『i.LON 100クイックスタートガイド』へようこそ

i.LON™ 100 Internet Server
クイックスタート
Echelon、LON、LONWORKS、LonTalk、LonBuilder、LonManager、Neuron、3120、3150、
LONMARK、NodeBuilder、および Echelon のロゴは、米国その他の国々での Echelon 社
の登録商標です。LonMaker、LNS、および i.LON は、Echelon 社の商標です。
本書の内容の一部または全部を Echelon 社の書面による事前の承諾なしに複製、記
録、送信することは電子的、機械的、複写、記録、その他のいかなる形式に拘らず
禁じられています。
Printed in the United States of America.
Copyright ©2002 by Echelon Corporation.
Echelon Corporation
550 Meridian Ave
San Jose, CA 95126, USA
エシェロン・ジャパン株式会社
〒151-0053 東京都渋谷区代々木 1-58-5
代々木吉野ビル
www.echelon.com
www.echelon.co.jp
文書番号 005-0150-01B
※この文書は Echelon Corporation により作成された『i.LON 100 Internet Server
Quick Start』をエシェロン・ジャパン株式会社にて翻訳したものです。
『i.LON 100 クイックスタートガイド』へようこそ
『i.LON 100 クイックスタートガイド』へようこそ。このガイドには、i.LON 100 ハードウェアの
接続、i.LON 100 ソフトウェアのインストール、i.LON 100 Configuration Web ページを使用した
i.LON 100 の構成方法、および i.LON 100 構成プラグインの起動に必要な情報がすべて含まれてい
ます。i.LON 100 構成プラグインの詳しい使用法については、『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』を参照してください。Adobe Acrobat(.PDF の拡張子)バージョンの『i.LON 100 User’s
Guide』は、[スタート
スタート]
プログラム]
スタート - [プログラム
プログラム - [Echelon i.LON 100]から開くことができます。
ようこそ
i.LON 100 Internet Server は、LONWORKS デバイスへのインターネットアクセスを、高い信頼性と
安全性を確保して提供すると同時に、スケジュール、データログ、アラーム、およびパルス測定を行
うためのアプリケーションも用意しています。
LONWORKS 制御ネットワークは、建物、工場、家庭、輸送機関、公共施設のオートメーションアプ
リケーションにおけるネットワーク制御・機器の世界的な標準となっています。インターネットプロ
トコル(IP)ベースのデータネットワークは、インターネット、ローカルエリアネットワーク
(LAN)、およびワイドエリアネットワーク(WAN)におけるデータ転送の世界標準です。
Echelon 社の i.LON 100 Internet Server は、制御ネットワークとデータ転送という 2 つの世界標準
をスムーズに連携させます。既に使用中の、数百万台に及ぶインターネット対応の LONWORKS デバ
イスをインターネット上で監視、制御、アクセス、操作、更新できるようにすることで、i.LON 100
は新たなアプリケーション、市場、ビジネスチャンスを開拓していきます。
目的
『i.LON 100 クイックスタートガイド』では、i.LON 100 のハードウェアについての概要、およびこ
のハードウェアを LONWORKS ネットワーク、IP ネットワーク、および電力測定デバイスに接続する
方法について説明します。また、i.LON 100 Configuration Web ページを使用して i.LON 100 デバ
イスを構成する方法についても説明します。
参考文献
『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』 – i.LON 100 デバイスのインストールと構成方法、
ならびに i.LON 100 構成プラグインを使用した i.LON 100 機能ブロックの構成方法について説明し
ます。
『LNS For Windows Programmer’s Guide, xDriver Extension』 – LNS アプリケーションが
xDriver ソフトウェアを使用して、TCP/IP ネットワーク上で稼動する複数の LONWORKS ネットワー
クとの通信を管理する方法について説明します。xDriver ソフトウェアは、i.LON 100 がリモート
ネットワークインタフェース(RNI)として機能している際に i.LON 100 と通信するために使用し
ます。
『LNS Programmer’s Guide』 – i.LON 100 Web サーバの通信サービスを利用する LNS アプリケー
ションを作成する方法について説明します。
『LonMaker User’s Guide』 – LonMaker ツールの使用方法について説明します。このツールを使
用すると、i.LON 100 の機能ブロックを LONWORKS ネットワークに接続することができます。
『i.LON 100 Programmer’s Reference』 – XML ファイルと SOAP/XML インターフェースを使用
して i.LON 100 を構成する方法について説明します。これによって、i.LON 100 構成プラグインを
使用せずに i.LON 100 を構成することが可能になります。
(訳注:これらの電子ファイルは次の Web からダウンロード可能です(2003 年 4 月現在)。
http://www.echelon.com/support/documentation/Manuals/default.htm)
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
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梱包内容
i.LON 100 には次の製品が含まれています。
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i.LON 100 デバイス – i.LON 100 Internet Server のモデルは 4 種類あります。モデムを内蔵し
たフリートポロジ、モデム無しのフリートポロジ、モデムを内蔵したパワーライン(電力線
通信)、およびモデム無しのパワーラインです。各モデルの入力と出力は若干異なります。詳細
については『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 2 章を参照してください。
i.LON 100 クイックスタートガイド – 本書では、i.LON 100 構成プラグインのインストール方法、
i.LON 100 ハードウェアの接続方法、および Web インタフェースを使用した i.LON 100 の IP
情報の設定方法について説明します。
i.LON 100 CD – この CD には、i.LON 100 構成プラグインのインストールファイルに加え、
LNS 3 Service Pack 7 と LonMaker 3.1 Service Pack 2 のインストールファイルが含まれてい
ます。
i.LON 100 License Agreement – i.LON 100 のハードウェアとソフトウェアの使用許諾契約書。
ハードウェアの要件
i.LON 100 構成ソフトウェアを実行するコンピュータのハードウェア要件は以下のとおりです。
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Pentium II 600 MHz 以上
128MB 以上の RAM
70 MB の空きハードディスク容量
CD-ROM ドライブ
Super VGA(800 × 600 以上の解像度の 256 色ディスプレイ)
マウスまたは互換性のあるポインティングデバイス
ソフトウェアの要件
i.LON 100 構成ソフトウェアおよび i.LON 100 Configuration Web ページを実行するためのソフト
ウェア要件は以下のとおりです。
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Microsoft Windows XP、Windows 2000、または Windows 98SE。Windows XP または
Windows 2000 を奨励。ご使用の Windows のバージョンに対して Microsoft から取得できる最
新のサービスパックをインストールすることをお勧めします。画面解像度は、大きいフォントま
たは小さいフォントを使用した 1024 × 768。解像度が 800 × 600 の場合は小さいフォントのみ。
LonMaker 3.1、同 Service Pack 2 以降および LNS 3.0 Service Pack 7 以降。
(訳注:2003 年 3 月リリースの LonMaker 3.1 SR3 Professional、Standard、OEM 版以降は、
LonMaker 3.1 SP2 、LNS 3.0 SP7 より新しい ServicePack を適用済みであり、上の条件を満た
します。)
Internet Explorer 6 以降。
HyperTerminal などの端末エミュレータ。
はじめに
i.LON 100 Internet Server は、日常的に使用する LONWORKS ベースのデバイスをインターネット、
LAN、または WAN に接続する低コストで高性能のインタフェースです。i.LON 100 Internet
Server を使用すれば、家電製品、メーター、負荷制御、照明、セキュリティシステム、ポンプ、
バルブなど、実質的にあらゆるデバイスを IP ネットワークまたはインターネットを経由して接続で
きます。これによってサービスセンターは、日常的に使用するデバイスを別の部屋から、または世界
中のどこからでも、構成、監視、および制御できるようになります。
2
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
i.LON 100 Internet Server の機能
i.LON 100 は次のような機能を備えています。
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アラーム機能 – i.LON 100 Internet Server は、LONWORKS デバイスからの入力または
LONWORKS の組み込みハードウェアの入力に基づいて、アラームをトリガできます。i.LON 100
サーバは、アラーム状態に応答し、LONWORKS ネットワークのネットワーク変数の更新、Web
ページの更新、データログへの状態の記録、アラームおよび何がアラームをトリガしたかを通知
する電子メールの送信といった動作を実行するよう、構成することができます。アラームは、
特定の条件が満たされたときに自動的に停止するか、Web ページを経由した手動解除を必要とす
るかを選択することができます。この機能については『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』の第 5 章で説明しています。
データログ機能 – i.LON 100 Internet Server は、LONWORKS ネットワーク上のデバイスからの
データポイントをログに記録できます。これらのログは、インターネットファイル転送プロト
コル(FTP)を使用してダウンロードするか、SOAP/XML Web サービスを使用して取得するか、
あるいは Web ページに表示できます。この機能については『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』の第 6 章で説明しています。
スケジュール機能 – i.LON 100 Internet Server では、日次および週次のスケジュール、さらに
臨時スケジュールや優先スケジュールを作成し、このスケジュールに基づいて目的の
LONWORKS デバイスを駆動することができます。この機能については『i.LON 100 Internet
Server User’s Guide』の第 7 章で説明しています。
デジタル入出力機能 – i.LON 100 Internet Server には、2 つの組み込みデジタル入力と 2 つの
組み込みデジタルリレー出力が含まれています。これらは LONWORKS 以外のデバイスに
LONWORKS 機能を提供する場合に使用します。この機能については『i.LON 100 Internet
Server User’s Guide』の第 8 章で説明しています。
型変換機能 – i.LON 100 Internet Server には型変換機能ブロックが含まれています。これらの
機能ブロックは、データをあるデータ型から別のデータ型に変換する場合に使用します。この機
能については『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 9 章で説明しています。
パルス測定機能 – i.LON 100 Internet Server には、2 つの組み込みパルス測定入力が含まれて
います。i.LON 100 サーバを構成することで、パルス数のカウント、パルス周波数の測定を実行
することができます。この機能については『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 10
章で説明しています。
Web ホスト機能 – i.LON 100 Internet Server は、ネットワーク上のデータポイントを表示およ
び変更するための Web ページをホストすると同時に、前述のデータログ、アラーム、
スケジュールアプリケーションへの Web アクセスを提供します。この機能については『i.LON
100 Internet Server User’s Guide』の第 11 章で説明しています。
リモートネットワークインタフェース – i.LON 100 Internet Server は、リモートネットワーク
インタフェース(RNI)として機能でき、IP ネットワーク上の LNS Server を LONWORKS ネッ
トワークに接続します。この機能については『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の
第 14 章で説明しています。
ダイヤルイン/ダイヤルアウトのサポート – i.LON 100 Internet Server は、モデム内蔵型モデル
を選択できます。内蔵モデムを使用することで、インターネット PPP(Point-to-Point)通信プ
ロトコルを使用してダイヤルアウトによる呼び出しおよび受信を行うことができます。
(訳注:シリアルポート接続の外部モデムには対応しておりません。)
i.LON 100 Internet Server の使用
前の項で説明した i.LON 100 サーバの機能を活用するために、以下を実施してください。
1. i.LON 100ハードウェアの接続 – 電源、LONWORKSネットワーク、およびEthernetネットワー
クまたは電話回線(あるいはその両方)にi.LON 100サーバを接続します。i.LON 100サーバを
電源に接続する際は、高電圧の配線を取り扱う必要があるため、資格のあるサービス技術者が実
行する必要があります。
2. i.LON 100サーバのIP情報の構成 – IPアドレス、ホスト名などを構成します。構成は、i.LON
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
3
100サーバのWebページを使用するか(本書で後述)、コンソールアプリケーションを使用し
ます(『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の付録Aで説明)。
3. LONWORKSネットワークへのi.LON 100サーバの追加 – これは、他のデバイスをLONWORKS
ネットワークに追加する場合と全く同じ方法で行います。LonMakerツールを使用して、i.LON
100のシェイプをi.LON 100ステンシルからLonMakerの図にドラッグし、次にサービスピンを使
用するか、手動入力によって、i.LON 100サーバのニューロンIDを付与します。この手順につい
ては本書で後述します。
4. データポイントの作成 – i.LON 100サーバアプリケーションは、データポイントを使用してネッ
トワーク変数値の読み込みおよび書き込みを行います。i.LON 100サーバ上のすべてのネット
ワーク変数には、自動的にデータポイントが作成されます(これらは「ローカルデータポイント
(NVL)」と呼ばれます)。動的ネットワーク変数をi.LON 100デバイスに追加すると、i.LON
100アプリケーションは新しいローカルデータポイントを自動的に作成します。i.LON 100サー
バでは、ネットワーク内の他のLONWORKSデバイスのネットワーク変数値を読み込んだり書き込
んだりすることもできます。 その場合、該当するネットワーク変数のデータポイントを作成す
る必要があります(これらは「外部データポイント(NVE)」と呼ばれます)。外部データポイ
ントを作成するには、i.LON 100構成プラグインを使用するか(『i.LON 100 Internet Server
User’s Guide』の第4章を参照)、SOAP/XMLインタフェースを使用します(『i.LON 100
Programmer’s Reference』を参照)。
(訳注:動的ネットワーク変数とは、デバイスの機能ブロックが事前に持たないネットワーク変
数を、Lonmakerなどの管理ツールから追加作成できるタイプのネットワーク変数です。)
5. i.LON 100サーバアプリケーションの構成 – i.LON 100サーバには、スケジュール、アラーム、
データログ、デジタル入出力、型変換、およびパルスメーター読み取りのアプリケーションに使
用する機能ブロックが含まれています。これらの機能ブロックは、『i.LON 100 Internet Server
User’s Guide』の第5章∼第10章に説明しているとおり、i.LON 100構成プラグインを使用して
構成できます。i.LON 100サーバアプリケーションは、i.LON 100サーバのSOAP/XMLインタ
フェースを使用しても構成できます。このインタフェースについては『i.LON 100
Programmer’s Reference』を参照してください。
設置、配線、および接続
ここでは、i.LON 100 本体の設置方法と、電源、データ、LONWORKS チャネル、Ethernet ネット
ワーク、入出力を i.LON 100 Internet Server に接続する方法について説明します。
本体の設置
!
安全性に関する警告
i.LON 100 Internet Server は、立ち入りの制限された場所に設置された、安全性取り締まり機関の
承認を受けた、適切な収納箱の内部に設置してください。高電圧を伴う配線は、資格のあるサービス
技術者が実施しなければなりません。
i.LON 100 Internet Server は、立ち入りの制限された場所に設置された、安全性取り締まり機関の
承認を受けた、適切な収納箱の内部に取り付けた 35mm x 7.5mm または 35mm x 15mm の DIN
レールに設置します。高電圧を伴う配線はすべて、資格のあるサービス技術者が実施しなければなり
ません。i.LON 100 サーバ本体の背部には、スプリング荷重によって DIN レールをつかむ DIN レー
ルロックがあり、これによって本体が固定されます。本体を DIN レールから取り外すには、マイナ
スのドライバーを DIN レールのロックタブに挿入し、タブを上方向に軽く持ち上げて本体から取り
外します。
4
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
i.LON 100 サーバの DIN レールロックタブの位置
次の図は、i.LON 100 サーバの寸法と、コネクタ接続用に必要なスペースを示したものです。単位は
すべてミリメートルです。
DINレール
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
5
配線の接続
i.LON 100 Internet Server は、2 列のネジ止め端子配線接続部、RJ45 データ接続部、RJ11 電話接
続部、および構成コンソール接続用の DB-9 D コネクタを備えています。ネジ止め端子は、シャーシ
の上端と下端にあり、底部には 1∼12(左から右に昇順)、上部には 13∼28(右から左に昇順)の
番号が付いています。次の図は、i.LON 100 サーバコネクタのすべての場所を示したものです。
RS-485
シリアル
デジタル
入力
RS-232
シリアル
+12V
<20 mA
LonTalk
RJ-45 10/100
Base T
Ethernet
ポート
サービスピン
リセットスイッチ
主電源(90-240 VAC、
50/60 Hz)
リレー出力
DB-9
コンソール
ポート
RJ-11
電話回線
ポート
パルス測定
入力
i.LON 100 サーバのデータ、コンソール、および電話接続部
RJ-45 10/100 BaseT Ethernet ポート
RJ-45 コネクタには、RJ-45 オスコネクタがついた、10BaseT または 100BaseT チャネルに接続さ
れている適切な Category 5 または Category 6 のデータケーブルを接続してください。i.LON 100
サーバは、データポートの速度を自動的に調整します。100BaseT ネットワーク接続が確立している
場合には、フロントパネルの“100” LED インジケータが点灯します。i.LON 100 サーバは Ethernet
ハブに接続されているのか、PC に直接接続されているのかを自動的に検出するため、Ethernet クロ
スケーブルを使用する必要はありません。
(訳注:i.lon100 パワーラインモデルは、10Mbps で動作します。)
DB-9 コンソールポート
i.LON 100 サーバにはコンソールアプリケーションが含まれているため、HyperTerminal などの端
末エミュレーションプログラムを使用することができます。EIA-232 DB-9 コンソールポートを経由
してアクセスすることができ、IP アドレス、サブネットマスク、FTP ユーザー名やパスワードなど
の基本的なパラメータを設定できます。DB-9 は、両端にメスコネクタの付いた DB-9 ヌルモデムク
ロスケーブルに接続してください。このケーブルは i.LON 100 サーバと、端末エミュレーションプ
ログラムを実行している PC 上の使用可能な COM ポートとを接続します。DB-9 コンソールのコネ
クタピンは、次の図のように整列されています。
6
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
コネクタピンの説明を以下の表に示します。
i.LON 100 サーバの DB-9 ピンの割り当て
i.LON 100
DB-9(
(DTE)
)
ピン
説明
1
NC(無接続)
2
RxD(受信データ)
3
TxD(送信データ)
4
NC(無接続)
5
GND(グランド)
6
NC(無接続)
7
NC(無接続)
8
NC(無接続)
9
NC(無接続)
DB-9 シェル
アースグランド
RJ-11 電話回線ポート
!
安全性に関する警告
i.LON 100 Internet Server の電話モデムは、適切な雷、過渡電流、過渡電圧保護回路が備えられた
電話回路でのみ使用する必要があります。これによって、i.LON 100 Internet Server の接続先の電
話回路上またはその近くに落雷が発生した場合の衝撃または損傷の危険が最小限に抑えられます。
RJ-11 電話コネクタは、i.LON 100 Internet Server モデル 72102 および 72104 で使用されます。
このコネクタは、V.90 アナログ内蔵モデムと互換性のある 2 線の通常のアナログ電話回線に接続さ
れている適切なオス RJ-11 コネクタに接続してください。i.LON 100 サーバのアナログモデムは
ISDN 回線との互換性がありません。
注意 – 火災の危険を避けるために、No. 26 AWG 以上の電気通信線コードのみを使用してください。
ネジ止め端子コネクタ
ネジ止め端子は、0.34∼4.0mm2(22∼12AWG)の太さの単芯の電線に適しています。ネジ止め端
子の最適な締め付けトルクは最大 0.75Nm です。理想的なマイナスドライバーの先端の幅は、3mm
です。ワイヤは 7mm の長さにストリップする必要があります。必須ではありませんが、より線を使
う場合は、はんだごてを使用して、より線のストリップ部分をメッキし、ほつれや隣接する端子との
不注意な接触を避けるようにすることをお勧めします。
ネジ止め端子接続部は次の 7 つのグループに分割されます。
•
•
•
•
•
•
•
高電圧主電源
ドライコンタクトリレー出力
パルスメーター入力
デジタル入力
LONWORKS ネットワーク
+12V < 20mA 出力
RS-485/シリアルポート
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
7
これらの各グループについては、以下で詳しく説明します。
高電圧主電源
!
安全性に関する警告
装置を接続する際は、常に最初にアースグランドを接続し、次にニュートラル、ラインの順に接続し
てください。こうすることで、電流が誤ってラインに流れていた場合に衝撃や損傷を受ける危険を最
小限に抑えることができます。
!
安全性に関する警告
i.LON 100 サーバの内部の主電源受電部のフューズ
フューズ F350 には、Wickmann-Werk,GmbH. (独国)製
の 250 VAC、0.5 A、SLO-BLO が使用されています。これの交換は弊社へご依頼ください。
!
安全性に関する警告
i.LON 100 サーバの内部には、コイン型フッ化黒鉛リチウム一次電池を使っています。
これの交換は弊社へご依頼ください。
注意:間違った種類の電池に交換すると、破裂する恐れがあります。
!
安全性に関する警告
i.LON 100 サーバには電源切断装置は備えられていません。装置を取り付ける際は、設置する作業員
が、外部電源スイッチまたはサーキットブレーカなどを使用して、安全に電力を遮断する必要があり
ます。
!
安全性に関する警告
高電圧ターミナルブロックには、高電圧入力を接続するために使用するネジ止め端子を保護するため
のプラスチック製カバーが付いています。このカバーは電源を接続した後、元に戻す必要がありま
す。
100-230VAC の主電源接続部は、i.LON 100 Internet Server に電力を供給するためだけでなく、
パワーラインモデル(モデル番号 72103 および 72104)を使用している場合には、LONWORKS の
8
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
ネットワーク信号処理にも使用されます。i.LON 100 サーバの主電源の電圧の検出は、オートレン
ジ、自動設定型です。主電源を接続する際にジャンパやその他の設定を調整する必要はありません。
高電圧接続部は、ネジ止め端子 1(アースグランド)、3(ニュートラル)、および 4(ライン)に
実装されています。ネジ止め端子 2(NC)は使用されないため、未接続のままにしてください。
i.LON 100 デバイスが適切な ESD および EMC 性能を発揮するには、端子 1 の接続部を経由して安
定したアースグランドを設置する必要があります。取り付けは次の順序で行ってください。
1. アースグランドを挿入します。
2. ニュートラル接続部を挿入します。
3. ライン接続部を挿入します。
(訳注:日本では多くの場合、単相AC100Vの2芯を、ニュートラルとラインの端子に接続します
が、ニュートラルとラインが逆でもi.lon100は動作します。ただし、安全のためには区別するこ
とを推奨します。)
配線の接続の点検がすべて終わり、電力を供給するよう指示を受けるまで、i.LON 100 サーバには電
力を供給しないでください。
i.LON 100 サーバの高電圧主電源のネジ止め端子
i.LON 100 サーバの AC 主電源の接続部
ネジ止め
端子
本体
記号
主電源接続部
1
E
アースグランド
2
NC
未接続
3
N
ニュートラル
4
L
ライン
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
9
!
安全性および高電圧に関する警告
カバーを取り除く際、主電源の配線を取り扱う際、または主電源のケーブルを i.LON 100 サーバデ
バイスに接続する際は、AC 主電源が OFF になっていることを確認してください。
いかなる状況下でも、100/230VAC、-10%∼+30%、50/60Hz ±2.5Hz の範囲外の主電源電圧では
i.LON 100 サーバデバイスを作動させないでください。
Safety and High Voltage Warning
Ensure that the AC power mains are turned OFF before removing the cover, handling the mains
wiring, or connecting any mains cabling to the i.LON 100 server device.
DO NOT under any circumstances operate the i.LON 100 server device to mains voltages outside
of the range 115/230VAC, -10% to +30%, 50/60Hz ±2.5Hz.
Alerta de Seguridad y Alto Voltaje
Asegúrese que la la red electrica de corriente alterna AC este DESENERGIZADA antes de:quitar
la cubierta, manipular los cables de alimentacion o conectar cualquier cableado al dispositivo
i.LON 100.
Bajo NINGUNA circunstancia conecte el dispositivo i.LON 100 a redes electricas con voltajes
fuera del rango 100/230VAC, -10% a +30%, 50/60Hz ±2.5Hz.
!
Sécurité et Avertissement Haute Tension
Assurez vous que l'interrupteur Marche Arrêt est dans la position Arrêt avant d'enlever le capot,
manipuler les câbles d'alimentation, ou bien quand vous branchez un cordon secteur au i.LON
100.
Il ne faut JAMAIS connecter le i.LON 100 à une tension d'alimentation hors de la plage
100/230VAC, -10% à +30%, 50/60Hz ±2.5Hz.
Sicherheitshinweis:Vorsicht Netzspannung!
Stellen Sie sicher, daß die Netzspannung AUSgeschaltet wurde (Schalterstellung OFF), ehe der
Gehäusedeckel entfernt, an der Spannungsversorgung hantiert oder irgendeine Netzverbindung
mit dem i.LON 100 Gerät hergestellt wird.
AUF KEINEN FALL darf das i.LON 100 mit Netzspannungen ausserhalb des Bereichs
100/230V, -10% bis +30%, 50/60Hz±2.5Hz betrieben werden.
Avvertenza sulla Sicurezza e sull'Alta Tensione
Assicurarsi che la rete elettrica sia SPENTA prima di rimuovere il coperchio, maneggiare i cavi
di alimentazione, o connettere qualsiasi cavo al i.LON 100.
NON connettere mai per nessun motivo il i.LON 100 a tensioni al di fuori del range 100/230VAC,
da -10% a +30%, 50/60Hz +-2.5Hz.
ドライコンタクトリレー出力
i.LON 100 サーバは、高電圧、高電流、単極単投(SPST)、230VAC @ 10 A または 24VDC @ 10A
の定格のリレー出力を 2 つ備えています。リレーの操作は i.LON 100 サーバのソフトウェア制御の
もとで行われ、ローカルのソフトウェアアプリケーションを経由するか、リモートメッセージの受信
によってトリガできます。
10
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
リレー接続はネジ止め端子 5∼8 に実装されています。SPST リレー接触は無極性であるため、AC お
よび DC の両方の負荷を接続可能です。低電圧の接触による不安定な動作を避けるため、リレーには
5mA で 5V の最小負荷が必要です。このため、TTL レベル信号を接続しないでください。
i.LON 100 サーバリレーのネジ止め端子
i.LON 100 サーバリレーの接続部
ネジ止め
端子
本体
記号
リレー接続部
5
Output 1
リレー出力 1
6
Output 1
リレー出力 1
7
Output 2
リレー出力 2
8
Output 2
リレー出力 2
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
11
ドライコンタクトリレー出力は、電源と負荷に接続します。ソフトウエア上でリレー出力が ON する
と回路が閉じ、電源が負荷を駆動します。この状態を次の図に示します。
i.LON 100デジタル
出力コネクタ
電源
ニュートラル
(ローサイド)
ライン
(ハイサイド)
負荷(モーター、ランプ等)
パルスメーター入力
i.LON 100 サーバは 2 つのインパルスメーター入力を備えています。これらのパルスメーター入力は、
DIN 43 864 インパルス標準(オープン端子電圧 12VDC 未満、最大電流 27mA 以下)に準拠してい
ます。入力は i.LON 100 サーバとそのアプリケーションのソフトウェア制御のもとで管理されます。
メーター入力接続部は、ネジ止め端子 9∼12 に実装されています。Meter 2 は端子 9∼10 に接続さ
れており、Meter 1 は端子 11∼12 に接続されています。インパルスメーター入力は有極性であるた
め、Meter 1 と Meter 2 の(+)と(-)の接続が端子の隣に明記されています。メーター入力の極性
を逆にすると、測定回路が正しく動作しなくなるため、注意が必要です。
パルスメーターは正と負の接続部が閉じた状態(つまり電圧が 0 の状態)が 30ms 以上継続したとき
にパルスを記録します。また接続部が開いた状態が最低 30ms 必要があります。
12
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
i.LON 100 サーバ パルスメーターのネジ止め端子
i.LON 100 サーバ パルスメーターの接続部
ネジ止め
端子
本体
記号
パルスメーター接続部
9
Meter 2-
Meter 2 からの負の信号
10
Meter 2+
Meter 2 からの正の信号
11
Meter 1-
Meter 1 からの負の信号
12
Meter 1+
Meter 1 からの正の信号
パルスメーター入力は、ドライコンタクトリレー、または 2 つの端子間の回路を閉じることでパルス
を生成するアクティブなデバイス出力に接続します。両方の構成を次の図に示します。
i.LON 100パルス
コネクタ
アクティブなデバイス
(FET、BIPOLAR)
ドライコンタクト
ローサイド(-)
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
ハイサイド(+)
13
デジタル入力
i.LON 100 サーバは、フォトアイソレータで絶縁した有極性のデジタル入力を 2 つ備えています。
これらはスイッチやセンサを監視するために使用し、入力は i.LON 100 サーバとそのアプリケーシ
ョンのソフトウェア制御のもとで管理されます。
デジタル入力接続部は、ネジ止め端子 13∼16 に実装されています。Input 2 は端子 13∼14 に接続さ
れており、Input 1 は端子 15∼16 に接続されています。デジタル入力は有極性であるため、Input 1
と Input 2 の(+)と(-)の接続が端子の隣に明記されています。デジタル入力の極性を逆にすると、
監視回路が正しく動作しなくなるため、注意が必要です。
i.LON 100 サーバ デジタル入力のネジ止め端子
i.LON 100 サーバ デジタル入力の接続部
14
ネジ止め
端子
本体
記号
デジタル入力接続部
13
Input 2-
Input 2 からの負の信号
14
Input 2+
Input 2 からの正の信号
15
Input 1-
Input 1 からの負の信号
16
Input 1+
Input 1 からの正の信号
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
デジタル入力は、ドライコンタクトまたはアクティブなデバイス出力に接続します。次の図に示すよ
うに、デジタル入力の電源には i.lon100 内蔵の電源(+12V、20mA 以下)を使用可能です。
アクティブなデバイス
(FET、BIPOLAR)
ハイサイド(+)
ローサイド(-)
i.LON 100 +12V <
i.LON 100デジタル
20mA出力
入力コネクタ
LONWORKS ネットワーク
i.LON 100 サーバには TP/FT-10 フリートポロジツイストペア(モデル番号 72101 および 72102)
または PL-20 パワーライン(モデル番号 72103 および 72104)のどちらかの LONWORKS チャネル
が備えられています。TP/FT-10 フリートポロジツイストペアインタフェースは無極性で、ツイスト
ペアを端子 17 および 18 に接続する必要があります。
PL-20 パワーラインインタフェースは 100-230VAC の主電源接続を経由します(前述の「高電圧主
電源」を参照してください)。外部パワーラインカプラをツイストペアと併用してより遠くにあるデ
バイスに接続するという特殊な構成の i.LON 100 Internet Server では、端子 17∼20 を使用します。
詳細については Echelon 社にお問い合わせください。
i.LON 100 サーバの LONWORKS TP/FT-10 フリートポロジツイストペア端子
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
15
i.LON 100 サーバの LONWORKS TP/FT-10 ネットワーク接続
ネジ止め
端子
本体
記号
LONWORKS ネット
ワーク接続
17
LON B/ PLT−
TP/FT-10 ツイストペア
18
LON A / PLT+
TP/FT-10 ツイストペア
+12V < 20mA 出力
i.LON 100 サーバは、20mA までの電流を供給できる+12V の直流電源を 1 つ備えています。この
+12VDC を外部ドライコンタクトの回路に接続すると、フォトアイソレータで絶縁されたデジタル
入力に電力を供給できます。
+12V の 20mA 以下の出力は、ネジ止め端子 19 および 20 に実装されています。ネジ止め端子 20 は
+12 V の電源のプラス側です。ネジ止め端子 19 はシステムグランドです。
i.LON 100 サーバの LONWORKS +12V < 20mA 出力端子
i.LON 100 サーバの LONWORKS +12V < 20mA 出力端子接続
ネジ止め
端子
本体
記号
+12V < 20mA 接続
19
+12V < 20mA
+12 V 出力
20
GND
グランド
i.LON 100 Internet Server への電力の投入
i.LON 100 Internet Server を設置し、配線をすべて接続し、高電圧端子カバーを閉じたら、AC 主
電源を装置に投入します。装置の起動時には、i.LON 100 サーバの LED が数分間点滅します。装置
に電力が供給され、動作準備が整うと、緑の Power/Wink LED が ON になります。
i.LON 100 Internet Server の LED
次の LED は、i.LON 100 サーバのステータス情報を提供します。
Power/Wink
16
この LED は、i.LON 100 サーバ装置に電力が供給されているときに
オンになります。i.LON 100 サーバが LONWORKS の wink コマンド
を受け取ると、この照明が 5 回点滅します。i.LON 100 サーバアプ
リケーションが実行されていないときには、この照明が速い速度で
点滅します。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
Service
i.LON 100 サーバ上の LonTalk アプリケーションの状態を示しま
す。この LED は通常オフになっています。点滅している場合は、
アプリケーションが構成されていない状態にあることを示します。
この LED は、i.LON 100 サーバがセキュリティアクセスモード(後
述の「i.LON 100 サーバのセキュリティ」を参照)にあるときに点
灯します。
Meter
1 と 2 のラベルの付いた 2 つの LED があり、Meter1 と Meter2 の
入力で受信するパルスをそれぞれ示します。
Input
1 と 2 のラベルの付いた 2 つの LED があり、Input1 と Input2 のデ
ジタル入力で受信するデータをそれぞれ示します。デジタル入力に
は最低 3.4 V の電圧偏差が必要です。
Output
1 と 2 のラベルの付いた 2 つの LED があり、Output1 と Output2
の出力に供給される電力をそれぞれ示します。LED は、リレーコン
タクトが閉じているときにオンになり、開いているときにオフにな
ります。
LAN Link
Ethernet 接続が確立されているときに点灯します。
LAN ACT
Ethernet 接続で送受信が行われているときに点灯します。
LAN 100
Ethernet 接続が 100 Mbps のときに点灯します(パワーラインモデ
ルは 10 Mbps で動作します)。
LON Connect
xDriver セッションが LNS Server に対して開いているときに点灯し
ます。
LON BIU/RX
パワーラインモデルでは、使用中の帯域を示すインジケータになり
ます。フリートポロジモデルでは、LONWORKS データの受信中に点
灯する受信インジケータになります。
LON PKD/TX
パワーラインモデルでは、パケット検出インジケータになります。
フリートポロジモデルでは、LONWORKS データの送信中に点灯する
送信インジケータになります。
i.LON 100 Internet Server のボタン
i.LON 100 サーバには次の 2 つのボタンがあります。
Service Pin
i.LON 100 サーバのサービスピンは、LONWORKS サービスピンのメ
ッセージを LONWORKS チャネルで送信するための、くぼんだ押しボ
タンです。
Reset Switch
i.LON 100 サーバのリセットスイッチは、i.LON 100 サーバをリセ
ットするための、くぼんだ押しボタンです。これは Output LED の
下にあります。i.LON 100 サーバハードウェアをリセットするには、
伸ばしたクリップまたは似たような道具を使用して、リセットスイ
ッチを押して離します。
i.LON 100 ソフトウェアのインストール
i.LON 100 ソフトウェアをインストールするには、次の手順に従います。
1. LNS 3 Service Pack 7(または最新のバージョン)、LonMaker 3.1、同Service Pack 2(または
最新のバージョン)、およびInternet Explorer 6(またはそれ以降)がPCにインストールされ
ていることを確認します。LNS 3 Service Pack 7、LonMaker 3.1 Service Pack 2、および
Internet Explorer 6、同Service Pack 1は、i.LON 100 CDに含まれています。LNS 3 Service
Pack 7はLNS SP7 xDriverフォルダ内にあり、LNS3SP7_11.exeという名前が付いています。
LonMaker 3.1 Service Pack 2はLMW 3.1 SP2フォルダ内にあり、lmw312.exeという名前が付
いています。Internet Explorer 6、同Service Pack 1はIEフォルダ内にあり、ie6setup.exeと
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
17
いう名前が付いています(Outlook Expressやマルチメディアプレーヤーなどの追加コンポーネ
ントが必要ない場合は、Minimal installを選択してください)。これらのサービスパックをイン
ストールするには、適切なフォルダを開き、実行可能ファイルをダブルクリックします。LNS
Service PackはLonMaker Service Packよりも先にインストールする必要があります。LNSおよ
びLonMakerツールの最新のサービスパックはwww.echelon.comから入手できます。
(訳注:2003年3月リリースのLonMaker 3.1 SR3 Professional、Standard、OEM版以降は、
LonMaker 3.1 SP2 、LNS 3.0 SP7より新しいService Packを適用済みであり、上の条件を満た
します。ただしInternet Explorer 6以降は別途、上記に従ってください。)
2. i.LON 100 CDのルートディレクトリを開き、Setup.exeをダブルクリックします。プロンプト
に従って、i.LON 100ソフトウェアをインストールします。
i.LON 100 Internet Server の接続と構成
i.LON 100 Internet Server を接続し、構成するには、次の手順に従います。
1. 前述の説明に従って、i.LON 100ハードウェアを物理的に取り付けます。高電圧を伴う配線は、
資格のあるサービス技術者のみが実施する必要があります。
2. i.LON 100サーバのパワーラインモデルを使用している場合は、ステップ3に進んでください。
フリートポロジモデルを使用している場合は、LONWORKS TP/FT-10チャネルをi.LON 100
Internet ServerのLonAおよびLonBのネジ止め端子(ネジ止め端子17および18)に接続します。
パワーラインモデルは電源を経由して通信します。
3. i.LON 100 Internet Serverの10/100Base-T Ethernetポートを、PCと通信が可能なEthernet
ハブまたはスイッチ(TCP/IPネットワーク)に接続するか、Ethernetケーブルを使用して、
i.LON 100サーバをPCに直接接続します(i.LON 100 Internet ServerのEthernetポートは自動
的に切り替えられるため、ストレートEthernetケーブルを使用できます。ただし、クロスケーブ
ルを使用しても構いません)。または、両端がメスのDB-9ヌルモデムケーブルをi.LON 100サー
バのシリアルポートとPCのシリアルポートのいずれかに接続し、『i.LON 100 Internet Server
User’s Guide』の付録Aで説明しているコンソールアプリケーションを使用してi.LONを構成す
ることもできます。Web上の構成ツールは優れたインタフェースを提供するため、Webでの構成
をお勧めします。
4. Windowsのコマンドプロンプトウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。
route add 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 %COMPUTERNAME%
このコマンドを実行すると、PCがi.LON 100サーバの既定のIPアドレス(192.168.1.222)を使
用して通信できるようになります。この通信は、PCが別のサブネットに存在する場合でも可能
です。このコマンドはPCが再起動された場合無効になりますが、PCの起動スクリプトにこのコ
マンドを追加することはできます。
5. Internet Explorer 6以降を起動します。
6. ブラウザでhttp://192.168.1.222にアクセスします。次の図に示す、i.LON 100 Internet
Server Welcome Webページが表示されます。
18
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
7. TCP/IPをクリックします。
8. ユーザー名とパスワードの入力が求められます。既定では、どちらもilonになっています。
この情報を入力すると、TCP/IP Configuration Webページが開きます。
9. 後述の「TCP/IP設定の構成」の説明に従って、TCP/IPのパラメータを入力します。
10. i.LON 100サーバにモデムがついている場合は、Dial-Up (PPP)をクリックし、後述の「ダイヤ
ルアップ設定の構成」の説明に従って、ダイヤルアップのパラメータを入力します。
11. i.LON 100サーバをリモートネットワークインタフェースRNIとして使用している場合は、
LONWORKSをクリックし、『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第14章で説明してい
るLNS Server情報を入力します。
12. この章で後述する「セキュリティアクセスのリセット」の説明に従って、i.LON 100サーバで
セキュリティアクセスのリセットを実行します。「i.LON 100のSecurity Webページ」の説明に
従ってセキュリティオプションを設定します。
13. RebootをクリックしてReset Webページを開き、Rebootボタンをクリックしてi.LON 100サー
バを再起動します。
TCP/IP 設定の構成
i.LON 100 Internet Server を、Ethernet ポートを経由して TCP/IP ネットワークに直接接続してい
る場合には、次の手順に従って i.LON 100 サーバの TCP/IP 情報を設定してください。
1. TCP/IPをクリックします。次の図に示す、TCP/IP Configuration Webページが表示されます。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
19
2. 次の情報を入力します。
Automatically Obtain IP
Address
このオプションを設定すると、i.LON 100 サーバがその IP アド
レス、サブネットマスク、およびデフォルトゲートウェイをロー
カルネットワークの DHCP サーバから取得します。このオプシ
ョンを設定した場合、ユーザーは Obtain automatically
チェックボックス(以下で説明)をオンにすることで、Domain
Suffix および DNS Server 1 の両方またはどちらか片方を自動
的に取得できるようになります。この値を変更した場合は、
i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映させる必要があり
ます。
DHCP サーバに接続できない場合は、IP Address、Subnet
Mask、および Default Gateway がそれぞれ 192.168.1.222、
255.255.255.0、および 192.168.1.222 に一時的に設定されま
す。DHCP サーバへの接続が確立すると、i.LON 100 デバイス
は再起動され、新しい IP アドレスを使用するようになります。
20
Manually Configure IP
Settings
IP Address、Subnet Mask、および Gateway に i.LON 100
サーバの静的 IP アドレス、サブネットマスク、およびゲートウ
ェイを指定している場合は、このオプションをオンにします。
これは既定の設定です。この値を変更した場合は、i.LON 100
サーバを再起動して変更を反映させる必要があります。
IP Address
Manually Configure IP Settings をオンにしている場合に
i.LON 100 サーバが使用する静的な IP アドレス。静的 IP アド
レスを使用する場合には、それがローカルの DHCP サーバによ
って予約されているアドレスの範囲外になるようにしてくださ
い。既定では、この値は 192.168.1.222 に設定されます。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
Subnet Mask
Manually Configure IP Settings をオンにしている場合に
i.LON 100 サーバが使用するサブネットマスク。既定では、この
値は 255.255.255.0 に設定されます。
Default Gateway
Manually Configure IP Settings をオンにしている場合に
i.LON 100 サーバが使用するゲートウェイ。既定では、この値は
192.168.1.222 に設定されます。
Host Name
i.LON 100 サーバの TCP/IP ホスト名。i.LON 100 サーバが
LNS Server との接続を確立すると、完全修飾ホスト/ドメイン名
を提供し、LNS Server がどの LONWORKS データベースを開く
べきかを認識できるようにします。
既定では、i.LON 100 Internet Server のホスト名は iLON100
です。i.LON 100 サーバの URL は Hostname.DNS Suffix
です(Hostname が ilon100Alpha に設定されていて
Domain Suffix が ABCcorp.com に設定されている場合、URL
は ilon100Alpha.ABCcorp.com になります)。
DHCP サーバが DNS サーバにホスト名を登録するようにする
か、DNS サーバ管理者が手動で登録する場合には、重複しない
一意のホスト名を設定します。
有効な文字は英数字およびハイフン(‘-’)です。既定では、この
値は iLON100 に設定されます。この値を変更した場合は、
i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映させる必要がありま
す。このフィールドの最大長は 19 文字です。
Domain Suffix
i.LON 100 サーバの Ethernet アダプタが取り付けられている IP
ドメインの名前。この値はオプションです。有効な文字は英数字
およびハイフン(‘-’)です。このフィールドの最大長は 19 文字
です。上の Automatically Obtain IP Address オプションが
オンになっている場合は、Obtain Automatically オプション
をオンにして、DHCP サーバからドメインサフィックスを取得
してください。既定では、この値は空になっています。この値を
変更した場合は、i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映させ
る必要があります。
DNS Server 1/
DNS Server 2
名前(LNS Server 名、DNS サーバ名、ホスト名など)を解決す
るために使用するプライマリ DNS サーバとセカンダリ DNS
サーバ。この情報は通常は IT 部門によって提供されます。上の
Automatically Obtain IP Address オプションをオンにして
いる場合は、Obtain Automatically オプションをオンにし
て、DHCP サーバから DNS Server 1 を取得してください。
DNS Server 2 は手動でのみ入力できます。既定では、これら
の値はどちらも 0.0.0.0 に設定されます。これらの値のどちら
かを変更した場合は、i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映
させる必要があります。
Submit をクリックし、この Web ページで変更した内容を保存します。アスタリスクの付いている
フィールドに入力した新しい値を有効にするには、再起動が必要なことに注意してください。Reset
をクリックすると、すべてのフィールドが変更されないままになります。IP アドレスを変更した場
合は、PC の TCP/IP 設定を変更し、同じサブネット上に配置しないと、Web のアクセスを継続でき
ません。この画面のフィールドの詳細については、Web ページの Help をクリックしてください。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
21
ダイヤルアップ設定の構成
i.LON 100 Internet Server にモデムがついている場合は、PPP Dial-Up Web ページを使用してモデ
ムを構成します。Dial-Up (PPP)をクリックします。次の図に示す、Dial-Up Web ページが表示さ
れます。
このページのオプションを設定し、i.LON 100 サーバが電話呼び出しを送受信する方法を決定します。
i.LON 100 サーバは、SMTP サーバを経由して電子メールを送信するために、ダイアルアウトでき
ます。LNS Server は i.LON 100 サーバにダイヤルインし、FTP または TCP/IP を経由してこの
サーバにアクセスします。
ダイヤルイン通信用の Dial-Up ページの構成
ダイヤルインの電話回線通信を開始するとき、LNS Server は、i.LON 100 サーバのモデムに接続さ
れている電話回線に直接ダイヤルします。ダイヤルイン接続をサポートするには、Security Web
ページの Enable remote dial-in オプションをオンにし(後述の「i.LON 100 のセキュリティ」を
参照)、さらに次のオプションを設定する必要があります。
Modem
Country/Region
i.LON 100 サーバが設置されている国を選択します。この値の変更を有効に
するには、i.LON 100 を再起動する必要があります。
Local IP Address
For Incoming
Calls
i.LON 100 サーバが、着信呼び出しをした相手に割り当てる IP アドレスを設
定します。既定では、これは 192.168.2.2 です。
User Name For
Incoming Calls
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
22
着信呼び出し用のユーザー名を設定します。モデムを経由して i.LON 100
サーバに接続する際は、呼び出し側がこのユーザー名を提供する必要があり
ます。既定では、ユーザー名は ilon です。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
Password For
Incoming
Calls/Re-enter
Password
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
着信呼び出し用のパスワードを設定します。モデムを経由して i.LON 100
サーバに接続する際は、呼び出し側がこのパスワードを提供する必要があり
ます。入力されたパスワードはアスタリスクで表示されます。パスワードは
再入力し、正しく入力したことを確認する必要があります。既定では、パス
ワードは ilon です。
Submit をクリックし、この Web ページで変更した内容を保存します。Reset をクリックすると、
この Web ページのすべてのフィールドが、ページを開いたときの値にリセットされます。
ダイヤルアウト通信用の Dial-Up ページの構成
ダイヤルアウト電話回線通信を開始するとき、i.LON 100 サーバは SMTP Server PC に直接ダイヤ
ルするか、または TCP/IP を経由して SMTP Server と通信する ISP にダイヤルできます。アップリ
ンク接続にダイヤルアウトするには、次のオプションを設定します。
Modem
Country/Region
i.LON 100 サーバが設置されている国を選択します。この値の変更を有効に
するには、i.LON 100 を再起動する必要があります。
Tone
Pulse
Tone または Pulse を選択し、i.LON 100 サーバの Internet Server のモデ
ムがプッシュホン回線とダイヤル回線のどちらを使用してダイヤルするかを
決定します。既定では Tone になっています。
Dialing Prefix
使用可能文字:数字のみ。
使用可能文字
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
外線にダイヤルする場合に特別なコードを使用する必要がある電話システム
に i.LON 100 サーバが接続されている場合には、そのコードをここに入力し
ます。既定では、これらのフィールドは空白になっています。
Delay After
Prefix
使用可能文字:0
使用可能文字 以上で 0.1 の増分の小数。
Dialing Prefix フィールドにプレフィックスが含まれている場合は、プレ
フィックスのダイヤルと電話番号のダイヤルとの間の遅延を秒で入力しま
す。
既定では、この値は 0.0 です。
Dial Tone
Waiting
このオプションをオンにすると、i.LON 100 サーバの Internet Server の
モデムがダイヤルを開始する前にダイヤルトーンを待機するようになりま
す。既定では、このオプションはオフになっています。
Phone Number
for dial-out
使用可能文字:数字とハイフン文字。スペースは不可。
使用可能文字
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
ダイヤルアウトするための電話番号を入力します。既定では、このフィール
ドは空白になっています。
Dial-out User
Name
使用可能文字:‘&’、‘<’、および‘>’以外のすべての
ASCII 文字。
使用可能文字
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
ISP に接続するときに i.LON 100 サーバが使用するユーザー名を入力しま
す。既定では、このフィールドは空白になっています。
Dialout
Password/Reenter Password
使用可能文字:‘&’、‘<’、および‘>’以外のすべての
ASCII 文字。
使用可能文字
フィールド長:最高
30 文字。
フィールド長
ISP に接続するときに i.LON 100 サーバが使用するパスワードを入力し、
さらに同じパスワードを再入力します。パスワードはすべてアスタリスクで
表示されます。既定では、このフィールドは空白になっています。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
23
Timeout When
Establishing
Connection
使用可能文字:0
使用可能文字 以上で 0.1 の増分の小数。
Disconnect if
Idle For
使用可能文字:0
使用可能文字 以上で 0.1 の増分の小数。
接続が確立されない場合に、呼び出しを行ってから、それがキャンセルされ
るまでの時間を秒で入力します。既定では、この値は 180 秒です。
秒単位のアイドルタイムアウト。接続がこの期間アイドルになった場合、
接続は終了します。既定では、この値は 60 秒です。
LONWORKS 設定の構成
i.LON 100 Internet Server をリモートネットワークインタフェースとして使用して、ローカルの
LONWORKS ネットワークと LNS Server 間の通信を行うには、LONWORKS Network をクリックし
て構成を実行します。次の図に示す、LONWORKS Network Web ページが表示されます。
i.LON 100 サーバが TCP/IP を経由して LNS Server と通信する方法を設定します(i.LON 100 サー
バがダイヤルアップを経由して通信するように構成する方法については、「ダイヤルアップ設定の構
成」を参照してください)。このページで設定する必要のあるオプションは、i.LON 100 サーバと
LNS Server がアップリンク(i.LON 100 サーバから LNS Server に対して接続する通信)、ダウン
リンク(LNS Server から i.LON 100 サーバに対して接続する通信)のどちらで通信するか、または
その両方で通信するかによって異なります。
ダウンリンク通信用の LONWORKS Network ページの構成
ダウンリンク通信用に LONWORKS Network ページを構成するには、i.LON 100 サーバが TCP/IP パ
ケットを受信する TCP ポートに Incoming RNI Port を設定します。この値の規定値は 1628 です。
有効な値の範囲は 1∼65535 ですが、ポート 0∼1024 は通常予約されているため、1025 未満のポー
ト番号を設定することは奨励できません。この値は xDriver に設定されているポート値と同じにする
必要があります。詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 14 章を参照し
てください。
Submit をクリックし、この Web ページで変更した内容を保存します。Reset をクリックすると、
この Web ページのすべてのフィールドが、ページを開いたときの値にリセットされます。
ダウンリンク通信をサポートするには、Security Web ページの Enable RNI オプションもオンにす
る必要があります(後述の「i.LON 100 の Security Web ページ」を参照してください)。
アップリンク通信用の LONWORKS Network ページの構成
アップリンク通信用(i.LON 100 サーバ側から発生する通信)に LONWORKS Network ページを構成
するには、1 つ以上の LNS Server[n]:Port フィールドを設定します。i.LON 100 Internet Server
24
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
は、一覧にある最初のサーバにパケットの送信を試みます。そのサーバが応答しない場合には、2 番
目以降のサーバへの送信が順番に試行されます。LNS Server は DNS 名で指定できます。DNS 名を
使用する場合、DNS サーバが TCP/IP Web ページの DNS Server 1 フィールドに設定されているか、
ローカルネットワークの DHCP サーバを経由して使用可能になっている必要があります。
Submit をクリックし、この Web ページで変更した内容を保存します。Reset をクリックすると、
この Web ページのすべてのフィールドが、ページを開いたときの値にリセットされます。
Help をクリックすると、この Web ページの他のフィールドに関する情報を取得できます。
電子メール送信のための i.LON 100 サーバの構成
i.LON 100 サーバは、アラームがトリガされたときに電子メールメッセージを送信することができま
す(『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 5 章を参照)。i.LON に電子メール情報を構
成するには、Email(SMTP)ボタンをクリックします。次の Web ページが開きます。
この Web ページでは、次のオプションを設定できます。
Email Server Address
i.LON 100 サーバが電子メールを送信するために使用する SMTP 電
子メールサーバの IP アドレス。DNS サーバが指定されていて、
LAN を経由して接続している場合には、電子メールサーバの完全修
飾ホスト名を入力することもできます。i.LON 100 サーバから電子
メールを送信するには、SMTP 電子メールサーバへのアクセス権が
必要です。モデムを経由して接続する場合には、電子メールサーバ
のホスト名はサポートされていません。既定では、このフィールド
は空白になっています。
Source Email Address
i.LON 100 サーバから送信される電子メールの From フィールドに
表示される文字列([email protected] など)。既定では、
このフィールドは空白になっています。
Connect Via LAN
このオプションをオンにすると、Ethernet ポートを経由して電子
メールサーバに接続されます。これは既定のオプションです。
Connect Via Modem
このオプションをオンにすると、ダイヤルアップを経由して電子
メールサーバに接続されます(ダイヤルアップを経由した通信用に
i.LON 100 サーバを構成する方法については、「ダイヤルアップ設
定の構成」を参照してください)。このチェックボックスをオンに
した場合は、Email Server Address フィールドに IP アドレスを
入力する必要があります。ホスト名は無効です。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
25
i.LON 100 サーバのセキュリティ
i.LON 100 Internet Server は、次のようなセキュリティ対策を講じています。
•
•
•
MD5 認証。i.LON 100 Internet Server は、RNI として機能する場合、MD5 認証を LNS
Server 間とのすべての通信に使用します。この認証では 16 バイトの認証キーが要求されます。
Security Web ページ。i.LON 100 の Security Web ページでは、FTP、Web サーバ、ダイヤル
イン、および i.LON 100 サーバへの RNI のアクセスをパスワード保護するか、完全に無効にす
ることができます。
セキュリティアクセスのリセット。セキュリティアクセスのリセットは、セキュリティ Web
ページにアクセスするために必要です。セキュリティアクセスのリセットでは、i.LON 100 サー
バのハードウェアに物理的にアクセスする必要があります。
セキュリティアクセスのリセット
i.LON 100 Internet Server の Security Web ページは、セキュリティアクセスのリセットを実行し
た後に使用できるようになります。この Web ページでは、i.LON 100 サーバに FTP 経由でアクセス
するためのユーザー名とパスワード、および MD5 認証キーを設定できると同時に、i.LON 100 サー
バにアクセスするための方法も決定できます。最大限のセキュリティを確保するために、Echelon で
はセキュリティアクセスのリセットを実行する前に、PC と i.LON 100 サーバをローカルエリアネッ
トワークから切断することをお勧めしています。
i.LON 100 Internet Server のセキュリティアクセスをリセットするには、i.LON 100 サーバのハー
ドウェアに物理的にアクセスする必要があります。セキュリティアクセスのリセットを実行するには、
次の手順に従ってください。
1. i.LON 100サーバをTCP/IPネットワークから切断し、Ethernetケーブルまたはローカルサーバ
ハブを使用してPCに接続します。この手順はオプションですが、セキュリティアクセスのリセ
ットを実行すると、i.LON 100サーバのIPアドレスが192.168.1.222にリセットされるため、必要
になる可能性があります。
2. ボールペンまたは似たような道具を使用して、i.LON 100サーバのサービスピンを押し、そのま
ま押さえます。
3. サービスピンを押したままの状態で、i.LON 100サーバを再起動します。これはReboot Webペー
ジから実行する(後述の「i.LON 100サーバの再起動」を参照)か、コンソールアプリケーショ
ンのRebootコマンドを使用する(『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の付録Aを参
照)か、またはResetボタン(前述のOutput LEDのすぐ下)を押すことで実行できます。
4. サービスピンを押し続けます。約10秒間、i.LON 100サーバのLEDがすべて点滅します。サービ
スピンを押し続けてください。
5. 再起動が始まってから約30秒経過すると、オレンジ色のサービスLEDが点灯します。この時点で
サービスピンを離してください。
i.LON 100 Internet Server はこれでセキュリティアクセスモードになります。i.LON 100 サーバが
セキュリティアクセスモードにあるとき、その IP アドレスは一時的に 192.168.1.222 に変更され、
ユーザー名とパスワードがどちらも ilon に設定されます。これらは i.LON 100 サーバのセキュリ
ティアクセスモードが解除されると(i.LON 100 サーバが再起動されると)、Setup Web ページと
Security Web ページで設定されている値に戻されます。この IP アドレスの変更によって、PC が通
信できないサブネットに i.LON 100 サーバが配置されてしまう場合があります。セキュリティアク
セスのリセットの実行後に i.LON 100 サーバと通信するには、PC の IP 構成を変更して PC を
192.168.1.*サブネットに配置するか、次のコマンドを Windows のコマンドプロンプトウィンドウに
入力します。
route add 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 %COMPUTERNAME%
このコマンドを実行すると、i.LON 100 サーバが同じサブネットに存在しなくても、PC が i.LON
100 サーバと通信できるようになります。このコマンドは PC が再起動された場合無効になりますが、
PC の起動スクリプトにこのコマンドを追加することは可能です。
26
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
セキュリティアクセスモード中は、Security Web ページと Restore Factory Defaults Web ページに
アクセスできます。i.LON 100 Web サーバは、次のセクションで説明される Enable Web Server
プロパティの設定にかかわらず、セキュリティアクセスモードでは常に有効になっています。
i.LON 100 の Security Web ページ
Security Web ページにアクセスするには、前述の説明に従ってセキュリティアクセスのリセットを
実行し、ブラウザで 192.168.1.222 にアクセスし、Security をクリックします。次の Web ペー
ジが開きます。
この Web ページでは、次のオプションを入力できます(このページで変更したオプションを有効に
するには、Submit ボタンをクリックする必要があります)。
FTP User name
i.LON 100 サーバの FTP および HTTP のユーザー名。この規定値
は ilon です。ユーザー名は最大 20 文字まで指定でき、英数字と
アンダースコア文字を含めることができます。
FTP Password
i.LON 100 サーバの FTP および HTTP のパスワード。この既定値
は ilon です。パスワードはアスタリスクで表示されます。
パスワードは最高 20 文字まで指定でき、英数字とアンダースコア
文字を含めることができます。
Re-enter Password
FTP Password 値を再入力します。
Enable FTP
このオプションをオンにすると、FTP を経由して i.LON 100 サー
バにアクセスできるようになります。このオプションを変更した場
合は、i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映させる必要があり
ます。このオプションは既定では有効になっています。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
27
Enable RNI
このオプションをオンにすると、i.LON 100 サーバをリモートネッ
トワークインタフェース(RNI)として使用できるようになります
(詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』
の第 14 章を参照してください)。このオプションを変更した場合
は、i.LON 100 サーバを再起動して変更を反映させる必要がありま
す。このオプションは既定では有効になっています。
Enable Web server
このオプションをオンにすると、HTTP を経由して i.LON 100
サーバにアクセスできるようになります。このオプションを有効に
するには、i.LON 100 サーバをリセットする必要があります。
注意:このオプションを無効にすると、リセット後に i.LON 100
Web ページにアクセスできなくなります。
HTTP アクセスを再度有効にする必要がある場合は、前述の説明
に従ってセキュリティアクセスのリセットを実行します。このオプ
ションを変更した場合は、i.LON 100 サーバを再起動して変更を反
映させる必要があります。このオプションは既定では有効になって
います。
Enable Remote Dial-in
このオプションをオンにすると、LNS Server を経由して i.LON
100 サーバにダイヤルインできるようになります。詳細について
は、前述の「ダイヤルアップ設定の構成」を参照してください。
このオプションは既定では有効になっています。
Raw MD5
Authentication Key/Text
Secret Phrase
i.LON 100 サーバを RNI として使用しているときは、MD5 認証
キーまたは認証に使用する秘密の合言葉を入力できます(『i.LON
100 Internet Server User’s Guide』の第 14 章を参照)。この値は
Windows のコントロールパネルの LONWORKS Interfaces 画面で
指定されている値と一致させる必要があります。通常ここでキーを
変更する必要はありません。コントロールパネルの LONWORKS
Interfaces でキーを変更すると、以前のキーがコントロールパネル
の LONWORKS Interfaces で認識されていたか、既定のキー(すべ
てゼロ)が使用されていた場合、通常は i.LON 100 のキーが自動
的に更新されるためです。
i.LON 100 サーバの再起動
i.LON 100 サーバは Reboot Web ページで再起動できます。再起動するには、Reboot ボタンをクリ
ックします。i.LON 100 サーバが再起動されることを警告する Web ページが表示されます。再起動
は約 2 分かかります。再起動中は、i.LON 100 サーバの LED が点滅します。再起動が完了すると、
緑の Power/Wink LED が点灯します。再起動の完了後は、自動的に Welcome Web ページが開き
ます。
DHCP が有効になっている場合には、Web ブラウザで Welcome ページへの切り替えが正しく行わ
れない可能性があります。これは DHCP サーバからの新しいアドレスが Web サーバにわからないた
めです。この場合には、コンソールアプリケーションから show all コマンドを発行するか
(『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の付録 A を参照)、ネットワーク管理者に i.LON
100 サーバの新しい IP アドレスを尋ねてください。DHCP サーバが、新たに割り当てたデバイスの
IP アドレスとホスト名を動的に DNS サーバに通知して自動的に登録できる場合(WIN2K DHCP を
使用している場合など)は、リセットした後に完全修飾ホスト名を使用して i.LON 100 サーバに接
続できるようになります。
i.LON 100 サーバの再起動時には、シャットダウンスクリプトと起動スクリプトが実行されます。
これらのスクリプトの変更はサポートされていません。
28
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
工場出荷時の既定値の復元
セキュアアクセスモードでは、Security Web ページの Reboot Web ページへのリンクの下に、
Restore Factory Defaults Web ページへのリンクが表示されます。このページの Restore Factory
Defaults ボタンをクリックすると、i.LON 100 サーバの構成がリセットされます。これによって、
次の i.LON 100 サーバ構成が復元されます。
FTP user name:
ilon
FTP password:
ilon
Automatically obtain IP
address:
false
IP address:
192.168.1.222
Subnet mask:
255.255.255.0
Gateway:
192.168.1.222
Web server port:
80
Hostname:
iLON100
Domain suffix:
[空白]
DNS servers:
0.0.0.0
SNTP servers:
0.0.0.0
Time zone:
(GMT-08:00) Pacific
Time (US & Canada);
Tijuana
LNS servers:
0.0.0.0:1628
Incoming RNI port:
1628
LonTalk address:
unconfigured
Email server:
0.0.0.0
Source email address:
[空白]
CENELEC enabled:
false (パワーラインモデ
ルのみ)
すべての XML 構成ファイル、/root/PulseBackup(パルス数データ)、/root/AlarmLog
(アラームログデータ)、および/root/data(データログデータ)の内容は、
/root/config/software.bak にバックアップされます。
これによって、IP アドレスが 192.168.1.222 に戻されるため、再起動が完了した後に i.LON 100
サーバと通信するには、PC をそのサブネットに配置する必要があります。
LonMaker の図への i.LON 100 シェイプの追加
LonMaker の図に i.LON 100 サーバを追加して、図の中に i.LON 100 の機能ブロックを配置すると、
それらの機能ブロックにある入力および出力ネットワーク変数を LONWORKS ネットワーク上の他の
デバイスに接続できるようになります。その結果、i.LON 100 サーバ上のデータログ、スケジュール
作成、アラームといったアプリケーションが、ネットワークの監視と制御を実行できるようになりま
す。LonMaker ツールの詳細については『LonMaker User’s Guide』を参照してください。
i.LON 100 のシェイプを LonMaker の図に追加するには、次の手順に従います。
1. LonMakerツールを起動します。
2. 既存のLonMakerのネットワーク図を開くか(注意1)、新規に作成します。その途中、Plug-in
RegistrationウィンドウでEchelon i.LON 100構成プラグイン
構成プラグインを必ず登録してください(詳細
構成プラグイン
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
29
については、『LonMaker User’s Guide』を参照してください)。
i.LON 100 FTTのシェイプ(フリートポロジモデルの場合)またはi.LON 100 PLのシェイプ
(パワーラインモデルの場合)をi.LON 100 ShapesステンシルからLonMakerの図にドラッグし
ます。New Device Wizardが開きます。
3. 『LonMaker User’s Guide』で説明するとおり、New Device Wizardの指示に従います。
i.LON 100サーバがネットワークに接続している場合は、他のLONWORKSデバイスと同じように、
コミッションすることができます(注意2)。動的ネットワーク変数を追加するには、i.LON 100
のシェイプをコミッションする必要があります。
(訳注:シェイプ:MicroSoft Visioで使われる図形のオブジェクトです。LonMakerはVisioの機
能を利用しています。ステンシルは、そのひな型です。
コミッション:LONWORKSネットワークを構築する時に、デバイスをLonMakerなどのLNS互換
のネットワーク管理ツールに登録する作業です。)
注意1:LonMakerからコミッションと構成を一度行ったi.LON
100に対して、LonMakerから別
注意
のシステムのネットワーク図を開いてi.LON 100を構成しようとする場合、後述の「i.LON 100
サーバの復元または複製」に従って、工場出荷時の状態に戻すことを推奨します。
注意2
注意2:i.LON 100PLモデルにおいてパワーラインチャンネル上の他のデバイスとの通信が不可
能なために、他のデバイスをコミッションできない場合には、LonMakerのTransmit Timerを
少なくとも512 msに増加してください。このプロパティを設定するには、LonMakerメニュー
を開き、Network PropertiesをクリックしてTimingタブを選択します。
LonMaker の図への i.LON 100 機能ブロックの追加
前述の説明に従って i.LON 100 のシェイプを LonMaker の図に追加すると、i.LON 100 の機能ブロ
ックを追加できるようになります。i.LON 100 サーバがサポートしている機能ブロックは、i.LON
100 Shapes ステンシルに含まれています(これらのシェイプの詳細については、『i.LON 100
Internet Server User’s Guide 』の第 5∼10 章を参照してください)。i.LON 100 機能ブロックシェ
イプをネットワーク設計に追加するには、このシェイプを LonMaker の図にドラッグします。ネッ
トワーク変数シェイプの作成方法の詳細については『LonMaker User’s Guide』を参照してください。
i.LON 100 機能ブロックの構成
i.LON 100 機能ブロックを構成する方法は 2 種類あります。i.LON 100 構成プラグインを使用する
方法と、SOAP/XML インタフェースを使用する方法です。i.LON 100 構成プラグインを使用して機
能ブロックを構成する方法は、本書で説明しています。SOAP/XML インタフェースを使用して
i.LON 100 機能ブロックを構成する方法は、『i.LON 100 Programmer’s Reference』で説明してい
ます。i.LON 100 機能ブロックの構成プロパティは直接変更しないようにしてください。
次の機能ブロックは、i.LON 100 構成プラグインでは構成できません。
•
•
•
30
Node Object – Node Object 機能ブロックは、通常はバインドも構成もされていません。Node
Object 機能ブロックの使用の詳細については、LonMark の Web サイト(www.lonmark.org)
に記載されている Node Object 機能プロファイルを参照してください。
Real Time Clock – Real Time Clock 機能ブロックは、i.LON 100 サーバが管理している現在
の時刻を送信します。この機能については『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 5
章で説明しています。この機能ブロック内の構成プロパティは変更しないでください。
Web Server – Web Server 機能ブロックは、他のデバイス上のネットワーク変数とバインドす
るためのローカルデータポイントを作成する場合に使用します。これらのデータポイントを使用
すると、Web ページを経由して LONWORKS ネットワークを監視し、制御することができます。
詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 11 章と第 12 章を参照して
ください。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
•
Analog Function Block – Analog Function Block は、SOAP/XML インタフェースでのみ構
成できます。詳細については、『i.LON 100 Programmer’s Reference』を参照してください。
Analog Function Block 用の機能ブロックシェイプはありません。
i.LON 100 構成プラグインの使用
構成プラグインの使用
i.LON 100 のシェイプを図に追加したら、次の手順に従って i.LON 100 構成プラグインを起動して
ください。
1. i.LON 100のシェイプまたはその機能ブロックのいずれかを右クリックし、ショートカットメニ
ューからConfigureを選択します。次の図に示す、Specify i.LON 100 Configuration Data
Sourceダイアログが開きます。
2. i.LON 100サーバのIPアドレスをTCP/IP Addressフィールドに入力します。i.LONが80以外の
ポートを使用している場合には、ポート名も指定する必要があります(192.168.1.222:8080
など)。
注意: i.LON 100構成プラグインを使用してi.LON 100サーバを構成するには、i.LON 100構成プ
ラグインを実行するPCと、このi.LON 100サーバとが、IPプロトコルで通信可能な接続をしてい
る必要があります。つまりイーサネットによる接続か、内蔵モデムによるPPP接続が必要です。
3. i.LON 100構成プラグインが開きます。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
31
Applications タブの使用
i.LON 100 構成プラグインの Applications タブには、次の図に示すように、Functional Blocks
一覧が含まれています。
Functional Blocks 一覧には、i.LON 100 構成プラグインからアクセス可能な、LonMaker の図に
追加されている各機能ブロックのアプリケーションインスタンスが含まれています。機能ブロックの
シェイプを作成、または LonMaker の図から削除しても、対応する i.LON 100 サーバのアプリケー
ションインスタンスは、以下の「i.LON 100 構成プラグインと LONWORKS ネットワークの再同期」
の説明に従って再同期するまで作成または削除されません。
LonMaker 以外の LONWORKS ツールを使用してネットワークを管理しており、LonMaker ツールを
使用してネットワークを開いたことが一度もない場合には、i.LON 100 構成プラグインの左下にある
Delete ボタンをクリックしてアプリケーションインスタンスを削除できます。このボタンは、
LonMaker ツールを使用してネットワークを一度でも開いた場合には表示されません。Delete ボタ
ンをクリックすると、ダイアログが表示され、削除するアプリケーションインスタンスを選択できる
ようになります(このダイアログの使用方法の詳細については、Help をクリックしてください)。
LonMaker ツール以外の LONWORKS ツールでアプリケーションインスタンスを追加するには、その
アプリケーションインスタンスに対する Config 要求を発行します。Digital Input、Digital
Output、および Pulse Counter 機能ブロックのすべてのインスタンスは常に表示されます。
機能ブロックの種類の隣にあるプラス記号をクリックすると、LonMaker の図に作成されているその
機能ブロックのインスタンスがすべて表示されます。機能ブロックのインスタンスを構成するには、
該当する機能ブロックを選択します。i.LON 100 機能ブロックの構成方法の詳細については、
『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の第 5∼10 章を参照してください。
i.LON 100 構成プラグインと LONWORKS ネットワークの再同期
機能ブロックまたは動的ネットワーク変数を追加または削除したとき、変更は i.LON 100 サーバが
再同期されるまで認識されません。再同期後、以下の事項が有効になります。
•
32
アプリケーションのインスタンスを追加または削除し、i.LON 100 の Functional Blocks 一覧
を LonMaker の図の機能ブロックシェイプと一致させます。この手順は、i.LON 100 構成プラ
グインが LonMaker ツール以外の LNS ツールから起動された場合には実行されません。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
•
•
•
•
ローカルと外部のデータポイントすべての型を更新し、LONWORKS ネットワークと一致させま
す。フォーマットのみが異なる場合には、データポイントは更新されません。データポイントの
型を変更すると、既定値を含む、すべてのプリセット情報が失われます(『i.LON 100 Internet
Server User’s Guide』第 4 章の「Data Point Presets」を参照してください)。
データポイントの参照を機能ブロックに追加します。たとえば、入力ネットワーク変数を Data
Logger 機能ブロックに追加すると、対応するデータポイントが i.LON 100 構成プラグインの
Data Logger 構成ページに追加されます。このステップは、i.LON 100 構成プラグインが
LonMaker ツール以外の LNS ツールから起動された場合には実行されません。
動的ネットワーク変数が LONWORKS ネットワークから削除された場合、それが報告されます。
関連するデータポイントを i.LON 100 から削除するには、Data Points: Properties タブの
Delete ボタンを使用します。
機能ブロックが、現在では定義されていないデータポイントを参照している場合(対応するネッ
トワーク変数が削除されている場合)は、それが報告されます。参照を削除するには、該当する
機能ブロックの構成タブを使用します。
i.LON 100 サーバと LonMaker の図の再同期を取るには、次の手順に従います。
1. i.LON 100 Configuration Utilityウィンドウの左下にあるResyncボタンをクリックします。
i.LON 100 Resyncダイアログが開きます。
2. Goをクリックして再同期を開始します。i.LON 100サーバの構成データに対して行われる変更内
容がダイアログに一覧表示されます。変更内容を確認します。
3. Applyをクリックした場合には、変更内容を受け入れ、i.LON 100サーバとi.LON 100構成プラ
グインを更新します。
Continueをクリックした場合には、変更内容を受け入れ、構成プラグインを更新しますが、
i.LON 100サーバは更新せずそのままにします。i.LON 100構成プラグインでOKボタンまたは
Applyボタンをクリックするまで、i.LON 100サーバは更新されません。
Cancelをクリックした場合には、変更内容を無視します。
機能ブロックを LonMaker の図から削除した場合は、これらの機能ブロックに対して行った構成が
再同期時にすべて失われます。同様に、SOAP/XML インタフェースを使用して機能ブロックを構成
し(『i.LON 100 Programmer’s Reference』を参照)、LonMaker ネットワークでは対応する機能
ブロックのシェイプを作成しなかった場合には、再同期時に構成が失われます。
注意:
注意: i.LON 100 構成プラグインを使用して再同期を実行した後、LonMaker 上でネットワークを
削除した場合には、LonMaker のネットワークフォルダとそのサブフォルダ(デフォルトは
c:¥Lm¥Db¥ネットワーク名)をエクスプローラなどを使ってすべて手動で削除する必要があります。
再同期プロセス中は、複数のフォルダと再同期ログが作成され、これらはネットワークを削除しても
削除されません。これらのファイルを手動で削除しなかった場合は、削除したネットワークと同じ名
前でネットワークを新たに作成することはできなくなります。
i.LON 100 サーバのディレクトリ構造
i.LON 100 サーバにはディレクトリ構造が含まれています。このディレクトリ構造は、PC 上の
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
33
C:¥LonWorks¥i.LON 100¥Images¥iLON100 1.00(デフォルトの場合)にも複製されています。
i.LON 100 サーバのディレクトリ構造にアクセスするには、Internet Explorer などの FTP クライア
ントを使用します。i.LON 100 サーバのディレクトリ構造の最上位レベルの図を次に示します。
この構造のフォルダには次のような情報が含まれています。
AlarmLog
このフォルダには i.LON 100 サーバのアラームログデータが入って
います。詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』の第 5 章を参照してください。
Config
このフォルダには i.LON 100 サーバの構成ファイル、および XML
構成ファイルを含む、Software という名前のサブフォルダが含ま
れています。これらのファイルを変更すると、i.LON 100 構成プラ
グインを使用しなくても i.LON 100 サーバを構成できます。詳細に
ついては、『i.LON 100 Internet Server Programmer’s
Reference』を参照してください。
Data
このフォルダには i.LON 100 サーバの Data Logger ファイルが入
っています。詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』の第 6 章を参照してください。
LONWORKS
このフォルダには LONWORKS データが入っています。このフォルダ
内のファイルは変更しないでください。リソースファイルは
LonWorks/Types フォルダに含まれています。
ltConfig
このフォルダには、NVL ドライババインディングを含む LonTalk
の構成データが入っています。このフォルダ内のファイルは変更し
ないでください。
Modules
このフォルダにはモジュールデータが入っています。このフォルダ
内のファイルは変更しないでください。
PulseBackup
このフォルダには Pulse Counter 機能ブロックのバックアップデ
ータが入っています。このフォルダ内のファイルは変更しないでく
ださい。
Web
このフォルダには i.LON 100 Web ページを作成するために使用する
データが入っています。このフォルダに独自の Web ページを挿入す
る方法については、『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の
第 11 章を参照してください。このフォルダには WSDL という名前
のサブフォルダもあり、Web サービスを作成するために使用する、
i.LON 100 サーバ用の WSDL ファイルが含まれています。詳細に
ついては、『i.LON 100 Internet Server Programmer’s
Reference』を参照してください。
Webparams.dat
このファイルは、i.LON 100 のセキュリティを設定するために使用
します。詳細については、『i.LON 100 Internet Server User’s
Guide』の第 13 章を参照してください。
34
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
iLonSystem
これは i.LON 100 のシステムイメージです。このファイルは変更ま
たは移動しないでください。
i.LON 100 サーバのバックアップ、復元、アップグレード、および置換
i.LON 100 サーバには LONWORKS 要素と LONWORKS 以外の要素が含まれているため、i.LON 100
サーバのバックアップ、復元、および置換は通常の LONWORKS デバイスのバックアップ、復元、
および置換よりも若干複雑です。LONWORKS 情報は、LONWORKS データベースと LonMaker の図
にバックアップされます。これらは『LonMaker User’s Guide』で説明している方法でバックアップ
および復元できます。LONWORKS 以外の情報は、FTP アプリケーションを使用してバックアップお
よび復元できます。
i.LON 100 サーバのバックアップ
i.LON 100 デバイスの構成はバックアップ可能です。LONWORKS のデータと LONWORKS 以外のデ
ータは別々にバックアップする必要があります。i.LON 100 デバイスの構成をバックアップするには、
次の手順に従います。
1. Internet Explorer 6などのFTPアプリケーションを使用して、i.LON 100内のルートディレクト
リ全体の内容を、コンピュータのLonMakerの図(Drawings)のフォルダに手動で作ったi.LON
100フォルダにコピーします。(デフォルトはc:¥Lm¥Drawings¥図面名¥ilon100)これによって、
i.LON 100に含まれているLONWORKS以外の情報がすべてバックアップされます。構成プロパテ
ィ値や動的ネットワーク変数などのLONWORKS情報はバックアップされません。
2. 『LonMaker User’s Guide』で説明しているように、LonMaker Backupコマンドを使用して
LONWORKSデータをバックアップします。LonMakerバックアップファイルにステップ1の
LONWORKS以外のデータを含めるには、Backup All Files in Drawing Directoryを設定しま
す。
i.LON 100 サーバの復元または複製
i.LON 100 デバイスの構成は i.LON 100 のバックアップから復元できます。LONWORKS の構成デー
タと LONWORKS 以外の構成データは別々に復元する必要があります。i.LON 100 バックアップを復
元するには、次の手順に従います。
1. 『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の付録Aで説明しているように、コンソールアプリ
ケーションのformatコマンドを使用して、i.LON 100をフォーマットします。
2. 『LonMaker User’s Guide』の説明に従って、LonMakerバックアップファイルを復元します。
3. FTPアプリケーションを使用して、LonMakerの図のフォルダにあるi.LON 100フォルダの内容
をi.LON 100のルートディレクトリにコピーします。
4. i.LON 100をリセットします。
新しい i.LON 100 に対してこの手順を行うと、同一の構成を持つ i.LON 100 を作成できます。
i.LON 100 ソフトウェアがインストールされている場合、既定の i.LON 100 サーバの構成は
c:¥LonWorks¥iLon100¥Images¥iLON100 1.00 に保存されています。i.LON 100 サーバを工場
出荷時の既定の状態に戻すには、FTP アプリケーションを使用して i.LON 100 サーバのファイルを
すべて削除し、ここに前述のディレクトリをコピーします。
i.LON 100 サーバの置換
i.LON 100 デバイスを置換するには、次の手順に従います。
1. i.LON100を含んでいるLONWORKSネットワークをアクセスするPC上のLonMakerなどのソフト
ウエアを終了します。
2. 『i.LON 100 Internet Server User’s Guide』の付録Aの説明に従って、古いi.LON 100デバイス
を再起動します。コンソールアプリケーションに「Press the ‘!’ key to stop auto-boot」と表示さ
れたら、‘!’を押します。
i.LON 100 Internet Server Quick-Start
35
3. 「i.LON 100サーバのバックアップ」の説明に従って、FTPアプリケーションを使用して置換元
の古いi.LON 100サーバのディレクトリ構造全体をコンピュータのフォルダにバックアップし
ます。
4. 古いi.LON 100デバイスをLONWORKSネットワーク、PCとのIPネットワークから削除します。
5. 新しいi.LON 100デバイスをLONWORKSネットワーク、PCとのIPネットワークに接続します。
6. 新しいi.LON 100サーバをフォーマットし、手順3でバックアップしたディレクトリ構造を
「i.LON 100サーバの復元または複製」の説明に従って復元します。
7. 新しいi.LON 100サーバを再起動します。
8. 新しいi.LON 100サーバのIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイが古いi.LON
100サーバと同じになっていることを確認します。i.LON 100サーバのRNI機能を使用している
場合は、新しいi.LON 100サーバのMD5認証キーが古いi.LON 100サーバと同じになっているこ
とを確認する必要もあります(前述の「i.LON 100サーバのセキュリティ」を参照)。
9. PCからLonMakerでLONWORKSネットワークを再び開きます。
10. 置換操作を実行します。LonMakerツールを使用して、i.LON 100のデバイスのシェイプを右ク
リックし、ショートカットメニューからReplaceを選択します。
11. 『LonMaker User’s Guide』で説明している置換手順に従います。古いデバイスの構成プロパ
ティ値を使用します。プロンプトに従って、新しいi.LON 100デバイスのサービスピンを押しま
す。新しいi.LON 100デバイスが古いデバイスと全く同じように機能するようになります。
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i.LON 100 Internet Server Quick-Start