フローニアス CMT溶接機 カタログ

フローニアス
CMT 溶接機
世界最高峰の安定した溶接法
TPS 2700 CMT
TPS 3200 CMT
TPS 4000 CMT
TPS 5000 CMT
フ ロ ー二 ア ス社 が 世 界 で 初 めて 開 発 し
実 用 化 さ せ た 低 ス パッタ 、低 入 熱 の
最 も 安 定 した 溶 接 プ ロ セ ス 。
コールドメタルトランスファー(C MT)プロセスは、精密な波 形制御性能を持ち、あらゆる金 属で高品質 継手が 維持され、
安定したアーク溶 接を実現するプロセスです。従 来のM IG/M AG溶 接と異なり、特 殊なワイヤ送 給 制御により、溶 融プー
ルを強 制 的に冷却。この制 御を繰り返すことにより、溶 接 速 度と溶 接品質向上が 同 時に実現します。それによりスパッタ
を極限まで押え、MIGブレージング、炭 素鋼とアルミの異 材 接 合、0.3ミリの薄 板 溶 接など多彩な接 合が可能です。
高いギャップ・ブリッジ 能 力
希 釈率を従 来に比べ
50%低 減
超 精 密・正確な制 御による 、
高い再 現 性と安 定性
極 限にまで抑えた
スパッタ
低 歪み
高速 溶 接
入 熱 の大 幅 低 減
C MTプロセスの基 本的な特長
ワイヤ送給と波形の複合コントロール
入熱量の大幅低減
デジタル制御が アークの短 絡を感 知、ワイヤを毎秒50∼130回送 給 制御し
アーク発生時、ワイヤを溶融プールに向かって送 給し短絡を検 知したらすぐ
溶滴の確実な移行を制御します。
にワイヤを引き戻すプ ロセスで、溶 融プールを冷 却し入 熱を 大 幅に削 減 す
ることが できます。
スパッタを極限まで低減
アークが極めて安定
ワイヤの引き戻しが溶 滴の引き離しを促 進します。また 短 絡 時に電 流は最
ワーク表面がどの様な形状でも、いかなる溶 接速 度であっても、アーク長が
小 限にコントロールされることによりスパッタを極 限まで 低 減した 溶 滴 移
検 知されワイヤ送 給が 調整されるため、あらゆる位置、姿勢でも安定した溶
行が可能になります。
接が可能です。
アー クの 発 生と同 期し溶 融 プール
溶 融 プールに達 すると短 絡 が 検 出
ワイヤを逆送給することにより、
短絡が解放された後、アークは再発
に向かってワイヤは送給される。
さ れ アー クは 消 え電 流 が 極 限 ま で
溶滴の切断を促 進。
生しワイヤ 送 給 は 正 転し 最 初 のプ
ロセスに戻る。
下がる 。
さらにC MTが進化。
難 易度の高いアプリケーションに対してはC MT 複合機 能 が 用意されています 。
CMTパルス
CMTアドバンスト
CMTアドバンスト・パルス
この方 式はC MTサイクルにパルスアークを組み
この方 式はワイヤの極性をプラス・マイナスと切
この方 式はC MTパルスにC MT アドバ ンストの
合わせたもので、入 熱を増 加させ 溶け込 みを増
り替えることにより 、溶 け 込 み量を 変 えず に溶
極性切り替えを加えることにより、溶け込みと溶
加させることが出来ます。
着量を増加させることが出来ます。
着量の増加をさせることが出来ます。
CMT
CMT Pul se
CMT
CMT Advanced
CMT Pul se
CMT Pul se Advanced
f CMT = 105 Hz
Z CMT : Z pul se = 1 : 15
Only EP- CMT cycles
CMT cycles EN : EP = 4 : 2
Only EP- CMT cycles
CMT cycles EP : EN = 5 : 2
E = 1.4 kJ/cm
E = 1.8 kJ/cm
I S = 72 A , U S = 10.0 V
I S = 84 A , U S = 10.7 V
I S = 87 A , U S = 11.4 V
I S = 89 A , U S = 12 .0 V
I S = 150 A , U S = 15.5 V
I S = 130 A , U s = 23.0 V
Vd = 2 .9 m/min
Vd = 4.9 m/min
Vd = 2 .9 m/min
Vd = 4.8 m/min
C MTによる炭 素 鋼の溶 接
高い溶接スピード
約50%アップ
速度の比較
溶接速度
cm/min
ショートアーク
190
溶接速度:190cm/min.
1mm
MAG
炭 素 鋼、1メートルの溶 接 長で測 定
電流:185A, 電圧:20.1V
溶接速度:130cm/min.
130
スパッタを極限まで低減
CMT
電流:168A, 電圧:21.4V
CMT
スパッタ発生量の比較
1mm
材質:炭素鋼
ショートアーク
パルスアーク
CMT
1m当たりの重量
g/m
0.376
0.264
99%ダウン
0.002
MAG
入熱量の大幅低減
アルゴン:8 0%、CO :20%の混 合ガス 2
炭 素 鋼1mmの 例
CMT
パルス
入熱量の比較
熱量
kj/cm
ショートアーク
CMT
電流:145A, 電圧:16.9V
電流:134A, 電圧:12.9V
溶接速度:90cm/min.
溶接速度:110cm/min.
1.63
1mm
入熱量約50%ダウン
1mm
0.9
MAG
CMT
材質:炭素鋼
CMTによるアルミニウム溶 接
アルミニウムの薄板の
高速溶接が可能
0.3ミリまでの薄板溶接が可能
高い溶接スピード:50%アップ
CMTによる突き合わせ溶接
パルスアーク
6.4m/min
0.3ミリ以下の薄板の溶接には、
パルスアークモードによる
溶接は不可能。
材質:0.3mm アルミニウム
パルスアーク重ね溶接
1.1m/min
CMTによる重ね溶接
1.7m/min
材質:3mm アルミニウム
入熱量の大幅削減
高い溶接スピード
TIG
電流:84A 電圧:17.4V 速度:24cm/min
パルスアーク
電流:88A 電圧:18.6V 速度100cm/min
CMT
電流:99A 電圧:16.7V 速度:200㎝/min
入熱量:約90%ダウン
10倍のスピードアップ
入熱量の比較
Kl/cm
3.65
0.98
TIG
パルス
0.5
CMT
材質:1.6mm アルミニウム
高いギャップ・ブリッジ能力
2.5mmのギャップ能力
(CMTアドバンストパルスの場合)
パルスアーク 電流:100A,
電圧:18.9V,
CMTパルス CMTアドバンストパルス 電流:97A,
電圧:11.9V,
ワイヤ送給速度:4.5m,
溶接速度:60㎝/min
電流:97A,
電圧:16.9V,
ワイヤ送給速度:5m、
溶接速度:60㎝/min
ワイヤ送給速度:6m、
溶接速度:60㎝/min
上 板 2mm
上 板 2mm
上 板 2mm
ギャップ 1mm
ギャップ 2mm
ギャップ 2.5mm
下 板 2mm
下 板 2mm
下 板 2mm
材質:2mm アルミニウム
C MTの最 新応 用例
炭 素 鋼と
アルミニウムの 接 合
溶加材
(アルミベース)
アルミ側は融 接し炭 素鋼側はロー 付けされるこ
とにより継ぎ手が得られる。
クラッシュ試験ではアルミが潰れ継ぎ手は健全。
アルミ
炭素鋼
1mm
ステンレス 鋼 の 溶 接
ロー付
TIG
CMT
電流:84A 電圧17.4V 速度:24㎝/min
電流:138A 電圧:19V 速度:130cm/min
従来の5倍のスピードアップ
材質:2mm ステンレス鋼
CMTクラッディング
希釈率の比較
TIG
CMT
初層部の%Fe
低 入 熱により溶 材の母 材に対する希 釈率を2%
まで 抑 制しス パッタが 低 減 さ れ た 溶 接 速 度 の
8
高速化により、生 産 性が アップしました。
希釈率:約75%ダウン
溶接速度:従来の2倍
2
TIG
C M Tミグ ブレ ージング
材 質:溶 融 亜 鉛メッキ 鋼 板
融接
CMT
亜鉛のフューム
銅のフューム
mg/m3
mg/m3
Cu-Si系フィラー使用
2.7
パルスTIGやショートアークに比べ
低ヒュームを実現
1.7
63%
1.8
ダウン
90%
1.5
ダウン
MAG
CMT
1.0
0.2
TIG
MAG
CMT
TIG
低 ス パッタC O 2 溶 接
材 質:炭 素 鋼 溶 接 長:1m
スパッタ量の比較
ショートアーク
CMT
従来のMIG/MAG トーチ
CMTブレーズ+トーチ
g/m
2.188
スパッタ:99%ダウン
0.01
従来の
CMT
ショートアーク
C M T ブレ ーズ プラス
フロー二アスはミグ ブレージ ング 専用のトーチ
と溶 接プ ログラムを 開 発 。トーチには 水 冷 のガ
スノズ ルを採 用し 、シールドガ スの 温 度 を 一定
に管 理、さらにノイズ 内 径を4ミリと小さくする
ことでアークを収 束することを可能にしました。
これによりレーザ・ブレージ ング に匹 敵 する溶
接 速 度3.8m /分およびスパッタを低 減した 細
幅広いアーク
いビード幅を得られるようになりました。
狭いアーク
世界最高レベルの安定したCMT溶接プロセスにより、
ピン溶接や金属積層施工が可能です。
CMTピン接合
溶 接ワイヤを母材にピン状に溶 接。ピンの長さ、
先 端 形 状もコントロールが でき、ピンのアンカー
効果により金 属と樹脂 等の接 合が可能です。
CMT金属積層溶接
低入 熱により金 属 積 層も可能になりました。
CMTピンパイク形状
CMTピン円柱形状
CMTピン球形状
金属とプラスチックの接合
どんな用途にも適合する理 想 的なC MT溶 接システム
半自 動
自動
ワイヤフィーダ
ロバクタドライブCMT溶接トーチ
4つの駆動ローラを搭載し、
溶接ワイ
ロボット溶 接専用トーチ。故障の少
ヤをワイヤスプールから溶接の対象
ない ギ アレス 設 計で 高トル クの ダ
物まで、
正確に送給します。
イナミックACサーボ モ ー タを 搭
載。溶 接ワイヤを毎秒130回で前
後に制御。正確なワイヤ送給を実現
します。
デジタルMIG/
MAG溶接電源
コンテック溶接チップ
CMT用に開発された、このデジタ
2つ割のチップが確実にワイヤを挟
ル制御のインバータ電源は、スチー
み加圧することにより、
給電部を安定
ル 、ステンレスの ほかアルミ 、チタ
させます。
ン、ニッケル合金などの多彩な溶接
チップの摩耗によるアークの不安定、
モードを内蔵。サイナジックコント
給電点の変化によるアークの不安定
ロールにより1つのパラメータを変
を防止します。コンテック溶接チップ
更するだけで容易に溶 接 条 件を変
はワイヤ径0.8∼1.6mmφ、
あらゆる
更することが可能です。
ワイヤ材質に最高の性能を発揮しま
す。
水冷装置
ワイヤバッファー
溶接システムの一部としてモジュール
ワイヤ送給がスムーズに送られるよ
デザインで開発された堅牢で信頼性
うワイヤの前 後 の 動 きを 調 整しま
の高い冷却装置。溶接トーチの冷却
す。
に最高の性能を発揮します。
TPS 2700 CMT
TPS 3200 CMT
TPS 4000 CMT
電源電圧
3×200-240V
同左
同左
TPS 5000 CMT
同左
溶接電流
3∼270A
3∼320A
3∼400A
3∼500A
効率
87%
91%
88%
90%
溶接電圧
14.2∼27.5V
14.2∼30V
14.2∼34V
14.2∼39V
使用率(10分/40℃)
270A
(40%)
、170A
(100%)
320A
(40%)
、220A
(100%)
400A
(50%)
、280A
(100%)
500A
(40%)
、320A
(100%)
保護回路ヒューズ
16A
35A
35A
35A
サイズ・重量
625×290×474mm・27kg
625×290×474mm・35.6kg
625×290×474mm・35.2kg
625×290×474mm・35.6kg
※対応可能材料:鉄、SUS、
アルミ、
マグネシウム、
チタン
オーストリアのフロー二 アス社 は 、永 年 、アーク溶 接 および 抵 抗 スポット溶 接 の革 新 的 かつ 高 度 な
技 術を 開 発してきました 。65 0 以 上の 国 際 特 許を取 得し 、そ の 技 術を搭 載したのがC M T溶 接 機で
す 。高 度 なワイヤ送 給と波 形 の 複 合コントロールで 、ス パッタを極 限まで 低 減 するC M T は 、入 熱 量も大 幅 に削 減しま
す 。アークの 安 定 で 高 品 質かつ高 速 な溶 接を実現します 。発 売 以 来2万台 の 実 績 、この 技 術は 、アルミと鉄を接 合で き
ないという世 界 の 溶 接 界 の 従 来 の 概 念 を 一 掃しました 。フロ ー二 アスは 、
「 アーク現 象 の D N Aを 解 読 する 」というビ
ジョンを実現するために日夜研 究 開 発を続けています 。フロー二アスは溶 接 技 術 の世界 のリーディングメーカーです 。
CFR はフロー二アス製品
に対して世界トップレベル
のサービスを提供する総
代理店のみに与えられる
マークです。
!
東
京
本
社
名 古 屋 営 業 所
〒140-0011 東京都品川区東大井2-6-8
〒480-1124 愛知県長久手市戸田谷1405
TEL 03-6800-1122
TEL 0561-61-4020
FAX 03-6800-2066
FAX 0561-61-4002
関 西 営 業 所
広 島 営 業 所
〒652-0803 神戸市兵庫区大開通8-2-2-107号
〒732-0008 広島市東区戸坂くるめ木1-3-23
TEL 078-515-8680
TEL 082-220-1740
FAX 078-515-8681
FAX 082-220-0184
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ご購入にあたって
●ご使用の際は取扱説明書をよくお読みの上正しくお使いください。
●用途にあった商品をお選びください。不適切な用途で使われますと、事故の原因になることがあります。
●商品改良のため、仕様・外観は予告なしに変更することがありますのでご了承ください。
201602-Fronius-CMT②5000