撮影:秋山庄太郎 特別展観覧料金( )内は団体料金 一般 300 円(210 円) 小・中学生 150 円(10 5 円) 戦前から戦後にかけて日本映画の黄金期に活躍し、こつ然と銀幕を去っ た後、鎌倉で終生を過ごした原節子。昨年、その訃報が届き、多くの人々 が偉大な映画女優の逝去に深い追悼の意を表しました。小津安二郎監督に よる『晩春』 『麦秋』 『東京物語』で演じた「紀子」の品性に満ちた美しさや、 成瀬巳喜男監督、黒澤明監督などの作品で演じた女性像は、映画を愛する 人々の心に永遠に刻まれていることでしょう。 本企画展では、公私ともに親交の深かった写真家・秋山庄太郎による他 では見る機会の少ない貴重なポートレートの数々を展示いたします。また、 日独合作映画『新しき土』のドイツ公開にあわせて渡欧した際の写真アル バムや特別映像もご覧いただきます。関連作品の上映では、鎌倉文士の 「原節子と秋山庄太郎」 (1950年頃) 写真提供:秋山庄太郎写真芸術館 永井龍男、今日出海原作の映画化作品の上映もございます。鎌倉における 本企画展にて、映画女優・原節子 を偲び、皆様の思いを馳せていた だく機会になれば幸いです。 協力:秋山庄太郎写真芸術館、石島葉子、一般社団法人 映画演劇文化協会、 『新しき土』 (1937年) 欧米旅行アルバム 弘子文庫、東京国立近代美術館フィルムセンター、永井賴子 (敬称略・五十音順) レイアウト・デザイン/李潤希 特別上映 トークイベント付き映画上映 『新しき土』 (1937年)公開時のポスター 『風ふたゝび』 (1952年)パンフレット ◎ 料金 :一 般 1500円 小・中学生 750円 『 新しき 土 』上 映 +トークイベント *トークイベント後にサイン会がございます。 ゲスト:貴田庄さん(ノンフィクション作家) 1947年、青森県弘前市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。パリ装飾美術学校書物装丁科修了。主な著書に、 『小 津安二郎のまなざし』 『 小津安二郎美食三昧』 『 原節子 あるがままに生きて』 『 原節子 わたしを語る』 『 高峰秀子 人として女 優として』 など多数。最新著書に『原節子 若き日々』がある。 『 晩 春 』上 映 +トークイベント ※チケット発売日:3 月 19 日 ( 土 ) ゲスト:黒田博さん (『紀子 小津安二郎の戦後』著者) 1948年、静岡県生まれ。同志社大学経済学部卒業。株式会社ポイント (現アダストリア)代表取締役社長を経て、神奈川県鎌倉市在住。映 画史研究家である故・田中眞澄氏に師事し、名作『晩春』 『 麦秋』 『 東京物語』で原節子が演じた「紀子」 を通して小津監督の戦後を見つめ た著書『紀子 小津安二郎の戦後』 を出版。 ※チケット発売日:4 月 16 日 ( 土 ) 新しき土 一般 1,000 円 小・中学生 500円 *8日13:30の回 トーク付き特別上映 ◉ 4月5日(火)、4月6日(水)14:00 ◉ 4月7日(木)10:30 ◉ 4月8日(金)13:30 ◉ 4月9日(土)10:30 ◉ 4月10日(日)14:00 ◎1937年/日本=ドイツ/白黒/ブルーレイ/106 分 ◎監督:アーノルド・ファンク◎共演:小杉勇、早川雪洲、 ルート・エヴェラー、英百合子、市川春代 ※映画鑑賞券のご提示で企画展もご覧いただけます。 ※販売枚数に達した場合、当日券の販売はございません。 川喜多長政が製作に携わった日独 合作映画。本作で一躍スターとなっ た 16 歳の原節子の初々しさが収め られた貴重な作品。原はドイツで 4 月の上映作品ー 3 月 19 日(土) 6 月の上映作品ー 5 月 2 1 日(土) の公開にあわせ、川喜多夫妻と共 5 月の上映作品ー 4 月 16 日(土) 7 月の上映作品ー 6 月 18 日(土) 提供:T&Kテレフィルム チケットのお取り扱い店/記念館窓口・たらば書房・島森書店(鎌倉店)・上州屋(大船駅前) に渡欧し、世界を巡った。 表紙: 「湖畔秋色」 (1950年)撮影:秋山庄太郎 写真提供:秋山庄太郎写真芸術館 館 ◉ 4月7日(木)14:00 ◉ 4月8日(金)10:30 ◉ 4月9日(土)14:00 ◉ 4月10日(日)10:30 ◉ 6月7日(火)10:30/14:00 ◉ 6月8日(水)、6月9日 (木) 14:00 ◎1936 年/日活/白黒/35mm / 82 分 ◎監督:山中貞雄◎共演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、 市川扇升、山岸しづ江 ◎1951年/松竹/白黒/35mm / 166分(途中休憩あり) ◎原作:ドストエフスキー◎監督:黒澤明◎共演:森雅之、 三船敏郎、久我美子、志村喬、東山千栄子 若き天才と目されながら 28 歳の若 黒澤が敬愛するソ連の文豪ドストエ フスキーの小説を、北海道を舞台に 映画化。日本人離れした原節子の荘 厳な美しさが、作品世界によく映え ている。オリジナル版は 4 時間半 近くあったが興行上大幅な短縮を余 儀なくされた。 さで戦病死を遂げた山中貞雄の、 僅かに現存する監督作品のひとつ。 不良の弟を心配する姉・お浪を演 じた原節子の可憐さに、劇中の人 物でなくとも惚れてしまう。 ©1936日活 ©1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. ©1951松竹 ◉ 6月10日(金)∼6月12日 (日) 14:00 ◉ 4月19日 (火) ∼4月24日(日)14:00 ◎1954 年/東宝/白黒/35mm / 95 分 ◎原作:川端康成◎監督:成瀬巳喜男◎共演:山村聰、上原謙、 丹阿弥谷津子、長岡輝子、杉葉子 ◎1952 年/東宝/白黒/ 35mm / 88 分 ◎原作:永井龍男◎監督:豊田四郎◎共演:池部良、山村聰、 浜田百合子、杉村春子、三津田健、菅原通済 鎌倉文士、川端康成原作の文芸映画 の名作。原節子演じる夫の不倫に耐 え忍ぶ嫁と、同情と愛情の入り混じっ た眼差しで彼女を優しく労わる義父、 山村聰。鎌倉を舞台に家族間の繊細 な関係が浮き彫りになってくる。 鎌倉文士、永井龍男原作の文芸映画。 ©1954東宝 原節子は、離婚後親戚の家に身を寄せ ながら二人の男性に想いを寄せられる 女性を演じる。原の実兄である会田吉 男による撮影で、彼女を知り尽くした 者のみが捉えうる美しさが際立つ。 ©1952東宝 東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 ◉ 6月21日(火)10:30/14:00 ◉ 6月22日 (水) 、6月23日(木)14:00 『青い山脈』 ◉ 5月10日 (火) ∼ ◉ 5月12日 (木)13:00 『続・青い山脈』 ◉ 5月10日 (火) ∼ ◉ 5月12日 (木)15:00 ※ 一 作 品ごとの チケットが 必 要 です。 ◎1949年/東宝/白黒/ 35mm / 92 分・92 分 ◎原作:石坂洋次郎◎監督:今井正◎共演:池部良、杉葉子、 若山セツ子、木暮実千代、龍崎一郎 ◎1960 年/松竹/カラー/35mm /128 分 ◎原作:里見弴◎監督:小津安二郎◎共演:司葉子、佐田啓二、 岡田茉莉子、佐分利信、笠智衆 同名の主題歌とともに大ヒットし、 原節子が小津映画で初めてカラー作 品に主演した作品。 『晩春』で描か れた結婚を巡る親子の葛藤が、本作 では司葉子と原節子によって繰り返 される。原演じる美しい未亡人を 巡っての初老紳士達の会話はいよい よ洗練された可笑しさ。 戦後民主主義を高らかに謳い上げ た一作。原節子は封建的な気風の 残る地方都市に赴任した女性教師 を颯爽と演じ、自由で新しい女性 像の象徴となった。 ©1949東宝 ©1960松竹 ◉ 5月13日(金)10:30/14:00 ◉ 5月14日(土)、5月15日(日)14:00 ◉ 6月24日(金)10:30/14:00 ◉ 6月25日 (土) 、6月26日(日)14:00 ◎1953 年/松竹/白黒/35mm /135 分 ◎監督:小津安二郎 ◎共演:笠智衆、東山千栄子、杉村春子、 ◎1951年/東宝/白黒/35mm / 97分 ◎原作:林芙美子◎監督:成瀬巳喜男◎共演:上原謙、島崎 雪子、杉葉子、山村聰、小林桂樹 山村聰、三宅邦子、香川京子 原と成瀬の初コンビ作。同年に公開 された『麦秋』でのまばゆい独身女 性とは異なる、生活に疲れきった主 婦像が、成瀬ならではの冷徹な眼差 しに浮かび上がる。原節子の女優と しての幅広さを堪能できる一本。 ©1951東宝 ©1953松竹 ◉ 5月24日(火)10:30/14:00 5月25日(水)13:30の回 バリアフリー上映 ◉ 5月25日(水)13:30、5月26日(木)14:00 ◉ 7月5日(火)10:30/14:00 ◉ 7月6日 (水) 、7月7日(木)14:00 ◎1951年/松竹/白黒/35mm /124 分 ◎監督:小津安二郎◎共演:淡島千景、笠智衆、三宅邦子、 佐野周二、菅井一郎、杉村春子 ◎1956 年/東宝/白黒/ 35mm /113 分 ◎原作:今日出海◎監督:佐分利信 ◎共演:佐分利信、 三船敏郎、小林桂樹、八千草薫、田中春男 三世代で鎌倉に暮らす家族の物語。 鎌倉文士、 今日出海の小説『この十年』 を、小津作品の常連としてもおなじ みの俳優、佐分利信がメガホンをとっ て映画化。原節子は夫を戦争で失い 戦友の一人と再婚するが、やがて別 の戦友と関係を持つという、珍しく 不貞の役柄を演じる。 結婚を心配する家族をよそに、独身 を謳歌する原演じる紀子が結婚を決 意するまでを描く。 『晩春』 『東京物語』 と比べても特に明るく溌剌とした原 ©1951松竹 節子がスクリーンで輝きを放つ。 *27日13:30の回 トーク付き特別上映 ©1949松竹 言わずと知れた原節子の代表作。失 われていく家族の有様が淡々と描か れる中で、原演じる未亡人となった 嫁の優しさが、観る者すべての心に 美しく焼き付いて離れない。彼女が 永遠のマドンナと語られる所以と言 える作品。 ©1956東宝 ◉ 7月8日(金)10:30/14:00 ◉7月9日 (土) 、7月10日(日)14:00 ◉ 5月27日(金)10:30/13:30 ◉ 5月28日(土)、5月29日(日)14:00 ◎1949 年/松竹/白黒/35mm /108分 ◎原作:広津和郎◎監督:小津安二郎 ◎共演:笠智衆、 月丘夢路、杉村春子、宇佐美淳、三島雅夫 ◎1957年/東宝/白黒/35mm /98 分 ◎原作:高村光太郎◎監督:熊谷久虎 ◎共演:山村聰、 青山京子、三津田健、柳永二郎、三好栄子 一人になる父を案じて嫁にいこうと しない娘に、父がついたささいな嘘 が二人の穏やかな関係を変えてい く。小津映画に原節子が「紀子」で 初めて登場した記念すべき作品。前 後半での原の変貌ぶりが印象深い。 詩人、彫刻家として知られる高村 光太郎が愛妻智惠子の名を冠して 発表した詩集をもとに、二人の出 会いから妻の死までを描く。原節 子の義兄として公私を支えてきた ©1957東宝 熊谷久虎による映画化作品。 ※画・音の良好でないものがあります。場合によって上映素材・作品の変更がありますことをご了承ください。 鎌倉アカデミア創立 70 周年記念 “影絵劇と映画 ”を楽しむ 劇団かかし座との 3 日間 日本で最初の影絵専門劇団である「かかし座」は、昭和 21 年、材木座光明寺に開校した「鎌倉アカデミア」の卒業生、後藤泰隆氏が創設しました。 今年、創立 70 周年を迎える「鎌倉アカデミア」を記念して、当館では、「かかし座」の魅力を上映やトークイベント、ワークショップでご紹介 します。後藤氏の「たくさんの人々の心に夢を育てたい」という思いで、ここ、鎌倉から始まった影絵の世界をぜひお楽しみください! *6 月 4 日には材木座光明寺にて「鎌倉アカデミア創立 70 周年記念祭」が開催されます。 『影たちの祭り』 2013年/カラー/ブルーレイ/88分 構成・撮影・ナレーション・監督:大嶋 拓 出演:飯田周一、 石井世紀、 菊本香代、 櫻本なつみ、 後藤 圭 協力:劇団かかし座、鎌倉アカデミアを伝える会、鎌倉市中央図書館近代史資料室 影絵短編作品集 舞台や映像と幅広く活躍し、国内外で高く 影絵短編作品集 A(2 作品、各約 10 分) 評価されてきた劇団かかし座を追った 『おしゃれなカラス』、『金のがちょう』 ドキュメンタリー。創立 60 周年記念公演 影絵短編作品集 B(6 作品、各約10 分) 「Hand Shadows ANIMARE( ハ ン ド・ 『笠地蔵』、『吉野の鼓』、『町のねずみと シャドウズ・アニマーレ」の稽古場風景や 田舎のねずみ』、『お百姓とライオン』、 公演をカメラに収め、劇団員の影絵にかけ 『ウサギとハリネズミ』、『空とぶ木馬』 る思いと共に、かかし座の魅力に迫る。 ※すべて 16mm による上映です。 *宮沢賢治原作による影絵短編作品 『やまなし』の上映あり。 料金 『影たちの祭り』 一般1,000円、 小・中学生500円/ 「鎌倉シネサロン」一般500円、小・中学生250円 チケット発売日:3月19日 (土) 親子影絵教室 参加費 500円(保護者は観覧料のみ必要) 募集人数:先着20名(*3月19日より電話予約開始) 《 GW .?M IS 》 映画鑑賞料金:一般 1,000 円/小・中学生 500 円 チケット発売日:3 月19 日 ( 土 ) フランスのスキーリゾート地にスウェーデ 南イタリアの街レッチェ。 カフェで働くエ ン人の一家がバカンスにやって来る。父 レナは雨の日のバス停でアントニオと出 親の本能的に取ったとっさの行動が引 会う。二人の出会いから13年のときを き金となって、家族の絆に思いがけない 経て夫婦になり家庭を持つ、 その長い 亀裂が生じていくさまとその顚末を、辛 人生の変遷を大胆かつ鮮やかに時間 辣な眼差しでユーモラスに描き出す。劇 軸を交錯させながら描く。長い歳月の中 中、何度も流れる印象的なメロディは、 で強い個性がぶつかり合いながらも、 ヴィヴァルディの代表曲「四季」 の 「夏」。 許し認め合う感情豊かな登場人物たち が、物語に彩りを添える。 ピカソをして「グルジアに私の絵は必要 ない。 なぜならピロスマニがいるからだ」 と言わしめた孤高の画家ピロスマニ。名 も知れず清冽に生きた彼の魂を、憧れに も似た情熱で描くとともに、 グルジアの風 土や民族の心を見事に映像化。1978 年に岩波ホールでロシア語版が公開さ れ、多くのファンを生み出した。今回は待 望のグルジア語オリジナル版による上映。 鎌 倉 市 春 の 施 設 公 開 の ご 案 内 旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)一般公開(無料) 4月9日 (土)、10日 (日)10:00−16:00 HP:http://www.kamakura-kawakita.org 開館時間 休館日 9:00∼17:00 毎週月曜日 (入館は16:30まで) (祝日の場合は開館) ※駐車設備がありませんので、公共 3月22日(火) 交通機関をご利用ください ※5月2日(月)は臨時開館します。 P 寿福寺 鎌倉駅より 徒歩8分 鉄の井 鎌倉市鏑木清方 記念美術館 鎌倉 駅 若宮大路 主催/川喜多・KBSグループ(鎌倉市川喜多映画記念館指定管理者) TEL:0467-23-2500 段葛 ◆たらば書房 0467-22-2492◆島森書店 鎌倉店 0467-22-0266 ◆上州屋(大船駅前の文房具店) 0467-43-1000 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12 小町通り チケット取り扱いお問い合わせ先 鶴岡八幡宮 横須賀線 ᙜ㤋ᩜᆅෆ䛻ᘓ䛴䛂 ᪧᕝ႐ከ㑰ู㑰䠄 ᪧ㎷㑰䠅 䛃 䛿䚸 ⫼ᚋ䛾ᒣ ୪䜏䛸 ᱞ⎰ⵌ䛝 䛾ᒇ᰿䛜ㄪ䛧 䛯 䚸 ᮌ㐀ᖹᒇᘓ䛶 䛾㢼ᘓ⠏䛷 䚸 ᖹᡂ22ᖺ9᭶䛻㙊ᕷ䛷 ึ䜑䛶 䛂 ᬒほ㔜せᘓ㐀≀䛃 䛻ᣦᐃ䛥 䜜䜎 䛧 䛯䚹 ᖺ䛻2ᅇ䚸 䛸 ⛅䛻୍⯡බ㛤䛧 䛶䛔䜎 䛩䚹 䈜Ⲩኳ䛿බ㛤䛜୰Ṇ䛸 䛺䜛 ሙྜ䛜䛒䜚 䜎 䛩䚹
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