森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース 福島藝術計画×Art Support Tohoku Tokyo2014 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 活動期間 : 2014 年 6 月 21 日(土) ~ 2015 年 3 月 7 日(土) 活動エリア: 喜多方市 / 西会津町 / 三島町 このプロジェクトは、森林環境税を活用しています。 1 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■開催概要 ■活動期間 : 2014 年 6 月 21 日(土) ~ 2015 年 3 月 7 日(土) ■活動エリア: 喜多方市 / 西会津町 / 三島町 ■参加アーティスト : 12 名 (喜多方市:4 名/西会津町:3 名/三島町:5 名) ■主催:福島県|森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会 実行委員会構成団体: 喜多方市|西会津町|三島町|喜多方市美術館|特定非営利活動法人まちづくり喜多方|西会津国際芸術村| 特定非営利活動法人 NPO 西会津ローカルフレンズ|株式会社西会津町振興公社|特定非営利活動法人わくわ く奥会津.com|一般社団法人 IORI 倶楽部|福島県立博物館|福島県立美術館 ■共催:東京都|東京都文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団) ■協賛:日本たばこ産業株式会社 ■実行委員会委員長:赤坂憲雄(福島県立博物館長) ■ディレクター:伊藤達矢(東京藝術大学特任助教) ■アドバイザー:森司(東京アートポイント計画ディレクター) 2 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■開催趣旨 四季折々に豊かな表情を見せる森は、多くのめぐみを与えてくれる命の泉です。 森は、山、里、海、そして人の心の豊かさを生み育ててきました。 人々は、森から糧を得、器を家を造ってきました。 森は、恐れ崇める場であり、安らぎの場でもありました。 浜辺の松林、里山の広葉樹林。奥羽山脈のブナ林。 はま・なか・あいづの森が県土の7割を占める福島は、森のくにです。 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島県は大きく傷つけられ ました。 大量の放射性物質が拡散し、多くの人々はふるさとを離れ、今も将来への不安を抱えなが ら暮らしています。 私たちは、福島再生のために、美しい自然と人々が愛しみ育ててきた豊かな森林文化をテ ーマとした新たなアートプロジェクトを展開し、未来へ希望を発信するとともに未来に向 かう福島のイメージの創造を目指します。 3 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■コンセプト 森につどい、学ぶ 福島には豊かな森があります。 生命の重み、自然の恵み、生きるための知恵。 かつて私たちの先人たちは、森から多くを学んできました。 しかし、今、私たちは森を離れて遠く仰ぐようになりました。 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故は、 私たちが、これまでに失ってしまったことが いかに大きかったかを明らかにしました。 大きな犠牲と代償に代えて気づいたそのことへの答えを、 大切に育てなければなりません。 だから今、私たちは森につどいましょう。 そして先人の知恵と知識を受け継ぐ森人たちに導かれ、 もう一度森から学びたいのです。 森で考え、未来を創る 森に秘められた教えを読み解くのは、 このプロジェクトに参加するアーティストたちとあなたです。 森の草木、森の祈り、森の暮らし、森のエネルギー、森の食。 森の懐に抱かれたそれらの宝物にそっと触れたい。 アーティストたちと森に学んだ後、 森の宝物をあなた自身に活かして欲しいのです。 森人と アーティストと あなたと。 森に学んだことから、私たちの今を変えましょう。 そして、未来を創りましょう。 森は、私たちを未来に運ぶ「はこ舟」なのです。 4 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■事業内容 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 は、福島の森林をフィールドにした プロジェクト型のアート事業です。 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 は、福島の豊かな森の代表である会津地域をフィールドとして、 各エリアに息づく森林文化を素材に、12 人のアーティストがそれぞれの切り口でその魅力を共有する ためのプロジェクトを実施するものです。 プロジェクトを生み出すひとたち 3つの立場の人たちの協働によりプロジェクトを生み出します。 【森林文化を教えてくれるエリアの森人たち】 【森林文化の魅力を見出し、共有する場を創造するアーティスト】 【森林文化を学び、創り出すプロジェクト参加者】 プロジェクトの活動エリア 3つのエリアでプロジェクトを行います。 【喜多方市】【西会津町】【三島町】 プロジェクトの活動期間 活動期間は、2014 年 6 月 21 日(土)~2015 年 3 月 7 日(土)。期間中、各エリアでプロジェクト が進行、プログラム等を開催します。 プロジェクトの内容 ワークショップ、トークイベント、滞在制作、作品展示などさまざま。目的に応じた内容が複合 し、プロジェクトを形作ります。 5 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 6 プレスリリース 喜多方 福島県会津地域の北部に位置する喜多方市。かつては「北方」とも 呼ばれていました。美しい蔵の街なみ、飯豊山の伏流水がわき出る 水路、市街地を取り囲むなだらかな山々。商人の街と豊かな山間地 の二つの顔を持つエリアです。 【参加アーティスト】 稲垣立男 Inagaki Tatsuo 富山県生まれ、兵庫県育ち。アーティスト。 共同作業を通した地域や他者とのコラボレーションによるアートプロジェクトを国内外で実施している。 2009 年、新潟県/越後妻有アートトリエンナーレなど各地の国際展に参加。近年の活動に、2013 年、 福島県/喜多方・夢・アートプロジェクト「喜多方博物館 —五十嵐久悦と絵画―」など。アーティストイン レジデンスやワークショップ、講演の機会も多い。現在、法政大学国際文化学部教授。 【プロジェクトタイトル】森の人物誌(仮称) 岩間賢 Iwama Satoshi 千葉県生まれ。アーティスト。 一貫して土を素材として扱い日本の土壁技法や中央アジアの日干し煉瓦を用いた持続可能な構造物 を協働で制作。作品は設置された場や鑑賞者との対話を生み出す。2009 年、越後妻有アートトリエン ナーレで 1000 坪の棚田を利用したランドアートを制作。2013 年、中房総国際芸術祭市原アート×ミック スでは廃校を活用した創造の場「月出工舎」を創出。国内外で作品発表多数。 【プロジェクトタイトル】 (仮称) 金子富之 Kaneko Tomiyuki 埼玉県生まれ。アーティスト。 東北芸術工科大学博士課程修了。山形を拠点に一貫して妖怪や精霊、神仏などの絵画を制作。東京 都'ミヅマ・アクション(/「妖怪実体化」、東京都'日本橋高島屋美術画廊X(「―妖怪奇譚―」、新潟県 他/'新潟県立万代島美術館、他巡回(/「ジパング展 沸騰する日本の現代アート」、東京都'東京都 美術館「第二回 ArtistGroup―風―」、香港'HKCEC(/「アートバーゼル香港」など。 【プロジェクトタイトル】森の精と森の怪(仮称) 滝沢達史 Takizawa Tatsushi 神奈川県生まれ。アーティスト。 多摩美術大学油画専攻卒業。場所の持つ特性や土地の記憶をもとに、様々な表現方法を用い作品を 展開。これまで参加した主なアートプロジェクトに、2009 年、越後妻有アートトリエンナーレ「やまもじプロ ジェクト」2013 年、福島県/喜多方・夢・アートプロジェクト「seou」、2014 年、千葉県/中房総国際芸術 祭市原アート×ミックス「おかしな教室」など。国内外での作品発表多数。 【プロジェクトタイトル】seou/aou(仮称) 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 7 プレスリリース 西会津 福島県と新潟県の県境に位置する西会津町。会津と新潟を繋ぐ街 道の宿場町の面影と、山間地の自然の豊かさが魅力。町内にある 大山祇神社は通称「山の神」。山で働く者を守ってくれる神様がい る、森の祈りのエリアです。 【参加アーティスト】 片桐功敦 katagiri Atsunobu 大阪生まれ。華道家。 1998 年大阪府堺市のいけばな流、花道みささぎ流家元を襲名。 2001 年より現在に至るまで毎春、桜 一色のいけばな作品を発表。 2011 年桜シリーズの集大成として佐川美術館で桜数万本を生けあげた 作品を展示。 いけばなの作品制作に伴い花の命についての執筆・掲載も多数。 いけばなが源流とし て持つ「アニミズム」的な側面を掘り下げ、 花を通してひとときの空間を生み出すことに一貫している。 【プロジェクトタイトル】草木をまとって山のかみさま 木村正晃 Kimura Masaaki 新潟県生まれ。料理研究家。 新潟県初の野菜ソムリエ、フード&アグリフォトグラファー。日本大学農獣医学部卒。2007 年、「にいが た野菜ソムリエコミュニティ」設立、代表就任。食料自給率1%アップ運動「Food Action Nippon」応援 団、福島応援シェフ。近年は、食の翻訳家と称し、料理の味と色彩の視覚的要素の関係性、素材と生 産環境など、食する行為に含まれた情報を言葉や写真で伝える活動を行っている。 【プロジェクトタイトル】森の食文化ワークショップ(仮称) 村山修二郎 Murayama Shyujiro 東京都生まれ。アーティスト。 東京藝術大学大学院修士課程壁画科修了。植物研究、地域植生リサーチに基づいた植物に内在する 初源的な力を抽出した作品を制作。2008 年から「緑画'りょくが・村山が考えた造語(」と呼ぶ、草葉・花・ 実を画材に直接手で紙や布また壁に絵を描くスタイルによる作品制作を行っている。その他、植物に関 わる社会地域活動とワークショップを様々な地域で展開中。 【プロジェクトタイトル】森の草花観察散歩(仮称) 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 8 プレスリリース 三島 奥会津と呼ばれる会津地域の西側にある三島町。町の中央を流れ る只見川をはさんだ河岸段丘に広がる山間地です。森の素材であ る蔓や樹の皮を素材とする編み組の手わざなど、森と生きる人々の 文化が今も色濃く息づくエリアです。 【参加アーティスト】 EAT & ART TARO 神奈川県生まれ。アーティスト。 食を楽しみ、発見する「場」の創作や「仕組み」を生み出すアート活動を展開。これまでの主な活動に、 2009 年墨田/墨東まち見世「向島缶詰アーカイブ」、2012 年、新潟県/越後妻有トリエンナーレ「越後妻 有フード記」、2013 年、香川県/瀬戸内国際芸術祭「島スープ」、2014 年千葉県/中房総国際芸術祭 市原アート×ミックス「おにぎりのための、毎週運動会」など。現在、全国各地でプロジェクト進行中。 【プロジェクトタイトル】食のはこ舟 逢坂卓郎 Osaka Takuro 東京都生まれ。アーティスト。 日本のライトアートの草分け的存在。宇宙線の信号が LED の光に変換される“宇宙線シリーズ”、2000 年の皆既月食時に棚田に設置された 18 個の巨大な鏡が月光を捕らえる“ルナ-プロジェクト”は宇宙を テーマとした代表的な作品。2008、09、11 年に国際宇宙ステーション内で芸術実験を実施。国内とヨー ロッパの主な美術館で展覧会を開催。現在、筑波大学芸術系特命教授。 。 【プロジェクトタイトル】 (仮称) 千葉清藍 Chiba Seiran 東京都生まれ。書道家。 2010 年福島県全 59 市町村を巡る”書道の旅”を開始。東日本大震災を経て、2011 年 11 月 新宮熊野神社長床で締めくくりの作品制作。2012 年 1 月から、仮設住宅で書のワークショッ プを定期的に開催。同年 9 月より会津三十三観音巡りに出発。2013 年福島県「あったかふく しま観光交流大使」就任。日本各地の書と文化に触れる「にっぽん書道の旅」も進行中。 【プロジェクトタイトル】星空守りとサイの神 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 9 プレスリリース 平田オリザ Hirata Oriza 東京都生まれ。劇作家。演出家。 劇団青年団主宰、こまばアゴラ劇場支配人。代表作に『東京ノート』『ソウル市民』三部作など。戯曲集 のほか著作多数。近著に『新しい広場をつくる―市民芸術概論要綱』'2013 年岩波書店(、『世界とわた りあうために』'2014 年徳間書店(。東京藝術大学・アートイノベーションセンター特任教授、日本劇作家 協会副会長。 【プロジェクトタイトル】平田オリザ演劇プロジェクト(仮称) 古川弓子 Furukawa Yumiko 福島県生まれ。アーティスト。 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程油画専攻にて博士号取得。2005 年、アジアン・カルチ ュラル・カウンシル、2007 年、文化庁新進芸術家海外留学制度の研修員として NY に滞在。2013 年より 東京およびニューヨークを拠点に活動。主な活動に、2003 年、新潟県/ 越後妻有アートトリエンナーレ 「粟福と米福」、2013 年、香川県/瀬戸内国際芸術祭 2013「眺望絶佳」など。 【プロジェクトタイトル】守り火(仮称) 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■フォーラム/プログラム ■キックオフフォーラム「いま、森とアートを語る」 トークセッション 出演者:中村桂子 'アーティスト( 和合亮一 '詩人( 赤坂憲雄 '森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会委員長/福島県立博物館長( アーティストトーク 出演者:逢坂卓郎 'アーティスト( 岩間賢 'アーティスト( 片桐功敦 '華道家( EAT &ART TARO 'アーティスト( 日 時:2014 年 6 月 21 日(土)13:00~16:00 会 場:福島県立博物館 講堂 参加費:無料 森林が育んできた文化とは何か、今ふくしまの森にかけられた期待と可能性とは何か。生命誌研究者の中村桂子さん、福島 の心を言葉にし続けている詩人の和合亮一さんをお招きし、本プロジェクト実行委員会委員長でもある赤坂憲雄福島県立博 物館長を交えての鼎談と、本プロジェクト参加アーティストによるアーティストトークを行います。多様な視点で森について語る パネリストと、3 つのまちを拠点に活動をはじめるアーティストたちの言葉から、ふくしまの森を読みほどきます。このフォーラ ムをコンパスに、命を、心を、暮らしを探る営みを続ける賢人たちに導かれ、「森のはこ舟」は大海原へと漕ぎ出します 10 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース ■西会津プログラム1「草木をまとって山のかみさま」 アーティスト:片桐功敦 '華道家( 日 時:2014 年 6 月 28 日(土)9:30 ~ 6 月 29 日(日)16:00 会 場:大山祇神社周辺、神楽殿など 参加費:無料 定 員:30 名 西会津町は、古くから会津の霊地・信仰の里として知られ、山の神を祀る大山祇神社には、毎年多くの参拝者が訪れます。 その地で、じぶんたちで摘んだ草木の衣装をまとい、山のかみさまを演じます!完成した姿は、ポートレート撮影!!一部 の参加者には神楽殿で披露してもらいます!森の恵みと、草花の命の儚さを体感しながら、山のかみさまになりきってみ よう! 11 森のはこ舟アートプロジェクト 2014 プレスリリース お問い合わせ 森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会事務局(担当:猪俣、佐川) 〒966-0073 福島県喜多方市字中町 2878(NPO 法人まちづくり喜多方内) ℡: 0241-22-1026 Fax:0241-22-5546 (受付時間 8:00~17:00 、土日祝日、8/13~14、12/30~1/4 は休業) Mail:[email protected] Web:http://www.morinohakobune.jp/ 12
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