臨床検査技師へ一本化の方向へ 臨床検査技師へ一本化の方向へ

14.8.25
広臨技速報 NO.191
広臨技事務所 FAX
082‐502‐6031
The Bulletin of Hiroshima Association of Medical Technologists
社団
法人
広 島 県 臨 床 衛 生 検 査 技 師 会
広臨技ホームページhttp://www.urban.ne.jp/home/hamt/
(i-mode 用
http://www.urban.ne.jp/hpme/hamt/i/
)
臨床検査技師へ一本化の方向へ
−厚省労働省が臨衛技法の改正を検討−
7 月 9 日の参議院厚生労働委員会において、坂口厚労大臣は伊達忠一参議院議員の質問
に対し、「検査の重要性は大きくなってきている。薬剤師、看護師も必要性が大きくなり、
時間をかけて法律が出てきた。」ことから、「臨床検査技師、衛生検査技師の2つが必要か
などを見直す時期にきている。今ここで断定的な事は言えないが、法改正をする時期にも
きており、それぞれの制度を改める時である。」と答弁をし、臨衛技法の改正に理解を示
した。
さらに臨衛技法から衛生検査所の設置等をはずして、身分法と業態法に分離も視野に入
れた法改正をする考えもあわせて示された。
また、検体検査実施料(検体検査点数)のなかに技術料、ランニングコストなどの考慮
がされているかについて大塚保険局長は「一つひとつの項目にコストは結びついていない
検査については、日衛協の要望と実態を踏まえて点数を決めている。診療報酬の評価方法
も考えたい。」と答弁した。
臨衛技法改正においては、全会員の長年の要望として日臨技及び臨床検査技師連盟が臨
床検査技師、衛生検査技師の一本化の活動を行ってきた成果が具体化されたことは喜ばし
い事である。しかしながら、坂口厚労大臣と岩田日臨技会長との会談では、私達が最大の
目標としている業務制限の要求に対して「規制緩和に逆行することから、今すぐ対応する
事は困難である。」との答弁であった。岩田会長は医療の分野においてのみの業務制限を
強く主張され、再度申し入れました。
私達は周りの環境に左右されることなく、臨床検査技師として日々の業務を怠りなく行
うと共に、病院及び事業所の経営目標の達成に寄与し、そしてすべての医療職種の方々か
ら信頼され、私達の行動に全面的に理解し、共感していただけるようにさらに努力しなけ
ればなりません。
広臨技全会員においては、社団の社員としての責務を果たすと同時に、臨床検査技師の
地位向上と業務の独占拡大は臨床検査技師自身で勝ち取るとの決意で、日臨技と共同して、
活動をしている臨床検査技師連盟への積極的な加入をし、改正臨衛技法へ我々の主張が反
映される様に強力な運動を展開していきましょう。
学術業績表彰を受賞して
公立三次中央病院
熊澤 鈴子
この度、平成13年度の私の学術業績に対し、技師会より表彰していただきありがとう
ございます。忙しい日々での学会発表・雑誌への投稿は大変でしたが、指導していただい
た岩本副院長や同僚の支援のおかげで成し遂げられたと感謝しています。近年院内検査室
の存在が危ぶまれ、ともすれば経営側からは簡単にブランチという言葉が使われている現
在、検査室の存在意義を個々の技師が本気で考えなくては、近い将来我々の職場は存続で
きなくなるでしょう。臨床検査技師として何ができ、何をしなくてはいけないのか。この
度の学術業績が自己満足で終わることなく、次のステップへ踏み出すための第一歩と考え、
自分なりに院内検査室の存在意義を考え行動していきたいと思っています。
窪田泰三顧問の藍綬褒章受章を祝う会(ご案内)
当会顧問窪田泰三広島県議会議員(元広島県議会副議長)の藍綬褒章受章についてお
知らせしたところでありますが、この度祝う会が開催されます。多くの会員のご出席を
よろしくお願いします。
記
日時:平成 14 年 9 月 18 日(水)午後 6 時 30 分
場所:広島全日空ホテル 3階 「万葉」
広島市中区中町 7‐20 TEL082−241−1111
会費:10,000 円
第 20 回日本サーモロジー学会のお知らせ
会
会
期:平成 15 年 6 月 20 日(金)∼22 日(日)
場:(株)島津製作所 東京支店 イベントホール
東京都千代田区神田錦町 1 丁目 3
大会事務局:聖マリアンナ医科大学病院 超音波センター
神奈川県川崎市宮前区菅生 2−16−1
TEL 044−977−8111(内線 6231)宇治 のり子
FAX 044−977−9486
よろず相談のお知らせ
生物化学分析検査部門 臨床化学検査分野
臨床化学検査分野では、今年度も「よろず相談」を行っています。化学検査に限らず
どんなことでも、お問い合わせ下さい。各部門、分野等に連絡してお答えできるよう努力
します。開催日は下記のようになっています。事前に FAX にて質問を随時受け付けてい
ますのでどうぞご利用下さい。
(下記申し込み書をご利用下さい)よろしくお願い致しま
す。
よろず相談の開催日に限らず、質問が届きましたら速やかに回答します。
「よろず相談日」
1.平成 14 年 10 月 8 日(火) 18 時 30 分∼
2.平成 14 年 12 月 10 日(火) 18 時 30 分∼
3.平成 15 年 2月 4 日(火) 18 時 30 分∼
「場所」 (社)広島県臨床衛生検査技師会事務所
広島市中区八丁堀 6−10 グレイスビル 801 号
TEL(082)502-6011
FAX(082)502-6013
よろず相談申し込み
FAX(082)249-2536 または、FAX(082)502-6013
施設名(
)
氏名 (
)
【下記のように質問します】
平成14・15年度
検査研究分野長・分野員
Ⅰ 生物化学分析検査部門 部門長 広島赤十字・原爆病院
◇臨床化学検査分野
分野長
国家公務員共済組合連合会吉島病院
分野員
厚生連吉田総合病院
公立三次中央病院
厚生連広島総合病院
広島大学医学部附属病院
中国電力(株)中電病院
◇免疫検査分野
分野長
広島赤十字・原爆病院
分野員
広島大学医学部附属病院
厚生連尾道総合病院
広島鉄道病院
◇環境物質検査分野
未定
◇薬・毒物検査分野
分野長
広島大学医学部附属病院
分野員
広島大学医学部附属病院
◇遺伝子検査分野
分野長
広島大学医学部附属病院
Ⅱ 生理機能検査部門 部門長 広島赤十字・原爆病院
◇神経検査分野
分野長
広島赤十字・原爆病院
分野員
浜脇整形外科病院
国家公務員共済組合連合会呉共済病院
尾道市立市民病院
広島大学医学部附属病院
厚生連広島総合病院
◇機能検査分野
分野長
マツダ(株)マツダ病院
分野員
県立安芸津病院
広島市立安佐市民病院
厚生連尾道総合病院
医療法人恒和会東部健診センター
◇画像検査分野
分野長
総合病院庄原赤十字病院
分野員
国立病院呉医療センター
本永病院
社会保険広島市民病院
福島生協病院
Ⅲ 形態検査部門
部門長 厚生連尾道総合病院
橋本
義昭
室
暢彰
岩増 良雄
新山 尚司
横山 富子
河原 博子
大隈 泰志
橋本 義昭
竹下 武範
細谷 勝己
藤代 悦子
荒瀬 隆司
矢野 愛
河野
富士子
浅野
清司
浅野 清司
安田 和子
稲葉 千里
島谷 文彦
濱田 麻紀
荒谷 清美
青木 健
難波 浄美
西岡 基公子
豊田 一宏
上田 久美子
瀬戸 学
森下 隆
土井 博典
長島 英子
児玉 文子
佐々木 健司
◇細胞検査分野
分野長
分野員
◇病理検査分野
分野長
分野員
◇一般検査分野
分野長
分野員
◇血液検査分野
分野長
分野員
◇染色体検査分野
◇生殖医療検査分野
厚生連尾道総合病院
公立学校共済組合中国中央病院
公立三次中央病院
広島大学医学部附属病院
国立病院呉医療センター
佐々木 健司
藤村 紀行
池田 征幸
尾田 三世
石田 克成
済生会広島病院
中国電力(株)中電病院
県立広島病院
国立病院呉医療センター
(株)福山臨床検査センター
池田
道満
杠
富園
奥原
隆文
恵
幹夫
正朋
俊彦
厚生連広島総合病院
厚生連広島総合病院
広島市立安佐市民病院
マツダ(株)マツダ病院
社会保険広島市民病院
山下
島本
中原
新部
鳥居
美香
恭子
幸子
亜矢
由佳理
国家公務員共済組合連合会呉共済病院
放射線影響研究所
広島市立安佐市民病院
公立三次中央病院
総合病院三原赤十字病院
中川 浩美
空 美佐江
吉森 雅弘
渡部 貴
竹本 武志
未定
未定
Ⅳ 感染・免疫検査部門 部門長 県立広島病院
◇微生物検査分野
分野長
労働福祉事業団中国労災病院
分野員
中国電力(株)中電病院
尾道市立市民病院
広島市医師会臨床検査センター
総合病院庄原赤十字病院
厚生連広島総合病院
◇ウイルス検査分野
未定
◇寄生虫検査分野
分野長
県立広島病院
分野員
公立学校共済中国中央病院
県立広島病院
◇疫学検査分野
分野長
分野員
広島市立安佐市民病院
済生会広島病院
厚生連尾道総合病院
藤上
良寛
小濱
大谷
森
桝本
辻
白井
邦彦
和美
三郎
健
隆弘
和美
藤上
石井
沖
良寛
裕子
香里
木村 公重
樫山 誠也
金本 隆司
◇輸血・移植検査分野
分野長
加計町国民健康保険病院
分野員
広島大学医学部附属病院
中国電力(株)中電病院
(株)福山臨床検査センター
Ⅴ検査総合管理部門
◇検査管理運営分野
分野長
分野員
◇ 検査精度管理分野
分野長
分野員
◇検査機器管理分野
分野長
分野員
◇検査情報管理分野
分野長
分野員
高村 豊至
増田 利恵
山本 詩子
野間 慎尋
部門長 広島市立安佐市民病院
若林
信浩
三次地区医師会臨床検査センター
公立学校共済組合中国中央病院
尾道市立市民病院
広島市保健所環境衛生課
金本 實
羽原 利幸
巻幡 信広
八島 宏之
福山市医師会総合健診センター
三原市医師会病院
佐藤 由美子
奥野 敏子
社会保険広島市民病院
公立みつぎ総合病院
丸川
國友
健一
孝幸
広島市立安佐市民病院
広島市医師会検査センター
広島鉄道病院
労働福祉事業団中国労災病院
広島記念病院
若林
幸山
高
木村
岡田
信浩
隆志
道徳
充
光典
お詫び
2002 年 8 月の広臨技行事予定表にて 8 月 18 日(日)に平成 14 年度生涯教育講座(B-1 点)
が掲載されており、皆様には、大変混乱されたことと思います。
ここに、お詫び申し上げます。
平成 14 年 8 月
(社)広臨技会長
生涯教育委員会委員長
白石幸雄
谷口
薫
平成 14・15 年度広臨技
委員長
実行委員長
委員
委員
委員
委員
委員
委員
委員
委員
若林 信浩
幸山 隆志
岡田 光典
植木 弘明
飛田 典子
新部 亜矢
岩増 良雄
濱田 麻紀
西森 康悦
八島 宏之
ホームページ委員会
広島市立安佐市民病院
広島市医師会臨床検査センター
広島記念病院
県立広島病院
財団法人 広島県集団検診協会
マツダ(株)マツダ病院
厚生連吉田総合病院
広島大学医学部附属病院
広島大学医学部附属病院
広島市保健所環境衛生課
平成 14 年度生物化学分析検査部門(
年度生物化学分析検査部門(遺伝子検査分野)
遺伝子検査分野)研修会(
研修会(ご案内)
ご案内)
(第4回中国地区
遺伝子検査研修会)
遺伝子検査研修会)
◇テーマ:DNA マイクロアレイ検査技術の原理と実習
-マイクロアレイを用いた敗血症原因菌の迅速同定◇会期:平成 14 年 10 月 26 日(土)11:20∼27 日(日)12:30
◇会場:島根医科大学医学部 (出雲市)
◇募集人員:40 名
◇受講料:6,000 円(テキスト,会場費)
◇生涯教育:臨床専門教科 C-20 点
◇宿泊 :グリーンホテルモーリス(1 泊,朝,税込み)6,000 円
懇親会費 3,000 円
◇主催 :中国臨床検査技師会
◇担当 :中国地区生物化学分析検査部門長:野津吉友
研修会実行委員長:安達恵子
問い合せ:島根医大病院 板垣亜希子 (0853-20-2420)
※各施設へ配付されます専用申込用紙にてお申し込み下さい。
随想録
「時々思う事」
「時々思う事」
医療法人社団増原会 東城病院
藤原美喜恵
検査の仕事を始めて 30 年になります。地元の病院に勤めて27年目です。年がわかっ
てしまいますね。子育てと仕事の両立ですが、子供の小さい時は核家族だったので、病院
に保育園があればいいなと思いました。しかし、小さい病院なので当時はなくて、教会の
幼稚園に夕方6時ごろまであずかってもらっていました。町立保育所も一歳半以上しかあ
ずかってもらえない時で、夕方も4時半から5時までにはむかえに行くような事であった
と思います。今は少し遅くまで見てもらえるようです。育児休暇はもってのほかで、休め
ず産休がやっとでした。
5年くらい前から 50 床の私の病院でも 0 才児からの保育と学童保育が出来るようにな
りました。また、育児休暇も取れます。女性が働きながら子育てが出来る体制が少しずつ
は整ってきましたが、スピ−ドはゆっくりです。我が家では、夫は仕事優先で、食事の支
度や風呂の用意が終わったころ帰宅し、家事のたよりにはなりませんでした。ケースはい
ろいろだと思いますが、男性もぜひ奥様に協力してあげて下さい。子育て中は 30 分早く
退社してもいいとか、職場で生活協同組合活動が出来るなど忙しくて視野が狭くなるので
周りからの情報提供など、いろいろな面でサポ−トしてほしいものです。もう一つ気にな
る事があります。偏見とか差別という問題です。医療の中にも、社会の中にも、普段の生
活の中にもあると思うのです。医療の中では、B 型肝炎、C 型肝炎、エイズ、MRSA など
新しい感染症がわかった時、怖い病気があると思い「関わりたくない」
「近づきたくない」
と思う感情がわきます。しかし、早い段階で医師会、技師会と勉強会を開いていただいて、
知識が深まると「関わりたくない」と思う自分の偏見を取ることが出来ます。自分の中で
差別をしていたと思う事は、知識もなく対象の事をよく知らないで、回りの人が言う事、
前から聞かされていた事を鵜呑みにしていたからだと気が付きました。知らない事が多す
ぎて偏見になっていると思うので、関心を持っていろいろと勉強してみたいと思います。
みなさんからも情報発信をお願いします。
「編集後記」
暑い夏、夏休みももうすぐ終わりです。今年は、早くから台風が多くやってきたり、猛
暑の日々が続きました。自然の変化もさることながら、食物から四季を感じる事も少なく
なりました。私たちの住んでいる中山間地域の生活や伝統芸能など、様々なものが変化し
てきました。時代の流れといえば仕方のないことかもしれません。しかし、残したいもの、
変えたいものをしっかり見つめるべきであると思います。情報の伝達も大きく変わり、何
処でも世界中の情報を入手できますが、吟味するのは自分自身です。こんな中、私達の仕
事を今一度見つめクリエ−ティブな職場を作りたいものです。
その源のひとつは、情報交換からかもしれません。
(岩増良雄)