トルコのキプロス

ME/PC/11/DR.____
Japan Model United Nations Kobe Branch
European Council
16,17th December, 2004
Original: Japanese
eleventh session
Agenda item: Enlargement of European Union; the question of Turkey’s accesion
Sponsor: Austria, Cyprus, Denmark, France, Germany, Greece, Hungary, Luxembourg, Poland, Slovakia,
United Kingdom
Presidency Conclusions
欧州理事会(The European Council)は、
EU 憲法と、過去の欧州理事会の成果文章を想起し(Recalling)、
欧州連合条約第 6 条(1)および第 49 条を想起し(Recalling)、
1993 年、コペンハーゲン欧州理事会において議決された、所謂コペンハーゲン基
準(Bull. BReg. 1993, 629, 632)に記された新規加盟国要件を想起し(Recalling)、
1999 年、ヘルシンキ欧州理事会においてトルコ共和国の EU 加盟申請を承認した
ことを想起し(Recalling)、
2002 年 12 月 12 日から 13 日のコペンハーゲン欧州理事会における、トルコ共和
国との EU 加盟交渉の可否に関する決議を想起し(Recalling)、
2004 年 10 月 6 日に行われた欧州委員会よりなされた「欧州委員会から欧州理事
会及び欧州議会へのコミュニケーション文書」に記された勧告を想起し(Recalling)、
近年のトルコ共和国による憲法改正、政治改革などを通した国内体制の変革が、
欧州条約第 6 条及び第 49 条に記された加盟国申請要件を満たす水準にまで向上している現
状を歓迎し(Welcoming)、
トルコ共和国が EU の正式加盟国であるキプロス共和国を国家承認せず、また現
状においてキプロス島がギリシア系及びトルコ系両住民により南北に分断されている現状
を憂慮し(Regretting)、
年率約 9%を超え、全 EU 加盟国にまさる経済成長率を記録しているトルコ経済の
現状を認識し(Recognizing)、
一方で、EU25 平均の約 27%に過ぎず、一人あたりの GDP が EU 加盟国と比較
しても最低水準となっているトルコ共和国の経済状況を考慮し(Considering)、
キプロス問題がトルコ共和国の EU 加盟交渉の大きな障害となっていることを強
調し(Emphasizing)、
トルコ共和国加盟後に予想される移民の大量の流入が、EU 労働市場に対して深刻
な混乱を及ぼす可能性を考慮し(Considering)、
仮にトルコ共和国と加盟交渉を始めたとしても、それは必ずしも加盟につながる
わけではないことを再確認し(Reaffirming)、
1.
もしトルコ共和国が以下の条件を満たせば、トルコ共和国の EU 加盟交渉を
行うことを決定する(Decides)。
トルコ共和国と EU 加盟国との関税同盟を、新たに EU に加盟した 10 か国に
も適用されるよう拡大すること
2.
EU は当事国内の円滑な交渉のための仲裁による協力を行いつつ、キプロス島
の全住民の EU 市民権の回復は、最終的には当事国間の平和的交渉により行わ
れるべきであると強調する(Emphasizes)。
3.
欧州委員会または加盟国の 3 分の 1 以上によって提案され、加盟国の特定多
数決によって採択されるならば、トルコとの加盟交渉は中止することを決定
する(Decides)。
4.
トルコ共和国加盟にあたり、移民および労働者などの移動を制限する中期的
なセーフガードの必要性を強調する(Emphasizes)。
5.
次会期以降の欧州理事会で引き続き議論を行うことを決定する(Decides)。