休職期間が満了したとき
7 会社との間の労働契約と同一の契約内容で、他社との間で労働契約を締結し
たとき
8 死亡したとき
なお、正当な理由なく、無断欠勤が 14 日以上続き、再三の出勤の督促にも応
じないときは、自主退職とする。
② 派遣社員が退職しようとするときは、原則として1ヶ月前までにその旨を
口頭、または文書で会社に申し出なければならない。
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③
退職を申し出た者は、退職までの間に必要な事務の引継ぎを完了しなけれ
ばならない。
第 33 条(解雇)
派遣社員が次の各号のいずれかに該当するときは、解雇する。
1 勤務成績不良で、社員として不適当と認められたとき
2 心身の故障により業務にたえられないと認められたとき
3 本規則または雇用契約の定めにしばしば違反したとき
4 故意または過失により会社または派遣先に重大な損害を与えたとき
5 業務量の著しい減少等会社の経営上の都合によりやむを得ない理由のある
とき
6 セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティーハラスメン
ト・パタニティーハラスメント等のハラスメント行為が著しいとき
7 その他前各号に準ずる重大な行為があった場合
② 派遣社員を解雇するときは、次に掲げる者を除き 30 日前に予告するか、また
は解雇予告手当を支払う。ただし、行政官庁の認定を受けたときはこの限りでな
い。
1 日々雇い入れられる者(1ヶ月を超えて引き続き使用されたときを除
く)
2 2ヶ月以内の期間を定めて使用される者(当該契約期間を超えて引き
続き使用されたときを除く)
3 季節的業務に4ヶ月以内の期間を定めて使用される者(当該契約期間
を超えて引き続き使用されたときを除く)
4 試 み の 使 用 期 間 中 の 者 ( 14 日 を 超 え て 引 き 続 き 使 用 さ れ る に 至 っ た 者
を除く)
③ 第1項により解雇された派遣社員は、派遣社員登録名簿から取り消すこと
とする。
第 34 条(清算)
派遣社員は、退職しようとするとき(解雇されたときを含む。以下同じ。)は、
すみやかに会社から支給された物品を返還し、その他会社に対する債務を清算し
なければならない。
第 35 条(情報管理)
派遣社員は派遣先の社内情報(顧客情報・販売施策情報・システム情報・
新規事業情報・経営資源情報その他事業を運営していく上で必要なすべての
情報をいう。以下同じ)を業務以外の目的に使用したり、許可なく社外に持ち出
したり、第三者(配偶者・両親・親戚等の血縁者および友人・知人を含む。以下
同じ)に開示・提供をしてはならない。なお、退職後も同様の行為を行ってはな
らない。
② 派遣社員は派遣先の社内情報を不正に改ざんしてはならない。
③ 派遣社員は派遣先の社内ネットワークの安全性を損なう恐れのある次の行為
を行ってはならない。
1 許可のない社外との電子メールの使用
2 許可のないインターネットの閲覧
3 社内ネットワークに接続するために必要な情報を第三者に漏らすこと
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第 36 条(個人情報および特定個人情報の保護)
派遣社員は、会社及び取引先等に関する情報の管理に十分注意を払うとともに
自らの業務に関係のない個人情報および特定個人情報を不当に取得してはなら
ない。
② 派遣社員は、職務上知り得た個人情報および特定個人情報を、職務の範囲を超
えて、社内外を問わず他人に提供或いは利用させてはならない。
③ 派遣社員は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関
する法律、個人情報保護法やその政令・省令・ガイドラインで定められた規定に
従い、適正に個人情報および特定個人情報を取り扱うものとする。
④ 個人番号および特定個人情報等の取り扱いは、別途定める「特定個人情報取扱
規程」を遵守するものとする。
第 37 条(法令改正)
労働基準法、労働者派遣法その他関係法令が改正されたときは、本規則は
改正箇所についてのみ当然に読み替えるものとする。
付則
本規則は、平成 26 年
平成 27 年 10 月 1 日
平成 28 年 4 月 1 日
平成 29 年 1 月 1 日
4 月 1 日より施行する。
一部改訂
一部改訂
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