○通勤手当の取扱いについて 平 成 12年 3 月 29日 埼 例 規 第 2 1号 ・ 務 警 察 本 部 長 通勤手当の取扱いについて(例規通達) 通勤手当の確認、決定等については、職員の給与に関する条例(昭和27年埼玉県条例第19号。 以下「条例」という。)、通勤手当に関する規則(昭和33年埼玉県人事委員会規則7―24。以 下「規則」という。)、通勤手当の運用について(昭和48年3月31日人委第733号。以下「運 用通知」という。)によるほか、次により行うこととしたから、事務処理上誤りのないように されたい。 なお、通勤手当の取扱いについて(昭和56年埼例規第36号・務)及び新幹線鉄道等の利用に 係る通勤手当の取扱いについて(平成8年埼例規第3号・務)は、廃止する。 記 第1 通勤届の取扱い 1 職員が勤務公署を異にする異動、離職又は死亡により条例第10条第1項に規定する職員 としての要件を欠くに至った場合には、規則第3条第2項による通勤届の提出は要しな いものとし、人事異動通知書等によりその事実を確認すること。 2 職員が同一庁舎内で所属を異にする異動をした場合は、職員の異動前の所属長は当該職 員に係る通勤届を異動後の所属長に送付するものとし、異動後の所属長は送付を受けた 通勤届を確認し、通勤手当の支給手続を行うものとする。 第2 確認及び決定等の取扱い 1 届出による通勤距離が2キロメートル(交通機関等を利用しないで徒歩により通勤する ものとした場合の通勤距離をいう。)程度の場合は、支給対象となるか否かに関係する ので、慎重に取り扱うこと。 2 運賃等相当額の算出は、必ずしも職員の届出によるものに限ることなく、運賃、時間、 距離等の事情に照らし、最も経済的かつ合理的と認められる通常の経路及び方法等によ り処理すること。 なお、運賃等相当額の算出の基礎となる普通交通機関等及び定期券、回数券、その他の 別については、規則第12条の3第2項の規定に基づく支給単位期間の短縮によって、変更 が生じる場合があるので注意すること。 3 運賃等相当額の算出の基礎となる交通機関の距離については、運用通知第6条関係1の 規定により必ずしも2キロメートル以上あることを要しないが、当該距離が1キロメー トル以下の場合は、地理的条件又は交通事情が特殊なものを除き、通常徒歩として取り 扱うこと。 4 交替制勤務者の規則第8条第1項第2号の規定により運賃等の額を算出する場合の平均 1か月当たりの通勤所要回数は23回とする。 5 算定する運賃又は規定の改正により職員に運賃等の負担額の変更があった場合は、運用 通知第15条関係1の規定により職員からの届出によらず、通勤届の運賃等改定、支給単 位期間変更等及び返納に係る確認及び決定欄により確認及び決定すること。 一部改正〔平成14年第3号、16年第1328号〕 第3 新幹線鉄道等の利用に係る取扱い 1 認定要件 条例第10条第3項に規定する通勤手当は、通勤のため交通機関等を利用している職員の うち、新幹線鉄道等を利用(片道のみ利用する場合を含む。)し、その利用に係る特別料 金等を負担することを常例とする職員が次の(1)から(3)までのいずれかの要件に該当する 場合に認定すること。この場合において、交替制勤務者の新幹線鉄道等の利用に係る特別 料金等の認定については、勤務形態に応じた往路及び復路ごとに要件に該当するかを確認 すること。 (1) 規則第10条第1号に規定する新幹線鉄道等の利用者 次のいずれかの要件に該当していること。 ア 次の各要件を全て満たしていること。 (ア) 新幹線等を利用しないで通勤した場合の片道の総通勤距離が60キロメートル以上 であること又は新幹線等を利用しないで通勤した場合の片道の総通勤時間が90分以 上であること。 (イ) 新幹線等の一の利用区間の距離が片道40キロメートル以上であること。 (ウ) 新幹線等を利用することにより、利用しない場合と比べて、片道の総通勤時間が 30分以上短縮されること又は自宅出発時刻が30分以上遅くなること若しくは自宅到 着時刻が30分以上早くなること。 イ 前記ア(ア)の要件を満たした上で、次のいずれかの要件に該当していること。 (ア) 新幹線について、大宮から高崎以遠の区間又は東京から熊谷以遠の区間において 上越新幹線又は北陸新幹線を、大宮から宇都宮以遠の区間、東京から小山以遠の区 間又は上野から小山以遠の区間において東北新幹線をそれぞれ利用し、その利用に 係る経路が利用しない場合と比べてう回する経路とならないこと。 (イ) 秩父鉄道について、「熊谷∼秩父」間、「熊谷∼御花畑」間、「熊谷∼影森」間、 「熊谷∼三峰口」間又は「武川∼三峰口」間において急行列車を利用し、その利用 に係る経路が利用しない場合と比べてう回する経路とならないこと。 (2) 規則第10条第2号に規定する高速自動車国道等の利用者 次の各要件を全て満たしていること。 ア 高速自動車国道等を利用しないで通勤した場合の片道の総通勤距離が60キロメート ル以上であること又は高速自動車国道等を利用しないで通勤した場合の片道の総通勤 時間が90分以上であること。 イ 高速自動車国道等の一の利用区間(複数の高速自動車国道等を直接乗り継ぐ場合を 含む。)の距離が片道40キロメートル以上であること。 ウ 高速自動車国道等を利用することにより、利用しない場合と比べて片道の総通勤時 間が30分以上短縮されること。 (3) 新幹線鉄道等を利用しないで通勤した場合の片道の総通勤時間が120分以上の者 通勤事情の改善が前記(1)又は(2)に準じると人事委員会が認める場合であること。 2 特別料金等2分の1相当額の算出方法 新幹線鉄道等の利用に係る特別料金等の額の2分の1に相当する額(以下「特別料金等 2分の1相当額」という。)の算出は、職員の勤務制及び交通機関等に応じ、それぞれ次 の方法によるものとし、算出した額に1円未満の端数を生じたときは、これを切捨てとす る。ただし、特別料金等2分の1相当額を支給単位期間の月数で除して得た額(以下「1 か月当たりの特別料金等2分の1相当額」という。)が2万円を超えるときは、支給単位 期間につき、2万円に支給単位期間の月数を乗じて得た額(その職員が二以上の新幹線鉄 道等を利用するものとして当該特別料金等の額を算出する場合において、1か月当たりの 特別料金等2分の1相当額の合計額が2万円を超えるときは、その者の新幹線鉄道等に係 る通勤手当に係る支給単位期間のうち最も長い支給単位期間につき、2万円に当該支給単 位期間の月数を乗じて得た額)を上限とする。 なお、新幹線鉄道等の利用が認定されたことにより、利用しない場合と通勤経路が異な ることとなるときの普通交通機関等に係る通勤手当の額等は、新幹線鉄道等を利用する経 路に基づく運賃等の額又は自動車等の使用に係る通勤手当の額とする。 (1) 通常勤務者及び日勤制勤務者((3)に該当する者を除く。) ア 新幹線利用 (ア) 往復利用 {(支給単位期間を通用期間とする新幹線定期券価額)−(支給単位期間を通用 期間とする在来線定期券価額)}÷2 (イ) 片道利用 定期券用新幹線自由席回数特急券価額÷綴り枚数×21回÷2 イ JR特別急行列車利用 (ア) 往復利用 次のa又はbのいずれか低廉となる方法とする。 (イ) a 支給単位期間を通用期間とする定期券用月額料金券価額÷2 b 自由席特急料金に係る回数券価額÷綴り枚数×21回×2÷2 片道利用 自由席特急料金に係る回数券価額÷綴り枚数×21回÷2 ウ 秩父鉄道の急行列車利用 (ア) 往復利用 支給単位期間を通用期間とする急行定期券価額÷2 (イ) 片道利用 1回当たりの急行料金×21回×10/11÷2 エ その他の特別急行列車、急行列車(利用に係る回数券が発売されていない列車又は 回数券が利用できない列車)利用 (ア) 往復利用 1回当たりの特急・急行料金×21回×2÷2 (イ) 片道利用 1回当たりの特急・急行料金×21回÷2 オ 高速自動車国道等利用 (ア) 往復利用 1回当たりの利用料金×21回×2÷2 (イ) 片道利用 1回当たりの利用料金×21回÷2 (2) 交替制勤務者 交替制勤務者の特別料金等2分の1相当額の算出は、新幹線鉄道等の平均1か月当た りの通勤所要回数(以下「新幹線鉄道等通勤所要回数」という。)を基礎として決定す ること。 ア 新幹線 1回当たりの特急料金×新幹線鉄道等通勤所要回数÷2 イ JR特別急行列車利用 自由席特急料金に係る回数券価額÷綴り枚数×新幹線鉄道等通勤所要回数×2÷2 ウ 秩父鉄道急行列車利用 1回当たりの急行料金×新幹線鉄道等通勤所要回数×10/11÷2 エ その他の特別急行列車、急行列車(利用に係る回数券が発売されていない列車又は 回数券が利用できない列車)利用 1回当たりの特急・急行料金×新幹線鉄道等通勤所要回数÷2 オ 高速自動車国道等利用 1回当たりの利用料金×新幹線鉄道等通勤所要回数÷2 (3) 条例の適用を受けない常勤の県費支弁職員から引き続いて職員となり、かつ、通勤経 路及び通勤方法に変更がない者 ア 新幹線利用 {(従前の通勤手当に係る使用されるべき通用期間の新幹線定期券の運賃等の額) −(従前の通勤手当に係る使用されるべき通用期間の在来線定期券の運賃等の 額)}÷従前の通勤手当に係る支給単位期間の月数×通勤手当の支給が開始される 月から従前の通勤手当に係る支給単位期間に係る最後の月までの期間÷2 イ JR特別急行列車又は秩父鉄道の急行列車利用 従前の通勤手当に係る使用されるべき通用期間の定期券用月額料金券又は急行定 期券の運賃等の額÷従前の通勤手当に係る支給単位期間の月数×通勤手当の支給が 開始される月から従前の通勤手当に係る支給単位期間に係る最後の月までの期間÷ 2 3 新幹線鉄道等通勤所要回数の算定 交替制勤務者の新幹線鉄道等通勤所要回数は、第3の1により認定した往路及び復路を 6週間における通勤に要する回数を基礎とし、運用通知第8条関係1に規定する平均1か 月当たりの通勤所要回数の算出方法により得た数とする。 4 認定等 (1) 新幹線鉄道等の利用に係る特別料金等の通勤手当の認定・非認定の決定に当たっては、 特別料金等確認表(様式第1号)により総通勤距離及び総通勤時間等を算定し行うこと。 (2) 鉄道、バス等のダイヤ改正が行われた場合においては、前記(1)に準じて総通勤距離 及び総通勤時間を算出すること。 (3) 総通勤時間を算定する場合において、原則として徒歩の速度については分速80メート ル、自転車の速度については分速150メートルとして通勤時間をそれぞれ算定すること。 この場合において、1分未満の端数があるときは、その端数は切り上げること。 (4) 前記(1)の特別料金等確認表は、当該通勤届とともに保管するとともに、その写しを 警務部警務課長に送付すること。 5 特別料金等2分の1相当額に係る返納額の算出方法 新幹線鉄道等に係る返納額の算出は、1か月当たりの特別料金等2分の1相当額、定期 券の種類及び利用する新幹線鉄道等の数等により次の方法によるものとし、算出した額に 1円未満の端数を生じたときは、これを切捨てとする。 なお、支給単位期間が1か月のみである新幹線鉄道等については、返納の対象とならな い。 (1) 1か月当たりの特別料金等2分の1相当額が2万円以下の者((3)に該当する者を除 く。) ア 新幹線利用 {(支給単位期間を通用期間とする新幹線定期券の運賃等の払戻しを事由発生月 (規則第12条の2第2項に規定する事由発生月をいう。以下同じ。)の末日にし たものとして得られる額)−(支給単位期間を通用期間とする在来線定期券の運 賃等の払戻しを事由発生月の末日にしたものとして得られる額)}÷2 イ JR特別急行列車又は秩父鉄道急行列車利用 (支給単位期間を通用期間とする定期券用月額料金券又は急行定期券の運賃等の 払戻しを事由発生月の末日にしたものとして得られる額)÷2 (2) 1か月当たりの特別料金等2分の1相当額が2万円を超える者((3)に該当する者を除 く。) ア 一の新幹線鉄道等を利用する者 (ア)又は(イ)のうち、いずれか低廉な額となる方法により得られる額 (ア) 2万円×(支給単位期間の月数−支給単位期間の最初の月から事由発生月までの月 数) (イ) イ 前記(1)により得られた額 二以上の新幹線鉄道等を利用する者 (ア)又は(イ)のいずれか低廉な額となる方法により得られる額 (ア) 2万円×(支給単位期間の月数−支給単位期間の最初の月から事由発生月までの月 数) (イ) 次のaからcまでの合計額 a 前記(1)により得られる額(返納事由にかかわらず、全ての交通機関について払 い戻した場合に得られる額とする。) b 最長支給単位期間において使用されるべき最長支給単位期間以外の支給単位期間 の新幹線鉄道等に係る定期券のうち、通用期間の始期が事由発生月の翌月以降で あるものに係る特別料金等2分の1相当額 c 最長支給単位期間において使用されるべき新幹線鉄道等に係る回数券等の1か月 当たりの特別料金等2分の1相当額×(支給単位期間の月数−支給単位期間の最初 の月から事由発生月までの月数) (3) 引き続いて条例の適用を受けない常勤の県費支弁職員となり、かつ、通勤経路及び通勤 方法に変更がない者 ア 1か月当たりの特別料金等2分の1相当額が2万円以下の者 (ア) 新幹線利用 {(支給単位期間を通用期間とする新幹線定期券の運賃等の額)−(支給単位期間 を通用期間とする在来線定期券の運賃等の額)}÷支給単位期間の月数×(支給単 位期間の月数−支給単位期間の最初の月から事由発生月までの月数)÷2 (イ) JR特別急行列車又は秩父鉄道の急行列車利用 (支給単位期間を通用期間とする定期券用月額料金券又は急行定期券の運賃等の 額)÷支給単位期間の月数×(支給単位期間の月数−支給単位期間の最初の月から 事由発生月までの月数)÷2 イ 1か月当たりの特別料金等2分の1相当額が2万円を超える者 2万円×(支給単位期間の月数−支給単位期間の最初の月から事由発生月までの月 数) 一部改正〔平成14年第3号、16年第1328号、18年第960号、27年第757号〕 第4 事後の確認 所属長は、通勤手当を支給している職員について、定期券等の提示を求め、少なくとも年 2回(おおむね4月及び10月)、通勤手当の月額が適正であるかどうかを確認すること。 なお、新幹線鉄道等の利用に係る特別料金等の支給を認定した職員については、少なくと も3か月に1回(おおむね1月、4月、7月及び10月)、次の交通機関等の区分に応じ、そ れぞれで定める方法により、その利用状況を確認し、新幹線鉄道等利用確認書(様式第2 号)に必要事項を記載の上、当該職員の通勤届とともに保管すること。 (1) 新幹線 新幹線定期券若しくは定期券用新幹線自由席回数特急券の提示又は新幹線鉄道 等利用申出書(様式第3号)による利用者本人の申出 (2) JR特別急行列車 定期券用月額料金券若しくは自由席特急料金に係る回数券の提示又 は新幹線鉄道等利用申出書による利用者本人の申出 (3) 秩父鉄道 急行定期券又は急行回数券の提示 (4) 回数券が発売されていない又は利用できない列車 新幹線鉄道等利用申出書による利用 者本人の申出 (5) 高速自動車国道等 利用状況を確認できるものの提示 一部改正〔平成14年第3号、16年第1328号、18年第960号〕 実施日 この例規通達は、平成12年4月1日から実施する。 実施日(平成14年1月17日埼例規第3号・務) この例規通達は、平成14年1月17日から実施し、平成13年12月1日から適用する。 実施日(平成16年5月21日務第1328号) この通達は、平成16年5月21日から実施し、平成16年4月1日から適用する。 実施日(平成18年3月31日務第960号) この通達は、平成18年4月1日から実施する。 実施日(平成27年3月27日務第757号) この通達は、平成27年3月27日から実施する。 【様式省略】
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