2015YOSAKOIソーラン祭り参加者フォーラムin旭川 分科会レポート 分科会② ワークショップ ~体幹トレーニング&かみどん講習会~ 1.体幹トレーニング “体幹”というと、腹筋や背筋をイメージしがちですが・・ 今回は「肩甲骨・股関節を含めた『胴体』」を一つの体幹として捉えましょう! ⅰ、肩甲骨トレーニング ①肩甲骨の開閉 (1)両手をまっすぐに前に伸ばす。 (2)手のひらが後ろになるようにし、肘が曲がらないように両手を開く。 (3)スキップをしながら、1・2を繰り返す(リズムをとりながら行うと効果的)。 ★POINT★ 肘を曲げず、 肩甲骨が動いていることを 意識しながらやろう! ②肩甲骨の上げ下げ (1)両手をまっすぐに横に伸ばす。 (2)手のひらが内になるようにし、肘が曲がらないように上に伸ばす。 (3)スキップをしながら、1・2を繰り返す(リズムをとりながら行うと効果的)。 ⅱ、腕回しトレーニング (1)腕をまっすぐ伸ばして、前・後ろに回す。 ⅲ、股関節トレーニング ★POINT★ 足をしっかり開いてから おろそう! ① (1)膝が90°になるように足を前に曲げる。 (2)足を横に開く(しっかり足をのばす。) (3)足を下ろす。 (4)3歩足踏みしてから、1~3を左右繰り返す。 ② (1)足を横に開き、お尻を膝の高さよりも下げる。(がに股でしっかり開く!) (2)1の姿勢をキープしながら、反対を向いて進む。 ③ (1)深い伸脚の状態で前屈。手先から肘が床につくようにする。 (2)1の状態で曲げていた足を伸ばし、横にスライドするような感じで足を曲げる。 (3)2で曲げた足を支点とし、伸ばしている足を半円を描くように回して反対を向く。 (4)1~3を繰り返し、前進する。 ⅳ、ストレッチ ★POINT★ 足を伸ばしながらゆっくりと! 腕が床から離れないように! (1)体育座りの姿勢から片足を伸ばし、つま先で自分の名前を書く。(ひらがな・カタカナ) ⅴ、フロントブリッジ (1)うつぶせの状態から肘を90°に曲げる。足は肩幅に開き、片方のつま先を上げる。 (2)頭からお尻を床と平行になるように腰をあげた状態で10秒キープ。 (3)2の状態から片手を離し、その手は前に伸ばす。左右各5秒キープ。 (4)3の状態から片足を離す(足1個分) 左右各5秒キープ。 (5)4の状態から片足を離す(足1個分) 。その状態から上げ下げする。 ★POINT★ 膝を伸ばして 股関節からしっかり回す 2015YOSAKOIソーラン祭り参加者フォーラムin旭川 分科会レポート 分科会② ワークショップ ~体幹トレーニング&かみどん講習会~ ⅵ、サイドブリッジ ① ★POINT★ (1)体を横にして寝て、片肘をつく。 体の中心に一本の棒が (2)お尻を持ち上げて、10秒キープ。 入っているイメージで! ② (1)①の状態から、両膝、両足首を90°に曲げる。 (2)おなかがでないように、片足、片腕を上げてキープする。 ⅶ、バランス ① (1)両腕を横に広げて立ち、片足を前に90°曲げる。 (2)目をつぶって10秒キープ。 (3)片足を曲げ、横に開いて10秒キープ。 ② (1)片足を軸とする。反対の足は離す。 (2)頭から足の先まで床と平行に倒してキープ。 ★POINT★ 股関節から しっかり開こう! ⅷ、パワーポジション …一番バランスのいいポジション。全員が同じところとは限りません。 (1)肩幅より少し広めに足を開く。(背筋を伸ばして、いい姿勢を保つ) (2)股関節を曲げていく。その時、下を見て、つま先が膝で隠れるくらいのところでキープ。 2.かみどん講習会 上川中央支部総踊り「かみどん」をマスターしよう! 上川中央支部総踊り「かみどん」の振り落としを行いました! 前半で学んだ体幹トレーニングの効果を感じた参加者も多かったのではないでしょうか? 覚えた「かみどん」は、夜の交流会でも披露しました! 2015YOSAKOIソーラン祭り参加者フォーラムin旭川 基調講演レポート 『伝えるのは命・繋ぐのは命』 講師 : 旭山動物園 園長 坂東 元 氏 今回の参加者フォーラムでは、動物の「行動展示」で全国的に有名な旭川市・旭山動物園 園長の坂東元氏に、「伝える のは命・繋ぐのは命」をテーマに講演いただきました。廃園の危機にあった動物園が、動物のありのままの姿を伝える動物園とし て全国的に有名・人気になった経緯・発想について、また、それらの行動を貫く“想い”についてのお話は、各地域で“想い”を 持ってチームを運営しているYOSAKOIチームのリーダーたちにとっても自分を改めて見つめ、勇気づけられる話となりました。 《坂東 元 氏 プロフィール》 1986年 同年5月 1995年 2004年 2009年 酪農学園大学酪農学部獣医学修士課程卒 旭川市旭山動物園就職 飼育展示係長 副園長 園長 就職時、旭山動物園は財政的にいつつぶれるかという状況・・・ 世界的に見て日本は動物園が多い。地方の豊かさの象徴としてたくさんつくられたが、 目新しさがなくなると人が来なくなり、地域のお荷物扱いに・・ ⇒動物の素晴らしさ、魅力を伝えきれていない! ★人を集めようと思ってやってはいけない。儲けを出すことが目的ではない。 公立の動物園として、金ではない還元をしなければならない。集客・金のためにやるとぶれてしまう。 ただし、自分たちのやっていることを伝える努力はすること!そうすれば、人に伝わる。 原点 ●就職時、狭いオリの中でボロボロのオオカミが・・ ⇒麻酔を使って治療したが、麻酔状態になったことのショック(野生の本能、命の危機を感じた)で オオカミが死んでしまった。よかれと思って治療したのに・・ ◎自分が思いもしなかった生命感があるということ。相手を知ること、思いやるとはどういうことなのか? ◎痛み、苦しみを受け入れる動物の生き方。ぶれることなく、うらやむことなく、自慢することなく生きる純粋さ、気高さ、尊さ ⇒スズメもカラスもアザラシもペンギンもホッキョクグマも、みんな横並びで素晴らしい! しかし、ラッコやコアラといった“人気動物”でないと人が興味を示さない・・ アザラシに興味津々の子どもに、大人が「ラッコじゃないよ、ただのアザラシだよ」と言って興味をそいでしまう 「つまらない」では終われない ~行動展示生まれる~ ●自分たちスタッフにとっては飽きることのない、魅力いっぱいの動物たち ⇒単なる展示ではなく、その価値観・スタンスで来場者にも観てもらおう ⇒それぞれの種が、そこで一生を送れる環境を整える。“ありのまま”の姿が一番美しいはず 行動展示の 誕生へ ☆高いところで寝るヒョウ ☆水中を“飛ぶ”ペンギン ☆トンネルをくぐるアザラシ ☆カバの水中での様子 など 発想の転換 ~行動展示の隠しワザ~ ●「行動展示」・・“ありのまま”の姿をどう見せるか? ex) トラがトラらしいのはどんな時? ⇒お客さんをねこじゃらしに見立てる トラ「あいつにかぶりつきたい」→ガラス越しに追いかける→お客さん走る→追いかける ●見ているのは人間でなく動物の方かも・・ お客さんに“ウケる”ことばかり 考えても、それはいずれ飽きられる ⇒自分たちが飽きないことを、 人にもそう思ってもらう ・お客さんのリアクションがないと 動物も飽きてくる ・「観客から観られることは動物に とってストレス」というのが従来の 考え方 命をつなぐということ ・ 恩返しプロジェクト ●オランウータンのジャックとリアン 単独行動をするオランウータン。大人になったオスとメスを一緒にすることは不可能と思われていたが、繁殖に成功 ⇒それぞれが自分らしくあれる環境をつくることが大切。動物は、住んでいるところが「自分の場所」「子孫に引き渡せる場所」 と思わないと繁殖しない。命をつなぐことが役割。 ●飼育動物と来園者をつなぐ架け橋 から 飼育動物と故郷をつなぐ架け橋 へ(生息域内保全) オランウータンの故郷・ボルネオへの恩返し 2015YOSAKOIソーラン祭り参加者フォーラムin旭川 全体会レポート YOSAKOIソーラン祭り組織委員会 発表 ~25周年記念事業および今後の祭りについて~ フォーラムの最後に、組織委員会より、来年25回目を迎える本祭での記念事業の計画内容や、今後の中長期的な祭りの 方針を発表しました。 25周年記念事業や、祭りの普及振興の計画については、全道支部長会議のなかに設けた検討委員会にて、月1回ペース で具体的な議論を行っています。このフォーラムの中で出された意見や提案も踏まえ、実現に向けて進めて参ります。 25周年記念事業について 1.募集型ジュニアチームの結成~次世代を担う踊り子の育成~ ・ジュニア育成のため、気軽に参加できるジュニアチームを結成 ・北海道出身のアーティストや、子供たちに親しみのあるアニメキャラクターなどとパレードできるようなチームを検討中 ※現在、各所打診中 2.全国の祭りとの企画‐鳴子がつなぐステージ‐ ~25年の祭りの広がり~ ・YOSAKOIソーラン祭りとつながりのある、全国の祭りにご協力いただき祭りを一緒に盛り上げる企画を検討 ・全国の総踊りステージや、旗士競演などの新たな取り組み、地方車などこれまでとは違った視点での祭りの楽しみ方も考え ていく 3.記念総踊りの楽曲・演舞制作~これからの25年間を引き継ぐ総踊り~ ・参加者も踊りを通して一緒に25周年を祝うことができる総踊り ・サタデーナイトパレード内で多くの踊り子を巻き込んだ大パレードを企画 4.大賞旗の制作~引き継がれる歴史をカタチに~ ・大賞に授与される大賞旗の制作 ・ファイナルステージ第2部での授与を予定 ・現在デザイン数点を制作中 中長期事業計画について 1.祭りPRチームによる全道キャラバンの実施 ・中長期、これからの25年を見据え、永続する祭りづくりのため参加者の裾野拡大を継続的に行う ・各支部・各エリアと協調し、それぞれの課題に対応しながら方法を模索する ・チームが解散し、イベントや地域の祭りで演舞が見られなくなったエリアを中心に遠征 ・新たな総踊りを制作し、気軽な参加が可能なカタチを模索 2.YOSAKOIソーラン博物館の設置 ・多くの市民や観光客に馴染み深い祭りをめざす。 ・これまでの歴史や、衣装や楽曲などを展示 ・時代とともに変化する祭りを映すことにより、これからも創造性豊かな祭りを目指す ・羊ケ丘展望台に2021年第30回に合わせて設置を検討 ・5年かけ、過去の資料や、受賞チームの衣装や鳴子、楽曲や映像を集める 3.組織の安定化 法人格の取得へ ・永続する祭りを目指すため、運営組織の法人格を取得 ・来年2016年11月を目途に法人へ移行
© Copyright 2024 Paperzz