C-18 高性能有機トランジスタを用いた薄型ディスプレイ用マトリックスの開発 情報電子部 電子・光材料系 ○宇野 真由美、中原 理恵 大阪大学産業科学研究所 中山 健吾、植村 隆文、竹谷 純一 クリスタージュ株式会社 姓本 憲和、伊藤 政隆 背景・目的 有機トランジスタ : プラスチック基板上でも動く論理デバイス Î フレキシブルデバイスへ応用可能 ●低温プロセスで製造可、省エネルギー 利点 ●柔軟性、軽量、落としても壊れない、などユニークな特長 Microsoft Samsung Wearable computer 課題 ●性能が不十分 (有機半導体が低移動度のため、応答速度が低い etc.) 目的 高性能な有機トランジスタを開発し、アレイ化することにより、 ディスプレイ用マトリクス論理素子を開発する Source 結果 塗布型有機トランジスタの高性能化 Î 新材料+新塗布手法により 5cm2/Vsの高移動度 有機半導体:Cn‐BTBT 「分子ファスナー効果」 ディスプレイ用マトリクス要素技術の開発 有機蒸着膜を用いて液晶パネル作製プロセス・条件を 確立 Î 今後、塗布型有機膜を用いたマトリクス作製へ Í 分子配向性を向上 Í π共役部分 (キャリア伝導部分) 有機トランジスタ Gate Line 液晶 自己組織化膜(SAM) Substrate (SiO 2 ) 配向膜 有機半導体 画素部分 Å Data line Au Au SiO2 ITO Al Cs:保持容量 glass TFT 画素 断面図 データライン ゲートライン 有機半導体アレイ作製手法の開発 TFT C Î 毛細管現象を用いて有機半導体のアレイ化に成功! C8‐BTBT/ヘプタン溶液 DTS処理済Si基板 OFF 構造体周りにのみ溶液が集まる ON 4 cm SU8 狙った場所のみに半導体を形成 移動度~ 3.5 cm2/Vs まとめ 液晶Clc 保持容量 Cs 5 cm トランジスタ駆動による液晶On/Offを確認 ●新材料、新塗布手法の採用により、高性能塗布型有機トランジスタを実現 ●構造体を用いた毛細管現象の利用により、塗布型有機半導体膜アレイを作製 ●ディスプレイ用マトリクス素子作製プロセスを開発 Î 今後、高性能塗布型有機アクティブマトリクス素子の実現へ展開 謝辞 : Cn-BTBT材料は広島大学瀧宮教授よりご提供いただきました。 なお、本研究の一部は「NEDOナノテク・先端部材実用化研究開発」により助成を受けております。 連絡先 : 情報電子部 電子・光材料系 宇野 [email protected] Cs
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