次世代電話システム研究会 報告書

次世代電話システム研究会
報告書
2009年12月
IT ガイドシステム推進協議会
はじめに ...................................................................................................................................................4
<第 1 章>わが国の通信サービス市場の概況................................................................ 5
1.加入(固定)電話サービスの概況 .....................................................................................................5
2.携帯電話サービスの概況 ...................................................................................................................6
3.IP電話サービスの概況 .......................................................................................................................7
4.インターネット電話サービスの概要 .................................................................................................7
<第2章>わが国のコンテンツ市場の概況 ................................................................... 9
1.モバイルコンテンツビジネスの拡大 .................................................................................................9
2.コンテンツビジネスの最新動向 ........................................................................................................9
<第3章>通信事業の「垂直統合型」から「水平分業型」への変化 ......................... 13
1.政府の通信産業活性化に向けた取り組み ........................................................................................13
<第4章>今後期待される「通話」コンテンツ市場の可能性 .................................... 15
1.新たなコンテンツビジネスの創出 ...................................................................................................15
(1)インターネット電話Skypeのモバイルでの利用 ......................................................................15
(2)Google Voice ...........................................................................................................................16
2.「通話」サービスのコンテンツ化の可能性 ......................................................................................17
<第5章>次世代電話システムの検討 ........................................................................ 18
1.既存の電話サービスの課題と解決方法の検討 .................................................................................19
(1)既存各種電話サービスの相互接続の現況 ................................................................................19
(2)異サービス間の相互接続を実現させる技術.............................................................................20
2.UnTuによる電話発信の方法と応用性..............................................................................................21
(1)基本操作方法 ...........................................................................................................................21
(2)UnTuの特徴 .............................................................................................................................22
3.類似技術の比較と、UnTu技術の優位性について ............................................................................23
(1)インターネット電話の問題点 ..................................................................................................23
<第6章>UnTuの基本技術......................................................................................... 25
1.UnTuの通話発信の仕組み................................................................................................................25
2.システム構成 ...................................................................................................................................26
(1)サーバシステム........................................................................................................................26
(2)通話システム用受信中継装置 ..................................................................................................27
(3)UnTuシステムネットワークの概要..........................................................................................29
<第7章>研究会でのUnTu技術の採択と推進について ............................................... 30
1.事例「公共インフラ企業」の通信事業参入例 .................................................................................30
2.「通販事業」におけるWebページ内ホットラインの設置例 .............................................................32
3.その他応用可能なサービス事例 ......................................................................................................32
(1)Webフリーダイヤル ................................................................................................................32
(2)Web Q2 サービス ....................................................................................................................33
(3)Web Q2 サービスに相応しい「通話」コンテンツ ......................................................................33
(4)匿名でありながら特定できる通話 ...........................................................................................33
(5)超格安国際電話........................................................................................................................33
(6)利便性に富んだ電話会議システム ...........................................................................................33
(7)多言語化による世界各国対応 ..................................................................................................34
4.UnTu事業の推進体制.......................................................................................................................34
5.UnTuシステムのその他活用例.........................................................................................................35
(1)一般企業がUnTuシステムを採用するメリット........................................................................35
<第8章>
UnTuの権利関係とその運用について ...................................................... 39
1.特許情報 ..........................................................................................................................................39
(1)特許所有者...............................................................................................................................39
(2)特許詳細 ..................................................................................................................................39
(3)特許出願請求範囲の概要 .........................................................................................................39
2.研究会加盟企業への協業の検討 ......................................................................................................40
おわりに .................................................................................................................................................41
<研究会参加名簿> ........................................................ エラー! ブックマークが定義されていません。
はじめに
現在、携帯電話(PHS を含む)の加入者数は 1 億 1,268 万加入を超え i モードに代表され
るインターネット接続サービス利用可能な端末の比率は 81.1%、第 3 世代携帯電話の普及
率も 90.3%に達するなど、日本は世界有数の携帯先進国となっている(数値はいずれも 2009
年 5 月末現在)。
また、携帯電話ビジネスは急速な成長期から次第に成熟期に移行し、2010 年以降順次、
第 3.9 世代携帯電話という新しい時代に移行しようとしている。目の前には、業界全体に
オープン化とグローバル化という構造変革を迫る大波が押し寄せており、これまでの通信
事業者主体の垂直統合型ビジネス構造を水平分業型ビジネス構造へと移行させ、多種多様
なプレーヤが国境や業種の垣根を超えて参入しやすい環境へと移行しつつある。
また、固定通信網では NTT が推進している次世代ネットワーク(NGN)は、インターネッ
トサービス用 IP ネットワークと電話サービス用の電話網を、IP 技術を用いて通話品質(QoS)
やセキュリティを向上させた IP 通信網として統合し、現行の公衆網を代替する次世代 IP
ネットワークを構築しようとするものである。
移動通信網においても、100Mbps 規模の高速大容量通信技術が確立されていき、今後のネ
ットワークはオール IP 化されたネットワークインフラを、場所を問わず有効に活用できる
環境が整っていく。そして、今後は電話サービスの根幹でもある「通話」自体をも、IP ネ
ットワーク上の一つのアプリケーションとして扱われていくことになると考えられる。
---これからの電話のあり方--次世代に求められる「通話」サービスとは、IP ネットワーク上の一つのアプリケーショ
ンになっていくことと、インターネット上の様々なアプリケーションと「通話」とがシー
ムレスに連携していくことであると考えられる。そしてすでに多種の「通話」サービスが
実現されているものの、現状では相互に接続できないものがあるなど、課題も多い。今後
はこれら種類を超えた「通話」サービスが相互に接続されていく必要があり、その技術に
ついても期待が持たれている。
当研究会で議論された「次世代電話システム」は、今後求められるこれらの技術の確立
と、その利活用を議論したものである。コミュニケーションの基本は「会話」であり、今
後も通信サービス上で最も重要なアプリケーションであることは間違いなく、この「通話」
をシームレスに実現させ、また多くの企業が独自の「通話」サービスの提供を可能にして
いくことで生産性を高めていくことが可能である。研究会参加企業等 IT ガイドシステム推
進協議会会員企業をはじめとする各事業体が今後事業展開する際に当システムを利活用す
ることで、既存事業の拡大に大きく寄与するものと期待している。
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<第 1 章>わが国の通信サービス市場の概況
我が国の通信サービスは、100 年以上の期間を経て普及してきた固定電話は減少に転じ、
一方で携帯電話が急速に普及をみせ、2000 年には固定電話と携帯電話の加入数が逆転した。
その後も、携帯電話は加入者増を続けている。
図1
電話種別ごとの加入者の推移
1.加入(固定)電話サービスの概況
1890(明治 23)年に東京~横浜間で約 200 人の加入者により始まった電話サービスは、
すでに 100 年以上に渡り提供され続けてきたものである。この間、運営主体は逓信省、電
気通信省(1949 年~)、電信電話公社(電電公社)(1952 年~)、日本電信電話(NTT)(1985 年~)、
NTT 東日本・NTT 西日本(1999 年~)と変遷している。加入者数は 1996 年末の約 6150 万回線
をピークに減少し、デジタル固定電話・通信サービスの ISDN や、光ファイバーによる IP
電話サービス、携帯電話などに加入者を奪われつづけている。
また、電話サービスは長らく「通話」を主サービスとして発展を続けて来たが、1969 年
にはプッシュホンが登場し、プッシュ信号を使用した電話サービスを介した情報提供サー
ビスが始まった。電話サービスの長い歴史の中で、音声通話以外のアプリケーションを利
用する大きな一歩がこのときから始まった。
のちに 1980 年代には「ダイヤル Q2 サービス」がスタートし、情報料の回収代行の仕組
みが生まれたことで、電話をインフラとしてコンテンツを提供するというビジネスモデル
が確立されていった。
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2.携帯電話サービスの概況
我が国の携帯電話事業は、1979 年からアナログ方式の第 1 世代携帯電話サービスの提供
が開始され、1993 年にデジタル方式の第 2 世代携帯電話サービスが開始された。さらに、
01 年からは第 3 世代携帯電話サービス(IMT-2000)が開始され、その後も通信速度の高速
化が進んでいる。現在、第 4 世代移動通信システムの国際標準化が進められており、2010
年以降には高速移動時で 100Mbps、静止時や低速移動時に 1Gbps を実現する超高速データ通
信サービスの提供も視野に入るようになってきている。
現在、携帯電話(PHS を含む)の加入者数は 2009 年 5 月末現在 1 億 1,268 万加入となり、
その後も微増を続けている。2009 年 6 月 1 日現在の人口推計が 1 億 2,760 人だから、対人
口比で 88%もの国民がケータイを所持している計算になる。9 歳未満の乳幼児(1,113 万人)
と 85 歳以上の高齢者(362 万人)を差し引いた人口が 1 億 1,285 万人となるので、10 歳か
ら 84 歳までの日本人一人ひとりにケータイが行き渡っている計算になる。
i モードに代表されるインターネット接続サービス利用可能な端末の比率は 81.1%、第 3
世代携帯電話の普及率も 90.3%に達するなど、日本は世界有数の携帯先進国となっている。
携帯電話市場においては、音声サービスに加え、データ通信の利活用の推進が顕著であ
り、1999 年に開始されたインターネット接続サービスをインフラとして、そのネットワー
クを活用した「モバイルコンテンツサービス」が 1 つの産業として開花し、現在 1 兆円産
業となった。音楽・アプリケーションのダウンロード、GPS 機能を活用した各種サービスの
提供、電子マネーサービス、SNS(Social Networking Service)など、国民生活に密接関
連した各種サービスを実現するなど、サービスの多様化・高度化が進展している。こうし
た「モバイルコンテンツ」のビジネスモデルを見ると、通信事業者の主導により、端末・
通信サービス・認証・課金等のプラットフォーム機能・コンテンツ・アプリケーションが
一体として提供される垂直統合型ビジネスモデルが構築されており、垂直統合型モデルに
よる各通信事業者間競争が主流となっていた。
モバイルコンテンツの各種仕様やビジネス構造は、これまでは通信事業者が策定してお
り、限られた制約の中でコンテンツプロバイダーがコンテンツを開発し、サービスを提供
してきた。
提供可能なコンテンツは様々なものが考えられるが、その中で「通話」に関するものだ
けはコンテンツプロバイダーが参入できないアプリケーションであった。すなわち、
「通話」
ビジネスは通信事業の根幹であり、この部分が通信事業者が守るべき領域として捉えてお
り、海外では SIP など通話のアプリケーションが利用可能な携帯電話端末も発売されてい
るが、わが国ではこうした仕様は搭載されること無く、現在に至っている。
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現在の携帯電話関連事業は、垂直統合型のビジネスモデルが主流であるが、携帯端末の
開発・販売については、通信事業者の仕様に沿ってベンダーが製造した端末を、通信事業
者が一定のロットで調達し、当該事業者のブランドを付して販売代理店等を通じて販売す
るとともに、通信事業者の定めたサービス範囲だけで通信サービスの利用をするという手
法で展開されてきた。
3.IP電話サービスの概況
IP 電話とは、音声を信号化し、従来の電話回線ではなく、インターネット通信網(IP)
上で通信を実現させるシステムをいう。050 および 0AB で始まる電話番号が付与されており、
一般加入電話と相互に通話を可能としている。総務省が発表した 2008 年度末の電気通信サ
ービス契約数によると、IP 電話の契約数は 2,022 万件にも達している。
IP 電話は通信経路の一部をインターネット経由としているため、通話品質の確保や通話
の確実性という部分で、まだ不完全な部分がある。通信事業者側から見た場合、既存のイ
ンターネット網を活用して通話サービスを提供できるため、設備投資や運用面で大きなコ
ストダウンが可能で、これにより安価な通話サービスが実現可能となる。またブロードバ
ンドの ISP が独自に音声通話サービスを提供できるなど参入も容易なことなども需要増の
背景にある。
ブロードバンドを導入した一般家庭において利用が拡大しているほか、多くの企業でも
導入が進められている。企業で導入する場合は、内線などを含めたフル IP 化を実現するた
めには IP 電話機導入が必要となり、初期の導入コストが大幅に膨らむため、部分的な IP
化にとどまっている企業も少なくない。拠点間や外線発着信の IP 化は、企業における通信
コスト削減に大きく寄与することになるが、内線部分を IP 化したために、かえって運用コ
ストが膨らむケースもあるという。これは、物理的に電話線を敷設することで安定した音
質が確保できた従来型の電話システムに比べ、既存の LAN に音声をのせる IP 電話では、よ
り高度な運用管理が求められることになる。
4.インターネット電話サービスの概要
通信網としてインターネットを用い、原則として PC 同士で通話するものをインターネッ
ト電話という。一般または専用の電話機が使えるサービスもある。また、ビデオチャット
(PC 同士のテレビ電話)などさまざまなアプリケーションを利用できるサービスもある。
PC 同士での P2P による通信を前提とするため、インターネット接続料金を別にすれば通
話料は掛からない、即ち料金契約対象にはならないのが通常である。ただし、他の電話網
との通話については通話料が掛かる場合がある。IP 電話と同様に、経路上にインターネッ
トが介在するため、サービス品質 (Quality of Service) が取りにくいと言う短所もある。
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1990 年代後半より、利用されており、2000 年前後、インターネット電話から、固定電話
や携帯電話などに発信できるようなサービスも普及した。また、プロバイダフリーの IP 電
話など、一般または専用の電話機が使えるサービスも出始めた。ただ、通信経路上にイン
ターネットを使う本サービスでは、サービス品質上、電話番号の付与は認められないこと
になっているため、他の電話網から着信できるようなサービスは、日本国内ではほとんど
出なかった。
その後、日本国内では、IP 電話の普及により、商業ベースのサービスとしては下火にな
っている。だが、最近では Skype のように面倒な契約や難しい設定等をせずに気軽にイン
ターネット電話・Voice チャットが出来るソフトが開発され、一部では再燃が見られる。
インターネット電話の代表格といえるのが Skype で、2005 年ごろにスタートし、現在4~
5億人登録ユーザー(1億人/年間)を抱えている。近日中に日本でも公開される予定の
Google Voice はおそらく Skype 以上のプランが組み込まれ、Google ユーザー7億人にプロ
モーションされる見通しである。
また、Google は PC&携帯ユーザーを含むインターネット利用者 35 億人に向けた無料通
話などオープンスタイルのアプリケーション展開を図ろうとしている。その目的は、大規
模会員獲得手段である。このニュースに業界を含め予想を超えた関心が集中している。ま
た、Skype における数値実績(全世界通話市場の 8%)は Web 上から利用できる電話の実用
性とインターネットコミュニティーにおける通話機能の必要性を示すものである。
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<第2章>わが国のコンテンツ市場の概況
通信インフラ上で情報提供を行い、その情報料収入や広告料収入を得る、「コンテンツビ
ジネス市場が拡大をみせてきた。とくに、1999 年に携帯電話端末で IP 接続サービスが開始
されてから、携帯電話をインフラとした「モバイルコンテンツサービス」が飛躍的に成長
した。着信メロディやケータイゲームなどモバイルコンテンツの分野は世界をリードする
ひとつの新しい産業を形成するに至った。
1.モバイルコンテンツビジネスの拡大
モバイルコンテンツビジネスは、携帯電話の契約回線数の増加と同時に、メール利用の
普及(通話用端末から情報端末への認識の変化)
、インターネット接続可能な端末の普及(イ
ンフラの拡大)によって相乗的に利用が拡大されてきた。
また、モバイルコンテンツによるビジネスモデルは、パソコン上のインターネットでは
成立し得なかったモデルを携帯電話事業者とコンテンツプロバイダーが構築してきたこと
にある。すなわち、我が国のモバイルインターネットは、コンテンツの認定から、コンテ
ンツポータル、ISP、ネットワーク、端末に至るまで携帯電話事業者が垂直統合的に展開し
てきたところに大きな特徴がある。また、通信事業者が情報料の課金代行をしてくれると
ころにコンテンツプロバイダーは大きな魅力を感じ参入してきた。
2.コンテンツビジネスの最新動向
携帯電話は 2G(第二世代)から 3G(第三世代)にシフトし、高速なデータ通信が可能に
なったこと、さらに端末機能の高機能化によって、携帯電話で提供されるコンテンツにつ
いても映像などを含むリッチなサービスを提供することが技術的に可能となっている。
モバイルコンテンツの概況については、各通信事業者がそれぞれオフィシャルサイト数
の発表などを行っているが、それぞれの通信事業者でジャンル区分や算出根拠が異なり比
較が難しい。このためここではモバイルコンテンツ業界団体である一般社団法人モバイル
コンテンツ・フォーラム(MCF)が公表しているデータを元に概略を説明する。
モバイルコンテンツ関連市場として、着信音系、ゲーム系をはじめとしたデジタルコン
テンツを有料配信する「モバイルコンテンツ市場」における 2008 年 1~12 月の市場規模は、
対前年比 113%の 4,835 億円となっている。 内容別に見ていくと、
「着うた市場」
「着うた
フル市場」を合わせた「着うた系市場」が 1,190 億円市場となり、モバイル・コンテンツ
市場の中では 2007 年に引き続き最大規模の市場となっている。また、2 番目に大きい「モ
バイルゲーム市場」は、伸び率は落ち着いてきたものの、増加傾向にある。「モバイルゲー
ム市場」では、「恋愛ゲーム」などの女性に特化したゲームやコミュニケーション機能を持
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たせたゲームなど従来とは違った形態のゲームが登場してきている。
図 2 モバイルコンテンツ市場動向
(出所:MCF)
その他、伸び率が大きい市場としては、「きせかえ市場」
、 コミックを中心に好調である
「電子書籍市場」などがある。
「電子書籍市場」は 395 億円となり、着信音系、モバイルゲ
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ームに次ぐ市場に成長している。この電子書籍市場が成立した背景には、3G携帯電話の契
約数の増加とパケット定額制の普及により、データ量の多い電子書籍・コミックでも手軽
な料金で楽しめるようになってきたことが大きい。
また、モバイルコンテンツサービス開始当初から利用されていた実用系の情報コンテン
ツは順調に利用が進んでおり、特にナビゲーションや地図情報、乗換駅の検索などの「交
通情報市場」は 2008 年には前年比 126%の 206 億円となった。また、天気情報、時事、金
融、芸能ニュースなどの情報の「天気/ニュース市場」は 2008 年に 78 億円に、辞書、学
習、健康情報などの「生活情報市場」は 77 億円となった。
2006 年から携帯で盛んに利用されるようになった、コミュニケーションサイトなどで用
いられているキャラクターや、ゲームサイト等で購入可能な道具類の「アバター/アイテム
販売(SNS 等)
」は利用が急増しており 2008 年には対前年比 262%の 157 億円になっている。
今後も、この市場については成長が見込まれている。
この他、昨年好調だった「装飾メール市場」も昨年に引き続き増加しており、前年比 147%
の 171 億円、メニュー画面のアイコンなどがカスタマイズできる「きせかえ市場」も前年
比 278%の 64 億円と、コンテンツ市場のなかでは最大の伸び率となり、好調が続いている。
この他、モバイルコンテンツ関連の市場分野としては、物販系、サービス系、トランザ
クション系の 3 分野で構成された「モバイルコマース市場」、ピクチャー広告などの純広告
と懸賞やノベルティでモバイルを利用した販促・キャンペーンなどを含んだ「モバイル広
告・プロモーション市場」、モバイルコンテンツサイト構築、システム運営・管理を中心と
した「モバイル・ソリューション市場」があるが、当研究会の検討内容理解に必要となる
「モバイルコンテンツ市場」のみをここで説明した。
「モバイルコマース市場」「モバイル広告・プロモーション市場」「モバイル・ソリュー
ション市場」は現在それぞれ、急速に市場が拡大している分野である。
一方で、純粋なコンテンツ配信事業である「モバイルコンテンツ市場」は伸びが鈍化し
ているという点に着目いただきたい。
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図 3 モバイルコンテンツ市場とモバイルコマース市場
(出所:MCF)
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<第3章>通信事業の「垂直統合型」から「水平分業型」への変化
1.政府の通信産業活性化に向けた取り組み
近年最も成長してきた携帯電話産業やモバイルコンテンツ産業も成長市場から成熟市場
へ移行しようとしている。こうした中で、産業構造の見直しを含めた市場活性化策が求め
られるようになってきている。
総務省は、2007 年に「モバイルビジネス研究会」を立ち上げ、モバイルビジネス活性化
に向けた方策を議論し、その結果を 2007 年 9 月に「モバイルビジネス活性化プラン」とし
て公表した。
その内容は、これまで我が国における通信事業の常識とされてきた通信事業者を中心に、
産業構造が形成される「垂直統合型」ビジネスモデルを、2011 年目途に「水平分業型」へ
移行させていくというものであった。
通信サービスを「端末」「ネットワーク」「プラットフォーム」「コンテンツ・アプリケー
ション」というレイヤーに分け、様々なベンダーがそれぞれの立場を活かし、モバイルビ
ジネスに参入しやすいビジネス構造に変革して行くというものであった。また、ユーザー
の立場から見れば、こうしたサービスを自由に組み合わせ、利用可能になるというものだ
った。
図 4 通信サービスにおけるレイヤーごとの位置づけ
(出所:総務省「モバイルビジネス活性化プラン」報告書より)
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通信業界は、こうした政策のもと、サービスのオープン化が進められて行くことが想定さ
れ、業界構造の大きな変革期に差し掛かっている。こうしたタイミングこそが新たなビジ
ネスモデルの構築において良好な機会であり、あるいは既存の事業に加え通信分野におい
て新たな事業を立ち上げ、参入させるは絶好の機会であると考えられる。
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<第4章>今後期待される「通話」コンテンツ市場の可能性
第2章で説明したとおり、モバイルコンテンツは一大産業へと成長したが、その成長に
は陰りが見えてきており、新たなキラーコンテンツも求められるようになってきた。
近年最も成長してきた携帯電話産業やモバイルコンテンツ産業が成長市場から成熟市場へ
移行しようとしている中で、産業構造の見直しを含めた市場活性化策が求められるように
なってきていた。
1.新たなコンテンツビジネスの創出
着目したいのは、携帯電話の多機能化やそれを活用する利用者の動向を見ていると、こ
れまで通信の根幹となっていた「通話」機能が、多様なサービスを利用できる携帯電話の 1
つのコンテンツになりつつあることである。通信事業者の視点からみても、通信サービス
のオール IP 化を目指していくのであれば、「通話」は IP 機能上で利用する一種のアプリケ
ーションとなっていくことに疑問はないはずである。
そこで期待されているのが、「通話」が今後のモバイルコンテンツにおける一つのトレン
ドとなっていくと考えられる点である。
「通話」は携帯電話サービスにおいて欠かせないコンテンツでありながら、それ自体に大
きな進化は見られなかった。「通話」を補完する機能として、端末内のアドレス帳機能や、
その他関連機能の高度化は図られているが、「通話」そのものは通信事業者が提供するもの
以外を既存の携帯電話で利用することは事実上不可能だった。このため「通話」をアプリ
ケーションとしてとらえる発想は残念ながら我が国では生まれてこなかった。
しかし、世界では、すでに「通話」をアプリケーションとしてとらえ、携帯電話上での利
用も想定したサービスが次々に生み出されようとしている。
(1)インターネット電話Skypeのモバイルでの利用
P2P 技術を利用したインターネット電話サービスであり、比較的低速な回線やファイアー
ウォールの内側でも高音質の安定した通話を実現できることが特徴となっている。一般の
電話との相互通話を実現する機能(国によって制限がある)や、Windows、Mac、Linux 版で
はビデオチャット機能も備えている。
さらに、この Skype を携帯電話端末上でも利用しようという動きが出てきた。これまで
スマートフォンを利用して WiFi 経由で通話を実現させるアプリケーションが提供されてい
たが、NOKIA などは端末機能として SIP 等の通話用アプリケーションと標準搭載することで、
Skype などのインターネット電話機能を携帯電話単体で、機能の一部として利用しようとい
う試みが行われている。
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図5
WiFi 経由での通話機能も搭載した海外携帯電話の例
NOKIA E61 の SIP 設定画面。Skype や youfon 等、対応したインターネット電話の接続プロファイ
ルを登録することで、WiFi 経由での「通話」も可能となっている。
この NOKIA の SIP 設定等を使用して、Skype を利用する場合、WiFi のほかに、たとえば
HSDPA のネットワークを通じても、インターネット電話を利用することが可能である。その
携帯電話を利用するユーザーは、通話料金を通信事業者に支払うことなく、別の手段で通
話を実現することができる。
ただし、我が国で一般的に市販されている携帯電話等は、こうした機能が搭載されてい
るものはほとんど無く、また利用環境に制約が多いことや、利用設定の難易度も高いので、
一般に普及させるのは難しいと考えられる。
(2)Google Voice
Google は、新たな通信サービス「Google Voice」を北米で発表している。これは同社が
2 年ほど前に買収したグランド・セントラル社のボイスメール(留守電)管理サービスを大
幅にアップグレードしたもので、米国内の無料通話、激安国際通話サービスも含まれてい
る。2009 年 3 月 12 日付のニューヨークタイムズ紙では「成功すれば、Google Voice は、
スカイプや既存電話会社など、小規模、大規模を問わずテレコム会社から収入を奪うこと
になるかもしれない」と評されている。
勤務先の電話、携帯電話、E メール、テキストメッセージなど、複数の通信手段を、ユー
ザー毎に設定される 1 つの番号を通して結び、どこからでもアクセスできるようにすると
いうのもの。Google Voice はもはやインターネット電話の付加価値ではなく、次世代の電
話通信サービスそのものに変わる可能性もある。日本の通信産業に関わる各企業は、この
サービスの影響をもっと真剣にとらえ、対策を講じる必要がある。
わが国では長年にわたって通信サービスは通信事業者が提供するものという固定概念が
拭えておらず、この商風習に縛られているために新しいビジネスモデルの発想が生み出さ
れていない。その間に、海外の情報通信関連企業が次々に「電話」に関連する新しい技術
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やサービスを生み出し、これが日本に押し寄せて来ようとしているのである。
わが国からも、こうした海外のサービスに匹敵するサービスを生み出し、展開していく
べきである。
2.「通話」サービスのコンテンツ化の可能性
iPhone や Andorid という、モバイル市場における海外からのオープン化とグローバル化
の波は大きな潮流となりつつある。この流れによって国内通信企業はビジネスの見直しが
迫られようとしている。こうしたスマートフォンと呼ばれる携帯電話端末の普及とともに
期待されているのが、スマートフォンを活用したインターネット電話サービスである。
Skype や Google Voice などの動きも、通信事業者の寡占事業であった「通話」を自社の事
業に取り込むことを狙った動きといえる。
我が国では、これまで通信事業は通信事業者が提供するものであり、他の参入は制度的
にも、端末等の仕組としても、ほぼ不可能であった。こうした状態が続いたままだが、世
界では流れが変わってきており、「通話」サービスを通信事業者以外でも取り組める環境が
徐々に築かれ始めているのである。こうした世界の流れに、このままでは日本が飲み込ま
れてしまう恐れもある。こうした世界の動きを捉えながら、我が国からも世界に向けて提
供可能な通信事業者以外が「通話」をアプリケーションとして扱える技術を生み出してい
く必要がある。
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<第5章>次世代電話システムの検討
本研究会がテーマとしている次世代電話システムは、インターネット技術を用いながら
も、本来の電話回線交換システムを利用することで、従来のインターネット電話とも、IP
電話とも異なる手法で「通話」を実現させるものである。
本システムでは、従来技術の通信インフラと世界中にある電話機端末をそのまま利用し
ながら、独自の「通話」サービスの提供ができるシステムである。より広範囲に誰もがこ
の次世代電話サービスを利用できるようにし、その技術とシステム構造からはインターネ
ット電話には及ばない幾つものアプリケーションの創出とインターネット電話機能を超え
る幅広いサービスやアプリケーションの誕生が期待され、一般企業の新たな収益構造やコ
ンシューマにとっての利便性活用へと社会に大きく貢献できるシステムとなる。
図 6 今後、必要とされる電話通信ネットワーク
電話は全ての網との接続が必要
一般公衆網
接続条件
固定電話網
IP電話網
拡大
時代の主役
一部条件付でOK
相互接続
Internet電話
Internet電話
全ての電話機を
Skype; Google voice
携帯電話網
接続する働き
相互リンク接続
インターフェイス
時代の主役に
+一般公衆網 が必要な時代に・・・
ベルナビ技術
PSTN(一般公衆網)
PSTN(一般公衆網)
Internet 電話
○ 通話品質の保証
○ 全ての電話と接続できる
○ コンピュータ処理が出来る
○ Web情報とリンクできる
Web情報とリンクできる
○ Internet 利用は無料
○ Newビジネスチャンスの誕生
Newビジネスチャンスの誕生
○ 新しい電話のあり方が生まれる
○ 様々なアプリケーションが生まれる
○ 個人情報保護は効く
* 相互リンク接続インターフェイスとは、該システム独自の交換接続機能であり、一般公
衆網、IP 網、インターネット網の通話端末すべてとの接続を可能にしている。
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1.既存の電話サービスの課題と解決方法の検討
(1)既存各種電話サービスの相互接続の現況
現在、大別して電話回線を分類すれば、固定電話網/ 携帯電話網/ IP 電話網/ インタ
ーネット電話/
PHS 電話網
になる。IP 電話の一部とインターネット電話のほとんどを除
きこれらの電話網は双方向から電話発信をかけることができる。
図 7 従来の通話通信ネットワーク図
Internet電話網
Management server
.(IP-PB
X,S IP server)
PBX,SIP
server
Gateway
Gateway
Internet網
一部事業者
×
Gateway
通信が確立
できていない
国内通信網
Gateway
IP 電話網
Gateway
ローカル電話網
携帯電話網
PHS含む
Gateway
国際通信網
Gateway
IP 電話網
Gateway
ローカル電話網
携帯電話網
PHS含む
以上のネットワークは現在の通話接続システムである。
Skype や Google Voice では、“すべての回線から相互接続されなければならない”とい
う条件を満たす技術は現状無理といえる。インターネット電話の市場規模がこれほど大き
く展開されようとしているに関わらず、グループウェアーとして会員間の通話機能を得る
ことはできるが、共通する通信ソフトとプロトコルが違う外部との通話は利用できない。
つまり、インターネット電話は高機能・通信システムでありながら、次世代電話の利点
を最大限に活用できない仕組みになっている。将来完成されると見られる ITU(国際通信連
合の規格)に沿った相互ネットワーク接続技術により共通化された通信方式と端末がなけ
れば困難であり、競争社会において世界中で統一された同じ規格のものが製造されるのは
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非現実的だと思われる。
(2)異サービス間の相互接続を実現させる技術
本研究会のテーマ「次世代電話システム」は、インターネットと通話網を分離した形で
通話システムを完成させる方法である。
この方式は、インターネット通信とサーバコンピュータによる情報処理、及びサーバに
あるアプリケーションプログラムから生成される「通話接続のための必要情報」を専用交
換機に送出し、別々のネットワーク処理において通話システムを動かす仕組みである。接
続情報を受信する専用交換機は、それぞれの網の2者に対して発信をかけネットワーク接
続を行う。また、この技術 (国際基本特許) の特徴は一般公衆網と IP 電話網及びインター
ネット電話とのマトリクス交換接続を可能としており、先の説明にある全ての網との電話
交換ができ、ユーザーニーズに応じた指定された条件下で電話接続を行う。
本研究会がテーマとしているこの技術を、以下次世代電話「UnTu」(Bell Navigation)
と称することとする。
図 8 次世代電話発信システムの電話接続概略
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図 9 次世代電話システム構造とその内容
従来の電話との大きな相違点
+通話網
+コンピュータ
Webサーバー
+ Internet
電話発信機能
Web電話帳機能
Webアクセス端末
海外キャリアー
電話接続情報
データベース処理
アプリケーションとその他の処理
Smart phone
PC
携帯電話
電
話
交
換
機
通話課金コントロール
回線選択コントロール
表示番号コントロール
アプリケーション
掲示板,ブログに通話機能
広告コントロール
アフィリエ イトコントロール
無料通話
同時に
「一連の情報処理を実行」
次世代電話機能による
Internet の活性化
2.UnTuによる電話発信の方法と応用性
(1)基本操作方法
UnTu システムの最大の特徴は、携帯電話で日常的に利用している電話帳機能(アドレス
帳機能)をインターネットサーバ上に置くことである。アクセス先の情報をインターネッ
ト上に置くことで、ユーザーはインターネットアクセスができる携帯電話端末を所持して
いれば、機種を問わず UnTu システムを利用できる。
UnTu 電話帳にアクセスするには、URL をブックマーク登録しておくことで簡単にアクセ
スできる。あるいは最新の機種ではブックマーク URL を携帯電話のデスクトップ画面にア
イコン登録できるものもあるので、一層利便性は向上する。一般の携帯電話の発信操作と
ほとんど変わらない手順で、UnTu 電話帳を開き、通話操作が可能である。発信履歴や着信
履歴をサーバ上に残すこともできる。
発信相手が Web 上の同じグループ登録されておれば、インターネット電話機能を利用し
て無料で電話がかけられる。最適な通信回線をユーザーが選択することも可能である。
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図 10 アドレス帳を「Web」に置き、ここから発信操作する
Webアクセス
〔 項目を選択してください〕
〔 項目を選択してください〕
1.kubo
電話発信側
Webアクセス端末
Smart phone
2.oosaka
3.Tokyo
4.tanaka
発信元変更
〔電話する〕
○ 一般公衆網
表 示 情 報は 前 頁の
サーバー機能のアプリ
ケーションと連動
○ IP網
〔電話する〕
〔戻る〕
通話品質を選んで
電話をかける時
通話品質よりコスト
を選択したい場合
PC
名前の前の番号をプッシュすればそのまま
電話発信され、名前を選択すれば次ページ
(通話ライン選択)に移動する
携帯電話
固定電話
IP電話
発信元変更理由がある
ときに利用。
故障や友達の電話機を
借りるなどの時に応用
電話発信をする場合、固定電話など通話料
金の安い回線か、何かの理由で自分の携帯
電話が使えないときに利用
UnTuWeb 電話帳リストは、
「UnTu 機能を搭載しているサイトで使われている会員専用番号や
ハンドルネーム」をクリックして電話発信ができる。(匿名性・個人情報保護の基で電話が
できる)
(2)UnTuの特徴
UnTu システムは“この電話とこの電話をこの条件で接続しなさい”というコマンドと
接続条件情報を海外の専用交換機に送り、電話の接続をする仕組みである。従って、相互
に通話を行う電話サービスの種類を問わない接続が可能である。インターネット電話と固
定電話の接続といったことも可能である。
1 自分の携帯電話が何かの理由で使えないとき、他人の携帯電話や PC を使って自分の
電話帳にログインすることができ、自分が使える番号を入力して相手先を選択すれば、
他人の携帯電話や PC からでも自前料金で電話をかけることができる。また、逆に UnTu
ユーザーから電話がかかってくる場合、自分の基本データにある電話番号の変更書き換
えをしておけば、海外にいる場合でも現地のその電話に呼び出しがくる。
2
UnTu システムで独自の会員 ID を発行し、この ID を使って電話をかけることができ
る。この ID を自分の携帯電話番号等を紐付けることで、個人情報保護が行える仕組みで
ある。あるいは受け手の都合で電話番号を変更することも可能である。また、通話発信
をするときに、世界にある専用交換機の状況を見てどの交換機を使うのが一番安く出来
るかを瞬時に判断し、ルート選択をして電話をかけることもできる。
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3 コンピュータ(Web サーバー)を中心に「通話」を行う技術は、コンピュータ内部の
情報と連動させることができ、利用登録している個人や企業の情報と常にリンク状態に
ある。利用時の個人認証や課金情報などコンピュータネットワークを活かすことができ
る。
3.類似技術の比較と、UnTu技術の優位性について
技術面ではこのシステムと比較対照できるサービスは基本的に存在していない。
もし、競合システムと考えるならば Skype 等の次世代電話機能を有するインターネット電
話である。Skype はすでに世界中のユーザーに愛用され、その実績と利便性は誰もが認める
サービスである。しかし、電話サービスとしての必要条件を満たしているとはいえない。
その条件とは、「電話は社会インフラであり、世界中の全ての電話機端末と繋がる保証と
構造が必要である」。また、電話の品質においても国際基準のクラス A~C と格付けされてい
るが、インターネット網を経由する電話にはそれが承認されていない。
(1)インターネット電話の問題点
1)インターネット電話は通話回線としての保証が無いこと、インターネットのトラフ
ィック状況によって遅延が起きたり、Web 電話帳を開くまでの接続時間がインターネ
ット環境によって相当かかる、もしくは繋がらないケースがあったり、通話中のパ
ケットアドレスデータ化けにより、いきなりの回線切断などがあげられる。
2)PSTN(一般公衆電話網)から PC などへの電話呼び出しが確立できていない。
3)PC や Smart phone がオンライン(常時接続)状態でなければ電話が受けられない。
4)携帯電話や Smart phone ではこの条件を満たすためにバッテリー消費に大きな影響
が生まれる。
(実質使われないサービスになる可能性が高い)
5)PC や Smart phone 側に電話番号付与がされていなければ電話が受けられない。
6)一般の携帯電話ではほとんどの機種が利用できない。
7)Smart phone を使って利用する場合、無線 LAN 環境が備わっていなければ使えない。
8)NAT(Network Address Translation)内部との通話問題が 100%解決できていない。
9)通話するためにマニュアル学習が必要となる。
以上のように、ベストエフォートでは通話環境条件によってトラブルが避けられず、ま
た、PC および携帯端末がオンラインでソフトが立ち上がっていなければ利便性の高い拡張
機能が存在しても「次世代電話」機能としての利用条件が満たせない。一般公衆網との相
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互接続も、Skype の提供するオプションサービスを利用して、関門交換局を介しての通話と
なっている。
技術による解決策
これらの解決策があり、従来の一般公衆網の通話サービスとインターネット電話の相互
接続が可能になれば、それぞれの網から電話発信を行うことができ、時代にマッチした最
善の通話スタイルが生まれる。
UnTu システムは、独自の技術でその機能を開発し、その技術構造から生まれるアプリケ
ーションは、我が国では参入し難かった「通話」コンテンツというビジネスチャンスを生
み出し、インターネット関連事業者や一般企業に提供できるようにした。
また、
「通話」コンテンツがインターネットサービスの一部とすれば、UnTu 課金プラット
フォームのオープン化を推進し、市場から様々な開発者による新しいアプリケーションや
コンテンツを登用することで進化と発展が続けられる。
つまり、開発力のある個人や企業にビジネスの場のステージを提供するということになる。
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<第6章>UnTu の基本技術
*特許出願資料の一部を引用
1.UnTuの通話発信の仕組み
UnTu の通話システムは、電話回線(20)及びインターネット(21)に接続されたサーバ(1)
と、インターネット(21)及び電話交換機(11)に接続された受信中継装置(10)とを備え、サ
ーバ(1)は会員の電話番号と、会員に対して個別に設定された専用電話番号とを関連づけて
記録するデータベース(1c)と、利用者の電話機(3)から専用電話番号へのコールがあった際
に通話状態にすることなく利用者の電話機(3)の電話番号を検知する発信者電話番号検出
装置(1d)とを有し、サーバ(1)はコールのあった専用電話番号をキーとしてデータベース
(1c)を検索することにより会員の電話番号を抽出し、利用者の電話機(3)からのコールが切
られた後に少なくとも会員の電話番号と利用者の電話機(3)の電話番号に関する情報をイ
ンターネット(21)を介して受信中継装置(10)に送信し、受信中継装置(10)はサーバ(1)から
送られてきた会員の電話番号及び利用者の電話機の電話番号を受信した後に、電話交換機
(11)を用いて会員の電話番号及び利用者の電話機(3)の電話番号にコールし、会員及び利用
者の電話機の双方が受話状態になった際に両者間の電話回線を接続して通話可能とする。
図 11 UnTu の仕組み
これによれば、利用者(顧客)の電話機(3)から専用電話番号にコールがあると、サーバ
(1)はデータベース(1c)を用いてその専用電話番号に対応する会員事業者の電話番号を得る
ことができる。又、発信者電話番号検出装置(1d)により利用者(顧客)の電話機(3)の電話
番号を得ることができる。そして、サーバ(1)はインターネット(21)を介して受信中継装置
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(10)に利用者と会員事業者の両電話番号を送信することができる。両電話番号を受信した受
信中継装置(10)は電話交換機(11)を使って両電話番号にコールバックし、両者間で通話させ
ることができる。
2.システム構成
システムは、電話回線(20)及びインターネット(21)に接続されたサーバ(1)と、インター
ネット(21)及び電話交換機(11)に接続された受信中継装置(10)とを備え、サーバ(1)は各会
員に対して個別に設定された専用電話番号と、会員が電話対応に用いる複数の対応先電話
番号と、対応先IDとを関連づけて記録するデータベース(1c)と、利用者の電話機(3)から
専用電話番号へのコールがあった際に利用者の電話機(3)の電話番号を検知する発信者電
話番号検出装置(1d)を備え、サーバ(1)はコールのあった専用電話番号と利用者の電話機
(3)から電話回線(20)を通じて送信されて来た対応先IDをキーとしてデータベース(1c)
を検索することにより専用電話番号が設定されている会員の対応先IDが設定されている
対応先電話番号を抽出し、利用者の電話機(3)との電話回線が切られた後に少なくとも会員
の対応先電話番号と利用者の電話機(3)の電話番号に関する情報をインターネット(21)を
介して受信中継装置(10)に送信し、受信中継装置(10)はサーバ(1)から送られてきた対応先
電話番号及び利用者の電話機(3)の電話番号を受信した後に、電話交換機(11)を用いて対応
先電話番号及び利用者の電話機(3)の電話番号にコールし、対応先電話番号を利用する対応
先の電話機及び利用者の電話機(3)の双方が受話状態になった際に両者間の電話回線を接
続して通話可能とすることを特徴とする。
(1)サーバシステム
このシステムは、電話回線(20)及びインターネット(21)に接続されたサーバ(1)と、イン
ターネット(21)及び電話交換機(11)に接続された受信中継装置(10)とを備え、サーバ(1)は
各会員に対して個別に設定された専用電話番号と、会員が電話対応に用いる複数の対応先
電話番号と、対応先IDとを関連づけて記録するデータベース(1c)と、利用者の電話機(3)
から専用電話番号へのコールがあった際に利用者の電話機の電話番号を検知する発信者電
話番号検出装置(1d)と、対応先IDに関する音声メッセージを専用電話番号に関連づけて
記録する音声メッセージ記録装置(1e)と、音声メッセージを再生して通話相手に音声とし
て伝えることができる音声メッセージ再生装置(1f)を備え、サーバ(1)は専用電話番号への
着信時に専用電話番号に関連づけられた音声メッセージを電話回線を通じて利用者の電話
機(3)に伝えることができ、サーバ(1)はコールのあった専用電話番号と利用者の電話機(3)
から電話回線(20)を通じて送信されて来た対応先IDをキーとしてデータベース(1c)を検
索することにより専用電話番号が設定されている会員の対応先IDが設定されている対応
先電話番号を抽出し、利用者の電話機(3)との電話回線が切られた後に少なくとも対応先電
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話番号と利用者の電話機(3)の電話番号に関する情報をインターネット(21)を介して受信
中継装置(10)に送信し、受信中継装置(10)はサーバ(1)から送られてきた対応先電話番号及
び利用者の電話機(3)の電話番号を受信した後に、電話交換機(11)を用いて対応先電話番号
及び利用者の電話機(3)の電話番号にコールし、対応先電話番号を利用する対応先の電話機
(4a)及び利用者の電話機の双方が受話状態になった際に両者間の電話回線を接続して通話
可能とする。
これによれば、対応先IDを用いて利用者と会員事業者の対応先との間のコールバック
による通話を可能とすることができる。対応先IDは、会員事業者毎に設けられた音声メ
ッセージにより、利用者に対して案内することができる。
また、本発明の通話システムに係る受信中継装置(10)及び電話交換機(11)は、コールバ
ック業者(2)が管理するものであってもよい。
サーバ(1)と受信中継装置(10)とはインターネットにより情報を送受信可能であるので、
両者間は地理的に離れていても問題がない。通話料の低い国や地域に電話交換機(11)等を
持つコールバック業者、又はそのような業者と提携している国内のコールバック業者を利
用すれば、安い通話料金が適用され、安価に通話することができる。
また、本発明の通話システム用サーバ(1)は、電話回線(20)及びインターネット(21)に接
続されており、会員の電話番号と会員に対して個別に設定された専用電話番号とを関連づ
けて記録するデータベース(1c)と、利用者の電話機(3)から専用電話番号へのコールがあっ
た際に通話状態にすることなく利用者の電話機(3)の電話番号を検知する発信者電話番号
検出装置(1d)とを有し、専用電話番号にコールがあった際にデータベースを専用電話番号
をキーとして検索することにより会員の電話番号を抽出し、利用者(3)の電話機からのコー
ルが切られた後に少なくとも会員の電話番号と利用者の電話機(3)の電話番号に関する情
報をインターネットを介してコールバック業者(2)の受信中継装置(10)に送信することに
より、受信中継装置(10)に対して会員の電話番号及び利用者の電話機の電話番号の双方に
コールして両者間の電話回線を接続するよう促すことが可能であることを特徴とする。
(2)通話システム用受信中継装置
また、本発明の通話システムに係るサーバ(1)は、通話状態判別部(1g)を有し、通話状態
判別部(1g)は各会員が同時に対応可能な電話回線の数を「同時対応可能数」として記録し、
各会員の通話中の電話回線数を「現状通話数」として記録すると共に、「同時対応可能数」
と「現状通話数」とを比較することができ、利用者から会員の専用電話番号にコールがあ
った際に、会員の「同時対応可能数」と「現状通話数」とが同一である場合には、受信中
継装置に対して電話番号に関する情報を送ることなく、利用者の電話機(3)に対して通話中
であることを知らせるコール音又は音声メッセージを送ることも好適である。
これによれば通話状態判別部(1g)に「同時対応可能数」を記録することにより、サーバ
(1)は各会員が同時に対応可能な電話回線の数を認識できる。また、各会員が通話中の電話
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回線数を「現状通話数」として認識できるため、「同時対応可能数」と「現状通話数」とを
比較することにより、会員が電話対応可能であるかどうかを判別することができる。「現状
通話数」が「同時対応可能数」未満である場合には通常のルーチン通り、コールバック業
者(2)にコールバックさせ、利用者と会員との間の回線を接続する。
しかし、「同時対応可能数」と「現状通話数」とが同一で有れば、会員の対応可能な電話
回線が全て「話し中」であると判断できるので、あえてコールバック業者(2)にコールバッ
クさせることなく、会員の専用電話番号にコールしてきた利用者に対して「話し中」であ
ることを知らせるようにしている。
また、本発明の通話システムに係る「現状通話数」はインターネットを介して受信中継
装置から送られてきた通話状況に関する情報に基づいて常に各会員の現状の通話数と同じ
値となるよう制御される。
「現状通話数」は、インターネットを介してコールバック業者(2)から送られてきた通話
状況に関する情報に基づいて変化する。つまり、会員の回線の接続と切断に関する情報が
コールバック業者(2)側からサーバ(1)に送信され、サーバ(1)はその情報に基づいて通話状
態判別部(1g)に記録している「現状通話数」を更新する。したがって、サーバ(1)は「現状
通話数」により各会員の現在の電話回線使用数を把握することができる。
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(3)UnTuシステムネットワークの概要
UnTu システムは、契約済みの一般 Web コンテンツに簡単なコール要求にて利用頂けるよ
う、システムのインターフェイスを簡略化している。
ただし、要求する一般 Web コンテンツでは、専用の SSL や暗号化(随時新たな手段にて更新
対応)を行う事で、情報漏洩・ハッキング防止において高い信頼性を実現している。
UnTu サーバ側では、Web・DB サーバの多重化を行い、各サーバ間の通信は専用線・VPN に
よるセキュリティの向上と、専用ロジックによる通信制御により情報漏洩・ハッキング防
止において高い信頼性が実現できる。
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<第7章>研究会でのUnTu技術の採択と推進について
研究会参加企業が UnTu 技術を活用し、既存事業にインターネットおよび「通話」サービ
スを軸にした付加価値をつけることで、新たな収益基盤を構築することが可能となる。ま
た、すでに顧客基盤を持つ事業体であれば、その顧客を対象にした通話通信事業にも乗り
出すことが可能になる。そのほか、事業の裾野を広げるインターネット関連ビジネスの土
台を支える集客効果も、他のビジネスと比べて大きな期待が持てる。
既存事業に加え、UnTu を活用した「通話」アプリケーションを事業に加えることで、独
自の電話サービスの提供を可能にし、通話の上に様々なアプリケーションビジネスの展開
も考えられる。
通信事業のカテゴリー
通信事業のカテゴリー
Newビジネス
の創出!
アプリケーション
電話サービス事業
集客プログラム効果
有料通話コンテンツ事業
広告配信と連動
課金システムASP
緊急・災害情報配信
と連動システム
インターネット
融合
無料通話サービス
サイトに通話機能付加
通話サービス
国際基本特許許諾事業
アフリエイトと連動
1.事例「公共インフラ企業」の通信事業参入例
ガス、水道、電気といった公共インフラを提供する企業が、「通話」を伴う通信事業に参
入する例は少なくない。たとえば東海ガスが通信事業に参入した事例などもある。こうし
た公共インフラ等をはじめとして、一定の固定顧客を持ち、かつ毎月その利用料を回収す
る仕組みを整えている企業にとっては、顧客サービスの一環として「通信サービス」を提
供しやすい環境にある。すなわち、従来の収益に加え、新たな通信サービスによる付加価
値分の利用料を上乗せすることで、収益の拡大を比較的容易に図れるからである。
ただし、東海ガスの場合も、通信事業は別会社として設立、運営し、ブロードバンド事
業等を営んでいる。すなわち、付加価値として通信事業を既存事業に加える場合でも、あ
らたなインフラの敷設や、付帯設備の提供をしなくてはならない。
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もう少し敷居の低い通信事業参入のケースとしては、MVNO として、既存の通信事業者
(MNO)からインフラや端末の供給を受けて、通信事業に参入する事例が考えられるが、こ
の場合も専用の端末等を顧客に販売する必要があり、決して容易に参入できるものとはい
えない。
しかし UnTu を利用すれば、とくに大きな設備投資をすることなく、しかも顧客が日常利
用している携帯電話や PC 等を活用して、独自の電話サービスの提供が可能になる。顧客に
とっても、自己負担を増やすことなく、また決済等の手間も不要で(既存の料金回収シス
テムの中に上乗せされるだけで)、より安価で利便性の高い電話サービス(UnTu)を利用で
きる。
また、既存顧客に対して「通話」コンテンツ・アプリケーションや Web 電話帳機能の提
供は新規売り上げ事業として大規模な売り上げが期待できる。
こういった事業化のケースにおいて最も重要な必要条件がある
それは、どのような端末でも利用できると言う点である。例えば、インターネット電話
の場合であれば PC や Smart phone から、携帯電話であればコンテンツが利用できるキャ
リアの専用端末から、国が違えば利用環境やサービス内容が変わるなど、使えるサービス
と端末は一対のものと言うように利用制限を持っているということだ。
UnTu の一番優れた利点をと問われた場合、どんな端末に対してでも「次世代電話システ
ム」機能の提供が行えると言う点である。端的に言葉では簡単であるが、この仕様に関る
制限の有り無しは、ビジネス規模に大きな影響を与え、従来の電話サービスには及ばない
大変な価値である。
公共インフラ提供企業
インフラ提供事業
・公共利益の保全
・利益情報配信
・インフラ提供
・料金回収
・メンテナンス
既存固定顧客
・一般企業
・商店
・サービス業
・個人
・利用料金案内
・社会貢献活動
顧客サービスの一環
・その他サービス
新規通信事業
次世代電話機能の提供
・Web電話帳機能
・マルチコンタクトセンター
・生活便利ツールの提供
・ビジネス活性化ツール
音声テープによる一斉緊急通報システムとしても可能!
キラーコンテンツ
通話売り上げ収益事業
Internet ビジネス展開
「通 話」コンテンツ収益
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*注目すべきは、公共サービスによる代金回収機能である。
2.「通販事業」におけるWebページ内ホットラインの設置例
カタログショッピング、テレビショッピング、インターネットを利用した通信販売事業
や、航空券予約、座席指定予約、宿泊、各種受付等のサービス事業を行う事業者において
は、顧客獲得や受注促進のために顧客が事業者に気軽に発注、予約や問い合わせができる
ことが望まれる。このような顧客からの問い合わせに、迅速に対応する手段として、E メー
ルよりも通話サービスを設けたほうが顧客にとっては利便性が高いケースが考えられる。
しかし、現状は Web ページ内のコンテンツと電話発信の連携が必ずしもスムーズにでき
ていない。携帯電話サイトの場合は、「Phoneto:」タグを入れることで、特定の電話番号宛
に電話発信する仕組みが取り入れられているが、PC 向けのサイトでは、PC 自体にインター
ネット電話機能がインストールされていなければ不可能である。もし、インターネット電
話起動ソフトがインストールされていたとしても、情報発信者のデータベースとリンクさ
れていなければ運用はできない。
しかし、双方向に通話を接続することができる UnTu を使えば、これをタグとして Web ペ
ージに埋め込むことで、インターネット電話を利用しない顧客にも利用いただけるホット
ラインを設けることが可能である。
3.その他応用可能なサービス事例
(1)Webフリーダイヤル
従来からあるフリーダイヤルサービスは、顧客にとって音声応答装置(CTI)が中心のプ
ッシュボタン操作と案内テープを聴くというプロセスがあり、時間ロスや、それに伴う無
駄な通話料など、操作性において顧客にストレスを持たせているのが実情である。企業に
とっては顧客サービスである以上、顧客にストレスを感じさせないサポートが求められて
いるはず。
Web 電話機能を利用するコールセンターは、担当者が電話に出られるか、出られないかの
状態を、利用者がコンタクトを取る前に画面表示し、出られない場合などは、都合のよい
日時設定入力画面を表示しておけば、指定時間が来れば自動的に電話がかかり、顧客にス
トレスを与ええず、無駄な時間と経費も節約できる。
また、ホームページを管理する事業者は、Web 表示項目ごとに担当者や営業マンに直接繋
がる電話番号をリアルタイムで設定や変更ができ、効率のよいユーザーサポートが行える。
このように、Web 機能を組み合わせることで顧客間との間でシームレスなやり取りが行える
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ようになり、同時にメール機能や顧客の要望など通話以外のコミュニケーションと併用さ
せることができ、ユーザーと企業とのコミュニケーションが捗る。つまり、単なるコール
センターではなくなりマルチメディアコンタクトセンターへと変化する。
(2)Web Q2 サービス
十数年前に NTT が提供していた音声有料情報サービス・ダイヤル Q2 が有ったが、「UnTu」
のようなコンピュータ制御機能を使えない環境であったため、提供サービスに色々な条件
設定を加えることができなかった。結果、大きな市場(年間 1500 億円市場/推定)があっ
たに関わらず社会的問題を抱え、NTT は自粛を行い、大きな市場がありながらこのビジネス
を発展させることができなかった。
しかし、Web Q2 サービであれば、コンピュータ技術により、利用条件やその他、制御機
能を持たせることができ、NTT が抱えた問題点の多くの解決ができ、当時のダイヤル Q2 に
比べて多機能と高機能なサービス提供が行える。また、現在の Web コンテンツに「通話」
コンテンツとして位置づけされるようになれば、通信事業者の誰もが手をつけていないカ
テゴリーであり、またその市場規模は相当大きなものとなる。
(3)Web Q2 サービスに相応しい「通話」コンテンツ
ドクターやカウンセラー相談;
談;
広告による無料通話;
弁護士相談;
司法書士;
NPO,NGO などの協力募金;
税理士;
占い;
結婚相
緊急通報システム;
その他
Web 関連企業のサイトとコラボレーション; などが有料コンテンツとして一番身近なサー
ビスがあると思われる。
(4)匿名でありながら特定できる通話
グローバルベースの不特定多数の人が集うコミュニティーグループ;
大規模な会員組
織;などの一般通話サービスが考えられる。
(5)超格安国際電話
海外での国際電話利用は結構大変だが、 Web 電話帳はインターネットに繋がる情報端末
さえあれば、場所を選ばず自分の Web 電話帳を開くことができ、また、一般キャリアの以
外のインターネット電話も利用することができ、コストが非常に安く出来る。また、セキ
ュリティや通話品質を求めるなら一般公衆網を利用することができる。
(6)利便性に富んだ電話会議システム
UnTu システムの優れた特徴のひとつとして、電話会議が挙げられる。経費削減のあおり
を受けて電話会議を取り入れる企業が多くなってきている。
UnTu を使う電話会議は操作を含め非常に利便性に富んでいる。日時時間が決まっておれば、
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あらかじめ会議設定をしておき、その時間に自動的にメンバーにアナウンスを流して会議
の招集を掛けることができる。
また、事前通知を行う場合、管理者は、Web 電話帳の会議電話を選択して日時と時間を入
力し、そのまま電話帳リストを開きプロジェクト名かメンバーの指定を選択する。メーリ
ングリストなどを使い必ず電話の繋がる電話番号を事前登録させておけば、設定時間がく
れば一斉呼び出しを掛けて、端末機種の影響を受けずに海外でも電話が繋がり会議が行え
る。
(7)多言語化による世界各国対応
携帯電話の製造において非常に困難を伴うのが多言語化である。すなわち携帯電話キー
パッドの現地語化からはじまり、ROM での多言語フォント搭載からあらゆる操作案内の現
地語化、マニュアル、パッケージの現地語化など多言語化には膨大な作業が要求される。
日本の携帯電話メーカが海外進出できない最大の原因がこの現地語化の困難さであり、
同時に海外携帯電話メーカが日本から撤退した最大の理由もこの現地語化であった。
しかし、UnTu の基本システムは Web サービスなので既存の携帯電話ハードウェア/ソフ
トウェアを現地語化する必要は皆無となる。UTF-8 対応の Web サーバ側の HTML 部分さ
え現地語化に対応すれば世界各国どの国の携帯電話でも現地語で表示できるのである。し
かも対応する携帯電話は高価なスマートフォンでなくても Web 表示可能な安価な携帯電話
でも現地語は ROM 搭載されているので、UnTu はそれらの携帯電話でも現地語で動作可能
となる。
UnTu の海外対応の利点は携帯電話そのものを海外対応するのではなく Web サーバ側の
み順次海外言語にすれば次々に対応国を増やしていける点にある。
4.UnTu事業の推進体制
本研究会で議論してきた次世代電話発信システム「UnTu」は、研究会参加企業にとって
も、また協議会加盟企業各社にとっても、既存事業に新しい付加価値を付ける可能性をも
ったものである。研究会として、UnTu システムを今後推奨し、参加・加盟企業への導入推
進を図っていく。
また広く一般の企業にも UnTu システムを紹介し、推奨していきたいと考える。
次世代電話システム研究会
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5.UnTuシステムのその他活用例
既存事業を行っている企業が、UnTu システムを利活用する場合のメリットや登録手順は
以下のとおりである。
(1)一般企業がUnTuシステムを採用するメリット
一般社会を対象とするUnTu技術
インターネット社会(コンピュータネットワーク)において医療、福祉、防災、行政、
産業、農業、観光などいずれの分野においても組織内、取引先企業、顧客と言ったところ
でコミュニケーション機能は必要である。現在使われているコミュニケーションは慣れ親
しんだ形で行われており、決して不便を感じていない、もしくは不満を感じていないもの
だと思われる。しかし、一度利便性を体験すればその考え方は良いか悪いかではなく変化
が生まれる。UnTu システムは、どちらかと言えばその類に属しており、その利用手段は、
生活の向上や社会の発展の基礎になっていくはずだと考える。
企業にとって、この UnTu システムが社会の牽引力となるのであれば、その情報発信者と
顧客との間において新たな信頼関係構築に繋がることも予想できる。
既存顧客へのサービス
1)個人に Web 電話帳の利便性サービスの提供
2)地域の緊急通報システムとして活用
3)生活に関するトラブルや悩みに関する 110 番相談コーナーの提供
4)コミュニティーなどの通話機能を有するコミュニケーションツールとして提供
企業にとっての活用メリット
1)情報配信システムとしての活用
2)集客効果の促進ツールとして活用
3)Web 電話帳の活用
・ 電話帳管理 URL による 会社と個人の仕分け
・ 電話会議
・ コールセンターとしての利用
利用者の活用例
1)「生活便利ツール」として活用
2)次世代電話機能を使うことでインターネットの優れた点の理解が進む
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UnTuシステムから得られる効果
1)情報配信
登録された人たちの携帯電話に、企業からの情報を随時または任意に表示アピールす
ることや DM で情報配信ができる。そのときに利用者の個人情報(地域、年齢、性別 etc)
とサイトのアクセス履歴など(購入履歴、嗜好 etc)などのデータ分析を行い、個人にマ
ッチングする無駄のない情報を選択して配信を行うことや、また、携帯エリア情報など
と組み合わせることで、地域密着型の情報がリアルタイム配信で行える。
2)顧客サービス
パンフレットや Web 表示画面だけではユーザーに商品情報が伝わらないケースもあり、
項目をクリックするだけで電話が繋がり、詳しい説明を聞くことができれば顧客サービ
スの一環としての効果が得られ、売り上げ向上に結びつく。
3)タイムリーなコンタクト
登録会員は企業の Web ページ上に表示されている写真やイラスト及び文字情報をクリ
ックするだけで、フリーダイヤルとしてクリック項目に該当する先に電話が繋がり、関
心情報に付いての問い合わせや、注文をすることができ、タイムリーなビジネスチャン
スを逃さない。
4)集客プログラム効果
企業やお店にとって販売促進上、新規会員の獲得は必要不可欠な条件である。そのた
めの集客効果を高めるプログラムとして「次世代電話」UnTu システムは登録の動機付け
になり、SNS プログラムとの組み合わせで人から人へと情報が伝わり、知らないところで
も会員登録が進む。この効果は、広告経費の削減や従来には無かった販促手段のチャン
スが得られる。
5)緊急通報システムとして
UnTu システムは、単に企業や商店のビジネス情報の配信だけでなく、一般の電話機や
携帯電話にむけて緊急通報や非常警報などメールと音声による通知機能を搭載すること
ができる。電話であればインターネット及び携帯電話操作になれないお年寄りでも情報
を受け取ることができる。また、この機能は個人登録への動機付けの一端が担える。
6)高機能 UnTu システム
登録するユーザー会員は、この UnTu システムの電話帳機能や「通話」コンテンツを利
用した後に、その通話が終了した後の携帯画面に企業情報(CM やキャンペーン情報)な
どが自動的にポップアップさせることができる。また、専用管理ツールを使えば利用者
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に表示される Web 表示を携帯電話や PC から簡単にリアルタイム変更が行える。
7)「通話」コンテンツによる売り上げ事業
会員が、有料通話サービスなどの番組「通話」コンテンツの利用を行えば、売り上げ
事業として収益構造が得られる。
8)コミュニティー連絡ツールとして
仲間やグループの人たちに一斉に情報配信や連絡をとりたい場合、それら相手先の電
話番号やメールアドレスを公開しないケースが増えてきた。Web 電話帳を利用すれば電話
番号が分からなくても名前や会員番号のクリック操作だけで電話が繋がり、スピーディ
ーなレスポンス効果が期待でき、双方が個人情報を公開しない形で連絡が取れる。
利用登録までのガイド(サンプル)
1)
会員が利用するまでのフローについて
1-1
UnTu システムの案内資料の作成。
1-2
Web ページデザイン製作。
1-3 関心を持つ利用者は番組 URL にアクセスして Web 上から会員登録を行う。
1-4 登録時にサービスカテゴリーを分類表示し、その他コンテンツプランの中から気に
入る情報のチェックボックスにマークしておけば、自動的に My ページページとして
利用したいアプリケーションが登録され、サービス用のアイコンを TOP 画面に貼り
付ける。
*情報 BOX アプリケーションの内容は企業単位で自由に設計
1-5
利用モードについては、TOP 画面にあるアイコンをクリックするだけで Web 電話帳
や気に入った My BOX コンテンツが表示される。
会員のサービス利用ガイド(サンプル)
専用サイトにアクセスして企業サイトの閲覧や Web 電話帳機能、「通話」コンテンツサー
ビスの利用ができる。
1)「UnTu コンテンツ」標準仕様には、*「Web 電話帳」*「生活便利機能」に分類 1-1
「Web 電話帳」には、無料通話機能;格安通話サービス
1-2 「生活便利機能」には、悩み相談コーナー;ブログ;緊急通報;カウンセリングサ
ービス;結婚相談;占い;などの利用(ユーザー側が選択したものだけを表示)
また、企業が独自のアプリケーションを追加することもできる。
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2)サンプル・ソリューション
着暦は特殊番号表示
会員専用番号
Internet電話
匿名電話
Web電話帳
国際電話
無料通話
その多機能
通話終了時のCM表示
そのまま電話が
かけられる
掲示板
Mail
生きる通話機能
Spot情報
通話Point Get
ストアードコンテンツ
広告掲載・企業情報配信
悩み相談 コーナー
有料情報番組
生活便利情報
「ベルナビ」
ログイン
地域CM・ アフリエイト
スポンサーCM表示
スポンサーTOP広告
集客ポイント
新規通話通信売上事業
コミュニテ ィー
匿名/特定/無料メール
コミュニケーション機能
会員登録操作
集客効果
個人の秘密と情報が
守れる利用者メリット
管理メニュ ー
その他のメリット含む
緊急通報
信頼性の高いコンテ ンツ紹介
etc
コミューン
趣味仕事仲間
Myコミューン
紹介ルート
同窓会
友達探し
Group連絡ツール
通話終了時のCM表示
掲示板
Mail
その多機能
Web通話機能
クリックでつながる電話
アフリエ イト広告
一般会員
プレミアム会員
登録時コード発行
管 理 ツ ー ル
電話設定メ ニュー
通話ポイントGet
登録コードはSNS にて引き継
カウンセラー登録
登録情報変更
発信元変更機能
番号表示管理
スポンサー管理
一斉DM配信etc
情報の一斉配信に個人情報表示無しで、電話とメール
Group緊急連絡ツールとして(子供の安全情報etc)
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<第8章>
UnTuの権利関係とその運用について
本研究会で議論した、次世代電話発信システム「UnTu システム」は、ITガイドシス
テム推進共同体加盟企業である UBC 株式会社と、その代表者である久保幸男氏が基礎技術
を考案し、すでに特許出願している。今後、研究会参加企業、協議会加盟企業等が本技術
を活用する場合は、ITガイドシステム推進協議会及び UBC 株式会社と協議の上、事業に
活用いただきたい。
1.特許情報
(1)特許所有者
出願人及び権利者は久保幸男
(2)特許詳細
1)事業体制が整った時点で法人を設立し、特許権利を新会社に移管する予定
2)新会社と UBC 株式会社で専用実施権もしくは、それに準ずる権利契約を行う予定
3)現在は、久保幸男と UBC 株式会社とで国内専用実施権の契約がなされている
4)国際基本特許出願国
日本 韓国 中国 香港 シンガポール USA イギリス フランス イタリア
ドイツ
フィンランド
特許権利承認国
韓国
シンガポール
中国
香港(中国、香港の特許範囲は請求項の一部)
(3)特許出願請求範囲の概要
【請求項1】
インターネットに接続されたサーバと、インターネット及び電話交換機に接続された受
信中継装置とを備え、該サーバはインターネットサーバとしての機能を有し会員毎の専用
webページを記録するwebページ記録部と、会員の電話番号と該会員の専用webペ
ージのURLとを関連づけて記録するデータベースとを有し、該専用webページは少な
くとも会員が予め電話番号を登録した通話し相手の一覧を表示する共に、該一覧から通話
を希望する相手を選択することが可能であり、該サーバはアクセスされた専用webペー
ジのURLをキーとして前記データベースを検索することにより該専用webページを利
用する会員の電話番号を抽出し、該会員の専用webページへのアクセスが終了した後に
少なくとも該会員の電話番号と該会員が該専用webページで選択した通話相手の電話番
次世代電話システム研究会
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号に関する情報とをインターネットを介して前記受信中継装置に送信し、該受信中継装置
は前記サーバから送られてきた該会員及び通話相手の電話番号に関する情報を受信した後
に、前記電話交換機を用いて該会員の電話番号及び通話相手の電話番号にコールし、該会
員及び該通話相手の電話機の双方が受話状態になった際に両者間の電話回線を接続して通
話可能とすることを特徴とする通話システム。
【請求項2】
サーバは各会員の暗証番号を記録しており、専用webページにアクセスした会員及び
通話相手の電話番号に関する情報を前記受信中継装置に送信する際に、該会員の暗証番号
に関する情報も併せて送信することを特徴とする請求項1記載の通話システム。
【請求項3】
前記電話交換機が会員及び通話相手の電話番号にコールしても両者間の電話回線を接
続できなかった場合には、所定時間後に該電話交換機が双方の電話番号に再度コールする
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通話システム。
【請求項4】
インターネットに接続されインターネットサーバとしての機能を有し、会員毎の専用w
ebページを記録するwebページ記録部と、会員の電話番号と該会員の専用webペー
ジのURLとを関連づけて記録するデータベースとを有し、該専用webページは少なく
とも会員が予め電話番号を登録した通話相手の一覧を表示すると共に、該一覧から通話を
希望する相手を選択することが可能であり、アクセスされた専用webページのURLを
キーとして前記データベースを検索することにより該専用webページを利用する会員の
電話番号を抽出し、該会員の専用webページへのアクセスが終了した後に少なくとも該
会員の電話番号と該会員が該専用webページで選択した通話相手の電話番号に関する情
報とをインターネットを介してコールバック業者の受信中継装置に送信することにより、
該受信中継装置に対して該会員及び該通話相手の電話番号の双方にコールして両者間の電
話回線を接続するよう促すことが可能であることを特徴とする通話システム用サーバ。
2.研究会加盟企業への協業の検討
研究会参加企業が、UnTu システムの採択もしくは事業支援を検討する場合は、開発会社
から採用検討を行う事業体に沿った事業プランの提案と技術ノウハウなど積極的な協力と
支援、提供が求められる。
そのためには UBC 株式会社は支援体制を確立し、継続的かつ優先的な配慮を行う必要があ
る。
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おわりに
情報通信技術(ICT)は、私たちの生活や経済・社会を大きく変革するとともに、新産業
の創出や産業・地域の活性化など多くの分野の発展に貢献するものである。
我が国の情報化は、2000 年以降 2 度に亘る「e-japan」戦略により、急速に進展した。2006
年には「IT 新改革戦略」が策定され、2010 年を目標年度として、施策の推進が図られてき
たが、本年 7 月に IT 戦略本部は新たに「i-Japan 戦略 2015」を策定した。
ICT は、「距離」や「時間」を超越して、人、モノ、カネ、知識・情報を結びつけるとと
もに、全ての経済活動と融合することにより、経済社会システムを抜本的に効率化し、新
たな付加価値や文化を生み出し、我が国経済社会に構造的な変革をもたらす「力」を有し
ている。実際に、ICT 産業は、他のあらゆる産業の事業効率を高め生産高を高めることに貢
献しているというデータも出ている。
本戦略では、2015 年を目標年度とし、社会の隅々に行き渡ったデジタル技術が「空気」
や「水」のように抵抗なく普遍的に受け入れられて経済社会全体を包摂する存在となる
(Digital Inclusion)ことを目指している。これにより、公平に、簡単な使い方で、必要
な情報を必要な時に、安全・安心に利用できる環境を実現し、暮らしの豊かさや、人と人
のつながりを実感することができる社会を実現する。また、デジタル技術・情報により経
済社会全体を改革して新しい活力を生み出し(Digital Innovation)、個人・社会経済が活
力を持って、新たな価値の創造・革新に自発的・前向きに取り組むことを可能とするとと
もに、企業の低コスト高収益体質への変革、環境・資源制約と持続的経済成長の両立や国
際社会との協調、連携及び共生が可能な社会を実現するとしている。
こうした社会実現のためにも、生活インフラとして進化する携帯電話をはじめ各種通信
技術が果たす役割は今後より一層重要なものとなり、その利活用が期待されている。しか
しながら、通信技術の最も基本的なコンテンツが「通話」であることは、長い電気通信の
歴史からみても明白なことである。
そこで本研究会では、こうした情報化社会のニーズに応えつつ、従来からの重要なコミ
ュニケーション手段である「通話」を有効に利活用するための技術として、次世代電話「UnTu
システム」を掲げ、今後求められるこれらの技術の確立と、その利活用について議論を深
めた。
第 7 章で述べたように、UnTu 技術を活用し、既存事業にインターネット及び「通話」サ
ービスを軸にした付加価値をつけることで、新たな収益基盤を構築することが可能となる。
また、すでに顧客基盤を持つ事業体であれば、その顧客を対象にした通話通信事業にも乗
り出すことが可能になる。そのほか、事業の裾野を広げるインターネット関連ビジネスの
土台を支える集客効果も、他のビジネスと比べて大きな期待が持てるものである。
このように「UnTu システム」は、今後のインターネット社会のコミュニケーションを革新
次世代電話システム研究会
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的に変え、既存事業の高度化や新事業の創出に貢献することが期待される。
今後
本研究会の成果が、研究会参加企業等ITガイドシステム推進協議会会員企業を
はじめとする各事業体において活用され、具体的な事業として実現化されていくことを期
待したい。
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<研究会参加名簿>
座長
高田
公理
小長谷
オブザーバー
一之
仏教大学
教授
大阪市立大学大学院
教授
藤本
憲一
武庫川女子大学
教授
木暮
祐一
武蔵野学院大学
准教授
井戸
智樹
歴史街道推進協議会
大石
博雄
株式会社ワークアカデミー
清成
啓次
エーアイフォン株式会社
清水
洋一郎
株式会社ジェイコム
住友
宏
大阪ガス株式会社
情報通信部長
谷岡
匠
関西電力株式会社
IT 企画部長
稲田 浩二
関西電力株式会社
IT 企画部長
寺岡
信太郎
株式会社スルッと KANSAI
深野
二郎
財団法人関西情報・活性化センター
藤井
久志
タウンネット株式会社
北条
晃二
株式会社キッズコーポレーション
前野
弘毅
大日本印刷株式会社
宮原
康司
株式会社ティーペック
明野
欣市
IT ガイドシステム推進協議会
滝谷
晶彰
近畿経済産業局
総合プロデューサー
代表取締役
代表取締役
代表取締役常務
執行役員
理事
代表取締役
代表取締役
IT 開発部長
大阪支店長
専務理事
情報政策課長
(順不同)
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