今後の戦略 - 百五銀行

今後の戦略
営業体制の見直し
2010
年度
2010年度
担当先数増加
担当先数増加
営業基盤を拡大し収益増強へ
営業基盤を拡大し収益増強へ
渉外体制の見直し
点から面への渉外体制を整え、店周エリアの開拓を徹底する
「法人渉外」「リテール渉外」「個人渉外」を配置
担当者の役割と顧客セグメント
法人渉外
貸出金30百万円以上
◆ 法人渉外 ⇒ 貸出金30百万円以上のコア事業所を対象
ボリューム拡大・コンサルティング業務強化
貸出金30百万円未満
◆ リテール渉外 ⇒ 貸出金30百万円未満の事業所を対象
店周を中心としたテリトリー内の事業所取引の深耕
新規開拓・個人取引拡大
リテール渉外
未融資先中小零細企業
◆ 個人渉外 ⇒ 富裕層を対象
個人渉外
個人マーケット
預り資産を中心とした個人取引の拡大
渉外体制の推移と実績
2009年度末
担当先数
現担当先数
渉外人数
獲得実績
獲得目標 (3年)
貸出金30百万円以上
法人渉外
愛知
1,240先
2,249先
65人
565億円
1,386億円
三重
3,940先
4,896先
106人
513億円
1,476億円
貸出金30百万円未満
リテール渉外
愛知
1,220先
4,668先
23人
59億円
288億円
三重
9,260先
47,361先
222人
516億円
2,129億円
15,660先
59,174先
416人
1,653億円
5,279億円
合計
21
資金利益の向上
貸出金の増強
法人向け貸出
2010
年度
2010年度
「中小企業向け専用ファンド」
「中小企業向け専用ファンド」 実績
実績
約
2,000件 約
60億円獲得 平均利率
%以上
約2,000件
約60億円獲得
平均利率 33%以上
◆ リテール営業からの収益向上
店周重点エリアでの営業基盤拡大
・ 三重県:中小企業向け専用ファンドを推進 ⇒ リテール営業強化・収益向上
・ 愛知県:優良企業中心の法人営業に加え、リテール渉外の活動を活発化
◆ ビジネス支援業務からの収益獲得
「医療・介護」「海外進出」「環境」「農業」などをテーマとした支援業務
から関連融資を獲得する
三重県内貸出金について
◆人員体制の整備
地区別市場割合と各管内当行シェア
(
) は各管内当行シェア
市場規模が大きい、「北勢地区」へ人員を投入しシェア拡大をめざす
北勢地区
中勢地区
南勢地区
個人向け貸出
◆ 住宅ローン
・ 愛知県内ローンサービスセンターの人員増強により営業力を強化
・ 商品ラインナップの拡充
新築向けローン ⇒ 取扱対象者の拡大 ・・・ 利用基準の緩和
中古住宅向けローン ⇒ 取扱対象物件の拡大 ・・・ 借入期間の延長
・ マンション建築業者を対象とした提携ローンへの取り組み
◆ 消費者ローン
給与指定者・住宅ローン利用者が従来よりも低い金利で利用できるカードローンの取扱い
23.7%
(38.6%)
29.5%
46.7%
(30.9%)
(51.4%)
22
資金利益の向上
有価証券の運用
安定した利息収入と流動性確保を意識しながらも資産配分を改善
収益源の幅を広げリスク分散を図りながら収益の向上へ
単位:億円
利回りの推移
単位:%
利回り (円建)
利回り (外貨建)
4.010
投資対象
2009年度末
2010年度末
公共債
9,909
11,179
事業債
(金融債含む)
2,003
2,129
円建外債
1,156
964
409
648
77
78
371
260
55
63
2011年度
投資スタンス
2.474
1.709
1.318
1.206
1.141
2008年度
2009年度
2010年度
デュレーションの推移
単位:年
外貨建外債
3.48
3.05
2.61
純投株式
2.05
1.29
デュレーション (円建)
デュレーション (外貨建)
0.34
2008年度
2009年度
2010年度
証券化商品
ファンド等
23
役務取引等利益の向上
預り資産販売の増強
百五証券との連携強化
百五証券との連携強化 ・・ 魅力的な商品提供
魅力的な商品提供 ・・ 人材育成により収益向上をはかる
人材育成により収益向上をはかる
百五銀行
百五証券
【投信・金融商品仲介】
地方銀行では100%出資子会社として全国で2番目の設立。
2010年3月営業開始。
2011年度 営業拠点を4か所追加し7か所へ ⇒ 更なる営業体制の強化へ
連携
連携
【保険】 魅力的な商品提供
セミナー開催
○ 桑名
目標達成に向け、業績は順調に推移
◎ 四日市
開業時目標
営業担当者育成プロジェクトに
よる人材育成の強化
○ 伊賀
2012年度
単年度黒字転換
2014年度
累積損失の解消
◎津
顧客層拡大
口座数の推移
百五証券
百五銀行※
47,638
333
47,305
単位:口座
51,660
○ 鈴鹿
○ 松阪
◎:既存拠点
○:今年度新設予定の拠点
◎ 伊勢
達成!!
4,768
46,892
2012年度末計画
(開業3年)
2010年度末
実績
口座開設数
4,000口座
4,768口座
預り資産残高
300億円
363億円
※ 百五銀行:投資信託口座数
2009年度
2010年度
24
店舗戦略
愛知県の展開
◆
1か店のペースで出店を行う計画
◆ 今後も年
今後も年1か店のペースで出店を行う計画
昨年
10月豊田支店開設
昨年10月豊田支店開設
愛知県内初の土曜・日曜の窓口取引を開始
愛知県内初の土曜・日曜の窓口取引を開始
◆
か所に拡大された営業拠点より消費者ローンの推進強化
◆ ローンサービスセンター
ローンサービスセンター ・・・
・・・ 66か所に拡大された営業拠点より消費者ローンの推進強化
愛知県での店舗ネットワークの拡充
北名古屋市
春日井市
● 出店目標 (長期目標)
現在 16か店 ⇒ 30か店へ
● 愛知県内における貸出金目標 (長期目標)
現在 4,665億円 ⇒ 1兆円
新規出店
2008年 4月
2008年 5月
2010年 3月
2010年10月
各店
弥富市
刈谷支店新規開設
春日井支店新規開設
平針支店新規開設
豊田支店新規開設 (土日営業)
ローンサービスセンター併設
豊田支店
2010年10月 開設
蟹江町
名古屋市
豊田市
刈谷市
25
店舗戦略
愛知県の業績推移
貸出金と預金
単位:億円
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
3,757
3,910
4,379
4,723
4,665
中小企業融資
1,769
1,877
1,930
1,916
1,860
消費者ローン
323
347
403
457
501
251
283
349
410
457
2,396
2,349
2,592
2,711
2,821
個人預金
1,503
1,544
1,699
1,765
1,869
法人預金
877
790
846
920
931
貸出金
住宅ローン
預金
ローンサービスセンター実績
豊田
8,671
224件
199件
平針
5,631
2,503
4,492
春日井
2,471
本山
2,722
2006年度
預り資産獲得 (愛知県)
投資信託
保険
単位:百万円 (外貨預金の単位は千米ドル)
金融商品仲介
公共債
外貨預金
7,696
178件
八田
刈谷
351件
309件
2007年度
2008年度
5,258
2,524
807
800
942
932
942
2,494
2,531
2009年度
2010年度
448
1,509
2,885
3,706
6,831
580
1,967
2006年度
7,696
5,332
1,463
1,201
540
813
307
1,292
1,514
2007年度
2008年度
9,260
7,155
1,885
653
1,468
1,842
953
708
621
207
2009年度
2010年度
折れ線グラフは獲得件数 (計)、棒グラフは獲得額 (単位:百万円)
八田LSCは2010年8月、豊田LSCは同10月に開設
26
経営効率の向上
コスト削減
● 物件費削減 専担者2名を配置
⇒ 年間で約3億円のコスト削減を実施
⇒ 業務のムダを削減する業務改善運動を実施
OHR推移予想
OHR (コア業務粗利益ベース)
税金
単位:百万円
物件費 (償却)
物件費 (うちその他)
人件費
77.74%
本部を中心とした営業店事務のBPR
● 預り資産ナビゲーションシステムの導入
商品販売事務の効率化
1案件当り 90分 削減 (190分 ⇒ 100分)
● ATMリモート精査システムの導入
ATM内・現金残高の検査事務の効率化
1台当り 30分 削減 (35分 ⇒ 5分)
店内ATM全台 (約400台) 年間 2,400時間 削減
コア業務粗利益
75.9%
66.7%
43,896
1,754
4,008
43,827
1,735
3,957
14,611
14,643
14,427
23,523
23,492
22,859
2010年度
2011年度
計画
2012年度
計画
42,102
1,743
3,073
負担軽減によるマンパワー
営業力の強化へ!
27
テーマ別推進施策
一覧
ライフサイクルに応じた
取引先企業への支援
地域の情報集積を活用した
地域経済への貢献
<創業・新事業支援>
<地域活性化・成長に向けた取組み>
地公体、大学等との連携を通じた成長支援
地域におけるPFI事業の拡大に向けた取組み
医院・介護ビジネス支援
外部機関との連携による創業・新事業支援
<経営改善・経営課題解決支援>
海外ビジネス支援
環境対応支援
農業ビジネス支援
経営改善・事業再生コンサルティング支援
<地域活性化につながるサービスの提供>
ビジネスマッチング成約に向けた取組み
次世代への金融知識の普及
年金・退職金制度コンサルティング支援
<事業承継支援>
事業承継問題解決コンサルティング支援
M&Aの活用
28
テーマ別推進施策
医療・介護ビジネス支援
医療新規開業支援分野
30年以上の活動実績により新規開業を支援
2010
年度実績
2010年度実績
三重県内
位 /
件 35
億円
三重県内 医療部門新規開業支援シェア
医療部門新規開業支援シェア 11位
/ 関連融資実行額
関連融資実行額 36
36件
35億円
新規開業支援実績推移
(医科・歯科 合計)
26
25
3
その他
36
8
愛知県
1
9
新規開業支援シェア
(三重県、医科・歯科 合計)
4
9
26
三重県
15
12
2008年度
2009年度
介護ビジネス支援
2010年度
当行
70.2%
中期経営計画
関連融資目標額
140億円
2010年度
2010年4月スタート 人口構成の高齢化から生まれる支援ニーズに応える
2010
年度実績
2010年度実績
関連融資実行額
件 20
億円
関連融資実行額 88件
20億円
≪マーケット状況≫
高齢化に伴い、平成23年度末までに 2,276床の増床が予定
(三重県第4次介護保険事業計画)
平均建設費用5億円×45施設 (1施設50床) =
225億円
中期経営計画
関連融資目標額
50億円
29
テーマ別推進施策
海外ビジネス支援
海外ビジネス支援
平成22年4月 国際営業部新設 海外進出ニーズへの対応を強化
「海外進出支援」「貿易相談」「ビジネスマッチング」「現地法人への金融サポート」などを支援
取引先との接点増加によるニーズ発掘
2010
年度実績
2010年度実績
「日中ものづくり商談会@上海」「中国視察ミッション」等を開催
「日中ものづくり商談会@上海」「中国視察ミッション」等を開催
海外ビジネス関連相談件数
件 ((うち海外進出
うち海外進出 182
件)
海外ビジネス関連相談件数 323
323件
182件)
⇒
社、現地法人設立コンサルティング契約 44社
社
⇒ 海外進出
海外進出 14
14社、現地法人設立コンサルティング契約
経常為替収益
%増 (299
百万円)
経常為替収益 前期比
前期比 20
20%増
(299百万円)
支援ニーズは、アジア各国に拡大
2011年4月
カシコン銀行 (タイ)
ジャパンチームへ行員派遣
現地取引先への支援強化
当行取引先の
アジア進出状況
中国(上海)
タイ(バンコク)
シンガポール
東海地区の地銀で唯一の駐在員事務所
海外ネットワークの充実と収益力向上をはかる
229社
中国
59社
タイ
20社
ベトナム
シンガポール 15社
11社
インドネシア
10社
フィリピン
10社
マレーシア
6社
インド
2社
台湾
30
テーマ別推進施策
環境対応支援
環境対応支援
環境問題に関心を持つお客さまのニーズに応える
タイムリーな情報提供や商品提案
⇒ 顕在化したニーズへの対応
⇒ 潜在的ニーズの発掘
2010
年度実績
2010年度実績
環境格付融資
件 41
億
環境格付融資 34
34件
41億
環境格付シンジケートローン
件 10
億円
環境格付シンジケートローン 22件
10億円
東日本大震災発生後、更に省エネニーズが向上 ⇒ 支援体制強化へ
ニーズの顕在化
独自の「省エネ診断」を実施 ⇒ 環境にかかるタイムリーな情報や商品の提供
ランニングコスト削減、省エネ設備導入、排出権取引制度等への支援
ランニングコスト削減、省エネ設備導入、排出権取引制度等への支援
⇒
⇒ 問題解決に向けての総合支援を実施
問題解決に向けての総合支援を実施
マーケット状況
三重県 約600社
改正省エネ法対象企業(※)、ISO14001認証取得企業等
愛知県 約1,900社
中期経営計画
関連融資目標額 100億円
※ エネルギー使用量が原油換算で年1,500kl以上の企業
31
テーマ別推進施策
農業ビジネス支援
農業ビジネス支援
農林漁業を営む取引先の規模拡大を支援
ビジネスマッチング
農商工連携・六次産業化の提案
農業関連融資への取組み
六次産業化法が施行
2010
年度実績
2010年度実績
・・ 「みえのこだわり食品マッチング交流会」等を開催
「みえのこだわり食品マッチング交流会」等を開催
・・ 農商工連携へのサポート
件
農商工連携へのサポート 22件
・・ 肉牛を担保とした動産担保融資
肉牛を担保とした動産担保融資 (ABL)
(ABL) の取扱い
の取扱い
・・ 農業信用基金協会保証付ファンドの取扱い
農業信用基金協会保証付ファンドの取扱い
・・ 農業関連融資額
件 85
億円
農業関連融資額 351
351件
85億円
地域資源のブランド化・海外をも含めた販路拡大等を支援
● 農水産業者のみなさんが主体的に食品加工、流通・販売を行える環境を整える
◆
◆ 六次産業化に向けたセミナーを開催
六次産業化に向けたセミナーを開催
◆
◆ 中国など、海外で開催される商談会への招致
中国など、海外で開催される商談会への招致
◆
◆ 資金ニーズに対しての金融支援
資金ニーズに対しての金融支援
マーケット状況
認定農業者数
三重県 約2,200先
中期経営計画 農業関連融資目標額
200億円
愛知県 約5,300先
32
テーマ別推進施策
経営改善・事業再生コンサルティング支援
コンサルティング機能の 「3つの段階」
適切な金融仲介機能を発揮し、資産の健全化を図る
百五銀行
単位:先
第1段階
経営課題の把握・分析、経営改善に向けた助言
第2段階
最適なソリューションの提案、経営改善計画の策定支援
第3段階
共同してソリューションを実行、お客さまの主体的な取組を支援
2005年度
本部サポート対象先
2006年度
2007年度
2008年上期
2008年下期
2009年上期
2009年下期
お客さま
2010年上期
2010年下期
44
49
52
45
41
51
54
54
52
280
226
196
166
139
144
162
224
241
ランクアップ数
30
39
24
8
23
17
22
15
4
ランクダウン数
63
57
49
17
12
21
20
33
42
26億円
66億円
38億円
4.2億円
40億円
営業店サポート対象先
開示債権削減額
41億円
の増加
9億円
の増加
27億円
28億円
の増加
中小企業金融円滑化法への対応状況 (2009年12月4日 ~ 2011年3月31日)
中小企業
申込
応諾
住宅ローン
申込
応諾
件数
9,257
8,462
件数
424
300
金額
193,957
174,854
金額
5,057
3,476
33
統合リスク管理
◆ 統合リスク管理により、リスクを経営体力の範囲にコントロール
◆ TierⅠ 1,847億円、配分可能自己資本 1,577億円に対し、リスク量
実績は 902億円であり、自己資本充実度に問題はない。
◆ 愛知県への新規出店を継続し、営業基盤の強化に取り組む。
◆ バランスのよいリスクテイクを通じ、収益増強を図る
ストレス事象の発生時における損失額 (配分資本を超過しうる額)
信用 : 196、市場+市場流動性 : 15、資金繰り+風評:52
単位:億円
留保バッファー
270
リスク量の計算方法
配分可能バッファー
189
計測手法
675億円
信用リスク
450
TierⅠ
1,847
配分可能
自己資本
1,577
市場リスク
860
市場リスク
484
政策投資株式
375 政策投資株式 216
オペリスク 78
リスク資本
配分原資
配分資本
1,388億円
オペリスク 78
保有期間
信用リスク (市場系与信を含む)
VaR
99%
1年
市場リスク
政策投資株式
VaR ※
99%
6か月
金利・純投資株式
VaR
99%
3か月
為替
VaR
99%
10営業日
投資信託 その他
オペレーショナル・リスク
信用リスク
340
信頼区間
掛目方式 (ロスカット基準)
VaR
99.9%
1年
※ 政策投資株式のリスク量は評価損益考慮後
(政策株ポートフォリオの評価損益-VaR相当額=▲216億円)
902億円
◆
◆
◆
◆
金利
180
純投資株式 35
為替
0
投信 その他 53
2010年度末
リスク量実績
留保バッファー : VaRの限界を超える各種ストレス事象への備えとしてリスク資本のうちリスクへの配分を行わない部分
配分可能バッファー : 配分可能自己資本のうち未配分の部分
アウトライヤー比率 (2010年度末
)
(2010年度末)
金利リスク量 ※
アウトライヤー比率
189億円
8.1%
※ 金利リスク量の算出方法
円貨:99%タイル値、外貨:+200bp
コア預金:2010年9月末より内部モデルを使用
34